閑話小題 ~如何なる?

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   * 実際の二波は「変異種感染拡大か…
 まだパンデミックが序盤なのに、こんどは「変異種感染」が拡大か!
20~30年スパンで考えると、然もありなん。特に…宿泊、飲食、エンタメなど
の第三次業、サービス産業の従事者は深刻である。2~3年で、インフルエンザ
の流感同様と考えてるむきが有るが… これは最低でも5年、最悪で20年スパン
の案件。 若者に…「群れるな、騒ぐな、移動するな!」と急に言われても、
何を今さら。テロといえば、集会の真っ只中で、爆弾による大量殺傷だったが、
これは静かに夜半にドローンなどで都市上空からバラ撒くことが可能。
北朝鮮の大陸間核弾頭ミサイルの恐喝など、遥か彼方に霞んでしまった。
第一波が、序盤に関わらず、第二波の「変異種感染」である。何時までも都市
封鎖も限界がある。 10年前に、バブル崩壊から20年間にわたる下降局面を
踏まえて、早々に、廃業を決断したが、今となれば、一瞬の間合いの決断。
 
 ―
≪ :変異種感染の5人 英から羽田と関空に帰国:(18~21日:厚労省発表)
 英国発変異種、日本に流入していないのか 専門家が恐れる最悪のシナリオ
 「ゲームのルールが変わるような新しいウイルス」「非常に脅威だ」――。
22日夜に厚生労働省で開かれた感染症対策を助言する「アドバイザリーボード
(AB)」(座長=脇田隆字・国立感染症研究所長)では、英国で確認された強い
 感染力を持つとされる新型コロナウイルスの変異種について議論が集中した。
英政府は20日、変異種による感染が急拡大しているとして、ロンドンなどで
事実上のロックダウン(都市封鎖)を再び開始。
 欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、変異種は従来のウイルスより
最大で感染力が7割増していると推定される。
 重症度が上がったことを示すものはないとするが、デンマークやオランダ、
ベルギー、豪州などでも感染を確認。英国からの入国規制を強化する国が相次ぎ、
日本政府も23日午前、水際対策の強化策を発表した。 ≫
 ―
▼ 前倒しの決断は他人様は決めてくれない。 10~20年の準備、…いや、
 当初の事業計画に組込んでいた事業清算のシェルターがあったため、何とか
ハード・ランディングを避けられて、軟着陸に至った。だから、現在の事態が、
当事者の戸惑いが良く解かる! この英国発の「変異種感染」の読み如何では
決断を要する案件になる。裸で、この世界にデビューして、裸で遥か彼方に
消え去っていくしかないのなら、成行きに任せれば良いという訳にもいかない。
<退くも地獄、行くも地獄> さて、轟音が足元まできている。考える間がない、
一年だったが、私なら<身辺の整理に入る!> とにかく、ます来年は野生動物
のごとく生き延びないと! あの方々とは違う方向に向かって! 東北大地震
から学んだごとく、津波が轟音を立てて押寄せようとしている現在、
 逃げろとは生の放送はないとしても、『転でババラに!』   ~続く~

・・・・・・
6862,映画評 ~『男はつらいよ
2019年12月28日(土)
    * 復刻版の『男はつらいよ』   評価:90点 少し甘くすると、
                   もう一度、見たくなったから:95点。
 映画が終わってフト気づいたのが。目から一筋の涙が流れていたこと。
何か哀しいのでもなく、懐かしいのでもなく、山田洋次の世界に引きこまれた
温かさというか…  時計を一度もみることなく時を忘れていた自分が、そこに!
 私が社会に出た年の映画。その後、起業のために三重、神戸、千葉、金沢などを
彷徨うが、その先々で必ず、このシリーズを見ていた。実家の団子屋「とらや」
の温もりが、何はあれ、寂しさを慰めてくれていた。そして先々の?…も。
 全てを捨ててもよいと思わせるほど、20歳と40歳前後の女性は、何とも美しい。
 
 ~ネットサーフィンでの熱狂的ファンの70項目の印象的な言葉が良い~
    その幾つかを
・その1: 話の流れはわかりきっている。
その2: 恋して、フラれて、旅に出る。その繰り返し。
その3: だがそれがイイ。
その4: オチはわかっているハズなのに「今回は寅さん付き合えるかも!」
    と思ってしまう瞬間がある。
その5: だが結局は成就せずに終わる。
その6: そしてまた旅に出る。
その7: オープニングの夢落ちの安定感。

