閑話小題 ~終わってみれば白鵬ですか…

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   * モンゴル支配が、まだまだ
 千秋楽に、全勝同意の照乃富士との取組で、白鵬が優勝した。
実力からして、こんなところ! 照乃富士に花を持たせる仁義が日本的だが、
二人ともモンゴル人。これでも目出度しということになる。このところ、若手に
有望力士を見かけるが、モンゴル系ばかり… 日本人だけのシンジケートで談合
が罷り通る世界より、新鮮でいい。
 ――
   * 国内パンデミックも、第5波が到来
 ワクチン接種が進む中で、国内では5波が到来、収まる気配は全く無い。
健康面では良いが、これでは経済がまわらない。秋口から冬にかけて、修まる
方向になるのが自然だが、更に新たな変異コロナ禍の出現が有りえること。
自然災害同様に、温暖化が影響しているから複雑度が増している。
これが21世紀の原風景といえば、そうだが… その最中、東京オリンピック
強行開催されるが、何とまあ盛り上がりが無いのは当然。…これも開催されれば、
空気が変わるのだろうが、秋の選挙は、野党が野党だけに自民党の惨敗と成り
ようがないから始末が悪い。
 ――
   * 店頭で体温計のチェックがあるが…
 飲食店などの店頭の体温計チェック… 37・2度がラインのようだが、
引っ掛った場合は、近くの委員に連絡義務がある…? 
昨日、何処かの店舗で37・2度!で病院への連絡を促された客が、如何しようか
と狼狽えていたが、立ち止まって成行きを見ている訳にもいかず、その場を
離れたが、さて如何に…? 入店まじかの中年の小母さん曰く、
「迷わず病院に行くべきよ… 私ならショックで倒れてしまうわ!」
放置のママも、問題だが…

・・・・・・
7067,読書日記 ~超速脳内整理術 ~1
2020年07月20日(月)
           <『頭のよさはノートで決まる』斎藤孝著>
   * 頭のよさはノートで決まる
 19年前に、このブログを始めたのが、最大の欠点の情報管理を何とかしたい!
が基点にあった。ネットサーフィンと、当時の個人用のHPを立上げて、毎日の
経験と、新たに得た知識や来し方の記憶を残したいと… 知人の会社のSEを紹介
してもらい、何とかしたいと思っていたところ、自宅近くのソフトハウスが、
PC教室をオープン。タイミングからして願ったり叶ったりの救施主のよう。
早速、ネットサーフィンと、個人用HPを目的に通いだした。その流れで、ここ
まで来たが、以来、この作成が生活の中心になったが、それが、また面白い!
 今さらだが、誰かがノート作成の重要さを教えてくれたら、人生が大きく
変わっていただろうに! …それでも、19年以上にわたり、その無念さ故に、
<一日一テーマ>を書き続けることが出来たのは、幸いであった。
 
 ここでノートの基本が、『板垣+先生の言葉』という。このテーマ日記も、
記憶に残したい部分を≪ … ≫で括り、▼で、その時点の私の言葉を書き
加えている。 学校を卒業直後に、それに気づき、カードを二枚ホチキスで
ミニファイル状にして、新聞切抜きを挟んだり、ファイルの表裏に、感想を
書込んだりした。ところが、それ自体が、目的になり、二度と見る機会がなく
なり、集積の徒労になってしまい、一年で、その習慣を止めてしまった。
現在のブログには、ブログ内検索があり、即座に、羅列され出てくる!
その意味では、ブログは人類の偉大な遺産になる。としても、19年の蓄積は、
自分にとって何だろう? それでも、内的可視化も、精神の健康管理になる。
 その積み重ねが、他者の言動や、行き交う社会でクロスする一瞬の情報の
キャッチに重大の役割を果たしてくれる。

 学生時代や、若い時分に書き残した、日記や、雑文の一文に出会いハッと
すること屡々。私のライフワークの一つに『世界・秘異郷ツアー』がある。
帰りの機内で、その経験をメモにとり、文章にまとめ上げる。今ではデジカメ
があり、気楽に写真メモがとれ、ブログに載せることが可能。今では映像が
中心になっている。 そして、YouTubeに載せる。
                         ~つづく
・・・・・・
6700,閑話小題 ~おい、何をしでかした!
2019年07月20日(土)
   * 33人殺戮のアニメ会社への攻撃 
 堂々と、追詰められたアニメ御宅が、自分の作品をパクられたと、アニメ会社
へ放火した事件としても… これほど死傷者が出れば、ただ事で済まされまい。 
本人も、まさか、これほどの大参事になるとは思いもしなかっただろうが… 
可燃性が高い建物だったのが悪かった。 公安が超法規的に処理に入ってよい
案件となる可能性が… 恐喝の極道ヤクザにとって、「何をしてくれたか」と、
震えあがっている? 「自分が書いた小説がパクられた」が怒りというが…
その真偽はまだネット上には書かれていない。時、同じくして、NHKの朝ドラが、
アニメを目指す女性の物語「あさ空」。偶然だが、御宅の世界がアニメの特徴。
 今年後半の大荒れを予想される…殺伐とした大事件。 京都といえば、餃子の
王将社長のプロの実行犯と思しき暗殺事件が未解決。関西はヤクザ者に寛容の
イメージが強い。
 ―
   * 大相撲も明日が千秋楽
 終わってみれば4人の大関が総崩れで休場。残されたモンゴル横綱と幕尻力士の
三人が優勝争いの状況。面白いのはよいが、あまりに日本人力士の不甲斐なさが
目立っている。粋の良い力士が出てくると、稽古土俵で、腕か足首の関節を狙う。
特に貴乃花に対するモンゴル人の怒りが。「貴景勝』などの元貴乃花部屋出身者に
集中され、さっそく大関の一人が… ちびっこ横綱上がりか、モンゴル系以外で、
生抜くのは人一倍の苦労を要する。 それでも、幕下、十両、幕内下位に将来性が
ある若手の一群が現われてきた。それからすると、あと二年は、現在の2人横綱
支えが必要ということですか。
 ―
   * エッ、まさか月末まで雨天が続くの
 天気予報で、月末まで雨天が続くので、『世界の異常気象』と検索して
驚いた。国内外が、異常気象に見舞われているが、あまりの多さに、私たちは
麻痺をして、その深刻さに深く考えない風潮が強くなってしまってるようだ。
 これは、明日のテーマとして取上げる。それだけ大きな問題である。――

・・・・・・
6337,閑話小題 ~おれおれ詐欺
2018年07月20日(金)
   * オレオレ詐欺の葉書
 おれおれ詐欺の葉書が家内の元に届いた。3月ほど前に警察と名乗る男から、
『警察のモノですが何かオレオレ詐欺の電話がありませんか?』という電話。
着信番号は無しではオレオレの可能性大。この流れから、『以前電話した警察
ですが…その後、何かありませんか?』辺りの電話でも…と思っていた。
この葉書が、この電話の主と関連しているか如何か?
 この裁判所と称する葉書、面白いのがTVで報じていた内容と全く同じ上に、
消印が中央区でなく、池袋の消印まで同じ。数日以内に電話があるかどうか。
引っかかるのがいるから葉書を出すのだろう… 

   * 「死に至る暑さ」とは…
 今まで聞いたことがない言葉「死に至る暑さ」が、連日、ニュースで多様
されている。この言葉の影響か、冷暖房に口煩い家内も、今年は何も言わない。
確かに、この時期の暑さ、尋常ではない。小さな子どもや高齢者、病気の人は、
熱中症になりやすく、重症になると死に 至るおそれもある。 ... 熱中症は、
7月から8月に多く発生し、特に梅雨明けが蒸し暑く、急に暑くなる7月には、
体が暑さに慣れていないため、例年熱中症による救急搬送が多いらしい。
 で、私は寝室のTVの前で、ゴロ寝の日々だが、全く飽きないから困ったもの。
地震、噴火、大雨、台風と、次々と起こる自然災害。地球規模の温暖化が、
大きく影響しているが、時の権力者は、目先の恩恵が少ないこともあって、
本気になって手を打とうとしない。人の体温、37度が目安だが、蒸し暑い上に、
この温度は、確かにキツイ。

・・・・・・
4134, 「夏目漱石の自己本位」 ー3
2012年07月20日(金)
        『定年後 ー豊かに生きるための知恵』 加藤仁著
  * 他人志向型人間
「自己本位」の対照に「他人志向型」人間がある。学生時代のゼミで読むよう
指定された本にリースマン著『孤独な群集』があった。 以前にも少し取り上げた
ことがある。  ー 大まかにいうと
《 都会の群衆は、それぞれが孤独であり、他人に対して無視を装っているが、
 実は非常に敏感で、その視線を気にしている「他人志向型人間」が多い。
これは都市という空間が、人工で創られているためで、各々は個々に分断されて
いるため内情を知りたいのである。要は内幕情報屋的傾向の強いのがが都会人。》
が、私の記憶として残っている。 そこでアマゾンで調べてみると、
【 この本が書かれた1950年代アメリカというのは非常に興味深い10年間
であります。戦後の繁栄を謳歌し、今や万人の上にアメリカの夢が輝いている、
そういう光がある反面、冷戦が社会にもたらす緊張、そして勃興する消費主義、
台頭する大企業、人々は次々と「長いものに巻かれ」て自己の表現よりも大樹への
忠誠とへつらいという軍門に降っておりました。そんな時代の空気を吸い込んで
書かれたこの書の主人公は、やはり、他者の視線を例えば会社で四六時中気にする
ような、「他人志向型」人間であり、仕事によって自己表現をするというかって
のアーティストとは異なり、仕事を家計の質を得るための手段にすぎぬと割り
切って、自己表現の場を瑣末な消費主義に求める、そんな連中であります。】と。
 都会の中にあって、誰もが、それは素振りも見せず、それぞれが自己本位で
生きていかざるをえない。しかし、心は空虚の孤独な群集と化してしまう。
特に勤め人は、都会暮らしで日々の仕事に忙殺され、自己本位というより、組織
という集団の中に自己を見失いがちになる。そうであればこそ、その中に自己本位
のライフワークを確立しておかなければ漱石のような鬱病に陥ってしまう。
そのような世界から、自己本位人間に定年後こそ移行すべしと著者は勧める。
その変化が出来ないで、定年後も仕事仲間と付き合うのが一般だが、
「昔の首輪を付けたまま群れをつくり、街中をさ迷う犬」に喩えられる。
一度、孤立をして、孤独の世界をつくり、そこで新たな自分と対峙しないと、
そう簡単に自分は変えることは出来ない。他人志向も達観すれば、それはそれで
良いのだろうが・・いい歳をした老人が群れて、我を忘れて他人の噂をしている
姿もいただけない。 特に男は!
・・・・・・
4875,意味としての心  ~意味の意味
2014年07月20日(日)
       ー『意味としての心ー「私」の精神分析用語辞典』北山修著ー  
  * 空虚の穴埋めと、意味の発見  ~意味の意味について、再び!
4年前の随想日記で <「人みな骨になるならば」頼藤和寛著>の
『意味の意味について』について書いた。
【 ・・ われわれの一生は無意味かもしれないし、意味のあるものかも。
 それを決めるのは、われわれ一人一人の思い込みにすぎない、と言わん
ばかりである。そして、やはり「思い込みにすぎない」のである。 自分の
人生には意味があるとするあつかましい人物と、宇宙規模で考えれば無意味
だとする謙虚な人物との、いずれが正しいか判断する根拠などない。
思いたい放題であり、思った者勝ちのようなところがある。… 】
 ~要は、「人生の意味など適当な意味付けでしかない!」ということ。
価値観の価値に、非常に似ていて、人生色いろ!の理屈付け。
それでも、そのことを考えないより遥かによい。
  『意味としての心ー「私」の精神分析用語辞典』北山修著ーの中に、
「意味」について解りやすい解釈がある。『意味というミ』の小テーマで、
《 意味とは、意=気持、を充実させることである。私たちの自己は広がり
であり、空間で、器、容器をイメージさせる。そして、たえず欠如や不足、
欠乏を抱え込み、その内容が満たされて豊かになることが、これらの充足願望に
共通する目標であります。その逆の不満や不足を意味する「満たされない」
「足りない」「充実しない」は不幸で不快であり、これが重なると「虚ろ」
「空っぽ」「空虚」など、寒々した空洞体験を出現させる。その空虚の穴埋
として、実のあるものを生み出すこと、多く表現することなどで、充満する
ことで満足する。その充満が得られ、その充満の限界をこえかけギリギリの
ところに止まるならば「たまらない」という快感につながることもある。
そして記号というカラの器を充実させるのが読み取られて味わわれる意味
内容であり、この意味のミも、記号のミになのなのでしょう。 》
 現在、シリーズで書いている『事業人生を決心して45年、の語りなおし』
は、3年前の結果を踏まえた物語の書き直し! それぞれの節目の要素と、
物語の根こそぎの『意味』の変更。 『意味』に一番近い言葉は「価値」だが、
その意味は「物がもっている、何らかの目的実現に役立つ性質や程度。
値打ち。有用性。」 目的により、それぞれ人により違っている。
「意味」の『意』は「気持」。『味』は、ミ。満るのミ、記号で言う、身、
実、につながる。その時々の節目で、何が満ち、何が実として、あったか? 
逆に、何が足りなかったか、の棚卸は、ある意味、内省になる。 
~「人間、生まれて、飯を食べ、糞をして、死ぬ、ただ、それだけ( )」
のカッコ内に「?」を入れるか、「!」か、大きく『意味』が違ってくる。

