閑話小題 ~腰痛について

f:id:horii888888:20201103064312j:plain

   * 3~5年周期の腰痛が…
 腰痛について、ここで何度もテーマにしてきた。…スポーツジムに通い始めて、
数ヶ月で10年経過するが、ヨガエアロの効果もあってか腰痛も徐々に効用が出て
きていた。ところが、2ヶ月前から季節要因も加わり再発した。この時節の例年
行事でもあるが… …そこで、ジム通いを週4~5回を、週3~4に減らして様子を
みているが、まだ時間を要しそう。 
 腰痛は気力が萎えてくるから困りもの。 自転車で転倒したのを切っ掛けに、
早朝のポタリングを休ん有難いことにでいることも影響をしている。 ポタリングの時間を、
パソコン前で過ごしているのも腰に多大な負担になっている。
これも75歳の壁の一つか! 知人で亡くなるケースで、何かの事故で運動量が
減った分、飲酒と食事制限が出来てないこともある。
 ―
   * さて、トランプの信認選挙が!
 査定からして否認だろうが、瀬戸際作戦をしてくる可能性が大。 何やら
良からぬことを考えている節がある。ロシアの後方支援で、大統領になった男が
考えることは… 司法を抑えること。如何なることになるのやら。歴史に残る
落日の悲喜交々劇のオマケも有りうる! 大統領がツイッターで、舞台裏の公表
も如何なものか!
 ―
   * そろそろ今年の総括の時節
◉ 今年になって、想いもしなかったパンデミック(コロナ禍)が世界を覆って
 しまった。これが、スペイン風邪と、第一次、二次世界大戦の一連の規模に
発展するのか否かは、今のところは判断できないが、その可能性は、充分ある。
現在の流れでは、決して予断を許さない。アベノミクスと、オリンピックで、
何とか凌いできた安倍政権も、アッサリと幕引き。秘書役の菅官房長が、政権
を引継いだ。 その二つも藻屑の泡が表立ってきた。
 家内が、このところ上機嫌! 秘・異郷旅行が、この情勢ともなれば、
<夢のまた夢>の世界に! YouTubeを加えると、連日、その何処かの映像が
流れている。 行蔵は溜る程、魂を豊かにしてくれる! 放映で記憶追加も… 
有難いことに年に数割の金利(記憶追加)と考えられる! 
加山雄三や、イチロウなど、想像を遥かに超えた面白い人生だったのだろう!

・・・・・・
6807,映画評 ~『閉鎖病棟 ~それぞれの朝』
2019年11月03日(日)
   * 昨日、みた映画評から
 暗くて重苦しいそうな題名で躊躇したが、見過ごせば後悔すると、気持ちを
 整えて見ることに。
 この映画評を書くにあたり、Amazonの大元の小説の概要には…
《 九州の精神科医の作家の山本周五郎賞の受賞の作品。
 精神病院で暮らす患者の物語で、3人の暗く事件性を持った過去が語られる。
舞台設定は精神病棟の患者達の日々。チュウ(鶴瓶)を中心に導入部で語られた
3人が絡み事件は大きく展開していく。》
 私は人間は多かれ少なかれ、須らく、精神疾患を抱えて生きていると思っている。
見ている内に、自分自身も、病棟の1人の患者のなってしまう程に感情移入を
させるのは、精神科医の成せる業か。
 ――
 ネット上の評価が、秀逸である。
   ~「病気」にある背景をみつめて~
    chikuhouさん |2019年11月2日 |PCから投稿 |鑑賞方法:映画館
《 原作未読  妄想、自傷行為、常同行為、暴力、暴言、幻視、幻覚、不眠  
 社会で生活することが不適合とされる行為(症状)が現れると、その不適合な
症状をしっかりと受け止め、療養する精神科病院。一昔前はその密室性から様々
な事件が報道もされ、「開放化」の流れになっている中においても、家族や社会
との関係が損なわれてしまい、長期の入院にならざるを得ない現実も依然として
あります。「周囲からのすすめ」で医療保護入院の形態をとっていても、帰る
場所がなければ任意入院にならざるを得ない背景もあるのでしょうか
医療者ではなく、患者同士の関係から描かれるところで、「病気」に至った背景
を思わざるを得ません。 不適合な症状を「抑え込む治療」と共に、陶芸や書道、
絵画などの「創作活動を地道に取り組む治療」に作業療法士や、精神保健福祉士
が現実には取り組まれていて、地道な精神科医療の現場もよく描かれていた。
売店や屋外の様子、外出許可や金銭の所持など、今の精神科病院の姿もわかる。
患者同士のおもいやりのようなものの存在に、希望を持ちたいと思うラスト
でした  (11月2日 イオンシネマりんくう泉南にて鑑賞)》
 ――
《 殺人は起きるがミステリーではない。
 精神的な不調を持つ人達に、周りの人達や社会がどう受け止めているか。
また彼らが社会復帰しようする努力や期待にどう答えれば良いのか。
悲しくて、嬉しくて感情が昂り涙、涙でした。 事件が発生して、最後の法廷の
場面、チュウさんの「秀丸さん、退院したよ」の一言で感動がピークに達した。》
 ―
▼ 鶴瓶と、若い2人を中心に物語が進行していく中で、初老の女性の患者が、
 外出許可をもらい着飾って娘のところに会いに行く。その彼女が行方不明に
なり、3日後に遺骨となって帰ってくる。その時に、患者仲間が、
「この人、実は娘に会いに行くのは嘘で、カプセルホテルに泊まっていたの。
それは誰も知るところ。」と…。 何かしらうら哀しいが、カプセルの中では、
「娘と幸せな時間を過ごしていたのでは」と、思いたくもなる。老いていくと、
何やら精神病棟の患者に一歩ずつ近づいているようである。集まりみれば、
「それぞれの老いか」と端的に見てとれる。 その一員なればこそ… 
中年以上は、老いを整えるに、必見の映画。「何かしら自分が変」と自覚する
にも、老化で居場所が無くなる程に苦しいものはないと思い知るにも。

