ー武器としての決断思考〜 瀧本 哲史 (著)ー
知識、判断、行動のそれぞれに対して、膨大のエネルギーを投入、
それを知恵で役立つように加工しなくてはならない。そのためには、
日ごろから学び続けていなくては。私たちは、知りうる、出来る範囲で
しか、判断し、行動するしかないのである。まずは、知識・情報を
ベースとして蓄積しておかないと!
* なぜ「学ぶ」必要があるのか?
≪ 実学にも「知識・判断・行動」という三段階が存在します。
実学の世界では、知識を持っていても、それがなんらかの判断につながら
ないのであれば、その知識にあまり価値はありません。そして、判断につな
がったとしても、最終的な行動に落としこめないのであれば、やはりその判断
にも価値はないのです。 この知識・判断・行動は3つがセットになって、
はじめて価値が出てきます。それらをセットでこなす能力を備える人が、交換
不可能な人材こそが求められる人材になる。武器は持っているだけでなく、
使って、役立ててこそ意味がある。≫
* エキスパートではなく、プロフェッショナルを目指せ
≪ エキスパートとは、ある分野の専門的知識・経験が豊富で、それを売る
ことで生きている人たちをいう。この時代で目指すべきは、プロフェッショナル、
エキスパートの上位概念という人材モデル
1、専門的な縦断的知識・経験をもっている
2、それらをもとに、相手のニーズに合ったものを提供できる
プロフェッショナルが求められる。
世の中には、それぞれのエキスパートは多くいても、全体を見て判断できる
プロフェッショナルは、あまりいないのです。縦横を鳥瞰し、瞬間的に知恵を
出せる人材こそ、これからに厳しい社会環境で要求される人材である。
正解のない時代に、激変する中で、変化対応を生き抜けることこそ、
プロフェッショナルである。≫
▼ 今さら、この歳でだが、戦場で命の危険に晒されれば、極限の中で、
エキスパートも、プロもない。持っている能力と、直感で戦うしかない。
あるのは、死か、生。要するに場数の経験が、生死を左右する。
だから、戦場に立って戦い続けるしかない。命がけだから、人生は面白い。
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5018,幸福優位7つの法則 −8
2014年12月10日(水)
【幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係】ショーン・エイカー著
法則7: ソーシャルへの投資 〜周囲からの支えを唯一最高の試算とする
わかったようなことを毎日書いているのに、人扱いがうまくない。そこで、
毎朝、親しい友人に向かい語りかけるように、この随想日記を書いている。
これも一種のソーシャルへの投資と考えている。読み手は、直接、会って
話さなくとも、ピュアーに集中して書いたため、私と会話をしていると同じ
感覚では? 読んでくれているだけで、仲間? それとも?
この法則7は、「幸せになるためには仲間が大切だ」ということ。
≪ ハーバード大学はアメリカで最も優秀な人物が集まる大学の一つ。
それは何を意味するか。今まで全米各地で「成績トップ」として生きてきた
人達のうちの半分が、ハーバードでは「平均以下」に位置する。彼ら「天才」
「秀才」と呼ばれてきた人にとっては初めての屈辱だ。そんな過酷な競争社会
ハーバードの学生の幸福度を研究した結果、ある学者は以下のように表現した。
「研究によって得られた発見を一言でいえば『愛』に尽きる」 つまり、
同じぐらい辛い状況、追いつめられた環境の学生たちでも、信頼できる仲間
関係を構築できている学生たちの幸福度は高く、孤立している学生は幸福度
が低い、という結果が出たのだ。この傾向は大学に限ったことではない。
2008年のリーマンショック直後、多くのアメリカ企業は未曾有のパニック状態
に陥ったが、その際、多くの企業は社員同士のコミュニケーションの機会を
増やし、相互の絆を強める努力をしたという。福利厚生費や懇親会などの費用は
不況の時にはまっさきに削られてしまうが、マネージャーたちは自腹でビール代
を捻出し、社員と自由に会話する時間を持ち続けた。人と人との絆に投資する。
これが大切なことなのだ。・・≫
▼ 日本では、居酒屋で上司の悪口を言って憂さをはらし、そこで絆を強める
慣わしがある。私は地縁の会には、ほとんど出ないが、学縁の同期会には
可能な限り参加している。出身校は自分をつくってくれた骨格であり、人生の
道標として参加を続けていると、その時どきの合せ鏡として学ぶことが大きい。
ソーシャルとしては、以前経営していた以前の会社も飲み会がソーシャルへの
投資としていたところがあった・・当時は、忘年会や、退職者の送別会が、
その一つ。年5回として150回以上の宴会をしていたが、面白かったこと!