・・・・・・
4508, どうせ死ぬなら「がん」がいい ー3
2013年07月20日(土)
     『どうせ死ぬなら「がん」がいい』近藤 誠 (著), 中村 仁一(著)
  第二章 医療に殺される
 現代医療の根源を問う問題である。現代医療の肯定派の医師との公開討論は
直前にドタキャン。それだけ、根は深い。 裸の王様と同じで、誰かが現代医療
の病巣を指摘しなければならなかった。このような問題を今まで聞いたことがない。 
としても、世界で一番の医療システムであることは、認めてよい。延命医療の
盲信が良くないのである。 数年前の「インフルエンザ・パンデミック騒ぎ」
の時、世界のタミフルの7割が日本に流れたという。振り返ってみれば、普通の
インフルエンザより、遥かに致死率が低かったのである。これは薬品メーカー
の陰謀?=販売戦略でしかなかったが、その総括は全くなされてない。
これと同じで、盲信していると、医療そのものに殺されるてしまう。父親も、
同級生も、治療で、苦しまないで死ねたのが、盲信したため、拷問のような
苦痛?の中で死んでいった?と思うと、すえ恐ろしい。
 ー第二章 医療に殺されるー 
 目次の小項目には、その恐ろしい現実が、そのまま書かれている
・「がんにかかるとすぐ死ぬ」イメージは医者が作った  
・99の死屍累々は隠して1の成功例だけを強調
・胸部CT検査2回で「避難」レベルの彼ばく      
・「免夜力とがん」と「笑うとがんにならない」のウソ
・病院に寄りつかない人は確実に長生き        
・検診は受けない、自分の血圧も知らない
・がんになったら太りなさい。コレステロールが低いほど早死に 
・今までの日常を保ちながら、がんとつき合っていく
・高血圧のガイドライン操作で薬の売り上げが6倍に   
・教授が執刀? それは危なかった
・同窓会に行かない理由                   
・日本人の寿命が廷びた原因は医療ではない
・「予防医療」センターは「患者を呼ぼう」センター      
・医療検査に近づかないと人生終盤が有意義に
・余命3ヶ月がはやる理由                   
・「医者は治療をすすめる」これは永遠に変わらない
・財政難で検診が変わる                
・がんやインフルエンザを「めしのタネ」にする人々
・世界のタミフルの7割が日本に流れた…       
・ワクチンやってもインフルエンザにかかります
・医療で死にかけても「信仰」は消えない      
・医療は桐喝産業。不安をあおって患者を増やす
・ネズミの実験で成功しても人間の体は別もの   
・2つの薬を抱き合わせる「新薬」商法
・老化と言われたくない症候群             
・大学病院はいい「実験」を受けられる病院
・医療体制はもうじき崩壊する             
・日本人のスリムな体形が手術向きだった
▼ 誰も目先、死にたくない。老いてからのガンを老化現象とみるか、
 病とみるかで変わってくる。現代医療の信頼も共同幻想でしかない。
スポーツセンターの血圧計で、測定したらギリギリ?の125~140。
子供の頃、両親から聞いていたのが、年齢+90が高血圧の目安だった。
ところが、そこには130と、説明書にある。私の年齢からすれば2割も目安が
下がったことになる。とはいえ、現状の自分の数値を知っておく必要もある。
・・・・・・
5970,閑話小題 ~ヨガの話 -2
2017年07月20日(木)
   * ヨガの話
 義兄の葬式の待合で、ヨガの先生をしている姪の話の中に、「ホットヨガ
という言葉が出てきた。 最近、よく耳にするため、ネットで検索してみた。
≪ ☆ 「ホットヨガ」とは何?
ホットヨガ」とは、室温39度前後、湿度60%前後に保たれた室内で行う
 ヨガを意味します。この室温は体を一番柔軟にするとされる温度であり、
多湿な環境は発汗を促します。ヨガのゆっくりとした動きやポーズは、自然
に筋肉を伸ばすことや、インナーマッスルを鍛えることを目的としています。
スタジオヨガとの違いは、ホットヨガは高温多湿の環境で、早い段階から筋肉
を柔軟にするため、より効率的に無理なく筋肉を伸ばすことができる点が挙げ
られます。 汗をかくことは本当に気持ちがよいものです。
 ホットヨガは、あらかじめ室温を高めに設定することで、ゆったりとした
動きでもすぐに体温が上昇し、ヨガによる有酸素運動の効果を高めます。
ただし、大量に汗をかくので、水分補給はこまめに行いましょう。
 ―ホットヨガで行う主な動きの種類―
高温多湿の環境で行うホットヨガのポーズや動きの種類は、スタジオヨガほど
多様ではありません。激しすぎる動きでは、いくら水分補給しても体が追い
つかず、脱水状態になってしまうためです。ホットヨガでは呼吸法とストレッチ
をメインに、普段使わない筋肉を動かします。 また、ホットヨガの呼吸では、
普段の生活で自然に行っている「胸式呼吸」と、お腹の深いところから呼吸を
する「腹式呼吸」を使い分けます。交感神経を刺激する胸式呼吸は、ポーズを
取ったり、体を鍛えたりするときに行います。一方、全身の緊張をときほぐし、
副交感神経を刺激する腹式呼吸は、瞑想やクールダウンしたいときに行うとよい≫。
  ☆ そもそも「ヨガとは何か?」 
YOGAの起源は、紀元前2500年前、インダス文明が起原と言われるが、
 そこは高温多湿な地域もあり、その環境がホットのため、最適なのだろう。
ヨガの語源は、サンスクリット語yuj(ユジュ)から来ていて、「~と~を繋ぐ」
という意味がある。
<心と身体><心と集中の対象><自分と他人><小宇宙と大宇宙>
バラバラだったものが、ひとつながりになった状態のことを意味する。≫とある。

▼ 5年半、週に5日、1000回近く参加してきたことも、どの言葉も、どこかで、
 先生が話した説明にあるため、納得できる。ヨガのブームは、ネットの普及で
世界が混沌としてきた中で『私』を取り戻したい欲求が高まったため。
「密室の中で、集団の一員としてやる」のも、素人の私には最適。
2500年前に面白い心の修行を作ったもの。 現在の私に、ほどよく面白い!

閑話小題 ~霊感について ー6

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 書きたい内容は、既に何度か書いてあるはずと、今朝、ブログ内検索をすると、
案の定あった。なる程、ペラペラな私など自ら認めざるを得ない。それも…毎日
毎日なら不感症になっているから、割切れるのだろう。
 この手(霊感)の‘際モノなら、御得意である。 現在の際物は、YouTube
ガスネタ。寝入る前の30分から60分は、これで笑っているが、なる程、腸=脳と
いうが肯ける。 梅雨明けの現在、気分が重い分、この笑いは助かる。
 昨夜半には、クーラーの不調もあり汗が吹き出てきた。 …これも必要かも?

この内容の味付けにと図書館内、散策をしてきて見つけてきたのが、佐藤愛子
『冥界からの電話』… これが、前書きからして面白い!
≪ 信じられないかもしれませんが、これは本当にあった話です。
 95歳の著者が実体験から伝える渾身のメッセージ…
 ある日、死んだはずの少女から電話が掛かってきた。しかも一度ならず何度も。
そして、生きていた頃と変わりのない声で会話を交わす。  数々の超常現象に
見舞われてきた著者が、 友人の医師から聞いて巻き込まれた不思議な出来事。
一体これは何なのだろう……。  死は人生の終点ではない。肉体は消滅しても
魂は滅びない。死後の世界の真実を伝えたい、95歳の著者最後のメッセージ。≫
父親が鬼籍についてから、大きな決断を要することが屡々あったが、その時に…
常に父親なら如何、判断すると自問自答していた。そして、そこで出てきた
着想が霊感だったような。80~90点の答えは無理としても、60~70点なら良しと
して、早々に判断すること! 一度決めたら、果敢に決行する。そして、後悔を
しないこと。相談しても、その後、フォローしても、三者を充てにしない事。
内心の奥では性悪でも、一歩、踏出したら、性善を貫くこと。

・・・・・・
6435,定期的に、魂と心の話を… ~2
2018年10月26日(金)
 魂と霊は深いところで関係がある。魂といえば、全身全霊を対象に打込んだ
時に『魂を込める』という。意識・無意識の無意識の分野に夢の世界がある。
眠りの世界に永遠の眠りがある。我々は数限りない死者(霊)、永遠の眠りに
入った霊魂に囲まれて生きている。その上に、生霊も… 
【魂】のキーワードでHP内検索をすると、これまで多く書いていた。
これは知れば知るほど面白くて深い世界。世界は計りしれない、広く深い。
私たちは、その一端をなぞっているだけ。
 霊・魂から、外界(世界認識)の話になるが、
<『哲学人』ブライアン・マギー著>に…
《 果てしない時間と果てしない空間は、それゆえに所与のものではなく、
 経験される現実でもない。では、この二つはどんなものか? この疑問に
対して、カントーショーペンハウアーの考えでは、<私たちが経験する時間と
経験は私たちの感性の形式であり、時間と空間が経験の次元として現れるのは、
感性という能力の内においてである。経験がなければ、時間と空間には手がかり
になる、特徴づける対象になるものは何もない。これが、どれほど直感に反して
いるか私は承知している。… 》
 とすると、たびたび、事例に出す洞窟、外界は、私の感性の世界であり、
これが、私の範囲でしかないことが自覚できる。
心理の話から、急に哲学の話になってしまったが、ソクラテスの「無知の知」と、
「魂」に通じるためである。 通り過ぎた時間の中の、文章の中に、様々な心理
状態がべられている。私たちは、世界の一端さえも見ていないことを知るべきだ。
ほぼ何にも知らないで、何にもしないで死んでいく。所詮、限界がある!
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S6201霊的体験
私には少し強めな霊的感覚があります。今回より数回シリーズで実体験を公開。
“A”さんが数年前になくなった時の事です。同じ会社仲間だった“B”さんと
十日町の彼の家へおまいりにいきました。その途中の車中で“B”さんと
般若心経の話になりました。 そこで彼の供養も含めてお経をとなえました。
その後、Aさんの家の確認のため車をとめ地図をみました。何げなく“B”さん
の顔をみると、彼の顔がまっ青になっているのです。やはり車中で“C子”さん
の話をしていたのです。
“A”さんが入社試験にやってきた時、彼(A)が優秀という事であり、
同じ十日町出身の美人C子さんにお茶を出させ、郷里の話をさせたのです。
そのせいかどうか彼は私の思いどおり入社したのです。
そのおもい出話をした事であったのか数万分の一、いや数十万分の一の確率で
彼女の家の前に車がとまったのです。十日町に出店をした時、彼女の家の前を
“B”さんが通って知っていたのです。私がそこに“偶然”(?)車をとめて
しまったのです。
“B”さんはあまり霊的な事を信じない人ですが、その時は最後まで信じられ
ないという風でした。私自身またかというのが実感でした。 

ーーーー
霊的体験‐                 
平成4年7月
 20年近く前になるが、父の四九日の終わるまで何度か不思議な体験をした。
死後一週間後位か妙な夢をみた。私自身父の気持になり“死にたくない。
もっと生きたい、生きたい”という“念”になってしまった夢である。
夢の“念”は父そのものであるし、父と一年身近で苦しんだ為に“念”が
自身実感できたのだと思う。父が‘なんだ自分はこうして生きているではないか’
という内的実感。
夢よりさめた自分の魂が“父の魂”と一緒になったという不思議な実感。
恐らく経験した人間ではないとわからない。
また死後二~三日後の夢も強烈な夢(?)であった。
何か強烈な恐怖感がおそってきた。その時、父のベットで寝ていたが
“おやじ助けて!”と言ってしまった。と同時に廊下の向こうにある仏間より
本当に強烈な“引力”が足をひっぱった。
そのひきずりこまれた瞬間ベットにしがみついたが、
その時隣に寝ていた母がスクッと立ちあがりトイレに行った。
全身汗びっしょりであった。まだまだ不思議な事がいっぱいある…。
あれ以来最近は少なくなったが幽体離脱とか、妙な霊的体験が多くなった。

・・・・
2711, 臨死体験を経験できるヘルメット
2008年09月06日(土)
 何の知識無しで初めて幽体離脱を経験したときの驚きをリアルに憶えている。
それを契機に、キュープラ・ロス、立花隆臨死体験などの本を読み、その経験
の意味を知った。ところが最近になり、アメリカでパーシンガー博士の開発した
ゴッドヘルメットと呼ばれるものがあり、これ装着すると万人が体外離脱できる
という。博士はてんかんの治療で、脳を電極で刺激する手術を400例以上やって
いて、その手術の際に側頭葉のシルビウス溝と呼ばれる、右耳の上を電極で刺激
すると、体外離脱がおこることを発見した。これで体外離脱した意識が、遠くの
ものを見てきて、現実と一致したり、霊が他人の体をジャックしたイメージも
起こるという。これまでのように脳を開いて直接電極を押しあてたりせず、電磁気
で脳を刺激して、反応を見る研究が盛んのようだ。体外離脱とは、脳の中の幻覚
ではなく、アストラル体のような意識が、抜け出している状態ともいわれる。
実際に体外離脱の経験者に装着したところ、同じような経験をしたという。それまで
一部霊能者とか、そういう体質を持った人だけしか経験できなかったことを、科学者
は誰にでも体験できるようにする。何年もしないうちに、家電店頭で並ぶかも。 
これを被って気が向いたら幽体離脱をするのも面白いだろう。そういえばアルファー
波を発生させる器械を買ったことがあった。またマリファナを吸ったと同じ気分に
なるCDのセットも買ったことがあったが、少し酔ったような気分の状態になる。
私は酒に酔いの方が好きだが。他のTPOSが面白いだけであるが・・・恐らく、これを
被っても、私の経験した幽体離脱の緊迫した感覚とは違うだろう。色いろな状況の
中で独りで、誰にも言えない奇妙な体験だから神秘的なのであって、ヘッドギアの
器械で幽体離脱をしても、味も素っ気もないだろう。しかし、面白そうである。
前に書いたことがあるが、欧州の帰りの飛行機の中での夢。「自分の身体が突然に
フワフワ空に向かって上昇して、電信柱が下に見えてきた辺りで恐怖心が出てくる。
夢から早く覚めて布団に身体を戻さないと、我に返った。ところが、そこは飛行機
の中で、身体が地上に在るはずなのに逆に、その遥か上を猛スピードで移動している。 
そこには、飛行機も、シートも、周囲の人たち消えて、独り宙を移動している」
身体が凍りつくとは、このことだろう。 恐らく、死ぬ瞬間とは、あの感覚になる
のでは? 絶叫をしそうになったが、ギリギリ抑えることができた。
人間は大地の上で生きているのである。 死ぬと、大地から離れるのである。
幽体離脱で元の身体に戻ってこれないで、狂ってしまうケースもあるというし、
自分が外に出ている間に、動物か彷徨っている霊が入り込む場合が往々にあるという。 
オウム教が騒がれていた頃、ニュースなどの映像で、ヘッドギアをしている信者の
姿を見かけたが、あれがゴッドヘッドだったのか? 集団維持の手法や典型的カルト
の教え否定されるべきだが、宇宙からの視点とか、こういう幽体離脱の手法は、
なるほどと感心する。脳はまだまだ未知の世界である。脳は3?しか使われておらず、
10?も使えば天才になれるという。神様(自然)は何を脳にさせよとしたのだろう。
我われ凡人は、パソコンなど、道具を有効に使ってせめて5~6?を使えるように
すればよい筈だが?