・・・・・・
6443,閑話小題 ~生きる意味とは?
2018年11月03日(土)
   * 自分が最善だと信じるように生きればいい
 今さら「生きる意味とは何?」と考えることもないが、といって、何度も
繰返し考えるべき問題である。「何のため、生きてきたの?何で生きているの?」
死の問題と同じ哲学上の問題である。そして、その自問自答を、テーマとして
取上げてきた。

≪ 殆どの哲学者は表現の仕方が違っても、「生きる目的があるかどうか、
 知ることができないのだから、自分が最善と信じるように生きればいい、
という結論に至っている。
カミユは、哲学において真に重要な問いかけは「なぜ自殺しないか」だという
言葉が的を射ている。
 ・自分を偽らず生きること、
 ・よりよく生きること、
 ・正しいことをすること、それが人生の目的である。
価値ある何かは、自分自身がつくりだすものだ。≫
 ―
≪ ハイデッガーは1927年の著作『存在と時間』の中で、人間の意識の重く圧し
 掛かる死すべき運命について考察した。彼は人間を「現存在」――文字とおり、
「現にそこにあることを意味する――と定義した。 …私たちは、現に限られた
人生をどう過ごすかを自分で選ばなくてはならず、しかも賢い選択をしなければ
ならない。何しろ私たちは一度しか生きられてないからのだから。
死が、私たちを生きることに集中させる運命を認識することは、何が私たちに
重要かを決めるように迫り、それに集中させる。もし、吸血鬼のように、永遠に
生きる命を与えられたら、きっと何をするにもやる気を失ってしまう。
優先順位が消えて、意味あるものが何ひとつなくなってしまう。人生に意味が
あるのは、やがて間違いなく死が訪れるかわかっているからだ。≫
 ―
▼ ズ~ッと後ろから追いかけられていた死が、ある日を境に前側から迫って
 くるという70歳を過ぎて、3年近くになる。準備期間を含めた45年に亘った
事業整理を終えて7年半を過ぎ、行蔵から自分の姿を垣間見えるようになった。
良いも悪いも、「そのまま結構」。 満足度は、人生全体からみれば、80点。
 「遊び、学び、働き」を三分割してみれば、自己満足度の採点は、
「遊び90点、働き60点、学び80点」に…。バブル崩壊の認識に対し、あまりに
甘すぎた。それと、2001年のハイジャックテロ、2004年、2007年の二つの
地元の地震と、2008年のリーマンショックの認識も、あまりに甘かった。
 2001年5月から、この個人HPを始めて、ブログの両立をしていた割に、この
ブラック・スワンの到来の認識と対策が、甘かった。会社と、家族、個人の名義
を明確に分けていたため、路頭に迷うことのないと… で、これらの始末で、
「生きる意味とは何?」を肌身で味わうことなった。
『ご覧のとおり、そのまま、結構』で。「生きる意味とは、生きる味わい」と。
成るほど、甘じょっぱいが、食えない味でもない。結局は、自問自答で、
「日々、是、口実」。ふざけているのではない、これが自己葛藤。
後記: 過去文を個人HP内検索で、「生きる意味」と入れたところ、あるある。
 まあ、真面目なモノよと… 「‘良く’生きる」と、その意味あいが深まり、
味わいが深くなる。特に‘良く遊ぶが、基点。

