読書日記 ~『幸せ』への呪文 ~1

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 還暦を過ぎた頃から、過去を鳥瞰し…、
<何だったのだろう?>
<何をこんなに拘っていたのか・> 
<これで良かったのか?>など、考え直すことが多くなった。
 それまで「幸せ… など、いい歳をして何を今さら!」と、避けていたが、
21世紀に入った頃から、何かが変わってきた。 アメリカの心理学で「幸せ」
について真正面に取扱われてきた。ハーバード大学などの‘光輝いている一群
の人たちの要素についての研究’である。
 …それはハーバード大学の秀才の世界だけでなく、身近な知人でも、
幸せ傾向の一群と、不幸傾向の一群が分けられる。明るさ、温み、清潔、楽天
知的か否か、孤独癖などが分類され加味される。一般的に、収入、連合いの質、
家系などの要素が微妙に絡み、人格を構成されている。 老いとは、それらが
劣化すること。 問題は、それらを自覚できるかどうか? コントロール
可能かどうか…、老いるにつれ、暗い顔になり、話題は「自己正当化」と
「他人の粗探し」ばかり! その結果、ゾンビの群れの仲間入りに相成る。
そこは露払いのヘドロにとっての出番。感情の負の側面…怒り、哀しみ、妬み
が話題の主体化した群れに相成る。
 逆の口癖に『嬉しい』『楽しい』『幸せ』の言葉が自然に出てくれば良い。
私の知人の群の1人の口癖が、<そうあるべき>  <普通じゃない> 
<面白くない> <面倒くさい>の言葉の連発。 年数回のOB会が、これ!
 ノイローゼ気味な人に、「『般若心経』でも憶えたら、気が楽になるよ!」
と諭すと、「御経の呪文じゃ救われない!」と、まず拒否! ダメ、ダメ、ダメ
と心の門戸をシャットアウト! 娑婆の67%の奴隷層が、それだから、バランス
がとれるため、それはそれで! 
 ――
▼ 半世紀にわたる腰痛持ちもあり、腰が前屈みになりつつある昨今。最近は、
 鈍痛に、激痛の痺れが混在するようなってきた。杖つく老人は、痛みの緩和と
己が、その年齢になって初めて気づくあり様。そして、壮年までの元気だった
来し仕方を懐かしむ。毎日が、この様な自問自答の中で、これまで得てきた
行蔵と知識が温みとして、自らを燃やす材料として浮上がってくる。
「体験価値」「創造価値」「態度価値」の位置づけの順の変化が生じる。
「態度価値」が前面に出すしかない! …そこに、「幸せ」の問題が出てくる。
                          ~続く
・・・・・・
6134,閑話小題 ~千年に一度の経験
2017年12月29日(金)
   * 千年に、いや、260万年に一度の経験とはね
 我々が生きた時代を80年として、何らかのカタチの千年に一度の経験をする。
これは天変地異と政治向きの問題になるが…
・その一つが、私たち世代には「東北大震災」ということ。
・70数年前には、アメリカとの太平洋戦争と敗戦がそれである。開国以来の
 他国との全面戦争の敗戦である。江戸末期に小競り合いの戦争があったが…
・蒙古襲来による全面戦争が二度あったが、台風の御蔭もあって撃退した。
30年以内に7割の確率で起こるかもしれない南海トラフ地震。もし近々起こると、
熊本地震や霧島噴火などが、その前兆として捉えられる。千年に一度は、様ざま
な分野で起こりうる現象。富士山噴火も、その一つ。
 人類進化になると、少し違ってくるのがこのネット情報社会。 
これは20万年ではなく260万年来の激変の時代に立ちあっていることを意味する。
それも、20数年前のWindowsから大衆に一般化され、進化は留まることなく、
現実世界の外に、もう一つの世界が形成され、世界は一変してしまった。
それが、現実世界の混乱の大元ということは、この混乱は中長期間、続く現象で、
人類そのものを滅ぼす可能性が大になる。一部の権力者に集中した力で、人類
もろとも自爆する可能性がある。権力者の最たる利点は、情報の先取りと、占有。
それが、権力を持たなくとも可能になるのだから…面白い時代である。
 7年前のリタイアで、現実社会の外に押出された故に鮮明に見えてきたのが、
この情報化による激変のリアル。 人類は260万年前の旧石器時代
遡り、言葉、火、農業、舟、数学、紙、印刷技術、カメラ、人工衛星、パソコン、
ロケット…と、本格的な道具を作ってきた。そして現時点で掌サイズのスマート
フォンを大多数の人類が常時、携帯するようになった。一つのキーワードか、
一枚の写真で世界中の情報に一瞬にして辿り着ける社会。
いい歳をして、恥も外聞もなく、最近のTV機能の素晴らしさの驚きを、正直に
書いているが、恩恵を受けているのは、その機能の一端だけ。何処かの誰かが、
「あの人、話すのはTVの事ばかり、絶対に変!」と宣うが、変なのは? さて。
車の高級車は700~1000万以上になるが、高性能TVなら、丁度、一桁は安い、
中古の軽自動車の値段で買える。 あとは、それぞれの価値観の問題。 
