つれづれに

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 甲子園は、今日が休養日。 
勝つべきところが勝ち上がってきた。

 夏バテは今のところはなし。
冷房の効いた部屋でジッとしているため、
夏バテになる要素が全くない。

 







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4905,「事業人生を決心して45年」の語り直し ー49
2014年08月19日(火)
   * 総括の総括 ー①
 このテーマのシリーズも、目安だった50回に近づいてきた。しかし、思いついた時々に
‘つれづれに’加えていくことにした。 ホテル事業の準備段階までのことは、今まで、深く
振り返ったことが無かったので、書き出してみると面白い。 しかし肝心のホテルは転売時期を逸し、
後半の15年間は、2001年の9・11テロと、2004、2007年の中越地震と、刈羽地震が発生。 
2008年のリーマンショックを経て、2011年の3・15の東北大震災を向かえ、その直後の3月30日に
倒産に至った。 経営的には、2001年の9・11以来、右下がりの坂を駆け降りていた。
 1985年から始まったバブルは、1989年の株式の納会で最高値をつけた翌年11月に、
半値の20000円まで下げた。更に、数年かけ、最高値の5分1の8000円以下まで下げた。
「バブルの崩壊」は、あるとき一瞬に起きた現象ではない。崩壊は、開始から数年間をかけて
徐々に生じた過渡的現象で、その進行は地域や指標の取り方で異なる。
 崩壊は1991年10月ごろ始まったが、その頃、ソ連、東欧の共産圏の社会主義圏が崩壊をした。
中国は実質的に社会主義を放棄、資本主義に変わり始めていた。バブルとバブル崩壊が日本の
大転換期で、欧米に先立って、崩壊過程に入っていた。 事業は改革を続けないと、「へ」の字の
ように右下がりの結果、消滅をしていく。時期的に3分1が上り坂で、3分2が下り坂になる。
これは店も同じ。 開業以降、バブルを含めて10年が利益の面からみて上り坂で、後の10年は
ナダラカな下りで、最期の10年は、急激な下りになっていた。リーマンショックで地方経済は大打撃。
 しかし、新潟駅前に留まっていたのが、撤退には都合が良かった。
 現在も、4棟のうち3棟が、同じ名前でホテル営業が続いている。 買い手が、名前を引き継ぎたい
というから、快諾をした。 同じホテル名なら、表向きオーナーが変更しただけで、事業体の生命が
続いていることになる。拒否も真剣に考えたが・・ まあ、いいだろう! と。
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4538, 「ひとり」には、覚悟から生まれた強さがある
 2013年08月19日(月)
             「ひとり達人のススメ」山折哲雄
 孤独の必要性を今さら、哲学者の書で読み直すこともないが、図書館で手にとった時に、
「ひとりとは思考すること」と「考えるとは心を震わすこと」を目次の中で見つけ借りることにした。 
会社から離れ、日常生活で「ひとり」でいる時間が圧倒的に多くなったが、さほど誰かに会いたいとか、
話をしたいとかの渇望は少ない。 家内以外と私的会話を一月もしないことも度々。
これだけ、ここで色いろ主張していれば充分だが・・ 創業を20歳時に決心した第一歩が
「ひとりに成りきる」ことと、『ひとりの世界』のつくり方が、人生のテーマ。それ以来、早朝の読書を
中心にした独学が芯になった。振り返ってみると、独学の「独」が、重要だったことになる。
学のためには、独(ひとり)になること。 スポーツクラブのヨガなどで、図書館、ランチの店、
シネマで、まず自分が独り座る位置を決めておくと、その辺りが精神的なテリトリーになる。
慣れてしまえば「ひとり」ほど自由で気楽なものはない。  まずはアマゾンのー内容紹介ーより
《 散るさくら 残るさくらも 散るさくら―良寛の作と言われていますが、はっきりしません。
ただ、この句をじっくり味わうと実に奥深いものが感じられます。それは、私たち日本人の感性に
訴えかける「無常観」や「死生観」が込められているからです。2011年3月11日。
そこから意識され始めたのが「絆」でした。確かに、人は誰かと繋がって生きています。
しかし「孤」があって初めて人との繋がりを意識できるのではないでしょうか。
精神的なよりどころを見失っているかのような現代人に向けて「ひとり達人」になることで得られる
充実感をこの本は説いてくれます。「いじめ」や「孤独死」の問題を解決するために、果ては充実した