・・・・・・
2018/04/04
閑話小題 ~加山雄三とヨット
   * 遊びをせんと生まれけむ!
 人間の価値は、それぞれ重複するが、遊び、働き、学び、と分けて考えると
理解しやすい。何処に重きを置くかになる。 それも時節により変化する。
幸福を目指すか、充実して人生を目指すかにより、大きく左右される。
世の中には生れつき幸福な人がいる。波乱万丈では加山雄三が、その部類に
含まれる。彼の趣味がヨットであることは、よく知られている。そのヨットが
全焼したというニュースが流れ、加山が涙を流した映像が映し出されていた。
 問題は、保険に入っていたかどうか。入ってなくとも、80歳の年齢からして、
そう遠くない旅立ちの未練が少なくなるのが幸いと穿った見方も出来る。
 
 「遊びをせんとや生まれけむ 戯(たわぬ)れせんとや生まれけん
         遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動( ゆる)がるれ」

《 西伊豆町の港で、俳優で歌手の加山雄三が事実上のオーナーのプレジャー
 ボート「光進丸」が炎上した火災で、出火当日に船内でエアコンなどの点検が
行われていたことが2日、下田署への取材で分かった。同署は出火との関連の
有無を調べる。同署によると、船を管理する地元の船舶修繕会社の従業員が1日
午後1時ごろから約1 時間、船内で作業した。エアコンは、カビの発生を防ぐ
ため常時稼働しており、点検でも異常はなかったという。火災は1日午後に発生。
出火当時、船は無人でけが人はない… 
 このヨットは、27歳の時に自ら設計に加わり建造した中型クルーズ船「光進丸
の3代目。値段は4~5億。趣味として、自ら設計に加わったヨットの航海は最高の
贅沢な遊びになる。幸福を絵に描いたような男の一人である。》

▼ 幸せな男としてと有名人を絞ると、故・植木等、赤塚藤雄、 関野吉晴
(探検家・人類学者・外科医)、数年前に亡くなった鳩山邦夫などがあげられる。
逆に野球一つに絞った長嶋茂雄のようなの幸せがある。 関野は、アフリカから
ユーラシア大陸を経て、 広大な無人の新大陸(南北アメリカ大陸)へと旅した。
グレート・ジャニーなどの旅をするために医師になった冒険家。
加山雄三に似て趣味を貫徹するために職業を選択している。
 7年前に事業整理を決断したが、加山のニュースで思ったのが、ホテルの整理
とヨット消失。これを類推し、<彼がヨットを失っても、設計段階から参加した
ヨットの創り遊びと、航海を楽しんだ行蔵が酷似している。元は、そこで既に
取った行蔵を当事者以外は知り得ない!>と、思っていた。 1~2年もしない
うちに、諦めがつく? 当人の心の内を吐露は出来ないが、悔いは少ないはず。
わたし個人として、遊びの切口では、9割方は満足しているが、遊び足りなかった
悔いは少ない。加山と比べようがないが、羨ましい限り! そこで… 
「上を見れば、キリがない、下を見れば底がない、横をみれば情けない!」
の言葉が浮かぶが。これも元もと少ない。 人生、こんなもの!

