閑話小題 ~だんだんと正体像が見えだしてきた

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   * 短期のコロナバブル崩壊はきっかけに過ぎない
 大きく言って、バブルは短・中・長期の3つがある。最悪の場合、この3つの
バブルが同時に崩壊するだろう。少なくとも、2つのバブルは確実に崩壊する。
そして3つ目のバブルが崩壊すれば、時代は大きく転換し、新しい社会が生まれる。
コロナだけでは社会は本質的には何も変わらないが、もしすべてのバブルが崩壊
するのなら、社会は「まともなもの」に戻っていく。 ひとことで言えば、
約500年前のような状態に戻るのだ。

   * 少なくとも短期中期2つのバブルが崩壊する
◉ まず、コロナショックへの救済策で膨らんだ今回のバブルは崩壊する。
これは必然だし、明快だ。いつになるかは議論があるが、崩壊することは確実。
1つ目のバブル崩壊は、コロナバブルという短期バブルの崩壊である。
次に、中期バブルも崩壊する。中期バブルとは、複数の短期バブルからなる。
短期バブル(循環)の繰り返しが中期バブル(循環)である。 
今回のコロナショックバブルは、その前のバブルが崩壊するのを防ぐために、
金融市場を救済したことによって生まれた。その前のバブルとは、2009年以降
約11年間上昇を続けていた株式バブル、不動産バブル、そしてそれらを生み
出した根源である、世界的な国債バブルだ。

◉ この国債バブルは、2008年のリーマンショックによる世界的な金融バブル崩壊
の救済措置のために行われた、前代未聞の大規模金融緩和で生まれた。
具体的に言えば、世界中の主要な中央銀行(日本を除く)が、国債を中心に
リスク資産を自ら大量に買い込んだので、これは中央銀行が作った金融緩和バブル。
 要は、世界的な金融バブル崩壊の処理を先送りするために、中央銀行がバブルを
意図的に作り、リスクは自ら敢えて抱え込んだ。そのバブルが崩壊しかかったとき、
コロナショックが起き、コロナショックのために金融財政政策を総動員し、バブル
は崩壊するどころか、さらに新しい短期バブルが生まれ、膨らんだ。
すでにコロナショックがバブルになっている理由は、コロナショックが
社会的には印象的衝撃が大きすぎ、当初無秩序に救済策がとられたからだ。
コロナショックは、急激な需要減少だが、それは短期限定的で、需要減少の総量
としてはリーマンショックよりも遥かに小さい。また、ストックも傷んでいない。
つまり工場の設備もインフラも多くのビジネスモデルも基本的には無事である。
人々の不安が解消、行動制限さえ緩和されれば、すべて元に戻る。
さらに、銀行などの金融機関が、少なくとも直接にはほとんど傷んでいない。
例えば不動産バブル崩壊で銀行の資本が毀損し、貸し渋り貸しはがしなどが起き、
経済全体がバブル崩壊からの不況に陥ることはない。

   * 「中期バブルの起源」とは?
◉ では、この中期バブルはいつ始まったか。1980年代末の共産主義圏の崩壊から。
これにより「平和の配当」が生まれたとされ、旧共産圏は市場経済への移行経済
となり、絶好の投資機会を世界に提供したのである。フロンティア(新たな境界
領域)の出現である。中期の大きなバブルの波が生まれるには、3つの要素が必要だ。
「流動化」「外部」「フロンティア」である。 共産主義崩壊は、西側諸国に、
この3つを同時にもたらした。その後、この移行経済バブルがはじけ、アジアを
中心として新興経済バブルも1998年にはじけたはずだったが、アメリカを中心と
したITバブルとなり、21世紀を迎えた。
しかし、そこで、2001年の同時多発テロや、エンロンショックなどがアメリカを
たて続けに襲った。それを救済するために、金融緩和バブルがFRBグリーンスパン
議長の主導により、再度作られた。サブプライムバブルが生まれ、それは世界金融
バブルとなり、崩壊してリーマンショックとなった。