・・・・・・
2018/04/24
閑話小題 ~死のむこうには?
       <魂でもいいから、そばにいて─3・11後の霊体験を聞く
                         奥野 修司 (著)>
   * 霊的なものは身体や脳という物質を介さなければ…
 霊的な世界を簡潔に説明している個所である。霊感に関しては体質の問題で、
全く霊体験をしたり、持ったことのない人には、解りようがない。何度か経験
してきたが、現在は薄れている。私は父親の霊?が、10年近く体質化して心底に
あり、不思議な現象を度々、経験をしていた。孫のようにように幼児の頃から、
愛され育ったこともあり、元もと、脳内などに染み込んでいたことも…
それにしても、死ぬまでの、生への渇望のエネルギーには、驚いてしまった。
 丁度、27歳、起業へのジャンプ台から飛び出すに、このエネルギーが、その
まま原動力になっていた。 
以下は佐伯啓恩の『反・幸福論』のー死後の世界と生命についてーの一節。
≪ 実際、この宇宙にはまだとらえられてない、不可思議なエネルギーが存在
 するようで、それどころか、宇宙を構成している物質の殆は未知のエネルギー
とか、物質だか、正体を知りえないものだという。そこで仮にそうした霊的
エネルギーが存在するとしましょう。それでもそれが人間の精神を形つくると
するには、やはり人間の身体や脳という物質がなければなりません。そうで
なければ、この不定形で停泊場所をもたない宇宙的なエネルギーが我々の
意識や精神になるとは思えません。仮に人間のうちに霊的なもの、つまり、
「精神」と呼ぶようなものがあるとしても、それは、物的な身体性と不可視
の霊的エネルギーの結合というほかないでしょう。とすれば、身体が消えれば
意識も精神も消えてしまう。それは宇宙に拡散して存在するかも知れません。
しかし、それは「私の霊」ではないでしょう。「私」がないのだから「私の霊」
などというのはありません。
 …確かに死ねば何もなくなるかもしれないが、『魂でもいいから、そばにいて
─3・11後の霊体験を聞く』奥野 修司 (著)という本がある。東日本大震災
後に、多くの霊的現象や体験が報告されている。その聞き込み取材を行った
著者によって、多くの事例が紹介されている。… これらの全てが錯覚だと
いう勇気がないが、少なくとも、地震津波で身内を失った多くの人達が、
何か説明のつかない体験をしたと信じていることは事実であり、しかも、
多くの場合、その霊的体験によって、残された家族が多分に安らかになった
という事例を読めば、そのことに疑いをさしはさむ必要もありません。≫

▼ 具体的な霊的現象の記述を、ここで数限りなく書いてきた。霊体質とか、
 霊的経験のない人からみれば、『いい歳をして、馬鹿か?』でしかない。
脳内現象では割切れないことは、世界には現にある。
 兎にも角にも、以下の内容を… 

・・・・・・
7270,閑話小題 ~2021年 ・正月 ―9
2021年01月12日(火)
  * 凡人の怪談
 以前に、父親の霊が私の魂の中に宿り、その結果、幽体離脱とか、
意味ある偶然の一途が屡々、起った時節があった。それが今では、変異をして
周辺に起き始めている。10年前に会社清算をした時以来に、再び、変な現象が
生じ始めていた。 というより、珍現象の原因を整理し直し、嫌がらせと、
怒りの対象が2~3年以内に異変が起ると信じて、断首するイメージを持つと
100回もやれば、怒りが消える。200回で、附随した怒りも消えて無くなる。
と言うよりスカッとする。迷わず静かに、数年以内には必ず!…と明方にする!
あまりに、その結果が、予測どおりに出るので、何だろう?と、思ったら、
何という事はない、本人に体調とか、年齢とかの要素で不調が、その怒りを
呼び起してだけのこと。 そう考えると罪悪感が残らない。 最近、この逆手
を使うことを知り、実行をしている。…人生とは、良い意味で考えた方がいい!

 追: ところで、去年の以下の文章を読み返すと、このコロナ禍を加えると、
惨憺な経済恐慌になって然るべきだが、何故か、問題が表立ってこない。
何やら10年前に、更なる一匹オオカミ的な立場になっていた。それが、この
コロナ禍で、求められている… 全員が老衰した生き様を求められている。

・・・・・
6877,閑話小題 ~はたまた不景気感の話
2020年01月12日(日)
    * この正月、二人の息子の話から
 一年に一度の正月行事で、家族4人で元旦の夜を過ごすのが慣わし。
今年は、競争激化で景気が変調しているのが主なるテーマ。 
家内が割引券をフル活用して、東京に御上りするのが趣味。普段は、ネットで
最新トレンドを把握し、美術館、ミュージカル、歌舞伎の立見席、トレンドの
再開発ビルにと、4日間乗り放題で日帰りで通い詰め。 一日、一万として、
10日間で10万円が高いか安いかは、本人次第。『自分のおカネで行くし、病気
で寝込んでいるより健康的で良いでしょう』が口癖。 間違いなく、パレットの
法則… 2割に8割の愉しみが集中するのは、この人を見れば解る。…私も同じ?
これも動ける内のこと、今のうちに悔いなく動けばよいと嗾けるあり様。
 何が言うに… 《 長岡駅から左が新潟。右が首都圏と左右をみると、新潟県
の衰退がリアルに実感できる… 特に新潟市の衰退が酷いと… 》
 現役を退いた年金暮らしに慣れ、ネットと、YouTubeを中心としたTV生活と、
スポーツジムと、映画館通いの生活の日々。 週5日は、生活圏から出て、
飛びまわっている家内の様々な激変するトレンド話が私にとっての原罪の社会の窓。  
   ~で、話を不景気の話に戻すと…
 地元を含めて、新潟の伊勢丹や、周辺の専門店にホット・トレンド商品が
見当たらないと。2人の息子は現場にいると、右下がりトレンドが直に伝って
きて重荷となり不安という。家内から聞くお客目線と、売り手側目線が同じ。
 
・・・・・・
[204] 霊体質ー3
 今まで起きた実際の事実を書く!信じようが信じまいがその人の判断だ。
シンクロニシテー(意味ある、考えられない遇然の一致)と重なっている。

1、5~6年前柏崎の義父の葬式の帰り、峠で行く先々で7~8回虹ができ
  その下を通った。100回以上そこを通ったが虹が出たことは初めて。
  かつ虹の下なぞ通ったのも初めての経験である。

2、近くの堀井といううちの分家にあたる従兄弟が、7~8年前「自死」を
  したときの事。丁度通夜の日、ジャイアンツの二軍が悠久山で試合があった。
  それで天侯を憶えていたが、午後3時過ぎに突風がふくと天気予報がいっていた。
  
  3時に納棺であったが、その時突風がふき桜の花が納棺の最中吹荒れた。
  終わったと同時にピタッと止んだ。彼は毎年桜の花を写真に撮るのを
  趣味としていた。その年は桜の当たり年で、私もかなり多くをとった。
  彼もそれを覚悟で多くの写真を撮っていた。

3、母の葬式の日、‘おとき’のかえり天気なのに突然雨が降ってきた。
  涙雨といってよくあるそうだ。その時初めて知った。
  
4、昨年東京の叔母の葬式の時、丁度焼き場に遺体が行っていて、式場で家族以外が
  待っている時、急に気分が悪くなった。ハッとした、今叔母が私の処にきている
  のが解った。横を見ると鏡のついた柱があった。「鏡は霊を呼ぶのかーと思った。」
ということは、10年前に抜けた霊体質がまだ残っているのかもしれない。
また以前の文をコピ-しておきます。

・・・・・・
2003/04/25
不思議-シンクロニシテー
 以前にもシンクロニシティーについて書いたが、再び書く。
親戚の葬式で不思議なことがおこることが多い。
不思議な現象で特に多いのが虹だ。5~6回はある。
先日も葬式から帰ってきて散歩にでると、過去15年以上を散歩
をしているコースで初めて大きな虹を見た。
ああまた出たという感覚である。

 その中で一番凄かったのは、7~8年前に義父が亡くなった時である。
葬式が終わり柏崎から車で帰ってくる曾地峠で虹が7回も次々に出て、
その下を通ってきたのだ。曾地峠は過去に数百回は車で通っているが
虹が出たのは勿論はじめてである。
 
 以前にも書いたが、ゾクッとしたのは8年前に近くの分家にあたる
従兄が自死した時のある現象。 納棺の時に、突風が自宅に吹き込み桜の
花吹雪が舞い込んだのだ。写真を撮っていたが、汗びっしょりになった。
そして納棺が終わると同時に、その突風が止んでしまった。
天気予報で午後の三時過ぎに突風が吹くといっていたが、納棺の時間が
偶然に一致したのだが。死ぬ前日に桜の花をいっぱい撮っていた。
こういうのをユングが「意味ある偶然の一致」といっている。

 涙雨というのは昔からある。晴天でも葬式の時だけ雨が降る現象だ。
それなら大都会では毎日降っていなくてはならない。
地方におきやすいのだろう。
人知のはかれない何かがあることは間違いない!

・・・・・・
H0511妙な夢―(Ⅰ)  
ある夜半、自宅のどこかで音が聞こえた。
泥棒ではないかと起きようとするが半睡眠状態で身体が動かない!
起きよう起きようとしているうちにスーッと身体が起きて廊下に出て、
居間に行き、台所を通り、寝ていた部屋へ一周してもどってきて布団
に入る。ところが、ところが、自分の肉体は反対側の向きでねている。
まずいと思い反対側にねがいって自身の肉体と一緒になるという夢(?)
である。これが単なる夢か幽体離脱七日まだわからない。
 また、こんな夢(?)もみた、明け方、自分の身体が1.8m位浮いて
(そのまま水平にいて)下をみると自分の肉体が下にみえる!直観的にまずい
と思い下にもどろうとするがもどれない。かなりうなされていたと思うが?
何年か後に誰かにきいたが、霊現象の一つで、よくある事だそうだ。
 こんな事もあった、これは夢ではないが屁の天井や床の下四ケ所で次々と
音がする。はじめは気のせいか夢かと思い、じっくりと観察を数回してみたが、
しかし夢ではなかった。ところで当社の税務事務所の応接間でも同じ現象が
あるそうです。
・・・・・・
H0511妙な夢―(Ⅱ)  
秋葉原ワシントンホテルに泊まった時の事、夜半、何かのケハイに横を見ると
女の人の顔が浮いている。夢だろうと腕をつねったが痛い、これは面白いと、
メガネをかけじっくりとみた。全体が白光色の黒髪の27~28才位の、
のっぺら美人であった。別に恐ろしいという事もなかったが顔ははっきりと
憶えている。ところが何年か後に会社のある人にその話をしたところ、
“それってみんな同じ顔をしているんだよね!“といわれた時、はじめて
ゾーッとした。
 またこんな夢もある。夜半目がさめて寝むれないので、般若心経をとなえて、
ウトウトした頃、急に別空間にひきずりこまれそうな感覚になり、まずいと
中断した。あの別空間は“別宇宙”“ブラックホール”的イメージであった。
その前後の夜半に夢で宇宙船みたいなものが近くおり、乗れという、これも
乗ったら危険と直観し去けた夢である。あれに乗ったらどんな景色がみえた
のだろうか?単なる夢とかたずけられない妙な内容であった。

 

閑話小題 ~霊感について ー5

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          『血脈』 佐藤愛子
   * 佐藤愛子のケース  ―➂ 父親の霊との融合
 まずは=前書きより=
【北海道に山荘を建てたときからそれは始まった。屋根の上の足音、ラップ音、
家具の移動をともなう様々な超常現象、激しい頭痛。私はあらゆる霊能者に
相談してその原因を探った。そうせずにはいられなかった。やがてわかった
佐藤家の先祖とアイヌとの因縁。霊界の実相を正しく伝えることが私に与えれた
使命だったのか。浄化のための30年に及ぶ苛烈な戦いを記した渾身のメッセージ。】
 ―
 ~上位レビューより~
≪ ♦ そよ風に凪ぐ:今世を生きる目的とは
 佐藤家の先祖因縁にまつわる、30年に及ぶ霊障解消の経緯が赤裸々に語られる。
「血脈」の執筆は佐藤家の人々の没落を語る事で、結果として霊障解消に繋がっ
と記されている。しかし、佐藤家の積もったカルマが抜き差しならないものとなり、
筆者の世代に浄化を迫られ、本文中でも、それは使命であり、苦しみ、のたうち
回ったと告白しているが、冷静に見れば、その霊障は、山荘、自宅のポルター
ガイストと、命の危機には及ばない体調不良にとどまり、筆者自身の人生その
ものは、数々の著作を発表し、評価され、旭日小綬賞まで受賞し、現在に至る
まで健在で客観的にみて、順風満帆そのものである。
 また、そのような霊障に苦しんでも、一般の人々は、寺坂氏、江原氏、美輪氏、
相曽氏などの当代随一霊能者たちと出逢い、尽力を願う事はできず、右往左往し、
迷宮入りしてしまうのが常だろう。
結局のところ、どこまでいっても、筆者は非常に幸運だ。
世の中には、周囲の理解を得られず、幸運な出逢いもなく、
霊障で人生そのものを食いつぶされ、軽蔑され、蔑まれ、
闇の中を這いずり生きていくしか道が無い人もいる。
どこまでも不運な人生を歩まなければならない。
それが、真の霊障ではなかろうか?
その意味では、本書は筆者の独白の域を出ず、具体的に参考となる
方策などはない。ただ、本文中の中川氏の下記の発言は、言い古された訓えで
あるが、真理であり、この世に生きるうえで、最も大切な事ではなかろうか。
魂の波動を高めるためにはどうすればいいかと問われ、「難しいことは全く
ありません。学問も知識も必要ありません。人は一人では生きられない。
私は生かされている。その事を認識し、ありがとうという感謝の気持ち表現すれば
いいのです。感謝する事で魂の波動は上がります。実に簡単な事です。左脳で感謝
するのではなく、その精神性が心の奥深くにしみわたり右脳で感謝できる人間になる。
なかなか難しいが、そういう人間が波長が高く、高潔で、人格豊かな人間なのだろう。
そして、そのような人間に近づく事が今世を生きる目的なのだ。 ≫

≪心霊に全く関心がなかった佐藤さんが、心霊現象に巻き込まれてゆく”非日常”
的なお話ですね。今まで心霊には関心がなかった私ですが、最後まで引き込まれた。
科学では解明されていない世界!の一端を覘かせて戴いた思いです。≫
 ――
▼「この手の世界に踏み込むとと、大変なことになる。半端じゃ済まなくなる。
 ある意味際モノである。その手の能力は一般的には持ちえない感覚である。
ここで、毎日、魂を入れて、色いろのテーマで書込んでいるが、何やら別人格に
書かされている感覚になる。5年、10年前の文章を同月、同日に分を読返すと
誰が、こんな文章を書いていたのだろうと… 同時に、自分とは、何だろう…と。
 
・・・・・・
7065,閑話小題 ~コロナ禍後の行末は ~2
2020年07月18日(土)

 筆者のシナリオは、以下の「特効薬」シナリオ35%と、「V字型」シナリオ
40%を加えると75%になるが、願望のようでもある。このままでは、経済恐慌、
そして戦争に至ること必定。 私の現在浮ぶイメージは3年間が拡大期で、3年
かけて、現状維持した5~6年先で収拾にむかう。1億人が感染し、500万人の
死者が出る…? どうだろう!問題はそれが映像で津々浦々まで報じられること!

