閑話小題 ~順調に開催された東京オリンピックは

かなりクールだ」東京オリンピック開会式の演出に海外反響!ゲームBGM ...

 

   * 何だろう、これは?
 コロナ禍の異常事態の中で静かに開催されたが、案の定、盛上りに欠ける。
世界の祭典なら、成功を祈るだけだが、そこに露出して見えてくるのが、世界の
社会構造の矛盾だけ。在りきたりの官製のオリンピック報道を見る気にもならず、
YouTubeを見ながら寝入ってしまったが、…何故かハイライトの時間帯に起きて
いた自分に驚いたが、何だろう、この面白味の無さは… それを連れに話すと!
冷ややかな視線で!  直前になって開催スタッフの首を切られたのは、この
内容を知った政府筋の指示?と思ってしまうのは私の歪みと黙っていた! 
翌日、早速‘たけし’が、何だこりゃとのブーイングが報じられてきた。
国内外の人たちは、その国の生立ちなど興味が無いことを知りたくもないし、
官製の思い込みの偏りの押付けでしかない。 ヨレヨレの王、長嶋の時代は
終わってしまったのに、世界の公然の面前にひきづりだし… 何か今さら、
安倍、森、麻生の亡霊が、この日本列島を徘徊、支配しているような。 

 このブログからして、他人事ではないが! これでは、空の選挙は保守の
惨敗は当然だが、もっと酷いのは火を見るよりも明らか! 
オリンピックとはスポーツ・エリートの競いの場に化したようだ。
それを露骨に見せつけられるから、一般は白けて当然。勝ったは勝ったで、
敗けると、気を失う程、落胆し立上れない姿が印象的。

・・・・・・

2020年07月26日(日)
   * ここで再び「尊厳死」問題が
 この数日来、医師二人の尊厳死の是非に関わる問題が浮上してきた。
利益目的の殺人というが… このコロナ禍の中、イタリアで、医療崩壊で、
延命の選択があったと報じている中で、タイミング的に疑問が残る。
充棟な事態から生還してきた証言によると、それは想像を接するほどの
苦痛を伴うという。助からないのなら、早々に、苦痛地獄から救うのも、
一つの治療。 
 ―
≪ (ALS)の女性患者に対する嘱託殺人の疑いで医師2人が逮捕された事件で、
殺害された女性の遺体から、鎮静作用がある「バルビツール酸系」の薬物が
検出されていたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。
 容疑は共謀して、林さんから自身を殺害するよう頼まれ、昨年11月30日
午後5時半ごろ、林さんのマンションを訪れて致死量の薬物を投与し、
急性薬物中毒で死亡させた疑い。≫
 ―
▼ 安楽死は人類永遠の問題。様々なケースがあるため、一概に善し悪しの
 断定は出来ない。 私は、安楽死の肯定派。…ある段階から、生かすために
拷問の様相になるが、それでも延命第一の治療を崩すことはないのが現代医療。
自身を考えると、熟睡状態からの自然死が望ましい。死ぬ時は死ねばよい!
何度もテーマにしていたが、なる程、本質は捉えているが…。
 
――――

≪2020年01月17日
  閑話小題 ~<「医療業界」では、死は敗北>の過ち
   * 死は敗北ではなくて、完成 ! 
 現代の世界通念では、<死は敗北>となっている。だから「生死の質の問題」
に微妙な反応を示す。目先を胃婁の付けて生きる方が、自然死よりも優先する
ことになる。長生きを希望するのは、現在の健康状態が前提にしてだが、そう
はいかない。胃婁を付けて生かそうとするのは、その方が病院経営に有利のため。
そこには本人の人生は加味されない。生前に当人の人生戦略の話などもっての外。
 SJでエアロの順番待ちや、一時休憩のベンチで坐っていると、持病と、手術
経験談が聞えてくる。そして、血糖値や血圧などの検査値の話に及ぶ。
欧米の特権階級は、さておき、一般人たちが毎年、検査をする国は日本だけ。
医師会の政治力が、この歪な状況をつくりあげた。未病まで探しだし薬漬け。 
当人や家族は医療システムを妄信してか、疑おうとしない。果たして死は敗北
だろうか? 死はあくまで生の一環で、人生の完成である。 生者必滅。
死ぬべき時には死なせるのが医療では? ≫

