2004年12月19日(日)
1356, 梅の花ー2

部屋は六畳ぐらいの大きさで、机の下が掘りごたつ風になっている。
メニューは、湯葉煮、茶碗蒸し、豆腐のけんちん揚げ、黒豚と季節野菜の豆乳しゃぶしゃぶ、
豆乳リゾッテ風、シャーベットである。食事が終了するのに、一時間半はかかった。
挨拶に来た、マネジャー風の人の話によると「昼客の殆どが女性のグループで、11時過ぎに来て2時近くまでいる。
その為お客はあまり回転をしない」とか。最短で1時間半かかるのだから、女性客はそれだけ居座るだろう。
いま流行の、スローフードの典型である。「郊外型、高級料亭ふう京料理のスーパーストア廉価店」といえる。
新潟下越中越地区の女性客が一巡する数年は、物珍しさも手伝って好成績をあげるだろう。
その後は何とかやっていけるかどうかの業態。経営者も、3〜4年で投資回収をしてしまえば、後は何とかなると
踏んでいるのではないだろうか。 たまたま知人の姪が、東京の「梅の花」で店長をしているという。
新潟のこの店は成功で、客単価は5000円弱。 会社全体として、この三年で勢いは落ち始めたという。
店で作る豆腐以外は九州の本部から送ってくるレトルトの加工するだけ。
「チェーンシステムを京懐石料理に取り入れた」ということだ。
梅の花」のHPを調べると、決算書の内容から見て、それほど好業績の会社ではない。
売り上げが200億、自己資本比率が30%弱。多店化を始めた頃の店が成績が急落したため、新店でカバーせざるを
得ないというのが決算書から読み取れる。 三年前の9・11事件からの落ち込みは何処も同じである。
客としての判断は、あくまでも女性客に的をしぼった店であり、もう二度と行かなくてもよい店である。
 しかし、長い時間ゆっくりと食事をしたい女性客にとっては良いと思われる。

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