読書日記

閑話小題 ~読書日記―『サル化する世界』

『サル化する世界』 内田樹・著 * 時代の境目は、何事も本質化する 思いもよらね『パンデミック禍』と、中国の台頭で、世界は激変の過程にある。そこに出てくるのが卑しい独裁者の出現。その事例そのままが、百年前に、そのままあった。人間は猿そのもの。…

読書日記 ~タコツボ社会

* 懐かしい‘中根千恵’の訃報が… 50数何前に、ゼミで紹介され読んだ本の著者である。著者は当時、まだ20歳代の若い女性で、日本社会を蛸ツボに例えた切口で、その特殊な閉鎖性を指摘してベストセラーになっていた。 実家が衣料量販店と、ファッション店の二…

読書日記 ~孤独な群衆  ―②

まず家庭内規範に従い、次は自分自身、そして属する社会規範に向っていく。この3つが、混在して成長していくため、家庭内の規範が重要な位置を示す。分類前の義務教育までは、混在した生徒が主となるため様々な問題が表立つ。そこには家庭内の問題が、カタチ…

読書日記 ~『雑品屋セイゴウ』

『雑品屋セイゴウ』松岡正剛著 * カタカナ文字の話 お堅いモノ書きの雑論としても面白い! 10数年前に、東京駅界隈のビルに松岡正剛が理想とする書店を開店して話題をよんだ人物。なかなか知的奥行きの深い評論家である。その彼が、エッセイ風の文章を書い…

読書日記 ~『同調圧力~日本社会はなぜ息苦しいのか』

、 <『同調圧力~日本社会はなぜ息苦しいのか』 鴻上尚史・著 (現代新書)2020/8> * 「10年先から戻ってきた」と思うという方法「タイムマシンを使ったか、時間の奇跡が起こったかして、10歳若返って今、いるんだ」と考える 。そうすると嬉しくなる! 現に…

読書日記~ <凡人の怪談>

<凡人の怪談 -不思議がひょんと現れて/工藤美代子(著) >【 おばけが見えたり不思議な体験をする著者のちょっと笑える不思議な日常。 霊感はそれほどないのに奇妙な出来事にいつも遭遇してしまう。自宅のクローゼットにあった骨壷、あの世からの電話回線。…

読書日記 { 『死はこわくない』立花隆著 }

『死はこわくない』立花隆著 図書館で借りてきて、二時間ほどかけて読んでみたが、死に際を経験した者しか書けない奥行きの深い内容。セネカの<死んだ瞬間には自分はないから、己の死は存在しない!> を学生時代に知り、父親が死期を知り、独り紋々として…

読書日記 ~『シェイクスピアの人間学』

『シェイクスピアの人間学』_小田島雄志・著 これまで、何度か図書館で借りてきて本。何故か、書評をしてない。改めて、読返すと、その時節で受け止め方が違ってくる。心理学者のような、人生で何度か壁に突き当たった時に、経験する心のヒダである。 以下は…

読書日記 ~4年前に、寝室の多機能TVを買換えて

< 第四の革命―情報圏が現実をつくりかえる 2017 ルチアーノ・フロリディ (著), 春木良且 (翻訳)> 私にとっての日常が…4年前に、寝室に多機能TVを買え替えて一変した。10数年前に、電動アシスト自転車を買って、早朝の近くの栖吉川の散歩を、信濃川の長…

読書日記 ~『人類はなぜ<神>を生みだしたのか?』 ~2

【『人類はなぜ<神>を生みだしたのか?』】 神様誕生を紐解くと、原始人の呪術から帰来するという。人間という生命誕生の背景には、生命誕生以来の20数億の進化の過程がある。後期高齢者の一歩手前の年齢になって、自分とは何だろうか?と、改めて問う機会が…

読書日記 ~ 内田樹の『生存戦略』 ~4

<『生存戦略』 内田樹著> * <借金大国の日本で、自分の財産を守れるか不安です>の問いに! さすがに売れっ子。何気ない難しい問いに、アッサリと、その本質に返答する。30年前になるが、姉夫婦が倒産した時に、ある姉が失意の姉に… <貴女には、行蔵と…

読書日記 ―<IKIGAI> ~2

【IKIGAI: 日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣:2018/5】 50年間も考え続け、実行してきた<生き甲斐>とは、少し違うようだ!自ら目標をたて、到達した時に自然と生まれる達成感と思っていた! 現に、それだが。さて秘・異郷旅行。 ・まずは次は何処に?…

読書日記 ―<IKIGAI> ~1

【IKIGAI: 日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣:2018/5/31】 * 生き甲斐の一考察 私の現時点の「生甲斐は」は、このブログを書上げること。 つい先日までは、・早朝のポタリング!ブログは19年と半年!。H読書と、ネットサーフィン。・秘・異郷ツアーが5…

読書日記 ~「裏」

* 裏 これは、面白い作家ならではの内容! 怒り、愚痴を人知れずに書きだし(掻きだし)デドックスる。紙に一度、言葉にだして、破るのが一般的処方。人間は己に甘く、他人には厳しい! そこに、四苦八苦が生まれ出る! それを活きる糧にする輩が加わるため…

読書日記 ~『生きる悪知恵』

『生きる悪知恵』西原理恵子著 * 年中だが、テーマが思い浮ばない 凡庸な私に一日、一テーマを書き続けるのは難しい! あと数ヶ月で20年になるが… 同じことを飽きもせず、恰も、新鮮な知識、経験を得たように… それでも、書かないと何か忘れ物をしたような…

