閑話小題 ~同級生の葬式

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    * 先日、SJで、
◉ そろそろ帰ろうかと身支度を始めた頃に、40年にわたる年・数回の同級会
(幹事会を含む)の固定メンバーの女子が亡くなったと、SJメンバーから声を
かけられた。土曜の夜が通夜で、翌日の日曜日が本葬という。
<あんたは、当然、行くでしょう。出なかったら化けてくるわよ!>と… 
化けて出られる身の思いもないが、100回近くは酒席で同席した仲なら当然と…
典型的500m圏内で生きる長女で、陽気な婿取り娘。世間話にコトは

欠かない。数年前に連れを亡くし、そのショックで軽い痴呆症気味と、躁鬱症。

前回の寄合には、欠席した。直接の死亡は、突然の心筋梗塞

ポックリ病死とすれば理想的死に方! 昨日の本葬には50人位が参列。

中学同期生が10数人。


 
◉ 従姉、姉たちも、ほぼ80歳代に入ってしまった現在… 75歳アラウンドも
 晩秋から冬景色という気配か! 腰痛で前屈みに曲がり気味の上に、痺れが
加わる。話題は病と死亡が中心となる。体調の変化に気持ちが追いつかない。

 ――
    * トラから刃(権力)と爪(資金力)を抜けば…
 アメリカ大統領の結果がジョー・バイロンの勝利で終わった! 
というよりトランプの自滅! としても、トランプの岩盤支持者の多さに驚き
ざるを得ない。建て前そのままを実行しているだけだが!一歩、国外に出ると、
そこにあるのが、白、赤、黄、黒人の混合社会。何やら、常に異種の目線に
見張られているようでもある。 今さらだが、アメリカは白人と資本の第一主義
で成立する国家。アメリカの本音といえば、赤、黄、黒を地域別に分けて管理
すること! 有色人種の男は、如何に美人の白人をモノにしたかが自慢のタネ! 
 入植当初の100年で戦争や虐殺を上回る猛威で、驚愕する数のインディアンが
死亡で人口は30%を下回るまで激減した。 その数が北米だけで、1000万近い
インディアンが虐殺された。オーストラリア、アフリカも! 
中国本土も、その対象に。その渦中で、日本も、太平洋戦争の敗戦までは、
独立を保ったが、今ではアメリカの?? 
その中でトランプ崩壊の悲喜劇がライブで… さて如何なることに?

・・・・・・
6813,閑話小題 ~映画評: 「ターミネーター ニュー・フェイト」
2019年11月09日(土)
   * 老いの行末は、オタクモですか
 老いの風景は、寝たきりでなければ、御宅ということ。アメリカの統計で、
リタイア後の人たちの7割が、年金暮らしもあるが、スーパーか、コンビニ以外
は、家に閉じ籠っているとか。、日本も同じ? キリスト教の影響もあって、
神に祈るアメリカ人とは、群れを好む日本人とは、違うのだろうが。 50、60、
65,70歳から見える社会と、それぞれの年代の自分が、それぞれ初体験なるが
故に、面白いやら、哀しいやら。年寄りは肉体に比例して精神も緩んでいく!
内語で自らに「ガンバレ、ガンバレ」と、むち打ち、そして老いを諦念し、
とにかく一日を感動し、楽しむしかないのが実情だが、それが面白くて堪らない
のは、65歳時に発てた少しキツメの行動習慣のためだろう。 晩酌は旨いし、
TVや、PCは面白いし、読書も、ミニチャリも、毎日が新鮮。 人生を振返ると、
ストレスも多かったとしても、恵まれて面白かった手応えがある。 現在も
同線上にある「二度とない人生。楽しんだもの勝ち」。直にプッツンだもの。

 ―
   * 映画評: 「ターミネーター ニュー・フェイト」
 みる度に、アクションが激しく、面白くなっている。初日もあってか、
100人以上は入っていた。(地元では100人は多い方) 同年代が多いのは、
シリーズ・モノで6作目もある。ここで悪役が破壊されても、何度も生き返る
不気味さがある。 最近、TVで放映されてもみることがなかったが、何故か、
衝動にかられて、みてきたが…  ストレス解消には良い! 評価:85点。
 ―
≪  解説
ジェームズ・キャメロンが生み出したSFアクション「ターミネーター」の
シリーズ通算6作目で、キャメロンが直接手がけ、名作として人気の高い
ターミネーター2」の正当な続編として描れる。 キャメロンが
プロデューサーとなり、「ターミネーター2」以来にシリーズの製作へ復帰。
デッドプール」を大ヒットさせたティム・ミラー監督が新たにメガホンを。
人類滅亡の日である「審判の日」は回避されたが、まだ危機は去っていなかった。
メキシコシティで父と弟とごく普通の生活を送っていた21歳の女性ダニーの
もとに、未来から最新型ターミネーター「REV-9」が現れ、彼女の命を狙う。
一方、同じく未来からやってきたという女性戦士グレースが、ダニーを守る
ためにREV-9と壮絶な戦いを繰り広げる。 何度倒しても立ち上がってくる
REV-9にダニーとグレースは追いつめられるが、そこへ、かつて人類を滅亡の
未来から救ったサラ・コナーが現れる。リンダ・ハミルトン演じるサラ・
コナーも28年ぶりにカムバックし、シリーズの顔であるT-800を演じる
アーノルド・シュワルツェネッガーも出演。         ≫
 ―
▼ 年齢もあるが、大画面でみる、アクションは、時どき目を瞑ることが
 多くなっている。地球外生命体なるが故に、その残忍性を和らげてくれるが、
それでも正視できない場面がつぎつぎに続く。自宅では、TVで、刑事モノの
アクションや、プロボクシングを連日のように見て、刺激を受けているため、
退屈というのは全くない。結局、縛られるのが、最小で、一日を刺激的に
過ごせるためか! 愉しみ周囲を見渡し、探せば、幾らでもあるから不思議。
  
・・・・・・
4987,閑話小題 ー 一日の閲覧者が、実は7倍の350!
2014年11月09日(日)
  * 一日の閲覧者が、実は7倍の350だった!
 晴天の霹靂である。Yahooの「バードウォッチ」が20~40の閲覧で、
エンピツのサイトが40~50の閲覧。これは重なっている。それからみて、
「Hatena::Diaryは、同じだろうと、検索数を、バックアップ用
でもあり、開設以来の7年間、一度も調べてなかった。
 ところが数日前に何気なく調べたら、(総検索数を7年×365日で割った)
一日、300近く。何かの間違いだろうと、この数日、日ごと調べたら、
7年間の平均と同じ検索数。多くて50~60と信じていたが、実際は350
の検索があったのである。見続ける多くが決して好意的でない? とすると、
少し恐ろしい気がする。悪意の視線を意識してはきたとしても・・ 
学生時代から、こと批判に関して、多くの人に重すぎる?と言われてきたが・・ 
何気なく知人に聞くと、殆どが見続けているという。それにしても50~60
は少ないと思っていたが、実は7倍の350以上の閲覧とは驚きである。
未来の自分への憶え置きと、毎日の出来事と、読書などの雑記帳として、
墓場として、書いてきたため、あけすけの内容になっていたが、周辺の知人
の50~60人なら、まあ、いいだろうと・・ 
 全力で親しい友人に「とっておきの話をする感覚」で、5000日近くも、
面白おかしく書いていれば、この閲覧数は不思議でないが。それも三年半前
からは、ライブで、めったにない特異体験の生中継である。血だらけの手
(こころ)で、有りのままを、その血で書いていれば、第三者からみたら、
これほど面白い内容はないだろうし、心の歪みの露出が、そのまま現れ
出ている。特に、その特異の歪みが面白いのでは。
 ところで10年位前、毎日新聞の記者から、何気なく書いた内容を指摘され、
「それを更に聞きたい、それにしても凄いことを書いてますね!」という
電話があった。そこで慌てふためき内容を書き直したが。もし積極的にネット
上に打って出れば数千は可能?ということか。間違えても、出るつもりは
ないが、もしかして心境の変化がある? それぞれが特異点であり、
そのままを書けば、特異のブログになるはず。
 < ところで、こうとも考えられる。10数年分の随想日記が、
コピーしてあるため、「Hatena」の読者のキーワードにヒットしていて
大部分が見てない可能性がある。いずれにしても、ネット上は、こんなものか>
・・・・・・
6449,閑話小題 ~10日遅れの湯沢の紅葉へ
2018年11月09日(金)
   * 秋晴の、非日常のドライブの旅
 昨日の9時ごろ、急に家内が
『湯沢苗場のドラゴンドラの紅葉が素晴らしいとTVで見てネットで調べたけど
せっかくの秋晴れ、今年最終の紅葉でも見に行かない! 今日、行かないなら
明後日に独りで、‘普通列車・二日間乗り放題のチケット”で行くつもり。
どうする? あんたはせいぜいスポーツジムに行くくらいでしょ!』と。… 
 この数日、腰痛も出ているが、この秋晴れ! 車で遠出のドライブも、この
数年してないし、湯沢なら丁度よい距離。 途中で気が変わったら、川口の棚場
で鮎でも食べて帰ってくればいいと、日常生活に非日常の「苗場の紅葉かりへの
ドライブが決まった。全く知識も情報なしの突然の出来事。
 苗場の西武プリンスホテル近くの駐車場にある受付で、入場料2600円を払い、
ロープウェイの乗場まで5~6分ミニバスで送られ、待つことなく4人乗りドラゴン
に2人が乗せられた。 
 全長は5,481m。日本最長の苗場ドラゴンドラ。片道の乗車時間は25分もあり、
秋の紅葉が素晴らしいと… 2600円は、ちと高いが、これだけの景色なら良しと
しなければ。麓は、まだまだ紅葉だったが、登るにつれて、ほぼ紅葉が終わって
いたことに気づく。それでも、全く失望しないだけのパノラマが広がっていた。
車で二時間なら来秋の10月半ばに来るだけの価値はある。 
成るほど、「よく見れば薺花咲く垣根かな…」。
10時に出発、宮内の青島でチャーシューラーメンを食べ、帰宅したのが17時半。 
7時間半の非日常の世界の物語。 家内の突然の提案後、30分ほど間をおいて
考えたのが、
<この年齢、何があっても不思議でない、次の機会は、あるかなし!
 いま行かないと後悔、先に立たず。そうして、今まで生きて、今さら
 何を躊躇する!>の大げさの内語。 突如の決心の場合もあったが…

☆ 『今日か、明日行きたい?』 
 『是非行ってらっしゃい。そこでなくとも!』
『次は、ほぼ無いですよ』 若い人ほど、それが言える! 
『いま、しておかないと、永遠にしないことになりますよ! 今しておく
 繰返しが、人生。老いてからの後悔ほど、哀しいことはない。』
それにしても、老いは哀しいものです。無為の人生。その内側たるや!
 一つ間違えると、建て直すに、それは膨大のエネルギーを要する。
だから、万一の備えをすべきということ。
 誰に言ってるの? 自分でしょ。自分へですよ。 
何か間違えてるっじゃないですか? さて、 ポタリング! へ。

・・・・・・
5352,浅田次郎の人生相談 ー日々を無気力に過ごしていますー
2015年11月09日(月)
            ー『世の中、それほど平等でない』浅田次郎
  * 旅すれば、内向きの自分が解放される
 学生時代の二年まで、学生寮とクラブの世界で、都会生活の日常に飽き
あきしていた。しかし、二年生の夏休み前に(何度か書いた)、人生の将来
設計のレポート提出を、「キリスト教倫理」の教授の宿題を出されて、
自分の先行きを人生で初めて真剣に考えて提出をした。タイミング良く、
その夏休に、寮の(10年位年上)先輩夫婦が、軽井沢の『友愛山荘』という
宿舎のペアレント(管理人兼マネジャー)をしていた因縁で、二年先輩の
Kさんと、手伝いにいくことになった。ところが、その一ヶ月間の、楽しく、
面白かったこと、この上なかった。若い女性が何かロマンを求めてくるのを
相手に、夕食後、歌ったり、踊ったり、ゲームの相手をする。 それまで、
寮も、クラブも男所帯が、全く違った世界の日々を味わうことになった。
その時の、ある出会いで、翌年、「30日間・欧州一周旅行」に参加する
ことになり、人生観が一変した。 寮に、クラブに、クラスに多くの友人が
存在していたし、進級ごとに、アップスケールをしていた。要するに、
恵まれていた。  ~まずは、その辺りから~
  ●質問: 日々を無気力に過ごしています(19歳男性・大学生)
≪「この春から上京してきましたが、大学デビューに失敗し、自宅と
 キャンパス、あるいはバイト先をただ往復する毎日を過ごしています。
夏休に入っても、サークルにも所属していないし遊びに行く友達もいません。
このままではまずいと思うのですが.何かきっかけが欲しいです。≫
  ●回答: 旅をすれば、内向している自分が嫌になる
≪・次郎: バイト代貯めて旅行でもなんでも行ってくればいいじゃないか。
 何をうじうじしてるんだ。若い人はね、外国へ行くチャンスがあったらどん
どん行きな。僕らのころは高くてなかなか難しかった。ここまでいろいろな
投稿を見て感じるけど、細かいことでぐずぐず悩んで内向している人、多く
ないか? そういう人は外国へちょっと行ってこいって。自分の心が開かれる。
外国がいいってわけじゃないけど、内向している自分が嫌になるよ。
それは旅の功徳です。
・太朗: 国内旅行はいかがでしょう?
・次郎: 国内旅行はもっと大切です。若いうちに遠いところだけ旅して
 日本のことを知らない人は、結局外国に行っても何もわからない。
近いところから遠いところに足を延ばしていくというのが、理想的な手順では
あると思います。まあ国内でも海外でも、自分の知らなかった世界に触れて、
小さい自分を吹き飛ばしてきなさい。行ってらっしゃい。≫
▼ 大学の醍醐味は、サークルである。そこに入らないと面白みは半減して
 当然のこと。まだ遅くはない、何かのクラブでも、ゼミに参加すること。
そして、大学生活の目的を早々に定めることだ。学生時代の4年間は、あまりに
短すぎる。 大学は各地の様々な人が、学問を学ぶという建前で、自由に学び、
遊ぶところ。とにかく、クラブに入ること。胸襟を開いて、対話が出来るのは、
この時期ぐらいである。 世の中には、本当に「変わった人」が、多くいる。
その一人が「自分」でもある。そこで自分の硬いバイアスに気付くことだ。
そして、これを一生かけて壊し続け、新たな自分を導きだしていくのが人生。
今さら、その手を緩めることなど、出来ようはずはない。
 先回で、少し下げた目標回数50回目のツアーに行って、自己を達成した。
若い人だけでなく、外国からの視線で逆照射をして、自分と、所属する世界を
見直してみる必要がある。そうすれば、9割以上を占める、『世間人』の
バイアスと共に、己の枠が鮮明に浮び上がってくる。それに、少しでも気づく
か気づかないで、その人生は変わってくる。 私の人生で、20歳の頃に、
そのバイアスが、一度、粉々になったのが、人生で一番の収穫だった。
『世界は広く、深いこと』に、まず気づくことが大学生活の絶対なこと。
その為には、ありきたりだが、『感動、感激、感謝』の質量の絶対量を
確保することだ。 それは日常には無い。それは、『非日常』に埋まっている。
学生時代は、人生の中では『非日常の時節』である。それは自ら探さなければ。

読書日記 ~『人類はなぜ<神>を生みだしたのか?』 ~2

人類はなぜ〈神〉を生み出したのか? (文春e-book) | レザー・アスラン ...

