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2008年03月09日(日)
産経新聞のトップページに5回にわたって連載さっれた梅田望夫の【ウェブ時代 5つの定理】
が面白い。 梅田の本を読むのは4冊目になるが、今のところ外れはない。
その5つの定理とは、
その1 アントレプレナーシップ
その2 チーム力
その3 技術者の眼
その4 グーグリネス 自発性に導かれた「時間」
その5 大人の流儀 になっているが、
まずは1と2の概要をまとめてみよう。
第1定理は「アントレプレナーシップ」(起業家精神)。
新しい物事に対する積極的意欲、リスクを引き受けて果敢に挑む姿勢、不確実な未来を楽しむ精神の持ちよう、
飽くなき探究心や冒険心や没頭、変化を求める心、自分の頭で考え続ける力、始めたら徹底して勝つまで
やりぬく気持ち、といった要素がこの言葉には含まれる。
≪シリコンバレーの存在理由は「世界を変える」こと。「世界を良い方向へ変える」ことだ。
そしてそれをやり遂げれば、経済的にも信じられないほどの成功が手にできる≫
これはアップル創業者兼CEO(最高経営責任者)のスティーブ・ジョブズの言葉である。
「アントレプレナーシップ」を支える「常軌を逸した熱」は、「やりたいことをやる」という気持ちと、
「社会をより良くしたい」という思いの組み合わせによって持続する。
お金が最優先事項では長期にわたってそういう熱が持続しない。倫理性と経済性が融合したシリコンバレーの
そんな独特の論理が、仕事の面白さを倍化させ、強い「働く意欲」の源になっている。
第二の定理はチーム力
≪Aクラスの人はAクラスの人と一緒に仕事をしたがる。Bクラスの人はCクラスの人を採用したがる≫
この言葉をシリコンバレーでは格言としてよく耳にする。Aクラスの人は、
自分を向上させたいと常に思っているから、自分より優れた人と一緒に働きたいと考えるが、
Bクラスの人は実力に不安があるから自分よりも劣った人を採用してしまう、という意味である。
チーム編成においてはAクラスの連鎖を作るべし。
イノベーションを生むには、選りすぐりのチームを組成するところから始めなければならない
という経験則が、この言葉の背後にある。
≪世界を変えるものも、常に小さく始まる。 理想のプロジェクトチームは、会議もせず、
ランチを取るだけで進んでいく。チームの人数は、ランチテーブルを囲めるだけに限るべきだ≫
これは、サン・マイクロシステムズ共同創業者のビル・ジョイの言葉である。
マイクロソフトもアップルもグーグルも、すべては数人のチームによる熱狂的な没頭から始まった。
「世界を変える」イノベーションを生む一番大切なことは、資金でも設備でもなく、
情熱を持ったわずか数人の力を結集して爆発させる「チーム力」にある。
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この二つはソニーの創業時の井深や盛田などと同じである。日本にも筑波という素晴らしい都市があるが、
そこの個性的な創業者の姿は見えてこない。研究都市だから、少し違うとしてもである。
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