読書日記 ~タコツボ社会

 

   * 懐かしい‘中根千恵’の訃報が…
 50数何前に、ゼミで紹介され読んだ本の著者である。著者は当時、まだ20歳代
若い女性で、日本社会を蛸ツボに例えた切口で、その特殊な閉鎖性を指摘して
ベストセラーになっていた。 実家が衣料量販店と、ファッション店の二店を
駅前繁華街で繁盛していたことも有り、地方の閉鎖性の特殊性を実感していた。
そして、ゼミの課題としての、見解を議論することになった。
議論が、日本が本当に閉鎖社会か…? これまた面白くあっという間に二時間が
経過していた。

 ネット検索をすると…以下の要約があった!
【 この本では、社会集団の構成要因として「資格」と「場」との区別をします。 
 ・資格  職業、血縁、身分などの資格によって集団が構成される。  
 ・場   地域、会社などの一定の枠によって集団が構成される。
 日本は社会では「場」への所属が自己の存在を確認するより所になっていると 
主張します。組織の中では、同一資格保持者であっても、上下の差が設定される
ことで序列が形成される。その意味でタテ社会ということです。 
 場社会であることがタテ社会であることを説明するという論法ですが、これと 
まったく逆に、タテ社会であるから場を重んずる社会になったという仮説を考える
こともできます。その場合には、タテ社会(であるとして) である理由は、
場社会であることととは別の根拠を探しださなければなりま せん。 • 
・日本はタテ社会なのか 
• 日本だけがタテ社会なのか 
• なぜタテ社会になったのか 
• タテ社会であることが何か問題か(悪いのか)など、 】
 ―
▼ 懐かしく当時を想いだしながら、書いているが、ショックだったのが、
 教授の<日本こそ‘横社会’の指摘。 親族、企業などをみると、親、社長、
ボスなどの組織形態の名の元に集団が構成されるが、社長などトップその名称が、
資格では? とすると、蛸ツボ社会と断じるには無理がある。
…成るほど、言われてみれば、そのとおり。
< 中根千枝は、「徳川体制というものはまず士農工商という身分に全人口を
 ホリゾンタルにキリ、さらに藩という『タテ』割を設けて行われたのであり、
その善悪は別として、組織とし て、『ヨコ』『タテ』両者を交錯させている
ということで、これはまことにすぐれた ものというべきであろう」(p.113)>
 という。 これを咀嚼して半世紀、ノウノウとしたり顔で弁をたてさせて貰った。

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7182,閑話小題 ~人生総括の時節に   ―学生偏― 
2020年11月12日(木)
    * 若衆宿のような『青雲寮』の日々が懐かしい!
 御隠居生活に入って、過去は変えられないが、解釈の変更は可能と気づいた。
突詰めると、最後は独居の自問自答、体験を経験として心底に納める自己納得。
特に多感な青年期の基礎教養の質量の問題が自然と浮上がる。 …青年期は、
様ざまな立場の価値変更の決断が身に迫ってきて、それに対応するには経験、
知識の絶対量が足りなさ過ぎた。それは自身だけでなく、誰にもいえること。
有難いことに、溢れる激情そのままを、日記帳に書き残してあった。
 当時の私生活のバック・グランドに…『青雲寮』というシェアハウスの
ような25人の団体生活があった。この経験の人生における価値に気づくには…
その後、20~30年を要した。
 昨日のニュースに新宿牛込柳町のマンションの火災がニュースで流れていた。
早稲田の事務方の理事の私邸(500坪の角地に‘『’に、部屋が並んだ平屋が
あり、部屋の外は土間。その前の部一室が集会場で、月に一回は誰か集まり、
主に酒飲み場になっていた。 しかし、普段は部屋で読書の空気が満ちていた。
寮生は、九州から、愛知、福島、秋田、新潟県などの出身者。半分が早大生で、
明治、日大、立教…等々の学生。日々が、興奮と、刺激に満ちていた。
 
 時代背景の1960年代後半は、学生運動が華やかなりし時代、若さに任せて、
得たばかりの知識と、経験を互いに披露しあっていた。自然と、様々な学生の
赤裸々な私生活が目に飛び込んでいた。 アルバイト先で、仕事を請け負い、
ピンハネをして1~2ヶ月、留置場に入っていた早大生が隣室にいた。女性狂い
の日大生や、早大の二部から大学院に進級し、オーストリアに留学していった
先輩も… 安保闘争の中で、社会が殺気だっていた中で、ゼミ、クラブ、寮の
人間関係の中で、様々な視点を肌で感じることが出来たのが、その後の人生に
大きな収穫になっていた。 そこは、重い空気の坂道だが、明るい青雲の光が
輝いていた。 ゼミ仲間の電通人生を全うした友人が卒業時に、
『貴君が、一番、変身したよ!』と言ったのを覚えている。クラス、クラブ、
ゼミ、欧州旅行仲間、寮生活と、ゴッタ煮の学生生活が、美化して輝いた記憶
として残った! 前期から、後期高齢の節目で、このような文章を書けるのは、
有難いこと!そこで想いだしたのが『若者組』 …それは次回に… ~つづき

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6816,閑話小題 ~「門」の話 
2019年11月12日(火)
   * 「閑」で、「門かまえ」に興味を持って
 人間は動物や泥棒から身を守るため、垣根や塀をつくってきたが、当然、
そこには出入り口の「門」が必要となる。 それは物理的なものだけでなく、
自分という他者とのバリアをつくる意味合いもある。 「閑静の住宅地」の
「閑」は、他と隔離する「門」に「木」。幸福度を高めるためには、まずは、
己の周囲を一般から隔離して、己という木を手入れする。 なる程と… 
そこで、他に何か?と思いつく文字をあげてみると、耳で、聞く。口で問い。
日で間。才で閉。音で闇。 なる程と。門構えの中に、何をおくかで、その人柄
が見えてくる。
・「一」を入れると閂(かんぬき)。これは左右の扉もしくは扉と枠の双方に
 跨る様に通す事で建具を開かない様にするための棒状の金物や木材などの部材。
 なる程。門番が開門の時に引き抜く棒である。門に犬を入れたらと思ったが、
 さすがに、これはない。
・鳥居のカタチが入る「開」、門の奥の鳥居に向けて御開正か。
・「閣」とは{御殿・見晴し台など高く構えた建物」で、各階がある建物。
・「閊」は 〈つかえる。とどこおる。さしさわる。つまる。「後ろが閊える」。
 門の内側から見える山が、己を閊えさえる。

 ~「もんがまえ」で調べると、 
【 門. 1. 閂. 2. 閃. 3. 閊 · 閉. 4. 開 · 間 · 閑 · 閏 · 閔. 5. 閘. 6. 閣 · 
 関 · 閨 · 閤 · 閧 · 閥. 7. 閲 · 閭. 8. 閾 · 閻 · 閹. 9. 闊 · 闃 · 闍 · 
闇 · 闌. 10. 闕 · 闔 · 闖 · 闘. 11. 關関. 12. 闡. 13. 闥 · 闢 · かねへん · 
ながい ·もん ·おか こざとへん· れいづくり· ふるとり· あめかんむり…】
 ―
▼ 漢字も、改めてみると含蓄がある。闖入で使われる「闖 」は「突然現れる」
を意味する。突然、馬が門の中に闖入というと、目に浮かぶようだ。
 
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6452,つれづれに哲学 ~アドラーから学ぶ -2 感動を使う! 
2018年11月12日(月)
             <「生きづらさからの脱却」岸見一郎著>
   * アリストテレスの「原因論
       ~「質料因」「形相因」と、「起動因」
 社会や、物事の原因を簡明の読み解くに、解りやすい事例である。
≪ アリストテレスは、彫刻を例に原因を、次の4つに分類している。
・まず、青銅、大理石、粘土などがなければ兆候は出来ない。この場合、
 これらは、彫刻の「質料因」(何からできているか)である。
・次に、「形相因」(何であるか)。彫刻が何を現しているかということ。
 彫刻家は像を刻むに時に、何をつくろうかというイメージを持っている。
・原因の三つめは「起動因」(動がそこから始まる始現)である。
 父親が子供の始原であるように、彫刻家が彫刻の起動因である。
・さらにアリストテレスは、これらの他に、「目的因」(何のために成立
 したか)を考える。彫刻家が、彫刻を望まない限り、彫刻は存在しない。≫
 ―
   * アドラーの「原因」論
 ~ 感情も脳も、感動さえ使う、極意とは ~
≪ アドラーも、行動について「なぜ」と問う時、「原因」という言葉を使う。
アドラーは「なぜ」という問いによって、行動の「目的」を答えとして期待して
いる。「どこから」でなく、「どこへ」を問うのである。アドラーの「原因」は、
プラトンアリストテレスのいう4つの原因のうちの「目的因」である。…
アドラーは、他の原因は目的に従属していると考えた。
  ―使用の心理学―
 …またアドラー心理学は「所有(何が与えられているか)の心理学」でなく、
「所有(与えられたものをどう使うか)の心理学」である。人が置かれている
状況がそのまま人のありかたを決定するのではない。
『大切なのは、何が与えられているかでなく、与えられたものを如何使うか』
 … アドラーは、アリストテレス原因論にプラスして「目的」を加えた。
目的論とは、「善」を目指し、それを目的にしているという観点から行動や
症状などを理解することである。 脳を例えると、私と脳は別物であり、私が
脳を使うのであって、脳が私を使うのではない。脳は大事ではあるが、人が行動
する時、それによって目標を決める起源ではなく、脳が心を支配するわけでない。
【善を実現する目的のため、脳を使う。】のである。
  ―感情を使う―
感情もまた、我々を支配するのではなく、感情をある目的のため使うのである。
感情は意志の力によって左右する。交通事故で車をぶつけられた時に、男は
美人と意地悪そうな相手では全く対応が違ってくる。感情なぞ使い方で如何様に
良くも悪くもなる。ヒトラーは大衆煽動に怒りの力を利用した。怒りは、隠れた
エネルギーとして直接的になる。

▼「感情を使う」の論を考えていると、「感動をつかう」の言葉が類推された。
秘・異郷ツアーの旅先で、何度も何度も感動体験をする。その結果、脳に蓄積
された精神面でのデ・トックス(体内に溜まった有害な毒物を排出させること)
で、心というより、魂の解放を実感する。「感動を使う」こと、そのものになる。
早朝の一時間のミニ・チャリも、小さな感動の旅になる。目的は、デ・トックス
の「善」の自己実現。このブログの書き込みも一種のデ・トックスになっている。

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6087、閑話小題 ~ 「日の名残りに」 (2)―つれづれに
2017年11月12日(日)
   * 51歳の誓い
 人生を変える切掛けになった、カズオ・イシグロの『日の名残り』を読んだ
51歳の時節に、「還暦までの9年間に80歳までの大よそ30年分を圧縮して生きる」
と決心し、実践した。そこで「具体的に、どのように生きたか」を思い返した。
・まずは、捨身で! 目先に面白そうと思えば、迷うことなく決断。常識的な人
 や会合と一線を画す。何故か、その頃、近しくしていた友人・知人が、亡く
 なるか、転勤などで遠ざかっていった。
・その頃、拡大戦略の教えのペガサス・クラブから脱会。拡大路線の見直しに
 入っていた。
・また、意識の重心をパソコンとネット世界に移動することに決心した。
 まず、取引先のパソコンに詳しい人を紹介してもらい、個人HPの開設のための
 基礎の教えを乞うことに。その数年後に自宅近所にパソコン教室がオープン。
 早速、通うことに。その数ヶ月後に、このブログを開設することになる。
・40歳代の10年間に合計10数回、2年に3回?近く、海外ツアーに参加していたが、
 2年で5回近く?にアップ。結局、50歳代では20数回、行くことに、 40,50歳代
で40回、年に2回近くの割合になった。それも秘境・異郷の難易 を数ランク アップ。
・母親の介護の5年半で、子供たち二人が巣立っていった。

死に物狂いで、目先の面白そうなチャンスには躊躇することなく挑むことに。
少し迷うと曽野綾子女史の言葉、<人生の良いところは還暦まで、今を楽しめ」
のキーワードを想い浮べ実行していた。毎日が面白く、楽しく、精一杯の日々。
そしてハッピー還暦を向かえることに。
☆ そういえば、1994年のケニアツアーの同行者の一人が、『父親の介護を
 終え、念願のケニアにきた。万感の想いだ』と涙を浮かべてキリマンジェロ
を見ていた。イスラエルでは60歳の女性が目を血ばらし『2000万の退職金の全て
を毎月のツアーで使い切る予定。働きづめの人生を取り返すの!』と宣っていた。
アフリカ・中近東の一人参加には、深い人生を背負い、思い詰めて来る人が多い。
人生、生きているうち、動けるうち、気力があるうち、笑えるうち、泣けるうち!
追)日々是口実か、結局は自慢話ですか!それも似たようなことを何度も何度も。
 でもね、何度言いたいのが、「楽しんだもの勝ちさ、人生は」。
<エッ、楽しそうに思えない?> <薄汚れているからね、日常に、誰の眼も。> 
 …これを「日々是口実」という。 

――――
「45」ギリシャ                    2007
「44」北イタリア                   2006・
「43北ケニア                     2005・08
「42」オーストリア                  2004・08
「41」アイスランド                 ー2003・10
「40」アラスカ                    2003・07
「39」パタゴニア                  ー2002・12
「38」スイス                    ー2002・07
「37」西アフりカーコート-ジボアール・ガーナ・ベナントーゴ /02・03
「36」ベトナム                   ー2001・11
「35」北欧ーロシア-スカンジナビァ          ー2001・06
「34」メキシコ                     2001・01
「33]モッロコ                    ー2000・11 
「32」パキスタン・中国                ー2000・06     
「31」シリア・ヨルダン・レバノン            2000・04  
「30」ノルウエー                   ー1999・12 
「29」ケニア                     ー     ・08   
「28」イスラエル                   ー    ・04     
「27」ネパール                      1999 ・02
「26」北インド                    -1998・10   
「25」 北スペイン                    1998・07  
「24」タンザニア・ウンゴロウンゴロ・セレゲッテイ高原) 1997・12  
「23」 べネゼイラ・(ギアナ高地)                ・08
「22」 ペルー・(マチュピチ・チチカカ湖)        1996・06    
「21」エジプト・トルコ(カルナック神殿・ ピラミット)     ・02   
「20]南アフリカ(ビクトリアの滝・チョベ国立公園・喜望峰)1995・10   
「19」ニュージイランド(クウーンズタウン・ミルフォードサウン)ー ・05    
「18」ブラジル(リオのカーニバルイグアスの滝)・  ー   ・02?
「17」ケニヤ(ナクル湖・       )         1994・06 
「16」ドイツ・パリ(ライン川下り・ロマンチック街道)  1993・12 
「15」フィジー(コマ島・ )              1992・11
「14」スペイン1周の旅(アンダルシア・アルハンブラ・闘牛) 1991・08  
「13」カナダ・ロッキーの旅              ー ・05
「12」香港クルージング                 1990・07 
「11」アメリカ・ペガサス(ボストン・アトランタ)    ー・04     
「10」スペイン・イタリア・パリ・ヘルシンキの旅    1989・12   
「9」 中国(北京・けいりん・上海)          1988.09    
「8」アメリカ西海岸SC・ペガサス           ー  ・06
「7」カナダ・ナイアガラの旅              1987・08 

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2016/06/29
60歳までに、人生を前倒しをしていて!