 

           【『人類はなぜ<神>を生みだしたのか?』】
  神様誕生を紐解くと、原始人の呪術から帰来するという。人間という生命
誕生の背景には、生命誕生以来の20数億の進化の過程がある。後期高齢者の一歩
手前の年齢になって、自分とは何だろうか?と、改めて問う機会が増えている。
宇宙の彼方から飛来した岩石と供に、地球にやってきた説とか、海の奥深くの
泡から、細菌が誕生したとか、未だに、これは!という説が定まってない。
そこで、神様たる存在をイメージした‘人格神’を創造したのが尤もらしく
信じられている。としても、不思議な知的存在の人間は、如何して誕生したか、
不思議である。 ~その辺りがネットで、理路整然と説明してのがあった~
 
 ≪  ☆ 自然崇拝から人格神の誕生へ!
  自然崇拝から人格神の創造へと向かった人類の宗教意識の変遷を辿る本。
 説明は分かりやすく、かつ面白い。
①自然崇拝(アニミズム)が宗教の起源である。アイヌの人々は、クマを聖なる
 動物と見なす。そこでクマを殺してその魂を異界へ送るイオマンテ(クマ送り)
の儀式を重視した。クロマニョン人が遺した『ラスコーの壁画』に描かれた野牛
や鹿もまた聖なる動物であった。聖なる動物を壁画に何度も描いて狩猟の成功を
祈る聖なる儀式が洞窟壁画が遺された理由である。
②人格神の創造は、古代エジプト王が太陽神の子と見なされたことが起源の一つ。
 王の墓としてピラミッドを遺し、魂が戻る場所として肉体をミイラにして遺した。
聖霊=父なる神=子なるイエスを同格とみるアタナシウス派の三位一体説は
 正統教義としてローマ・カトリック教会に認められたが、教父による教義研究
(神学)の成果である。イスラーム神学もそうである。スコラ哲学は信仰と理性
の調和をめざすが、アリストテレス哲学を基盤に難解な宗教理論が成立した。
④日本仏教では、理想の人間像(真理を悟った人間)である仏陀を神格化する
 傾向か見られた。真言宗密教)には大日如来を宇宙の真理として神格化する
傾向が見られたし、浄土真宗では、阿弥陀仏を神格した。日本における神道は、
神仏習合によって仏を神と見なす傾向を生み出した。昔から「神仏」と表現し、
仏を神と同一視する慣習があった。
法華経』では、仏陀の下に菩薩や阿羅漢、比丘など様々な階層の修行者を
設けたことが、仏陀を超越的存在に押し上げたのである。
こうした日本仏教史の歩みを見るにも、本書が参考になる。≫
 ――
▼ 21世紀に入ってから、多宇宙論が語られるようになった。10の200乗とか、
 10の500乗とか。当然、それらの創造主の問題も出てくる。いや、そんな
広大な宇宙の創造主など存在するわけがないとも考えられる。蟻には蟻の存在
価値がある筈。蟻なんぞに、ある必要がないとも考えられる。人間は、言葉を
持ってしまい、その組合せで、その場だけでない他の時空に情報の通知が可能
になった。そこで、何ゆえに、私たちは、此処に存在するか、価値基準などを
考え始めた。そして、それらを決める『神』の存在を直感するようになった。
それ以前に、弱肉強食の世界で生き残る必要があった。そして、生き残って
考えることは… 何ゆえに生きるのか? 勝ち残った私は、何故に生きていく
のか? そして自然崇拝から、そのヒント見つけようと… 

・・・・・・
6812,閑話小題 ~ 賞金が2臆じゃ、頑張るは!
2019年11月08日(金)
   * 異次元の強さの井上もドネアには…
 「井上の実力からしたら、その力の差は歴然としている」が、前評判だったが、
賞金が賞金だけに、ベテランのドネアも、踏ん張った試合であった。賞金が2臆
じゃ、頑張るは!今ではWowowoで面白いのが放映しているため、YouTubeを含めて
面白い試合を観戦可能。デビュー以来、15戦全勝と、7割KO率の全勝チャンピオン
との対戦で… 最後は挑戦者の勝利> とか。YouTubeでは、ヘビー級のKO集
とか、逆転KO集とか、それは面白いのが目白押し。
  ~ネットニュースによると…
バンタム級決勝が行われ、WBA・IBF世界同級王者・井上尚弥(26)が
3-0(116-111、117-109、114-113)の判定で、WBA
世界同級スーパー王者のノニト・ドネア(36)=フィリピン=を破り、優勝。
 2回にドネアの左フックでキャリア初のカットを負った井上は5階級制覇の
ベテランの底力に苦戦を強いられる。苦しい展開の中、11回に右アッパーから
の左ボディーでダウンを奪い、再開後もKO寸前に追い込んだ。驚異的な粘りを
見せるドネアをKOすることはできなかったが、判定でバンタム級最強を証明。》
 ―
▼ 21時過ぎると、睡魔で寝入るが、22時半近くまでTVに見入ってしまった。
 まあ、幸せなこと。 試合としては面白かったが、KOでなかったのが少し
悔やまれる。まだノビシロがありそうな井上選手、主戦場がアメリカに移動する
のだろうが… 世界は広い、途轍もないのが隠れていて当然。で、起床が一時間
遅れの4時半で、このネットへの上奏が、この時間になってしまった。
 
 ―  
   * 何かうら哀しいインタビュー
 駅前や街中で、NHKの「ガイロク」など「一言インタビュー」が大流行り。
最近、印象に残ったのが、公園や川辺のヤツレタ中高年の男たちの愚痴。
「何にもするでなし、毎日がつまらない」「死んでしまいたいが、死なせて
くれない」「人生、ちっとも良いことがなかった」など等… つづく。
 しかし、「こうしているのが好きなんだ!」もあった。これは名回答!
それが全身から滲み出ているから、なる程と納得する。図書館で読書をすれば…
と、教えたくもなるが。無為に過ごした人の老後は、それは厳しいというが。
人生の面白いところは、「人生二度無し」の一回性に。これが解ってないから、
「世間人」に成り下がる。いや、なり上がる。

・・・・・・
6448,閑話小題 ~中間選挙の結果から…
2018年11月08日(木)
    * これがアメリカという国
 今回のアメリカの中間選挙トランプ大統領にとって、大きな痛手でない
結果に終わった。これほど致命的と思えるスキャンダルと失態に関わらずで…
下院が共和党、上院が逆に共和党過半数を押さえ、真逆に変わっただけの結果。
下院で過半数民主党が法案に反対して、通過しないと、『それは民主党の反対
のため』という言訳が出来るし、いざとなれば大統領令で通過が可能。
弾劾裁判も、下院で通過しても、上院では三分二の賛成が必要で、通過は無理。
大統領の思惑どおりである。 あと二年は好き放題、やりたい放題になる。
プーチンに秘密を握られながら、次回の選挙までなだれ込む? 喜劇と悲劇が
紙一重そのもの。その前に、老化か、病でプッツンもある。大統領の直接選挙の
恐ろしさである。白人第一主義、アメリカンファーストを、更に強引にすすめる
しかないだろうから、世界は混乱を拡大する。ブロック化の潮流が、争いのタネ
になって不安定化するのでは。 とはいえ、アメリカ白人にとって、黒人や、
女大統領より、金髪の太った悪役面した大男を望むのも解らないでもない。
グロック化といえば、イギリスのEUからの離脱が、その初っ端。イタリア、
ドイツ、ブラジルに連鎖を始めている。北朝鮮が当初の思惑どおり?、何やら
妙な動きが出始めている。成るほど、ロシア、中国が、ここで金保有量を増加
したのは、何かを察知してのこと? オバマとトランプ、偽善と露悪を並べ、
さあ、ドッチといえば、アメリカ白人なら、金ピカのトランプですか! 
 結局、韓国を差し出して、台湾、沖縄ラインに戦線を引き下げるか? 
さもなくば、ガム・ハワイまで引き下げられたら、どうなるんでしょうか。
――――
6082,閑話小題 ~恐ろしい身近な現実 ~7 ポチポチきたか…
2017年11月07日(火)
   * ポチのポチの汚職問題が浮上
 アメリカ政府筋、よくぞ次々と問題がポチの周囲に起こるもの。頭が、ロシア
に育てられたポチ下の商務長官なら、さもあらん。ロシア筋は、自壊的現象を
冷笑してみていればよいだけ。オバマの高潔と気品は、何処に! 
それが良かったか、悪かったかは別問題… まずは、~ネットニュースより~
≪ ★ ー米閣僚、ロシア企業から利益 「パラダイス文書」を入手ー
 米トランプ政権のウィルバー・ロス商務長官が、タックスヘイブンにある複数
の法人を介して、ロシアのプーチン大統領に近いガス会社との取引で利益を得て
いたことが、朝日新聞が提携する国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)
の調べでわかった。ガス会社の主要株主には、プーチン氏の娘婿や、米国の制裁
対象である実業家らが含まれている。商務長官は外国への制裁判断にも影響力を
持ち、複数の専門家が「深刻な利益相反の恐れがある」と指摘している。
 【特集パラダイス文書】疑惑の島 トランプ政権X氏の謎
英領バミューダ諸島などに拠点がある法律事務所「アップルビー」などから流出
した膨大な電子ファイル「パラダイス文書」を元に、ICIJがロス氏の資産
報告など複数の公文書と合わせて取材した。「ロシア疑惑」に揺れるトランプ
政権にとって、新たな火種となることは必至だ。≫

▼ 大変な問題だが、「で、どうする?」となれば、どうしようもない」が現実。
 ~で、天空彼方からの内なる彼らの問答は、こんなものか…
《 A:「この男を使って、やっちまえ!」 B:「何を?」 A:「当然、あれ!」
 B:「やばすぎない?」 A:「やばいでしょう」 B「:これ始めると、後に戻れ
ないのでは?…」 A:「それがどうした?なるようになる!それで最終調整に、
周っている」 B:「本当か?」 A:「いま、決断しないと、世界も、取返し
のつかない事態に」 B:「としても、止めておいた方がよい」 
A:「そう言いつつ20年も経っている」 C:「これが必然なら、早い方がいいよ」 
A:「あとあとの、歴史家も、必ずそういうよ」 B:「終戦処理の問題がある」 
A:「誰が戦う前から、戦後を考えるか」
C:「朝鮮半島イラク、シリアの戦禍状態に、日本はトルコ状態になる可能性
 が充分にある。過去70年以上も平和ボケの日本には、想像を絶した事態。そう
 こう考えると、周辺国は、真剣に締付けをしないと!」 
A:「どの道、あの国では無理! 国そのものがISのような狂信国家そのもの。
 住民もろごと、破壊する必要がある。 》 
書いている私自身、気分が悪くなっている。 どうもこうも!
C:「一年ぐらいは、様子をみたら!」を支持したいが、ポチと、何?が…

・・・・・・
5716,フラッシュバック
2016年11月08日(火)
   * フラッシュバック
「フラッシュバック」について何回か書いてきたはずと、HP内を検索すると、
幾つか出てきた。人生経験を積むにつれて、過去の行蔵に反省、独り赤面する
ことが多くなる。振返って見える自分は、知識・経験の少ない「若造」である。
 老いるにつれ、フラッシュバックが変形して、妄想化していく事例を幾つか、
見聞きしたことがある。「心に疚しいことや、後悔することはしない!」を
行動規範にしてきたが、振返りみると、多くの人たちを傷つけてきた。
このブログでも現在進行形? 現在も、そのフラッシュに悩まされる日々。
 ~ネット検索すると、精神科医と思しき人の書き込みがあった。
≪ フラッシュバックとは、
 「過去の体験を連想させる」ような、「過去の体験を感覚させる」ような、
何かのきっかけに接した時、あるいは、何かそうした刺戟を受けた時に、
(これをトリガー「引きがね」と呼ぶ)「 あのとき 」と同じ感情や感覚が、
不意に甦ってきて、それによって、さまざまな反応を引き起す状態を云います。
 あるときテレビで、住宅街で爆発火災があったニュースが流れ、現場の近所に
住む老人が、「 爆発音を聞いて、太平洋戦争のときの東京大空襲の情景を思い
出して、こわかった 」と、震えながらカメラの前で語っていたのを、見たこと
があります。 フラッシュバックでは、このように、「あのとき」の情景や
記憶も、共に甦ってくるケースもあります。
 一方で、ただ感情や情動(あるいは気分の様なもの)だけが、生じるような
ケースも多く、そうしたケースでは、ご本人自身も、フラッシュバックが起きて
いる(いた)と、気づくことが難しくなります。 そのため、実はそれは
フラッシュバックの反応によるものなのに、「自分の性格のせい」とか
「自分がダメだから」と、悩んだり苦しんでいる方たちも、多くいる。
 更に、カウンセリングやクリニックを受診しても、フラッシュバックである
ことを見落とされ、「それはあなたの心のクセ」だとか「あなたの性格の問題」
とされて、治療やカウンセリングがいっこうに良い方向へ進まない、という
ケースがあります。
 【 フラッシュバックと感情(情動)】
感情とは、ご存じのように、怒り、恐怖、くやしさ、恥ずかしさ、悲しさ、
不安、などのことです。(よろこびとか幸福感も、感情に入る)
そして、感情のエネルギーのより強いものを「情動 」と呼んでいます。
強い感情や情動は、自律神経系などを通して、心身の反応を瞬時に引き起す
ことになります。それはフラッシュバックに限らず、発生する感情や情動が
強いほど、たとえば、動悸が激しくなったり、手足が震えてきたり、手のひら
に汗をかいたり、息が詰まりそうになったり、頭が真っ白になったり、ワッと
叫びそうになったり・・などの心身の反応を、様々に引き起すことになります。
つまり、フラッシュバックとは、過去の出来事や体験による感情や情動が突然
甦ることで、なんらかの心身反応が引き起される「 情動反応 」のことです。
パニック症状・パニック発作の中には、フラッシュバックによる反応が、
かなりの割合で含まれていると、考えられます。≫
――
▼ 心の傷は、何時までも残るもの。老齢化は、それに打ち負けていくプロセス
 でもある。老いるほど、遊びと学びが重要になるのは、マイナスの情動反応に
対して、若い気持ちと、体力が必要条件ということ。老いるとゾンビ化するのは、
その押しつぶされた退行状態。多くの感動体験が必要なのは、それらを中和を
させるフラッシュになるためである。幸せに生きた人は、幸せに死んでいく。

・・・・・・
4986,暴走する世間 -3
2014年11月08日(土)
      「暴走する「世間」―世間のオキテを解析する」佐藤 直樹 (著)
   * 世間学的エポケー
 節目時は、それまでを一度、清算して、新たな世界への区切りである。
その時に重要なのは、その時に感じたことを優先すべしというのは、現在の
私に言えること。その意味で、毎日、書き続けている、このブログは、大きな
役割を果たしている。だから、世間という幻想、幻覚に迷いそうな、いや、
迷っている自分を見つめ続け、世間学的エポケーの立場を守らないと、
その節目が薄れてしまう。 ーその辺りからー
≪ エポケーというのは、E・フッサール現象学の用語である。
 エボケー{現象学的判断伴止}とは、自分がそれまでとらわれていた
主観/客観という世界認識の方法の自明性を、いったんカッコに入れるという、
世界像の判断停止のことである。これにならっていえば、自分がこれまで
自明であたり前だと思っていることの一切を、デカルトのように徹底的に疑い、
すべてをいったんカッコに入れる。 ~フッサール現象学的判断停止
について、哲学者M・メルロー・ポンティが、次のように説明している。
< われわれは徹頭徹尾世界と関係していればこそ、このことに気づく唯一の
 方法は、このように世界と関係する運動を中止することであり、あるいは
この運動とのわれわれの共犯関係を拒否すること(フナサールがしばしば語って
いるように、この運勤に参与しないでそれを眺めること)であり、あるいはまた、
この運動を作用の外に置くことである。それは常識や自然的態度のもっている
諸確信を放棄することではなくて―それどころか逆に、これらの確信こそが
哲学の恒常的なテーマなのだ― むしろ、これらの確信がまさにあらゆる思惟
の前提として〈自明なものになっており〉、それと気づかれないで通用している
からこそそうするのであり、したがって、それらを喚起しそれとして出現させる
ために、われわれはそれらを一時さし控えねばならないこそそうするのである。>
 そのさいに重要になるのが、「内在」という現象学の方法である。
それによれば、自分の判断の根拠を、自分の「感じ」だけに置く。
いいかえれば、たいていのものは「可疑的」、つまり疑いうるが、疑いえない
ものがたったひとつあり、それが自分が「こう感じた」ということだという。 
簡単にいえば、他人がいうことではなく、「世間」の評価ではなく、自分が
素直に「感じたこと」だけを信じる、ということである。思いだしてほしい。
じつは、さきほどのべたように、これが阿部さんの「世間」論の方法だった。
自分が「感じた」ことだけを信じ、これに徹底的に言葉を与えてゆく。
すべてのものは疑いうるが、たったひとつ、疑いえないものがある。
それが自分の「感じたこと」なのだ。≫
▼「大病による長期休養」や、「長期間の旅」はエポケーになる。人
生には、一度、属している世界の外に出て、自分を見つめなおす必要性がある。
外側から、内側で「感じたこと」を感じなおす必要性である。以前から、小さな
洞窟内を自己に、その前にある湾を世間に例え、その外海を社会に例えていた。
自分(洞窟)と、世間(その前に広がる砂場)と、外界を見極めて、外から、
これらを見つめなおすことが必要である。所詮は、これらは集団幻想でしかない、
そのことを自覚するためにも! 
・・・・・・
6083,「砂の文明 石の文明 泥の文明」~読書日記
2017年11月08日(水)
       「砂の文明 石の文明 泥の文明」松本健一(著)
 世界の「文明の衝突」を分りやすく説いた内容。砂、石、泥の例えが何とも妙。
人見知りもあり、パックツアーのシステムをフル活用をして、これまで51回の
海外旅行をしてきた。 パックとはいえ、そのエネルギーは膨大にかかる。
行先で世界の大自然、文化・文明を数多く見てきた。その中で、各地の住居は、
その周辺の物で作られた文化の象徴。エスキモーは氷で、チチカカ湖では、群生
している葦で浮島と家を作っていた。
 北アフリカや中東の動乱で、数百万単位のアラブ人が、欧州になだれ込んでいる。
当然、そこでは文明の相剋が出てくる。砂の文明は、金持ちが貧乏人に施すのが
当然というイスラムの教えがある。キリスト教圏は、弱者に施しの教えがあっても、
大部分の人にとって、自らの生活で精いっぱい。流民を見過ごす余裕などはない。
そこで人道上の問題もあって、郊外に仮説小屋を建て、囲いこむ。最近、トルコ
に資金援助をして、何割かを引き受けさせている。そこに欧州人と、アラブ人の
生活格差の問題が現われ出てくる。所詮、砂と石の文明は、体質が合わない。
砂の定義を調べると、<岩石が風化・浸食・運搬される過程で生じた岩片や鉱物
片などの 砕屑物から構成され、サンゴ・貝殻などの石灰質の化石片を含む …」
とある。砂漠の民が、石の文化と適応するには時間がかかる。
   ~Amazonの‘内容紹介’より
≪ 砂のイスラム、石のヨーロッパ、泥のアジア―
   ―文明の原点を風土に根ざした三つに分類。
「泥の文明」に位置付けられる日本の独自性に迫る。世界はいま「文明の衝突
の世紀を迎えたという。だが「アメリカ中心の民主主義」VS.「野蛮なテロ集団」
という構図だけで、深層は読み解けない。ここでは、民族と風土のあり様を
三つのカテゴリーに分類。
 「砂の文明」としてのイスラム
 「石の文明」の欧米、
 「泥の文明」のアジア。 そして、各々の本質が
<ネットワークする力><外に進出する力><内に蓄積する力>であることを
 考察。 著者は、「泥の文明」が生んだアジア的思考に、西洋文明を超える力
が秘められている、と語る。 世界を歩き、縦横に思索を広げた独創的文明論。
   ―主な内容― Amazon
【人はなぜ「不毛」な砂漠に住むのか/中国の「精神文明」、日本の「精神文化」/
「文化」は民族の生るかたち/「文明の衝突」はあり得ない/「アメリ原理主義
という病理/アラブの国境線が点線である理由/なぜ日本車が世界を制覇したのか/
日本文化の底層にあるインド文明/力のヨーロッパ、美のアジア/ など。
~ヨーロッパ=石、アラブ=砂、アジア=泥。それぞれの文明の違いを著者の言葉
でわかりやすく述べている。 また、文化と文明の違いについての考察も興味深い。
文化=民族の生きる形、すなわちそれぞれの民族が固有に持っている個性的な
暮らし方であり、伝統であり、風習にほかならないという。
 一方、文明とは何か。普遍的なものであり、非常に使いやすいものだという。
それゆえにグローバルに浸透していく。普遍的なゆえに必ず滅びていく、つまり
新たな普遍的なものに取って代わられるということになる。全く同感である。
著者の教養がにじみ出ている書であり、特に泥の文明の記述は、さらに詳細に
知りたいという欲求を生じさせる。編集者がインドへ旅立ってしまったのも、
さもありなんと思う。あと一つ知りたいのはアメリカとヨーロッパの関係である。
単純に石の文明がアメリカに持ち込まれ、外へ進出する力がアメリカで働き
つづけているとすると、今のヨーロッパは過去から変化しているようにも見える。
また、本当にアメリカは石の文明が移植されたものなのか、アメリカという
土壌を得て別の文明と考えるべきではなのか。検証してみたい事柄である。】