≪ *「特効薬」シナリオ
未来のシナリオ:ヒト感染試験によってワクチン開発が加速して、7種類ワクチン
の生産工場が同時に建設されたとしても、実際に普及するのは、最大の期待を
込めつつ慎重に見積もって、早くとも2021年に入ってしばらくしてから、あるいは
それより先になるだろう。しかし、ワクチンが唯一の治療方法というわけではない
もし単独あるいは他の方法と組み合わせて使うことで新型コロナウィルス感染症
危険性を緩和できる予防薬や治療方法を発見できれば、非常に良い効果が
もたらされるだけでなく、この長引く戦いの流れが一気に好転する。
 市場と多数の政治家が想定していると思われる実現確率:少なくとも35%。
医師や科学者が「もっと早くワクチンを開発しろ!」と急かされる声が今にも
聞こえてきそうだ。
 現実的な可能性:「幸せ探しをする少女ポリアンナ」のようだと言われてしまう
かもしれないが、筆者はこのシナリオが実現する可能性はかなり高いのではないか
と考えている。結論を下すにはまだ早いが、効果が期待できる治療法がひとつ
ふたつと言わずいくつもあることを示す(非常に初期段階の)研究結果がすでに
発表されている。ただし「非常に初期段階の」研究であり、ヒドロキシクロロキン
の場合のように、追加研究データによって治療薬候補から外される可能性がある
ことは再度、強調しておきたい。とはいえ、この感染症に関する知識が深まる
ほど、より良い治療法にたどり着けるだろう。問題はどの程度良い治療法を
どの程度早く発見できるかということだが、「かなり良い治療法を割と早く」
発見できるというのは、少なくともあり得る答えだと思う。

   * 「集団免疫」シナリオ
 未来のシナリオ:引き続き医療崩壊を防ぎ、高齢者、免疫不全、糖尿病などを、
最善を尽くして保護しつつ、いわゆる「集団免疫」を目指す。 したがって、
ウィルスと戦うことは基本的にやめる。残念なことに、集団免疫が実現する前に、
それよりも多くの人がこの感染症の犠牲になることはほぼ間違いなく、高齢者を
守ることも不可能に近い(「高度に訓練されたテナガザルが老人介護施設
働いているとでも思っているのか?」と発言した人がいた)ため、このシナリオ
では、不要な犠牲者が多数出ることがほぼ確実であるばかりでなく、経済面でも
ほとんど効果がない。新型コロナウィルス感染症にかかるという、死ぬことは
なくても、それまでの人生の中で最悪の経験をするリスクを冒してまで外出した
がる人はいないからだ。市場と多数の政治家が想定していると思われる実現確率
:せいぜい10%といったところ。   ~つづく  ≫

 

閑話小題 ~霊感について ー4

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   * 佐藤愛子のケース ―② 父親の霊との融合
 まずは、初回からの‘つづき’から ネットビュア~の投稿より
≪● 愛子先生には、自らが遭遇した霊的体験を綴った『私の遺言』という著書
 がある。51歳のときに建てた北海道の山荘で、数々の超常現象に悩まされる話。
美輪明宏さんに相談に乗ってもらったのをきっかけにさまざまな霊能者と出会い、
佐藤家の先祖とアイヌとのかかわりを教えられる。そして自分が山荘を建てたのは、
かつてアイヌの人々の棲処であった土地だと知る。
 愛子先生は、アイヌの人々の大切な土地を切り崩して家を建ててしまった自分が
彼らの恨みと憤りを受けるのは仕方がないことだと考え、それを正面から受け止め
ようとする。そして、理不尽な目に遭って死んでいった彼らの霊を何とか鎮めようと
大奮闘、まさに東奔西走するのである。何と三十年間にわたって! 私はこの本を
読んだとき、心底、愛子先生を尊敬した。なんという真面目さとひたむきさだろう。
 その過程で愛子先生は、それまで、神もヘッタクレもあるかいな、と、自分の力
だけを恃んで生きてきたことを顧みる。そして、人知の及ばぬ世界に目を開かされる。

本書『冥界からの電話』の高林医師は、超常現象に苦しんでいた愛子先生の相談に
乗り、長年にわたって支えてくれた人だった。死者からの電話という話を打ち明け
られたとき、愛子先生がそれを信じたのは、高林医師が嘘をつくような人ではないと
知っていたからだ。
 荒唐無稽と受け取られかねない話であるからこそ、愛子先生は慎重に筆を運ぶ。
「筆者」という一人称からも、抑えた筆致からも、読者を誘導してしまわないように
との配慮が見える。その静かな語りにみちびかれ、私は息をつめて、この不思議な
出来事のなりゆきを追いかけることに… はたして電話は事実か。裏があるのか。≫  
 ―
▼ 若い女性を中心に人気が有ったユング。「意味ある偶然の一致」の事例に驚嘆
 される。これもネット社会の到来と同時に影を薄めていった。端末に、この能力
に近い機能が付いてしまった。実際に宇宙飛行士が地球を目視できるのである。
幽体離脱…を最初、経験した時の驚きといえば、それは驚きであった。それに近い
著書に書かれていた内容がリアルで、何とも信じ難いのが、自らが、その能力の
一部を持ってから、世界が広まったような… フロイトは、内側に広がる性欲に、
人間の不思議を求めていった。霊感と一言で片づけられない世界が、そこに存在する。                                   …つづく!
・・・・・・                  
7064,閑話小題 ~コロナ禍後の行末は ~1
2020年07月17日(金)
   * コロナ禍後の7つのシナリオ
 これから如何なっていくのだろうか、心配をしてネット検索に、
『コロナ禍後のシナリオ』と検索すると、知りたいと思った内容が理路整然と
提示されていた。なる程、自分で考えなく訳である。
                        
≪ 筆者には、時代の行く末を示す大いなる抽選器の中でガラガラと回る
 くじ玉が7つ見える。

 ~「V字型」シナリオ~
未来のシナリオ:想定される未来の中で最善かつ最も苦労が少ないシナリオ。
人間は新型コロナウィルスに勝利し、手洗い、マスク着用、物の表面の消毒
などの簡単な対策により、その後の感染者激増を防ぐ。都市封鎖が終わると、
人々は一斉に以前と同じ活動に戻る。一部の業界では数か月余分に時間が
かかるかもしれないが、秋になれば学校やフライトが再開され、生活は
おおむね通常どおりになる。それに続いて経済と雇用も通常に戻り、今回の
パンデミックによる短期間かつ急激な不況は、11月になればV字回復する。
市場と多数の政治家が想定していると思われる実現確率:40%ということに。。
 ―
 ~「赤と緑」シナリオ~
未来のシナリオ:世界はグリーンゾーンとレッドゾーンに分かれる。グリーン
ゾーンでは、新規感染者数がゼロに近い状態が維持され、検査1回あたり50ドル
を被検者に支給して貧困層の検査を徹底することにより検査の範囲と頻度が向上、
詳細な接触者追跡や自宅外隔離が強制されることにより、集団発生が追跡される。
レッドゾーンからグリーンゾーンに移動する人は、グリーンゾーンに入る前に
バッファ区域での隔離が課せられる。グリーンゾーンでは経済活動が非常に活発
になるが、レッドゾーンでは新型コロナウィルスとの戦いが続き、経済は引き
続き半昏睡状態となる。レッドゾーンとグリーンゾーンはほぼ半々であるため、
全世界がレッドゾーンになる状態と比較すれば、世界経済へのダメージは半分
だけで済む。市場と多数の政治家が想定していると思われる実現確率:
おそらく7%程度では?
現実的な可能性:世界はすでにこのシナリオのような状態である。台湾、韓国、
ニュージーランド、(建前では)中国、ベトナムはグリーンゾーンだ。
欧州と米国までグリーンゾーンが拡大するかどうかは、わからない。
 ―
 ~「ハンマーとダンス」シナリオ~
未来のシナリオ:Tomas Pueyo(トマス・プエヨ)氏が数か月前に発表して話題
になった非常に秀逸な記事がある。その中で同氏は、現在実施されている都市
封鎖(「ハンマー」)の後も、感染者の増減が周期的にずっと続くと書いている。
ふと思い出したかのような不定期なタイミングで感染者が急に増え、より厳重な
都市封鎖が行われるなど、局地的に抑制策が強化される。しかし、医療崩壊
至ることはなく、ついにワクチンが開発されて普及するまで十分な時間を稼ぐ
ことができる。その時点で集団免疫の実現からはまだほど遠いため、結果的に
より多くの人命が救われることになる。経済も周期的な波を経験する。
勢いよく正常に戻った後に大々的に後退するというサイクルが2020年末まで続き、
少なくともそのまま2021年に突入する。
市場と多数の政治家が想定していると思われる実現確率:10%程度。 
                       ~つづく ≫
 ―
▼ 朝9時過ぎに、まず昨夜に入れていたコロナ関連の録画を見るのが日程。
 そこから、世界の、日本社会の一端を垣間見ることになる。 特に家族や、
近所の生活形態が直に見れるのが良い。これにTV、PCからの情報と、家内の
普段の生活情報が加わる。少し偏るが、平凡の日々の中では、変化を生で
見てとれ、飽きることはない。行蔵と、長年の読書習慣の積み重ねもある。
まさか、人生の終盤に至ってパンデミックに遭遇しようとは想定外。
                             ~つづく
・・・・・・
6334,映画鑑賞 『30年後の同窓会
2018年07月17日(火)
 金曜のシネマ観賞予定を土曜に切替え、『30年後の同窓会』をみてきた。
評価は85点。 内容といえば、奥さんを一年前に、一人息子を二日前に亡くした
男が、ベトナム戦争仲間だった二人の同期生に、葬式に立ち会ってほしいと依頼
するところから話が始まる。 この随想日記の丁度良いネタ…
 私的には、10年単位で開かれてきた学園の「同期会」がある。これが盛上る。
20年目から始まり、50年目の5回で行われる。来年が最終の50年目になる。
前回は前泊をしてクラブ仲間7~8人と銀座で祝杯を上げた。二日がかりである。
まず来年、健全に出席するのが、当面の目標…。前回、話題になったのが物故者。
来年は、無事、健康であれば充分の年齢。そして、永遠の別れになる。 
  ~この映画のブログの解説によると
≪ 「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督が、
さらば冬のかもめ」でも知られるダリル・ポニックサンの小説を原作に、
30年ぶりに再会した男たちの再生の旅路を描いたロードムービー
 男ひとりで酒浸りになりながらバーを営むサルと、過去を捨てて牧師となった
ミューラーのもとに、ある日、30年音信不通だった旧友のドクが突然現れる。
ドクは1年前に妻に先立たれ、2日前に遠い地イラクで息子が戦死したことを
2人に打ち明け、死んだ息子を故郷に連れ帰る旅に同行してほしいと依頼する。
 30年前のある事件で大きく人生が変わってしまっていた3人は、ともに旅をし、
語り合うことで、人生に再び輝きを取り戻していく。主人公の3人を、いずれも
アカデミー主演男優賞にノミネートされた経験を持つ実力派が演じる。≫

▼ 三人の年齢の設定が50代前半。私より20歳は若いが、この3人が殊のほか
 老けている。私より、20歳も年配?と背筋が寒くなる思いがした。しかし、
これが現実。70歳の峠をこえて二年半経過したが、早朝のチャリ散策と、ジム
で2~3時間の運動量を確保している割に日々の身体の衰えは尋常でない。
まだ食欲と、TV、ネットサーフィンなどへの知的好奇心は旺盛だが… 
< 子供叱るな、来た道じゃ。年寄り笑うな、行く道じゃ、来た道、行く道、
通り道。通り直しのきかぬ道… >は、他人事であったが、それが吾身とは。
50歳代の10年近く、捨身で「残存30年分を遣り尽くしたことが、一番の成果と
実感する日々。しかし、いま一つ! 20歳代、とりわけ学生時代を高度成長
経済の時代を背景とした恵まれ、充実して過ごせたことが人生の宝である。
それと、深く考えずに、『装置産業』を選択して、有り余る閑静な
「いま、ここ、わたし」(永遠)を、十二分に享受できたこと。直に泣くことに
なるとしても、<本当に、こんなんで良いんでしょうか!>と思えば、そうなる。

・・・・・・
4131, 夏目漱石の「自己本位」という生き方
2012年07月17日(火)         
 ♠ 夏目漱石の「自己本位という宝の発見!」   
           ~『定年後 ー豊かに生きるための知恵』加藤仁著
 著者は、25年にわたり定年退職者の退職者の取材を続けてきて、ゆうに三千人
を超えているという。「はじめに」で、まず夏目漱石の47歳時の講演
『私の個人主義』で、当時としては思い切った「自己本位の勧め」を取上げている。
私の場合、20歳の時点で創業を決意した時から、「自己本位」になっていた。
しかし勤め人にとって、定年後が第二の人生の創業になる。「定年後の人生こそ、
自己本位であるべし」が痛いほどよく分かる。他人の思惑から遠く離れた自己
本位の生き方に大きなヒントがある、という言葉が痛いほど分かる。
定年後は自己本位への第一歩から始まる。
 ー以下は、漱石の『私の個人主義』の中の一部を抜粋したものー
≪*「 私はこの世に生まれた以上何かしなければならん、といって何をして
 好いか少しも見当がつかない。私はちょうど霧の中に閉じ込められた孤独の
 人間のように立ち竦んでしまったのです。・・そのころ、明治33年、33歳の
 時に、文部省から突然、英語研究のためとして、英国留学を命ぜられる。
 そして1年が過ぎ、苦悩が極まった時に、あることに気づきます。
 自分はこれまで「他人本位」だったのではないか、そして、それこそが「空虚さ」
 や不安の根本原因だったのではないかということです。(私の個人主義
*「今まではまったく他人本位で、根のない『うきぐさ』のように、そこいらを
 でたらめにただよっていたから、駄目であったということにようやく気がついた
 のです。私のここに他人本位というのは、自分の酒を人に飲んでもらって、
 後からその品評を聴いて、それを理が非でもそうだとしてしまういわゆる人真似
 をさすのです。(~中略)ましてやそのころは西洋人のいうことだといえば
 何でもかでも盲従して威張ったものです。だからむやみに片仮名を並べて人に
 吹聴して得意がった男がどれもこれも皆是なりといいたいくらいごろごろして
  いました。(~中略) つまり鵜呑みといってもよし、また機械的の知識と
 いってもよし、とうていわが所有とも血とも肉ともいわれない、よそよそしい
 ものをわがもの顔にしゃべって歩くのです。しかるに時代が時代だから、
 またみんながそれを賞めるのです。」(同前)
ー苦しみの中から、漱石はあることに気づきます。それが「自己本位」。
「自分を主体にし、個性を大切にする」ことに気づいたことで「他人本位」が
 自身の根源的な問題であると気づいた漱石は、「自己本位」こそが「空虚さ」
 から脱出する鍵を握っていると考える。つまり、外から無批判に「鵜呑み」
 で受け入れた「よそよそしい」知識や価値観を用いて生きるのではなく、
 丁寧に吟味し咀嚼して「わが血や肉」と呼べるものを自分の中に養成し、
 それにもとづいて生きる生きかたに目覚めたわけです。
*「私はこの自己本位という言葉を自分の手に握ってからたいへん強くなり
 ました。彼ら何者ぞやと気概が出ました。(~中略) その時、私の不安は
 まったく消えました。私は軽快な心をもって陰鬱なロンドンを眺めたのです。」 
ー 1914年に学習院での講演で、47歳の漱石は、それまでの人生における煩悩を
 告白し、いかにして袋小路から抜け出したかを語っている。
「他人本位」から「自己本位」に脱し、自身の神経衰弱を克服した漱石は、
 次代を生きる若き聴衆に向けて、次のように熱く語りかけている。
『 ああここにおれの進むべき道があった!ようやく掘り当てた! 
 こういう感投詞を心の底から叫び出される時、あなたがたははじめて
 心を安んずることができるのでしょう。(~中略)もし途中で霧か靄
 のために懊悩していられるかたがあるならば、どんな犠牲を払っても、
 ああここだという掘り当てる所まで行ったらよかろうと思うのです。
(~中略)だからもし私のような病気に罹った人が、もしこの中にあるならば、
 どうぞ勇猛にお進みにならんことを希望してやまないのです。もしそこまで
 行ければ、ここに俺の尻を落ちつける場所があったのだという事実をご発見に
 なって、生涯の安心と自信を握ることが出来るようになると思うから
 申し上げるのです』(同前)≫
▼ この漱石の言葉は、現在でも、私たちに強く響いくる。当時の学習院
 での講演で、「自己本位」を説いたのだから、さすが漱石である。
キリストも、「自分を愛するように他人を愛しなさい」と言ったので
あって、他人を優先して愛しなさいとは決して言ってない。