 70歳を過ぎた現在、「60歳までに人生を前倒しをしていて良かった!」と、
つくづくと思うことしばしば。以下にコピーしたの13年前の文章を読返すと、
1年後に中越地震、その3年後に刈羽柏崎沖地震、4年後の2008年に、リーマン
ショック、更に8年後に東北大震災が、たて続いた。その結果、私も、まさかの
事業整理に至った。 作家の曽野綾子が、「人生の良いところは、60歳まで」
といっていたが、体力も考慮すると、成るほど正しいと実感する。 
 以下の内容を書いて13年間、友人、知人、親族が次々と倒れ、亡くなった。
病に倒れて発する共通の言葉は、「まさか、自分が! これから、ノンビリ
するつもりだったのに!」である。 死に直面した時の恐ろしさと動揺は、
「人生に、やり残した無念」があるため。 とすると、老後の残務整理は、
それを探し、潰していくこと。そうこう考えると、【して失敗した後悔より、
しなかった後悔の方が遥かに大きい】ことになる。 どうだろう?
「してしまった後悔1に対して、しなかった後悔が3」ではないか。
 30年分を10年に圧縮して生きた50歳代は、充実感があって実に面白かった。
60歳代の最大のイベントが、会社整理だったが、3・11もあって、未練も後悔も、
最小になっていた。両親の晩年に同居していたこともあって、「その都度、
計画的に楽しんでおくべし」という、人生の何たるかを、後姿から学んでいた。
この教えを学んで実行していたのは大きい。10年前と、13年前に書いてある
文章を読返してみると、計画通りに、遊び、楽しむ必要性を知っていた。
その時々に、真面目?に学び、楽しみ、遊んでおけ、ということ。
 辛いことも多かったが・・ それも楽しみの内。
――――
2003/06/16
50歳の頃ー1
  -60歳までの人生
 曽野綾子の本で『人生の良いところは60歳まで』という文章があった。
丁度私が50歳の時であった。50歳で、母親を見送り(亡くなり)人生の
損益分岐点を超えたという思いがあった。あとの人生を如何生きようかという
自分への問いかけをしていた。その翌年、下の子供と家内と3人で南米の
ギアナ高地に出かけた。テーブル・マウンテンのキャンプ場で、夕陽を見ながら
息子と日本酒を飲みながらふと思った、「自分の人生の元は充分にとった」と。
 その時に考えたのは、
曽野綾子の『人生60歳までがよいところ』なら、それ以降の人生を60歳
までに詰め込んで生きよう!『人生の純益』を60歳までにとってしまおう」と。
・海外旅行をそれまでに50回行くことー不景気で無理か?
・人の目を気にしない生き方を更に徹しよう
・好きな事を可能な限りしよう 等、生き方を変えようと。
しかし曽野綾子は60歳少し前の文章である。
その時、母の行き方を見ていたこともあり、まだ解っていないと思っていた。
本当に良いのは60歳からというのを母から教わっていたが、しかし
「60歳以降の前倒しにする決心』は良いと解釈した。 
 その翌年にネパールに行ったとき、67歳の初老の人から人生の秘訣を
教えてもらった。「私は43歳までに必ず死ぬ家系であった。それを前提にし、
そこまでに人生のすべてを燃焼し尽くした。その一つに日本を全てを家内と
娘と3人で回り尽くした。しかし死ななかった。その後は世界にチャレンジを
始めて、ほぼ全てをまわり尽して現在もこうして生きている。短命の家系の
前提がなかったら人生をここまで味わいつくせなかった!」。 深い人生の示唆
であった。「60歳までに人生の全ての前倒し」を自分の生き方に取り入れた
直後であったから、尚のこと心に響いた。あと2年半で、その60歳である。
「それでは60歳以降如何いう生き方をするのか?」。
元を取ってしまったので、逆にあとは一日一日をじっくりと味わって生きる
ことができるのではないだろうか。そして、それまで経験をしたことのない
分野を探し出しチャレンジすることである。その意味では、逆に広い世界に
飛び出せるのではないかと考えている。
 最近、景気後退ー恐慌一歩手前になってきたり、SARSやテロなどで
アフリカや中近東には以前ほど気楽に行けなくなってきた。
この時勢に優雅に海外旅行などともいっていられなくなってきた。
あの時点にやはりギアチェンジをしていて良かったと思っている。

閑話小題 ~シェアハウスで知り得たこと

      * 後期高齢になって、人生を振返ってみて
 緑の原野である現実社会に出てから50数年経過したが、そこには想像を絶した
人種が存在していた。硬い父親の元で生まれ育ち、金銭、女性関係に厳しい制約
の中で、その壁は固く行動を制約されていた。特に男女間の事情には、兄、姉達は、
何があっても、家族間では隙を見せてはならないタブーとして封印されていた。
家庭内世間の壁が、行動限界を決めていたようだ。こと、下ネタの制限に関しては
5分5分で、判定不能
 早大近くにあった25人のシェア・ハウス…『青雲寮』には全国各地から様々な
職業の子弟が、私生活まる裸の性格が露呈していた。 それぞれの限界が、相方
の異性で決定されていた。傍目で観ると、何でまた? 自分の首輪を紐を大した
思考無しで決めてしまうのか不思議でたまらなかった。 まずは、就職先から、
自分の将来まで制約が出てしまうことから、いく先々の地産地消が不可能になる
冷徹な現実。 最終学歴で出会った異性が、最適の御相手という現実。20歳半ば、
人生の華! 自ずと異性花盛り…まずは己の質の限界の設定から始めるしかない。 
 
 青春の良いところは、一つずつの判断が、人生の大勢を決めてしまうところ!
何も考えずに、安易に判断し、取り返しのつかない決断を決める事! その都度、
行き詰まり、倒れ、体制を整えて、再出発する繰返し。 チャンス、チェンジ、
チャレンジこそ、青春期の特権。岩場の穴で安易に時を過ごし、肥満した身体で
動きがとれなくなった遺体が、何処そこに、散乱しているのが娑婆である。

・・・・・・
7181, 閑話小題 ~コロナ禍の第三波が本格化… 
2020年11月11日(水)
   * コロナ禍は、野球で例えると2回裏?
 お先が見えない、このパンデミック。 さて、どうなるのか?
先になってみなくては解らない。第2.3波ウェーブの到来のニュースが
流れると同時に、やはり感冒薬開発のニュースが流される。ここで中国内の
パンデミックが消えてしまったのが魔訶不思議。 情報統制効果か?
 ―
   * トランプの敗戦で、世界がホッとしたような
 トランプ旋風の4年間、終わってしまえば何だったのか? 世界がホッと
安堵をしたような…不思議な空気が流れている。王朝主義の北朝鮮も、共産主義
を掲げる中国も、歪といえば歪! アメリカも、自由、平和、博愛主義を掲げても、
所詮は建前。その実は白人第一主義が本音でしかない! 
 3%の支配層と、その恩恵を受けて潤っている30%の層と、そこから外れた67%
のその他の層が明確に区分されている。そのままの拡大版が、世界の階層! 
社会主義共産主義革命と騒ぐが、これまた権力を持った官僚、役人が30%層に、
入れ替っただけ。2000,3000年の歴史的構造は、そうそう、変わりはしない!
 ―
   * そろそろ、老人性鬱症ですか!
 70歳超えから、年齢、置かれた状況から『海外ツアー』を控えているが、
これが、この30年間のストレス対策になっていた。その間に蓄積したストレスを
一度、かき落とす爽快感は絶大! それに、早朝のミニ・チャリ(ポタリング
に加え、一日一テーマのブログ書き上げと、ネットサーフィンと、TVのドラマ観賞。
そのうち、ミニチャリは、転倒以来、中断しており、毒素が少しずつ蓄積している
ようだ。 それでもYouTubeの映像が、かなりストレスを解消させている。
解ってはいたが、70歳の峠越え以来、身体の節々が痛み出してきた。暗く考えない
笑い癖が本能的に身に付いてきた。 
 あと、2ヶ月で、後期高齢者の年齢になるが、その時節を「私の死期」と勝手に
決め込み、公言し、覚悟を決めていたことを、ここで、何度か書いてきた。
しかし、その予兆が全くない。死亡率は百%、どのみち、死ぬしかないなら…
 御蔭で、就寝前には一日を充実して過ごせた感が残っている。
己という木の周囲に、塀をつくってきた御蔭がある。御蔭の陰は、木の御蔭か!

・・・・・・
6815,閑話小題 ~今どきの倒産事情 
2019年11月11日(月)
   * 娑婆娑婆…
 今どきの倒産事情は如何かとネットサーフィンをしていると、こんなものか
というネット記事があった。バブル崩壊時の中堅以上の会社の平均寿命が30年 
だったが、あと数年後20年に近づくようだ。このネット社会の中で、社会変化
の対応は非常に難しい。現実社会の上を情報社会が覆った大津波に対応するに、
長年の企業体質が立ち塞がる。因みに個人・零細企業は6年。
 年金暮らしに入って、経済世情に疎くなっているが、家内の消費行動を見る
と、当然シリアスで厳しい。企業にとって、違法すれすれのことが年々、罷り
通りにくくなっている。その典型がヤクザのしのぎ。オチオチ恐喝も出来ない。 
スマートフォンなどデジタル機器が、ほゞ全ての人に普及、社内機密を手軽に
撮影やコピーで持ち出し可能。 社内告発も、メール一本で可能である。
社内チェックなど、ほぼ不可能。情報化は一強多弱の二番手以下に厳しい事態。
   
   ~ネット記事から~
《◉ かつて企業の寿命は30年といわれていた。初出は1980年代の日経ビジネス
1つの企業が「繁栄を謳歌できる期間」を平均30年としたもの。それから時を
経て、ビジネスを取り巻く環境は大きく変わりました。IoTとAIを軸とする
第4次産業革命は、既存の産業を破壊し、さまざまな業種の淘汰・再編を加速
させるともいわれている。そんな時代にあって、「企業の寿命」は今後どの
ように移り変わっていくのでしょうか? 東京商工リサーチの調査によれば、
2017年に倒産した企業の平均寿命は23.5年。前年よりも0.6年低下しています。 
倒産件数そのものは9年連続で前年を下回っているものの『参入が容易な飲食業、
高齢化を見越して設立された老人福祉・介護業などの業歴の浅いサービス業
他の倒産増加により平均寿命を引き下げたようだ。』(東京商工リサーチ
◉ 昨今、企業の存亡に多大な影響を及ぼしているのが、IoTやAIに代表される
テクノロジーの進歩です。第4次産業革命と呼ばれるその波は、あらゆる業界の
境界線を取り払い、企業間の競争を激化させています。
「今まさに起こっているイノベーションは、既存の産業を次々と駆逐しています。
たとえば、スマートフォンの普及によりデジタルカメラが売れなくなったのは
最も分かりやすい事例だと思います。

◉ アメリカではアマゾンをはじめとするインターネット通販の成長により、
小売業界が大打撃を受けています。2017年には8,000店以上もの大手小売店舗が
閉鎖しました。日本ではまだ街の書店が姿を消しているくらいで大手小売業
の破綻という事態にまでは至っていませんが、『アマゾン・ショック』の影響
は避けられないでしょう」。
また、自動車産業ではGoogleAppleなどが参入し、熾烈な技術競争が繰り
広げられています。もし国産車のリーディングカンパニーが遅れを取れば、
日本経済の屋台骨を支える自動車すら電機産業のような苦境に立たされる恐れが
あるといいます。
◉ 「世界最大の市場である中国が電気自動車に舵を切ったほか、ヨーロッパ
でも2020年代半ばからガソリン車の販売禁止が検討されています。これからは
電気自動車化、自動化の流れをひとつ間違っただけで、いかなる大手企業も
窮地に立たされる可能性があるわけです」 》

 ―
▼ 情報化社会の進化は、一部の適応者に絶対有利で、外れた者には、
 厳しいのは古代ギリシャ社会と現代も変わらない。目を叛けたくなる
<3,30,67%の階層>の色分を下から目線で逆照射すると、それは鮮明…
としても、死んで三日で消え去る代物! その辺りが人生の妙味。
 で結局、最後は人生論で終わりですか! 