▼ 泥は水分の混ざった土。土は腐った植物などで出来ている。人間の体質には
 土が理想的だが、地域により違う。欧米は、石、コンクリートの建物。日本は
木造づくり。石の文明は、あとあと残り続けるが、木は腐って土になるか、燃え
て消失する。すると、日本の文明は「木の文明」か。いや、だったか。
 まだ文明が出来て一万年も経っていない。森林の木から地上に降り、歩行を
始めて数百万年史か経ってない。 世界は知れば知るほど面白い。もっと味わう
べき。苦悩も喜びも、感動も感激のネタは幾らでもある。 ただ気づかないだけ。

 

 

 

閑話小題 ~トランプの功罪は ~2

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    * 昨日のトランプの記者会見で
 昨日トランプの記者会見の内容は、予測どおり! 前提の選挙そのものを
否定して負けたのは、それが故の論法。政府側の長たるトランプが、野党なら
いざ知らず、選挙システムを否定するのはオカシイ。 それは選挙前から政治
評論家が何人か指摘。<失策は全て他に転嫁する。今回は、不正投票だろう。>
潔くないのが、トランプ。一国の長たる人物のやることではない。こんな人物を
大統領に選んだ下層白人。 その彼らの無知を再び焚き付けて乗越えようとする
魂胆が丸見え! 裸の王様そのもの! ビッグベビーそのもの! 
アメリカも、ソ連邦のような崩壊に向っている! それにしても女々しい男! 
落選すれば大統領の立場で逮捕・訴追を免れていた悪行も丸裸にされ、袋叩きに
なるため、ジタバタするしかないのは解るが! この事態では、不吉の事態が
待っている。 下クラスの白人層でも、この不正を理解できるはずだが… 
 ―    
    * 再び、横綱不在の場所
 しがみ付いてる二人横綱の相撲より、居直って休場させておく方が良いと
判断したのだろうが… 休場しても収入保障があるならば、それは休んで当然。
所詮は興業! 居なければ、居ないなりに面白のが勝負ごと! 
 ―
    * シネマ評 ~『鬼滅の刃
 昨日は、話題作の『鬼滅の刃』を見てきた。先週、他のシネマ館から出てきた
観客の熱気が直に伝わっていたので、観ることにしたが、シリーズモノらしく、
途中まで、何が何だか…? 途中から、大相撲、プロレスの観戦気分に切替て
みれば、それなりに面白い! 意味深長の心理学の用語と、解説らしき対話に
違和感があったが、シリーズモノなら頷ける。異世界へのトリップも、コツが
必要だが。在宅で、憂さが蓄積した人には、丁度いいのかも! 競合相手は、
生々しいライブのYouTubeである。昨日の夕方の映像が、マフィアの事務所を
急襲して次々と連行していく映像と、盗み出してバックで市街を逃走する戦車。
車と電柱を面白いように薙ぎ倒して市街を駆け巡る異様な場面が延々とつづく!
 ―
   * 在宅勤務は、成果主義にするしかない!
 コロナ禍の最大のプラス効果は、仕事の要所を在宅のまま管理すること!
これは、働き手にとっては厳しい! 仕事をしている風で一日を過ごすのも
厳しい。それが、職場から距離をおくことで、鳥瞰されるのだから! 

・・・・・・
6811,閑話小題 ~予測が外れたラグビー
2019年11月07日(木)
   * まさか、南アフリカが優勝するとは
 少し古い話になるが、ラグビー・ワールドカップ勝戦までの両者の戦いを
見る限り、圧倒的にイングランドが優勝と思ったが、結果は南アフリカの優勝で
終わった。ベスト8の顔ぶれが、日本を除くと英国連邦の国々。体格からして、
日本は絶対不利の中で、よくぞ、ベスト8に勝ち上がったと、敬服する。
それにしても、世界的な力量のスポーツは、業種に関わらず面白い! これで、
プロ野球の日本シリーズや、大相撲の個人競技のブツカリあいが、萎んで見える。
大方のルールを理解していたが、細かいのを、ここで、知ることになった。
 ―
   * つれづれに人生…
 来し方と、現在と、そう遠くない未来の死を含めた人生を想念すると、
奇跡のように、何かから守られていた人生だったようだ。これが正しく『自分』
ということか、いや限界かと…。時代に、両親に、生活環境に恵まれ、守られて
いた奇跡のように輝いていた実感がする、この奇妙な感覚は… 事業結末いかん
に関わらず、こんなものと割切れるのは、それぞれの時節を十分に生きたため。
集団(世間教徒)から、距離を置いてきたスタンスも、老いてこそプラスに働い
ている。また哲学書を読書の中に取入れてきたことも。特にストア哲学の影響が。
これは、一種の心理療法、人生をより穏やかに過ごす、心理テクニック。
やっかいな世間人から逃れるための「閑」の確保。その代償が、冷淡で、薄情で、
人間性を失う。「自分を保つに、これしかなかった」とは、日々、口実の一つ。
 ―
   * トカゲも花束でプロポーズ?
        ネットサーフィンで見つけた面白い写真
《 イギリス「デーリー・メール」16日の報道によると、花で愛を伝えるのは
 人類だけではなく、動物界でも同じようだ。最近、ウクライナ人カメラマンが
2匹のトカゲのロマンチックな愛情ストーリを撮影した。1匹のオストカゲが
花の先頭までかけ登り、その花でメスのトカゲの注意を引きつけた。
メスのトカゲも花を登り相手の贈り物を受けとり、互いに見つめあって完璧な
ハート型を形作った。 愛情というものはいつも順調にいかない、メスのトカゲ
が突然植物から落ちように見えたとき、下にいたオストカゲが彼女の「手」を
握り、「美女を救う英雄」となった。》

 「2匹のトカゲのロマンチックな愛情ストーリ」と検索すると写真が…
         
 ―
▼ 写真を見ると、嘘だろうと… 如何だろう?
 
 ストア哲学の真逆が、去年の以下の哲学。 …これまた魅力的である。
同じ人生、隠遁的に生きるか、積極一貫に生きるか? 結果は同じだが!
時節で替えていけば、よいか! で、現在は、ストア的しかないので。

・・・・・・
6447,つれづれに哲学 ~アドラーから学ぶ
2018年11月07日(水)             
                「生きづらさからの脱却」岸見一郎著
    * 今でもバカやってんだ!
  人生を10年スパンで振返りってみて、
・10歳までは明るい性格だったが、
・小5の頃からの十代は母親が重度の欝病と、直ぐ上の兄や同級生からの虐めや、
 受験勉強もあって、アドラーのいう‘嘆きの谷’暗い10年間に迷い込んでいた。
・20代の‘嘆きの谷’から外に向け一歩踏み出せたキッカケは、20歳の夏休みの
キリスト教倫理」の教授の夏休みの課題、【人生設計のレポートの提出】。
 まだ学生時代に馴染めず茫洋としていた私に、『将来設計、どうで生きる?』
 と、ナイフの切っ先を喉に突きつけられたようであった。 
その夏、学生寮のOBが夫婦でペアレント(管理人)をしている軽井沢の山荘で、
若い宿泊者や、ヘルパー仲間と夕食後に談笑し、様々な立ち位置や、生活環境を
話したり、聞きながら、ひと夏、自分の人生の方向を考えてみた。 いまから
考えると、最善の環境に引き付けられていた。様々な生き様が、学生仲間だけで
なく、一般社会の人たちの生の具体例の全てがヒントになっていた。
そこで得たのは、「自由に生きる!」「アイデンティティ(何もの?)」の問い。
 自由の第一歩が、「親からの自由」「血筋があればこそ、その人が存在する」。
都会生活に疲れ、癒しを求めてくる人の最初の質問は、『学生?社会人?』
『で、何処の学校、会社?』『どこの生まれで、実家は何している?』『趣味って
何?、クラブは何処に入ってるの?』が柱で、8割のレントゲン写真が出来上がる。
そこで、合せ鏡で自分の将来設計を考えた。あまりに丁度良いオープンハウスの
ような寮生活の上に、今度は、その垣根を超えた山荘で、様々な人種、それも
自由闊達な明るい未来を信じて笑っている人達。20歳は、孵化しようとする時節。
高度成長期の真只中、明るい未来が広がっていた。せっかく頂いた恵まれた立場
を活かすには、皮肉なことに両親の創業を間近で体験した修羅場の追体験の設計。
「創業を目指す」の柱が思い浮んだ。 その時、暗い神経質な性格の‘嘆きの谷’
から次の谷に踏み出した一歩であった。それぞれ人生の修羅場の時節でもある。
 その頃、母親に訪ねた、『どうして、こんなにしてまで働くの?』に、
『10人の家族が生きるに、人の何倍か稼ぐ必要があっただけ。それと、仕事の
拡大と同時に、人は成長するのよ!』 成るほどと実感した。
 家の事情で、急遽、Uターンで帰ってきた時に心に決めたのは、「嘆きの谷」
の人のこと。(当時は、この簡明な言葉を知らなかった) せっかく落とした、
重荷を、そのまま背負った、不吉な神に憑りつかれた悲観的過ぎる人たち。
他者の噂話、失敗に異常に反応し、その攻撃で無為の人生の鬱憤を晴らす。
 温暖化の影響もあり、以前ほどの積雪はないが、それでも一年の4分の1は
雪に閉ざされる。そのハンデを理由に何もしない不運を嘆く。その鬱憤たるや… 
問題は、鬱憤を他者に振り向け互いにヘドロに陥ってしまう悪循環に嵌りこむ人。 
 峠道には、‘嘆きの谷’だけでなく、‘喜びの池’もある。そこは森に覆い
隠された奥にあるため、一見、目立たない。それも、森に立ち入らない人には、
その存在に気づかない。隠れた池の近くに、「嘆きの谷」の道とは全く違う
ルートが存在する。その翌年、その道に初めて立入ってみた。 そこは
光り輝く別世界。それを哲学的に説いたのが、アドラー
‘嘆きの谷’の患者治療から、心理学を発展させたのが、フロイド、ユング。 
聞くところによると、そこにも抜け道があるそうな。ただし煉獄か地獄への小道。 
時に天国? それも、これも娑婆世界。 踊るか、踊らないか? 決めるのは、
おのれ独り。

・・・・・・
2016/12/04
つれづれに哲学 ~嘆きの谷
               「生きづらさからの脱却」岸見一郎著
   * アドラーの「嘆きの谷」
 私がみるに、悲観的傾向が強い人が、女性で3人に1人、男性が4人に1人
の割にいる。その中で更に強い人は1割ぐらいか。知人にも数人、非常に悲観的
思考の強い人がいる。連れ合いとの不適性があるが、何もかもを悲観的に捉える。
ある婦人、目を見張るほど美人だが、いや、だった?が、常時、ウツ状態。
誰も躁鬱の波を乗越えて生きているが、問題はマイナスの程度。アドラーはカント
同様、クル病だが、そのハンデを乗越え、フロイトユングにつづく三大心理学者
の一人になっている。根には、「その程度のことで、何で落ち込んでいるのか!」
があるため、説得力が強い。 
  ~その一節から~
≪ 世界を「嘆きの谷」と見ようとし、いつも苦しんでいる人がいる。
 アドラーはそのような人は「途方もない重荷を担って人生を歩もうと不断に
努力をする」と言っている。些細な困難をも誇張し、将来についても悲観的に
しか見ない。身のまわりで喜ばしいことが起ると不安になり、どんな対人関係
にも「影の面」を持ち込む。
 「嘆きの谷」という言葉は元もと旧約聖書の『詩編』に出てくる。
エルサレムに巡礼する人は、乾燥のため枯れ果てた谷底の道を歩まなければ
ならなかった。このような人が、世界を「嘆きの谷」と見ようとするのはどう
いうことか。アドラーの解釈と違って、『詩編』では、神によって勇気を出し、
広い道を見ている人は「嘆きの谷を通る時でも、そこを泉とするだろう」と
言われている。生きている限り、「嘆きの谷」を避けては通れないが、勇気
ある人はそれを「泉」と見るのである。ところが、この世界の嘆きの谷とみて、
どんな喜べる機会にも、「カッサドラの叫び」しかあげない人がいるとアドラー
はいう。ギリシャ神話に出てくるカッサドラはアポロンに愛された。アポロン
カッサドラに愛を得るために彼女に予言能力を与えた。しかし彼女は、アポロン
の求愛を断った。そのため、アポロンは誰も彼女の予言を信じないようにした。
カッサンドラはトロイアの滅亡を予言されたが、無視された。
アドラーは、<この世界を嘆きの谷とみて、「カッサンドラの叫びしかあげない」
というのは、不吉なことしか言わないという意味だが、決して、トロイアの滅亡
を望んでいた訳でない。
 ~ネット検索に、「嘆きの谷」で調べると、
≪・アドラーは仕事の課題、交友の課題、愛の課題という人生には避けては通る
 ことができない課題がある、という。これらの課題を解決する能力がないと
 考える人は、なんとか理由を考えて、人生の課題から逃れようとする。
アドラーが「劣等コンプレックス」という言葉を使う時、次のような意味と
 して使っている。すなわち、「Aであるから(あるいは、Aでないから)、
 Bできない」という論理を日常のコミュニケーションの中で多用するという
 意味である。このAとして他の人がしかたがないと納得しないわけにはいか
 ない理由を持ち出すのである。
神経症はこの劣等コンプレックスに他ならない。人生の課題を前に直面しよう
 としなかったり、「ためらいの態度」を取って立ち止まる。「はい~します、
 でも、(yes...but)といって、結局課題に取り組まない。神経症に限らず、
 人は意識しなければ、すぐに「でも」といってしまう。
 <何かをしようと思う、しなければならない、「でも」と…>
・カウンセリングの時、あまりに頻繁に「でも」という人があって僕はその人が
 「でも」というたびにカウントすることにした。本人はそのことを意識して
 いなかったからである。やがてこんなふうにいわれるようになり、次第に
 この言葉が用いられる回数が減っていった。「まだ今日は一度も『でも』と
 いってませんから、一度だけ『でも』といわせてください」
・人生の課題に挑戦する時、失敗すること、敗北することを恐れる人は、課題
 から退却しようとする。何をする時にも必ず成功しなければならない、と考え、
 成功するという保証があれば挑戦する。しかし失敗が少しでも予想され、
 成功することが確信できなければ最初から挑戦しようとしないか、失敗しても
 そのことによって致命的な打撃を受けることがないように、いわば綱渡りをする
 人が転落することを予想して下にあらかじめ網を張っておくようなことをする。
 症状はこのような目的のために創り出される。
・人生の課題を前にして敗北を恐れる人は、課題に挑戦することを回避する
 ために時に神経症になって、「足踏みしたい(時間を止めたい)」と思う、
 とアドラーはいう(『人はなぜ神経症になるのか』)。
――
▼ 上記の「カッサドラの叫び」しか上げない人に、マイナーな視点の話題を
 ふると、大きく首を振り、どんどん話が進む。何処にも、『内幕情報屋』が
存在して、ネタを探し出して人の懐に飛び込む。それが、万引き、置き引きと、
同じくらい、いや、それ以上の犯罪行為でしかないことを知らない。で、その
毒は、喜んで聞いてしまう方にも、同様に罪になる。誰もが持っている要素
だから始末が悪い。

・・・・・・
2016/11/12
嫌われる勇気
       『嫌われる勇気 ~自己啓発の源流「アドラー」の教え』
 都会では目立たない「個人主義」を地方で貫けば、「大変な人」として
忌み嫌われる。「郷に入っては郷に従え」だが、どうしても露見するのが
地方の生きづらさ。これは、そのまま欧米社会と日本社会に、スライドする。
 それでも、31年間、職住分離だったためかファジーだった。
二人の青年の対話が、そのまま、青年と哲人とも、現在の日々の自己対話
に近い。更にいえば、これを20歳の立志から続けてきたことになる。
普通の生き方では、世間に押しつぶされたIT(こいつ)になる。  
   
  ~まずは、Amazonの「紹介内容」より
≪・フロイトユングと並び「心理学の三大心理学」と称されるアドラー
 再評価されている。それは、トラウマに象徴される“原因論”の心理学とは
一線を画す“目的論”を唱えたものだ。過去も世界も変えることはできないが、
「自分は変わることができる」とするコペルニクス的転回の心理学を知ることで、
対人関係の悩みも解消されるかも。

アドラーの心理学を、青年と哲人の対話という形式でまとめた本書では、
「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに迫る。
「人は変われる」「世界はシンプルである」とする哲人に対し、青年は懐疑的だ。
なぜなら青年は学歴や容姿の劣等感があり、過剰に人の視線が気になってしまう
悩みを抱えているため、哲人の主張が絵空事に聞こえてしまうのだ。
しかし、世界を複雑にしているのは青年自身の主観なのだと哲人は言う。
過去に「トラウマ」という「原因」を見つけて物語的に分析するのがフロイト
心理学だが、アドラー心理学はトラウマ(過去)を明確に否定し、
「いま」の「目的」で考えることを基本としている。