・・・・・・
3765, ユング ー8
2011年07月17日(日)
 フロイト邸でおきた、ユングのオカルト現象は有名だが、フロイトは半信半疑
だったようだ。ユングには、特殊の超能力があったのは事実である。 以下の
フロイト邸での出来事は、知る人ぞ知る事実である。
【 1909年3月、ユングとエンマはウィーンのフロイドを訪問した。 
 そしてフロイト邸で、「本棚のボルターガイスト」という有名な事件が起ぎた。
「オカルト現象」に関しては、フロイトは完全に懐疑論者だった。1909年までに、
心霊現象のまじめな研究者によって、ボルターガイストー物を投げる霊ーは、
通例は精神的な悩みのある思春期の人と関連があることがあきらかになった。
そしてこれから、ボルターガイスト活動は、思春期の人の無意識的な心、
いわば、はげしい内部葛藤の「外在化」ーによってともかく引き起こされる
という説が生まれた。ユングはこの説を信じ、ボルターガイスト活動を
「外在化現象」とよんだ。フロイトユングが超常の実在について論じていた
とき、突然本棚から大きな爆発音が起こり、二人とも跳び上がった。
「そら、これが外在化現象の一つの実例ですよ」とユソグは言った。
「ばかな!」とフロイトは言った。「いや違います。私が正しいことを証明する
ために、しばらくすると、もう一度音がすることを今予言します」。
ユソグがこう言ったとき、本棚で第二の爆発が起こった。フロイトがその後
ユングに出した一通の手紙から判断して、フロイトは半分以上納得したらしい。
しかしその後フロイトは数回こういう音を聞いた。そこで彼は、なんらかの
自然の原因があるという結論に達した。ユングフロイトと議論すると横隔膜が
熱くなるのを感じたから、自分がそれを引き起こしたのだとかたく信じていた。
フロイト派の注釈者たちは、音は、乾ききった本棚の木材から起こっただけの
ことだといつも主張していた。しかし実際になにが起こったのかを知ることは、
今日では不可能である。】
▼ 父親が亡くなった直後から10年間あまり、私に特殊な感覚が身について
 いた時期があった。(偶然の一致が、あまりに多いのは)現在も残っている。
この10年は哲学にはまり、論理的になったこともあり、その感覚が薄れて
しまったようだ。人間の存在、いや、自分の現にある存在の方が遥かに不思議
というのが哲学。実際に、そのとおりである。

・・・・・・
5967,人生楽しいかい? -6
2017年07月17日(月)
      <「人生楽しいかい?」ゲオルギー・システマスキー著>
【指令14】衝突をコントロールする
【指令15】分かち合う
【指令16】任せる
【指令17】生きろ

  * 【指令14】衝突をコントロールする
 ~神様は、弱い人間には、それなりの試練しか与えない。しかし、
力のある人間には必ず、それに見合った大きな試練が訪れる。
 一流は相手の力を受け流す。そして、超一流は、触れた瞬間、相手の
敵意を癒す。
 どんな人の中にも活用されない膨大なパワーや自発性、スピード、精度
が備わっている。力みと恐怖(否定的感情)を取り除けば、強力な性質が
目覚め、成長し、あらゆる対立で優位に立てる。
― 
  * 【指令15】分かち合う
 ~人生をかけて取り組み仕事というのは、長編小説の何百倍の分厚い
本をよむようなもの。

  * 【指令16】任せる
 ~指示を出すときは、「自分で判断する余地を残す…」。
自分で判断し、行動することにより、人の能力は最大限に発揮される。
これは、前の「分かち合う」とセット。細かい指示を出さず、大まかな
目標だけを共有する。あとは、自分の裁量でがんばる。但し、情報は共有
する。互いに批判や責め立てず。

  * 【指令17】生きろ
人が生きている、ということは、人間らしく、清々しく生きていることだ。
「生きること」を全力で楽しむこと。


▼ システマの教えは、人生の基本だが、両親の生き様の後姿から、
「何事も楽しくなるまで徹底しろ」を学んできた。楽しいと思えれば、あとは
儲けものと思える。たった一度の人生、「人間らしく、清々しく生きなければ、
生れてきた甲斐がない」と思って生きるかいないとでは、雲泥の差ができる。
 それにしても、その逆の生き方の人が多く見かけるが… 

・・・・・・
5602,恋愛心理学 ~④ 「美人=性格が良い論・悪い論」
2016年07月17日(日)       
           『美人の正体』~越智啓太著 
   * 「美人=性格が良い論・悪い論」
・「美人=性格が悪い」論には、妬みと「天は二物を与えず」的世界観がある。
多くの人は「神様は平等であり、すべての人に等しく才能を与えているのだ」
という、幻想を信じたいと心の底から思っているため、「美人は性格悪い」と
考えたい側面がある。明治時代の「修身」の教科書には「美人は往年、気驕り
心緩みて、却って、人間高尚の徳を失ふにいたるものなきにあらず・・」とある。
明治時代に芸者上がりで「容姿は美しいが、家柄が良くない」という女性が、
社会的地位があり、経済的に裕福な男性と結婚して社会的な地位を上げたという、
いわゆる「玉の輿」現象が発生していた。これに脅威をおぼえたのが、社会的に
高い地位の女性で、顔姿が、良くない女性たちは、あまり良い気持ちを持たな
かったため、美人に対してネガティブな噂を流したという論がある。
・同じ女性をメークアップした状態と、逆にメイクダウンした状態で、実験
参加者に見せた結果、メイクアップした状態の方を「やさしく」「好感が持て」
「陽気」「落着いていて」「チャーミングで」「ファッショナブルで」
「きちんとしていて」「ロマンチックで」あると認知されることが分かった。
土曜日のバラエティーに、普通の主婦をファッショナブルに変身させる番組が
あるが、上記の内容そのものである。
私が、これまで若い女性と接してきた感想は、圧倒的に「美人=性格良い」論。
そして著者の研究結果も、それを示している。美しい人は、善の循環で、プラス
が蓄積されていて、それそのままが顔と全身など美容に現れ出ていることが多い。
5年以上通っているスポーツジムの女インストラクターに、顕著に現れている。
第二の皮膚といわれるファッションのセンスに、それが加わる。 ~つづく

閑話小題 ~霊感について ー3

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   * 佐藤愛子のケース
 幽体離脱は、ずばりいうと夢!‘現実と身体感覚が混同して、境目が
あやふや状態’ではないか… 佐藤愛子が、私とほぼ同じ体験を書いてある。
違うのは、文筆家と素人の違い。恐らく数日中に‘何やら不思議な神秘体験が
有りそうな?… これだけは、別物の感覚であり、実感し初めて信じることが
可能である。『夢』と断定できない部分が大だから面白い。フロイトの弟子の
ユングが、この感覚の持ち主で、不思議な体験を分析している。宇宙の彼方から
幽体離脱をして見えた地球の姿は、宇宙飛行士が見た地球と同じ。
 
≪ ♢ 知ってしまった者」の責任[レビュアー]梯久美子
                   (ノンフィクション作家)
 あの愛子先生が、ノンフィクションを書いた! ――読み始めてすぐにそう
気づき、長年の読者である私の胸は高鳴った。文体からして、これまでの作品
とは違っている。主語は「私」ではなく「筆者」。ユーモアも、世の中への
怒りも封印し、ひたすら真摯に、冷静に、事実を追いかけていく。
しかもその事実というのが「あの世」から電話がかかってくるという、異様な
出来事なのだ。
 その不思議な経験をするのは、愛子先生の古くからの友人である高林医師。
市の教育委員会から依頼され、高校生を対象に講演をした高林医師は、終了後、
高校三年生の女子生徒から手紙を受け取る。高林医師の話を聞いて感動したと
いう内容だった。これをきっかけに、ひふみという名のその少女と高林医師は、
ときおり電話で話すようになる。
 進路を変更して医師を目指すことにしたひふみは、猛勉強の甲斐あって
医学部に合格し、入学祝いのために二人は初めて会うことになった。だが当日、
高林医師がいくら待っても待ち合わせの場所に彼女は現れない。そして後日、
兄を名乗る人物から電話があり、彼女が交通事故で亡くなったことを知らされる。
 ひふみの兄からはその後も電話がかかってきた。三度目の電話の最中、バチーッ
と木の裂けるような鋭い音がして、部屋の照明が消える。そして兄の声が途絶え、
高林医師が、もしもし、と呼んで応答を待っていると、突然、ひふみの声が聞こえて
くるのである――。                   ~続く   ≫
 ―
▼ 霊体験をしたことがない人からすれば、何とも世離れした内容と思うだろうが、
 私は、色いろ体験してきたこともあり、何の抵抗もなく、捉えることが出来た。

・・・・・・
7063,閑話小題 ~コロナ禍がもたらすこと!
2020年07月16日(木)
   「魔神は瓶に戻せない」──デヴィッド・グレーバー、コロナ禍を語る
          ~「ほんとうに自由な社会」へ
  * コロナ禍がもたらしたこと!
 要約すると、<コロナ禍が変えた非日常の日々こそ、あるべき姿。それまでの
現象は幻覚ぐらいに考えた方がいい。元に戻すなど、魔神を瓶に戻すようなこと。
満員電車の通勤を避けて、週に5日の通勤を1,2日にして、残りは自宅か近くの
図書館でテレワークをする夢のような、この非日常のが良いに決まっている。
この日々こそが、クレーバーがいう『瓶から解き放たれた魔人』ということに。
 ~ その辺りが面白い!~ 
≪ デヴィッド・グレーバーは新型コロナ危機について、何を語っているのか?
 本稿執筆現在、メディアを通してなされた最新の発言は、フランス発の動画
 ニュースサイト「ブリュット」の米国版に掲載されたインタヴュー
 (2020年4月29日)。
 ―
コロナ危機以降、医療、農業、小売など生活に必要不可欠な業種を
「エッセンシャル・ワーカー」として見直す動きが広まっている。人類学者
デヴィッド・グレーバーは、経済とは社会の一員である我々がお互いをケアし、
ともに生存するための手段であるべきと主張する。
【 わたしたちは、これらすべてが終わったのち、それは夢に過ぎなかったのだ
 と考えるよう促されることでしょう。実に奇妙な出来事だったが、それは現実
とは何の関係もない、今や目を覚まして、通常に回帰すべき時だ、というわけです。
しかしほんとうはそうではない。通常こそが夢だったのです。今起こっている
このことこそが現実だった。これこそが現実です。わたしたちは、わたしたちを
ほんとうにケアしているのはどんな人びとなのかに気づいた。ヒトとしての
わたしたちは壊れやすい生物学的存在にすぎず、互いをケアしなければ死んで
しまうということに気づいたのです。】

上記で夢に過ぎなかったと人類学者が述べているこれまでの「通常」とは、
『ブルシット・ジョブ』(原著2018年、日本語訳は岩波書店より2020年7月刊行)
で執拗に記述される奇妙な現実だ。 実入りのよいホワイトカラーであるほど
その仕事には社会的意義がなく、そのことに自覚的な少なからずが「内心必要が
ないと思っている作業に時間を費やし、道徳的、精神的な傷を負っている」一方、
「日々行われるケアによって社会を可能にしている人びと」は、医師のような
例外を除き、不安定な低処遇を強いられがちであるという現実。グレーバーは
新型コロナ危機を、何よりそうした「通常」の異常さが露呈する契機として捉え、
彼が「ケア階級(caring class)」と名付ける人びとに正当な地位を回復させて
新たな社会的現実を生み出すべきことを説く。】

ドイツのラジオ局「バイエルン放送」の文化番組が行ったインタヴュー
(4月8日)の冒頭を引こう。
【 ─デヴィッド・グレーバーさん、人びとは今、ホームオフィスで仕事をして
 います。一部には、無条件のベーシックインカムの実現可能性を思いめぐらせる
ひとさえいる。
 アナキストにとってはよい時代でしょうか?
デヴィッド・グレーバー;ともあれ、多面的にものを考える人間にとっては
よい時代ですね。だって、エリートたちや指導者層は今、一種のジレンマの前に
立たされているのですから。彼らはこの40年というもの、わたしたちにはもはや
新しくラディカルな発想など必要ないのだと人びとを説得することしかして
こなかった。もちろんそんな考えは間違っていたわけですが、ひっきりなしに
こうしたことが主張されてきたのです。さて今、そうした人びとは突如として、
選択の余地のない状態に置かれてしまった。物事をラディカルに変えなければ
ならない。それなのに、どうすれば変えられるのか、やり方を忘れてしまっている。
だからアイディアを持った人間が求められているのです。】

 ―
▼ 人を人間たらしめてきた群れのあり方を、根本から問い直しているのが、
 このコロナ禍の問題。誰もが情報端末を身に付けてしまった時代の有りかた!
10年で100倍、20年で1万倍も情報量が増えていく時代。コロナ禍が、それを
気づき出したのである。9年前に、倒産というカタチでリタイアをして、あとは、
野となれ、山となれで、良く言いえば『自由人』。 悪くいえば『粗大ごみ』
帰るべき家が、棲家に。そこで頼るべきは、日常の習慣。 自分一人のテレワーク。 これも慣れると、なかなか味わいが出てくる。