・・・・・・
4989,暴走する世間 -5
2014年11月11日(火)
       「暴走する「世間」―世間のオキテを解析する」佐藤直樹(著)
  * うつ病は「世間」の共同幻想にやられる病!
 ここで、次のような精神療法家M.バリントンの指摘を紹介している。
≪・「三人関係の対人状況」(三人状況)といわれているのが、吉本さんの
いう共同幻想であり、
 ・「二人関係の対人状況」(二人状況)が、対幻想であり、
 ・「一人状況」が自己幻想である。  各々、
それぞれ、「三人以上の人間がつくりだす観念」
「ペアとなった二人の人間がつくりだす観念」
「一人でいて、じとーとしている時の観念」と考えればよい。
「三人状況」(共同幻想)が、躁鬱病うつ病を含む)に、
「二人状況」(対幻想)が、統合失調症になっていく。
 とすると、「世間」とは、三人以上の人間がいるところに現れる
幻想・観念であるから、うつ病はこの「世間」に関わる病だということになる。
 ところで当たり前のことだが、うつ病は全世界的に普及した病だが、
西欧のうつ病は「三人状況」(共同幻想)として「社会」に関わる病であると
すると、日本のうつ病は「世間」に関わる病ということになる。
 ・・「世間」は個々の具体的な人間のことではないが、抽象的な人間一般でも
なく、上司や同僚や近所の人などといったような「顔のみえる」他者のこと。
うつ病の患者にとって問題となるのは、こうした他者なのである。≫
 また、木村敏阿部謹也との対談で、木村敏の次の言葉を紹介している。
≪ 日本では、西欧社会のように、「判断が神との一対一の関係」で決定されず、
世間は空間的な概念だが、それを時間的にとらえた表現が『御先祖様』であり、
『御先祖様に顔向けができない』ということになる。世間の中には「呪術性」
という原理があり、そこには森羅万象、動物や植物やモノや死者まで含む。≫
▼ 日本の自殺者数は、先進国の中でダントツに多い。
{さらに多い韓国は先進国に含まない}
 経済的理由による自殺は、日本では「借金」という金銭貸借関係が、たんなる
法律上の契約関係としてだけでなく、「贈与・互報の関係」ととらえられている
ため、それを守っていけない人間として{世間」からつまみはじき出される
ところからおきる。日本人は世間とかいうのから、つまみはじけ出されると、
「ご迷惑かけました」という遺言を残して自殺をする。決して心が弱いだけ
でなく、その思い込みが原因。要するに情緒的体質が、その背景にある。
私など「世間」に袋叩き?で、気違い扱いだろうが、45年前に、見限って
生きてきたため、今さらである。むしろ叩かれることが自己存在と自認。
暴走しているのは、世間様。その世間様の暴走をネット社会が更に推し進めて
いるから、ことは深刻。死んで三日も経てば、ほぼ忘れ去られる世間など、
のっけから相手しないで、アウトサイダーを決め込んできた。特に晩年は
「老人性うつ病」がすべての人の問題。群れればウツが振幅し孤独を深める。

・・・・・・
5354,島地勝彦の~柴錬、今東光、開高、乗り移り人生相談~ ー⑤
2015年11月11日(水)
  * コンプレックスは神様が与えた素晴らしい武器
20歳代に軽い視線恐怖症に悩まされたことがあった。都会の街中の雑踏や、
電車に乗るのが鬱陶しく苦痛だったり、他人に接する瞬間、異常なくらいな
緊張を引き起こす。それで、どれだけ誤解され、マイナスになったことか。
しかし、それが集中力にもなっていた。それも現実社会で揉まれているうちに
消滅していった。誰にも、幾つかの、多面の神経症を持っている。
  ● Q:いつも緊張のあまり、顔が赤く染まり声が震えてしまいます
≪ 私は自分でもイヤになるくらい、あがり症です。取引先のエライさんは
 もちろん、上司(部長)と話すときも、緊張のあまり頭の中は真っ白になる。
会議で発言するときなどは、心臓は早鐘を打ち、顔は真っ赤に染まり、声の
震えが止まりません。女性と話をするときも同じ症状に見舞われます。
このままでは、会社の中で馬鹿にされ続けるでしょう。結婚もできないかも
しれません。生きていく自信を失いそうです。どうしたら、もっと普通に
話せるようになりますか。助けてください。(二十九歳男性) ≫
  ● A:コンプレックスを武器に変えた人間こそ人生の勝利者
≪ ・シマジ:二十九歳の相談者よ、君はどもる苦しさを知るまい。
 俺はどもりなんだ。頭に浮かんだ素敵な表現が、音にならず舌の上で
死んでいくんだよ。これは辛いぞ。ちゃんと言葉が出てくるんだから、
声が震えたり、顔が赤くなったりするくらい何でもない。顔を真赤にして、
一生懸命しゃべれば、優しい正直者に見える。世渡りに便利なくらいだ。
こうしたコンプレックスは多かれ少なかれ必ず誰にでもある。そして、
人生の勝利者というのはこのコンプレックスを武器に変えられた人間だ。
・アソシエ:シマジさんはどんなふうに武器にしているのですか。
・シマジ:女と食事をするだろ。ずっと口説いて、最後にこう締めくくる。
 「お、俺が、きっ、君をどれくらい素敵だと思っているか、も、もっと
もっと君に知ってもらいたい。つづ、伝えたい言葉は頭の中に渦巻いて
いるんだが、そ、それが、し、舌の上で死んでいくんだ。残念でならないよ」
 これで何人もの女が落ちた、といっておこうか。
・アソシエ:そこまで行くと武器というより凶器ですね。
・シマジ:インタビュアーとしても、どもることは強みなんだ。俺が
 どもりながら話すだろ。そうするとインタビューを受ける側は安心する。
特にインタビュー慣れしていない人は、うまく自分の思いを伝えられる
だろうかという不安を抱えているから、インタビューアーに立て板に水
のごとく話されると圧倒され萎縮してしまう。俺のようにつっかいながら
訊いてくる相手だと、上手に話さなければというプレッシギーから解放
されて、気楽に詰せるようになるらしい。 ≫
 ―
 ▼ 起業をして半年、何か気持ちが落ち込んだ時に、フッと内語で、
 「その上段に構えた両手を下げ、力を抜いて、ありのままの自然の自分を
前面に出したら」という声が沸いてきた。それから、良きに、悪きにつけ、
何かが変わった。 色いろあった究極の場面だから、構えの硬さに、
自ら気づいたのだろう。学生時代、どうも会話のセンスが都会育ちの
友人に比べ落ちている自分にコンプレックスを持っていたが、
『それなら、聞き手に回り、誠実に相手の話を引き出せば!』という
趣旨の道理を知り、それに徹してから、何時の間に友人が増えていた。
話す割合を50対50から、20対80にすればよいだけで、人に好かれる。
・・・・・・
6086,閑話小題 ~経験価値
2017年11月11日(土)
   * 経験価値 
 物の価値を追い求める時代から、『経験価値』=「こと」を求める時代に
なっている。もっとも、「もの」は、「こと」のスローの形式でしかないが。
確かに「もの」を持って死ぬことは出来ないが、「こと」は、あの世とやらに
「持ち帰り」が可能? 趣味で何かを収集する趣味はほぼなく、海外旅行とか、
早朝サイクリング、スポーツジム通い、ネットサーフィン、シネマ通い、TVの
ドラマ観賞など、「こと」を楽しむのが主。父親の骨董収集は、上野界隈の
美術展とか、世界各国の美術館で、観賞することで、充分、満足できる。別に
富士山が自分名義の必要など全くない。この「こと」の価値を「経験価値」という。
 そこで「検索」すると…
≪ 経験価値とは、製品やサービスそのものの持つ物質的・金銭的な価値では
 なく、その利用経験を通じて得られる効果や感動、満足感といった心理的
感覚的な価値のこと。カスタマー・エクスペリエンスともいい、顧客を単なる
購入者ではなく、最終利用者としてとらえる考え方に基づいている。
 この概念を提唱したバーンド・H.シュミットによると、経験価値には
 以下の5つの側面があるとしている。
•SENSE(感覚的経験価値):視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感を通じた経験
•FEEL(情緒的経験価値):顧客の感情に訴えかける経験
•THINK(創造的・認知的経験価値):顧客の知性や好奇心に訴えかける経験
•ACT(肉体的経験価値とライフスタイル全般):新たなライフスタイルなどの発見
•RELATE(準拠集団や文化との関連づけ):特定の文化やグループの一員という感覚
 もはや古いですが、経験経済的価値をもう一度、考えてみると…
これからは商品の使用を通じて得られる経験を売るんだ!とよく言いましたね。
例えば、スターバックスはコーヒーを売っているのではない、スターバックス
体験を売っているんだ!とよく言いました。
 経験経済的な価値というのはなんでしょう?というところを圧縮して
説明しますと・・・、
 よく言うのは、お客さんは商品を買いに来ているのではない、価値を買いに
来ている、まあ、便益と言う人もいますけどね。その便益にしても、誰でも提供
している機能だと、コモディティ化してしまいます。どんどん価格が落ちていく。 
結局、商品自体という形があるものではなく、どんな価値を提供するのか?が
大事で、その価値にしても、どこにでもある機能だと価値は低いけれども、
買う人の情緒に訴えるような価値であれば、固有のものなので、比較がしにく
くて、価格交渉圧力にさらされにくいというところです。
 ただし、情緒に訴えるにしても、そんなに毎回毎回感動がありえるの?という
疑問もあります。毎回感動させるにはどうすればいいの?という論点があります。
 人間は必ず飽きるものです。 女性を敵に回すことを承知で申し上げれば、
「美人3日で飽きる、不美人3日で慣れる」というところです。≫

▼ この経験価値を実感したのが、50年前の「30日間・欧州一周ツアー」。
 中・高校の教科書で、白黒写真でみた、パリのエッフェル塔凱旋門や、
ロンドンの大英博物館や、ローマのコロッセオパンテオンポンペイ
ギリシャのパルテノンなどが、連日、目の前に突きつけられた経験は、21歳の
私にとっての人生のハイライトといえる「経験価値」になっていた。
上記の5つの側面を、同時に味わった価値は、何にもかえ難い経験になった。
で、以降に50回の経験価値を積んできたが、元は、この旅行経験である。
フランクル心理学の、創造価値、体験価値、態度価値の『体験価値』の部類。
・創造価値とは、人間が行動したり何かを作ったりすることで実現される価値。
 仕事をしたり、芸術作品を創作したりすることがこれに当たる。
・体験価値とは、人間が何かを体験することで実現される価値である。
 芸術を鑑賞したり、自然の美しさを体験したり、あるいは人を愛したりする
 ことでこの価値は実現される。
・態度価値とは、人間が運命を受け止める態度によって実現される価値である。
 病や貧困やその他様々な苦痛の前で活動の自由(創造価値)を奪われ、楽しみ
 (体験価値)が奪われたとしても、その運命を受け止める態度を決める自由が
 人間に残されている。
☆ 振りかえ見ると、実に良かった人生であった。
 「上をみれば、きりがない。下をみれば底がない。横をみればない」
の比較をしなければ、世界は微笑みかけてくる。何故、比較をする?
知識の絶対量が少ないから? 比較しか、尺度を、価値の大小を、見分けられ
ないため。 悪貨は良貨を駆逐するというが、それはそれは…  悪貨か~

閑話小題 ~水木しげる‘幸福の七カ条’

 

◉ 第一条
 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
◉ 第二条
 しないではいられないことをし続けなさい。
◉ 第三条
 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
◉ 第四条
 好きの力を信じる。
◉ 第五条
 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
◉ 第六条
 怠け者になりなさい。
◉ 第七条
 目に見えない世界を信じる。
 ――

第一条
 成功するにこしたことはないが、成功なんて時の運、成功しなくても全然OK!
水木さんが漫画で食えるようになったのは、四十過ぎてから。
 水木さん自身、成功したなんて少しも思っていない。
 成功しなくてもいいんです。全身全霊で打ち込める事を探しなさい。

第二条
 成功しなくても楽しめること』それは、『しないではいられないこと』。
打ち込めるものを真剣に探しても見つからない、という人は多いと思います。 
大切なのは好奇心。
なにか好奇心がわき起こったら、そのことに熱中してみる。そうすれば、
『しないではいられないこと』が見つかってくる。

第三条
「世間のルール」に合わせようなどとしてはいけない。
 奇人変人になってもいい。いや、むしろ、奇人変人になるべきだ。
その証拠に、世界の奇人変人には幸せそうなひとが多いではないか。
 慌てず騒がず、ひたすら自分の道を進めばいい。それでこそ本当に幸せに
なれるというものだ。

第四条
 漫画の世界にはいって60年以上。多くの賞や勲章を受賞しているが、
そんなことよりも大好きな漫画の世界でこれだけ歩いてこられたことの方が
よほど幸せなことだと言う。まさに好きだからこそ、歩いてこられた60年。

第五条
 目玉の親父は知恵ものだが
収入にトンと縁がない、いや興味がない。

大六条「怠け者になりなさい」
 ねずみ男は立っているより、ごろ寝している姿をおぼえている。
ただ彼らは、のびのび生きて?いる。

第七条「目に見えない世界を信じる」
 結局、水木さんは半分あの世にいたお陰で幸福だったのかもしれない。

 ――
▼ 天才の行蔵と重なり、納得できる。両親から学んだことは、
 <好きになるぐらい、対象を追求しなさい…> あとは…
<まず情報を得て見定めてから行動を起こしなさい…> 
<一度、心を決めたら、まず量から、そして質に…> 極めつけは
<考えて考えて考えろ…> <死に金は使うな…>
<タネ銭をつくり、それを拡大しろ!タネ銭にも強いのと、弱いのがある>
 ~治まりの丁度良い職の選択!~

・・・・・・
7180,映画評論 ~今年の『学生相撲選手権』 
2020年11月10日(火)
    * 当たり年の大学生の選手権
 相撲も、野球も、東大合格にも、学年単位の当たり年がある。
『全日本学生相撲選手権』が恒例の11月に開催。12月には全国相撲選手権が
開催される。この30年近くの年末の楽しみの一つになっている。7~8年に一度は、
逸材の当り年で何人かが三役クラスまで昇進する。 現在の大相撲の白鵬鶴竜
の後に続く三役には、5~6年前のウェーブの逸材で占めている。 
今年は見落としていたが、この日曜日の夕方に何気なく回したのが、
<全日本学生相撲選手権> 直に直感したのが、「今年は当たり年」で、逸材が
数名もいた。やはりモンゴル人が数名を見つけた。 …立合いが違う!