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7136,閑話小題 ~週末はYouTube漬け! 
2020年09月27日(日)
    * 就職先がTV局か、YouTube関連か
 <家についていっていいですか?>で、声をかけて、家についていった女性が、
収録時点に迷っていた就職先が「TV局か、YouTube関連か」。で、その後の再会で
知った就職先がÝouTube関連の会社。なる程、時代は激変していると思い知った。
チョットした空き時間に見るに良い。
・路上での、ギャング同士の拳銃での抗争を淡々と写しだす。
・世界中の街角での集団スリ、強盗、空巣、コンビニの万引きを生々しく映す。
 少し前までは画面が粗いのが欠点だったが、今では鮮明で良質。これらの検閲
は無いに等しいためリアルで迫真迫るのが多い。視聴者が10件で一円というから、
数千万もヒットすれば数百万円になる。
 このパンデミック禍以来、間違いなくYouTubeが劇的変化をした。在宅人口が
激増したためと思われる! この4連休は、ほぼギャング抗争モノをYouTube
見ていたが、何やら欧州の何処かに移住したような気分に陥っている。
これでは、現実社会そのものが、変になってしまう。
 参考に昨夜、就寝前に見た事例を紹介すると…
◉ <レジに強盗が覆面をして金銭を要求… ところが、近くで後ろ向きで商品を
見ていた中年男が、振返ると同時に、走りよりパンチを加えて、首を羽交い絞め。
そこに、他の若い男も参戦してパンチ。 他の男たちもリンチに加わろうと集まる。
それをバラエティショーが紹介し、羽交い絞めした男を称賛インタビュー!>
◉ その直前の内容は、<オートバイに乗った二人連れが、暗い道路で対向車を
止めて、金品を奪って、逃げる場面。 強奪された車が、そのオートバイを急発進
して引き倒す… そこに住民が出てきて!> こういう場面が次々と写し出される。
在宅のまま、海外のホテルの一室で窓から、こっそりと、震えてみている感覚に。
 少年時代に戻り、ワクワクして見ている自分が何とも面白い!

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6770,閑話小題 ~末路の韓国は、そのまま日本と? 
2019年09月27日(金)
   * 「滅公奉私」が基本的価値観
 漫画世界のような奇異の感がする朝鮮。北はドン様、南の大統領は、失脚後に
間違いなく逮捕される御国。北との臨戦対立で、権力が大統領に集中するため、
汚職体質が避けられない。それも儒教が浸透しているのに、この有様。
 日本の極右思想も似たかよったり? 明治維新で正式に「日本国家」を新に
立ち上げに錦の御旗が必要。それ以前の徳川も、豊臣も、織田も、北條も、時の
権力者は、シャッポとしての天皇のお墨付きの錦の御旗を掲げてきた。家、藩、
を統治する幕府。 韓国は、中国という大国の隅にあって、まず御身大事で生き
残るしかない地勢上の問題がある。 
  
  ~その辺を検索すると、韓国ウォッチャーが詳細に~
≪  ◉ 選民思想と自己主張の国
「韓国の常識は、世界の非常識」と、かねて韓国ウオッチャー間で言われてきた。
「お客様は神様です」との台詞は日本の上方芸人が言い出したらしいが、
P・ドラッカーも難しい表現で同じようなことを言っていた。
「お客様は神様です」は資本主義が発達した国では常識だ。もちろん韓国でも
「お客様は神様です」だ。
ところが、韓国の場合は「神様の偉さ」が度を超えている。例えば「韓国の神様」
は、衣料品店に外出の際に1度、あるいは2度ぐらい着た服を持ってきて、
「気に入らないから返品する。金を返して」と要求する。店が断ると
「消費者をバカにしている店だとネットにいろいろ書いてやる」と恫喝する。

 仕方がなく店が返金に応じても、それでは終わらない。謝罪要求が続く。
店員に土下座を強要するような「神様」が韓国にはたくさんいる。(中略)
店が「神様」をバカにすることも多々ある。前述の衣料品店なら、返品された
服を新品として大人しそうな客に売りつけるのは当たり前だ。
 飲食店で、客の食べ残しを次の客に出すのは、まさに“韓国の常識中の常識”。
気に入らない客が来たら、痰を吐き入れたドンブリを出すことも珍しくない。

