閑話小題 ~潔しとしないのがモンゴル気質

 

 

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   * 白鵬の引退が発表された
 二年は遅くなったが、やはり大横綱だったことは事実である。何やら小手先の
策に溺れた部分があるが、それはそれで人間的で良しとしなくては!
あの角界で10年以上も綱をはり、地位を維持したのだから… 極東の島国と、
ユーラシア大陸の砂漠の国とでは、感覚が全く違うのは致し方がない。
 <モンゴル来襲の相撲芸人>ということか!
 ――
   * 自民党総裁選挙が明日にも
 実質、三人で行われる、明日の自民党総裁選挙。無難’がキーワードなら岸田! 
何れにしても、長期政権は難しい時節。
  ~ネット記事によると…~
≪ 政治アナリストの伊藤惇夫氏が、総裁選後を見通す。
「仮に岸田政権になった場合、党員票を考えれば、河野氏や進次郎氏を重要な
ポストに就けないと衆院選に悪影響を及ぼすでしょう。一方で、安倍氏や麻生氏
の意向を汲み、高市氏の処遇を考える必要もあります。閣僚人事は非常に難しい
ものになるでしょう」
ATA” と “小石河” の泥沼戦争は収束を見通せず、一体感を欠いた次期政権
は短命に終わるという予測がある。「俺は今回、勝ちたくない」
総裁選が迫るにつれ、岸田氏は周囲にそうこぼすことがあるという! ≫
 ―
▼ 安倍のアベノミクスの大失敗が目についた10数年だった。
  政治アナリストの伊藤惇夫氏が、総裁選後を見通す。
≪ 「仮に岸田政権になった場合、党員票を考えれば、河野氏や進次郎氏を重要
なポストに就けないと衆院選に悪影響を及ぼすでしょう。一方で安倍氏や麻生氏の
意向を汲み、高市氏の処遇を考える必要もあります。閣僚人事は非常に難しいもの
になるでしょう」
ATA” と “小石河” の泥沼戦争は収束を見通せず、一体感を欠いた次期政権は
短命に終わるという予測がある。「俺は今回、勝ちたくない」総裁選が迫るにつれ、
岸田氏は周囲にそうこぼすことがあるという… ≫

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7137,閑話小題 ~ 芸能界の自殺者が続出 
2020年09月28日(月)
    * コロナ禍もあってか、タレントの自殺者が…
 TVで見かけていた竹内結子の自殺が報道された。この一月に第二子を出産。
まずは、出産ウツと誰もが思って当然。それとコロナ禍で仕事が少なくなって
いたことも、自死の要因にある。人間の心は弱いもの。長い人生を生きるには、
普段からウツと死に関する知識を蓄積しておかないと… 虚構の世界の住人は、
こういう大波に弱い。
   ~ネットニュースによると~ ―
≪ コロナ禍では会社の倒産や失業、休業による経済的な不安が広がり、
 緊急事態宣言による外出自粛、飲食店などの営業自粛、時短営業要請、
リモートワーク・リモート授業など、生活は大きく変わった。
 竹内さんの場合、今年1月、第2子の男児を出産したばかりだった。
「生後8か月の乳児を抱えていたことを考えると、産後の体調不良や、授乳
や夜泣きなどからくる睡眠不足、それに伴う産後うつに陥るケースがある。
コロナ禍では、育児でも衛生面などに気を使わないといけないし、気分転換に
散歩や公園などにも行けない状況もあっただろう。悩みを家族や医師、
相談窓口に相談できていたのかが気になる」と同関係者は話している。≫
 ―
▼ この時節、フリーランス的立場にある人は、特に注意をしておかないと…
産後ウツで、仕事もなく、お金も底を尽き、季節の節目で体調が悪化して、
二人の子供の世話に追われて、華やかなりし日々の経験があれば、その段差に
耐えるには、精神的体力を必要となる。俳優、特にタレントは、虚構の世界に
住み、虚を演じるのが仕事。美を売りにしていたタレントは、その実世界から、
一挙に、その儚さを知ることになる。
 ―
   * 大相撲も終わってみれば
 終わってみれば、二、三番手の正代が優勝! 2人の横綱は盛りを過ぎて、
次世代を大関横綱にあげたいところ。目出度いことだ! 大らかな性格と、
とり口からして、大関は無理と見られていたが…
 ――
【  <大相撲秋場所> ◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館ー>
 関脇・正代(時津風)が、前頭十四枚目・翔猿(追手風)を下し、13勝2敗で
自身初となる幕内最高優勝を決めた。正代は今年初場所に続き、今年2度目の13勝。
昨年11月の九州場所から数えて、5場所中4場所で2ケタ勝利を挙げる抜群の安定感
を誇り、大関昇進を確実なものにした。
 正代は2016年初場所の入幕以来、幕内で活躍し続けてきたが、昨年の九州場所
に11勝4敗の好成績を挙げてからは、番付上位でもさらに活躍。今年初場所には
13勝2敗で優勝争いを繰り広げると、関脇に復帰してからは8勝7敗、11勝4敗と
好成績を維持。2横綱が不在で、混戦模様だった今場所も着実に白星を伸ばすと、
13日目には貴景勝、14日目には朝乃山との両大関を堂々と下して、単独トップに。
優勝のかかった一番でも、パワー溢れる取り口で新入幕の翔猿を退けた。
 大関昇進の目安は「三役で3場所合計33勝以上」だが、直近で大関になった
朝乃山は3場所合計で32勝。 正代も8勝、11勝、13勝と計32勝となっており、
初優勝とともに大関昇進を確実なものとした。】
 ―
▼ 2人の横綱の休場もあったが、それでも代替えが必要。丁度良い力士。