・・・・・・
3930, 真の危機とは何か
2011年12月29日(木)
       「世界をうごかした21の演説」クリス・アボット著 より
  * ソルジェニーツィンの意表を突いた欧米批判
 現在の欧米が33年前のソルジェニーツィンの欧米批判のまま、ここまできて
行き詰まりを見せている。彼は、当時のソ連の体制批判だけでなく、亡命先の
アメリカで、欧米の体制の欠陥を批判した。 ーまずは、その部分からー
【 敵の敵は必ずしも友人ではない。現実は、古い格言から想像される以上に
 複雑である。それを見ごとに示したのが、一九七八年六月にロシア人の小説家、
ソルジェニツィンハーバード大学の卒業式で行った演説だ。ソルジェニーツィン
はそれまでの年月に、ソ連によって投獄され、非難され、ついには国外追放の身
となっていたのだが、ハーバード大では母国の共産主義の迫害者を批判するので
はなく、西側世界の欠陥を厳しく戒めた。・・・・
 西側は自分たちのシステムがほかのどれよりも優れているから、ほかの社会も
いずれそのシステムを採用するはずだとまちがって思いこんでいると論じた。 
中国やインド・アジア・イスラム・アフリカに深く根差した複数の文化があるにも
かかわらず、この思い込みが続いてきた。「西洋社会がほかの世界の神髄を理解
できない」ために生まれたまちがった考えだとソルジェニーツインは考えた。
そして西側の社会そのものに多くの欠点と弱みがあると指摘して、「戦争による
破壊を免れても、私たちの生活を自己破壊から守るためには生活を変えざるを
得ないと説いた。とりわけ強く批判したのは、西側世界が近視眼的であること、
政治的な勇気に欠けることムとくにベトナム戦争中)、物質的な幸福を追求する
ための無制限の競争を奨励していること、自由な思考を制限し、そのとき流行
している画一的な考え方(「人々の精神を覆う石のような鎧」)しか認めないこと、
メディアが一般の人々に「まちがった偏見を教える」のを許していること、
もっぱら法制度と法律の条文にもとづく限られた組織方法に依存していること。
そして、これらは「この世界に新しく来た人を驚かせ、ショックを与える
いくつかの傾向」だと述べた。環境意識が高まった今日では、西側の人々が
多数世界の人々より多く消費し、より多く環境を汚染していることを批判点の
リストに付け加えてもよいかもしれない。かれは、これらの欠陥は精神生活に
原因があると見た。社会改革に多くを望みすぎました。その結果、もっとも
価値のある財産を失ったのです。それは精神生活です。東側ではそれは支配政党
の所業と策謀で破壊されました。西側では商業的利益で窒息させられています。
彼は、これを「精神性を奪われ宗教心を失った人間中心主義的な思想がもたらす
災厄」と呼んだ。・・・ 】
▼ ソルジェニーツィンは、資本主義の欠陥を社会主義に助けを求めないように
 警告をしたと同時に、ロシアが西側のシステムを採用すべきという考えも受け
入れないと述べたのである。現在の、ロシアと中国は、それをそのまま受け継いで
しまったようだ。20歳半ばに必死に彼の本を数冊を読んだが、ソ連体制の中
での息詰まる空気が直に伝わってきて凍りつく思いがした。 一部特権階級が
利権を独占し、大衆は踊らされる体制は同じということ。日本も天皇制が
最も有効に働き手助けをしている。
・・・・・・
6863,閑話小題 ~つれづれに年末
2019年12月29日(日)
   * つれづれに年末
◉ 今年も、あと2日で終わろうとしている。‘何ごともなく’ではなくて、
 何やら、このブログの悪態もあり、多くの怒りがカタチを変えて身に迫った
実感がした年? さらなる老いの情けなさを実感してきた此の頃。 ここまで
言いたい放題、し放題をしてくれば当然ですか。これが後期高齢まで一年の
74歳男の心象風景。 …己の老齢から目を叛けていたが、真正面から向き合わ
ないと… じわじわ、老いと死の影が。

◉ あとは台風19号。10月12日~13日(土・日)にかけて東海と関東、甲信越
 東北地方を襲った台風19 号により、各地で河川の決壊や氾濫による浸水、
土砂崩れなどが多発し広範囲に甚大な被害をもたらした。増税も含めて比較的
ノンビリしていたた首都圏の住民を含め災害多発が常態。
それに加え後期高齢まで一年の心象風景。消費税の増税も加わり一気に財布の
紐が締まった。御隠居で生きるに面白い時代だが、現役として生き抜くには、
大変だ… 
 ―
   * 来年あたりに直下型?… 
 当たるも八卦、当たらないも八卦。首都直下型大地震の可能性について、
論じられるのが来年。危ないのは確か。 狼少年ではないが… 今さら日本海
側の地方都市に住居を変えるのも… とはいえ、皇居を京都に移し替える案が
全く出てこない甘さが日本にはある。そうこう考えると、京都に皇居を移し、
金沢辺りが、遷都に丁度良いはず。東京は経済・観光都市として何でもありの
都市に姿を変えるべき。 近年の天変地異が、その警告をしているのでは!
