2008年01月02日(水) 2464, ロールモデル

                d・д・)ノ〔● ォ'`ョゥ○〕
   「ウェブ時代をゆく」−3  読書日記

  著者が見出したという「ロールモデル」という言葉が面白い。
  人間は、自然と色いろな付き合いの中で、何人かの「ロールモデル」をさがし、無意識で真似を
  しているうちに自分の個性を作り上げているものだ。技術や文化に関する知識だけではなく、
  人間の行動パターンでも、巨人の肩の上に立つことが可能であるという考え方である。
  企業では、ベンチマーキングという手法でモデルとなる会社の優位点を真似るが、
  何故か人間の行動パターンについてはマネをする手法を敢えて取上げない。
  子供には、偉人の伝記を勧めるが、大人になると見向きもしなくなる。
  「ウェブ時代をいゆく」で、「ロール・モデル」という言葉で上手く手法として提示している。
  学生時代に「ロール・プレーイング」という役割演繹をゼミで一年にわたってしたことがあったが・・・
  それは、問題が起こった当事者として解決方法を実例を元にするものだが。

ーP−119・ 120
著者の梅田望夫の 『ロールモデル思考法』とは、その答えを外界に求める。 直感を信じるところから始まる。
外界の膨大な情報に身をさらし、直感で「ロールモデル(お手本)」を選び続ける。
たった一人の人物をロールモデルとして選び盲信するのではなく、『ある人の生き方のある部分』
『ある仕事に流れるこんな時間』『誰かの時間の使い方』『誰かの生活の場面』など人生のありとあらゆる局面に
関するたくさんの情報から、自分の合うロールモデルを丁寧に収集するのである。
自分の内から湧き出る何かが具体的に見えなくとも、「ある対象に惚れた」という直感にこだわり、
その対象をロールもでるとして外部に設定する。そしてなぜ自分が惹かれたかを考え続ける。
それを繰り返していると、たくさんのロールモデルを発見することが、すなわち自分を見つけることなのだと
だんだんわかってくる。自分の志向性について曖昧だったことが、多様なロールモデルの総体として、
外部の世界からはっきりとした形で顕れてくる。そのときどきのゴールとなり「けものみち」における灯台になるのだ。

ーー
この思考法は『大事なのは、「自分はこれをやりたい」というものを見つけること。
 それが人生で一番大切なようだ。・・自分が何にむいているのか、何がすきなのか、見つけるのはやさしくない。
それでも何とか見つけ出さなければいけない。』小柴昌俊の言葉からそれを見つける方法とは何か?を
著者は考えた末に外界の偉人のモデルをみつけ、その行動、考え方を真似ることを提案した。面白いといえば面白い。
無意識で誰もがしてきたことだが・・・
また偶然に、去年の同日に彼の前著の「ウェブ人間論」の読書日記を書いていた。無意識が呼ぶのだろう?
                        ( ^_^)/バイ
・・・・・・・・