2004年01月22日(木)
1023, 「眠りについてのお話」−2
「経験を盗め」読書日記−2

睡眠は8時間が理想と思い込まされてきた。しかし、これは統計上の話であって、生物学的な根拠は何もないという。
一般的に、人間に必要な深い眠りは寝入りばなのノンレム睡眠時に集中して訪れるから、
長く眠ればよいというわけではない。睡眠は非常に多様性に富み、個性的なものである。
10時間続けて寝ればよい人もいれば、2〜3時間づつ寝ればよい人もいる。
「いい眠り」というのは、それは「自分にとっての」ということでしかない。
自分が納得した眠りを見出せれば、それが本人にとってよい眠りである。
ようするに、眠りの唯我独尊を手にすればよいだけである。草食動物にとって寝ることは命がけである。
夜間に肉食動物に襲われる危険がつきまとっているからだ。また回遊性のイルカは左右の脳にかわるがわる眠らせている。
入眠障害」「中途障害」「早朝障害」「熟眠障害」全てを経験をしたが、これで困ったことはない。
ー困ったことがないということは障害とはいわないか?何度かの挫折で眠れない夜が数限り続いたが。
「寝れないことを苦痛にしないのが大事」と子供の頃から体験上知っていた。
「寝れない時は寝れなくって結構」と思っていればよいと。

私の寝れない時のコツは、顔、腕、足と力を意識して抜くことを繰り返していると、いつの間にか寝入ってしまう。
寝れない時は知らないうちにどこか力が入っていることが多い。ある人から聞いたが「寝れない時は直ぐ起きればよい」
という至極単純な方法もある。寝ようとしないで、三日間ぐらいのスパンで睡眠をとりかえせばよいという余裕を持てばよい。
睡眠障害も一種の神経症だから、陥った人にとってどうにもならないことも解るが。
セックスにしろ、食事にしても、本能的なものに神は快楽を与えた。快眠後の爽快感も、その一つだという。 
そのためには、あまりの熟睡は寝たという充実感が少ないから逆に良くない。 私の場合は、現在は6時間半が平均である。
特に寝入りっぱなは熟睡をする。誰もそうであろうが。その時々によって、「中途障害」と「早朝障害」が三日に一度はくるが、
別に苦痛ではないので障害にはならない。また万年寝不足という経験も全くない。そういえば睡眠は一日単位の死であるという。
よく生きれば、良く死ぬことができる。良く一日を過ごせば、良く寝ることができる。
楽しい一日であれば寝れない夜はなお楽しい。そうそう良い一日が続かないのが人生だが。

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