【 <全国学生相撲選手権:個人戦> ◇11月7日◇ 埼玉県立武道館
 第98回全国学生相撲選手権が7日、埼玉県立武道館で行われ、個人戦
 日体大のデルゲルバヤル(4年)が初優勝を果たし、学生横綱に輝いた。
準々決勝では18年に同大会を制した中大の菅野陽太(4年)、準決勝では
昨年の全日本選手権で準優勝だった日大のイェルシン(4年)に勝って
決勝進出。決勝では中大の西川登輝(4年)をはたき込みで破った。】

 ―
▼ 三年前に、相撲を始めて数ヶ月のレスリング選手が、順々決勝まで
 勝ち残った。その時に、力任せに振って相手の腕を圧し折ったにを思い出す。
解説者が<私たちの求める相撲道を根本から疑わざるを得ない>と、嘆いて
いた。そして3年後の今年、この選手が優勝をかざった!
更に、一回り、二回りも、選手の力量を増していた! このモンゴル人が強く、
全体の力量を引き上げたのでは? 無難ならば、4~5年先には、幕内上位陣を
彼らが占める筈。YouTubeで相撲道も大きく変容しているのか?

・・・・・・
6814,閑話小題 ~トランプ大統領の三年目の総括 
2019年11月10日(日)
   * 急遽、トラのテーマに
 今日分の、テーマ日記を書上げて、同月同日分をとみると、3年前のトラさん
の大統領と、去年は湯沢のゴンドラ、「ゴンドラゴン」をテーマにした文章が
あった。そこで急遽、私くしめ目線のトランプ大統領の総括をすることに…
 米国という国も、一皮むけば、こんなものを、ただ正直に体現しているのが、
トランプ。40%何があってもトラ支持の岩盤層がある。学生時代に白人の
クォーター(4分の1白人混血)がいた。海外旅行研究会の部長で、何か一風
変わっていた男だった。その人と同席をした時の話題がシリアスで、アメリ
の実情をしめしていた。
アメリカにイメージとして黒人が多く3~4割は存在していると思われがち
だが、実は15%ほど。それも、下町などの住居地区が分れていて、繁華街など
表通りでは、ほぼ見ることはない。一般的に白人社会で、熱狂的キリスト教
社会で、日曜日には礼拝に通い、生活は質素。日本で想像した社会とは
全く違うことが、日本人の大部分は知らない。> 
身近で、そのような話を直接、聞くのは初めてで、驚いたことを思いだす。

 当然、思い込みの激しい極右の白人第一主義者が大統領の職に就任すれば、
側近は、その不適応に驚き、呆れ果て辞任をする。当初の側近は、ほぼ全員が
辞めていったが、本人は何とも思いはしない。その本音は、「わしファースト」。
大統領の権限は、弾劾で辞めさせることも不可能に近い力を持っている。
そして、次の大統領選挙に、その権限を使って当選するつもりでいる。
その背景の白人第一主義の岩盤が基礎にある。アメリカンドリームの体現者
であるトランプは、岩盤に貧困層の白人を加えて次期大統領の座を、恰も
当然のように狙う。黒人のオバマや、女のクリントンより、支持者には、
まだ真面と思えるため。憎い中国や北朝鮮、ロシアを叩くには粗野なトラが
まだマシと。安倍は、このトラ扱いにはウッテツケのようだ。
来年は、その意味で米国大統領選と、東京オリンピックと、EUの崩壊と、
中国の政治的不安定?そして韓国の大混乱を含めて、何やら怪しげな区切りに
なる節目の年。 オバマ大統領の三選はないが、もし3選ありと仮定したら、
「トランプが良かった」と米国民が思っても不思議でないと思えるのは、如何して?
  まあ、世界のトップが何?なだけに、来年が面白そうだ!

・・・・・・
5718,閑話小題 ~アメリカ大統領選挙
2016年11月10日(木)
   * 「もしトラ」が現実に!で、どうなる?
 日本国内で「もしトラ(もしトランプが勝ったら)」という言葉が飛び
まわっていたが、日本や、ニューヨーク市場の株価からみて、「もしトラ」は
無いと思われていた。トランプ自身、よもや勝利するとは思ってもいなかった
から、好き放題が言えたのである。二人の候補の罵り合いをみて、アメリカの
凋落そのままが現れていた。政治経験のないトランプが共和党の大統領候補に
選ばれること自体がアメリカの恥。彼の暴言がアメリカ白人の本音とすれば、
この方言が、今後、政治に露骨に反映されてくる。ロシア、中国は、強権国家。 
日本も保守派の阿部首相が政権をとったのだから、アメリカが対抗するには、
独裁者風の人物がなっても、何ら不思議ではない。15%を占める黒人が8年間
も現職大統領なら、白人の怒りが蓄積さて自然。それにしても、「隠れトランプ」
が、これほど多く存在するとは、驚きである。フィリピンの、あの大統領をみて、
トランプと重ねみれなかったアメリカの文化度の低さが露呈してした。 彼が、
方言のまま、政策を実行すると、まずは日本が、その犠牲になるのは自明である。 
 ~流れは、こういうこと。
<ドイツ移民の血筋のゲルマンが、白人優位主義と、アメリ孤立主義を掲げ、
 中・下層の白人の積もり積もった不安心理につけ込んで、ホワイトハウス
 乗っ取ったハリウッド映画並みの珍事。 小ブッシュが世界を大混乱を
 生じたのを、何とかオバマが修復したが、この男が、根こそぎ叩き壊す
 4年間の始まり!> 
演劇としてみれば面白いが、これが現実となると。直近には、政権交代後、
トランプと中国が裏取引をした上、尖閣列島を占拠する可能性がある。
そして、沖縄も、独立派を煽り、独立運動を起こし、乗っ取りを画策する。
その間、東京オリンピックに浮かれ、終わってしまえば、大不況。
現在の韓国の惨状に少し形を変え日本社会に現れ出ても何ら不思議でない。 
 5年後には、「アベノミックス? 何それ」で、遠い彼方になっている。
中近東、欧州に次いで、アメリカにも移民による暴動の日常化の火がつく? 

・・・・・・
6450,閑話小題 ~ゴンドラの話 
2018年11月10日(土)
   * ゴンドラとロープウェイ
 先日の湯沢の紅葉観光で乗ったのがゴンドラ。
先年行った北イタリアのスイスアルプスを臨む時に乗った360度展望のものが
ロープウェイ。ゴンドラとロープウェイの違いをネット検索すると…
 ・ロープウェイ
支索(上側の太いロープ。これは動かない)と
曳索(えいさく:下側の細めのロープ、これが動いて引っ張る)、
 平行索(これも引っ張るロープ)を使うもののようです。
 曳索は山頂側でロープを巻き揚げ、平行索は山麓側で重りなどを使ってロープ
を動かす。 曳索と平行索は1つだけの場合と、両方使う場合がある。
 支索や曳索の数はそれぞれ2本ずつ使うこともある。
 ・ゴンドラ
支索、曳索、平行索を兼ねた一本のロープで支えつつ牽引。
 場合によってはロープが2本ある場合もある。
この仕組みのため、運転にも違いが生じます。
 ――
▼ ロープウェイの場合、片方が降りると片方が昇る、交互運転が多い。
 ゴンドラの場合は、1本のロープが循環してぐるぐる回る4~8人乗りの小型。
出発地点と到着地点を循環する。北イタリアのアルプスを巡るバスツアーの
ドロミテ街道で、ゴンドラを彼方此方で見かけた。建設コスト格安のためか。
 日本最長の湯沢・苗場のゴンドラは、全長は5,481m。その間に、35本の立柱が、
大よそ150m間隔にあって、それぞれに35:01とかのナンバーが表示してあった。
 スイスは欧州の観光地への道路のインフラを100年、200年かけて、国家事業とし、
道路、鉄道建設をしてきた。しかし、今では、出発と到着地点に基地を設けて、
あとは立柱を立てて最短にロープで結べば、建設コストが数十分の1、数百分の1
で済む。成るほどドロミテ街道など、観光スポットが無数にあるところで、彼方
此方に見かけられる筈。 遊園地感覚で壮大な景観を見られるところが良い。
来年の紅葉狩りは、早朝に出発し、田沢湖コースを兼ねてになりますか!

・・・・・・
4621, 2000年前のポンペイー7
2013年11月10日(日)
  * ポンペイの迷子
 二回目のポンペイで、あわや迷子になりかけた。1989年に会社でスペイン
ツアーに行った帰路のローマでフリーの一日。20数年ぶりに再びポンペイ
見たくなり、オプショナルツアーに参加した。ところがバスに乗ると日本人は私、
一人だけ。往路の高速道路が大事故で渋滞。おまけに前日、ルーマニア
チャウセスクがクーデターで殺され車中に殺伐とした雰囲気が漂っていた。
で、ポンペイ。急ぎ足で、まわっているうちに、グループからはぐれてしまった。
そこは、世田谷と同じ広さ。直ぐに見つけなければツアーバスで帰れない。
背筋が凍りつく思いで、駆けずりまわった末、辛うじてグループを見つけた。
帰りのバスで、「あのまま、はぐれていたら、翌日のローマの出発に間にあわ
なくなっていた」と、考えたら脂汗が出てきた。ツアーとて決して甘くはない。
 ところで、三回目のポンペイで、家内がツアーからはぐれてしまった。
それも、夕刻。バスが次の目的地パレルモに向けて出発しようしたが家内が
居ない。トイレと思っていたが、途中ではぐれていたようだ。その時の、
添乗員と、イタリア人ガイドの慌てようで、ことの重大さを知った。
ところは南イタリア、それも薄暗くなりかけた遺跡である。館内の職員全員と、
警察のパトカーが駆けつける大騒動。一時間以上ほど探したが見つからず、
添乗員が、まさかと、移動予定の一時間先のホテルに電話をしたところ、
本人は着い部屋にいるという。はぐれた直後、暫くそこにいたが、心細くなり、
他の団体の後について、出口に出た。そこで待ったが見当たらず、近くのGSで、
事情を事情を話している時、たまたまタクシーが来た。そこでアマルフィーまで
値段交渉をして、宿泊先のホテルに行ったという。直ぐにホテルから添乗員の
携帯に電話するのが、当然だが、動転していて、ただ、ボーッとしていたとか。
バスで待っている間、ツアー仲間の冷い視線の中、ひたすら待つしかなかった。 
家内は、殆ど娑婆経験が無く、万一の備えの観念が皆無。旅行中には、
まずは添乗員から目をつけられる。彼らは、そういう人を数人、把握。
二割の人が、八割の問題を起こすことを学んでいるからだ。移動とか食事時間
に、常に遅れてくる。40回近く、数百回、注意しても治りはしない。
以前もアテネの・・ これだけ迷惑をかけても、翌日の夕食時間に遅れるのだ
から、大したもの。で、夫婦連れのツアーは、途中から、別々の単独ツアー
になっていく。一つだけ自慢が出来ることは40回近くの夫婦連れ海外旅行経験。 
今までのツアー仲間の最高が8回。その間に、二人の間に、自然発生的にルール
が出来ている。「互いに(単独旅行者と割切り)頼らない」こと。
何度もツアー仲間に、「どういう御関係ですか?」と聞かれている。
移動と食事以外は、単独でいるため。これまで二組、夫婦別室がいた。
そこまでは、してない。これも慣れと訓練!その時、懲りない家内に
「ざまをみろ!」という気持ちが何処かにあった。 が、誰かに
見透かされていたようだ。で、一日もしないうち、全てを忘れ、彼方此方で
笑い声を上げていた。  (*∠_*) ダカラドーシタ。で、人は生きられる!
で、以下の内容に続く! 偶然だが!

閑話小題 ~まずは嘘をつくな…

f:id:horii888888:20210424085958j:plain

    * 嘘は泥棒の始まり…
 小学校のクラスに嘘をつく人間は、周囲に少なかった。ところが中学校に
入ったと同時に、平気で嘘をつく男が現われ、その割合が進学すると同時に
増えていったのには驚いた。仲間の金、モノを遊び気分で盗むのである。 
上京し寮生活に入ると、それが拡大してピンハネをして一ヶ月ほどブタ箱に
入ったのも居た。これは親にも問題がある。女性癖の悪いのも、盗癖同様と見て
いたが… その快楽に、支配されて言動が変になっていくのが自覚できなくなる。

 現実社会の日常が、この話題に縛られる程に多く存在していた。特に下ネタ
関連で怖ろしいのが、「成果を?具体的に話さずにいられなくなること!」
聞くだけでも面白いのに…。 シェア・ハウスのような寮生活では、それが
日常的に聞こえてくる。社会に出て現場経験が広くなるほど、深く、広く
なっていく。その一歩が噓である。大学の寮には、苦学生から大会社の御曹司
まで幅が広いこともあって、それは人間観察には「こと」が欠かない。

 「嘘は泥棒の始まり」とは… 一番初めに知った諺。商家の環境の中で、
嘘だけは絶対に許されない事と… 大家族の末っ子も有り、下手な嘘は遅かれ
知られることを肌身で知ったこと。嘘とハッタリは1・5倍までがハッタリ!
二倍となると嘘。その辺りが境界と見ていい。父親は、1・2倍ぐらい。…
2~3倍は大げさに表現していたようだ。商売人の掛け値である。その辺りに
徘徊する内幕情報屋は、大よそ二倍! 危うい世界なら、こんなもの!