≪ 「安楽死」の選択  
  2019年8月1日 第31号
   * 何とまあ、生々しい
 これだけ普遍的問題に対して、安楽死の問題が、不思議なことに、世界的に
認められてないこと。誰も直視したくないし、その現実から可能な限り避けて
通りたい問題。「人が死を恐れるのは、充実した人生を生きてこなかったため」
というが、充分に生きたとしても、この精神的、肉体的苦痛は避けて通れない。
誰もが独り苦痛を味わって、それを持って消えていくしかないため、死者の願い
が無視され、元もと無かったに等しく取扱われる。延命治療の不自然死が求め
られる時代。死にいく者には、あまりに厳しい。
  ~前回よりつづくが生々しい~
≪ ◉ 実施の要件を満たしているとの医師の判断により「安楽死」が行えること
 になり、当日「安楽死」を行う施設に到着すると、再び実施の意志が確認され
点滴の準備が始まります。致死薬の開始は自らが行うため、手順の説明を受る。
点滴を始める前に、警察に提出するためのビデオが撮影され、氏名、生年月日を
確認し、「安楽死」を希望するかを再度、尋ねられます。すべての準備が整った
時点で、自分で点滴を開始すると、数分ほどで死に至ります。立ち会った医師に
より死亡が確認され、すべてが終わります。日本では「安楽死」が認められて
いないため、死後、遺体は火葬され、その遺灰は川に散骨されたそうです。

◉ アジア諸国の中では、台湾が終末期医療に関わる治療選択の先駆けとなっている。
 終末期患者が意思表示できなくなっても、「事前指示書」に示した治療を受ける
権利が法的に保障されています。また、韓国も、延命治療に関する患者の事前指示
に従い、人工呼吸や心肺蘇生措置などの延命治療の差し控えや中止を選択することが
可能です。どちらも「消極的安楽死」としての、「治療を受けない」という選択肢
を認めています。日本では、「安楽死」について積極的な議論が進んでおらず、
死について話すことはまだまだタブー視されています。 日本だけでなく、アジア
諸国では、どのような状況にあっても、家族の死を選ぶかわりに、延命措置を選択
する傾向が高いようです。
 -
 その女性は言っていた。「死に方を選ぶことは、生き方を選ぶこと。」と…
遅かれ早かれ、誰にでも必ず死が訪れます。あなたなら、どうしたいですか? ≫

 ――
▼ 大病院では、死に近づくたびに病室のフロアが上がっていく。最上階は、大方
 が無菌室の建前で、悲鳴や泣き声が聞こえないよう隔離されている。 近くの
病室は、その予備軍の部屋で1人ずつ隣の病棟にきえていく。沈黙の病人の孤独の
沈黙が張りつめている。 スイスの安楽死のコストが、150万。前後を含めて
200万。 会社整理も弁護士代が200~300万。20年前になるが、幼馴染が倒産し、
その倒産劇をかわれて、ビル補修の営業で来た時の第一声が、
『弁護士費用の300万を‘お守り’代わりに別口で持っておいた方がいい。これが
最後の命綱。清算過程の代行で引き受けて… 肩の荷が下りて何もすることはない。
親戚の倒産の七転八倒は、これが無かったため、それは凄惨だった。』と。
 地元では長岡西病院が、この末期専門と聞いている。 同級会などで、死の話題
を出すと、まず嫌われる。恐ろしいのである。同年代なら、普段から、笑い話で
気軽に話題にすべきこと。 その面では、9割以上が救いようがない『 』。
知っているかどうかで、苦痛の濃度が全く違ってくる。最後は1人称の問題。
 その瞬間、1・5人称と思っていた隣人が・『私は、暫くしての問題』と独り??
のが人間の残酷なところ。どのみち、逝くのは逝く。助かるのは一刻の合い間だけ。
なるようになる! 
 こんなこと、毎日毎日、書いていることに改めて気づいたが…
  