その16: しかも何故かコソコソ帰宅するパターンが多い。
その17: おいちゃん「気付かないフリするんだぞ! 自然に、自然にな!!」
その18: 結局ぎこちなくなって寅さんブチギレ。
その19: そこに登場するナチュラルなヒロシ。
その20: ヒロシ「兄さん、帰ってたんですか。おかえりなさい」
その21: 物語序盤の帰宅はフリ。すぐに大喧嘩してまた旅に出る。
その22: おいちゃん「出ていけ! もうお前の顔なんか見たくねえ!!」
その23: 寅さん「それを言っちゃぁおしめえよ」
その24: さくら「どうしても行っちゃうの? 
     お兄ちゃん。せめて一晩だけでも…」

その36: また旅に出る。どうしたいんだよ、寅次郎!
その37: マドンナが全員可愛い。
その38: 八千草薫は女神。
その39: 松坂慶子も女神。
その40: 吉永小百合も女神。
その41: 大原麗子は全宇宙の女神。
その42: そのマドンナたちとすら一線を画すリリー(浅丘ルリ子)の存在感。
その43: やっぱり寅さんはリリーと結ばれるべきだったよなぁ、としみじみ。
その44: メロン騒動は何度見てもおもしろい。

その53: 寅さんの財布にお金をねじ込むシーンが最高に泣ける。
その54: さくら「もっとお金持ってくれば良かったね」
その55: 寅さんの素直さは異常。
その56: 影響のされ方がエゲツない。
その57: 誰かからの受け売りはあたり前。

 【解説】
山田洋次監督による国民的人情喜劇「男はつらいよ」シリーズの50周年作品。
 1969年に第1作が劇場公開されてから50周年を迎え、97年の「男はつらいよ 
寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」以来、22年ぶりに製作された。倍賞千恵子
前田吟吉岡秀隆らに加え、シリーズの看板俳優であり、96年に亡くなった
渥美清も出演。さらに、歴代マドンナからは後藤久美子浅丘ルリ子
男はつらいよ」でおなじみのキャストが顔をそろえる。柴又の帝釈天の参道
にかつてあった団子屋「くるまや」は、現在はカフェに生まれ変わっていた。
その裏手にある住居では車寅次郎の甥である満男の妻の7回忌の法事で集まった
人たちが昔話に花を咲かせていた。サラリーマンから小説家に転進した満男の
最新作のサイン会の行列の中に、満男の初恋の人で結婚の約束までしたイズミ
の姿があった。イズミに再会した満男は「会わせたい人がいる」とイズミを
小さなジャズ喫茶に連れて行く。その店はかつて寅次郎の恋人だったリリーが
経営する喫茶店だった。》
 ――
▼ 何やらリリーが経営する喫茶店が怪しげで味がある。誰もが持っている、
ビートルズ、寅さんの破滅的、気ままの心根。今年は、大きな曲がり角にさし
かかっているような。来年は、何れにせよ、今年以上に大波が覆い被さって
くる予感がする。この時代に、日本で生れ、育った幸運を思い知らされた年。 
それにしても、この映画の吉永小百合の美しさに息を飲んだ。国民的美少女
後藤久美子とは、比べようがない。なる程、彼女こそが戦後の国民的大女優。