・何年もひきこもっている人が「両親に虐待を受けたから社会に適合できない」と
主張していたとしたら、親は子育てが間違っていたのかと思い悩み、腫れ物に触る
ように子どもを丁重に扱うようになる。これは、自らのトラウマを武器に相手(親)
の注目を集め、支配しようとする働きかけなのだ。ただし、家にひきこもっている
限り自尊心は守られるが、一歩外に出ると誰からも注目されない凡庸な「私」に
なってしまう。ひきこもりの状態に不満もあれば不幸も感じているが、自尊心を
傷つけられることはもっと嫌なこと。これを避けようとする「目的」が、過去の
トラウマに理由付けしているのだ。

・過去の経験が人格形成に及ぼす影響がゼロだというわけではない。
ただし、過去の経験が必ずしも人格を決定するわけでもないのだ。
経験をいかに解釈するかが自らを決定する、というのがアドラー心理学の考え方。
過去を変えることはできない。しかし、経験に対する意味づけや解釈は更新する
ことができる。これが「人は変われる」とするアドラー心理学の前提となっている。

・青年はひねくれた性格であることや自意識過剰という短所ばかりが目につき、
自分のことを好きになれない。これに対し、哲人は「他者との関係のなかで
傷つかないこと」が「目的」となっているため、対人関係に踏み込まない理由
付けとして、自分の短所ばかりに目を向けていると言うのだ。

・孤独や劣等感を感じるのも他者あってこそのものであり、
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とアドラーは断言した。
そして、対人関係の軸に「競争」がある限り、人は悩みから逃れることは
できないとする。「競争」で考えると、他者が敵のように映り、世界が危険な
場所のように感じられてくるからだ。「競争」から解放されることができれば、
他者が「仲間」だと感じられるようになり、世界の見え方は安心できる居場所
へと変わってくるのだという。≫

――
▼ これを平易の問いかけに転換すると、こうなる。
『そこで、まだ、何やってるの! 群れてないで、人のことばかり
  気にしないで、もう少し自分のことを考えたら!』
『何で本を読まないの? 一歩、外に出ないの? 今を遊ばないの?
 果てしない世界の深さと広さを知ろうとしないの? それも今!』
『何で、愚痴ばかり言っている内向きな老人のマイナスから学ばないの?』
 
せっかく与えられた地球上で、何もしないで、何も知らないで、卑近な
物事に拘り、気付いた時には先がないのが人生。あくまで比較の問題だが。

閑話小題 ~トランプの功罪は

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   * 功罪半ばのトランポノミクス 
 草の根の保守的な中間・下層白人の怒りを体現するトランプ大統領
再選有や無しかで、どうも落選のようだ。学生時代の知人にクオータの

男が言うには!
< アメリカそのものは、日本からみるアメリカの実像とは、全く違う。
 白人が、その底流を占めていて、ピラミッド型、超保守的の格差社会の国。
その辺りを日本人は全く解ってない! 黒人やヒスパニックは、社会の隅に
押しこまれ、表通りの店には入れない程! > 
 この話が頭の底に会った為に、オバマ大統領の出現には驚かされた!
その反動で、白人第一主義のトランプ大統領が誕生した。それだけ人種差別は
根強く残っている。 そこに、アラブからイスラム教徒の移民である。
そこに火をつけて、当選したトランプ人気は生半可でないはず。
 トランプの功罪の「功」は
< 経済の立て直し、米国第一主義をリアルに実行したこと、そしてポチ・
 日本犬を、徹底的に調教したこと。 
「罪」といえば
< あまりにも明け透けに、格差社会を容認したこと。更に民主主義の建前を
 無視して対立を煽ってアメリカ社会を分断したこと! > 
それらを総称して「トランポノミクス」と言うが…

 この一年は、コロナ騒ぎの上に、「分断したアメリカの対立」が加わる
ことになった。中国、ロシア、イランにとってはアメリカの自滅を冷笑して
視ることが可能になった。あらゆる面で、このまま、トランプが継続した政権
運営が良かった? と思いざるをえない。何れにしても、日本にとっても厳しい
事態でもある。

・・・・・・
6810、読書日記 ~具体と抽象 -3
2019年11月06日(水)         
             <『具体と抽象』 ―細谷功・著>
  * 抽象度の高いものほど自由度が大きく汎用性が高く、応用可能
 抽象度を高めるプロセスが考えることになる。米を、餅に加工するように、
具体という飯(めし)を、こね回し、練上げて抽象にする。 食べ手も、
餅を噛みしめる過程で、飯の味わいを噛みしめる。連日、文章化していると、
『具体』『抽象』を按配よく混ぜた炊込み御飯をつくってるような感覚になる。
野生動物を撮るカメラマンが被写体を撮影するシャッター・チャンスを待つ、
膨大な時間で無の境地の中、自然に湧いてくる言葉を練り上げる。その言葉が
被写体と、言葉が一体となって、見る側に、その真の姿を伝えることになる。
写真が具体であり、言葉が抽象になる。それが合致して見る者に、伝わる。
 
 ~ネットに <応用可能><単純化・方向性の統一><視野を広げる>
の切口で概略した投稿が秀逸である。

≪ 具体性ばかりが重視される「わかりやすさの時代」である現代において、
 本書は抽象化思考の重要性を再認識させることを目的としている。
 ここで挙げられている抽象化思考の利点は以下の通りである。
  <要約する(共通点を見つける)>
・複数の事象に共通する特徴・法則を抽出し、表現出来る。
  (「1を聞いて10を知る」)
・ある事象と事象の間に存在する目には見えない構造・関係性を抽出出来る
 ようになる。
・上述のような横方向の見え方が出来るだけでなく、縦方向(階層の上のルール
 や属性が、下の階層にも同じように適用できる)にも見ることが出来る。
→膨大な情報を目の前にしても、複数の階層からなる抽象のレベルで理解する
 ことで、それらの要点だけを効率的につかみ、必要に応じて必要な領域に
 ついてだけ、深堀りすることが出来る。
  ~~
  ◉ <応用可能>
・抽象化によって抽出された法則は、他の場所でも活用することが出来る。
・創造的に新しいアイディアを生み出す。
 (アナロジー(類推):「抽象レベルのまね」)
→抽象度の高いものほど自由度が大きくて汎用性が高く、応用可能となる。
  ~~
  ◉ <単純化・方向性の統一>
・抽象の世界とは、膨大な数の事象をどこまで「単純化」出来るかの世界。
 (量より質を重視)
・抽象化した概念は、複数の具体レベルの事象に「統一感や方向性」を与える
 ベクトルの役割を担う。
→膨大な情報や複数の事象を一つの大きなまとまりとしてシンプルに捉えられる
 ようになり、「個別の無機質な行動(具体)」も、意義とつながりをもった
 生きた行動になる。
  ~~
  ◉ <視野を広げる>
・物理世界での事象を抽象化によって精神世界に持ち込み、思考の幅を広げる
ことで様々な解釈が出来るようになる。また、抽象レベルで捉えることで
広い視野で考えられるようになる(二項対立)
→「AかBかどちらかしかない(二者択一)」ではなく、様々な角度から物事を
眺められるようになることで、かみ合わない議論から脱却することが出来る。
以上、私自身も具体の世界ばかりを見て「わかりやすさ重視」で生きてきた1人
であったが、本書を通して抽象レベルでの思考の重要性を学ぶこととなった。
抽象度の高い思考が出来るようになる為にも、著者が述べているように、
まだ経験したことのない世界の疑似体験(読書や映画鑑賞など)にもより
積極的になり、常に広い視野で世の中の具体を眺められるようになりたい。
具体と抽象をセットで考え、抽象の世界と具体の世界の往復運動という
思考が出来るように努めていきたいと思う。    ≫
 
 ――
▼ 抽象度が高いのが川の『上流』、具体度高いのは『下流』に例えることが
 出来る。これは質の上下ではない。これは按配よく混ぜることで、全体の
質度が高まる。4コマ漫画を哲学書に混ぜたり、哲学を分厚い大型本にしたり、
するのは、この典型。この著書が、その典型。3分の一が、まったりした漫画
が、組込まれている。平々凡々の日常の中で、一つのテーマを決めて書き続け
18年と半年になる。テーマ日記が、その日の抽象で、その他が日常のフロー。
その他のフローに、様々な日常と、その味わいがある。同月同日の18年分の
過去の文章と対峙するのも、味わいがある。間違いなく、自分であるが、既に
消えてしまった?過去の… 妄想のような自分。

・・・・・・
6446, アメリカ議員選挙がやってきた
2018年11月06日(火)
  * さてどうなりますか?
☆ 二年前の大統領選挙の信認にあたるアメリカ議会選挙、今日が投票日。
 その結果によって世界の情勢が大きく変化するため、要注意である。
下院が民主党、上院が共和党がそこそこの差で有利のようだ。
トランプの失脚までいくかどうか? これだけ失態を続けた割に、トランプ容認
の空気が強い?のが魔訶不思議。 白人優位の保守層が共和党の岩盤にある。
☆ この選挙に向け中南米難民の行進が始まったが、トランプ陣営が仕掛けた?
という穿った見方を否定できない。アメリカが本音の「アメリカファースト」を
前面に押し出し、友好国まで攻撃対象にするとは… それも人種差別を容認し、
人種差別を露骨に前面に押し出してくるとは。
以前から、孤立主義の可能性を主張していた学者があったが、明らかな泡沫が
ロシアの後ろ盾で大統領になって、あれよと建国の理念を自己否定を露骨にする。
さらに心配なのが、ドイツ。難民に寛容だったメルケル首相が、それ故に、引退
に追いやられ可能性が大に。その上、ブラジルも、ミニ・トランプのような極右
候補が勝利をした。 どうなってる?
 
☆ 文明の相剋が、これから直面する大問題となるのだろうか!
 <3%の支配層、30%のお裾分け層、67%の被支配層の階級闘争の乱世の時代>
とみると、この議会選挙、面白い社会構造の正体を垣間見れる。金も力のない人
には、ますます生き辛くなる。 …しかし弱肉強食は、自然のならい!
民族、国家間、思想対立だけでなく、社会階層の争いが絡みあう奇妙な世界。

☆ 地道だが、日本の軍事力、かなりの武器の蓄積があるそうな!特に空・海軍に!
 何せ、74年間、戦争無しは、軍事的体力は充分に温存してある。
室町時代のモンゴル襲来は、日本にとって最大の危機で、その恐怖心が遺伝子に
深く沁み込んでいる… 表立ってないが日本こそ官僚国家、 …その最たるのが
不戦の自衛隊。 これに原爆を公然と持てば、その実力は、並大抵ではないが、
そこはアメリカが許さない。戦争に関係ない広島、長崎の一般市民を原爆二発。
東京空襲を合わせ数十万も虐殺した加害国。怖れるのは当然。 それにしても、
英国のEUからの撤退。 米国は泡沫のトランプを大統領とは、あまりに酷い事態。
 アメリカ国民の判定結果が如何に? 数日後には、ここで何を書いているのやら。
 ―
 ここで、いま一度、北朝鮮問題を考えてみよう。あの北朝鮮が本当に核放棄を
するだろうか。どのみち、この選挙か、2年後の大統領選挙で大敗すると、読んで
いる。年齢からみて、あの肥満度からみて、そう長く持たないとみて当然。
中国、ロシアが、この数ヶ月で金を大量購入したという。天気晴朗なれド波高し!

・・・・・・
2018/10/22
閑話小題 ~アメリカ上院、下院総選挙 ~2 
   * 露骨な中間選挙用映画
 先週末のシネマは、『デス・ウィッシュ』。年金後の土曜日で、同年代の
人たちで40人はいただろうか。 ~内容といえば…
《 警察すら手に負えない無法地帯となったシカゴで救急患者を診る外科医
 カージー。ある日、彼の家族が何者かに襲われ、妻は死に、娘はこん睡状態
になってしまう。警察の捜査は一向に進まず、怒りが頂点に達し、復讐の鬼と
なった医師は自ら銃を取り、犯人抹殺のために街へと繰り出す。》
デス・ウィッシュ」とは<死を祈る、死の願い> 御前ら悪党よ、俺様
の手で死んでくれという意味。チャールズ・ブロンソン主演「狼よさらば」の
リメイク。白人の外科医が、ラテン系や、黒人のギャングを容赦なく殺して
いく姿は痛快だが、有色人種を虫けら扱い。助ける医師の立場から、ギャング
狩りの殺人に… 最後は、殺したギャングに罪を擦り付け目出度しめでたし。
現在のアメリカ(白人)第一主義を地でいった筋立て。世論は、痛快にギャング
を殺戮する処刑人に好意的。 … これって、中間選挙目当て?
 
 朝鮮半島情勢、今のところ安定しているが、ここだけは何が起きるか? 
これもアメリカの中間選挙次第。中間という意味は大統領選挙を挟んだ中間
という意味。4年に一度の本格的な議会総選挙。トランプといえば、その正体が
露呈しスキャンダルが連発。側近は、次から次へと辞任。国家自体の自己否定
とさえ思える大統領。 専門家の見立ても、世論も共和党に悲観的。 
< 予測専門サイトの一つが3つのモデルで選挙結果を予想、下院における
 多数党交代の確率は、9月下旬時点で70%台後半から80%。また、バージニア
大学政治センターが紹介する4人の専門家の予測モデルは、下院における民主党
議席増を27~44議席とはじき出す。多数党交代に必要なのは23議席の変動であり、
モデルどおりなら、共和党は「青い波」に屈する。共和党とすれば、想定以上の
苦戦だろう。「強い経済」と「トランプ大統領の熱狂的な支持者」という2つの
強靭な防波堤が、多数党の座を守ってくれるはずだった。だが今回の選挙では
これらの防波堤は十分に機能してないどころか、共和党の弱さとなっている
気配すら感じられる。> 
 しかし、そこはトランプ。起死回生の奇策を狙う可能性も。
ロシアのプーチン。トランプを大統領にした策略だけでも、その任を果たした。
・・・・・・
2018/10/21
閑話小題 ~アメリカ上院、下院総選挙 ~1
   * アメリ中間選挙
 アメリカ議会選挙、アメリカのみならず、世界にとっても重要な選挙。
ソ連時代のKJB上りのプーチン大統領の息のかかった泡沫候補が、その力を
借りて大統領になってしまい、泡沫ゆえの政治的素人が、アメリカ第一主義
称して白人第一主義を打ち出し、露骨な貿易保護主義を世界に押付け始めた。
これがアメリカ白人の本音。 しかし移民の国アメリカの建国精神とはチト
違う。 本音は建て前を自己否定するもの。 それを表に押出すと、建前の
世界の警察が、実は強盗に他ならぬ本性を丸出しになる。この二年、トランプ
の政治手法を目の当りにしたアメリカ国民が、どう判断を下すのか、非常に
興味のある選挙になる。 いくら何でも〈トランプがそこそこ善戦〉は無い
と思うが… そこで、ネット検索で、改めて議会選挙の状況を検索してみると…

≪ アメリカの中間選挙は4年ごとの大統領選挙の中間の年に実施されます。
 ことしの中間選挙は11月6日に行われ、
・100ある上院の議席のうち35の議席
・435議席ある下院のすべての議席
・そして50の州のうち30の州で知事選が行われます。

☆ 中間選挙は、大統領の任期のちょうど中間に行われることから、大統領選挙
 からの2年間の実績や、大統領を支える与党の評価を問う「国民からの審判」
とも言える選挙です。中間選挙が終わると、次の大統領選挙の候補者選びに向けた
駆け引きが表面化することが多く、11月の中間選挙は2年後の2020年の大統領選挙
に向けた前哨戦とも位置づけられています。
☆ 議会上院は100議席のうち、現在、与党・共和党が51議席、野党・民主党
 同じ会派に所属する無所属の議員2人を含めると49議席で、与党と野党の差は
議席となっています。 今回の中間選挙では、このうちの35議席が改選され、
非改選の議席と合わせて過半数を確保した党が多数派となります。
☆ 一方、435議席すべてが改選される議会下院は、現在、共和党が236議席
 民主党が193議席、空席が6議席過半数218議席のため、野党・民主党
多数派となるためには、25議席以上の議席の上積みが必要となる。

中間選挙は歴史的に、政権与党に厳しい審判が下ることが多く、過去30年間に
行われた中間選挙の結果を平均すると、政権与党は上院で4議席、下院では
およそ22議席を失っています。

こうした中、共和党が上下両院のどちらかでも過半数を維持できなければ、
トランプ大統領は難しい政権運営を迫られます。そのうえ議会で、いわゆる
ロシア疑惑」などをめぐってトランプ大統領の弾劾を目指す動きが勢いづく
ことも予想され、2年後の大統領選挙にも大きく影響することになります。

逆に、共和党が上下両院で過半数議席を維持すれば、トランプ大統領
「信任を得られた」として政権運営に大きな弾みがつくうえ、共和党内からの
支持もより取付けやすくなるため、安定した政権のかじ取りで、次の大統領
選挙での再選も視野に入ってきます。中間選挙の結果、与党・共和党が引き続き
上下両院の過半数を維持できるのか、それとも野党・民主党が両院のどちらかで
多数派を奪還し、政権与党と議会の多数派が「ねじれ」の状態となるのか。
トランプ大統領は、任期の折り返し地点でアメリカ国民からどのような審判を
受けるのかが焦点となります。

しかしトランプ大統領の人気は根強く、共和党支持者の間のトランプ大統領
支持率はこの1か月の世論調査でも8割を超えています。この人気にあやかって、
不法移民対策や貿易問題でトランプ大統領と同じ主張をする「ミニトランプ」
ともいえる候補者も増えています。こうした状況に伝統的な保守派の間では、
共和党の「トランプ化」が進み、長年の伝統が失われるという懸念の声も
上がっています。 ≫

▼ 数日前にみた映画は、ブルース・ウィリアム『デス・ウィッシュ』。
 これが明らかに白人第一主義者のトランプを擁護するような露骨な内容。
流れからして、共和党の惨敗になるのだろうが… 黒人大統領の後に、
クリントンの女大統領選出を拒否したのは分からないでもないが…これでは? 
頭も尻尾も、その上にハラワタ(白人下層)も腐ってしまったアメリカ。
ロシアも、中国も、北朝鮮も、共和党惨敗を先読みしていたとしたら…
アメリカ保守層からしたら、頼りなさそうなクリントンより、少々、頭が軽く
とも、頼りに有りそなトランプの選択も… でも惨敗だろう!