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6771,閑話小題 ~そんなまでして生きたいか ー1 
2019年09月28日(土)
   * ステージ3の知人との対話
◉「少しでも、生きていたい!」は、銃殺直前に突然許されたドストエフスキー
の緊迫した心理状態と同じかと… 最期は誰も、その苦しみの中で…プツン!
限られた時間内で考えることは?
「何をするため生れてきたのか」
「もっと何事に挑戦し、経験したかった。その為の時間が欲しい」。
「何ゆえに一般常識に縛られていたのか… そうだ、親と身近な知人の思惑に
全神経がいっていたからだ…何だこんなもの」などなどの苦悩の底の自問自答。
 それを呼び起すのは直面した死である。誰も彼も、哲学的問答と知識があれば、
かなりの部分が軽くなる? ところが こういう話を誰も直視しようとしない。
これは普段から軽い会話を身につけ蓄積しておくべきこと。近年ではハイデッガー
が提起した問題…。 ところが固まり、話題を逸らす知恵が、それを邪魔をする。 
 その時の、むごたらしい苦悩と苦痛は、内なる知識で軽くなるものを。
無知は、最後の最後むごたらしい苦痛を倍増させる。とはいえ、奥深い問題なる
が故に仕方がないのなら、目を叛け、群れて誰かを槍玉にする。人は「今、ここ、
わたし」の場面で目を叛けて生きるしかないのか。それも生臭い風ともに去りぬ。
ただ、生前に戻るだけのこととしても… 

◉ 会社整理の直後、3回、続けて酒席で辛辣に非難してきた男がいた。
「以前、哲学の本を貰ったけれど、哲学なんぞ俺は知らないが、事業は上手く
いっている。」と。 3回、たて続けて言われて切れた私が…
『いずれ、誰も死ぬ。それは普段から知識を持ってないと、いざとなると…
それで親切心で哲学の本を与えた。シッカリ読んでおくべきこと。現状が上手く
いってるなど如何でもよいこと』と… そこでトイレで?折りたたんだ一万円札を
目の前で叩きつけた。漫画じみて可愛いといえば可愛いが。 幹事の某女子が、
嬉しそうに拾って、一枚一枚を丁寧に広げて「二次会に使わせて貰うわ」のオチが。
 ところが それから一年もしない中学校の同期会で…
「俺、大病をした。いつ死ぬか解らない。80歳まで生きるつもりだったが… 
死にたくない。死んだら、如何なる?」と、嘘のような悲鳴を…。死を前にした
自己問答の問題が哲学の第一歩。 それと、誰も抱えている無知と、「この私の
存在の問題」。我が内なる神の問題も。死を直面して、まともな対話を求めてきた。
目は血走り… そこで、<哲学書の『死について』を何度か読んだ?>と聞くと、
「いざとなったら、読もうとは思っていたが、いざとなると気持ちに余裕が、
持てない。時間をかけてジックリ考える問題と窮地に立って初めて、気づいた。』