・・・・・・
4518, 大往生したけりゃ医療とかかわるな ー8
2013年07月30日(火)             
           『大往生したけりゃ医療とかかわるな 』中村仁一著
   * 「断食往生」の具体的工程   
 人生など考えてみれば、日々、緩慢なる自殺行為の積み重ね、それが病となって
死に至る。とはいえ、それが中途半端のため、直接、自殺するのも問題を残す。
そこで断食で餓死という方法=「断食往生」もある。
   ー まずはその部分を抜粋して、考えてみようー
《 まず、基本的には、現在の、死に際に医療が濃厚に介入する「医療死」では
 なく、子どもの頃に接した年寄りの死に方、何百万年と続いていたご先祖様の
死に方、「自然死」が希望です。ぼけたり、寝たきりが年余にわたれば、わが家
は家庭崩壊してしまいます。 そこで、タイミングがむずかしいのですが、
 完全にぼけ切る前に、山折哲雄さんの提唱する「断食往生」ができないかを
考えています。具体的な工程は、山折さんは教えてないので、中村流に考え、
まとめた「事前指示」が表5。西行さんのように「死に時」が察知できれば、
 非常に楽だと思います。できるだけ体内サインに敏感になれるよう、できるだけ
自然に任せて様子をみるというトレーニングを積むようにしています。
○ 中村流「断食往生」の具体的工程
   一、五穀絶ち 7日間  二、十穀絶ち 7日間 
  三、木食 7日間(木食は木の実だけを食べること) 四、水断ち 7日間
これを見ると、すぐ顔色を変えて、医者ともあろうものが自殺を勧めるとは何事
かと、威丈高になる建前論者がいますが、大丈夫です。日本人の自殺願望という
 のは、いっそひと思いにとか、注射一本でというせっかちなものです。
このようにほぼ一ヵ月もかけてというのには、よほど強靭な精神力が必要です。
そんな日本人は、極めて稀でしょう。なぜ7日間にしたかには理由があります。
比叡山延暦寺の修行の中に、千日回峰行がありますが、その7百日目位の時に、
断眠、断食、断水の「籠山行」があります。そして、水断ちは9日間以上やると
危ないという言い伝えがあるということを聞いたのと、老人ホームで、一滴の水
も身体に入らなくなって亡くなるまで、7日〜10日が多いという事実を重ねた結果。
  延命治療に間しては、日本尊厳死協会の「いっさいの」ではなく、個別に
「心肺蘇生」「人工呼吸器」「人工透析」「人工栄養」「輸液」に関して指示
しています。 心臓は、もう70年以上も生きているんです。
 原因のいかんを問わず、ひとたび停止すれば、そのままでいいのです。》 
▼ 30年の間のホテル営業で、様々な自殺があった。警察からは泊めた方も
当事者として自殺者の動機とか事情が知らされる。自殺者にとって、この世は
苦海で、死ぬだけの理由はそれぞれに十分にある。誰も自殺などしたくない、
 死ぬしかない理由が、あるから死ぬのである。 数日後、体調が悪くなって、
 「あと三ヶ月です!」と言われれば、死ぬまでの間は地獄。そうこう考えると、
 断食往生などの自死も真剣に想定しなければ。大往生など諦め、もがきながら
逝くのも自然だが。