 ・・・・・・
6696,閑話小題 ~ラ・ロシュフコー箴言
2019年07月16日(火
   * 辛辣な人間観察の箴言集の言葉とは
 辛辣な人間観察で知られるフランスのモラリスト文学者ラ・ロシュフコー
 ~ネットによると…
【 フランスの名門貴族の生まれであり、数々の戦いに参加した後にいわゆる
箴言集』を執筆。辛辣な人間観察で描かれた彼の作品は、フランスの政治家
リシュリューと対立し2年間の謹慎処分を受けた事や、フロンドの乱(17世紀
フランスで起こった貴族の反乱)でフランスの政治家「ジュール・マザラン
対立したことなどで味わった苦難が反映されているとも言われている。】
 
 ~いずれの箴言も突き刺さる箴言である。まずは、

◉ <人はみな記憶力の乏しさを嘆く。
  しかし、誰も判断力の乏しさを嘆かない。>
 評: 身近な人の意見に大きく左右されて、自分の足りない脳の蔵の乏しさに
気づかないで… 晩節になって、判断の積み重ねの結果の行蔵に唖然とする。

才があって愚かな人はいるが、
分別があって愚かな人は決していない。

◉ <わずかな言葉で多くを理解させるのが、大人の特質であるなら、
  小人はこれとは逆に、実に多くの言葉をしゃべりたてながら、
 相手に何一つ伝えないという天与の才能を持っている。>
  評:何やら、私だけではないから見過ごしてしまう道理。

◉ この世でもっとも幸福な人は、わずかなもので満足できる人である。
 なぜなら、 欲しいものが多ければ多いほど、満足するには、
限りない財宝の山が必要になるからである。
 評: 実家が代々、骨董商だったこともあり、戦後の転業後の父親の
   趣味が骨董収集。 学生時代に、欧州一周の旅の際に大英博物館
   ルーブル、ミラノ、フィレンツェの美術館で、世界の名宝を浴びるほど
  見ていたお陰で、何でまた?手元の置きたがる父親に不信感を持っていた。、

好調な時は充分に楽しみ、 不調な時は気長にかまえる。
よくよくの場合でない限り、決して荒治療はしないことである。
 ―
人は理性でしか望まないものは、
 決して熱烈には望まない。
 ―
◉ 我々は、どちらかといえば、 幸福になるためよりも、
幸福だと人に思わせるために四苦八苦しているようである。
 評: 8年前の会社整理の時に、まず、自分は不幸でないと、自ら思うこと
  から気持ちの再構築を始めていた。今さら如何でもよかったのに。
 ―
◉ 賢者は征服するよりも、深入りしないことを得策とする。
 評: 情愛、特に女性に関して、抜き差しならない深入りは?
 ―
自分の内に安らぎを見出せない者が、
それを外に求めても無駄である。
 ―
世間なんかなくっても やっていけると考える人は、
よほど自分を だましている人間である。
しかし、自分がいなければ、 世間はやっていけないと思う人間は、
それ以上に間違っている。
 ―
我々は、
 我々の大切な人の死に対して涙しているのだというが、
実際は我々自身のために涙を流している。
 ―
自分自身を信頼すれば、
 他の事に対しても信頼が生まれてくる。
 ―
◉ 賢者はどんな不幸な出来事からも、何かしらの利益を得る。
その一方で、愚か者はどんな幸福な出来事にも、心を傷つけられてしまう。
 評: 確かに幸福の状態は賢者で、不孝の状態は愚か者に見えるが、実は逆。
  そんな浅いものでないのが人生の味わい。要するに考えてきたかどうか!
 バカの考え、休むに似たりというが、考えは心の底に蓄積されている。
 ―
敵が欲しければ、味方より偉くなるだけでいい。
味方が欲しければ、 味方を引き立ててやればよい。
 ―
幸運に圧しつぶされないためには、
 不運に堪える以上に大きな徳を必要とする。
 ―
友人に不信を抱くことは、
 友人に欺かれるよりもっと恥ずべきことである。

 ―
▼ 数百年の時空を超えて、辛辣な人間観察の箴言が迫ってくる。
 人間は、そうそう進歩しないということ。但し、知っているか、
知らないかで人生の節目時の判断は大きく変わっていたはず。
次回は、老いに対するラ・ロシュフコー箴言。これがまた辛辣!

 追:そうか、去年の今時分にフランスが、優勝をしていたのか!
・・・・・・
6333,閑話小題 ~サッカー、フランスが優勝
2018年07月16日(月)
   * つれづれにサッカー
 ワールドカップも終わりをつげたが、クロアチアがここまで勝ち残るとは…
クロアチア選手の疲労度を考えるとフランスが有利だった。
  で、今朝のネット記事によると
《 ◇W杯ロシア大会 ▽決勝でフランスが4-2でクロアチアを下し、自国開催
 だった98年大会以来20年ぶり2度目 となる優勝を飾った。優勝2回はブラジル
(5回)、ドイツとイタリア(4回) に次ぎ、ウルグアイとアルゼンチンに
並ぶ4位。欧州勢の優勝は4大会連続。》

▼ 毎年、今頃に行われる自転車レースのツールド・フランス最終日の凱旋
 レースも良いが、ワールドカップの優勝は別物。これで甲子園への高校野球
関心が移っていく。
 … … …
熊:終わってみればオフランスですか。
寅:序盤で、ドイツ。中盤でブラジルが敗退したからね。
大家:最後はクロアチアを応援したけど、点数そのものが、その残存エネルギー
 そのままを現していたようだね。それにしても欧州のサッカー好きは、凄いね。
熊:ボール一つあればね… 誰でも出来るからね。これにオリンピックと隔年ある
 ため熱くなるからね… 
八:日本も、よく戦ったよ。 何かさオラウータンチンパンジー、ゴリラの間を、
 短い手足の日本猿がで駆け巡って姿が、滑稽に見えてね。ゴリラの体当たりで、
 吹っ飛ばされても、健気に立向かうのが愛らしくてさ。
寅:これで東京オリンピックでも、一応、メダル候補に? 
大家:ワールドカップで活躍すると、収入が格段と上るというから、頑張るさ。

八:過去のワールドサッカーをHP内検索を入れると、幾つかあった。
――――
2002/07/01
面白かった!!

ワールドサッカーが終わった。やはり世界のトップが集まる試合は面白い。
サポーターと一体になった選手が段段燃えていくのがよい。
その時の勝負のアヤが左右するのが特に面白い。優勝候補のフランスと
アルゼンチンが早々に敗れるというのも、勝負のアヤであった。ワールド
カップというのがこういうものだという事が、理解できたように思った。
実際のところサッカーの面白みがいま一つピンとこなかったのが、
これを契機に好きになれそうだ。

勝戦が終わったときの,勝者と敗者の差の大きさもそのまま
画面に出ていた。やはり一国でやるべきというのも確かであった。
終戦で会場の勝者に対する会場のシラケぶりには世界に対して、
この国のセンスの低さを曝け出してしまった。

韓国の熱狂と比べ、途中で負けてしまった事を差し引いても
盛り上がりが少なかった事は否めない。
ブラジルが勝ちあがっていくプロセスでやはり強かったようだ。
南米の予選ではやっと勝ちあがってきたという。
彼らも実際優勝できると思ってなかったことも含め、喜びは最大級だろう。
TVの前でこれだけ熱狂するとは思ってもいなかった。

 

 

閑話小題 ~オリンピックまで、あと数日!

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   * リモート・オリンピックですか?
 如何なるのだろう東京オリンピック。 大リーグの大谷フィーバーで助け
られてはいるが、オリンピックは別物。 世界のトップ・アスリートが集合する
世界的な催事。失敗は許されない大事業。そう、甘くはない。世界も、日本でも、
全く盛り上りがない。放映権の利益産業化が見えみえ! 中止になれば、何も
かもが、無駄。 少しでも回収するには中央突破しかないが…如何だろう? 
地方都市の片田舎で、冷やかにみるしかない。
 大谷のオールスターの活躍、いまイチだが、後半を考えると、この位が丁度
良い!オリンピックの盛下がり?を、大谷フィーバーがカバーする構図も良い。
21世紀の原風景も、何とも言えない味わいの世界。

エンゼルス大谷翔平が13日(日本時間14日)、米国コロラド州デンバー
クアーズフィールドで行われたメジャーのオールスターゲームに特別ルールに
よりア・リーグの先発投手と「1番・DH」として出場し史上初の“リアル二刀流”
を披露するという偉業を成し遂げた。1995年の野茂英雄以来、2人目となる日本人
投手の先発としては1イニングだけの登板で、現在ナ・リーグ本塁打争いトップ
のフェルナンド・タティスJr(パドレス)を左飛、マックス・マンシーを二ゴロ、
本塁打王3度獲得のノーラン・アレナド(カージナルス)を遊ゴロと3人でピシャリ
と抑え、最速100.2マイル(約161キロ)をマーク。 打者としては、2打席立ち
サイヤング賞3度獲得で、8度目出場のマックス・シャーザー(ナショナルズ)に
二ゴロ、レッドソックスの守護神マット・バーンズに一ゴロに終わったが、試合
ア・リーグが5―2で勝利し、大谷が勝利投手となった。全米メディアは大谷の
偉業を絶賛、メジャーのスターたちの生々しい大谷賛歌のコメントを紹介した。≫

 ―
   * 梅雨も明けそう…
 ジメジメして気分が滅入っていた、この数日。一週間の天気予報をみると…
梅雨明け?ですか。降れば降ったで洪水で問題で、降らないと少雨で騒ぎ過ぎて
島国日本は、天気予想が無難である。先週土曜日のワクチン接種も5日経過した。
一昨夜、10時間も熟睡したのはワクチン効果…?左腕の痛さも、すっかり消えた。
 
・・・・・・
7062,閑話小題 ~今年も半期が過ぎた!
2020年07月15日(水)
   * 今年前半期に… 超特大のブラックスワンの一群が
◉ 今年の前半期は、親戚、知人の不幸はなく、平穏無事だったが、2月末に、
 中国発のパンデミックが発生、あれよあれよと世の景色が変ってしまった。
時間経過する度に…その影響は甚大で、第一次、第二次世界
大戦を合わせた規模の戦争に至る可能性もあり、世界中が成す術がない状態。
このままでは経済恐慌を発生…戦争と100年前の状況に。 恐ろしいが、これが
現実。私の世代は太平洋戦争・敗戦を挟んだ時節に産まれ、このパンデミック
の最中に消滅しでいく事態。 オリンピックは一年延期になったが、来年開催は
難しい。アメリカの混乱などのゴタゴタを利用して、中国が香港を完全併合、
その後、台湾と沖縄周辺に進出するのはあきらか。現時点では、アメリカ大統領
に極右の泡沫候補を当選させた中国+ロシア連合の勝利。プーチン戦略の勝利で
事態が進んでいる。 このパンデミックは、数年で終わる問題でなく、数十年
スパンの問題。それが意外と分ってない。

◉ パンデミック禍で経済の先行きが見えず、安全に関して見切り発車しかない。
 哀しいかな世界には今日明日の生存問題を抱える人たちで満ちている。
30年まえのバブル崩壊で、ガス抜きをして此の方、体力はガタガタ。預金閉鎖も
充分に考えられる。こういう時節には、風水害など大震災が起こりがちが定番!
パンデミックも自然災害と見做すと、3~5年の一過性でなくて、10年、20年、
50年スパンの黒鳥の到来と考えて然るべきである。<5000万、数億人の被災>も
前提にしなくては。 現在進行形の、これは遥かに深刻かも。 目に見えない
ホワイトボール☆化が始まってしまったら。 どう人類は対処できるのか!
< ☆ ホワイトボール= 地球が22億年前に1回と7億年前頃に2回の計3回、
 全面的に凍結したというもの >

・・・・・・
6695,閑話小題 ~二日月(山岸凉子スペシャルセレクションⅧ) -2
2019年07月15日(月)
          『人生を狂わす名著 50』三宅香帆著
   * 極楽も地獄も知らぬ、腑甲斐ない女
 世の中には、「極楽も地獄も知らぬ不甲斐ない人間」が存在している。
定年退職になって、リスクを賭けることなく平々凡々の自らの人生に、茫然と。
その時に、初めて己が人生の価値(意味)について考えるが、時は既に遅し。
そして老人性鬱状態に。そこで始めるのが、これまでとってきた態度価値に
従い、異種の生き方の否定。横並びでは、何の価値が無い自分を肯定するため、
それは真剣そのもの。
 南米パタゴニアの果てで、初老の女性が、道すがら話しかけてきた。
その詳細は、最後にコピーしておきますが、それが何とも… 

   ~芥川龍之介『六の宮の姫君』あらすじ~

 六の宮の姫君は父母の寵愛を受けて何不自由なく育ちました。
姫君は昔気質の父母の教え通りに慎ましく振る舞い、とくに嬉しいことも
悲しいこともない代わりに格別不満もない平穏な日々を過ごしていました。

 しかし突然両親が相次いで亡くなり、乳母と姫君だけが残されてしまいます。
乳母は姫君のために骨身を惜まず働き続けましたが、家は次第に落ちぶれて
生活が苦しくなっていきます。しかし姫君はどうすることもできず、昔と少しも
変わらずに寂しい家の中で琴を引いたり歌を詠んだりして日々を過ごしました。

 このままで先行き成り立たないと案じた乳母は、姫君に男と会うように勧めます。
姫君は、それは生活のために身を売るのも同然だと嘆きますが、結局は男と会い
一緒に暮らすことになります。
 男は上品で優しく、姫君を愛してくれました。姫君もそれには悪い気はしません
でしたが、男と一緒にいても一度も嬉しいと思ったことはありませんでした。
ただとりあえず、平穏な日々を過ごすことはできました。

 しかしやがて男は陸奥の守に任ぜられ、五年後には帰ってくると言い残して
姫君の元を去ります。ところが、五年経っても男は帰ってきません。
 男が地方に赴任中に娶った妻と京へ帰ってきたのは、結局九年目の秋でした。
男は姫君を訪ねようとしますが、六の宮はすでに朽ち果てており、残っているのは
荒れ果てた庭跡と築土だけでした。

 男は姫君の行方を探し回り、ある日偶然、朱雀門の近くの荒ら屋で破れたむしろ
をまとった乳母に介抱されている不気味なほど痩せ枯れた姫君を見つけます。
 男は姫君の名前を呼ぶと、姫君は男の顔を見て突如何か叫んだかと思うと
そこに倒れ込んでしまいます。
 乳母は急いで近くにいた乞食法師にお経を読んでくれるように頼みます。
姫君は男に抱えられながら、夢うつつのまま静かに息を引き取りました。