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4651, 閑話小題 ーターナー展
2013年12月10日(火)
* レグルスの失明
家内が二月ほど前に上京した際に、『ターナー展』を見てきて「良かった」
という。先月末に、NHKが「日曜美術館」で、松岡正剛の解説でターナーの
絵画を紹介していた。一人で美術展に行かない私が、先週末、大学の同級会
のため上京をした際に、上野の東京都美術館に行くことにした。
これは最近読んだ、『一年で全米記憶力チャンピオンになれた理由』の影響
もある。直接、凝視しておけば記憶に残る上に、後でネット写真を見た時、
より深く理解できるはず。開催日も終りに近づいた土曜日の午後もあり、館内
は人で溢れていたが、二時間半をかけ目に焼き付けることができた。思って
いたより遥かに多く出品されていたが、飽きることがなかった。異次元世界
からの光を逆照射した感のする絵画が多い。それも海を背景にした陽光が
「カレーの画家」と揶揄されるほど、くすんだ黄色が印象的。
2013年11月24日放送〜日々流転する風景を描け〜風景画の巨匠 ターナー〜
出演:松岡正剛が非常に良かった。《(内容紹介)18世紀後半から19世紀前半
に活躍した画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851年)。
今なお英国最大巨匠として絶大な人気を誇る。その影響は日本でも夏目漱石が
小説「坊っちゃん」でターナーに言及するなど、時代や文化を超えて多くの人
を魅了し続けている。ターナーが生涯を通じて描いた作品の多くは風景画。
その最大の特色は、光・大気・水の表現。薄いベールを透かして見るような光、
鮮やかな色彩が重り輝く幻想的な海や山の光景。それはターナー独自に
テクニックで生み出されたもの。当時、歴史画や肖像画に比べ地位が低かった
風景画を押し上げ、若くして成功する。しかし後半生は作品が大きく変化する。
雪崩や吹雪、葬儀など謎に満ちた作品を次々と発表。当時誰も見たことのない
抽象画のような作風も多数描く。画家がそこに込めた思いは何か。
番組では風景画家の第一人者に君臨し続けるターナーの実像に迫る。》
▼ 実物の迫力は、やはり素晴らしい。黄色の「輝き」が良い。その中で幾つか
印象に残った一つに「レグルス」がある。レグルスとは、ローマの将軍。
ポエニ戦争でカルタゴに捕らえられ、両瞼を切り取られるという刑罰を受けて、
陽光のもとに引き出され、強烈な太陽光線で失明する・・という逸話を題材に
した作品。この絵について松岡正剛は、「すごい作品ですね。レグルスを失明
させるほどの強烈な日の光。しかし、この光景の中にレグルスは見当たらない。
ただ、陽光の鋭さだけが描写されている」「本来、この風景の中にいるはず
のレグルスを敢えて描かずに(画家は)陽光の描写に専念した」というが、
これは瞼を切り取られたレグルスが、失明直前に視た光景と受け取れる。
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4286,日本人の思い −3
2012年12月10日(月)
「日本人の思い」ー ほぼ日刊イトイ新聞
☆「あなたは、友達が多いですか?」に、83%が「少ない」と答えている。
みんなの結果予測は57%で、その差は大きい。大部分の人は他人に比べ、
「自分は少ないけど、みんなは友人が多い」と勝手に思いこんでいることが
分かる。要は、自分が孤立し孤独なのが分かるが、他人も同じが理解できない。
更に驚いたのは、男女の差が無かったこと。男は仕事(縦の関係)で友人関係
に希薄になりがちで、女性に比べ少ないと思っていた。 年齢別にみると、
14歳以下が5割と答えているが、15歳以上になると全ての年代の答えは
2割以下。こんなものである。友人が多いと思っているが、実はその人が
勝手に思い込んでいるだけもある。「人は人、我は我、されど仲良く」を
ベースにした関係が基本。
☆「あなたは、強い人ですか?」に対し、3分の2近くが、弱いと答えていた。