・・・・・・
4401,フランクル ーつれづれに
2013年04月04日(木)
   * フランクル
 昨日、何気なく昼、NHK/Eテレをまわすと、
フランクル“夜と霧”-終-第4回「苦悩の先にこそ光がある」≫
を放送していた。フランクルの著書は何冊か読できたが、いずれも大きな
感銘を受けた。  ーNHKのブログによると、
【 フランクルは、生きる意味は自ら発見するものであり、苦しみは真実への
 案内役だと説いた。最終回では、フランクルの言葉に支えられながら生きて
きたという、姜尚中さんをスペシャルゲストとして招く。姜さんは「与えられた
運命を引き受け、それをバネにすることで成長が生まれる」と言う。先行きの
見えない不安が広がっている今、わたしたちは生きる希望をどのように見いだす
べきなのだろうか。「夜と霧」から考える。】とあった。
メモを取ってなかったので、少し文言は変わるが、
《 ◎ 成功、失敗は左右の水平軸に分けられるが、縦線の上に意味、
  下には絶望・苦悩を置いて縦横の立体で捉えるべき。
 ◎ 砂時計で上の砂が真ん中の細い管を通って落ちて、下に溜まる。
  上の部分が未来、細い管の部分が現在、下が過去になる。私たちは
  下の過去に重きをおかないが、苦悩などを含め必死に生きた管(現在)
  を過ごした過去は、充分に価値があり、その人そのものになる。 
 ◎ 苦悩とは、人間を成熟させて真実の自分を呼び覚まし、
  生きる意味を成就させるチャンスそのものになる。
 ◎ 人生に期待するのでなく、人生の方が私たちに期待している。》が印象的。
 フランクルといえばー自己超越のための3つの意味(価値)ーが、挙げられる。
1・創造価値: 創造行為を通して得られる意味 =仕事・子育て・学問・芸術
2・体験価値: 体験を通して得られる価値・意味 =自然・芸術・愛
3・態度価値: 運命に対し模範的な態度を取ることで得られる価値・意味=
  極限状況の中での尊厳ある態度。また、ー人生には発見されるべき価値や
  意味があるーとして
1・意志への自由 (いかなる境遇でも自由意志を持つことができる)
2・意味への意志 (意味と目的を発見し充足するのは人間の努力である)
3・人生の意味  (創造・体験・態度など生きる姿勢の中に意味を見出す) 
 の3つを上げている。フランクルは、「生きるとは価値判断(学習)と選択の
連続である」という信念が一貫してある。よく遊び、よく学び、よく働くことだ。
それに私の考えを加えれば、喜怒哀楽を開放してやることだ。
・・・・・・
2015/05/22
アウシュビッツの回想
                      『読書脳』立花隆著 
   * アウシュビッツの奇跡的幸運(地獄に仏)
 二ヶ月前のNHK/BSのアーカイブで、ある女性の奇跡的生還を扱っていたが、
これも似たケース。奇跡的幸運が重ならないと、この過酷の状況下で生延びる
ことなど出来ようはずがない。
≪「シモーヌ・ヴェーユは驚くべき女性だ」と書くと、日本では社会思想家の
シモーヌ・ヴェーユを思い浮かべる人が多いかもしれないが、私が言及している
のは、もう一人のシモーヌ・ヴエーユだ。フランスで最も有名な女性政治家。
一九七四年シラク内閣で保健大臣になったのを皮切りに、歴代の内閣で保健大臣
をつとめ、フランスに人工妊娠中絶法を導入したことで知られる。一九七九年
には、第一回欧州議会で直接選挙による初代議長に選出されてもいる。
だが彼女を何より有名にしているのは、ドイッがフランスを占領している最中、
ユダヤ人身分証偽造)に問われて、ゲシュタポに逮捕され、アゥシュヴィッツ
送られながら、奇跡の生還をとげたこと。彼女の腕には、いまでも囚人番号の
入れ墨がある。シモータ・ヴェーユ『シモーヌ・ヴェーユ回想録』は自ら筆を
とってその数奇な人生をふり返ったもので、フランスでは〇七年に発売されるや
たちまちベストセラーになった。政治家になってからの話も面白いが、圧巻は
第二章「罠」と第三章「地獄」。逮捕劇とアウシュビッツ時代を語ったくだり。
アウシュヴィッツに着くとすぐに、その場で囚人の仕分けが行われた。彼女は
十六歳だったが、見知らぬ人の耳打ちで「十八歳」と申告し危くガス室送り
をまぬがれる。子供、老人、身障者など労働に適さないと判定された者は、
その場でガス室送りのトラックに乗せられたのだ。「親や子どもがどこへ
行ってしまったのか(略)カポー(女看守)に尋ねる人がいると、彼女たちが
窓から見える死体焼却炉の煙突とそこから上がる煙を指し示していたことを
私は覚えている。(略)死体焼却炉の煙は休みなく煙をはき出していた。
堪え難い匂いが立ちこめていた】 読んでいくと、彼女が生きながらえたのが
不思議に思えるくらい地獄の生活がつづく。収容所の娼婦あがりの女監督官に
気に入られて「あんた本当にかわいいねえ、ここで死なすにはもったいないよ。
別のところへ行けるようにしてあげる」「でも母と姉が一緒だからいいです」
と断ると、「じゃお母さんとお姉さんも一緒に」と、本当に三人そろって、
アウシュヴィッツから別?収容所に移され、仕事も調理担当に代えてくれる
というウソのような話が本当に実現した。その女監督官がなぜそんな特別の
ことをしてくれたのか、理由はよくわからない。その頃かわいい女囚に同性
愛的サービスを求めて特別の便宜をはかる女看守もいたが、それ的な要求も
なかったという。それから間もな-戦争が終り、女監督官は英国の手で
逮捕され処刑されてしまったので、その理由がいまでもわからないという。
本書には若いときのヴェーユの写真もおさめられているが、確かにガス室
すぐ殺すには惜しい容貌だ。≫
▼ アウシュビッツといえば、フランクルである。12年前に、彼の本を
 集中して読んだが、人生への絶対的肯定に驚かされた。こういう極限の中で
奇跡的に生延びている人の共通点がある。それは、この状況下から生延びて、
家族か、友人たちと楽しい時間を過ごす具体的イメージを持っている人という。
【人生に何かを求めるのでなく、人生が私に何を求めているかを問うべきだ!】
が、特に印象に残っている。女監督官は、ただヴェーユが可愛いという理由
だけでなく、光る何かを見出したのだろう。そして、その後、彼女は光った
のである。肯定的イメージ化と、信念こそが、人生で最も必要ということか。
――
2003/09/19
《V・E・フランクル》について
 十数年前にフランクルの「夜と霧」を読んで感銘した。
そして数年前、春秋社の以下の彼のシリーズをむさぼり読んだ。
人生の調度まがり角であったためであろう。
その意味の深さー絶対的人生の肯定に魂を揺さぶられた思いであった。
彼の「意味」発見のための3つの問い
「私は、この人生で,今何をすることを求められているか」
「私のことをほんとうに必要としている人は誰か。その人は、どこにいるのか」
「どの誰かや何かのために、私のできることには、何があるか」
この3つを常に念頭において生きることが,『なすべきこと』
『満たすべき意味』を発見するための手がかりになると、
フランク心理学では考えている。