読書日記 ~超速脳内整理術 ~2

<『頭のよさはノートで決まる』斎藤孝著> * 私の情報管理は、この『随想日記』がベスト! 私が10~14歳まで戻れたら、「ノートのとり方」に特に注意を向ける。今ではソフトで簡単な効率の良いのが多くある。それが少しでも使えるか否かで能力は大きく違っ…

読書日記 ~超速脳内整理術 ~1

<『頭のよさはノートで決まる』斎藤孝著> * 頭のよさはノートで決まる 19年前に、このブログを始めたのが、最大の欠点の情報管理を何とかしたい!が基点にあった。ネットサーフィンと、当時の個人用のHPを立上げて、毎日の経験と、新たに得た知識や来し方…

読書日記 ~平均思考は捨てなさい

<平均思考は捨てなさい─出る杭を伸ばす個の科学 トッドローズ> * コロナ禍を機会に! 世界中が戸惑っているのがTV、PC画面を通して伝わってくる。自分は違うと私も思っていたが、その最たる者だろう。目安が目標になる弊害の典型。日本は階層化圧に対する…

読書日記 ~‘残酷すぎる真実’-2

<言ってはいけない ―残酷すぎる真実―橘玲/著 > * あまりに残酷な「美貌格差」「これを言っては終いよ」の瘋癲の寅の捨て台詞じゃないが、確かにある。美人は確かにチヤホヤされるが、収入面まで言及するところがシリアス。ランダムに多くの男女を集めて5…

読書日記 ~『ぼくたちは習慣でできている。

図書館でフッと目にし借りてきたが、習慣については、ここで何度も書いてきた。9年前に会社を清算した時、長岡の自宅に引きこもるについて、一つ間違えると、鬱に陥る危険があると恐怖を覚え、この一連の経験と、立場をプラスにするには、ストレスを貯めない…

読書日記 ―『逆説の法則』

<逆説の法則 ー西成 活裕 (著)>◉ 9年前に会社を清算した直後に、『これってベストじゃないか?』の感覚が心の奥底で湧いてきた。そう思えば、そう解釈できることの典型と自らに言い聞かせの典型としても。 節目に必要な考えと思いつつ。最悪と思えば、その…

読書日記 ~快活こそ悟り! -7

<『老年を愉しむ10の発見』> * 老年論を人生論としてみると含蓄がある 身近な人の死を凝視すると、「何だろう死ぬことは」に行きつくが、そう簡単な答えなどあろう訳がない。それは「生きることは何だろう」に、そのまま通じるからだ。 ~ここで著者が述…

読書日記 余命宣告されたら何を読みますか?  -2

<生きることばへ ~余命宣告されたら何を読みますか?> 金子 直史 (著) * ‘ワオ’に込められた、豊かな感受性と闘う意思 ~スーザン・ソンタグ 生の美しさ、揺るがない軸~ 著者の言葉がランダムに散りこまれた内容。母親が余命宣告をされて、家に帰る車中…

読書日記 ~快活こそ悟り! -6

<『老年を愉しむ10の発見』> 9章 「そのとき」を迎える心構え 10章 「生きる意味」について ―― * 9章 「そのとき」を迎える心構え ―宝石のような人生、小石のような人生― * 誰もが通る、避けようがない道標< 時間に限りがあることを認識できるからこ…

読書日記 ~快活こそ悟り! -5

<『老年を愉しむ10の発見』> * 第8章 深い思慮がもたらすもの ~最高裁判所の判断を自らにすべきである~ ―『自分の人生をどう解釈するか』が自分の人生の意味に最終決着を下す― 老年時になると、自分の人生に対して… 「その意味(価値)に対して、最終決…

読書日記 ~快活こそ悟り! -2

<『老年を愉しむ10の発見』: ~ドイツ流「穏やかに生き抜く」哲学:ヴィルヘルム著> 今回は 1章 人生には「さまざまな段階」がある2章 自分に起こる「変化」と折り合いをつける3章 「心穏やかに生きる」のに欠かせないもの ― 第1章 人生には「さまざま…

読書日記 ~快活こそ悟り!

<『老年を愉しむ10の発見』: ~ドイツ流「穏やかに生き抜く」哲学:ヴィルヘルム著> * 何やら変な知人たち この10年来、75歳を人生の大きな区切りとして生きてきた。本気度を示すため「75歳で死ぬ」と公言してきたため、あと一年で肩身が狭くなる。 こ…

読書日記 ~『不幸論』といえば、中島義道である。

『不幸論』 中島義道著 * <どんな人生も不幸である>という結論 全ての人の最期は「惨憺たる死」が誰へだてなく待ち受けている。死ぬことは、一人称の『自分』が0人称になるのだから、一人称の自分は死なないというのは分る。‘死んでしまえば、それまでよ’…

読書日記 ~『自由への旅』

< 自由への旅「マインドフルネス瞑想」実践講義 > * 自由とは… 「今、ここ」に意識を集中すること! ~まずはマインドフルネスをネット検索すると…≪ マインドフルネスとは、自分に‘かかわる’すべての状況をありのままに 受け入れ、「今 ここ」の瞬間に意…

読書日記 ~マインド・リーディングの「道具箱」

〈『心を上手に透視する方法』トルステン・ハーフェナー著〉 * たった一言で、その場を沈黙させる法 この本はマインド・リーディングの『道具箱』の紹介の本である。会場には数百人の観客で、テーブルに12名のパネラー。 隣の人しか話が出来ない状態の中の…