 ヤクザが、その辺りの噂を聞きつけて脅しに来るケースは、まずは、100倍。
そして10倍、5倍辺りまで平気で値引いてくる。人間心理の弱点をついてくる。
その辺の事情を知らないと、術中に嵌ってしまう。 現在、YouTubeで、裏社会
だけを扱ったのがある。暴力団極左の組合運動と称して、企業恫喝をしてくる
サイトをみたが、…ヤクザ、元女囚の監獄体験、警官ヤクザなど異世界として
観る分には… 組織内のリンチ、暴行など警察が扱わない為、当然、警察サイド
を意識した話としても生々しい。 まだ分類される直前○○学校の同期でも、
ヤクザ抗争で刺殺された人物が存在していた。娑婆は、実に恐ろしいところ…
問題は自分の行蔵の質量の問題でもある。それでも暴対法が出来て、裏社会は、
商売が不況産業に陥ってしまった。 それが当然である。

・・・・・・
7179,閑話小題 ~同級生の葬式 
2020年11月09日(月)
   * 先日、SJで、
◉ そろそろ帰ろうかと身支度を始めた頃に、40年にわたる数回の同級会
(幹事会を含む)の固定メンバーの女子が亡くなったと、SJメンバーから声を
かけられた。土曜の夜が、通夜で、翌日の日曜日が本葬という。
<あんたは、当然、行くでしょう。出なかったら化けてくるわよ!>と… 
化けて出られる身の思いもないが、100回近くは酒席で同席した仲なら当然と…
典型的500m圏内で生きる長女で、陽気な婿取り娘。世間話にコトは欠かない。
数年前に連れを亡くし、そのショックもあり、軽い痴呆症気味。前回の寄合には、
欠席していた。昨日の本葬には、50人位が参列。中学同期生が10数人。
◉ 従姉、姉たちも、ほぼ80歳代に入ってしまった現在… 75歳アラウンドも
 晩秋から冬景色という気配か! 腰痛で前屈みに曲がり気味の上に、痺れが
加わる。話題は病と死亡が中心となる。体調の変化に気持ちが追いつかない。

 ――
    * トラから刃(権力)と爪(資金力)を抜けば…
 アメリカ大統領の結果がジョー・バイロンの勝利で終わった! 
というよりトランプの自滅! としても、トランプの岩盤支持者の多さに驚き
ざるを得ない。建て前そのままを実行しているだけだが!一歩、国外に出ると、
そこにあるのが、白、赤、黄、黒人の混合社会。何やら、常に異種の目線に
見張られているようでもある。 今さらだが、アメリカは白人と資本の第一主義
で成立する国家。アメリカの本音といえば、赤、黄、黒を地域別に分けて管理
すること! 有色人種の男は、如何に美人の白人をモノにしたかが自慢のタネ! 
 入植当初の100年で戦争や虐殺を上回る猛威で、驚愕する数のインディアンが
死亡で人口は30%を下回るまで激減した。 その数が北米だけで、1000万近い
インディアンが虐殺された。オーストラリア、アフリカも! 
中国本土も、その対象に。その渦中で、日本も、太平洋戦争の敗戦までは、
独立を保ったが、今ではアメリカの?? 
その中でトランプ崩壊の悲喜劇がライブで… さて如何なることに?

・・・・・・
6813,閑話小題 ~映画評: 「ターミネーター ニュー・フェイト」 
2019年11月09日(土)
   * 老いの行末は、オタクモですか
 老いの風景は、寝たきりでなければ、御宅ということ。アメリカの統計で、
リタイア後の人たちの7割が、年金暮らしもあるが、スーパーか、コンビニ以外
は、家に閉じ籠っているとか。、日本も同じ? キリスト教の影響もあって、
神に祈るアメリカ人とは、群れを好む日本人とは、違うのだろうが。 50、60、
65,70歳から見える社会と、それぞれの年代の自分が、それぞれ初体験なるが
故に、面白いやら、哀しいやら。年寄りは肉体に比例して精神も緩んでいく!
内語で自らに「ガンバレ、ガンバレ」と、むち打ち、そして老いを諦念し、
とにかく一日を感動し、楽しむしかないのが実情だが、それが面白くて堪らない
のは、65歳時に発てた少しキツメの行動習慣のためだろう。 晩酌は旨いし、
TVや、PCは面白いし、読書も、ミニチャリも、毎日が新鮮。 人生を振返ると、
ストレスも多かったとしても、恵まれて面白かった手応えがある。 現在も
同線上にある「二度とない人生。楽しんだもの勝ち」。直にプッツンだもの。

 ―
   * 映画評: 「ターミネーター ニュー・フェイト」
 みる度に、アクションが激しく、面白くなっている。初日もあってか、
100人以上は入っていた。(地元では100人は多い方) 同年代が多いのは、
シリーズ・モノで6作目もある。ここで悪役が破壊されても、何度も生き返る
不気味さがある。 最近、TVで放映されてもみることがなかったが、何故か、
衝動にかられて、みてきたが…  ストレス解消には良い! 評価:85点。
 ―
≪  解説
ジェームズ・キャメロンが生み出したSFアクション「ターミネーター」の
シリーズ通算6作目で、キャメロンが直接手がけ、名作として人気の高い
ターミネーター2」の正当な続編として描れる。 キャメロンが
プロデューサーとなり、「ターミネーター2」以来にシリーズの製作へ復帰。
デッドプール」を大ヒットさせたティム・ミラー監督が新たにメガホンを。
人類滅亡の日である「審判の日」は回避されたが、まだ危機は去っていなかった。
メキシコシティで父と弟とごく普通の生活を送っていた21歳の女性ダニーの
もとに、未来から最新型ターミネーター「REV-9」が現れ、彼女の命を狙う。
一方、同じく未来からやってきたという女性戦士グレースが、ダニーを守る
ためにREV-9と壮絶な戦いを繰り広げる。 何度倒しても立ち上がってくる
REV-9にダニーとグレースは追いつめられるが、そこへ、かつて人類を滅亡の
未来から救ったサラ・コナーが現れる。リンダ・ハミルトン演じるサラ・
コナーも28年ぶりにカムバックし、シリーズの顔であるT-800を演じる
アーノルド・シュワルツェネッガーも出演。         ≫
 ―
▼ 年齢もあるが、大画面でみる、アクションは、時どき目を瞑ることが
 多くなっている。地球外生命体なるが故に、その残忍性を和らげてくれるが、
それでも正視できない場面がつぎつぎに続く。自宅では、TVで、刑事モノの
アクションや、プロボクシングを連日のように見て、刺激を受けているため、
退屈というのは全くない。結局、縛られるのが、最小で、一日を刺激的に
過ごせるためか! 愉しみ周囲を見渡し、探せば、幾らでもあるから不思議。
  
・・・・・・
4987,閑話小題 ー 一日の閲覧者が、実は7倍の350!
2014年11月09日(日)
  * 一日の閲覧者が、実は7倍の350だった!
 晴天の霹靂である。Yahooの「バードウォッチ」が20~40の閲覧で、
エンピツのサイトが40~50の閲覧。これは重なっている。それからみて、
「Hatena::Diaryは、同じだろうと、検索数を、バックアップ用
でもあり、開設以来の7年間、一度も調べてなかった。
 ところが数日前に何気なく調べたら、(総検索数を7年×365日で割った)
一日、300近く。何かの間違いだろうと、この数日、日ごと調べたら、
7年間の平均と同じ検索数。多くて50~60と信じていたが、実際は350
の検索があったのである。見続ける多くが決して好意的でない? とすると、
少し恐ろしい気がする。悪意の視線を意識してはきたとしても・・ 
学生時代から、こと批判に関して、多くの人に重すぎる?と言われてきたが・・ 
何気なく知人に聞くと、殆どが見続けているという。それにしても50~60
は少ないと思っていたが、実は7倍の350以上の閲覧とは驚きである。
未来の自分への憶え置きと、毎日の出来事と、読書などの雑記帳として、
墓場として、書いてきたため、あけすけの内容になっていたが、周辺の知人
の50~60人なら、まあ、いいだろうと・・ 
 全力で親しい友人に「とっておきの話をする感覚」で、5000日近くも、
面白おかしく書いていれば、この閲覧数は不思議でないが。それも三年半前
からは、ライブで、めったにない特異体験の生中継である。血だらけの手
(こころ)で、有りのままを、その血で書いていれば、第三者からみたら、
これほど面白い内容はないだろうし、心の歪みの露出が、そのまま現れ
出ている。特に、その特異の歪みが面白いのでは。
 ところで10年位前、毎日新聞の記者から、何気なく書いた内容を指摘され、
「それを更に聞きたい、それにしても凄いことを書いてますね!」という
電話があった。そこで慌てふためき内容を書き直したが。もし積極的にネット
上に打って出れば数千は可能?ということか。間違えても、出るつもりは
ないが、もしかして心境の変化がある? それぞれが特異点であり、
そのままを書けば、特異のブログになるはず。
 < ところで、こうとも考えられる。10数年分の随想日記が、
コピーしてあるため、「Hatena」の読者のキーワードにヒットしていて
大部分が見てない可能性がある。いずれにしても、ネット上は、こんなものか>
・・・・・・
6449,閑話小題 ~10日遅れの湯沢の紅葉へ 
2018年11月09日(金)
   * 秋晴の、非日常のドライブの旅
 昨日の9時ごろ、急に家内が
『湯沢苗場のドラゴンドラの紅葉が素晴らしいとTVで見てネットで調べたけど
せっかくの秋晴れ、今年最終の紅葉でも見に行かない! 今日、行かないなら
明後日に独りで、‘普通列車・二日間乗り放題のチケット”で行くつもり。
どうする? あんたはせいぜいスポーツジムに行くくらいでしょ!』と。… 
 この数日、腰痛も出ているが、この秋晴れ! 車で遠出のドライブも、この
数年してないし、湯沢なら丁度よい距離。 途中で気が変わったら、川口の棚場
で鮎でも食べて帰ってくればいいと、日常生活に非日常の「苗場の紅葉かりへの
ドライブが決まった。全く知識も情報なしの突然の出来事。
 苗場の西武プリンスホテル近くの駐車場にある受付で、入場料2600円を払い、
ロープウェイの乗場まで5~6分ミニバスで送られ、待つことなく4人乗りドラゴン
に2人が乗せられた。 
 全長は5,481m。日本最長の苗場ドラゴンドラ。片道の乗車時間は25分もあり、
秋の紅葉が素晴らしいと… 2600円は、ちと高いが、これだけの景色なら良しと
しなければ。麓は、まだまだ紅葉だったが、登るにつれて、ほぼ紅葉が終わって
いたことに気づく。それでも、全く失望しないだけのパノラマが広がっていた。
車で二時間なら来秋の10月半ばに来るだけの価値はある。 
成るほど、「よく見れば薺花咲く垣根かな…」。
10時に出発、宮内の青島でチャーシューラーメンを食べ、帰宅したのが17時半。 
7時間半の非日常の世界の物語。 家内の突然の提案後、30分ほど間をおいて
考えたのが、
<この年齢、何があっても不思議でない、次の機会は、あるかなし!
 いま行かないと後悔、先に立たず。そうして、今まで生きて、今さら
 何を躊躇する!>の大げさの内語。 突如の決心の場合もあったが…

☆ 『今日か、明日行きたい?』 
 『是非行ってらっしゃい。そこでなくとも!』
『次は、ほぼ無いですよ』 若い人ほど、それが言える! 
『いま、しておかないと、永遠にしないことになりますよ! 今しておく
 繰返しが、人生。老いてからの後悔ほど、哀しいことはない。』
それにしても、老いは哀しいものです。無為の人生。その内側たるや!
 一つ間違えると、建て直すに、それは膨大のエネルギーを要する。
だから、万一の備えをすべきということ。
 誰に言ってるの? 自分でしょ。自分へですよ。 
何か間違えてるっじゃないですか? さて、 ポタリング! へ。

・・・・・・
5352,浅田次郎の人生相談 ー日々を無気力に過ごしていますー
2015年11月09日(月)
            ー『世の中、それほど平等でない』浅田次郎
  * 旅すれば、内向きの自分が解放される
 学生時代の二年まで、学生寮とクラブの世界で、都会生活の日常に飽き
あきしていた。しかし、二年生の夏休み前に(何度か書いた)、人生の将来
設計のレポート提出を、「キリスト教倫理」の教授の宿題を出されて、
自分の先行きを人生で初めて真剣に考えて提出をした。タイミング良く、
その夏休に、寮の(10年位年上)先輩夫婦が、軽井沢の『友愛山荘』という
宿舎のペアレント(管理人兼マネジャー)をしていた因縁で、二年先輩の
Kさんと、手伝いにいくことになった。ところが、その一ヶ月間の、楽しく、
面白かったこと、この上なかった。若い女性が何かロマンを求めてくるのを
相手に、夕食後、歌ったり、踊ったり、ゲームの相手をする。 それまで、
寮も、クラブも男所帯が、全く違った世界の日々を味わうことになった。
その時の、ある出会いで、翌年、「30日間・欧州一周旅行」に参加する
ことになり、人生観が一変した。 寮に、クラブに、クラスに多くの友人が
存在していたし、進級ごとに、アップスケールをしていた。要するに、
恵まれていた。  ~まずは、その辺りから~
  ●質問: 日々を無気力に過ごしています(19歳男性・大学生)
≪「この春から上京してきましたが、大学デビューに失敗し、自宅と
 キャンパス、あるいはバイト先をただ往復する毎日を過ごしています。
夏休に入っても、サークルにも所属していないし遊びに行く友達もいません。
このままではまずいと思うのですが.何かきっかけが欲しいです。≫
  ●回答: 旅をすれば、内向している自分が嫌になる
≪・次郎: バイト代貯めて旅行でもなんでも行ってくればいいじゃないか。
 何をうじうじしてるんだ。若い人はね、外国へ行くチャンスがあったらどん
どん行きな。僕らのころは高くてなかなか難しかった。ここまでいろいろな
投稿を見て感じるけど、細かいことでぐずぐず悩んで内向している人、多く
ないか? そういう人は外国へちょっと行ってこいって。自分の心が開かれる。
外国がいいってわけじゃないけど、内向している自分が嫌になるよ。
それは旅の功徳です。
・太朗: 国内旅行はいかがでしょう?
・次郎: 国内旅行はもっと大切です。若いうちに遠いところだけ旅して
 日本のことを知らない人は、結局外国に行っても何もわからない。
近いところから遠いところに足を延ばしていくというのが、理想的な手順では
あると思います。まあ国内でも海外でも、自分の知らなかった世界に触れて、
小さい自分を吹き飛ばしてきなさい。行ってらっしゃい。≫
▼ 大学の醍醐味は、サークルである。そこに入らないと面白みは半減して
 当然のこと。まだ遅くはない、何かのクラブでも、ゼミに参加すること。
そして、大学生活の目的を早々に定めることだ。学生時代の4年間は、あまりに
短すぎる。 大学は各地の様々な人が、学問を学ぶという建前で、自由に学び、
遊ぶところ。とにかく、クラブに入ること。胸襟を開いて、対話が出来るのは、
この時期ぐらいである。 世の中には、本当に「変わった人」が、多くいる。
その一人が「自分」でもある。そこで自分の硬いバイアスに気付くことだ。
そして、これを一生かけて壊し続け、新たな自分を導きだしていくのが人生。
今さら、その手を緩めることなど、出来ようはずはない。
 先回で、少し下げた目標回数50回目のツアーに行って、自己を達成した。
若い人だけでなく、外国からの視線で逆照射をして、自分と、所属する世界を
見直してみる必要がある。そうすれば、9割以上を占める、『世間人』の
バイアスと共に、己の枠が鮮明に浮び上がってくる。それに、少しでも気づく
か気づかないで、その人生は変わってくる。 私の人生で、20歳の頃に、
そのバイアスが、一度、粉々になったのが、人生で一番の収穫だった。
『世界は広く、深いこと』に、まず気づくことが大学生活の絶対なこと。
その為には、ありきたりだが、『感動、感激、感謝』の質量の絶対量を
確保することだ。 それは日常には無い。それは、『非日常』に埋まっている。
学生時代は、人生の中では『非日常の時節』である。それは自ら探さなければ。