 何で新潟県じゃないのか? 後ろに京都と大阪が控えてあること。
現在の日本には、無理ですか。せめて首都圏の直下型シュミレーションは
練上げておかないと! 金沢…、朝鮮が鼻先じゃ~ …無理な話ですか。
原発群も近くにあるし。 何が来年にオリンピックですか!
 ―
   * 久々の代議士逮捕劇 これも内部告発だろう
  ~ ネットニュースによると… ~
《 カジノを含む統合型リゾート(IR)事業への参入を目指していた中国企業
 から賄賂を受け取ったとして、東京地検特捜部は25日、自民党衆院議員の
秋元司容疑者(48)=東京15区=を収賄容疑で逮捕した。中国企業の関係者ら
3人も贈賄容疑で逮捕した。≫
▼ 事件がカジノ絡みだけに注目されたのだろうが… コテコテの代議士なら
二重、三重のオブラートを包むが、…その辺が甘かった? 政治家の頭の中は、
目先の選挙資金稼ぎに一杯いっぱい。今は、誰の手にもスマートフォンが握られ、
音声と映像が確たる証拠として残って1人歩きする。チョイ悪も出来やしない!

・・・・・・
5037,ポジティブ・サイコロジー ー⑦
2014年12月29日(月)
  『 ポジティブ・サイコロジー』クリストファー・ピーターソン(著)
  * 6種の美徳、24の強み
 三大宗教や、ギリシャ哲学にある共通した核となる美徳を探し出し、
 さらに、強みを引き出すとは面白い。 ーまずは、その辺りからー
《 広く影響力を持つ宗教および哲学の伝統(すなわち儒教道教、仏教、
 ヒンドゥー教ギリシャ哲学、ユダヤキリスト教イスラーム)に関する、
いくつかの『核となる美徳』が幅広く支持されていることが明らかになった。
具体的には「知恵、勇気、人間性、正義、節割、超越性という六つの美徳に関し、
 こうした伝統内でほぼ普遍的な認識と称賛があった。ビスワス・ディーナーは、
無文字文化のマサイ(ケニヤ)とイヌイット(北グリーンランド)がこれらと同様の
核となる美徳を認識、称賛していることを対象グループにおいて確認した。
 私たち研究チームは、普遍的に評価されている強みとしての徳性を、無原則
にではなく分類することが可能だという事実に励まされた。 ・・(略)
 ペンシルベニア大学のピーターソン教授や、セリグマン教授は、生き方の
原則(VIA :Values in Action)研究所で研究を行っています。
この研究所では、徳性や美徳について計測できるよう強みとしての徳性に
関するVIA分類法を開発し、徳性を抽象度の高い6つの美徳にまとめた24の
強みとして分類。 6種の美徳、24の強みとしての徳性を見ると・・
1.知恵: ① 創造性 ② 好奇心 ③ 向学心 ④ 柔軟性 ⑤ 大局観
2.勇気: ⑥ 真情(誠実さ) ⑦ 勇敢さ ⑧ 忍耐力 ⑨ 熱意
3.人間性: ⑩ 親切心 ⑪ 愛情 ⑫ 社会的知能
4.正義: ⑬ 公平さ ⑭ リーダーシップ ⑮ チームワーク
5.節制: ⑯ 寛容さ/慈悲心⑰ 慎み深さ/謙虚さ ⑱ 思慮深さ⑲ 自己調整
6.超越性:⑳ 審美眼㉑ 感謝㉒ 希望㉓ユーモア㉔ 宗教性/スピリチュアリティ
▼ キリストと釈迦をみると、この全てを兼備えている。そして、その教えは、
 上記の美徳の強み賞賛し、一歩でも理想像に近づくことを教えている。
とすると、幸福に近づくには熱心な自分の宗教を持つことが、必要ということ?
宗教心の強い人はポジティブであり、親切で、寛容である。問題は中庸かどうか!