 後日、姫君を看取った乞食法師が朱雀門にいると、侍が近づいてきて、近頃この
あたりで女の泣き声がするそうではないかと問いただします。法師は侍に耳を澄まし
てみるように言うと、やがてたしかに細々と女が嘆いているような声がします。
 あわてて刀に手をかけた侍に法師は言います。

 「あれは極楽も地獄も知らぬ、腑甲斐(ふがひ)ない女の魂でござる。
御仏を念じておやりなされ。」

 ―
▼ 昨日‘極楽も地獄を味わった男’から遺言と思ぼしきCDが送付されてきた!
 何とも味わい深い内容。そこには原爆投下で死んだ弟を背負った少年の写真が…
長男が、当人の連合いである母と、弟を殺して、会社ごと炎上させた事件も吐露
している内容。哀しみは、薄れることなく、むしろ深く色濃く残っているようだ。
<6680,閑話小題 ~悲しみって、時間と共に深くなるのよ!> 
この人の極楽と地獄、極楽はともかく、地獄には敗ける! ~これも後にコピー
私の遺言は、18年と2ヶ月にわたり、書き続けてきた、このブログ。それを遥かに
超えた?濃厚なもの。長岡という岩盤の世界で、斯くなりなん。私は、深い関わり
を避けてきたが、真逆の生き方が、彼。何じゃ御前は!と、迫ってくるような。
 自らをコミック風に表現できるとは、これはこれは! 私には出来ない。

・・・・・・
6288,読書日記 生きることへの冒�必とは! ~3
2018年06月01日(金)
          『旅人よ どの街で死ぬか。~「男の美眺」』
                   (伊集院静 2017年)から。
   * 予感、あるいは沈溺
≪ ◉ 長く旅を続けるには術が必要である。友人の勝負師とどうように、
 頓着を持たないことだ。旅人の一人の些細な感情など都会という土地では
とるに足りなぬものだ。
そんな時は高台に行き、都会を見おろせばいい。
河岸に立って川を眺めればいい。人の感情など関わりなく、
―川はただ流れている。それだけのことだ。
 ー何かを手に入れたものは何かを失う。自明の理である。
旅を続けている限り、失うものはない。しかし失わないことが旅に求める
安堵であるのなら、その旅は愚かな行為でしかない。流れる水を見て思った。
ともかく旅を続けるしかない。             127-128p
◉ ヨーロッパ大陸を飛行機で旅し、窓から大陸を見たことがある人は、初夏に
 レモンイエローの花を咲かせた菜の花畑の美しさを知っているはずだ。148-149p
◉ ポーランドアウシュビッツ収容所を訪ねた。見ておくべき場所だから
 出かけた。私をむかえてくれた日本人の案内人は物静かで温和な人だった。
収容者たちが列車から降ろされ、歩かされた道を案内人と歩いた。折から
やわらかな初夏の風が吹いて流れ、路傍の野花を揺らしていた。かつてここが
殺戮の場所であったとき、花は咲いてもいなかったろう。収容所で目にした
ものは、予期したとおり私たちが見ておくべきもの、知っていなくてはならない
ものだった。黙示であってはならないものである。残されたものたちが立証して
いるのは、これがまぎれもなく人間がなしたものであるということだ。
~過ちをくり返すのが人間だとしたら、人間はどうしようもない生きものである。
-そうかもしれない…。    207p     ≫
 ―
▼ ツアーの面白さ、厳しさの一つが、1~2週間、移動空間と旅先空間を密着
 すること。 嫌でも、様々な人生を垣間見ることになる。また、重厚な人生観を
知ることになる。行先の多くが秘異郷もあるが… 10年近く前までは、まだまだ、
高度成長時代の恩恵を受けた人たちが多かった。その反面、仕事に追われてフッと
気づくと晩年に差し掛かり、人生を取り戻そうとすがる思いの人が半数だろう。
それが圧倒的大自然の只中で、自然と出てくる激情が、呟きで聞こえてくる。

『ズ~ッと老人ホームで働いてきたの。で、ハッと気づいたら、自分が年寄りに。
現実に流されて、周辺の人だけを見てね。何にも考えないで、決断もしなくて、
これまで生きてきたの。ところが先を切られたの… …旅行前に色いろの問題を
箪笥の中に押しこんでね。帰ったら、それを出して整理をしないと。
でもここに来て良かった。これで心おきなく死ねるわ。』 

パタゴニアの、山中の道すがら、初老の女性が、何気なく話しかけてきた言葉。
話は続く。
『養老院って、人生の果てでしょ。人間の本性が丸出しになるの。特にね、
夜這いって、御婆さんの方が多いの。夜中に男の人の悲鳴が聞こえてくるの。
‘何するんだ、この野郎’ってね。 寂しかったのね。』

――――
6680,閑話小題 ~悲しみって、時間と共に深くなるのよ!
2019年06月30日(日)
  * 悲しみは時間と共に薄れるって嘘よ
 再び「ガイロク(街録)という番組の話。 下町で一人歩く御婆さんの話題。
《 若くして夫を失い、その後、手塩にかけた一人息子を交通事故を亡くしたと…
『毎月、祥月命日に、墓地にお参りに行くのが、務め。これは私が元気でないの
なら…。 高尾山のお墓に行くため山を登るときに、自分の名前を呼びながら
励まして登るの。>と、述べていた。 
 ところが、それを聞いていたゲスト榊原郁恵の母親の言葉が何とも! 
『郁恵ちゃん、悲しみって時間と共に薄くなるって、嘘よ。逆よ!』
いや、驚いた。悲しみ、苦しみは、私の経験則からして大よそ、二年半で
治まってきた。一般的にも、慰めで『二年も経てば、乗越えられますよ!』と…
時間薬の効果である。しかし、それは、その程度の悲しみに過ぎないと…直感した。 
 直に思いついたのが、二人の息子を頃に亡くした両親の悲しみ。
特に母親の心の傷。乗越えたとしても、年々、悲しみは深まっていた? 
そうこう考えると‘絶叫したくなる’ほど 両親に対する思いが一変することに。
長男、次男の不幸な死を招いた罪の意識と、反省。 私が、20歳になった頃に、
二人の分も、「自由に、明るく羽ばたいてみろ!』と、応援していてくれたことは
薄々知っていた。昭和40年代は、右上がり経済の真只中。坂の上の雲は青く輝いて
いた。私の過ごして学生寮の名が『青雲寮』。あの時代の抑揚感は当時の歌謡曲に、
そのまま現われていた。しかし、太平洋戦争の深い犠牲の上で、それがあった。
『悲しみは、時間と共に深まっていく』の言葉に、『エッ!』と、この年齢で
驚くのは、私自身が晩期の両親の年代に入ったため。そして私の悲しみが浅いか!

  この街頭録音略して「街録」。ネットによると、
<街ゆく人々の“リアル”な声から、人生を学ぶ! 人生のピンチやハプニング
とどう向き合い、乗り越えてきたのか? その経験から得たものとは…。
山あり谷ありの内容> とある。 これに似ているのが、『地球タクシー』
『家についていっていいですか』『空港ピアノ』などがある。何気ない通りすがり
の人生を、僅かな因縁の機会に垣間見る味わい。
 この『ガイロク』でも、『家についていっていいですか』でも、
『あなたの人生を自ら何点付けますか?』と、急に、声をかけられたとしたら… 
さて如何こたえられるか? それも、全国津々浦々に晒された中で? 
顔ぼかしなら、何とか!理路整然と… 『日々是口実』をしてきたこともあり…  
 何をしに、何をして、生きてきた?
 親鸞ですか? 
歎異抄 ... 弥陀の誓願不思議に助けられまいらせて往生をば遂ぐるなり」と
 信じて「念仏申さん」と思いたつ心のおこるとき … > 。

・・・・・・
5958,洗って使える 泥名言 ~3 ーライオンは弱い奴を狩りに行く
2017年07月08日(土)    
            <『洗えば使える 泥名言』西原理恵子 (著) >
   * ライオンは弱い奴を狩に行く
  ~ 他の章の面白い泥名言が… ~
<すべての男は3等賞や。それを一等にするも、三等にするのも自分や。> 
 と、知り合いのママが言っていたというが… 凄いことをいう。更に、
<三等を三等のままにしておくのも立派なことで「それで充分やんか」>
 だと。それもこれも、泡沫の夢幻の話。死んでしまえば皆、同じ。

<ライオンは弱い奴を狩りに行く。>
 暴力と貧困は、高いところから低いところに行く。世間とかいうゴミダメは、
 こういう弱者探しを生業に成立ち、日常会話で「にわか裁判」をしている。
 まず検事がいて、裁判長、そして傍聴人までいる。多くが、人生不燃焼組で、
 その燃え残りに火をつげ、自己満足する輩。対象は「大変な人」。

<よく離婚とか、彼女と別れる段になって、きれいに別れようとするバカが
 いるじゃないですか。あれ、一番ダメなんですよ。何やっても嫌われるの
 なら、「どうして、こんな奴と」思われるぐらい嫌われた方がいい。>
 キレイに事業撤退とか転職をしようとするから、ダメ。嫌われ罵声を浴び、
「これも有りか」と、独り打ち震えるのを逆に楽しむ位でないと。 
「最期は、キレイに撤退したい〉の私の要請に対する弁護士の答え
〈借金を踏み倒すのに、キレイも汚いもない。70点が最高点と思って下さい!
〈それでは、70点に近づけるように、お願いします。〉と方針決定。
 甘かったかもしれないが、過去の経験からして、やはり、後味の悪いのは、
 傷口に悪い。

▼ 大変な家庭環境の中で、下ネタ経験充分の人生もあり、とう泥名言の数々。
 緑の原野(娑婆)には、花も実もあるが、捕食動物も、被捕食動物もいる。
狩るか、狩られるかの弱肉強食のドラマが日ごと繰り返されている。ところで、
『今、何になっているの?』『何を狩ってんの?』『何を楽しんでるの?』
『人間をしているの!』『好きな遊びを探してるの』『趣味を楽しんでるの』…
… など、様ざま。問題は、時間が限られていること。キーワードは、『よく』
が、それぞれの生きざまの頭についているかどうか。その為には考えることだ。

閑話小題 ~霊感について -2

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   * 何やら不思議な感覚が…
 何度も書いてきたが、この感覚、内なる暗闇の世界で、底なしである。
何故に、この感覚から抜け出たかというと、このブログを始めたためである。
このネット空間は、自分の細やかな暗闇など吹飛ばすほど、広く、明るい。
そして少しずつ、心の暗闇に光を灯すことで、霊感とやらを炙り出していた。
毎日、何であれテーマにして書きだす効果は、20年も続けておれば、思いしない
何かをもたらすもの。で、人生も終わりに近づき、いま一度、この霊感に向き
合うことにした。書き始めた現在、今のところ、何が出てくるのやら…
 何やら両親の魂と関係しているらしいのは解る。人間の心の奥には、得体の
しれない、生物の記憶があって、それが、人間の知性として、書きこまれて、
それ自体が、独自に進化しているような… 知れば知る程、人間、地球、生物
などの存在の不思議を感じる。 如何なってるんだ、宇宙は、地球は、生物は、
そして人間の存在は…その一端しか知らずに、消えていくしかない私は何もの?
今さら霊感もないが… 霊感というしかないのが事実である。 
                             ~つづく
・・・・・・
7061,閑話小題 ~新宿ねずみ -3
2020年07月14日(火)
      < 歌舞伎町 ラストトーキョー はぐれものたちの新宿
         2019-08-12 | ドキュメンタリー >
   * 歌舞伎町の店から垣間見る世界
 二年前の一回目のドキュメントには、半年前のコロナ禍の想定はなかった。
まさか、それが、これである! 歌舞伎町こそ『3密』の代名詞のような場所。
救いようがない。これが都内、国内、世界の繁華街全てになるから、ことは重大。
世界が根こそぎ変わろうとしている。全員がアウトローの立場に逆転した!
 現象面は少し遅れるが… ただならぬこと!
 
  ~このドキュメントは、更に進行する~
≪ 歌舞伎町に、砂の城という、場所がある。ここは、俳句の会の場所。
 狭いが、いろいろな人があつまってくる。 飲みながら俳句をよむ。
気軽な俳句。障害、発達障害双極性障害などの人も来ている。
ここで発散できている人が多そう。 この場所にも変化があった。
19年2月に行くと、すなの~の文字がなく、外壁が囲まれている。
差し押さえられているらしい。路地も明るく、女性、外国人も来やすい
町にと、再開発という感じになってきた。すなのしろには、
変わらず人がきていて、活気はあるが、建物が使えなくなる?

新宿のルーツ、江戸時代は花街だった。花園神社で野外演劇もあった。
水族館劇場。 この神社、私の小学生の思いで。
親と一緒に行き、蛇女、など不気味な小屋があり、こわかった。
今思えば、体に大きな障碍があり、他で働けない人などがしている芸だった。
夜、見たくないものを、何たくないのを見てしまったような~おぼろな記憶。

71歳母が、ある夜、娘の布団に入ってきて話す。全力で働き、育てた。
お弁当も毎日手作り、食事は手を抜いていない。見ていてホントそう。
でも娘には絶対つがせたくない仕事だった。家庭教師を多数つけ、自分の
ために娘をそう育てた。それが力だったと思う。しっかりした父もいる、
一人っ子のディレクター。地味なタイプ、優等生だったという。
 32歳の娘は、完全に温室育ちだったと認める。
住んでいる家の場所はでなかったが、新宿区のどこか?だろう。
歌舞伎町の詳しい歴史を調べると面白いかな~
 セルフドキュメント、2年かけ母を取材、
3人での自宅食事風景など自然に、素直なシーンが多かった。 ≫
 ――
▼ 暇なのは、いや「閑」なのは今さらだが、これを書くに三度みた。
 その度に、新しい発見があった。花園神社の境内での野外演劇が、毎年、
神社の好意で一時期の間、開催される。テントの組み立てと、舞台設定を
するが、最後は「ばらし」と、「掃除」が行われる。この最後の、立つ鳥
跡を濁さず。これも公演行事の一環。9年前に、事業からの撤退を決めて、
そのプロセスに入った時… <自分で始め、自分の手で終える。
『あっ、これだ!』。これがベスト!> もちろん、こうなるケースも
想定のうち。誰にも、これは分らない。 折角なら、味わえばよい!
勝海舟福沢諭吉の批判に、「批判は他人の内、行蔵は我うち」と捨て置いた
逸話が残っている。これが、それだ! 劇団の最後のバラシがあればこそ、
次年度に向けて新たな一歩を踏み出せる。 断面には多様な模様が見てとれる。
それぞれの死があればこそ、それぞれの生が光り輝く!