閑話小題 ~シネマ観賞

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   * 一昨日のシネマは…
 最近のシネマは、隔週になっている。コロナ禍までは毎週だったが、YouTube
が面白いため、隔週でも充分もある。 で… 一昨日は、宇宙モノ!
 ~内容といえば~
≪ 地球に新たな脅威が迫るとき、7000年にわたり人智を超えた力で人類を
 密かに見守ってきた、10人の守護者がついに姿を現す。
 彼らの名は、エターナルズ。だが、地球滅亡まで残された時間はたった7日。
イムリミットが迫る中、彼らは離れ離れになった仲間たちと再び結集し、
人類を守ることができるのか?
そして、彼らを待ち受ける〈衝撃の事実〉とは…アベンジャーズに次ぐ、
新たなヒーローチームの戦いが始まる! ≫
   ~ビュアより~
< アメリ近現代史から始まったマーベルが、とうとう世界全史に進出した…!
 二時間半以上あるけれど、それでも収拾がつかないスケールの広さ。敵が
居過ぎて、やること多すぎて、情報が多すぎる。
これまでのマーベルとまた全然違うけど、エターナルズのおかげで、
サノスの見方がまた変わったので良き。今後にむけてまた色々散りばめていた。>
< アメリ近現代史から始まったマーベルが、世界全史に進出した…!
 二時間半以上あるが、それでも収拾がつかないスケールの広さ。敵が居過ぎて、
やること多すぎて、情報が多すぎるのよ。これまでのマーベルとまた全然違うけど、
エターナルズのおかげで、サノスの見方がまた変わったので良きかな。
 ―
▼ 閉じ籠り気味で内向きなヒーロー、ヒロインを求めているファン向けの物語。
 万能のところが、安心して見ていられた。期待しない分、見終わった爽快感が、
プラスに働いた。それと観客が多いのに驚く!      評価:85点

・・・・・・
7177,閑話小題 ~トランプの功罪は ~2  
2020年11月07日(土)
    * 昨日のトランプの記者会見で
 昨日トランプの記者会見の内容は、予測どおり! 前提の選挙そのものを
否定して負けたのは、それが故の論法。政府側の長たるトランプが、野党なら
いざ知らず、選挙システムを否定するのはオカシイ。 それは選挙前から政治
評論家が何人か指摘。<失策は全て他に転嫁する。今回は、不正投票だろう。>
潔くないのが、トランプ。一国の長たる人物のやることではない。こんな人物を
大統領に選んだ下層白人。 その彼らの無知を再び焚き付けて乗越えようとする
魂胆が丸見え! 裸の王様そのもの! ビッグベビーそのもの! 
アメリカも、ソ連邦のような崩壊に向っている! それにしても女々しい男! 
落選すれば大統領の立場で逮捕・訴追を免れていた悪行も丸裸にされ、袋叩きに
なるため、ジタバタするしかないのは解るが! この事態では、不吉の事態が
待っている。 下クラスの白人層でも、この不正を理解できるはずだが… 
 ―    
    * 再び、横綱不在の場所
 しがみ付いてる二人横綱の相撲より、居直って休場させておく方が良いと
判断したのだろうが… 休場しても収入保障があるならば、それは休んで当然。
所詮は興業! 居なければ、居ないなりに面白のが勝負ごと! 
 ―
    * シネマ評 ~『鬼滅の刃
 昨日は、話題作の『鬼滅の刃』を見てきた。先週、他のシネマ館から出てきた
観客の熱気が直に伝わっていたので、観ることにしたが、シリーズモノらしく、
途中まで、何が何だか…? 途中から、大相撲、プロレスの観戦気分に切替て
みれば、それなりに面白い! 意味深長の心理学の用語と、解説らしき対話に
違和感があったが、シリーズモノなら頷ける。異世界へのトリップも、コツが
必要だが。在宅で、憂さが蓄積した人には、丁度いいのかも! 競合相手は、
生々しいライブのYouTubeである。昨日の夕方の映像が、マフィアの事務所を
急襲して次々と連行していく映像と、盗み出してバックで市街を逃走する戦車。
車と電柱を面白いように薙ぎ倒して市街を駆け巡る異様な場面が延々とつづく!
 ―
   * 在宅勤務は、成果主義にするしかない!
 コロナ禍の最大のプラス効果は、仕事の要所を在宅のまま管理すること!
これは、働き手にとっては厳しい! 仕事をしている風で一日を過ごすのも
厳しい。それが、職場から距離をおくことで、鳥瞰されるのだから! 

・・・・・・
6811,閑話小題 ~予測が外れたラグビー 
2019年11月07日(木)
   * まさか、南アフリカが優勝するとは
 少し古い話になるが、ラグビー・ワールドカップ勝戦までの両者の戦いを
見る限り、圧倒的にイングランドが優勝と思ったが、結果は南アフリカの優勝で
終わった。ベスト8の顔ぶれが、日本を除くと英国連邦の国々。体格からして、
日本は絶対不利の中で、よくぞ、ベスト8に勝ち上がったと、敬服する。
それにしても、世界的な力量のスポーツは、業種に関わらず面白い! これで、
プロ野球の日本シリーズや、大相撲の個人競技のブツカリあいが、萎んで見える。
大方のルールを理解していたが、細かいのを、ここで、知ることになった。
 ―
   * つれづれに人生…
 来し方と、現在と、そう遠くない未来の死を含めた人生を想念すると、
奇跡のように、何かから守られていた人生だったようだ。これが正しく『自分』
ということか、いや限界かと…。時代に、両親に、生活環境に恵まれ、守られて
いた奇跡のように輝いていた実感がする、この奇妙な感覚は… 事業結末いかん
に関わらず、こんなものと割切れるのは、それぞれの時節を十分に生きたため。
集団(世間教徒)から、距離を置いてきたスタンスも、老いてこそプラスに働い
ている。また哲学書を読書の中に取入れてきたことも。特にストア哲学の影響が。
これは、一種の心理療法、人生をより穏やかに過ごす、心理テクニック。
やっかいな世間人から逃れるための「閑」の確保。その代償が、冷淡で、薄情で、
人間性を失う。「自分を保つに、これしかなかった」とは、日々、口実の一つ。
 ―
   * トカゲも花束でプロポーズ?
        ネットサーフィンで見つけた面白い写真
《 イギリス「デーリー・メール」16日の報道によると、花で愛を伝えるのは
 人類だけではなく、動物界でも同じようだ。最近、ウクライナ人カメラマンが
2匹のトカゲのロマンチックな愛情ストーリを撮影した。1匹のオストカゲが
花の先頭までかけ登り、その花でメスのトカゲの注意を引きつけた。
メスのトカゲも花を登り相手の贈り物を受けとり、互いに見つめあって完璧な
ハート型を形作った。 愛情というものはいつも順調にいかない、メスのトカゲ
が突然植物から落ちように見えたとき、下にいたオストカゲが彼女の「手」を
握り、「美女を救う英雄」となった。》

 「2匹のトカゲのロマンチックな愛情ストーリ」と検索すると写真が…
         
 ―
▼ 写真を見ると、嘘だろうと… 如何だろう?
 
 ストア哲学の真逆が、去年の以下の哲学。 …これまた魅力的である。
同じ人生、隠遁的に生きるか、積極一貫に生きるか? 結果は同じだが!
時節で替えていけば、よいか! で、現在は、ストア的しかないので。

・・・・・・
6447,つれづれに哲学 ~アドラーから学ぶ 
2018年11月07日(水)             
                「生きづらさからの脱却」岸見一郎著
    * 今でもバカやってんだ!
  人生を10年スパンで振返りってみて、
・10歳までは明るい性格だったが、
・小5の頃からの十代は母親が重度の欝病と、直ぐ上の兄や同級生からの虐めや、
 受験勉強もあって、アドラーのいう‘嘆きの谷’暗い10年間に迷い込んでいた。
・20代の‘嘆きの谷’から外に向け一歩踏み出せたキッカケは、20歳の夏休みの
キリスト教倫理」の教授の夏休みの課題、【人生設計のレポートの提出】。
 まだ学生時代に馴染めず茫洋としていた私に、『将来設計、どうで生きる?』
 と、ナイフの切っ先を喉に突きつけられたようであった。 
その夏、学生寮のOBが夫婦でペアレント(管理人)をしている軽井沢の山荘で、
若い宿泊者や、ヘルパー仲間と夕食後に談笑し、様々な立ち位置や、生活環境を
話したり、聞きながら、ひと夏、自分の人生の方向を考えてみた。 いまから
考えると、最善の環境に引き付けられていた。様々な生き様が、学生仲間だけで
なく、一般社会の人たちの生の具体例の全てがヒントになっていた。
そこで得たのは、「自由に生きる!」「アイデンティティ(何もの?)」の問い。
 自由の第一歩が、「親からの自由」「血筋があればこそ、その人が存在する」。
都会生活に疲れ、癒しを求めてくる人の最初の質問は、『学生?社会人?』
『で、何処の学校、会社?』『どこの生まれで、実家は何している?』『趣味って
何?、クラブは何処に入ってるの?』が柱で、8割のレントゲン写真が出来上がる。
そこで、合せ鏡で自分の将来設計を考えた。あまりに丁度良いオープンハウスの
ような寮生活の上に、今度は、その垣根を超えた山荘で、様々な人種、それも
自由闊達な明るい未来を信じて笑っている人達。20歳は、孵化しようとする時節。
高度成長期の真只中、明るい未来が広がっていた。せっかく頂いた恵まれた立場
を活かすには、皮肉なことに両親の創業を間近で体験した修羅場の追体験の設計。
「創業を目指す」の柱が思い浮んだ。 その時、暗い神経質な性格の‘嘆きの谷’
から次の谷に踏み出した一歩であった。それぞれ人生の修羅場の時節でもある。
 その頃、母親に訪ねた、『どうして、こんなにしてまで働くの?』に、
『10人の家族が生きるに、人の何倍か稼ぐ必要があっただけ。それと、仕事の
拡大と同時に、人は成長するのよ!』 成るほどと実感した。
 家の事情で、急遽、Uターンで帰ってきた時に心に決めたのは、「嘆きの谷」
の人のこと。(当時は、この簡明な言葉を知らなかった) せっかく落とした、
重荷を、そのまま背負った、不吉な神に憑りつかれた悲観的過ぎる人たち。
他者の噂話、失敗に異常に反応し、その攻撃で無為の人生の鬱憤を晴らす。
 温暖化の影響もあり、以前ほどの積雪はないが、それでも一年の4分の1は
雪に閉ざされる。そのハンデを理由に何もしない不運を嘆く。その鬱憤たるや… 
問題は、鬱憤を他者に振り向け互いにヘドロに陥ってしまう悪循環に嵌りこむ人。 
 峠道には、‘嘆きの谷’だけでなく、‘喜びの池’もある。そこは森に覆い
隠された奥にあるため、一見、目立たない。それも、森に立ち入らない人には、
その存在に気づかない。隠れた池の近くに、「嘆きの谷」の道とは全く違う
ルートが存在する。その翌年、その道に初めて立入ってみた。 そこは
光り輝く別世界。それを哲学的に説いたのが、アドラー
‘嘆きの谷’の患者治療から、心理学を発展させたのが、フロイド、ユング。 
聞くところによると、そこにも抜け道があるそうな。ただし煉獄か地獄への小道。 
時に天国? それも、これも娑婆世界。 踊るか、踊らないか? 決めるのは、
おのれ独り。