・・・・・・
5349,浅田次郎の人生相談 ーうつ病で、死ぬことばかり考えています
2015年11月06日(金)
          ー『世の中、それほど平等でない』浅田次郎
 このところ、中島義道西原理恵子、島地勝彦、上野千鶴子など、
各分野の人たちの人生相談を取り上げているが、それぞれの個性が面白い。
今度は図書館で、浅田次郎の‘最初で最後の人生相談’のタイトルに惹かれ
借りてきた。雑誌『プレーボーイ』の今東光などの人生相談の一連の作家の後
を引き継いだ相談、肩を並べるには?~ランダムに目に付いたところから~
  ● 質問: うつ病で、死ぬことばかり考えています
≪「先日、ヘルニアになり入院して、その後、自宅に戻って安静に過ごし、
心身の状態が回復してから今の職に復る予定でした。しかし、その間に、
好きだった草野球や水泳ができなくなり、鬱屈したものがたまっていくなかで
妻とも些細なことでもめるようなってしまいました。精神不安定になり、
病院で『うつ病』の診断を下される事態はさらに悪くなり、最近では死とか
自殺とか、『どうしたら周囲に迷惑をかけずに死ねるか、などということ
ばかり考えています。現在は自宅療養中なので、経済的にも厳しくなってます。
今の職に復帰することは可能ですが、どうしてもそのような気持ちが起こり
ません。しかし一方で、こうして自宅で療養できるのも今の仕事で稼いだ
貯えがあるからなので、普通に考えれば辞めないで復帰したほうがいいと
いうこともわかっています≫
  ● 回答: まずは妻と仲良く! 
次郎: ひとつ思うのは、あなた、病気のせいにしてないか? もともと今の
 仕事に対して嫌なことがあって、病気がきっかけでそういうネガティブな
 気持ちが表層に出てきてしまった。それをすべでヘルニアのせいにして
 しまっている。それは‘ジョーカー’なんだよ。
「健康上の都合で」という力ードは、やたらめったら切るべきじゃないんだ。
 うつ病だって働かない理由にはならない。
太郎: お言葉ですが先生、うつ病というのは正しい治療の必要な、
 れっきとした病気ですよね。
次郎: もちろんそうだ。そうなんだけど、薬を飲めばそれで治るという
 ものでもないだろう。最後には、自分を奮い立たせる心の強さが要る。
 それがなければどんな良薬を使っても根本的な解決には導けない。
 そんなあなたに、特効薬になるであろう助言をひとつ。何よりもまず、
 奥さんと上手く、やりなさい。夫婦仲が上手くいってないなら、それが一番
 ダメージになる。だって会社に行って、どんなに嫌なヤツと顔を合わせて
 仕事をしなければならないとしてもせいぜい8時間、9時間くらいだろう?
 ところが残りの15、16時間というのはほとんど女房が隣にいるわけだ。
 週末の休みを入れればもっとだよ。ある人とふたりきりの時間が一日の
 三分の二あるのに、その人と上手くいっていないというのは、これは精神的
 にこたえるよ。会社でどんなに嫌なことがあっても「お帰りなさい」と
 言って飯の支度をしてくれて、愚痴も聞いてくれる女房がそこにいるから
 こそ、明日またがんばって働こうって気になるのよ。それなの女房と
 上手くいってなかったら24時間嫌なことだらけじゃないか。まずは女房と
 セックスをし、どうせ仕事を休んでいるんだったら割り切って旅行でもし、
 夫婦関係を取り戻しなさい。ヘルニアを治すよりよほど効果があるよ。
 自分に近い人から大切にしていくというのが、良い人生を歩むための鉄則。
 男ならまずは女房、子供。ぞれができたらひとつ先、親や兄弟を大切に
 するんだ。≫
▼ 各分野の先生?の、人生相談の相談を読んで、まず私なら、どう答えるか、
 一度、自問自答するのが面白く読むコツ。一歩間違えれば、離婚、家族離散、
など、最悪な事態が口をあけて待っている。 私なら、
<徹底して、その最悪の事態を徹底的に想定する。そのうちに、凍り付き、
その解凍と同じに、会社にいくとか、ステップを踏み出す。隠れた野性は、
その究極の中から顔を出す。> 『出てこない?』なら、保険を充分かけ?
サッサと死んでしまうがよい。それも出来ない? まずは、死に場所を探し、
彷徨ってみれば?いざ死ぬとなると、ゾッとする。しなかったら、そのまま
逝けば!死ぬ覚悟のない奴に、生きる覚悟があろうはずはない!>
 その前に図書館か、大型書店を彷徨ってみなさいよ!
苦しさに合わせ、妖精が、その本の場所に導いてくれるはず。

閑話小題 ~劇場型のアメリカ大統領選挙

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    * 下手なドラマより遥かに面白い!
 昨日は、腰痛の中でジムへ出かけようと仕度をしたが、大統領選の番組の
面白さもあって、座り込んでしまった。 バイデン候補が一方的に勝つものと
思っていたのが、何とトランプが善戦!に驚いた。そこまで、支離滅裂で世界
を驚かし、掻き回した張本人が、支持者には大受けだった? 建前より白人
第一主義の本音の何処が悪いのか? が選挙戦の中から浮び上っていた。
 アメリカはマジョリティからマイノリティなどの坩堝国家。そこに白人第一
主義の本音が選挙で現れ出てきた。 …<何が今さら… 本音は本音!>
昨夜の就寝までは、てっきり、トランプ勝利と思いきや、予測では9割近くが
バイデンの勝利を予測!トランプが敗北ならば、間違いなくオハコ?の中。
勝利なら、世界は更に混沌になり、「ハリウッド映画」並みの材料が山積み。
アメリカ時代の終わりを象徴する物語が、コミック的に展開している。
ハリウッド映画なら、強引にトランプが大統領に再選、その後… 副大統領が、
そのまま?! ~その辺りがネットで理路整然と表現してあった>
 
【 ● 赤い蜃気楼か 青い蜃気楼か
 「レッドミラージュ(赤い蜃気楼)」
 いよいよ11月3日に迫った米大統領選挙を前に、こんな言葉が米国のマスコミ
で使われるようになった。もちろん光の屈折で存在しない景色が空中や地平線
近くで見える現象ではない。
 ペンシルバニアウィスコンシン、ミシガンなどの激戦州で開票が始まると
赤色がシンボルカラーの共和党のトランプがまず優勢となるが、郵便投票
の集計が進むにつれてそのリードは蜃気楼のように消えてシンボルカラーが
青色の民主党バイデン候補が勝利するというシナリオである。

 それとは逆に、投票日前から郵便票や期日前投票の集計が行なわれている州
ではバイデンが序盤先行する「ブルーミラージュ」現象も起きることになる。

 問題は赤青どちらの蜃気楼が最後まで消えずに残るのかだが、その主戦場は
大統領選で常に最も注目されるフロリダだ。 全米支持率で劣勢のトランプに
とって絶対に勝たなければならない州である。だからトランプは昨年秋に税金
逃れも兼ねて住民登録をニューヨークからフロリダ州に移している。

 フロリダは所得税相続税ゼロ。金融犯罪捜査も手ぬるい租税回避地
同州最大の都市マイアミのすぐ北側にはトランプの名前を冠したホテルや
マンションがずらりと建ち並び、日米首脳会談の開催地で日本でも有名になった
トランプご自慢の別荘「マール・アラーゴ」もフロリダ州パームビーチにある。
 ● フロリダ州司法長官に トランプが多額の寄付
 早い時期からトランプはフロリダ州に目をつけ、人脈開拓にも熱心だった。
例えば、トランプが創設した不動産スクール「トランプ大学」の詐欺問題を巡り、
フロリダ州司法長官パム・ボンディに多額の寄付をしていたことが明らかに。
さらには大統領になって自らに対する弾劾裁判の可能性が浮上すると、すぐさま
同氏を特別顧問に雇い入れた。このあたりがトランプのずる賢いところだ。

フロリダは選挙開票の不手際でも知られている州だ。2000年のブッシュ対ゴア
米大統領選では、再集計を巡って泥沼の法廷闘争の末ようやく連邦最高裁判断で
ブッシュの勝利が確定した。これも再選を狙うトランプには好都合だ。

 民主党支持者が圧倒的に多いといわれる郵便投票を「選挙詐欺だ」と言って
有権者に疑問を抱かせ、2000年の法廷闘争の再現を狙っているのだろう。現在は
9人の最高裁判事のうち6人がトランプに有利な保守派である。

 開票半ばで一方的に勝利宣言をして郵便投票の開票を打ち切るという暴挙に
出る可能性もある。マフィアとの繋がりもささやかれる弁護士を使って訴訟を
連発して相手に圧力をかけるのは不動産業時代からのトランプの得意技だから。】
 ―
▼ 決着に時間を要するだけ、アメリカの分断が大きくなる最悪に近い状況。
 直接選挙制度のマイナスが、寄集め国家の弱点(いや、長所でもある)有り体が、
ここで露出してしまった! ある意味で、アメリカは強い国である。

・・・・・・
6809、読書日記 ~具体と抽象 -2
 2019年11月05日(火)
           <『具体と抽象』 ―細谷功・著>
   * 抽象化能力は、世界が変わってくる
 学校教育は、具体と抽象の行き来をベースに出来ている。また私たちの
言語活動も然り。しかし、これを正面だって取り扱うことはほぼ無い。
これを書き続けていると、その濃度が高くなりがちで、第三者との違和感が
否めなくなってしまう。特に、初対面の人との会話が嚙みあわなくなる。
抽象の世界は具体の世界と違って、見えている人しか理解できない。
「相互理解は、ほぼ不可能である。」 抽象能力が、ある程度ないと、理解が
不愉快になるだけでなく、反発して、リピーターになる前に、暗い、哲学的と
決めつけ、二度と戻ることはないのだろう。具体的=善。抽象化=悪という
とんでもない誤解が固定観念として我々に沁みついている。
大学の「大」は、抽象能力を「大」にするため、社会というフィールドに
飛び出す前の「執行猶予期間」をいう。抽象化能力は、人間が思考するための
基本であり、役立つち、万物霊長の言われる由縁であるのに、あまりに軽く、
扱われている。 ことある度に、避難してきた「世間」には、具体的レベルの
言語能力しか必要としない世界に安住し、理解不可能な抽象的言語を受入れない
下の衆の人たちをいう。 
  ――
  ~ネットで、この要約を検索すると…
≪  ◉ どっちの道を歩いていくか   2018年12月7日
「抽象」という言葉が、悪いイメージで捉えられがちな風潮がある
「一般」に「分かりやすい」のが正義で「分かりにくい」のが悪とされる
「具体」は分かりやすく、「抽象」は分かりにくい。

本書では、民主主義の中で嫌われ者の「抽象」に「市民権」を与える
ことをテーマとしている
人と、議論がかみ合わなかったり、他人の行動を見て、苛立ちを覚えたり、
忙しくて、やる暇がないが口癖だったり、する人にお勧めしたい  ≫
 ―
▼ これを読んで、コンプレックスで怒りを覚える人が多いのだろうが、
 この抽象化能力は時間を掛けないと身につかない代物。自らが抽象化できる
のと、抽象化された言語を、解凍できる能力がある。 
デカンショデカンショで半年暮らす>は、大学の教養課程を表現した
替え歌だが、これは抽象能力の必要性を説いたもの。この能力は、一段でも
高さが違う上から目線が理解できない… この抽象化に捻りを入れたのが、
例え話。  …「具体と抽象」の隙間を微妙に付いてくる。
 
  ~他にも秀逸な要約があった。 それは次回に。  ーつづき

・・・・・・
6445,閑話小題 ~11月3日の連休は、
2018年11月05日(月)
   * この連日は各種格闘技の全日本選手権の日
・11月3日は、格闘技などスポーツTV観戦が大好きな私にとって、年末年始を
 除くと、年で1番、楽しめる連日。 
・午前は、何時ものとおりの日課を熟し、
・午後からは寝室で… 「全日本学生相撲選手権」「全日本柔道体重別選手権」
「全日本剣道選手権」「全日本極真空手」と…一部録画に録り、イギリスの
 刑事ドラマを同時に見ながら、合間に、この文章を書き込を… 
・17時過ぎに寝室から居間に移動し、晩酌になる。1時間半もしないうちに、
 TV前のベッドに戻り、録画していた番組を見ながら一時間で寝入ってしまう。
何れの格闘技、一発勝負の晴れ舞台の気迫が直に伝わため、観戦でも疲れる
わけである。でも、どれもこれも魅入ってしまう。
 この中で、来年のプロ入りが係る「全日本相撲選手権」が特に面白い。
二年生にレスリング上がりの、モンゴル人に有望なのがいるが、途中で敗退。
去年、相撲を始めて半年で準決勝まで残った、将来は横綱になれる逸材だが
卒業まで、2年あるため、来春入門の逸材は皆無? 後は、高校生、実業団を
含めた「全日本相撲選手権があるが… 


・思いの外面白いのが剣道。毎年、楽しみにしているが、張りつめた中での
一瞬の隙をつく、竹刀と身体さばきが良い。 この数年は、内村、西村選手を
中心に競っていて、今年の決勝も2人が勝ち残こり、西村が優勝。内村から
西村の時代を印象付けた内容。

― 
2日間、快晴のため、早朝のミニ・チャリ(ポタリング)が出来たのが幸い。
TVで、スポーツ、映画、ドラマの観戦も、息を抜かないと、ストレスになる。
その点、10年近く続けてきた信濃川土手への自転車散歩は、毒抜きに効果的。
「ストレス蓄積ほど悪いものはない」という持論で、この数十年、生活をして
きた。それでも、単調な生活パターンの中で、73年分の記憶のフラッシュが
湧き出てくる。良いことも悪いことも。だいたい、悪いことが多いが、可能
な限り後味が悪くなる選択をしないよう心掛けてきた。それで、これ。
なるほど、良いこと3に、悪いこと1の割合が心が平安の幸せ状態。無理する
こともないが、心がければ、何とか維持可能。
・・・・・・
4983,暴走する世間 -1
2014年11月05日(水)
    ~暴走する「世間」―世間のオキテを解析する~佐藤直樹 (著)
  ーまずは、アマゾンの解説から
< 日本社会の見えないオキテ、それが「世間」である。事件が起きマスコミ
 で報道されるたびに「犯人」にたいして極端なバッシングが起きるのも、
「空気を読め!」という無言のプレッシャーが生じるのも、携帯を使ったいじめ
が起きるのも、「世間」という同調圧力のなせるわざ。「お世話さまです」
「おかげさまで」といった物言いにさりげなく顔をのぞかせ、いじめ・うつ病
・自殺の引き金にもなる「世間」。バブル崩壊以降とみに暴走しはじめた
「世間」の危ない構造にメスを入れる長編評論> ~~
~~森林(現役)の生活からサバンナ(御隠居)へ、住居を移動したことで、
見えていた世界が様変わりをした。社会から、世間への移動?それとも、逆? 
いずれにしても、ますます、独善になっていく自分がいる。 世間的強制力に
アタフタするのは、やはり個人が確立してないため。
 実は社会も、世間も共同幻想でしかない。そう思えば楽だが、それが比較的
楽に出来るのが御隠居の身分。 ーその辺りからー
≪ 社会も個人もいない「世間」のなかで、「世間」的強制力をともなって、
 個人に責任を押しつける「自己責任」や「心理主義」が強調された場合、
「世間」はますます住みにくくなる。しかし「世間」は、日本人であれば、
生まれたときから取り囲まれ、あるものと親から教えられ、そのなかで生きて
きたから、それを意識的に取りだすのがとてつもなくむずかしい。 
これに加えて、「世間」は具体的なものではなく、ある種の共同幻想、つまり
人々のアタマに宿る観念である。人によって「世間」は広かったり、狭かったり
するが、それは「世間」とは関係そのもののことであって、本質的には人間の
アタマに宿る共同幻想だだから。共同幻想とは、複数の人間に宿す観念である。
厳密にいえば二人の間だけでは、共同幻想とはいえない。たとえば恋愛関係
などのように、二人の対になる関係においては、世間は存在しない。
この二人の関係を、思想家の吉本隆明さんにならって「対幻想」とよんで
おくことにする。
 「世間」は三人称的な関係で、三人以上の人間が共同して生みだす幻想。
なぜかといえば、「世間のオキテ」といったようなルールや規範が存在する
ためには三人以上の人間を必要とするからだ。「世間」は幻想であるから、
ないと思えば、ない。「世間のオキテ」も、ないと思えば、ない。げんに外国
で生まれ、日本に住んでまだ間がない外国人には、「世間」も「世間のオキテ」
も間違いなく、ない。だから原則として外国人は、「世間」には入っていない。
かなり長く日本に住んでいる外国人でも、日本の「世間」のなかに入ることが
できるのは、まれである。外国人が「日本人はとっても親切だ」というのは、
かれらがはじめから「世間」に入っておらず、そもそも「世間」の外にいる
「お客さん」であるから、親切にされるにすぎないのだ。 問題なのは、
「世間」が具体的なものではなく、共同幻想であるがゆえに、それを否定
するのが相当にむずかしいということである。具体的なものなら、捨てるか、
近づかないようにすればいいが、共同幻想は観念そのもののことだから、
そうはゆかない。簡単に捨てることができないし、そのなかで生活している
以上、近づかないでいるわけにもゆかない。だからこそ、「世間」の存在は
なかなか意識化できないのだ。しかし、これを意識化する方法がある。
それが、「世間学的エポケー」である。・・・≫
▼「あの老人、一度も恋をしたことが無いんだって!現実に溺れすぎて」
 という強烈な言葉がある。共同幻想の前の「対幻想」の幻想である。
その共同幻想も、何も考えもせず、ただ、成り行きで染められた幻想で
しかない。Uターンで地元に帰った時に感じたのが、城下町という特殊の世界。
専門が社会学だったことと、10年間の外界経験から、これが特殊ということ
が分かっていた。で、アウトサイダーに徹し、そして、事業場を新潟にした。
これが「世間学的エポケー」これも事業設計、人生設計の一つ。
予め世間を特殊世界と割切って捨てれば、これほど楽なことはない。一般的
には御隠居になって気づくが、気づかないままが殆ど!あのゾンビの群れ。