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5766,「やさしさ」という技術
2016年12月28日(水)
        ー「やさしさ」という技術ーステファン・アインホルン(著),
   * 「やさしさ学」講座
 人間、究極に追いつめられると、やさしくなるのは実体験で身に浸みてて解る。
著者は、やさしさを善良という。その善良さは、「技術」で身につけることが
可能というが、どうだろう? 知性、教養?とも言いきれない。これは意識的に
磨き続けることが可能な技術… 「恒産あって恒心あり」で、物・心とも余裕が
なければならないか、追いつめられドン底にいればこそ、沸き上ってくる。
「やさしさ」こそ、正面に据えて考えてみる必要性がある。。
  ~amazonの内容紹介~
≪ 人口900万人のスウェーデンで驚異の30万部突破!
 これが、北欧で社会現象となった世界初の「やさしさ学」講義。
なぜ、見返りを求めない行為があなたの得になるのか?
なぜ、「高い収入」や「名声」を求める人ほど幸福度がダウンするのか?
なぜ、多くの動物が「思いやり」や「やさしさ」を持っているのか?
 ノーベル賞の選考委員会を擁する世界トップ医大・カロリンスカ医科大学
「学生が選ぶ最優秀教授」にかがやいた名医が、わかりやすく、感動的に語る!
「死ぬ前に後悔しない人生」を確実に手に入れるための名講義。
◎やさしさは誰でも身につけることができる「技術」である
◎「高収入」「名声」を求める人ほど幸福度が低い
◎銀メダル選手より銅メダル選手のほうが満足度が高い
◎他人に目をかけられることは心身の健康に不可欠
◎他人を褒める人ほど出世する
◎衝突は百害あって一利なし
◎やさしさは個人にとっても社会にとっても大きな「得」をもたらす
 <「おはずかしい話ですが、私は生涯、 人類の行く末について考えてきた
 というのに、結局は“もう少し人にやさしくしなさい"という言葉よりも
 ましな助言を人に与えられないことがわかったのです」
       ―オルダス・ハクスリー(イギリスの哲学者・小説家)>
「お金持ちになる方法や、頭がよくなる方法、創造力や仕事のスキルを高める
方法について書かれた本はすでにたくさんある。だが、やさしさの技術を磨き、
よいことをして成功する方法について書かれているのは、本書以外にはないと思う。
一般的な通念では、やさしさとは「生まれもった資質・性格」であって、個人
の意思でコントロールできるものではない。だが本書を読んでもらえればわかる
とおり、これは正しくない。一部は親から受け継ぐものだが、やさしさという
のは、誰でも意識的に身につけることができ、しかも一生磨き続けることができる
「技術」なのだ。そしてこの技術こそが、人生で成功を収めるために、そして
この世界をより住みやすい場所に変えるために、もっとも重要な要素なのである。
さらに私が伝えたいのは、私たちは自己犠牲的な博愛主義者になる必要はなく、
利己的な動機から他人によい行いをしてもまったく問題はないということだ。
やさしさは、まちがいなくあなたの得になる。こう聞いて憤慨なさる方も
いらっしゃるかもしれないが、本書を読み終えるころには、みなさんにも納得
してもらえると私は信じている」   ――「はじめに」より ≫
―――
▼<もっとも持ちたいと思う資質は何か?と質問すると「知性」「創造力」
「仕事のスキル」「ユーモア」「裕福さ」(素材といえないかもしれない)… 
そして「善良さ」だ。すると、「九割以上の人が「善良さ」を選ぶのだ。 
この数字が如実に示しているように、人は莫大な富や卓越した知性よりも、
善良さのほうが大事と考えているのだ。」(p.014)
 私に「やさしさ」が最もあったのは、25・6歳の「金沢時代」。千葉の新興
住宅地の真ん中の商店街に千葉住宅供給公社の売出した格安商業地を確保。
売出し条件として二年半以内に建物を建てる条件があった。創業の初陣に最適
な材料だった。まだ時間の余裕があったので、金沢の当時、躍進していた、
「衣料量販チェーン」に伝手を頼って入社。しかし、預りの身もあって周囲の
目は冷たく甘さを徹底的に破壊された真暗闇の底。いずれ辞めていく、所詮は
よそ者には異常に厳しい空気があった。それ故に身近な人には、やさしくなる。 
 20歳代は一年一年が、大きな岐路に立たされ、迷いの真っ只中。そこで、
求めるのが読書の中で出会う様ざまな魂。それは極限の精神状態でこそ、
触れ合うことが出来る。とはいえ、合理的に身につけることが出来れば…
 意図的に目をそらしてきた、一番大切なことかもしれない。

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6498,つれづれに潮流 ~世界と日本の10大ニュース
2018年12月28日(金)
 
  読売新聞のネット記事だが、比較的穏やかな一年間だった。
 改めてみると、朝日新聞からして読売の右傾が読取れる。

   ♦ 世界の10大ニュース
《1》タイの洞窟で少年ら13人全員救出
《2》史上初の米朝首脳会談、緊張緩和進む
《3》インドネシア地震津波、死者2000人以上
《4》南北首脳会談、朝鮮半島非核化で合意
《5》トルコのサウジ総領事館で記者殺害

《6》英ヘンリー王子、米女優と挙式
《7》平昌五輪開幕、韓国と北朝鮮が史上初の合同チーム結成
《8》米が輸入制限発動、米中摩擦が激化
《9》米中間選挙。上院共和、下院民主勝利
《10》EU、英離脱協定を正式決定
 ――
   ♦ 日本の10大ニュース
《1》平昌五輪で日本は冬季最多13メダル。フィギュア・羽生結弦は連覇
《2》西日本豪雨、死者220人超
《3》日大アメフト部選手が危険タックル。スポーツ界で不祥事相次ぐ
《4》テニス・大坂なおみ全米オープン優勝、四大大会で日本人初
《5》日産・ゴーン会長を逮捕

《6》北海道で震度7、道内全域で停電
《7》ノーベル生理学・医学賞に本庶氏
《8》オウム松本死刑囚ら元幹部の死刑執行
《9》大谷翔平、メジャー新人王に
《10》大型台風襲来、関空が冠水し孤立