『アホちゃいまんねんパーでんねん!!』という明石家さんまさんの名セリフ。
くるくるパーなればこそ、真面目くさって、朝っぱらから… まあ、いいか!
その同期の会が、今夜、行われる。 この会も、年齢的にみて、さて如何なる?
                             ~つづく
――――
4578, そして、人生はつづく
2013年09月28日(土)
              『そして、人生はつづく』 川本三郎
 図書館でみて、「まえがき」の文章が現在の心境に似ていたので驚いた。
還暦過ぎれば、誰も似たような現実が待っている。まずは介護が平均10年が
終末に控えている。私など、「そして、・・」より「それでも、人生はつづく」
が合っている。  まずは ー「まえがき」の全文ー  
《 2008年の6月に35年連れ添った家内を癌で亡くした。子供がいないので
 それから一人暮しが始まった。その「独り居」を毎月一回、日記の形で書いて
いった。物書きという仕事柄、幸い一人でいることに慣れている。というか、
物書きとは一人でいることが仕事のようなもの。 本を読む、映画を見る、
音楽を聴く、町を歩く。一人ですることばかりだ。旅も大半は一人旅。
これに、家事という新しい仕事が加わった。愛読しているアメリカ人の詩人、
作家メイ・サートンの『独り居の日記』(武田尚子訳、みすず書房、1991年)
は、ニューイングランドにある緑豊かな田舎家での一人暮らしの日々を綴った
ものだが、こんな言葉がある。「私にできることといえば、瞬間瞬間を、
一時間一時間を、生き続けることだけだ――小鳥に餌をやり、部屋を片づけ、
たとえ私の内部には築きえなくとも、せめて私の身の周りに、秩序と平和を
創造することだ」。一人暮し、もうじき七十歳になろうとする人間にとっても
「秩序と平和を創造すること」がいかに大事であるか。自己管理をきちんとし、
静かに暮すこと。一人暮しになって静かな一日を送る困難と、幸福を知るよう
になった。 家事をし、仕事をし、散歩をし、一日の終わりに酒を飲みながら、
昔の映画をビデオで見る。無論、そんな平穏な一日が毎日あるわけではないが、
それだからこそ「秩序と平和」が大事なものに思えてくる。 もうあまり
大きな声でものを言いたくない。「独り居」のなかにささやかな喜びを
見つけてゆきたい。3・11のあともそんな思いで書き続けた。
あれはフェリーニの映画だったか、「私は生きることより思い出すことの
ほうが好きだ。結局は、同じことなんだけど」という意味の言葉があった。
日記を書くとは、まさにその日その日を思い出にしてゆくこと。 》
 アマゾンの ーBy FANTASMA UCCIDENDO MECCANISMOレビュアーが、よい!
~編者か著者のどちらかの投稿?~{評論家・川本三郎は2008年に妻・
ファッション評論の川本恵子を亡くし、以来独りの物書き生活が始まった。
 読書、映画鑑賞、音楽鑑賞・・でも独りだ。たまには旅にも出る。
一見、悠々と見えても、心は独りさびしき、時の旅人である。面倒な“家事”
も自分でしなくてはならない。そんな老境に入った著者の日々が綴られている。
著者は当たり前に生きてきたつもりだが、妻の死、そして3・11で変わった・・ 
 著者は、震災後に東北を応援しようと小さな鉄道の旅にでる。3・11と
世の中のこと・・  淡々と静かに自分の日々を綴る・・ そして彼自身
独りの人生の時は流れてゆく・・・。たった数歳しか違わないのに、私とは
まるで異なる時をゆく。それでいいのだと思う。そして、人生はつづく・・
ターミナルは一つであっても、そこに至る道は人それぞれに異なるのだ。
独りという寂しさの重圧は、若き時には跳ね返せても、老齢に至れば、
そのエナジーも枯れつつあることを自ら認識、体験中のトロイGKMです。
余韻が残った久しぶりの大人の文章。}
▼「本を読む、映画を見る、音楽を聴く、町を歩く。一人ですることばかりだ。
 旅も大半は一人旅。 ・・もうじき七十歳になろうとする人間にとっても、
秩序と平和を創造すること、がいかに大事であるか。」が、言い得て妙。
私は二年半前に、その半年前までは思いもしなかった事業整理をせざるを
得なくなったが、それでも、人生はつづいている。そこでのコツは「独り」
の世界の中で、秩序正しい静かな生活を守ること。 
一応、準備を含めた45年かけた独りの世界があるが・・・