 日本人からすると「信じがたい非常識」「悪質きわまる」となるだろうが、
まるで武勇伝を記録するかのように、そうした場面を映したユーチューブは
たくさんある。ソルロンタン(牛の頭などを煮込んだ白濁したスープ料理)や、
粥の類は要注意だ。「高級ホテルで食べる鮑粥なら大丈夫」などと思っては
いけない。なにしろ「世界の常識」が通じない国なのだから。
 ―
            「新潮45」3月号より
≪ なぜ韓国では、「世界の非常識」が常識になったのだろうか。
 韓国の教育は、賤民いや選民思想に基づく。
「われわれは世界でも稀な単一民族であり、世界で最も優秀な民族だ」
「われわれは加害者になった歴史がなく、常に被害者だった」
「世界中の民が韓国に憧れている」
「われわれの価値観は常に正しい」
「日本人は文明的に遅れた民族であり、われわれは日本人に対して常に
 道徳的優位にある」
 こんなことを幼い時から刷り込むのだ。協調性の大切さよりも、自己主張を
立派にできることの重要さを教え込む。では、そうした「正しい教育」を受けて
育ち、物心がついた頃に見る韓国社会はどんなものなのか。
私利私欲に走ることが当たり前であり、悪いことをしても見付からなければ良い
とする社会だ。 滅私奉公の精神など存在しない。その逆の「滅公奉私」が
彼らの基本的価値観だ。≫
                   ~「新潮45」3月号に掲載 ~

▼ アパルトヘイトの感もあるが、在日の人たちにとって、愉快ではないが、
 この考え方を抑えて日本社会に生きていれば、他国、いや自国より快適では? 
努力をし、結果を出しさえすれが報われる。元もと、大陸や、南方からの雑多な
移民の体質が強い島国。 …韓国人を妻に持つ人から、朝鮮人の素晴らしさを
聞いたことが… 「世界で、他国を侵略したことがない希少な国家」と… 
成るほど、確かに気品があって、美男美女が多く見受けられる。
 北朝鮮の脅威があるとしても、国民の7割が移民希望というから。それは重い
空気が社会の底辺に充満し、何処かの国をガス抜き対象にせざるを得ない。

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6406,閑話小題 ~また発火してしまった! 
2018年09月27日(木)
   * 貴乃花が親方引退! 良かった良かった!
 大相撲も白鵬の全勝優勝で終わったが、何故か不自然な感が残った。
横綱の張手が解禁?されて、引退間近と思われていた稀勢の里が奇跡的復活。
角番大関栃ノ心も勝越し、目出度しめでたしと言いたいところだったが、
貴乃花親方が引退宣言。誰の眼にも、「イビリ出された」と映る。
 幕下のヒラの審判をさせられ、何か一回り小さくなった姿が印象的だった。
辞めてしまえば、あとは自由な世界が待っている。タレント性があるので、
けっこう高い出演料がもらえるはず。こういう運命に生まれているのは、挫折
しても、それがバネになる。 このまま、あんな世界に閉じこもって終わる
程度ではない。兄が、それを証明している。 仲たがいし?、外の飛び出した
兄の方が遥かに、良かった良かったである。 他の親方衆とは全く違う。
彼らは、お雛様で、壇上に座っているしか能がない。 貴乃花の実績とキャラを、
マスコミは黙っていない。その上に、段違いの高給取りになる…。
 彼は3%層の人。黙っていても周囲が取り立てるが、今は誰も理解できない。
現・役員は、その真逆の人達。これだけは生れ。これで大相撲協会というより、
相撲業界は大きな存在を失った。チビッコ相撲上りが台頭してきたのに、これ
で台無し! その功罪は計り知れない。そんなことさえ気づかない。
 白鵬が、心臓発作で亡くなっても、誰もこれほど騒がないが、彼は違う。
何故なら貴乃花は無欲だから。 映像が、この一連の騒ぎの本質そのままを
映し出している。役員のインテリジェンス(地頭)無さがは日大アメフト問題
と同じ。体質は何ら変わらない。あの理事長、自分が辞めないこと自体が日大
そのものからしたら万死に値することに気づかない。ますます『ポン大』の
意味合いが深くなっているのに… これで大相撲も中長期的にみて致命的
大打撃を受けている現状に、あのポン理事たちは気づいていない。
演芸部門としての面白さが残存し、それを糧に生きるという面でもマイナス!
 <大相撲は演芸スポーツですか!>  やはり。