・・・・・・
2016/12/04 
つれづれに哲学 ~嘆きの谷
               「生きづらさからの脱却」岸見一郎著
   * アドラーの「嘆きの谷」
 私がみるに、悲観的傾向が強い人が、女性で3人に1人、男性が4人に1人
の割にいる。その中で更に強い人は1割ぐらいか。知人にも数人、非常に悲観的
思考の強い人がいる。連れ合いとの不適性があるが、何もかもを悲観的に捉える。
ある婦人、目を見張るほど美人だが、いや、だった?が、常時、ウツ状態。
誰も躁鬱の波を乗越えて生きているが、問題はマイナスの程度。アドラーはカント
同様、クル病だが、そのハンデを乗越え、フロイトユングにつづく三大心理学者
の一人になっている。根には、「その程度のことで、何で落ち込んでいるのか!」
があるため、説得力が強い。 
  ~その一節から~
≪ 世界を「嘆きの谷」と見ようとし、いつも苦しんでいる人がいる。
 アドラーはそのような人は「途方もない重荷を担って人生を歩もうと不断に
努力をする」と言っている。些細な困難をも誇張し、将来についても悲観的に
しか見ない。身のまわりで喜ばしいことが起ると不安になり、どんな対人関係
にも「影の面」を持ち込む。
 「嘆きの谷」という言葉は元もと旧約聖書の『詩編』に出てくる。
エルサレムに巡礼する人は、乾燥のため枯れ果てた谷底の道を歩まなければ
ならなかった。このような人が、世界を「嘆きの谷」と見ようとするのはどう
いうことか。アドラーの解釈と違って、『詩編』では、神によって勇気を出し、
広い道を見ている人は「嘆きの谷を通る時でも、そこを泉とするだろう」と
言われている。生きている限り、「嘆きの谷」を避けては通れないが、勇気
ある人はそれを「泉」と見るのである。ところが、この世界の嘆きの谷とみて、
どんな喜べる機会にも、「カッサドラの叫び」しかあげない人がいるとアドラー
はいう。ギリシャ神話に出てくるカッサドラはアポロンに愛された。アポロン
カッサドラに愛を得るために彼女に予言能力を与えた。しかし彼女は、アポロン
の求愛を断った。そのため、アポロンは誰も彼女の予言を信じないようにした。
カッサンドラはトロイアの滅亡を予言されたが、無視された。
アドラーは、<この世界を嘆きの谷とみて、「カッサンドラの叫びしかあげない」
というのは、不吉なことしか言わないという意味だが、決して、トロイアの滅亡
を望んでいた訳でない。
 ~ネット検索に、「嘆きの谷」で調べると、
≪・アドラーは仕事の課題、交友の課題、愛の課題という人生には避けては通る
 ことができない課題がある、という。これらの課題を解決する能力がないと
 考える人は、なんとか理由を考えて、人生の課題から逃れようとする。
アドラーが「劣等コンプレックス」という言葉を使う時、次のような意味と
 して使っている。すなわち、「Aであるから(あるいは、Aでないから)、
 Bできない」という論理を日常のコミュニケーションの中で多用するという
 意味である。このAとして他の人がしかたがないと納得しないわけにはいか
 ない理由を持ち出すのである。
神経症はこの劣等コンプレックスに他ならない。人生の課題を前に直面しよう
 としなかったり、「ためらいの態度」を取って立ち止まる。「はい~します、
 でも、(yes...but)といって、結局課題に取り組まない。神経症に限らず、
 人は意識しなければ、すぐに「でも」といってしまう。
 <何かをしようと思う、しなければならない、「でも」と…>
・カウンセリングの時、あまりに頻繁に「でも」という人があって僕はその人が
 「でも」というたびにカウントすることにした。本人はそのことを意識して
 いなかったからである。やがてこんなふうにいわれるようになり、次第に
 この言葉が用いられる回数が減っていった。「まだ今日は一度も『でも』と
 いってませんから、一度だけ『でも』といわせてください」
・人生の課題に挑戦する時、失敗すること、敗北することを恐れる人は、課題
 から退却しようとする。何をする時にも必ず成功しなければならない、と考え、
 成功するという保証があれば挑戦する。しかし失敗が少しでも予想され、
 成功することが確信できなければ最初から挑戦しようとしないか、失敗しても
 そのことによって致命的な打撃を受けることがないように、いわば綱渡りをする
 人が転落することを予想して下にあらかじめ網を張っておくようなことをする。
 症状はこのような目的のために創り出される。
・人生の課題を前にして敗北を恐れる人は、課題に挑戦することを回避する
 ために時に神経症になって、「足踏みしたい(時間を止めたい)」と思う、
 とアドラーはいう(『人はなぜ神経症になるのか』)。
――
▼ 上記の「カッサドラの叫び」しか上げない人に、マイナーな視点の話題を
 ふると、大きく首を振り、どんどん話が進む。何処にも、『内幕情報屋』が
存在して、ネタを探し出して人の懐に飛び込む。それが、万引き、置き引きと、
同じくらい、いや、それ以上の犯罪行為でしかないことを知らない。で、その
毒は、喜んで聞いてしまう方にも、同様に罪になる。誰もが持っている要素
だから始末が悪い。

・・・・・・
2016/11/12 
嫌われる勇気
       『嫌われる勇気 ~自己啓発の源流「アドラー」の教え』
 都会では目立たない「個人主義」を地方で貫けば、「大変な人」として
忌み嫌われる。「郷に入っては郷に従え」だが、どうしても露見するのが
地方の生きづらさ。これは、そのまま欧米社会と日本社会に、スライドする。
 それでも、31年間、職住分離だったためかファジーだった。
二人の青年の対話が、そのまま、青年と哲人とも、現在の日々の自己対話
に近い。更にいえば、これを20歳の立志から続けてきたことになる。
普通の生き方では、世間に押しつぶされたIT(こいつ)になる。  
   
  ~まずは、Amazonの「紹介内容」より
≪・フロイトユングと並び「心理学の三大心理学」と称されるアドラー
 再評価されている。それは、トラウマに象徴される“原因論”の心理学とは
一線を画す“目的論”を唱えたものだ。過去も世界も変えることはできないが、
「自分は変わることができる」とするコペルニクス的転回の心理学を知ることで、
対人関係の悩みも解消されるかも。

アドラーの心理学を、青年と哲人の対話という形式でまとめた本書では、
「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに迫る。
「人は変われる」「世界はシンプルである」とする哲人に対し、青年は懐疑的だ。
なぜなら青年は学歴や容姿の劣等感があり、過剰に人の視線が気になってしまう
悩みを抱えているため、哲人の主張が絵空事に聞こえてしまうのだ。
しかし、世界を複雑にしているのは青年自身の主観なのだと哲人は言う。
過去に「トラウマ」という「原因」を見つけて物語的に分析するのがフロイト
心理学だが、アドラー心理学はトラウマ(過去)を明確に否定し、
「いま」の「目的」で考えることを基本としている。

・何年もひきこもっている人が「両親に虐待を受けたから社会に適合できない」と
主張していたとしたら、親は子育てが間違っていたのかと思い悩み、腫れ物に触る
ように子どもを丁重に扱うようになる。これは、自らのトラウマを武器に相手(親)
の注目を集め、支配しようとする働きかけなのだ。ただし、家にひきこもっている
限り自尊心は守られるが、一歩外に出ると誰からも注目されない凡庸な「私」に
なってしまう。ひきこもりの状態に不満もあれば不幸も感じているが、自尊心を
傷つけられることはもっと嫌なこと。これを避けようとする「目的」が、過去の
トラウマに理由付けしているのだ。

・過去の経験が人格形成に及ぼす影響がゼロだというわけではない。
ただし、過去の経験が必ずしも人格を決定するわけでもないのだ。
経験をいかに解釈するかが自らを決定する、というのがアドラー心理学の考え方。
過去を変えることはできない。しかし、経験に対する意味づけや解釈は更新する
ことができる。これが「人は変われる」とするアドラー心理学の前提となっている。

・青年はひねくれた性格であることや自意識過剰という短所ばかりが目につき、
自分のことを好きになれない。これに対し、哲人は「他者との関係のなかで
傷つかないこと」が「目的」となっているため、対人関係に踏み込まない理由
付けとして、自分の短所ばかりに目を向けていると言うのだ。

・孤独や劣等感を感じるのも他者あってこそのものであり、
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とアドラーは断言した。
そして、対人関係の軸に「競争」がある限り、人は悩みから逃れることは
できないとする。「競争」で考えると、他者が敵のように映り、世界が危険な
場所のように感じられてくるからだ。「競争」から解放されることができれば、
他者が「仲間」だと感じられるようになり、世界の見え方は安心できる居場所
へと変わってくるのだという。≫

――
▼ これを平易の問いかけに転換すると、こうなる。
『そこで、まだ、何やってるの! 群れてないで、人のことばかり
  気にしないで、もう少し自分のことを考えたら!』
『何で本を読まないの? 一歩、外に出ないの? 今を遊ばないの?
 果てしない世界の深さと広さを知ろうとしないの? それも今!』
『何で、愚痴ばかり言っている内向きな老人のマイナスから学ばないの?』
 
せっかく与えられた地球上で、何もしないで、何も知らないで、卑近な
物事に拘り、気付いた時には先がないのが人生。あくまで比較の問題だが。 

閑話小題 ~このまま、コロナ禍が治まってくれれば!

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   * ワクチン効果か、コロナ禍が治まりかけているが…
 この冬越えで6波が来るのは避けられないとしても、最小に治まってくれれば…
良いが、さてどうなるか。何処か弱いところにシワ寄せがいっているのだろうが! 
その犯人探しが始まりそうな空気だが… 有効利用したのが中国としても、誰も、
火ぶたを切った戦争も、難しい。戦争のベースは相討ち。ならば黄色が絶対有利。
世界にはスペイン、英国などバールやコーヒーショップなど溜まり場が存在する。
観光地と、夜の盛り場が一番の被害を受けた。 …その本質は、他者の覗き見。
そして昼間の鬱憤の解消! 特に、岩場の硬い穴場で…不自由な日々を過ごすしか
ない男女のヤッカミの捨てどころ。 コロナ禍で、別に、そこで解消する必要が
ないことに気づくことになった。夜の蝶も、よく見れば蛾でしかない現実に…
煌びやかの羽根も、直視すると、毒々しい粉で覆われた虚飾でしかない。
当分は客の戻りは半分だろう。
 ―
   * 死ぬのもたいへんだ!
 昨日、97歳の従姉が亡くなった知らせが 叔母のような存在で、ひと当たりが
善い人だった。その甥っ子が数年、私の元で働いたことがあった。 葬式は順番で
実兄が出席することになった。両親の死にゆく時節に傍にいたが、人が亡くなる
のもたいへんだ! 現世の御勤めを終えて永遠の彼方に消え去るのだから! 
元はとるだけ取ったとしても、現世の未練は残るもの。76歳になろうとする現在… 
何が幸せだったかといえば、両親に自由に若い頃、好き放題に羽根を幅かせたこと! 
そこには小さな自分の枠が付きまとっていた。自由も実に大変なことである。

・・・・・・
7176,閑話小題 ~トランプの功罪は 
2020年11月06日(金)
   * 功罪半ばのトランポノミクス 
 草の根の保守的な中間・下層白人の怒りを体現するトランプ大統領
再選有や無しかで、どうも落選のようだ。学生時代の知人のクオータが言うには!
< アメリカそのものは、日本からみるアメリカの実像とは、全く違う。
 白人が、その底流を占めていて、ピラミッド型、超保守的の格差社会の国。
その辺りを日本人は全く解ってない! 黒人やヒスパニックは、社会の隅に
押しこまれ、表通りの店には入れない程! > 
 この話が頭の底に会った為に、オバマ大統領の出現には驚かされた!
その反動で、白人第一主義のトランプ大統領が誕生した。それだけ人種差別は
根強く残っている。 そこに、アラブからイスラム教徒の移民である。
そこに火をつけて、当選したトランプ人気は生半可でないはず。
 トランプの功罪の「功」は
< 経済の立て直し、米国第一主義をリアルに実行したこと、そしてポチ・
 日本犬を、徹底的に調教したこと。 
「罪」といえば
< あまりにも明け透けに、格差社会を容認したこと。更に民主主義の建前を
 無視して対立を煽ってアメリカ社会を分断したこと! > 
それらを総称して「トランポノミクス」と言うが…

 この一年は、コロナ騒ぎの上に、「分断したアメリカの対立」が加わる
ことになった。中国、ロシア、イランにとってはアメリカの自滅を冷笑して
視ることが可能になった。あらゆる面で、このまま、トランプが継続した政権
運営が良かった? と思いざるをえない。何れにしても、日本にとっても厳しい
事態でもある。

・・・・・・
6810、読書日記 ~具体と抽象 -3 
2019年11月06日(水)         
             <『具体と抽象』 ―細谷功・著>
  * 抽象度の高いものほど自由度が大きく汎用性が高く、応用可能
 抽象度を高めるプロセスが考えることになる。米を、餅に加工するように、
具体という飯(めし)を、こね回し、練上げて抽象にする。 食べ手も、
餅を噛みしめる過程で、飯の味わいを噛みしめる。連日、文章化していると、
『具体』『抽象』を按配よく混ぜた炊込み御飯をつくってるような感覚になる。
野生動物を撮るカメラマンが被写体を撮影するシャッター・チャンスを待つ、
膨大な時間で無の境地の中、自然に湧いてくる言葉を練り上げる。その言葉が
被写体と、言葉が一体となって、見る側に、その真の姿を伝えることになる。
写真が具体であり、言葉が抽象になる。それが合致して見る者に、伝わる。
 
