H0903 “カルト教団”その一考察

 カリスマを持った強烈な教祖が、地上天国をうたいあげ“聖なる集団”?をつくりあげる。
サドがマゾ集団を束ねるプロセスを踏む。一人の主体者が多数の従属者タイプを集め価値基準を植込み、自己判断力を断つ。

その為には“霊力”と“性”をもつ教祖様を分母に、分子には地上天国とかいう共同体という甘い価値基準を仲間社会を与える。
そして、それが地上天国と言うイメージの商品そのものである。今、問題になっているオウム教は、そのカルトの典型である。
ブラジルで聞いた貧民に対するカルト教団の“あの世の住宅販売”=この世で住宅は持てないなら、
せめて天国の住宅を買っておくべし!といって貧民より金を取り上げる。
その日本版があのオウムであり、今の罪式僧侶のタカリである。
フロイトが“性”的部分を潜在意識でとりあげ、ユングが“聖”的部分でとりあげているが、
カルト教団は、その潜在意識の一番深い奥を見抜いて商品化をする為、
その部分で無知な理科系大学生など、すぐひっかかってしまう!
集団の肥大化による“霊と聖”の露出化で自滅していくのが、漫画的、幼稚園児的で面白い。

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