・・・・・・・
4616, 君は1万円札を破れるか? ー4
2013年11月05日(火)
  ー君は1万円札を破れるか? 
     ~お金の洗脳を解くと収入が倍増するー 苫米地英人 (著)ー
   * 年収は人の価値判断の基準になるのか?
 森の生活(経済社会)から退いて、サバンナ(隠居生活)に出て
気づいたことは、これまで、「人の判断基準に、手持ちの資産と、年収を
価値基準にしていたこと」である。資本主義社会の洗脳である。
格差社会」「勝ち組・負け組」の言葉の背景に資本主義社会の価値観がある。
それも一線を退けば、その比重は低くなる。お金を気にしないで済む収入と、
蓄財が幾らかあれば、それ以上は皆、同じ。森の生活では、稼ぎが、その人の
価値と錯覚をしてしまいがちになる。他人との比較で、その額の差が人間の価値
と錯覚をしてしまう。「お金には絶対的価値がある」「お金はすべてのモノの
価値を規定する物差し」という洗脳が長年かけされ、それを疑おうともしない。
お金で、自分の労働や価値を規定され、振り回されている状態は、宗教に洗脳
された信者と同じ。 著者は、ここで、現代社会における「価値」を
「物理空間における価値」と「情報空間における価値」と分ける。
物理空間とは、体で触れることができるモノの世界。情報空間とは、脳や心の中
に存在する様々な概念が作る空間。米を例にとると、タイ米と魚沼コシヒカリ
その価格差は10倍近いが、物理的な味と栄養は、せいぜい二倍?
あるかなしか。「美味しい」という感じ方はそれぞれ違い、何倍美味しいとの
数字化は不可能。タイ米と魚沼コシヒカリと表示されなければ、値段の差だけ
の価値を感じることはできない。ブランドものはバーチャルバリュー
が、その価値を高めている。年収も財産も同じで、ある金額以上になると大して
変わらない? いや2千万と、2百万の年収では生活の快適さは違う?
貧すれば鈍するし、豊かさには幸運の機会を多く集まる。年収が多いに越した
ことはない。貧しさは、人間性を卑屈にする。問題は、年収が「絶対的」では
ない、ということ。タイ米なら、タイ米にあう調理をすればよい。
考え方である。「資本主義社会の洗脳」の自分を一度突き放し、冷笑し、
卑屈にも、のぼせ上がらないこと。所詮は、娑婆のこと。それを自覚し、
超越するために、ライフワークを持つこと、それが教養につながる。 
多趣味か、一つの趣味を深く追求するかと、年収が多少の差とを類推すれば、
理解しやすい。= 偶然、7年前に、同じようなテーマの読書日記があった。
~~~
2073, 金は人を幸せにするか?
2006年12月06日(水)
           才八∋ウ_〆(∀`●)
 お金に関しては、何度か書いてきたが・・
先日の書評「金は人を幸せにするか?」は題材として面白い。
 毎日新聞の『「豊かさ」の誕生…』=W・バーンスタイン著の書評で、
その内容が紹介されていたが、なかなかよい。建前でいえば、
「お金で幸せが買えるかって?冗談じゃない。幸せは心の問題だろう。
それが金で買えれば、世の中の金持ち全部幸せのはず。
 質問そのものがナンセンス」が正論である。
しかし本音のところ、 「金は何でも買うこともできる自由の塊、何で
そんな建前をいうのか? そんなことを言えるのは充分ある人のこと。」
と、陰の声がささやく。
「貧乏の極みで家庭は崩壊、借金で高利貸しに追われ、最後は不幸のどん底
投身自殺を図ったが死に切れず・・・」
 これなど不幸のカタチで何処にもあるパターンである。
倒産や失業では金欠が当面の切実の問題になる。
人間の品性は「金欠と女性問題」で露わになる事例を山ほどみてきたので、
間違いなく「金のないのは、人を不幸にする」ということだけは断言できる。
幸せになるのもいるが、それは珍しいから小説の種になる。
 私の持論は、「金で8割の幸せは買えるが、あとの2割は金で買えない。
その2割こそ一番大切なことである。しかし8割は買える。
幸せとは、したいことがあり、それをやり遂げた心のさまである。
それは金では確かに買えない部分もあるが、しかし金=自由であるから、
やり遂げる手段としては、最有効になる。」である。 理屈として、
「買えるものは買えるし、買えないものは買えない。買えるものは金があれば
こそ買える。金が無ければ‘買えない’範囲が広くなる。そのぶん自由度が
狭くなる。自由は人間にとって非常に大きい幸福の要素である。
自由度を大きくするには、より多く金が有ればよい。生存レベルで必死の人
にとって、{生活手段としての資金の確保から解放されることが幸せである}
のは当然のことであり、お金は資金確保からの解放を意味する。
生存レベルの資金確保の束縛から解放された人は逆に、 幸福感が
「生活資金確保の段階」からアップスケールしているのだから、身近な世界の
人との比較や、違うレベルの欲望の達成の幸福感でなくては、幸せなれなくなる。
 金が無くなって「お金だけが人生ではないお金は決して人を幸せにはしない」
と、言うに丁度よい言葉の羅列にはなるが。

・・・・・・
6080,閑話小題 ~恐ろしい身近な現実 ~6
2017年11月05日(日)
   * トランプ大統領の来日
 「ロシアゲート」疑惑とは、トランプ米政権とロシアとの間で不透明な関係
 があったのでは ないかという疑惑の総称。 日ごと、その疑惑は大きくなる。
文芸春秋・7月号』で、神谷秀樹が<トランプとロシア 深すぎる絆>
 のレポート、トランプとロシアの疑惑を取上げている。
 特にトランプの富の形成の背後にロシアマフィアの資金があり、ロシアと
マフィア資金の分別が難しいと… この疑惑、ニクソンの「ウォーター・ゲート
事件」より遥かに質が悪く深刻というから。 有り体にいえば、「ロシアが、
マフィアを使い、ソ連解体時に流失した資金の一部を、元KGBや、マフィアが
組んで、アメリカのラスベガスやニューヨークのビル群を買い漁ったが、その
一つのルートがトランプ。これを読んでいて、何か末恐ろしい感がしてきた。
トランプがロシアマフィアのポチ? 彼なら、このまま失脚するなら、朝鮮戦争
を決断するのでは? 
 更なる問題は、就任後のロシアゲート疑惑捜査に対する「司法妨害」。
後者も十分、大統領の資格を問う材料になる。手足になったイヴァンカと、夫
クシュナーに追及の矛先が近づいているような。問題なのが、クシュナー家が、
ポーランドユダヤ人の不動産投資家で、父親がニュージャージーの現州知事
クリス・クリスティーが検事だった時に、違法な選挙資金を提供、税法違反、
そして義兄に美人局を仕掛けて逮捕されていた経歴の持ち主。息子のジャレッド
も、怪しげな人物で、ハーバード出というが、「父親が、250万ドル寄付でして
入ったもの」だし、彼と取引をした人は、「話が信用出来ない要注意人物」
という。 この不安定な政権のトップが、吾が身のために何をしでかすのか? 
その煽りを受けるのが、日本と韓国。 危ない時節には、こういう手合いの役者
が集合する。実に危ない恐ろしい現実が目の当たりに。「冬季オリンピック」が
何故か盛り上がらない。戦争まじかの危険があるため。実質的非占領国家・日本
の悲哀が悲劇に変わらないことを祈るばかり。 大統領歓待の日々が始まった。
 これも仕方がないことだが… 

・・・・・・
5713,つれづれに哲学 ~レヴィナスの、「他者の顔」
2016年11月05日(土)
  * レヴィナスの「他者の顔」
 仏壇の横に、30年前の実家の法事の集合写真を置いてあり、度々みている。
40数人の参列の7割方が故人である。30年来の時々に、写真を見る習慣が、
私の生き方に大きな影響を与えていた。そこから、生き残っている親戚縁者も、
「散る桜」でしかないと、故人達が呼びかけてくるような。 
生きている不思議と意義の実感。亡き縁者の顔の背後に無限の存在を直観が、
死の不安を解消してくれる。遠くない日に私も阿弥陀の世界?に入っていく。
生れてきたからには死ななければならないのが世のならい。自分の内に取込め
ない「他者」の「顔」が、自分の周りを囲んだ壁の外に、自らを誘う。
 レヴィナスは、こう宣う~
≪ 自分の解釈の中にすべてを取り込んで、自分中心の世界を創っても
イリヤ」の恐怖から逃れることが出来ない。彼にとってイリヤから抜け出す
カギは「他者」の「顔」。もし、他者の顔が、「汝、殺すなかれ』と訴えたら、
人間は理性からでなく、無条件で他者に倫理的な責任を負わざるをえなくなる。
人は自律などできないのである。他者とは自分の世界に取り込めない、その外側
にいる無限の存在です。その「顔」に責任を持つことで、わたしはイリヤの恐怖
が渦巻く私の世界から抜け出し、永遠に向かう。≫
▼ ここでいう「顔」とは、
<実体的な顔のことでなく、他者の他者性を 意味する概念>として捉えられる。
 お互いの顔は、他者を通した「無限」の広がりの入り口になる。キリスト、仏、
を通した教えを例えると理解しやすい。自分の世界に固執すると、私はイリヤ
から抜け出すことができない。その行き詰まった結果、自己崩壊に至る。
その挫折が、己の殻を打破る。留まると、そこに「世間様の壁」が、強硬に立ち
塞がってくる。で、ゾンビに! 他者の顔を見ることで、その背後にある永遠の
直観こそ、「イリヤ」の恐怖を和らげてくれる。生まれ生れ、死に死にていく!

 

読書日記 ~『人間はなぜ<神>を生みだしたのか?』 ~1

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           【『人間はなぜ<神>を生みだしたのか?』】

 神の歴史は人間の文化を象徴したものと解釈した物語りである。
生命の存在を考えると、自然崇拝の呪術師の書いた壁画が思い当る。
獣と人間を結合させた架空の動物! 自然崇拝のアニミズムである。
 10歳の頃、小さな玩具の仏像が手元にあった。子供心に、祈れば叶うか
どうか? 窓の外を見れば雨が降っていたので、仏像を握りしめて…
≪雨よ、晴れよ!≫、と念じるとピタっと止み、降れと念じると、再び
≪雨よ降れ!≫と念じると、再び降り始めた。数日、遊び心地に繰返し、
その話を友人に話すと、≪そんな訳がない!やって見せろ!≫と言うので、
実演をすると、面白いように雨が降ったり止んだりした。≪それを俺に
くれ!という≫ので断った記憶が生々しく残っている。その後の記憶は、
そこで切れている。あれは、決して偶然ではなくて、純真な子供心なるが
故に、効き目があったのだろう。
 ある姉が結婚して新築の新居に遊びに行った時に、真面目な顔をして、
『チョッと聞いてよね。子供の頃より、今の、この景色を夢見ていたの!
新居に、庭があって、花が咲いていて、子供は、未だだけど、男の児と、
女の児の二人。そのままが実現しているの! 兎に角、念じ続けなさい!』
 概ね人生を振返ると、姉の言葉どおり<念じればこそ> …であった!

  * 自然崇拝から人格神の誕生へ   ~Amazonの内容紹介より
≪ 4万年前、人類は洞窟の奥に祭壇と壁画を残した。
 サピエンスと〈神〉の歴史は、そこからはじまる。
 「宗教を知れば世界が見える。宗教を知る一つの方法になる
この書は、知的興奮に満ちています」 池上彰(解説より)
 ―
人類と〈神〉との出会いから数万年。
われわれの知る〈神〉はいかにして生まれたのか。
カリスマ宗教学者が、認知科学、考古学、歴史学の最新知見を総動員して、
サピエンスと〈神〉の歴史をあざやかに紐解いてみせる。

 太古のサピエンスが洞窟の奥深くに残した壁画。それが宗教の始まりだった。
そこには描かれているのは獣と人間を結合させた架空の動物。エジプトの
神々も動物の頭部を持つなど多様な姿を持つ抽象的な存在だった。
それはなぜ今あるような〈神〉になったのか。

 ネアンデルタールの祭壇、初期サピエンスの壁画、メソポタミアの文字の発明。
エジプトとギリシャの神々を経て、ユダヤイスラム教、そしてキリスト教へ―。
〈神〉の姿はサピエンスの歴史とともに変化する、人類の政治や社会の写し絵
でもあった!
全米に衝撃をもたらし、日本でも話題となった前作『イエス・キリストは実在
したのか?』で、「人間としてのイエス」の実像を鮮やかに描き出したレザー・
アスランが、膨大な文献資料の分析から、ついにキリスト教以前のユダヤ教
イスラム教までも取り込み〈神〉のサピエンス史を解明する。≫
 ――
▼ 人は、まず岩場で絵画を書き、それが言葉に、そして、それが自然の働きを
 神として奉っていった。神を信じることは、他の生命との差異の一つである。
そうこう考えると、信心も大事ということになる。 妄信ではなくて、正しく
祈る習慣は、心の芯として欠くべからないことになる。そうか、この年齢で、
やっと、そのことに気づかされるとは! 何だろう、私は! 
 つれづれに、これまでの失敗は、信心が足りなかったことに由来していた!
                            ~つづく
・・・・・・
6808,読書日記 ~具体と抽象 -1
2019年11月04日(月)
              <『具体と抽象』 ―細谷功・著>
    * 知性のしくみ
 毎日、1テーマの随想日記、当初の3年間は大変だったが、1000テーマを超えた
辺りから面白みが出てきた。蓄積した内容が、次のテーマを呼び起すような感覚。
後あと残るのは、文章と、要したエネルギー、写真と映像、それぞれの時節に
手に入れた物質。 なる程と自己納得した知識はちゃんと残るもの。それを
効率よくしたのがブログ。それが年々、蓄積していくと、脳内が少しずつ透けて
くるような感覚になる。書き残すことの秘儀である。 具体的な事象を、言語化
物語化する過程で様々な気づきが、生じる。公表するからには、曖昧さを最小に
しなければならない。 曖昧さは、限界そのものを自ら認めることになる。 
自らを省みると、若い時分ほど具体的思考に縛られていた。しかし年々、経験と
知識が増えるにつれ抽象的になっていく。知性や経験が少ないい人には、己より
高い人の抽象的言語を理解しにくい。 心が純粋であればある程、濁った心を
見通せるのと同じ。ブログを続けるほどに、心が純粋になっている実感がする。 
小さな世界に留まるのは、プラス、マイナスの両面がある。プラスは、純粋性を
保てること。 マイナスは逆に、小さく凝り固まり、淀んでしまうこと。
 ブログを一つとっても、具体的経験を写真、言語に要約したり、逆に時空を
超えた人物が言わんとすることを自らが納得するように具体的に噛み砕き、
近未来の自分と、読み手が理解しやすいように客観視する。その蓄積が自らの
教養となる。 体験という具体的獲物を、抽象化することを通して経験として
据え置く行為こそ人間が人間たる由縁である。それは脳内の外部化につながる。
                            ~つづく
  ~Amazon 内容紹介~
永遠にかみ合わない議論、罵(ののし)り合う人と人。
その根底にあるのは「具体=わかりやすさ」の弊害と、「抽象=知性」の危機。
 動物にはない人間の知性を支える頭脳的活動を「具体」と「抽象」という
視点から読み解きます。
 【目次】
 序章 抽象化なくして生きられない
第1章 数と言葉 : 人間の頭はどこがすごいのか
第2章 デフォルメ : すぐれた物まねや似顔絵とは
第3章 精神世界と物理世界 : 言葉には二つずつ意味がある
第4章 法則とパターン認識 : 一を聞いて十を知る
第5章 関係性と構造 : 図解の目的は何か
第6章 往復運動 : たとえ話の成否は何で決まるか
第7章 相対的 : 「おにぎり」は具体か抽象か
第8章 本質 : 議論がかみ合わないのはなぜか
第9章 自由度 : 「原作」を読むか「映画」で見るか
第10章 価値観 : 「上流」と「下流」は世界が違う
第11章 量と質 : 「分厚い資料」か「一枚の絵」か
第12章 二者択一と二項対立: そういうことを言ってるんじゃない?
第13章 ベクトル : 哲学、理念、コンセプトの役割とは
第14章 アナロジー : 「パクリ」と「アイデア」の違い
第15章 階層: かいつまんで話せるのはなぜか
第16章 バイアス : 「本末転倒」が起こるメカニズム
第17章 理想と現実 : 実行に必要なのは何か
第18章 マジックミラー : 「下」からは「上」は見えない
第19章 一方通行 : 一度手にしたら放せない
第20章 共通と相違 : 抽象化を妨げるものは何か
終章  抽象化だけでは生きにくい

・・・・・・
6444,閑話小題 ~生きる意味とは? -2
2018年11月04日(日)
     * 成田への機内で気づいたこと
 52回の旅ゲームのツアーを重ねるうち、それぞれが、文化、文明、大自然
要素の全てが入っていることに気づくことになった。
  「ケニアタンザニア」旅行を例にとると~
【 まず欧州のハブ空港のあるパリ。そしてエジプトのカイロから、ケニアへ。
 その場合、パリの市内観光でギザのピラミッドに立ち寄り、ケニアへ。…
大型サファリカーで360度パノラマの大草原へ。夜半、耳元1m先から聞こえて
くるハイエナの息遣い。部屋と策で砦のように円形状に囲んでいるため、窓まで
近づいていることなど、深夜到着で、知る由もないため、恐怖のどん底
 『ライオンか、象一匹が見れるかどうか?』と思いきや、翌日のサファリから
ヌ~や象の群れがオンパレード。夕景のキリマンジェロと、ピンクから、黄色、
オレンジ色、そしてどす黒い黄み色、漆黒の黒へと変わっていく中、砦のホテル
に、何処までも続く一本道をサファリカーで突っ走る。 その中は、100年、
200年続いてきたイギリス統治のリゾートホテル。中央がレストランやロビーに
なっていて、部屋はコテージになっており、警備の現地人が長銃を肩に警備を
している。 …そして、早朝6時から、朝食前の一回目のサファリへ。