これも、意外な答えである。上記の「友人が多いですか?」の回答に対する
心情に似ていて、どのように思うかである。 私の考えは 「人間は本来、
誰も弱い存在。それを知識と経験で克服して鍛え上げるプロセスが人生。
としても弱い存在は変わらない。しかし一般からみれば、強いのではないか」
ということか。で、本当に強いか?と心底を覗けば、「弱い」と言うしかない。
☆ 「あなたは、物知りですか?」に対して、イエスとノーの比率は5分5分。
これも、あくまで対比の問題。「上を見ればきりがない。下を見れば底がない。
横を見れば情けない。」で、対比の問題。
☆「あなたは、スポーツ好きですか?」に対し、7割近くが、好きと答える。
これも意外。私の予測は「5分5分」。スポーツジムに通い始めて好きに
なったが、ウォーキングを30年も続けてきたのをみると、嫌いでは出来ない。
☆ この本の質問には無いが、「あなたは、自分の人生を肯定できますか?」
を思いついた。で、どう? せざるを得ない?五分五分の結果予測がたつが、
3分の2ができない、になるのだろう。恐らく。
「面白かったんで肯定する」が私の回答。
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3911, ファイナル・クラッシュ ー3
2011年12月10日(土)
第2部 ハングオーバー−金融の死の灰
「もし私に一国の通貨を発行する権限を与えてくれたなら、
その国の法律を超越した存在になるだろう」 ーメイヤー・ロスチャイルド
* アメリカの通貨であるドルについてはっきり言えることは「ドル紙幣は
刷られすぎてしまった」ということ。 世界は今やドルの下落に直面している。
それも人類史上経験したことのないスケールでの暴落だ。たくさんあるものは
値を下げる。たくさんありすぎるものはクラッシュする)
1971年から今日に至るまでの40年足らずの期間に、ドル紙幣の価値は20分の1
に低下してしまったのだ。 なぜそんなことになったのか。原因ははっきりして
いる。ドルの大量増刷が行われたためである。1971年8月15日に金本位制を廃止。
それによってドルのキャピタル・フライト(資本逃避)が発生する。アメリカ
からマネーが逃げ出し、為替市場でドルが売られ、米ドルの価値は下落した。
米ドルはゴールドに裏打ちされた通貨ではなくなり、アメリカ国債という負債
に裏打ちされた通貨になり下がったのである。・・
・・石油と工業製品をアメリカへ輸出して利益を得ていたまさにその国々が、
溢れ出るドルを吸い上げる役割を担っていた。彼らは輸出で得た代金でアメリカ
国債を購入しており、それがドル紙幣の価値を人工的に維持する結果となる。
アメリカに石油と工業製品が着く。その帰りにアメリカ国債を満載にしていく。
アメリカ人が買う商品を中国が輸出し、中国にドルがたまる。中国がそのドル
でアメリカ国債を買う。それによりアメリカに還流したドルでまたアメリカ人
が輸出品を買う。この還流を「チャイニーズ・ランドリー」と呼ぶ。
* 国別で現在、金を一番多く保有しているのがアメリカ。外貨準備の7割が
ゴールドであるのに対し、日本は僅か3%である。だからファイナルクラッシュ
で、一番、打撃を食う。 その僅かなゴールドも殆どがFRBに置いてあり、
日本銀行は、その預り証しかない。それは日本だけでなく、世界中の国も同じ。
それは、実質的にドルを持っているのと同じことになる。
▼ 当然、中国も分かっている。このサイクルが利すると考える間は大丈夫
だが、そうでなくなったと判断したときには、これを捨てる。中国が買い
続けているからよいが、逆に売られたときには、長期金利は上がり、ドルは
値下がり、アメリカにインフレが襲う。永遠に中国がアメリカ国債を買い続ける
ことなど不可能。 といって、中国もドルとアメリカ国債の暴落は自分で稼ぎ、
貯めた価値の暴落につながる。もはや中国には一兆ドルの外貨準備高がある。
中国は寝ている間は良ったが、今や寝ている獅子は眠りから覚め立ち上がった。
アメリカは衰退し、中国が勃興する流れは曲折しながら激しくなり、
日本は埋没する?