・・・・・・
5180,私はガス室の『特殊任務』をしていた
2015年05月21日(木)
    * ガス室の中の、断末魔の地獄絵   『読書脳』立花隆
  ー私はガス室の『特殊任務』をしていたーショロモ・ベネツィア著を、
 『読書脳』立花隆著で紹介をしていたが、その内容は極めて凄惨である。
ガスを吸った瞬間死ぬのではなく、15~20分の間、のたうちまわるのだ。
そこで生残った特殊任務部隊員(囚人)の証言が生々しく記されている。
≪「人体組織の抵抗力で目が眼窩から飛びだした人もいました。
  身体じゅう出血している人もいれば、自分や他人の排泄物で汚れている人も
 いました。恐怖とガスの効力で、犠牲者は身体のものを全部排出することが
多いのです。(略) みんな苦しんで死んでいました。普通の人は、ガスが注入
され、はい終わりと考えるでしょう。でも、なんという死か!…。よく見ると、
お互いにしがみついて、少しでも空気をと、みんな必死だったんですね。
 床に落ちたガスから酸が発散するので、みんな空気がほしくなる。
そのために、最後のひとりが死ぬまでみんな互いの上をよじ登ろうとする」 
その言葉通りまるで運動会の棒倒しのように、天井の空気穴めがけてもがき
 あい手足をひっぱりあい重なりあいながら人間ピラミッドを作るようにして
死んでいた。その一体一体が苦悶の表情を浮かべている。ガスの注入から全員
の死亡まで15分~20分だった。断末魔の悲鳴が徐々に弱くなり、無音になる
 のを待って、特殊任務部隊(囚人)が中に入り、からみ合った死体を一体
 一体引き離し、焼却炉に運んだ。遺体の口を開き、金歯をしている者からは
金歯を抜いた。ガス室の中に入ることを許されたのは、特殊任務部隊員だけ。
 彼ら自身も三ヵ月ごとにガス室で処分され、秘密が保持された。生き残り
数十人だけがガス室の中で起きたことを証言したが、あまりのおぞましさ故に、
その詳しい実情はこれまであまり表に出なかった。 本書は2007年に仏国で
出版されると大ベストセラーになり、世界15ヶ国以上で翻訳されている。
これを読まずにアウシュヴィッツに行っていたら、私も東大生と同じように、
ガス室や焼却炉の残骸を見ても、犠牲者の髪の毛の山や遺品の山を見ても、
 本や映画で見たのと同じと思い、ショックを受けなかったかもしれない。≫
 ▼ 多くが糞尿を垂れ流し、断末魔の苦しみの中で死んでいく姿が、そのまま
 描写している。個々では、どこかの病院の一室で毎日あることだが、それが
集団となると地獄絵そのもの。20世紀は、集団殺戮の世紀で、一億近くの
人たちが抹殺された。21世紀の現在も、北朝鮮や、中近東で、こうした
殺戮が現に行われている。恐ろしいが、これが現実である。ー以下も御覧あれ!
――
 2015/03/15
ホロコーストを生き延びて
  * 囚人番号A26188~ホロコーストを生き延びて~
           ~15年3月11日 水曜 午後6時~6時50分~
  先日、大相撲が終わり何気なくまわしたチャンネルが、この番組。
 当時の凄惨な収容所や、殺された人たちの写真と共に淡々と語る老婆
へニアの話に、我を忘れ見入ってしまった。転々としたどの収容所でも、
 奇跡的に助かり生き延びた内容は、想像を絶した生き地獄。 途中で、
この番組を数年前に見ていたことに気づいた。 ポーランドソ連
中心に500~600万人が虐殺されたホロコーストは残酷の極み!何度見ても、
その悲惨さに驚愕をする! ~NHKのHPの、その紹介記事から~
≪ 1939年のドイツによるポーランド侵攻は、ある少女の運命を狂わせた。
  靴工場を経営する父と母、3人の兄弟と幸せに暮らしていたヘニアは、
マイダネク強制収容所、「シンドラーのリスト」の舞台として知られる
 プワシュフ強制収容所アウシュビッツ強制収容所終戦時のベルゲン・
 ベルゼン強制収容所と、4つもの収容所を転々とし、偶然と機転、そして
時には他人に助けられて奇跡的に生き残ったのだ。
  現在南アフリカで静かに暮らす彼女は、ホロコーストを知らない若者が
増えていることに危機感を抱き、今まで夫や息子にも話さなかった悲惨な
