2008年01月25日(金)
2487, 不動産は値下がりする!
      オハ*ヨΘ!!。_゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。  ー読書日記
  『不動産は値下がりする!』 江副浩正著(中公新書

知人に借りて目を通して、直ぐにアマゾンで(中古本だが)発注した本である。
地方にいると都会の不動産の生の情報は殆ど入ってこないので、
山の手線沿線の超高層ビル群の実情を興味深く読むことが出来た。
それもリクルート創始者江副浩正なら、一言一言が響いてくるのは当然のこと。
東京の不動産事情を江副というブランドの目を通した講義録とみれば、これほど面白いものはない。
私自身は、新築不動産を購入するならマンションより一戸建てを選ぶ。
それぞれ価値観や事情があるだろうから、一概にどっちらがよいか括れないが、
買った瞬間に、その価値は6〜7掛になる。3〜4割が業者の荒利になるからだ。
(ちなみに、ファッションや貴金属は三分の一、10分の一もある?)一戸建ての場合は、ベースの土地は
相場の値段として計算?されるので、売価対原価の比率として、購入と同時の減額は少ないはずである。

それだけではない。今後、総人口が減少に転じ、総世帯数が減少する国で、不動産が高騰する訳がない。 
家は既に余り始めているのである。この失われた10年で低迷がつづき、その対策として金利が長期間、
史上最低にあり、土地、戸建、分譲マンションの値上がりが続いてきた。
首都圏の分譲マンションの年間適正供給量は4万5千戸と言われてきたのが、10年以上も8万戸前後の供給が続き、
それが順調に売れてきたというから、その反動が来るのは至極当然のことである。
アメリカのサブプライム問題が発生、世界の金融機関をパニックにしているが、
日本版のサブプライム問題になるのは時間の問題である。この本の「まえがき」と内容が、少し違っている。
「まえがき」では、不動産は値下がり間違いないと言いながら、「これからは都心、中でも港区、千代田区
渋谷区に人口が集中し、都心のマンションは益々値上がりする」と述べている。
利上げが供給過剰なバブルを破綻させるというが、他の理由は殆ど書いてない。
需給のバランスの供給を大きな理由にあげているが。土地も関東・東海の一部地区を除けば、更に値下がりするのは、
自然の流れである。
                ´・ω・)ノ ホナ!
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