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5674,【賢者の言葉】⑥  ~F.W.デクラークの言葉
2016年09月27日(火)
          【賢者の言葉】 
         ショーン・スティーブンソンの言葉
         トニー・シェイの言葉
         ビル・ハリスの言葉
         エブン・ペーガンの言葉
        ★F.W.デクラークの言葉
         ダライ・ラマ方法14世の言葉
  * 『この10年間で「1万年分の変化」が起きている』
                   ~F.W.デクラークの言葉
 まず思うことは、『本当かいな?』『そんな馬鹿な!』。しかし、
少し考えてみれば解ること。 10年程前に、郊外に次々と乱立した、
『ショッピング・モール』が、ネット通販と宅配の普及のため閉鎖を始めた。
その旗振りの一つが、コンビ二のファミリーマートに吸収合併?をされた。
 そういう私の事業の低プライスホテルも、ビジネス客が、不景気のため、
二時間日帰り圏内となり、ネット普及が煽りも重なり、呆気なく整理に至った。
これは全く想定外だったが、一万年分の変化の最中と思えば諦めもつく。 
 70歳の年齢から見えてくる。世界の激しい変化は、何とも奇妙で、面白い。
 ≪【アマゾンの概要】
  この10年間で、人類の1万年間分の変化に匹敵するものがある。
 それは、人が取り扱う情報の量。 今のインターネットシステムでは、
 約2秒間に20万テラバイトの情報が行き交う。この情報量は、世界一
 の情報量を誇る、米国議会図書館に貯蔵されている情報量と一緒。
 そして、人が扱う情報量は5年おきに倍増している。
 メール、フェイスブックツイッター、このブログもインターネットの
 中にある1つの情報。 昔では知り得なかった事が、今は検索をすれば、
 簡単に情報を入手できる。 だからこそ、本当に現在必要とする情報は
 どんなものなのか?かを意識しておく必要がある。》
 《 必要とする情報に、意識がなくインターネットやYouTubeを見てしまうと、
  結局、その時に興味があることをダラダラとみて、時間だけが過ぎ去って
 しまうことがあり、余計な情報に流されてしまう。これからも情報量が
 増えてくるだろう。その時に情報に踊らされることがなく、自分が必要とする
 情報を選択していく。その為にも、自分のビジョンを持つことが、これからの
 時代は大切な事だと思う。》
▼<今世紀に入って私たち社会が経験した変化は一万年分の変化より大きい>
 というが、一万年前といえば、天変異変で人類は大きな岐路に立たされ、
自ら種を植え、動物の家畜化を始めた時代。そして人類がアラスカの海峡を越え、
初めてアメリカ大陸に到達したころ。その後、5千年を経て文明が生まれた。
その農業・牧畜革命に比する象徴の情報端末が、『スマートフォン』。
これで、10年あまりのうち、現実社会を覆う、『ネット社会』が構築された。
これで、「一万年分の変化」が起こったと言っても過言ではない。それに
世界の現実社会が、全く、なす術がないのが、現在の世界の混乱の原因である。
だから、そう簡単に、世界が平穏に戻ることはない。それと時を同じくして、
天変地異が生じている。権力者は、それを機会に戦争を始めたくなる。 
 暗い時代の到来である。イタリアは2024年のオリンピックの招致の立候補を
辞退した。当り前といえば当り前のこと。 で、日本は、馬鹿騒ぎで… 
 < あふぉ、違うねん、パーやねん >  何か自分のことのようである。

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5309,閑話小題 ~人生について
2015年09月27日(日)
  * つれづれに 人生について
 この年齢になればこそ、‘人生について’の格言の示唆が身に沁みる。
老いの人生問題は決して甘くないが、豊富な経験があるため、青年期とは
味わいが違ってくる。過去は変えられないが、解釈、受止め方は変えられる。
人生は、私たちがそれが何かを知った時点で、その大部分が過ぎている。
精一杯生きた行蔵を、諦念を持って愛おしく振りかえるに人生訓はよい。
 人生の何たるものかを知るには、一人の一生では無理だから、格言が必要。
結局、いかに世間から超越できる時間を持てるかどうかになるが、各人各様
にあるのが、人生である。 ~心の琴線に触れた幾つかを取り上げる。
 ――
・【人生に疲れたという人がいたら、それは人生のほうが
  その人間に疲れたのだと思えば間違いはない。~ジョージ・サンダース】
△ ‘成るほど’である。人生に疲れたは、壮年の人のいうこと。
 老年には、誰もが生老病死の問題に直面し疲れ果てている。
 老人に慢性のウツ症、ウツ病はない。誰もが、際どい局面にいるからだ。
 『百里の道は九十九里をもって半ばとす』というが!
 ――
・【思ったとおりの人生ではなかった。
  しかし、よかったとなら言える人生だったかもしれない。
                  ~アルセーヌ・メルセデス・ヒロコ】
△ これまで、大方は、『自分は不幸な人生だった』と悲観していると
  思っていたが、どうも、そうではないようだ。
 『そこそこ、幸福な人生な人生だった!』と、思っているらしい。
  傍からみた私が、現に不幸の結末の典型? しかし、実は!である。
 ――
~孤独の問題も、人生論では欠かせない問題。 誰もが最期は孤独死で終わる。
・【孤独に歩め…悪をなさず求めるところ少なく…林の中の象のように~仏陀
 【我々はみな真理のために闘っている。 だから孤独なのだ。 寂しいのだ。
  しかし、だから強くなれるのだ。           ~イプセン
・【真の幸福は孤独なくしてはありえない。 堕天使が神を裏切ったのは、
  天使たちの知らない孤独を望んだために違いない。  ~チェーホフ
・【最高のものを求める人は、つねにわが道を行く。
  人間は最高のものを決して共存しない。
  幸福になろうとする人はまず孤独であれ。    ~ハーマーリング】
△ うつ病は、独り遊びの苦手の人に多い。躁と欝は「禍福は糾える縄の如し」
  のように交互に密着している。孤独も、群蓄本能も、同じように・・