過去を明らかにすることを決めたという。目の前で日常的に繰り返された
ナチスの残忍な行為の数々、アウシュビッツ解放前に強いられた“死の行進”、
 家族の行方―ホロコーストを生き延びた“囚人A26188”ヘニア・ブライヤー
 が、壮絶な体験のすべてを語る。≫
 ▼ 20世紀といえば、スターリン毛沢東ヒトラーポル・ポトなどが、
  大量殺戮を重ねた世紀。彼らは国内や隣国の人民を1~2割も殺戮した、
というから、平和ボケした日本では想像すら出来ない事態。 現在も、
北朝鮮が同じような状況にある。社会主義も資本主義も駄目というなら、
 何が良いのか? その上、情報機器が飛躍的に進化する中、政治体制が、
それを持った大衆をコントロールするのは至難の業である。その行着く先は
混沌とした世界。そして極端な原理主義が、世を覆い、同じような大量殺戮
の世が再び、生じる可能性が出てきた。人間は本当に進化したのだろうか?
・・・・・・
4815,尊厳死は必要か ー1
2014年05月21日(水)
 尊厳死について、多くの身近な人たちの最期をみて、これは正しい!
という答えが無いことを前提に、司法は可能な限り介入すべきではないと思う。 
 回復の見込みがなくなった時に治療の中止を認める、尊厳死法案が検討されて
 いるが、これは当然のこと。人生の終わりに、どうすれば尊厳は守られるのか、
 当人にとって大問題である。この3月末にとり上げた、
 「そんなに長生きしたいですか 1~7」の内容に通じるところがある。
◆ 深く悩み納得するのが先 ー①   <映画監督・周防正行>  
                  ー朝日新聞 オピニオン~耕論ーより
《「患者に良かれ」と思い、治療をやめたお医者さんが、告発される。
  一度つけた呼吸器は外せない。そんなことがあるのなら、何らかの法律が
要るんだろうなと漠然と思っていました。でも、2012年に公開した映画
 「終(つい)の信託」をつくるため終末期医療を調べるうち、「待てよ」と
感じるようになりました。死の迎え方は、人がどう生きてきたかと同じように、
 一律ではない。経済的な理由から治療をやめざるをえない場合もあり、
 社会システムの問題でもあると気付いたのです。取材してわかったのは、
 食べられなくなった時に栄養を直接いれる胃ろうをつけた家族も、つけな
 かった家族も、どちらも「正しかったのか」と悩んでいること。そこに正解
はなく、あんなに考え、話し合って決めたのだから、という思いがせめてもの
救いになるのでは。その質と量によって納得するしかないんですよね。
  今の医療現場では、患者や家族と医師らの間で信頼関係を築きにくい。
お互い忙しく遠慮もあるのでしょう。患者や家族がいつでも、これからの
 ことや不安を相談できる人が病院にいる態勢づくりが、大事だと思う。
 患者と医師を結びつけてくれる窓口のような存在がいると、患者や家族は
深く考え、きちんと悩めるようになるのです。この人が望む道は何なのか。
 共通認識を持ち、それを実現するのが「尊厳ある治療」なんじゃないかな。
まずはそれが大事。良い医療かどうかって、患者や家族がいかに納得できる
 かにかかっている。コミュニケーションがうまくとれないとだめなんです。
・・・ つづく 》
▼ 医療現場では、各個人の尊厳死に至るまでのフォローする仕組みなど
出来ていない。あとは、医療経営に有利な延命治療か、家族の都合によって
生かされるか、殺されていく。病院を監獄と看做すと、病室は獄内、身体に
 つけられたチューブは鎖、看護婦は刑務官になる。そこでは、拷問のため
生かされた人たちの苦しみの悲鳴が聞こえてくる。チューブを外し、死なす
尊厳死は犯罪として禁じられている。しかし、当人も、家族も、それを望む
 なら、拷問のような苦痛の人を死なせることも、必要になる。それを法律で
禁止すること自体に問題がある。縁者の死際では、殆どが医者の手で、呼吸を
止めているが、その前段階に、本人や家族の希望で延命を認めるべきだが、
 色いろなケースがあるから一概に断じることが出来ないのが末期医療。
 今までは他人事だったが、今では近い将来の問題になってしまった。