・・・・・・
6407、閑話小題 ~屋根の防水工事 
2018年09月28日(金)
   * まあ、仲の良いことで! 
 一昨夜は中学校の同期会の幹事会。15名が参加、二次会終了時間が23時過ぎ。
何時も盛上る。御蔭で、今朝の声がガラガラ。 それほど騒いだ憶えがないが、
これからすると、そうでもないようだ。それぞれ老いのストレスが大きいとか。
老いるほど、寂しさと、不安感を増加させるようだ。年に一度、正式の会が開催。
その前後に二度、幹事会、都合三回開かれる。多い時で、年に4回の時もある。
駅周辺に住んでいる従姉の会は3ヶ月に一度、50数年も続いているというから…
小中高の同期会は<魂の故郷>というが、成るほどと実感。地方の利点ですか。
グランドホテルで一次会。二次会が殿町のスナック。某男の補助金があって、
5時間で7000円であげるとは流石、女幹事である。

   * 屋根の防水工事
 屋根の防水工事。やるべきか、はたまた先延ばしか? この数年、冬越え前の
心配事になっている。今年こそ?思っていた矢先、「近くで工事をして業者が、
飛び込みで「見積もりと!」。見積もると、前回の二倍近い300万。家内は
「雨漏りで天上が腐るから」と、焦る。
 ところで一年程前から、近くのスポーツジムに、以前、幾つかのビル設計をして
もらった設計事務所の担当が来るようになって、ヨガ・エアロでは、近くに座る
ことが多かった。 春先に、秋口になったら、プロの目線で張り替えの診断を依頼
していたが、昨日、屋上に上ってもらった結果は…
<あと数年は大丈夫、6ヶ所の排水溝のゴミをシルバー人材センターに頼んで、
数年に一度、掃除をして貰えばよい。さらに一m程の高さの排気口が腐りかけて
おり、囲いを付けた方がよい!>とのこと。年金暮らしで、家内の預金から
持ちだし生活の身。 目先の出費を回避。まずは助かった。 もう亡くなったが、
営業先の担当が、「実家の両親から、家の屋根の修理をしたいが、金が無いので、
都合してほしい。しかし、家内が、一杯いっぱいで無理。弟が金周りがいいから、
そっちにしたら?」というが、如何いうものか?」と相談してきた。私の答えは、
「弟と折半が道理。この機会に相続を含めて話あったら!」。