――
 私の選んだニュースは… 

☆ 日本では、
・まず安倍首相の汚職疑惑が第1位。
・災害関連を一括りにして2位に、
・あとはゴーンの逮捕関連が3位で、
・ノーベル生理学賞に本庶氏が4位、
・5位が将棋の世代交代、
・6位が、オウム教の松本と元幹部の処刑。
・7位が貴乃花の間接的追放。
・8位が大谷、大阪なおみの若手の活躍。
・9位が日大アメフト部、体操、ボクシング協会の旧体質問題。
・10位が海外労働者受け入れの法案通過。

  ☆ 世界では、
米朝首脳会談、緊張緩和進むが1位。
・2位が、米が輸入制限発動、米中摩擦が激化
・3位が、米中間選挙。上院共和、下院民主勝利
・4位が、アメリカの中東離れが露骨に進む…  
・5位が、トランプの迷走の拡大… など、つづく。

▼ 思いのままランク付けした順位と内容が、大新聞の呆けた爺様?に
 気づかったものとは、大きく違うが、どうみても、私の方が納得できる
気がする?が、如何だろう。 これらの主だったニュースから読み取れるのは、
一昨年の極度の緊張の小休止の年。反面、私が選んだベスト5位は、痴呆症を
疑われるアメリカ大統領絡み。来年は、一夜明けたら世界は一変する可能性を
充分に孕んだ年になりそうだ。
 夫婦間の話題も、足腰と眼の衰えなど、老々介護的内容に。2人平均70歳を
超えれば、こんなもの? 今年も、あと3日ですか。 来年は年号が変わる!
そして昭和が遠くなる! 「歳月、人を待たず」が、目の前に突きつけられ、
私たちは、時代の潮流の狭間に生きていることを、そして恵まれた時代に
生きてきたことを改めて思いやられる! 

・・・・・・
6133,閑話小題 ~今年の総括
2017年12月28日(木)
   今年の主だったニュースをランダムにあげると
 ・トランプ大統領就任と、無知蒙昧による混乱
 ・ラスベガスで史上最悪規模の銃乱射事件、死傷者500人以上 
 ・北朝鮮弾道ミサイル発射、日本上空を通過、Jアラート発令 
 ・金正男氏殺害事件
 ・天皇退位法案可決
 ・森友学園加計学園問題
 ・横綱日馬富士が弟子力士に暴行 傷害容疑で捜査 
 ・将棋 藤井4段が29連勝、最多連勝記録を30年ぶりに更新
 ・ノーベル文学賞に日系イギリス人のカズオ・イシグロ
何はともあれ、トランプ大統領と金総書記のブラックジョーク的掛け合いが
メインテーマの一年。要約すると「朝鮮戦争の可能性が現実味をました一年」。
 
私の総括は、三番目の姉の連れそいが亡くなったこと。
これで、私たち夫婦を含めた6組、12人のうち、4人が亡くなった。
 生存者8名の平均年齢が76歳。
 故人の死亡年齢の平均が75歳。(若くして亡くなった兄二人を除く)
つくづく思うのことは、激変の時代は、その変化を見届けた方がいい。
 
 去年の暮れ、寝室のTVの入替で信じられない映像世界を堪能できたこと。 
裸眼0・3の視力が、3~5の眼鏡をつけて、デズニ―ワールドに入り込んだ
ような日々。世界が広く、明るく、鮮明に輝きだした。そこに数年かけて
録画したブルーレイ300本分と、ネット配分の映像が見放題。馬鹿かだが…

・ このブログ(二つ分)のビュアーが350から500近く増えたこと。
 それだけ熱も入れたが、800人位が、週に4日位は見てくれている。
「鼻持ちのならない自画自賛のバカが!」だろうが… 

 今年も、あと3日。何はともあれ無事に過ごせたのが第一。健康寿命
平均年齢になるが… 何時、介護状態になっても不思議でない年齢でもある。
そこで御多分に漏れず「東京オリンピック」が大きな目安になる。それまで、
朝鮮戦争が無いことを祈る…が、どうだろう? 