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4577, 2050年の世界 ー8
2013年09月27日(金)
     「2050年の世界ー英『エコノミスト』誌は予測するー」
                 ~英『エコノミスト』編集部 (著)
 2003年のビッグバン理論が観測で認定され、大きな境い目になった。 
宇宙衛星などの観測から宇宙が拡大しているにかかわらず、膨張が加速して
いることが分かった。膨張のためには他の宇宙から何かのエネルギーが、
注ぎ込まれなければ成り立たない。それが暗黒物質と暗黒エネルギーである。
現在、その発見に世界中の科学者が躍起になっている。
   第十七章 苦難を越え宇宙に進路を  ーのまとめ
・冷戦時代に予想されたフロンティアとしての有人飛行競争は終わりを告げ、
宇宙の商業利用の時代が来ている。 アメリカの全地球位置発見システム
(GPS)など人工衛星群の商業的価値は、2009年には1609億ドルにのぼり、
前年比11パーセント増の成長を達成。
アメリカが宇宙へ独自に有人飛行をすることをやめた反面、中国の台頭が
目立っている。中国は、2025年をめどに月着陸をめざしている。
しかし、これは米国が月着陸を果たしたときの世界的興奮と比べれば、
はるかに小さなニュースとなるだろ。
NASAは、小惑星への有人飛行を計画しているが、火星への有人飛行のほうが
はるかに、世界的インパクトが見込める。
・軍事的な宇宙利用の主眼は、引き続き情報収集という機能に集約される。
・民間会社による宇宙飛行はすでに実現しており、アメリカは宇宙探索の、
部分をそれらの会社にアウトソースしている。ヴァージン航空を率いる
リチャード・ブランソンは、ヤーキェリー計画のような弾道飛行によって
宇宙に出るサービスを提供する会社を始めているが、まだ一回あたりの費用が
二〇万ドルと高すぎる。民間会社による観光目的の宇宙飛行は、今後費用が
下がっていき、金持ちの娯楽の一部となるだろう。
・銀河の動きを説明するために、暗黒物質なるものが宇宙の五分の一を
占めなければならないことになっている。 その正体を知ることは、当面の
大きな宇宙探索の目的のひとつ。宇宙の膨張が速度を増していることが近年
観測されたが、それを説明するための暗黒エネルギーの正体も解明が待たれる。
・太陽系以外に生命の可能性のある惑星はいくつもあり、観測技術の
発達によって地球以外の生命の発見が今後なされるかも。
▼ ひと時代前には、他の宇宙などSF小説さえ取り上げなかった。
 それが10の500乗の別宇宙の存在の可能性が、実しやかに語られている。
宇宙の知識も、天文科学の進化で飛躍的に伸びている。40年前では、想像すら
できなかった別宇宙の存在に匹敵する新たな事実が発見されているだろうが・・
「人間を一の単位とすると、我々が住む宇宙が10の27乗の世界で、
ミクロではマイナス35乗の世界が我々の世界」という。言葉として、
マイナス35乗のミクロ物質が、どのように考えても私の頭では理解できない。
現在、暇を見つけては、そのイメージを持とうとするが、無理。
 もしか、持てたとしたら、どうだろう?お釈迦様より、遥かに超えた
何かを実感できるのでは? 137億光年の宇宙の果てが27乗の外の世界で、
逆にマイナス35乗の物質世界の合計62乗が私の世界? 理解不能!