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5675,【賢者の言葉】⑦  ~F.W.デクラークの言葉
2016年09月28日(水)
          【賢者の言葉】 
         ショーン・スティーブンソンの言葉
         トニー・シェイの言葉
         ビル・ハリスの言葉
         エブン・ペーガンの言葉
        ★F.W.デクラークの言葉
         ダライ・ラマ方法14世の言葉
   * ネットによる「個人間の紐帯」が、世界を激変させている
 著書と離れるが、ネット社会が現実社会を覆った世界を説明するに丁度よい
内容のため取上げる。 ~批評家で実業家の山口揚平氏の一節から、
《「世界は三つの“層”で出来ていて、その三層が明確化・対等化しつつある」。
 私たちが生きる世界は、「国家」「企業」「個人間の紐帯」の三層にまたがり、
三層のうち、「国家」に対し「企業」や「個人間の紐帯」の重要性が増してきた。
たとえば、日本の将来を悲観し、国外脱出を図ったところで、それは「国家」の
枠組みの話でしかない。むしろ、「企業」や「個人間の紐帯」での自分の存在感
を増す努力をすべきだ。それには、英語とITリテラシーが不可欠だが、プラスα
の能力が必要である。》
 ▼ 農業革命に比する今世紀の革命的出来事がネット社会の構築である。
 その三層で、特に、「個人間の紐帯」に重心が移動しつつある。以前のように
権力で大多数の貧しい個人を軽視出来ない時代に入ってしまった。 四半世紀前
には、『ネット社会の構築』『ソ連と国際共産主義の崩壊』『世界的テロ』
エイズの影響』など、当時、正確に言い当てる人はいなかった。
 この数年では、『ISの出現』と『自動運転車』である。 その自動車が、
数年後に現実に売出されるという。これについては、後で取り上げる。
 三層の下位に位置していた『個人の紐帯』が、地域に縛られないネットで、
世界中が瞬時に繋がる時代に入った。これが、国家ー>企業ー>個人という
上位関係が逆転を始めたため、大混乱を始めた。 ISが、その事例の典型。
徒党を組んだ武力で立向かわなくとも、個々が、何時、何処でもテロ攻撃の
手段を持った。イスラム原理主義をネット経由で無垢な若者を洗脳をすれば、
最小費用で、ことがたる。人種、民族、国家、地域社会、など関係なく、
この「個人間の紐帯」が世界中、可能になってしまった。これが、10数年で、
一万年の変化に匹敵する革命的事件である。その背景に、情報革命があるが。

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5310,テクノロジーと退化 ~テクノロジーと退化
2015年09月28日(月)
        ー クオリア再構築 ~島田雅彦茂木健一郎対談集           
・・・・・・
4945,閑話小題 ー「なんでも鑑定団」の面白さ -2
2014年09月28日(日)
  * 骨董の世界は、魑魅魍魎の世界 ー①
 私には骨董品や美術品の保有欲が全くない。一流品などは美術館で見れば
よいし、何ゆえに手元に置かなければならないか不思議である。両親を見て
いると、隠れた名品を探し、さり気なく、格安でハンター、倉庫に収めることが
趣味のようだ。これは骨董収集家の全てにいえるが。それなら、名だたる名品を、
世界の美術館で見ればよい!というのが、私の持論。21歳の時に、ルーブル
美術館、大英博物館などで、世界的名品を見た経験が、更に裏づけになった。
 鑑定団を見ている共通点は、「骨董店の主が、アマチュア気取りの素人に、
太鼓持ち話術で売りつけているのが殆ど。だから、出てくる当人、いやに識別感
に自信を持っている。が、それは店主の刷りこみ。株や骨董は、素人が手を出す
ものではない。「買いで騙され、売りも騙され」が、素人の悲しさ。
数代前の先祖が大事にしていたお宝にも多くある。両親の場合は元プロで、
特殊ケースだが、骨董世界は、「俺おれ詐欺」より、タチが悪い側面がある。
そこは特定少数の愛好家の世界。特定少数の本物の骨董品の周囲には、
その数十、数百倍の贋物と、詐欺紛い人たちが存在する。もし、金に窮したら、
どこかの骨董市などで、高そうな骨董を探して、金を持っている友人等に、
「これは我家の蔵にあったもの。何時でも引取りますから、買ってください」
と、売りつけ、そ知らぬ顔か、ドロンをすればよい。大体が、素人が一度
買った骨董品を、逆に骨董店に持って売ることはほぼない。太鼓持ちの大臣
扱いで偉くなった幻想で満足した段階で、大部分の買いの目的を果たしている。 
だから、素人衆の倉庫は、騙された骨董品の山。で、騙す方は、買取の誓約書
を平気で書く。ばれた時は、そのまま引き取れば、詐欺ではないからだ。
適当に「時代が変わりました」「この品の相場が現時点で暴落しました」