事件から1年8カ月 埼玉の無職男を逮捕

木々に囲まれた茨城県境町の住宅で2019年9月、親子4人が何者かに殺傷された事件。

約1年8カ月の時を経て、5月7日に展開した。

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上着で顔を隠しながら警察署へと入っていく男。殺人の疑いで逮捕された埼玉県三郷市の無職・岡庭由征容疑者(26)。

岡庭容疑者は2019年9月、茨城県境町の住宅に侵入し、会社員の小林光則さん(当時48)と妻の美和さん(当時50)を刃物で複数回刺すなどして殺害した疑いが持たれている。

事件発生当時の防犯カメラ映像には、雨の中をパトカーや救急車が慌ただしく現場へと向かう様子が残されていた。

小林さんの住宅には当時3人の子供もいて、1階にいた21歳の長女は無事だったが、2階にいた当時中学1年生の長男と小学6年生だった次女も刃物で襲われるなどして重軽傷を負った。

事前に襲撃用スプレーを購入し現場までは自転車を利用か

これまでの調べで、次女は侵入してきた犯人に催涙スプレーのようなもので襲われたことがわかっている。

捜査関係者によると事件前、岡庭容疑者がクマ撃退スプレーを購入した形跡が見つかったという。

犯人の絞り込みが進む中、岡庭容疑者は2020年11月、硫黄を約45kg保管した疑いで逮捕された。さらに2021年2月、偽の警察手帳を作成した疑いで逮捕、その後起訴された。

当時送検された際の映像を見ると、マスクをつけて以前よりも痩せたような印象だ。

岡庭容疑者が住んでいたのは埼玉県三郷市。

事件現場となった茨城県境町までは直線距離で30kmほど。どのようにして現場へと向かったのだろうか。

警察は岡庭容疑者の自宅からスポーツタイプの自転車を押収。岡庭容疑者は運転免許を所持しておらず、事件現場まで自転車を利用した可能性があるとみている。

逮捕を受け近所の住民は…

犯行の目的は何だったのか。警察は動機や認否について明らかにしていない。

現場は事件から約1年8カ月たった現在も規制線が張られ、一家が住んでいた住宅は誰も住んでおらずひっそりとしている。

近所の住民A:
こんな田舎でこんな事件が起きるとは思わないから(逮捕されて)本当によかった。子どもたちだよな、かわいそうになのは。涙出ちゃう…

近所の住民B:
何のために金目当てで入ったのか、何があれ(目的)なんだか全然わからなかった。

警察によると、岡庭容疑者と被害者との間に接点はなく、犯行に使われた凶器も見つかっていない。

(「イット!」5月7日放送より)