特に以下の分析には深く納得をした。
ー自己超越のための3つの意味(価値)ー
1・創造価値: 創造行為を通して得られる意味
          =仕事・子育て・学問・芸術
       ー力への意志
2・体験価値: 体験を通して得られる価値・意味
          =自然・芸術・愛
       ー愛への意志 
3・態度価値: 運命に対し模範的な態度を取ることで
        得られる価値・意味ロゴスの覚醒=対象との一体化
        ※自身が何らかの喜びに満たされていること
       ー知への意志 
人生には発見されるべき価値や意味がある
 (1)意志への自由 (いかなる境遇でも自由意志を持つことができる)
 (2)意味への意志 (意味と目的を発見し充足するのは人間の努力である)
 (3)人生の意味  (創造・体験・態度生きる姿勢の中に意味を見出す)
  ー生きることは価値判断(学習)と選択の連続である

ー私が読んだ本は以下であるー
・「夜と霧」:ドイツ強制収容所の体験記録
 V・E・フランクル 霜山徳爾(訳)  みすず書房  1985年
・「それでも人生にイエスと言う」 V・E・フランクル 春秋社 1993年
・「宿命を超えて、自己を超えて」
 V・E・フランクル山田邦男・松田美佳(訳) 春秋社 1997年
・「<生きる意味>を求めて 」
  V・E・フランクル  諸富祥彦(監訳)
  上嶋洋一・松岡世利子(訳)    春秋社 1999年
・「フランクル回想録:20世紀を生きて」
  V・E・フランクル  山田邦男(訳) 春秋社 1998年
・「フランクルに学ぶ 」    
  斉藤啓一 日本教文社  2000年
・「どんな時も、人生に‘YES’と言う
            大和出版