二時間のサファリの後に、朝食と休憩。二回目のサファリ。サファリは、無線で
ドライバー同士が情報を共有しているため、「ライオンがヌ~を狩って、何処そこ
で朝食」とかの情報で現場に直行。これじゃあ、合理的で面白いわけだ。 
欧米の金持ちがつくり上げた遊びを、20~30万そこそこで、楽しめる。 
帰路のカイロは、エジプト考古学カイロ博物館。館内には、ツタンカーメン王の
黄金のマスクや、カフラー王座像、ラムセス2世のミイラなど驚くべき文化財
陳列されている。そして、最終のホテルは、最高級ホテルの宿泊が組込まれている。 
 帰路の機内のエコノミー席も回数を重ねる度に、その狭さが気にならなくなる。 
この到着するまでの時間こそ、基調と瞑想状態に持っていく。これが可能になるに、
10年近くかかった。人生と、その都度のツアーを重ね合わすうちに、日常が、夢幻で
ないかと? <他の銀河系から80年間、肉体と精神を借りた旅に来ているのでは?>】】
 
 数年前に、この宇宙の他に、10の500乗の他宇宙の存在の有無が言われ出した。
ならば、こんな空想もタワイのないもの。そんなことをしていないで、繭から
出てね、羽ばたいたら。 バカくさいことなど、横に置いてね。 繭って両親、
家族、身辺がつくり上げた、その壁。喰いちぎらない限り、外に出れないと…。
といっている、それ自身も、妄想が成せる業でしかないと! なら如何するか?
 さて早朝のポタリングに出る時間に近づいてきた。
――
 某ブログより
[旅の記録]
10月18日
夜、エジプトのカイロに到着。ホテルはナイル川沿いのラムセスヒルトン。
部屋からのカイロの夜景が幻想的だった。

10月19日
カイロは7年ぶり。ギザのピラミッドとスフィンクスを観光。遠くから見ると
やっぱり大きいな〜と思ってしまう。クフ王のピラミッド入場は限定300名/日に
なっていたが、チケット売り場に並んで入場した。 お昼はピラミッドが見える
レストランで魚料理を食べる。エジプト考古学博物館では前回行けなかった
ミイラ室を見学、気持ち悪かった。その後、ハンハ-リで買い物して、ナイル川
ディナークルーズへ。お決まりのベリーダンスよりも、甲板で風に吹かれながら
カイロの夜景を見るほうが気持ちよい。ナイロビ行きは1時間ほど遅れて、
深夜1時過ぎに出発になり、すごく眠かった。

10月20日
早朝にナイロビに到着。ナイロビからアンボセリまで約260km、途中、悪路を
進み、昼過ぎに到着。昼間は雲に隠れてなかなか見えないキリマンジャロの雄姿
がバッチリ見えた!キリマンジャロを眺めながら昼食、その後ロッジで休憩。
夕方、サファリに出発。キリマンジャロをバックにした野生動物の風景はホント
絵になる。公園内で唯一車を降りて歩けるオブザベーションヒル(展望台)に登る。
天気がよく、キリマンジャロや大草原の眺めがすばらしい。 今日はヌーや
シマウマ、ゾウ、キリン等の草食動物の他、ライオンの親子も見れて、満足な
1日だった。

・・・・・・
5918,閑話小題 ~帰りの宇宙船内で -1
2017年05月29日(月)
   * 帰りの宇宙船で
 「何故に生まれてきたか?」の問いかけの答えを考えるに、
「宇宙彼方の惑星から地球の80年の旅に来ていると想定すると考えやすい」と、
そして、「子猿に纏わりつかれ、殆ど地球上の大自然も、人間も、人間が営々
としてつくり上げた「文化・文明」をみること出来なかったことに後悔する」
と書いた。 秘境異郷ツアーに嵌って、私にとっての世界の果てからの現実
社会からのトリップする経験をしてきた。この感覚を「人間の生死」の極みの
実感から、「人間の生きる目的」を考えるヒントにしている。
 旅行から自宅に近づくにつれ、ホームベースがあればこそ、余裕を持って世界
の果てに飛ぶ立つことが出来た。それを拡大して、宇宙の果てから地球へ、
約80年の時間に色々な条件を与えられた上に、世界と内界を知り、味わい、
宇宙船に乗って帰っていく。宇宙船内で、自問自答するのは、如何だろう?
観て、経験した、感動と、感激と、感涙した極上の感情体験。四苦八苦、四楽
八楽の経験。それを阻んでいたのは、地球のシリアスな小憎らしいが、可愛い
子猿たち。それらも元の惑星に着いたと同時に宇宙の旅として忘れ去られる。
ただ、帰りの宇宙船内には、両親など因縁のある人たちが居る。数年前から、
早朝の仏壇前で、因縁深かりし故人のイメージを繰り返し想い浮かべている。
「末期の死の床での予行演習」の準備の一環ですか、これは。「暗い!」と、
いうアナタ。これは時間をかけ身につける「必須科目」。私だけの話だが… 

・・・・・・
5921,閑話小題 ~帰りの宇宙船内で ~2
2017年06月01日(木)
  * 帰りの宇宙船内で ~まずは父親と~
 宇宙船内に父親の姿が見えたので、隣に座る。
開口一番に聞いてきたのは、<どうだ面白かったか?>である。
 ~その答えは~
≪ お陰様で本当に面白く満喫しました。子供の頃から、色いろ教えて貰った
 知識と経験に加え、20歳時に創業の志を立て、読書など独学していたことが、
そのまま面白さに味を添えたようです。早寝、早起きと、新聞などの活字情報、
知識を収集する姿を幼児期から見ていた要素が大きい。新たな経験を加える
たびに教えを思い出し、参考にして、生きてきた。貴方が亡くなった半年後に
一緒に計画した飲食ビルの立上げと同時に結婚をしました。 悪いことに、
その時に石油ショックに直撃されたが、テナント部分に、居酒屋と、焼き立ての
ベーカリーを立上げ、一応カタチにし、数年後に、投資金額の二倍で売り抜けました。 
恐れていたとおり、動けないとみて、その隙を姉夫婦につかれましたが、
経営委託の奇策で乗り越え、実家にトンボ返り。任された本店に全エネルギー
を投入し支障なしに引継ぎが出来ました。
これも高校の頃、二度、仕入れの現場で、直に見ていたのが大きかったです。
それが、そのまま貴方の分身のように動けた大きな要因です。
 また、質素倹約と、合理的思考の習慣も大きなベースになりました。
分かっていたとしても、姉夫婦には驚いた。シロアリとは、こういう人かと。
貴方の静かな怒りが、そのまま伝わりました。
 地元経済の御仲間の存在にいるためには何でもござれだったということ。
貴方が一番嫌っていた、あの何も考えようともしない紋付羽織人たち…
根性の良い、母と、実兄も… 二人の姿に当初、茫然自失していたが、それぞれ
役割を果たし乗越えました。それも避けて通れない一本の道の現象と割切れば、
それもこれも許すことができます。その後、姉夫婦も、起業準備不足故に、創業
に失敗。最期は凄惨な結果に終わりました。
という私も、手を広げ過ぎて、9・11テロ、リーマンショック、東北大震災で、
遭えなくダウン。教えの通り実行していた幾つかのシェルターのお陰で、生活の
質を落とすことなく、ここに乗込むことが出来ました。この45年間で世界は
大きく変化しました。ソ連が解体してロシアに縮小。東欧など共産圏も消滅。
中国・共産党も、自由経済を取り入れ、今ではアメリカに次ぐ経済大国に成長し、
現在に至っています。さらに情報化社会が到来、社会の激変ぶりに驚きを持って
います。 地元商店街の「イチムラ」「丸大」「丸専」「大和」「長崎屋」
も消滅、当時、セトモノ屋からスーパーに転身をした「原信」が、一部上場
を成しとげたが、これも、10年?もしないうちに、商社か、ネット系の
資本系列下に統合されるでしょう。 
 父方、母方の親戚の商家も、全て廃業し、一軒も残ってません。 
また、地元の地銀の「北越銀行」も、第四銀行経営統合が決まり、風前の灯。
あまりにも時代が激変してしまいました。面白いには面白いが、面食らう日々。
 こうして宇宙船内から、地球ツアーを省みると、地球は豊潤で、奇跡的
世界であったと思います。人間という生き物は、ケッタイで、変わった生物と
実感します。 生れ出た先の地球上の役割と舞台で、丁度よい両親と、時代に
巡りあえたことに感謝しています。特に貴方には! 幼児期から、長期に渡る
定期預金を続け、増えていく楽しみと、それを元手でベストのタイミングの
学生時代に、「30日間の欧州を中心とした世界旅行が出来たことが、人生の
ベースを培ってくれました。それが切っ掛けで、ライフワーク「秘異郷ツアー」
を続けることになりました。その先で、「感謝、感動、感謝」の念を、実感を
持って、報告出来るのは、これ以上の幸運はないと思ってます。 若くして
亡くなった2人の兄の分まで、生きた気がします。「有難うございました!」≫  
 辞世の文みたいだが。  
 
・・・・・・
5924,閑話小題 ~帰りの宇宙船内で ~3
2017年06月04日(日)
  * 母親と供に
 宇宙船内の両親の席の母の隣に座り、一方的に話した内容とは。
≪ 父親も尊敬してましたが、貴女も人間として見上げる存在でした。
 亡くなった時、医師の希望の解剖の結果、心臓の4分の1が壊死していたこと
を知り愕然としました。2人の息子を死なせ、母としての責任と後悔で重度の
ノイローゼに陥ってしまったことは知っていました。それでも、心臓が四分の一
も壊死していたとは。 中学校2年の時に、夜半、心臓発作のため、立川病院の
院長自らが駆けつけて、止まりかけた心臓のマッサージをしながら、大声で、
『堀井さん、自分で生きようとしなければ助かりません。苦しくても生きたいと、
思って自ら立ち上って下さい!』と絶叫していたのを覚えています。
言語に絶する苦しみが当時の私に伝わっていたと思ってましたが、殆ど分かって
なかったということですよね。 白髪が逆立ち、両手を上に突きあげ。私を見て、
「助けて!」と、絶叫していましたね。 その急場を乗越えた後、少しずつ病状が
良くなっていく過程で、新興宗教に助けを求めたり、宗教書や倫理書を熟読する
ことで、苦しみの種を、一つずつ取除いて立上っていく姿を身近で見ることが
出来ました。貴女の生い立ちは、生れて直ぐに父親が亡くなり、男後家の義父に
苛め抜かれたと、ことあるごとに聞いてました。実母も義父に気遣い、表向き
幼女の貴女には冷たくしていたと。 親からの直の愛情を、子供に与えられた
経験のなさが、仕事の忙しさも手伝って、目先、ガムリャラに生きるしかなく、
息子の不幸を招いたと、聞いていました。これは子供の私たちにも影響をあった
ようです。 その反動が、私に集中し、孫のような特別待遇をして貰いました。
結果的に、それが良かったか、悪かったか。貴女は、子供でも分かるような、
宗教書や倫理の本を何気なく、茶の間において、自然に読ませてくれていたのが、
間接的教育だったのですね。
 10年近くの重度のノイローゼの中で気づいたことは、「過酷の環境下での、
『無教養』が、取返しのつかない不幸の原因だった」ということですよね。
私自身も、「知識の絶対的不足」に気づいたのは、地元を離れた学生時代。
オープンハウス的な寮生活で、全国の多くの人と、私生活を共有したためです。
「面白い共同体の寮があって、実に社会勉強になる」と、何処かから聞きつけ、
放り込まれましたが、その実態について、殆ど話した事はなかったですが…
これが絵に書いたような雑多の家庭事情を持った玉石混合の25室の寮。その部屋
には、その友人も多く出入りをしており、良いにつけ悪いにつけ、赤裸々な様々
な品位を垣間見ることが出来ました。これが、面白い別次元の空間。都会の寮や、
アパートなら、こんなものでしょうが… 
 そういう貴女と33年間も同居することが出来、あまりに多くを学ぶことが
出来たことが、この地球ツアーで一番の成果だったようです。両親にならって
何が創業人生を目指してきたのが、この程度で、です。
『ご覧のとおり、そのまま結構!』とは、あなた方を省みると、決して
言えません。何はあれめぐり会えたことが、一番の感謝すべき幸運だったと、
黄昏の日々を過ごしています。≫

▼ 書いて初めて気付くことが、あまりに多い。愛情は与えることであって、
 受けているだけではダメということですね。 

・・・・・・
5959,閑話小題 ―帰りの宇宙船内で ~4
2017年07月09日(日)
   * 人生の元をとったかい
 ふと気づくと、学生時代の友人だったAが、隣に座っていた。30年前に
脳梗塞で亡くなった男だが、突然の死で、当分の間、成仏できなかったようだ。
 開口一番『人生の元を取ったかい?』と問うてきた。
 A君が言うには、
『人生の最も美味しい時節の前に、突然終えたのは残念。成仏出来ないまま、
見えていた情報化時代と、ソ連と東欧の共産圏の崩壊の時代に立ちあえた君ら
が、羨ましい限り。あと、老いた父親から強引に実権を取ったことも。』と。
ここでは故人の愚痴の聞き役になっていた。幸せを絵にしたような男だったが…
『堀井な~。生きている内だよ人生は。それも日常の平凡と、それとは別の
非日常でトリップする経験の組合せを、楽しむことを心掛けることだよ。
それと、孤立でも、孤独でも何でもいい。自分を閉じ籠めて、暗闇の漆黒を
味わうことだよ。そうした分、外の世界の輝きが違って見えてくる。地球は、
広く、深いと、つくづく思うよ。地球は極上の観光名所であり、そこには、
地球自身がつくり上げた大自然と、人間のつくり上げた文明・文化もある。
 それらと可能な限り、触媒し、直感し、味わうことだよ。自分は現実に
溺れ過ぎて、一番大事なこと、平凡の日々と、トリップして現実から離れた
時空を味わうことが、あまりに少なかったよ。』 といって、消えていった。
フッと気付くと、宇宙船が消え、宇宙の漆黒の中、魂だけが独り漂っていた。
30年前に、新潟駅前で事業をしていた時の不動産屋社長で、町内会長だった
酒友で古町を月に一度、10数年、飲み歩いた人と、私の母親の二人への質問
と同じだった。二人とも、「よくぞ聞いてくれた」と?、急に顔色が輝き
だしていた。 老いるに従い、「人生、これ果たして良かったか、悪かった
のか」の自問自答が深くなる。良し悪しとは別に、充実した人生かは、本人
の心の問題になる。2人とも、『とったとった充分とった!』であった。
2人とも、当時70歳後半だった二人の共通点が、何れの時点でも人生を
楽しんでいた。太平洋戦争の最中、何とか家庭を支えて生き抜いてきた。 
その質問を、学生時代の友人が、私に質問をしたのには驚いた。そして、
私の答えも同じ『充分とった!』。
★ 後記= で、偶然だが、以下に続いていく。あの世だけでなく、
 娑婆も漆黒の闇である。

閑話小題 ~腰痛について

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   * 3~5年周期の腰痛が…
 腰痛について、ここで何度もテーマにしてきた。…スポーツジムに通い始めて、
数ヶ月で10年経過するが、ヨガエアロの効果もあってか腰痛も徐々に効用が出て
きていた。ところが、2ヶ月前から季節要因も加わり再発した。この時節の例年
行事でもあるが… …そこで、ジム通いを週4~5回を、週3~4に減らして様子を
みているが、まだ時間を要しそう。 
 腰痛は気力が萎えてくるから困りもの。 自転車で転倒したのを切っ掛けに、
早朝のポタリングを休ん有難いことにでいることも影響をしている。 ポタリングの時間を、
パソコン前で過ごしているのも腰に多大な負担になっている。
これも75歳の壁の一つか! 知人で亡くなるケースで、何かの事故で運動量が
減った分、飲酒と食事制限が出来てないこともある。
 ―
   * さて、トランプの信認選挙が!
 査定からして否認だろうが、瀬戸際作戦をしてくる可能性が大。 何やら
良からぬことを考えている節がある。ロシアの後方支援で、大統領になった男が
考えることは… 司法を抑えること。如何なることになるのやら。歴史に残る
落日の悲喜交々劇のオマケも有りうる! 大統領がツイッターで、舞台裏の公表
も如何なものか!
 ―
   * そろそろ今年の総括の時節
◉ 今年になって、想いもしなかったパンデミック(コロナ禍)が世界を覆って
 しまった。これが、スペイン風邪と、第一次、二次世界大戦の一連の規模に
発展するのか否かは、今のところは判断できないが、その可能性は、充分ある。
現在の流れでは、決して予断を許さない。アベノミクスと、オリンピックで、
何とか凌いできた安倍政権も、アッサリと幕引き。秘書役の菅官房長が、政権
を引継いだ。 その二つも藻屑の泡が表立ってきた。
 家内が、このところ上機嫌! 秘・異郷旅行が、この情勢ともなれば、
<夢のまた夢>の世界に! YouTubeを加えると、連日、その何処かの映像が
流れている。 行蔵は溜る程、魂を豊かにしてくれる! 放映で記憶追加も… 
有難いことに年に数割の金利(記憶追加)と考えられる! 
加山雄三や、イチロウなど、想像を遥かに超えた面白い人生だったのだろう!

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6807,映画評 ~『閉鎖病棟 ~それぞれの朝』
2019年11月03日(日)
   * 昨日、みた映画評から
 暗くて重苦しいそうな題名で躊躇したが、見過ごせば後悔すると、気持ちを
 整えて見ることに。
 この映画評を書くにあたり、Amazonの大元の小説の概要には…
《 九州の精神科医の作家の山本周五郎賞の受賞の作品。
 精神病院で暮らす患者の物語で、3人の暗く事件性を持った過去が語られる。
舞台設定は精神病棟の患者達の日々。チュウ(鶴瓶)を中心に導入部で語られた
3人が絡み事件は大きく展開していく。》
 私は人間は多かれ少なかれ、須らく、精神疾患を抱えて生きていると思っている。
見ている内に、自分自身も、病棟の1人の患者のなってしまう程に感情移入を
させるのは、精神科医の成せる業か。
 ――
 ネット上の評価が、秀逸である。
   ~「病気」にある背景をみつめて~
