2003年06月29日(日)
816、『80対20の法則』ー読書日記
 リチャード・コッチ著  仁平和夫訳 

ー私の解説ー 
 数年前になるが、この本を読んだ時はショックであった。
約100年前のイタリアの経済学者パレートは、19世紀のイギリスにおける所得と資産の分布を
調査した結果、所得と資産が一部の人達に集中していることを発見し、2つの奇妙な事実に気が付いた。
「わずか20%の人達に資産総額の80%が集中していた」という数理的事実を発見した。
以前からABC 分析や戦略論などがあったが、この本は非常にわかり易い内容であった。
この法則を知っているかどうかで、数倍も人生を濃く生きる事が可能になる。
7つの法則ー最優先事項ーに、要約すると似ているところがある。
人は無意識的に「如何でもよい方の80」を選択しているように思えて仕方がない。 
どの要因の20%が結果の80%を決定するのかを、つねに自分に問いかけてみる習慣をつけるかだが。 

ー 以下は幾つかのホームページから抜粋したものである。 
■この本の内容
・80対20の法則とは、たとえば、あなたが成し遂げる仕事の80%は、費やした時間の20%から生まれる。
・あるいは、本の価値の80%は、ページ数にして20%以下の中 にみつけることができることなどをいう。
但し、80対20というのは目安にすぎず、 不均衡がもっと大きくなる場合もあれば、小さくなる場合もある。
★目に見えない20%、水面下に隠れている20%をみつけ、求めよ。
★80対20の思考の目的は、行動はひとまず忘れ、しずかに考え、心の闇の中に光を 見いだし、
それから行動を起こすことにある。そして、行動を起こすときは、目標をふ るいにかけ、
いちばん大切なものに的を絞り、必要最小限のエネルギーと資源で最大限 の結果を出すために全力をあげる。
★戦略的ということは、重要なこと、他人にとって以上に自分にとって重要なことに力 を集中し、
計画を立て、断固とした決意で粘り強く、その計画を実行していくことである。
★80対20思考は、経験と思索と想像力に訴えるものなので、線形ロジックの罠から
抜け出すことができる。自分は今不幸だと感じているとしたら、その原因をあれこれ考 えては
いけない。幸せだった日々を思い出し、それと同じような状況をつくり出そうと考えたほうがいい。
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八〇対二〇の法則は、われわれが何をすべきかを教えてくれる。
◆努力の平均水準を上げるのではなく、努力を一点に集中する。
◆決められたコースを走るのではなく、近道を探す。
◆最小限の努力で、人生の支配権を握る。
◆網を広げるのではなく、網を狭める。
◆多くの分野で平均点を取るのではなく、一つの分野で突出した成 績を上げる。
◆日常生活で、できる限りアウトソーシング(業務の委託・外注)を進める。
 庭仕事でも、自動車の修理でも、自分でやらずにでき るだけ専門家に任せる。
◆よくよく考えて、仕事と会社を選ぶ。できれば、他人に雇われるより、他人を雇ったほうがいい。
◆いちばん得意とすること、いちばん楽しいと思うことだけをやる。
◆水面下に隠れている皮肉な現象や不思議な出来事を探す。
◆重要な分野ではすべて、二〇%の努力が八〇%につながるように 調整する。
◆手当たり次第にチャンスに飛びつくのではなく、気をしずめ、仕 事量を減らし、ゴールへの最短距離に照準をあてる。
◆脂が乗り切った時期に訪れる「幸運の連続」を大切にし、それを 元手に将来の成功を確保する。

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