2006年11月03日(金)
2040, 「あたりまえなことばかり」 −1
     (。^0^。)ノ オッ(*^○^*) ハ〜 ヨウ
                      読書日記
   著者の池田晶子は、専門知識や用語に頼ることなく、
   日常の言葉によって「哲学」を語ることで多くの読者から支持を受けている。
   自分の考え、自分の言葉で、存在と宇宙について思考をしている。

彼女は、日本で気をつけなければならない話題が三つあるという。
1、死、 2、宗教、3、国家とは何か、である。
 生きているとはどういうことかを問わずに死は分かるはずもない。
 死は無と考えてきたが、どうもそうでもないようだ。
 これらの命題を「考える」ことが、まずは哲学することになる。
「死」「宗教」「国家」とは何かと考えることは避けて通ることのできない道である。
 以前、営業のプロから「宗教と、政治と、家族の私的なこと」は、
 話題に出されても、あまり深く話さないことだと言われたことがある。
 欧州では、パーティーや晩餐会の席上、これらを如何に上手く話題に
 できるかが、その人の評価になるという。

・「感情は感じるもので、精神は考えるものだ。移ろい変る感じや思いについて、
 動かずに観察、分析して、そのことがどういうことなのか考えて知るのが、
 精神というものの働きだ」(心は、どこにある)
・「人間には命より、なお大事なものがある。それが精神だ。
 精神の正しさ、美しさ、その高さだ。
 命が大事なものであり得るのは、精神が大事なものであると
 自覚して生きるからでしかあり得ない。」    (品格と名誉)
・「書き言葉より優れ、かつ力強い言葉とは何か。
 それは、語るべき人には語り、黙すべき人には口を噤むすべを知っている言葉、
 すなわち、語り言葉だ。
「考え(ロゴス)」が最も生き生きと、かつ正確に、自分を現すことができるのは、
 僕らの対話の言葉なのだ。(帰ってきたソクラテス ーあとがきー)
・「夫が真理を騙れば、妻が現実を嗤う」
 「ソクラテスという人は、哲学なのですから、死にません。 
 死んだと思っても、じつは生きていたり、すぐに生き返って
 また生き始めたりします。(さよならソクラテスーあとがき)
・「人を殺して何が悪いのか、体を売って何が悪いのか、あなたは答えられますか?」
 「人が悩むのはきちんと考えていないからにほかならず、
  きちんと考えることができるなら、人が悩むということなどじつは
  あり得ないのである。 (残酷人生論 ーまえがき)

 ー次回から、項目の「面白そうな所」を抜粋しながら考え見る。
 次回は、「考えるとはどういうことか」を取りあげてみる。
         なかなか面白い!!
                 (*^ワ^*)iバイバイ!
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