    chikuhouさん |2019年11月2日 |PCから投稿 |鑑賞方法:映画館
《 原作未読  妄想、自傷行為、常同行為、暴力、暴言、幻視、幻覚、不眠  
 社会で生活することが不適合とされる行為(症状)が現れると、その不適合な
症状をしっかりと受け止め、療養する精神科病院。一昔前はその密室性から様々
な事件が報道もされ、「開放化」の流れになっている中においても、家族や社会
との関係が損なわれてしまい、長期の入院にならざるを得ない現実も依然として
あります。「周囲からのすすめ」で医療保護入院の形態をとっていても、帰る
場所がなければ任意入院にならざるを得ない背景もあるのでしょうか
医療者ではなく、患者同士の関係から描かれるところで、「病気」に至った背景
を思わざるを得ません。 不適合な症状を「抑え込む治療」と共に、陶芸や書道、
絵画などの「創作活動を地道に取り組む治療」に作業療法士や、精神保健福祉士
が現実には取り組まれていて、地道な精神科医療の現場もよく描かれていた。
売店や屋外の様子、外出許可や金銭の所持など、今の精神科病院の姿もわかる。
患者同士のおもいやりのようなものの存在に、希望を持ちたいと思うラスト
でした  (11月2日 イオンシネマりんくう泉南にて鑑賞)》
 ――
《 殺人は起きるがミステリーではない。
 精神的な不調を持つ人達に、周りの人達や社会がどう受け止めているか。
また彼らが社会復帰しようする努力や期待にどう答えれば良いのか。
悲しくて、嬉しくて感情が昂り涙、涙でした。 事件が発生して、最後の法廷の
場面、チュウさんの「秀丸さん、退院したよ」の一言で感動がピークに達した。》
 ―
▼ 鶴瓶と、若い2人を中心に物語が進行していく中で、初老の女性の患者が、
 外出許可をもらい着飾って娘のところに会いに行く。その彼女が行方不明に
なり、3日後に遺骨となって帰ってくる。その時に、患者仲間が、
「この人、実は娘に会いに行くのは嘘で、カプセルホテルに泊まっていたの。
それは誰も知るところ。」と…。 何かしらうら哀しいが、カプセルの中では、
「娘と幸せな時間を過ごしていたのでは」と、思いたくもなる。老いていくと、
何やら精神病棟の患者に一歩ずつ近づいているようである。集まりみれば、
「それぞれの老いか」と端的に見てとれる。 その一員なればこそ… 
中年以上は、老いを整えるに、必見の映画。「何かしら自分が変」と自覚する
にも、老化で居場所が無くなる程に苦しいものはないと思い知るにも。

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6443,閑話小題 ~生きる意味とは?
2018年11月03日(土)
   * 自分が最善だと信じるように生きればいい
 今さら「生きる意味とは何?」と考えることもないが、といって、何度も
繰返し考えるべき問題である。「何のため、生きてきたの?何で生きているの?」
死の問題と同じ哲学上の問題である。そして、その自問自答を、テーマとして
取上げてきた。

≪ 殆どの哲学者は表現の仕方が違っても、「生きる目的があるかどうか、
 知ることができないのだから、自分が最善と信じるように生きればいい、
という結論に至っている。
カミユは、哲学において真に重要な問いかけは「なぜ自殺しないか」だという
言葉が的を射ている。
 ・自分を偽らず生きること、
 ・よりよく生きること、
 ・正しいことをすること、それが人生の目的である。
価値ある何かは、自分自身がつくりだすものだ。≫
 ―
≪ ハイデッガーは1927年の著作『存在と時間』の中で、人間の意識の重く圧し
 掛かる死すべき運命について考察した。彼は人間を「現存在」――文字とおり、
「現にそこにあることを意味する――と定義した。 …私たちは、現に限られた
人生をどう過ごすかを自分で選ばなくてはならず、しかも賢い選択をしなければ
ならない。何しろ私たちは一度しか生きられてないからのだから。
死が、私たちを生きることに集中させる運命を認識することは、何が私たちに
重要かを決めるように迫り、それに集中させる。もし、吸血鬼のように、永遠に
生きる命を与えられたら、きっと何をするにもやる気を失ってしまう。
優先順位が消えて、意味あるものが何ひとつなくなってしまう。人生に意味が
あるのは、やがて間違いなく死が訪れるかわかっているからだ。≫
 ―
▼ ズ~ッと後ろから追いかけられていた死が、ある日を境に前側から迫って
 くるという70歳を過ぎて、3年近くになる。準備期間を含めた45年に亘った
事業整理を終えて7年半を過ぎ、行蔵から自分の姿を垣間見えるようになった。
良いも悪いも、「そのまま結構」。 満足度は、人生全体からみれば、80点。
 「遊び、学び、働き」を三分割してみれば、自己満足度の採点は、
「遊び90点、働き60点、学び80点」に…。バブル崩壊の認識に対し、あまりに
甘すぎた。それと、2001年のハイジャックテロ、2004年、2007年の二つの
地元の地震と、2008年のリーマンショックの認識も、あまりに甘かった。
 2001年5月から、この個人HPを始めて、ブログの両立をしていた割に、この
ブラック・スワンの到来の認識と対策が、甘かった。会社と、家族、個人の名義
を明確に分けていたため、路頭に迷うことのないと… で、これらの始末で、
「生きる意味とは何?」を肌身で味わうことなった。
『ご覧のとおり、そのまま、結構』で。「生きる意味とは、生きる味わい」と。
成るほど、甘じょっぱいが、食えない味でもない。結局は、自問自答で、
「日々、是、口実」。ふざけているのではない、これが自己葛藤。
後記: 過去文を個人HP内検索で、「生きる意味」と入れたところ、あるある。
 まあ、真面目なモノよと… 「‘良く’生きる」と、その意味あいが深まり、
味わいが深くなる。特に‘良く遊ぶが、基点。

・・・・・・
2018/04/04
閑話小題 ~加山雄三とヨット
   * 遊びをせんと生まれけむ!
 人間の価値は、それぞれ重複するが、遊び、働き、学び、と分けて考えると
理解しやすい。何処に重きを置くかになる。 それも時節により変化する。
幸福を目指すか、充実して人生を目指すかにより、大きく左右される。
世の中には生れつき幸福な人がいる。波乱万丈では加山雄三が、その部類に
含まれる。彼の趣味がヨットであることは、よく知られている。そのヨットが
全焼したというニュースが流れ、加山が涙を流した映像が映し出されていた。
 問題は、保険に入っていたかどうか。入ってなくとも、80歳の年齢からして、
そう遠くない旅立ちの未練が少なくなるのが幸いと穿った見方も出来る。
 
 「遊びをせんとや生まれけむ 戯(たわぬ)れせんとや生まれけん
         遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動( ゆる)がるれ」

《 西伊豆町の港で、俳優で歌手の加山雄三が事実上のオーナーのプレジャー
 ボート「光進丸」が炎上した火災で、出火当日に船内でエアコンなどの点検が
行われていたことが2日、下田署への取材で分かった。同署は出火との関連の
有無を調べる。同署によると、船を管理する地元の船舶修繕会社の従業員が1日
午後1時ごろから約1 時間、船内で作業した。エアコンは、カビの発生を防ぐ
ため常時稼働しており、点検でも異常はなかったという。火災は1日午後に発生。
出火当時、船は無人でけが人はない… 
 このヨットは、27歳の時に自ら設計に加わり建造した中型クルーズ船「光進丸
の3代目。値段は4~5億。趣味として、自ら設計に加わったヨットの航海は最高の
贅沢な遊びになる。幸福を絵に描いたような男の一人である。》

▼ 幸せな男としてと有名人を絞ると、故・植木等、赤塚藤雄、 関野吉晴
(探検家・人類学者・外科医)、数年前に亡くなった鳩山邦夫などがあげられる。
逆に野球一つに絞った長嶋茂雄のようなの幸せがある。 関野は、アフリカから
ユーラシア大陸を経て、 広大な無人の新大陸(南北アメリカ大陸)へと旅した。
グレート・ジャニーなどの旅をするために医師になった冒険家。
加山雄三に似て趣味を貫徹するために職業を選択している。
 7年前に事業整理を決断したが、加山のニュースで思ったのが、ホテルの整理
とヨット消失。これを類推し、<彼がヨットを失っても、設計段階から参加した
ヨットの創り遊びと、航海を楽しんだ行蔵が酷似している。元は、そこで既に
取った行蔵を当事者以外は知り得ない!>と、思っていた。 1~2年もしない
うちに、諦めがつく? 当人の心の内を吐露は出来ないが、悔いは少ないはず。
わたし個人として、遊びの切口では、9割方は満足しているが、遊び足りなかった
悔いは少ない。加山と比べようがないが、羨ましい限り! そこで… 
「上を見れば、キリがない、下を見れば底がない、横をみれば情けない!」
の言葉が浮かぶが。これも元もと少ない。 人生、こんなもの!

・・・・・・
4401,フランクル ーつれづれに
2013年04月04日(木)
   * フランクル
 昨日、何気なく昼、NHK/Eテレをまわすと、
フランクル“夜と霧”-終-第4回「苦悩の先にこそ光がある」≫
を放送していた。フランクルの著書は何冊か読できたが、いずれも大きな
感銘を受けた。  ーNHKのブログによると、
【 フランクルは、生きる意味は自ら発見するものであり、苦しみは真実への
 案内役だと説いた。最終回では、フランクルの言葉に支えられながら生きて
きたという、姜尚中さんをスペシャルゲストとして招く。姜さんは「与えられた
運命を引き受け、それをバネにすることで成長が生まれる」と言う。先行きの
見えない不安が広がっている今、わたしたちは生きる希望をどのように見いだす
べきなのだろうか。「夜と霧」から考える。】とあった。
メモを取ってなかったので、少し文言は変わるが、
《 ◎ 成功、失敗は左右の水平軸に分けられるが、縦線の上に意味、
  下には絶望・苦悩を置いて縦横の立体で捉えるべき。
 ◎ 砂時計で上の砂が真ん中の細い管を通って落ちて、下に溜まる。
  上の部分が未来、細い管の部分が現在、下が過去になる。私たちは
  下の過去に重きをおかないが、苦悩などを含め必死に生きた管(現在)
  を過ごした過去は、充分に価値があり、その人そのものになる。 
 ◎ 苦悩とは、人間を成熟させて真実の自分を呼び覚まし、
  生きる意味を成就させるチャンスそのものになる。
 ◎ 人生に期待するのでなく、人生の方が私たちに期待している。》が印象的。
 フランクルといえばー自己超越のための3つの意味(価値)ーが、挙げられる。
1・創造価値: 創造行為を通して得られる意味 =仕事・子育て・学問・芸術
2・体験価値: 体験を通して得られる価値・意味 =自然・芸術・愛
3・態度価値: 運命に対し模範的な態度を取ることで得られる価値・意味=
  極限状況の中での尊厳ある態度。また、ー人生には発見されるべき価値や
  意味があるーとして
1・意志への自由 (いかなる境遇でも自由意志を持つことができる)
2・意味への意志 (意味と目的を発見し充足するのは人間の努力である)
3・人生の意味  (創造・体験・態度など生きる姿勢の中に意味を見出す) 
 の3つを上げている。フランクルは、「生きるとは価値判断(学習)と選択の
連続である」という信念が一貫してある。よく遊び、よく学び、よく働くことだ。
それに私の考えを加えれば、喜怒哀楽を開放してやることだ。
・・・・・・
2015/05/22
アウシュビッツの回想
                      『読書脳』立花隆著 
   * アウシュビッツの奇跡的幸運(地獄に仏)
 二ヶ月前のNHK/BSのアーカイブで、ある女性の奇跡的生還を扱っていたが、
これも似たケース。奇跡的幸運が重ならないと、この過酷の状況下で生延びる
ことなど出来ようはずがない。
≪「シモーヌ・ヴェーユは驚くべき女性だ」と書くと、日本では社会思想家の
シモーヌ・ヴェーユを思い浮かべる人が多いかもしれないが、私が言及している
のは、もう一人のシモーヌ・ヴエーユだ。フランスで最も有名な女性政治家。
一九七四年シラク内閣で保健大臣になったのを皮切りに、歴代の内閣で保健大臣
をつとめ、フランスに人工妊娠中絶法を導入したことで知られる。一九七九年
には、第一回欧州議会で直接選挙による初代議長に選出されてもいる。
だが彼女を何より有名にしているのは、ドイッがフランスを占領している最中、
ユダヤ人身分証偽造)に問われて、ゲシュタポに逮捕され、アゥシュヴィッツ
送られながら、奇跡の生還をとげたこと。彼女の腕には、いまでも囚人番号の
入れ墨がある。シモータ・ヴェーユ『シモーヌ・ヴェーユ回想録』は自ら筆を
とってその数奇な人生をふり返ったもので、フランスでは〇七年に発売されるや
たちまちベストセラーになった。政治家になってからの話も面白いが、圧巻は
第二章「罠」と第三章「地獄」。逮捕劇とアウシュビッツ時代を語ったくだり。
アウシュヴィッツに着くとすぐに、その場で囚人の仕分けが行われた。彼女は
十六歳だったが、見知らぬ人の耳打ちで「十八歳」と申告し危くガス室送り
をまぬがれる。子供、老人、身障者など労働に適さないと判定された者は、
その場でガス室送りのトラックに乗せられたのだ。「親や子どもがどこへ
行ってしまったのか(略)カポー(女看守)に尋ねる人がいると、彼女たちが
窓から見える死体焼却炉の煙突とそこから上がる煙を指し示していたことを
私は覚えている。(略)死体焼却炉の煙は休みなく煙をはき出していた。
堪え難い匂いが立ちこめていた】 読んでいくと、彼女が生きながらえたのが
不思議に思えるくらい地獄の生活がつづく。収容所の娼婦あがりの女監督官に
気に入られて「あんた本当にかわいいねえ、ここで死なすにはもったいないよ。
別のところへ行けるようにしてあげる」「でも母と姉が一緒だからいいです」
と断ると、「じゃお母さんとお姉さんも一緒に」と、本当に三人そろって、
アウシュヴィッツから別?収容所に移され、仕事も調理担当に代えてくれる
というウソのような話が本当に実現した。その女監督官がなぜそんな特別の
ことをしてくれたのか、理由はよくわからない。その頃かわいい女囚に同性
愛的サービスを求めて特別の便宜をはかる女看守もいたが、それ的な要求も
なかったという。それから間もな-戦争が終り、女監督官は英国の手で
逮捕され処刑されてしまったので、その理由がいまでもわからないという。
本書には若いときのヴェーユの写真もおさめられているが、確かにガス室
すぐ殺すには惜しい容貌だ。≫
▼ アウシュビッツといえば、フランクルである。12年前に、彼の本を
 集中して読んだが、人生への絶対的肯定に驚かされた。こういう極限の中で
奇跡的に生延びている人の共通点がある。それは、この状況下から生延びて、
家族か、友人たちと楽しい時間を過ごす具体的イメージを持っている人という。
【人生に何かを求めるのでなく、人生が私に何を求めているかを問うべきだ!】
が、特に印象に残っている。女監督官は、ただヴェーユが可愛いという理由
だけでなく、光る何かを見出したのだろう。そして、その後、彼女は光った
のである。肯定的イメージ化と、信念こそが、人生で最も必要ということか。
――
2003/09/19
《V・E・フランクル》について
 十数年前にフランクルの「夜と霧」を読んで感銘した。
そして数年前、春秋社の以下の彼のシリーズをむさぼり読んだ。
人生の調度まがり角であったためであろう。
その意味の深さー絶対的人生の肯定に魂を揺さぶられた思いであった。
彼の「意味」発見のための3つの問い
「私は、この人生で,今何をすることを求められているか」
「私のことをほんとうに必要としている人は誰か。その人は、どこにいるのか」
「どの誰かや何かのために、私のできることには、何があるか」
この3つを常に念頭において生きることが,『なすべきこと』
『満たすべき意味』を発見するための手がかりになると、
フランク心理学では考えている。

特に以下の分析には深く納得をした。
ー自己超越のための3つの意味(価値)ー
1・創造価値: 創造行為を通して得られる意味
          =仕事・子育て・学問・芸術
       ー力への意志
2・体験価値: 体験を通して得られる価値・意味
          =自然・芸術・愛
       ー愛への意志 
3・態度価値: 運命に対し模範的な態度を取ることで
        得られる価値・意味ロゴスの覚醒=対象との一体化
        ※自身が何らかの喜びに満たされていること
       ー知への意志 
人生には発見されるべき価値や意味がある
 (1)意志への自由 (いかなる境遇でも自由意志を持つことができる)
 (2)意味への意志 (意味と目的を発見し充足するのは人間の努力である)
 (3)人生の意味  (創造・体験・態度生きる姿勢の中に意味を見出す)
  ー生きることは価値判断(学習)と選択の連続である

ー私が読んだ本は以下であるー
・「夜と霧」:ドイツ強制収容所の体験記録
 V・E・フランクル 霜山徳爾(訳)  みすず書房  1985年
・「それでも人生にイエスと言う」 V・E・フランクル 春秋社 1993年
・「宿命を超えて、自己を超えて」
 V・E・フランクル山田邦男・松田美佳(訳) 春秋社 1997年
・「<生きる意味>を求めて 」
  V・E・フランクル  諸富祥彦(監訳)
  上嶋洋一・松岡世利子(訳)    春秋社 1999年
・「フランクル回想録:20世紀を生きて」
  V・E・フランクル  山田邦男(訳) 春秋社 1998年
・「フランクルに学ぶ 」    
  斉藤啓一 日本教文社  2000年
・「どんな時も、人生に‘YES’と言う
            大和出版