読書日記・映画感想

* 後妻業が面白い 昨日のシネマは、ハリウッド映画、『グランド・イリュージョン〜見破られた トリック』か、どうか、迷った末に『後妻業』をみることにした。昨今、離婚が 増えた分、再婚組が多く存在している。 『後妻業』があるなら、『本妻業』と いう…

* シネマ、『ルーム』 http://gaga.ne.jp/room/ 先週、観てきたシネマの『ルーム』。ネットの評価は高い。内容はスリラー の恐怖ものでもなし、地味だが、考えさせられる内容だった。17歳で誘拐され 7年になる若い母親。監禁されていた納戸から、誘拐犯…

* 『ルーシー』 先日、『ルーシー』をTVの再放送を観たが、半年に一回位は放映されている。 もう4〜5回はみている。私も微細だが、何か面白い特殊能力がある。誰も、 個々に特殊能力、いや脳力があるが、気づかず見逃しているだけ。この映画、 見る度、そ…

「山岳遭難もの」は、苦手だが、『映画道』という言葉があるなら、 この『エヴェレスト 神々の山嶺』を避けてはなるまいと、シネマの日も あって、昨日の昼ごろ、心を奮い立てみてきたが、これが思いのほか、面白い。 私の邦画の評価で95点は上の上。 人間…

* 夢の中に出てきた変ったカセット 一昨日の夜半に、面白い夢をみた。iPhoneで音楽を聴いていると、 何処かの部屋に知人が横になっている。そこには、枕の形のフレームの カセットで、黒色のグラスファイバーで出来ている。中身は、スケルトンで、 上…

* 映画「樹海のふたり」 録画をしていた映画の「樹海のふたり」を先日観たが、何とも味わいが深い。 富士山麓の樹海での自殺者のTVレポート番組を何回かみていたこともあり、 WoWoWを録画をしていたもの。 重い内容を軽いタッチで飽きさせない内容。 〜ネッ…

* シネマ『それでも夜が明ける』 ー評論 一昨日はシネマの日。 今週は『それでも夜が明ける』を、みてきた。 評)90点 暗い内容だが、重厚で、アカデミー賞の作品賞をもらうだけのことはある。南部の奴隷が動物並みに扱われていた実態は、 それは酷い。中…

「ある明治女性の世界一周日記―日本初の海外団体旅行」野村 みち (著) 何気なく、図書館内を彷徨っていたら、この本が目につき借りてきたが、現在の朝のNHKの連ドラの 「花子とアン」の、出身校の東洋英和女学校出身とあったことも借りる動機にもなった。…

* 今東光の『極道辻説法』は、シマゲジ作 ー『知る悲しみ』島地勝彦著 図書館でみつけた島地勝彦著「知る悲しみ」。例の「水の上を歩く? 酒場でジョーク十番勝負 」 島地 勝彦・開高 健 (著)の、元プレーボーイ編集長の島地。「知らない悲しみより知る悲し…

* 劇場版「相棒の映画感想 一年前から、平日の16時から刑事モノ「相棒」の再放送をみているが、物語に捻りと味わいがあって面白い。 一昨日、その劇場版をシネマで見てきた。 ーまずは、専用サイトの内容よりー 【‘謎のデータ’がネット上にバラ撒かれ、削…

* フライト ーシネマ評論ー ― まずは、荒すじから、≪ フロリダ州オーランド発、アトランタ行きの旅客機が飛行中に原因不明のトラブルに見舞われ、 ≪ 3万フィートから急降下を始める。機長のウィトカーはとっさの判断で奇跡的な緊急着陸に成功。多くの人命を…

「ライフ・オブ・パイ/ トラと漂流した227日」−シネマ評 * すごい落ち!ーファンタジーに隠された人肉嗜食? ー まずは、ネットで見つけた「ライフ・オブ・パイ」の評論である。 ≪ 獰猛なベンガル虎と16歳の少年が小さな救命ボートで太平洋を漂流する……。え…

* どう騒いでも、われわれは集合体の一部なのだ ー 「人生を励ます黄金の言葉」中野孝次著 より ≪ 結局のところ、なにをどうしてみたところで、われわれは集合体なのだ。なぜといって、純粋な意味で自分の所有だと いえるものなぞわれわれはごくわずしか持…

「一時停止」 谷川俊太郎ー自選散文ー1955〜2010 * 「好き」という言葉が好きだ ≪ ・・・ ぼくは生きる上でいちばん大切なのは、好きになる気持ちだと思っているだ。好きになるのに理由はない。 「好き」はじぶんのからだとこころのもっとも深いところから…

「一時停止」 谷川俊太郎ー自選散文ー1955〜2010 * 公共広告「あなたが大切だ」について (ふくろう通信一二〇○八年春) ≪ 命は、たいせつだ。 命を、たいせつに。 そんなこと、何千何万回言われるより、 「あなたが、大切だ」 誰かがそう言ってくれたら、 そ…