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3546, 意外と寂しい独身の人たち
2010年12月10日(金)
ある特集の記事の中に、エッと目をひいた若者の統計値があった。
思いのほか、独身者で付き合っている彼氏・彼女がいないのである。
まずは、その箇所。【 電通総研が今年、23〜49歳の独身男女1996人
を対象に実施した意識調査からは、まさに「受け身」そのものの現代の人間像
が浮かび上がってきた。
・まず、男性の75・9%、女性の69・3%が「付き合っている彼氏/彼女
がいない」と言い、「3年以上いない」と「これまで異性と付き合ったこと
がない」の合計も同60・1%、49・9%に達するなど縁遠い実態。ちなみに
「彼氏/彼女がいない」群の7割以上は「好きな異性がいない」。つまり、
片思いすらしていないのだ。
・さらに「恋愛では積極的にアプローチする方か、相手からのアプローチを
待つ方か」との問いに、女性の73・3%、男性の64・2%が「待つタイプ」
と回答。 男女のほぼ7割前後が「草食系」を自認していた。漫画「モテキ」
では、ある女性が主人公に「あいつどこまで受け身なんだよ」
「全部女に言わせてんじゃねーよ」とキレる場面があるが、現実には男女ともに
「待ち受け状態」にあるのだから、恋愛が始まらないのも当然だ。
「今の日本男性は経済格差の拡大もあり、傷つくのを恐れるガラスのハートの
持ち主が多い。一方の女性側も、そんな男性たちと関係を構築するのに
疲れて『恋愛低体温』になってしまっているのです」。】
〜〜
高校や、大学卒業前後や、女性の職場に勤めていた時など、波が押し寄せて
くるように誘いが来る時期があった。これは誰にでも?あるもの。逆に、全てが
途切れて全くヒキアイが何もない時期もある。現代では携帯電話があり、気楽
に付き合っていると思っていたので案外である。 私の学生時代に携帯電話が
あれば?・・ まあ、いい。女性の四分の三は分かるが、男の三分の二が待つ
タイプとは? で、若いときは? というと、草食系?か。心の奥で
「波が、きたきた!」とか、「何で私が、こんなに?」とか、それも僅か数年
の儚い期間だけ? まず、とにかく声かけの量から?肉食系の男女は、
とにかく声をかけている! それも上手い。
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3171,「にこまる」で超図解
2009年12月10日(木)
ー秒間! で脳内整理術 「にこまる」で超図解すれば問題解決ー茂野太陽(著)
二つの○を重ねて書き、重なっている部分を「同定」し、そこから新しい
キーワードを探し、
三つ目の○に書き出すもの。
・「正・反・合」を○で図示しながら、正・反から合を気楽に導き出すものと、
考えてもよい。
・また「守・破・離」も守・破から離を導き出すことができる。
・「三位一体説」の「神(父)、イエス(子)、霊)のモデルの図示にも似る。
・その他にも、起承転結や、帰納法、演繹法などに気楽に使える。
書店で、立ち読みで充分と判断していたが、手に取るたびに著者のエネルギー
が本から溢れ出ているようで、思わず買ったが、これは使える。「脳内整理を
遊びながらする」手法であり、新しい手法というより、一つのテンプレートの
提示である。実際に図をノートに手書きでうつしていると、著者が考えつくして
いるのが分かる。 テンプレートとして、*にこまる基本図、*にこまる時間図、
*にこまるラセン図の三図がベース。何か問題を抱えたら、この三つの図をジッ
とみて、そこに問題のキーワードが収まるのを待つという方法もある。
その意味では、面白い提示をしているともいえる。まず○印が二個重ねるという
ところが、ミソである。 ー以下は、キーポイントの言葉である。
*頭がもやもやするのは入り口が自動ドアだから
=入り口で、開けるかどうかの判断を手動でするべきというのは、
情報社会だからこと必要
*情報は外だしすることで整理が加速する
=書き出し、まとめてこそ、情報の価値がでる。脳内整理は「答え」ではなく
「問い」に重点を置くこと
*情報は、問いを含めた形で整理する
=問うという能動的な形で整理するから価値が出る。
*情報を整理するには入れる箱が必要
=自分の手作りの箱が必要。 この随想日記は私の箱である。
一般にブログは最適。
*思考のステップ化で脳内整理をさらに加速
=この「にこまる」は、思考のステップ化に最適である。
思考法としては、シンプルで分かりやすい。 図示し、展開するには
良い手法である。