2004年07月07日(水)
1191, 異境・秘境ツアーレッスンー8
 ートラベルはトラブル

アフリカや、南米、シルクロード、北極圏などの最終目的地に着くまでは何回かの飛行機を乗りつぐ。
飛行機は気圧の関係も含め、快適の乗り物ではない。一番価格の安いツアーを選ぶ関係上、エコノミークラス。
特に成田からの最初のフライトの12〜13時間が厳しい。

酒を買い込んで、ドンドン飲んでトイレに通うのがコツである。といって飲みすぎると、
腹の具合が着陸時点でおかしくなる。 これも楽しみのうちと暗示をかけて、音楽を聴いたり映画を見る。
その合間に行き先のパンフレットや資料に目を通す。少しでも嫌だとか、早く着かないかとは考えないことだ。
人生と同じでプロセスに気持の隙を見せないことである。音楽が気持を和らげてくれるのも人生と同じである。

南アフリカに行ったとき、名も知れない国の、名も知れない飛行場で猛暑の中、10数時間も足止めを食らったことがあった。
さすがにツアー慣れをした人たち、誰も不平をいう人はいなかった。
言ったところで、どうしようもないことを皆知っているからだ。その場面をむしろ余裕で楽しんでいるようにも思えた。
人生の圧縮されたレッスンそのものである。苦難こそ、余裕を持って楽しむ姿勢が、その苦難を苦難でなくしてしまう。
トラベルとは、トラブルの語源という。旅行では苦難、問題が次々と立ちはだかってくる。

中国のタクマラン砂漠から、新羅ウイグル地区を抜けて、パキスタンカラコルムハイウエーを通っての2週間の旅行は、
まさしくトラブルの連続であった。 それを割り切っていたためか、そのトラブルがむしろ面白いのだ。

人生も同じである、トラブルはつきものと割り切ってしまえばよい。
振り返ってみると丁度よいトラブルが、そのつど与えられていた。
中心点から目をそむけず、ひたすら立ち向かっていれば、いつの間にか問題は解決されるものだ。

感動を経験するために、トラブルを通り抜けていくから良いのである。 人生も旅行も、ゲームである。

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2003年07月07日
アラスカ旅行中
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2002年07月07日
スイス旅行中