 ~ネットに <応用可能><単純化・方向性の統一><視野を広げる>
の切口で概略した投稿が秀逸である。

≪ 具体性ばかりが重視される「わかりやすさの時代」である現代において、
 本書は抽象化思考の重要性を再認識させることを目的としている。
 ここで挙げられている抽象化思考の利点は以下の通りである。
  <要約する(共通点を見つける)>
・複数の事象に共通する特徴・法則を抽出し、表現出来る。
  (「1を聞いて10を知る」)
・ある事象と事象の間に存在する目には見えない構造・関係性を抽出出来る
 ようになる。
・上述のような横方向の見え方が出来るだけでなく、縦方向(階層の上のルール
 や属性が、下の階層にも同じように適用できる)にも見ることが出来る。
→膨大な情報を目の前にしても、複数の階層からなる抽象のレベルで理解する
 ことで、それらの要点だけを効率的につかみ、必要に応じて必要な領域に
 ついてだけ、深堀りすることが出来る。
  ~~
  ◉ <応用可能>
・抽象化によって抽出された法則は、他の場所でも活用することが出来る。
・創造的に新しいアイディアを生み出す。
 (アナロジー(類推):「抽象レベルのまね」)
→抽象度の高いものほど自由度が大きくて汎用性が高く、応用可能となる。
  ~~
  ◉ <単純化・方向性の統一>
・抽象の世界とは、膨大な数の事象をどこまで「単純化」出来るかの世界。
 (量より質を重視)
・抽象化した概念は、複数の具体レベルの事象に「統一感や方向性」を与える
 ベクトルの役割を担う。
→膨大な情報や複数の事象を一つの大きなまとまりとしてシンプルに捉えられる
 ようになり、「個別の無機質な行動(具体)」も、意義とつながりをもった
 生きた行動になる。
  ~~
  ◉ <視野を広げる>
・物理世界での事象を抽象化によって精神世界に持ち込み、思考の幅を広げる
ことで様々な解釈が出来るようになる。また、抽象レベルで捉えることで
広い視野で考えられるようになる(二項対立)
→「AかBかどちらかしかない(二者択一)」ではなく、様々な角度から物事を
眺められるようになることで、かみ合わない議論から脱却することが出来る。
以上、私自身も具体の世界ばかりを見て「わかりやすさ重視」で生きてきた1人
であったが、本書を通して抽象レベルでの思考の重要性を学ぶこととなった。
抽象度の高い思考が出来るようになる為にも、著者が述べているように、
まだ経験したことのない世界の疑似体験(読書や映画鑑賞など)にもより
積極的になり、常に広い視野で世の中の具体を眺められるようになりたい。
具体と抽象をセットで考え、抽象の世界と具体の世界の往復運動という
思考が出来るように努めていきたいと思う。    ≫
 
 ――
▼ 抽象度が高いのが川の『上流』、具体度高いのは『下流』に例えることが
 出来る。これは質の上下ではない。これは按配よく混ぜることで、全体の
質度が高まる。4コマ漫画を哲学書に混ぜたり、哲学を分厚い大型本にしたり、
するのは、この典型。この著書が、その典型。3分の一が、まったりした漫画
が、組込まれている。平々凡々の日常の中で、一つのテーマを決めて書き続け
18年と半年になる。テーマ日記が、その日の抽象で、その他が日常のフロー。
その他のフローに、様々な日常と、その味わいがある。同月同日の18年分の
過去の文章と対峙するのも、味わいがある。間違いなく、自分であるが、既に
消えてしまった?過去の… 妄想のような自分。

・・・・・・
2018/10/22 
閑話小題 ~アメリカ上院、下院総選挙 ~2 
   * 露骨な中間選挙用映画
 先週末のシネマは、『デス・ウィッシュ』。年金後の土曜日で、同年代の
人たちで40人はいただろうか。 ~内容といえば…
《 警察すら手に負えない無法地帯となったシカゴで救急患者を診る外科医
 カージー。ある日、彼の家族が何者かに襲われ、妻は死に、娘はこん睡状態
になってしまう。警察の捜査は一向に進まず、怒りが頂点に達し、復讐の鬼と
なった医師は自ら銃を取り、犯人抹殺のために街へと繰り出す。》
デス・ウィッシュ」とは<死を祈る、死の願い> 御前ら悪党よ、俺様
の手で死んでくれという意味。チャールズ・ブロンソン主演「狼よさらば」の
リメイク。白人の外科医が、ラテン系や、黒人のギャングを容赦なく殺して
いく姿は痛快だが、有色人種を虫けら扱い。助ける医師の立場から、ギャング
狩りの殺人に… 最後は、殺したギャングに罪を擦り付け目出度しめでたし。
現在のアメリカ(白人)第一主義を地でいった筋立て。世論は、痛快にギャング
を殺戮する処刑人に好意的。 … これって、中間選挙目当て?
 
 朝鮮半島情勢、今のところ安定しているが、ここだけは何が起きるか? 
これもアメリカの中間選挙次第。中間という意味は大統領選挙を挟んだ中間
という意味。4年に一度の本格的な議会総選挙。トランプといえば、その正体が
露呈しスキャンダルが連発。側近は、次から次へと辞任。国家自体の自己否定
とさえ思える大統領。 専門家の見立ても、世論も共和党に悲観的。 
< 予測専門サイトの一つが3つのモデルで選挙結果を予想、下院における
 多数党交代の確率は、9月下旬時点で70%台後半から80%。また、バージニア
大学政治センターが紹介する4人の専門家の予測モデルは、下院における民主党
議席増を27~44議席とはじき出す。多数党交代に必要なのは23議席の変動であり、
モデルどおりなら、共和党は「青い波」に屈する。共和党とすれば、想定以上の
苦戦だろう。「強い経済」と「トランプ大統領の熱狂的な支持者」という2つの
強靭な防波堤が、多数党の座を守ってくれるはずだった。だが今回の選挙では
これらの防波堤は十分に機能してないどころか、共和党の弱さとなっている
気配すら感じられる。> 
 しかし、そこはトランプ。起死回生の奇策を狙う可能性も。
ロシアのプーチン。トランプを大統領にした策略だけでも、その任を果たした。
・・・・・・
2018/10/21 
閑話小題 ~アメリカ上院、下院総選挙 ~1
   * アメリ中間選挙
 アメリカ議会選挙、アメリカのみならず、世界にとっても重要な選挙。
ソ連時代のKJB上りのプーチン大統領の息のかかった泡沫候補が、その力を
借りて大統領になってしまい、泡沫ゆえの政治的素人が、アメリカ第一主義
称して白人第一主義を打ち出し、露骨な貿易保護主義を世界に押付け始めた。
これがアメリカ白人の本音。 しかし移民の国アメリカの建国精神とはチト
違う。 本音は建て前を自己否定するもの。 それを表に押出すと、建前の
世界の警察が、実は強盗に他ならぬ本性を丸出しになる。この二年、トランプ
の政治手法を目の当りにしたアメリカ国民が、どう判断を下すのか、非常に
興味のある選挙になる。 いくら何でも〈トランプがそこそこ善戦〉は無い
と思うが… そこで、ネット検索で、改めて議会選挙の状況を検索してみると…

≪ アメリカの中間選挙は4年ごとの大統領選挙の中間の年に実施されます。
 ことしの中間選挙は11月6日に行われ、
・100ある上院の議席のうち35の議席
・435議席ある下院のすべての議席
・そして50の州のうち30の州で知事選が行われます。

☆ 中間選挙は、大統領の任期のちょうど中間に行われることから、大統領選挙
 からの2年間の実績や、大統領を支える与党の評価を問う「国民からの審判」
とも言える選挙です。中間選挙が終わると、次の大統領選挙の候補者選びに向けた
駆け引きが表面化することが多く、11月の中間選挙は2年後の2020年の大統領選挙
に向けた前哨戦とも位置づけられています。
☆ 議会上院は100議席のうち、現在、与党・共和党が51議席、野党・民主党
 同じ会派に所属する無所属の議員2人を含めると49議席で、与党と野党の差は
議席となっています。 今回の中間選挙では、このうちの35議席が改選され、
非改選の議席と合わせて過半数を確保した党が多数派となります。
☆ 一方、435議席すべてが改選される議会下院は、現在、共和党が236議席
 民主党が193議席、空席が6議席過半数218議席のため、野党・民主党
多数派となるためには、25議席以上の議席の上積みが必要となる。

中間選挙は歴史的に、政権与党に厳しい審判が下ることが多く、過去30年間に
行われた中間選挙の結果を平均すると、政権与党は上院で4議席、下院では
およそ22議席を失っています。

こうした中、共和党が上下両院のどちらかでも過半数を維持できなければ、
トランプ大統領は難しい政権運営を迫られます。そのうえ議会で、いわゆる
ロシア疑惑」などをめぐってトランプ大統領の弾劾を目指す動きが勢いづく
ことも予想され、2年後の大統領選挙にも大きく影響することになります。

逆に、共和党が上下両院で過半数議席を維持すれば、トランプ大統領
「信任を得られた」として政権運営に大きな弾みがつくうえ、共和党内からの
支持もより取付けやすくなるため、安定した政権のかじ取りで、次の大統領
選挙での再選も視野に入ってきます。中間選挙の結果、与党・共和党が引き続き
上下両院の過半数を維持できるのか、それとも野党・民主党が両院のどちらかで
多数派を奪還し、政権与党と議会の多数派が「ねじれ」の状態となるのか。
トランプ大統領は、任期の折り返し地点でアメリカ国民からどのような審判を
受けるのかが焦点となります。

しかしトランプ大統領の人気は根強く、共和党支持者の間のトランプ大統領
支持率はこの1か月の世論調査でも8割を超えています。この人気にあやかって、
不法移民対策や貿易問題でトランプ大統領と同じ主張をする「ミニトランプ」
ともいえる候補者も増えています。こうした状況に伝統的な保守派の間では、
共和党の「トランプ化」が進み、長年の伝統が失われるという懸念の声も
上がっています。 ≫

▼ 数日前にみた映画は、ブルース・ウィリアム『デス・ウィッシュ』。
 これが明らかに白人第一主義者のトランプを擁護するような露骨な内容。
流れからして、共和党の惨敗になるのだろうが… 黒人大統領の後に、
クリントンの女大統領選出を拒否したのは分からないでもないが…これでは? 
頭も尻尾も、その上にハラワタ(白人下層)も腐ってしまったアメリカ。
ロシアも、中国も、北朝鮮も、共和党惨敗を先読みしていたとしたら…
アメリカ保守層からしたら、頼りなさそうなクリントンより、少々、頭が軽く
とも、頼りに有りそなトランプの選択も… でも惨敗だろう!

・・・・・・
5349,浅田次郎の人生相談 ーうつ病で、死ぬことばかり考えています
2015年11月06日(金)
          ー『世の中、それほど平等でない』浅田次郎
 このところ、中島義道西原理恵子、島地勝彦、上野千鶴子など、
各分野の人たちの人生相談を取り上げているが、それぞれの個性が面白い。
今度は図書館で、浅田次郎の‘最初で最後の人生相談’のタイトルに惹かれ
借りてきた。雑誌『プレーボーイ』の今東光などの人生相談の一連の作家の後
を引き継いだ相談、肩を並べるには?~ランダムに目に付いたところから~
  ● 質問: うつ病で、死ぬことばかり考えています
≪「先日、ヘルニアになり入院して、その後、自宅に戻って安静に過ごし、
心身の状態が回復してから今の職に復る予定でした。しかし、その間に、
好きだった草野球や水泳ができなくなり、鬱屈したものがたまっていくなかで
妻とも些細なことでもめるようなってしまいました。精神不安定になり、
病院で『うつ病』の診断を下される事態はさらに悪くなり、最近では死とか
自殺とか、『どうしたら周囲に迷惑をかけずに死ねるか、などということ
ばかり考えています。現在は自宅療養中なので、経済的にも厳しくなってます。
今の職に復帰することは可能ですが、どうしてもそのような気持ちが起こり
ません。しかし一方で、こうして自宅で療養できるのも今の仕事で稼いだ
貯えがあるからなので、普通に考えれば辞めないで復帰したほうがいいと
いうこともわかっています≫
  ● 回答: まずは妻と仲良く! 
次郎: ひとつ思うのは、あなた、病気のせいにしてないか? もともと今の
 仕事に対して嫌なことがあって、病気がきっかけでそういうネガティブな
 気持ちが表層に出てきてしまった。それをすべでヘルニアのせいにして
 しまっている。それは‘ジョーカー’なんだよ。
「健康上の都合で」という力ードは、やたらめったら切るべきじゃないんだ。
 うつ病だって働かない理由にはならない。
太郎: お言葉ですが先生、うつ病というのは正しい治療の必要な、
 れっきとした病気ですよね。
次郎: もちろんそうだ。そうなんだけど、薬を飲めばそれで治るという 
 それがなければどんな良薬を使っても根本的な解決には導けない。
 そんなあなたに、特効薬になるであろう助言をひとつ。何よりもまず、
 奥さんと上手く、やりなさい。夫婦仲が上手くいってないなら、それが一番
 ダメージになる。だって会社に行って、どんなに嫌なヤツと顔を合わせて
 仕事をしなければならないとしてもせいぜい8時間、9時間くらいだろう?
 ところが残りの15、16時間というのはほとんど女房が隣にいるわけだ。
 週末の休みを入れればもっとだよ。ある人とふたりきりの時間が一日の
 三分の二あるのに、その人と上手くいっていないというのは、これは精神的
 にこたえるよ。会社でどんなに嫌なことがあっても「お帰りなさい」と
 言って飯の支度をしてくれて、愚痴も聞いてくれる女房がそこにいるから
 こそ、明日またがんばって働こうって気になるのよ。それなの女房と
 上手くいってなかったら24時間嫌なことだらけじゃないか。まずは女房と
 セックスをし、どうせ仕事を休んでいるんだったら割り切って旅行でもし、
 夫婦関係を取り戻しなさい。ヘルニアを治すよりよほど効果があるよ。
 自分に近い人から大切にしていくというのが、良い人生を歩むための鉄則。
 男ならまずは女房、子供。ぞれができたらひとつ先、親や兄弟を大切に
 するんだ。≫
▼ 各分野の先生?の、人生相談の相談を読んで、まず私なら、どう答えるか、
 一度、自問自答するのが面白く読むコツ。一歩間違えれば、離婚、家族離散、
など、最悪な事態が口をあけて待っている。 私なら、
<徹底して、その最悪の事態を徹底的に想定する。そのうちに、凍り付き、
その解凍と同じに、会社にいくとか、ステップを踏み出す。隠れた野性は、
その究極の中から顔を出す。> 『出てこない?』なら、保険を充分かけ?
サッサと死んでしまうがよい。それも出来ない? まずは、死に場所を探し、
彷徨ってみれば?いざ死ぬとなると、ゾッとする。しなかったら、そのまま
逝けば!死ぬ覚悟のない奴に、生きる覚悟があろうはずはない!>
 その前に図書館か、大型書店を彷徨ってみなさいよ!
苦しさに合わせ、妖精が、その本の場所に導いてくれるはず。