 まだ本格的積雪の目安の1mまで積もってないが、この数日後辺りか。
健康面では、今年も無事だった。酒も食事も美味い。足腰は年々弱ってきて
いるが、普段の生活の支障はない。平坦の日が続いているが、決して、心の底
から休まることはないが、充実感はある。その中で世界は日々刻々、変化して
いく。好奇心がベースにあり日々が面白い。このブログを17年近く続けた効能か。

・・・・・・
5036,ポジティブ・サイコロジー ー⑥
2014年12月28日(日)
    『 ポジティブ・サイコロジー』クリストファー・ピーターソン(著)
  * 深く味わうこと
 私たちは、ネガティブの出来事を経験した後で、その気持ちに様ざまな方法で
「対処」しようとする。その出来事を変えようとするか、自分自身を変えることで、
悪影響を軽減させようとする。上手くいかないことは、自分が問題なのか、適正が
悪いと考えて転職するか、それを甘んじて受けて、家庭に気持ちを移すか。
瞑想、神への祈りか、麻薬、酒か、その人によって不幸劣位を避ける対処法がある。 
逆に、幸福優位であるためには喜びを深く味わえばよい。喜びに対する意識および、
その意識を維持するための意図的な試みが、『味わうこと』である。
 私の趣味に、『秘境・異郷ツアー』がある。まず、面白そうなところを探す
楽しみを味わい。実際に、そこでの感動の瞬間味わい。その後、写真を見たりして
思い出として味わう。更にTVなどの現地レポート番組で味わう。それらの
味わいの中で、幸福優位を強化していく。感激、感動、感謝の場面や、よい事、
嬉しい出来事に出会ったとき、立ち止まってそのことに注意してみることが重要。
準備期間を含めて40数年の事業人生を過ごせたことと、秘境ツアーを多く経験
出来たことと、家庭生活を平穏?に過ごせたことが、が人生の大きなである。
 49回の秘境を中心にしたツアーは、幸いなことに、7割以上を家内と同じ経験を
共有できたため、TVで毎日、どこかの行き先を放映していることもあって、
会話の3割?が旅行経験の内容である。重要なことは、誰かとの共有体験と、
写真、文章化などで記憶を構築しておくこと。これは、知覚が研ぎ澄まされる。 
こういう記憶の再生は、幸福優位の重要要素になる。
 最近まで、一度見たTVドラマや映画を再び観ることはなかったが、最近は、
良かったと記憶しているものは率先して観るようになった。分かっていても、
一度目より面白く感じるのである。 余白の老後は、過っての経験を再び、味わう
ためにあるのでは。 「ピーク・エンドの法則法」がある。
《 アメリカの行動経済学者・ダニエル・カーネマンによって提唱 された理論で、
「あらゆる経験の快苦は、ほぼ完全にピーク時と終了時の快苦の度合い で決まる》
というもの。これからすると、事業や仕事も含めた人生のエンド(死に際)が
重要となる。その時に、人生を深く味わってきたか否かが問題になる。
 挫折と、節目こそ人生を味わいの醍醐味が隠されている。深く味わうには
噛締めること、それも何度も。そこで、すじ肉こそ、噛締めるほど味わいが出る。
・・・・・・
3929, 聯合艦隊司令長官 山本五十六
2011年12月28日(水)
 思い立って、「聯合艦隊司令長官山本五十六」を見てきた。
出身が長岡で、私の実家が戦前、元帥の自宅近くにあり、父親が度々伺って
書画などを書いて貰ったなどの話を聞いていた。実際に我が家には、二ぷくの
書画があり、私が受け継いでいる。最後は記念館に寄贈するか、子供に引き継ぐ
ことになる。既に亡くなったが、私が建てたビルの建設会社社長が元部下で、
熱狂的なファンだった。人を惹きつける人間的魅力があったようだ。
 ハワイ奇襲も、実際はアメリカに筒抜けで失敗だったことや、ミッドウェー惨敗
の内幕などを淡々と映し出していた。そのため、それほど暗い気持ちにはならない。 
家にある書を何度か眺めているが、豪胆な人物の書は心打つものがある。 
先日、日本橋で大学時代の同級会があったが、隣に座った男が元帥の大ファン。 
会社の転勤で三条市にいたおり、山本五十六の家を訪ねたことがあり、東京での
試写会に二度も見たという。それを聞けば、見にいかないわけにはいかない。 
 この重い?人物と海戦を、あっさりと映画にするとは驚きである。 
地元の人なら是非、見ておいて方がよい。「大勝利の報道で神様に祭り上げられ
ましたね」の冷かしに「神だったら、この戦はやりませんよ」という言葉が印象的。
 軍神というより、人間・山本五十六そのものを、浮かび上がらせていた。 
本人にとって敗戦の屈辱を味わう前に亡くなったのが良かったのか、悪かったのか。 
日本がアメリカによって、第二次大戦に誘導された節があるが、65年以上
経った現在も、軍事も、経済も、実質的占領下にある。その責任者の一人である
ことは歴然とした事実。それにしても、演じていた別所に山本五十六が乗移った
ように感じたのは私だけでないはず。珍しく観客が多かった。
それも80歳以上が・・・