・・・・・・
6694,閑話小題 ~最近の若者の恋愛事情
2019年07月14日(日)
   * 7割が彼女なし
 老いとともに、恋愛事情に興味が少なくなるのかと思いきや、類人猿の一種と
して割切ってみる、それは、逆に面白いもの。NHKの『恋話カファ 男と女』が、
なかなか面白い。「今どきの18歳~34歳の男の7割、女の6割が付き合っている
相手がいない」と…。 その理由に、煩わしいからと。恋愛より面白いことが
多くあり、エネルギーをとられたくないとか。 要するに恋愛に対するコスト・
パフォーマンスにあわないと…。 便利な世の中になって趣味の多様化もある。  
小噺に、
 男:『月は雲間に隠れたし、貧乏人のオイラには何もすることもなし』
 女:『おや御前さん、今夜もかい!』というのがある。以前は楽しみは、
まずは恋愛の乳繰り合い。そこには男女の隠された部分を性欲の妄想で惹き
つけあう要素が大だが、それがネットで、逆に減退に? 求愛の趣味の違いも。
男が女に求めるのが、まず美貌。そして相性。女はまず収入。そして優しさ。

  ~NHK・HPの<恋話カフェ 男と女 [BSプレミアム] >によると…
≪ 恋したい!でも、できない。相手がいない。どうしたらいいの? 
「恋話カフェ」のマスター原田泰造が経験豊富なタレントや恋愛に詳しい
専門家たちとさぐるトークバラエティ。
 今、恋する人が減っている!
男性7割、女性6割に交際相手がいない(18歳~34歳独身)。
なぜ?恋愛をコストで考える人が増えている?
恋愛にはタイミングと才能が必要?
恋愛の大先輩、経験豊富なあの有名人たちのセキララ話からヒントをさぐる。
 そして、男と女はなぜすれ違うのか?価値観の違いはどこからくるの?
精神科医社会学者、離婚問題弁護士による、現代の恋愛事情分析トーク
脳科学や動物行動学にもヒントが。

▼ 先ず7割方は、ペア成立と思いきや…逆とは驚き。誰もが少しでも良質の
 相手を求めるが、そうは問屋が卸さないのが現実。三次産業の女性主体の
職場に長年の間、身を置いていたこともあり、それはシビア。美貌と能力が
掛けあって、相手の質の優劣が決まる。もし、自分より見劣りがする女性が、
自分の相手より勝った相手なら、あらゆる手段で阻止をする。男も女も2割が
8割の総取りのパレートの法則が、恋愛事情にも影響しているため、7割には
回ってこないのが現実。良質の2割以下の相手なら? 一人、趣味の世界の方が
遥かに良いことも確か。 人間とは相手を見抜いても、自らは見抜けない。
 何ゆえに、美人の優劣がつくか? といえば、優秀な男が争い確保するため。
優秀な男の血が、女を磨き上げる。逆も、時にあるが!

・・・・・・
4869,「事業人生を決心して45年」の語り直し ー37
2014年07月14日(月)
   * 閑話小題 -なぜ、あなたはいつもお金が足りないのか?
『 なぜ、あなたはいつもお金が足りないのか?』小堺桂悦郎著ーに、
 45年間の事業で実感した真髄が、そのまま書いてあった。
《 ・・多くの経営者が、「儲けようとして損をしている」わけです。
 誰しも、自分から損をしようとする人はいません。ならば、まず徹底して、
 損をしないようにしましょうと、私はアドバイスをします。》
のぼせ上り、より儲けようと歯止めが利かなくなり、ミスに繋がっていく。
ファッションなどの不良在庫の発生原因の多くが、売れ筋商品の代替商品がヘドロ化
したもの。 チョッとした違いに消費者は敏感だが、売り手が気づかず仕入
をしてしまう。 売れ筋がベストとすると、その品切れをベター商品で補おう
として不良在庫になって、損失につながる。これ事業も、人生も全く同じ。
10年、20年かけ積上げた利益の保留分が、創業時の周到に準備を重ねた構えを
忘れ、目先のベターに妥協をした結果、損失に変えてしまう。新潟駅前では、
それが駅から一番離れたのホテルと、駐車場。これが、それまでの利益のみ
ならず、本体の経営を揺るがす。ちなみにベストは、関越自動車道からの
東バイパス沿い立地。その判断ミスが致命的な戦略ミス。
それを戦術的リストラでカバーをしても、所詮は無理。3年前の結果は、
ベストでなく、ベターの選択の結果である。現在も同じことが言えるのでは? 
決して、ベストではない? 流れで、自宅に、そのまま住んでいる。
ところで、私の場合どうだろう? 3年まえも、そうだったが、今日明日の
資金繰りに追われたことは、人生に一度もなかった。それは、むしろベスト
でなく、ベターだったのか?「なぜ、人はいつもお金がたりないのか?」と、
問われれば、「万一の備えと、その知識が足りないため!」になる。 
ワーストは、ベターの服装を着て擦り寄ってくる。 で、このザマ! 
アベノミックスは、決してベストではなく、ベターでしかない。
ベストは何? 意図的なブラックスワンで、一度、現状を
清算をさせ、国家非常宣言をした上で、思い切った国家的リストラ。 
当然のことだが! グローバル的には秒読みに入っている。
私、個人は、まさに一歩先に・・ いや、そうせざるを得なかった!だけ。

・・・・・・
5964,人生楽しいかい? -3
2017年07月14日(金)
        <「人生楽しいかい?」ゲオルギー・システマスキー著>
 * 【指令4】距離を測る
     【指令5】呼吸する
      【指令6】姿勢を整える
       【指令7】視点を動かす
★ 【指令4】 距離を測る
  ~『いつでもここから逃げられる』という余裕があって初めて、
    人と人は「対等」になれるのや~
 ▽ 私のスタンスは、他者との距離を置くこと。個人主義である。
特に20歳で『創業を目指す』と決めてから、その傾向が強くなっていた。
まず、ベースづくりのため、固定が最大の難敵となる。今も、そのスタンスが
そのまま残っており、誤解を受けているようだが… 新潟駅前で30年間の事業
をしてきたが、4つのホテルのテリトリー内には、暴力団事務所が2つ、3つある。
いつ、何ときに、組員が営業にくる可能性があった。事務所には、裏口を用意し、
逃げ道を作ったいた。一度も対峙することは無かったが、このスタンスは基本。
『閑静』の『閑』の、一本の木を取り囲む塀である。とにもかくも、孤独と、
孤立を心の中に保ってないと… これは両親の後姿から学んだこと。
 たった1センチの距離の違いが人生の別れ道になる。
★ 【指令5】 呼吸する
  ~鼻から吸って、口からフ~ッと吐く。これが究極奥義、呼吸や~
 自分が緊張をすれば、相手もまた、緊張する。自分がリラックスれば、
相手もまた、リラックスする。
 平常心である『何となく大丈夫」という感覚こそ重要である。
 ▽ 過緊張ゾーンこそパニックの原点。大抵の人は平常心でいられず、常に
パニック状態であることが多い。平常心ゾーンに回復するには、こまめな「呼吸」
で、回復することこそ、奥義がある。
★ 【指令6】 姿勢を整える
  ~姿勢をまっすぐにし、リラックスして立つ。そうすると呼吸も楽に
 なりし、今より楽になる。~
 「優秀な戦士とは、健康な戦士である。」その外形は背筋を伸ばした、姿勢。
 ▽ 規律訓練などで、厳しく正されるのが背骨をスプーンにした上に、全身を
弛緩すること。そうすると、呼吸も自然と整うことになる。そして、対峙する者
の眼か、首元をみること。新人訓練をする方は、相手は野獣と理解しおかないと…

▼ 卒業直後に、「正社員としての正規教育」を受けてないと、後あと、
 苦労することが多くなる。転職をする度に、準社員としての立地ふるまいが、
染み込んでいくため。そして、不適応と不自由を混合し、外部に自由を求める。
【指令4・5・6】は、「ヨガ」の教えに重なる。
<周囲の人との距離を図り、姿勢を正し弛緩と緊張を繰返し、静かに呼吸をする>
 で、目的は「瞑想」を深めること。

・・・・・・
5234,「エリック・ホッファー自伝」 ~⑥ 
2015年07月14日(火)
             「エリック・ホッファー自伝」中本義彦訳
    * ある若い女性との出会いと、別れ
  ホッファーに深い矛盾が見て取れる出来事である。人生で誰もが、
 経験する分かれ道がある。もし、二人の女性の申し出を受け入れていたら、
放浪者として世に受け入れられた哲学者としての彼は居なかった。別れで一番、
傷つくのが本人同士。こういう傷口から深い思索と、新しい出会いが出来てくる。 
時空を超えて悲しみが伝わってくるようだ。 ~その辺りから
≪・ある初夏の朝、レストランから出ようとしていると、赤い列車がシャタック
アベニュー駅に到着するのが見えてきた。こんな早く旅行しているのはどんな
人だろう。列車からは若い女が二人降りたが、手には小さなスーツケースを
持っている。明らかに初めての来訪で、列車を降りた所であたりを見回している。
様子を見ているうちに、急に話しかけてみたくなり、足早に彼女たちに近づいて
「何かお手伝いしましょうか」と声をかけた。彼女たちは驚いたようだった。
二人の女は昼と夜のようにまったく対照的である。一人は背が高くてとても
美しく、もう一人はずんぐりしていて、きれいとは言えない。
「手荷物係さん?」とずんぐりした方がたずねた。「いいえ、給仕係さんですよ」
と私は答えた。みな笑った。私は動揺を隠そうとしゃべり続けた。彼女たちは学生
だろうか。大学はちょうど休みの時期で、次の学期が始まるのは数ヵ月先だった。
サマースクールに出席しようとしているのだろうか。それなら、いろいろと
落ち着くまで時間が要るだろう。「とにかく、そのときまず必要だったのは
朝食である。私はスーツケースを持ち、レストランに案内した。私はテーブル
をとり、カウンターに行き、オレンジジュースと果物とハムエッグを注文した。
食事中も彼女たちは笑いっぱなしで、私を好奇な目で見ている。きれいでない方
の目は私に対する疑いが見てとれた。私は「心配しないでください。別に私は
頭がおかしいわけでもないし、知らない人に声をかけて朝食をご馳走する
趣味はありません。姿を見かけた時に、話したいと思っただけです。
 ・・(略) 彼女たちにはある計画があったのである。ある晩、フレッドが
人生の目的について私を諭した。人間は目的をもっていなければならないし、
自分の非凡な能力を無駄にするのは罪だ、と。彼女はヘレンから最近の物理学
の動向について聞かされていたのだ。そして、私の理論化する才能を生かせば、
奇跡的なことが成し遂げられるはずだし、物理学部の誰よりもすごいことが
できる。並外れた数学の力があれば、アインシュタインのようにもなれるかも
しれない、と彼女は信じ込んでいた。ばかげた話だった。二人の女性が、
私を驚異の人物に仕立てようと決意している。まったく常軌を逸していた。
私は心からヘレンを愛していたが、彼女たちの期待に応えるために、四十歳
まで残されたわずかな人生を費やすのは、あまりにも惨めだろう。おそらく
物理学部の人たちは、すぐに私が偽者だと気づき始めるだろう。どうして自分
に並外れた才能があるなどと信じられよう。もしこのまま彼女たちと暮らせば、
一時の平和も見出せないだろうと思った。私は一刻も早く行動を起こして、
放浪生活に戻らなければならなくなった。こうして収穫期が近づいたある日、
私は何も告げずに、バークレーを離れた。・・・ ≫
▼ 何か、ホッファーの傷の疼きが、そのまま井伏鱒二の詩が代弁している。
 <この杯を受けてくれ どうぞなみなみ注がしておくれ  
           花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけ が人生だ>
 先短い人生、一時的安住を選ぶか、放浪哲学者の道を選ぶか。
20才代、創業のための自己配転をした節目の孤独感を思い出す。
目指す所が、あまりに遠く、現状に安住できない二重構造の自分が、
存在していた。 極限を乗越えていくのが青春であり、青年である。

・・・・・・
5599,恋愛心理学 ~①
2016年07月14日(木)          
             『美人の正体』~越智啓太著 
  * 美男美女には敵わない
 図書館で、何気なく手にとって借りてきた本だが、これが面白い。
これで、「恋愛心理学」の分野があることを初めて知った。考えてみれば、
幼児から恋心が芽生え、老いれば老らくの恋がある。その心理学があっても
不思議ではない。総じて人間は、外見的魅力が高ければ高いほど得をする。
顔が悪かったら何か他でカバーしようとする。ここで、学問等が優秀でも
美男美女には敵わない現実が記載されている。生物学的要因と社会学的要因
の双方から、美人・ハンサムであるほど、頭が良く、運動や音楽でも優れ、
仕事ができ、玉の輿に乗る可能性が高いようだ。
 耳、鼻、口、目などの平均的形相を、そのまま均整をとって組合わせた顔が、
何故か信じられないほどの美形になる。その上に、顔や身体の「左右対称性」
が、健康や知性、社会的な適応と密接に関連している。
 良い顔つきの人には、それなりの人がペアになるため、長年のかけ合わせの
積重ねが、容姿の元になる。しかも、美人・ハンサムは幼少時から周囲の大人
に能力が高いと期待され、結果、努力を重ねるため、能力も比例する傾向にある。
  ~印象に残った箇所の幾つかを抜粋すると
・男性は「相手の子供が自分の子供である確率を上げるため」、
 女性は「やりにげされないため」、それぞれの思惑で相手を選ぶ。
・男性の場合、相手が若く経験が浅いほど自分の子である確率が高いから、
 若くて幼児っぽい容姿に惹かれ、女性は行為の前に鳥でいう「巣作り」を、
 つまり経済性を要求する。
・同じ男性でも高級車に乗っていると魅力的に映る。 女性のWHR(ウエス
 とヒップの比率)が、体重に関係なく0.7が丁度よいバランスになる。
・多くの写真を合成して平均化していくほど、イケメン・美人度が高くなる。
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 息を呑むような美人に何人か出会ったが、連れは、?の人が多い。短期的に
丁度良い相手は、長期的相性が良いとは言えない。二人のパッと目は良いが、
さて中味となると? で、世界は不幸に満ちることになる。 美男美女とはいえ、
顔と身体のバランスがとれているだけだが、それで人生を大きく左右されるとは、
何だろう。自分の中の妄想を、そのバランスの良さが、駆り立てているだけだが。
もう一つ、TVや映画の主人公は、当然、美形である。そのハロー効果 ※が、
美形、良い人、有能な人と植付けられた結果が、実態との乖離をうむ。付いてる
機能は、皆、同じなのに。肉体というヌイグルミと、心、魂は別物なのに。 まあ、
一生、気づかず、人生を終えるのだから、それはそれで! でも美人は良い。
 
 ※ ハロー効果とは、心理学者エドワード・ソーンダイク によって名づけられた
造語で、心理的効果の一つ。ある対象を評価をする時に顕著な 特徴に引き
ずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。