「一時停止」 谷川俊太郎ー自選散文ー1955〜2010 * 人間は大文字で書かれた矛盾 ≪ 唐突なようだが・シモーヌ・ヴェイユのことばを孫引きさせてもらう。 (精神がつきあたるもろもろの矛盾、それらのみが実在するものであり、実在性の基準である。想像上のも…

「一時停止」 谷川俊太郎ー自選散文ー1955〜2010 * 魂という言葉 ≪ フランスのアランという哲学者は、「一つの身体の運命に結びつけられた精神が魂(AME)というものである」と定義した。 同じフランスの現代の前衛的文学者たちの中には、魂などという語…

「一時停止」 谷川俊太郎ー自選散文ー1955〜2010 * 他人との出会い ≪ 肉体的な成長だけで子どもがおとなになれるわけではない。肉体的な成長に精神的成長が伴わなければ、人間はおとなになれない。 その精神的成長とはどういうものか、知識が増えること、感…

「一時停止」 谷川俊太郎ー自選散文ー1955〜2010 * 出会い ーフェルメール 1967年 ≪ 私がほんとうにフェルメールを見たのは、その本物を見たときである。本物を見たから、フェルメールが見たくなったのだし、 旅に出ずに複製しか見る機会がなかったら、…

* 旅行記は、旅人により再構築された言説 ≪ 旅行という行為や、そこでえられた環境や状況についての情報は、言説として再構成されている。 おもいもかけない発見や探索、あるいはそれに出会った旅人の心象や思考は、旅行記という形態に定着させられるときに…

* 旅行記は事件簿でもある はじめにー旅行記を読むということー の冒頭の文が、旅行記の本質をついている ≪ 古今東西、旅をする人たち、旅を愛する人たちは無数に存在した。そして無数の旅行記、紀行文が書かれた。 どうも旅という非日常の行動は、文章の起…

「世界の旅行記101」 樺山 紘一著 ー 内容(アマゾンより)ー アームチェアで葉巻をくゆらせながら読むものも、通勤の電車内で文庫本に読みふけるものも、旅行記から、迫真の体験をうけとるだろう。 ときには、身にうずきを感じ誘われるかのように、みずから…

「一時停止」 谷川俊太郎ー自選散文ー1955〜2010 * 昼と夜 ー ある感受性のプログラム 1955年5月 ー より ≪ 私「それで、あなたは、昼と夜とのどちらをお選びになるのですか。」 詩人は目を地に落としたまま答えた。 「私は両方を選ばねばなりません。私は…

「一時停止」 谷川俊太郎ー自選散文ー1955〜2010 図書館で借りてきたが、直ぐにアマゾンで購入した。谷川俊太郎の詩集や特集の雑誌を何冊かを、読んできた。 その散文集なら面白くないわけがない。谷川の詩も文章も、ストンと心に落ちて振動する。青年期に、…

「共喰い」田中 慎弥 (著) スポーツセンター帰路、図書館により文芸春秋に目を通したところ、芥川賞受賞作の「共食い」が載っていた。 一時間あまりで読んだが、初めから終わりまで父と愛人と産みの母と主人公のシモネタタ(異常な性生活)が続く。 受賞記者…

朝の連ドラの「カーネーション」、初めから見続けてきたが、なかなか面白い。デザイナーのコシノ三姉妹の母親と 実家の商家を題材にしたドラマ。 初めの触れ込みは、「NHKの朝ドラで、一番がらの悪いヒロイン役」だった。 これを見るにつけ、 私が育った実家…

急に思い立って、「聯合艦隊司令長官山本五十六」を見てきた。 出身が長岡で、私の実家が戦前、元帥の自宅近くに あり、父親が度々伺って書画などを書いて貰ったなどの話を聞いていた。 実際に我が家には、二ぷくの書画があり、 私が受け継いでいる。 最後は…

ブラッド・ピット主演の『マネーボール』を見てきた。最近、シネマが面白いのが多手続きで、先月から今月にかけて映画漬け。 内容の概略といえば、今までは、スカウトが見つけてきた有望選手を一流選手に育て上げ、有能な監督が選手を有効に使って優勝に 導…

* 最近、多くなったシネマ通い! 昨日は、スポーツセンターを一時間で終え、シネマの「すてきな金縛り」を見てくる。 監督が三谷幸喜 というので期待したが、70点というところ。三谷監督には、シックスセンスが無いのでは?。 したがって、それが無い興味…

「嘘みたいな本当の話ー高橋源一郎・内田源一郎ー選」 * さかさまな世界- 狭い個室のなかで僕は格闘していた。冷や汗が止まらない。段差ぎりぎりに踏み込む足裏が痛い。右手をそっと 後ろへ伸ばす。もっと伸びないものかと、左手で右肩側方へ押しやる。指先…