2007年01月02日(火)
2100, ウェブ人間論  −1
           (~Q~;) おはよう〜〜
                ファ〜
この本は確かに面白いが「ウェブ進化論」ほどの衝撃度はない。
しかし二人の対談からウェブの世界の中で人間がどのように変化していくのか、多くの示唆がある内容であり、
ウェブ進化論」のフォローという面では、ベストと言える。面白そうなところの抜粋と意見は次回にするとして、
    まずはー紹介文ーを直接読んだ方が解りやすい。
    ーー
ウェブ人間論 」(新潮新書) 梅田 望夫・平野 啓一郎著
 ー内容説明ー
「ウェブ進化」によって、世の中はどう変わりつつあるのか、そして人間そのものはどう変容していくのか。
ビジネスとテクノロジーの世界に住む梅田望夫と、文学の世界に生きる平野啓一郎が、その変化の本質と未来を徹底討論!
   ーー
 まず 梅田望夫平野啓一郎という二人が対談したという事実が興味深い。
シリコンバレーでITを主体とした実業家と京都で中世欧州を舞台とした「日蝕」を書いた芥川賞作家の間の「距離」は
いままでの常識で考えると 果てしないものがあるはずだ。 つまり 出会うはずの無かったセグメントに属したお二人が
出会ってしまい、かように刺激的な対談を行うようになったという点で 時代の変化を強く感じた。
 
     二人の興味はネットという「新しい道具」を手にした「人間」にある。
    人間が道具を作ることは確かだが 作られた「道具」が逆に人間を変えていくことも歴史的な事実である。
    過去人間を変えてきた「道具」には色々あったと思う。「火」から始まり「車」や「電話」など
    人間の価値観自体を変えてきたような「道具」は 色々あった。そんな「道具」の一つとして 「ネットがある」
    という点で 二人の意見は 一致している。 それが この稀有な対談を可能にしたと思う。
 
 一方ITを使った「実業家」が 「人間を考える」という点も興味深い。 僕らが当初持っていたIT企業家といえば
「ネットを使って さっと会社を設立、公開して巨額の個人試算を築く」という感じであった。
それに対して 梅田氏の論点は そんな一種の拝金主義からはかけ離れた極めて「思弁的」である。 
これは梅田氏の個人的な資質と言ってしまえばそれまでだ。しかし ネットという人間を変える道具を使うに際して
その「人間を見つめる」という視点が 実は 非常に重要なのだと強く感じた。対談ゆえ 内容にはあっさりした印象はあるが、
一方 きらめくようなヒントに彩られている本と言える。
    ーーーー
    以上が、紹介文であるが、この本の中に多くの意見の一致点と、全く知らないことが多くあった。
    検索がインターネット時代の中核技術だということは知っていたが、これほど全てを左右するものとは。
    1998年にシリコンバレーで創業したグーグルという会社だけはその重要性を誰よりも知っていたということだ。    
    すべての中心が検索!と言われても、何かまだピンとこないが。
    次回は「第一章 ウェブ世界で生きる」から、 面白いところを抜粋して考えてみる。
              さようならm(__)m ごきげんよう
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