死を迎えるためにも、いま最も求められているのが「ひとり」であることの美しさ、強さなのです。
どう生きていくか、どう死んでいくか、どう人と関わっていくか……すべての答えが「ひとり」の中にあります。
どうやったら「ひとり達人」になれるのか? 》
▼《「ひとり」には、覚悟から生まれた強さがある》というが、「覚悟が出来ているから、ひとりになれる」。
 アイヌ語の「ヤイコシラムスイェ」が「考えることは心を震わすこと」という語源からきているという。
感激、感動で心が揺れることが考える、とは驚いた。秘境などの大自然に接し感動すること自体で、
既に考えていたことになる。驚きは自分の世界から外側に一歩出たことである。それは、その外側
から自分の世界の限界を知り、思考していることになる。 還暦は、独りで生まれてきた以前の無に
還る折り返しをいうが、誰もかも最初から最期まで、実は「独り」。 さて瞑想だ!
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4163, 老年行動学 ー1
2012年08月19日(日)
            「ご老人は謎だらけ 老年行動学が解き明かす 」佐藤 眞一 (著)
 還暦から65歳までは自分が老人と意識したことがなかった。しかし会社から離れ、家庭中心の生活に入ると、
急に老いを目前に突きつけられた感がする。 思いもしなかった過去の記憶が突然に蘇る頻度が多くなり、
それぞれの時節に袋に閉じ込めていた遠い記憶がフラッシュバックしてくる。 図書館で借りてきた本だが、
なかなか老人の本質をついていて身につまされる。改めて老人学を調べると、面白い本がある。要は、人生を
通して学び続けてきたかどうかだろうが。  ーアマゾンの内容紹介ーより  
【   =わけがわからないご老人の行動には、理由がある!=
 あなたはご老人を見たときに「なぜ、あんなことをするのかな?」と、思うことがありませんか?
たとえば、もう先が長くないのに、気にもかけず、毎日楽しく暮らしている人。誰が見ても反射神経や判断力が
低下しているのに頑なに車の運転をやめない人。些細なことでキレ、頭から湯気を出して怒っている人....。
ご老人たちの行動は、謎だらけです。しかし彼らのこのような行動には、実はそれなりの理由があります。 
その理由を探り、高齢者の行動と心の謎を、老年行動学によって解き明かしたのが本書です。】
▼ 冒頭の、「なぜ老人は都合のよいことしか覚えていないのか?」の問い、が面白い。
「どうやら老人は自分の都合の良いことや楽しいことしか覚えてないらしい。」の問いを立て次のように答えている。
≪ 老人に限らず、もともと人の気分は、ネガとポジの真ん中ではありません。うつの人などはネガ寄りですが、
 通常は真ん中よりもポジ寄りなのです。なぜかというと、人はみな、自分が死ぬことを知りながら生きているから。
いつか必ず死ぬとわかっていながら生き続けるには、「自分には生きている意味がある」という自己肯定感や、
「自分は生きる価値のある存在だ」という自尊感情が必要で、それがないと人は生きていけないのです。
そのため人は、自分という存在を肯定し、自分の価値を高めてくれる情報を、無意識のうちに集め、記憶し、
脳に蓄積していきます。そして、気分をポジ寄りに保つことによって、生き続けるのです。
 この基本的なしくみは若者も老人も同じなのですが、若者の方がネガティブな事に目が向きやすく老人は
ポジティブな事の方により向きやすいのです。実際に、悲惨な写真と楽しい写真を見せると若者は悲惨な写真を
見る時間が長く、老人は楽しい写真を見る時間が長いという実験結果があります。理由の一つとして、
生きていく上で必要な学習機能として、若いうちはネガティブに目が向くと考えられています。
人生の端緒を開いたばかりの若者にとって、長い時間を生き抜くに、他人はどのようなとき自分を攻撃し、自分は
どのような状況で傷つき、どのように苦しむのかといったネガティブなことに目が向くのではないかと考えられている。
それに対して老人は、散々ネガティブなことを経験してきていますから、もうそのようなそのようなことを学習する
必要はありません。しかも、高齢になって残された時間が短いことを認識するようになると、気分をポジティブに
保つことが、今後の人生を生きる上で重要になります。経験上、ポジティブなことに目を向けた方が
生きやすいため、注意力や記憶力という‘限られた資源’を、ポジティブなことに当てるようになるのです。≫
 ー 老いはポジ寄りに意識的に向けないとネガティブに陥る傾向にある。なる程、この年齢になって
気づいたことは、年齢に気持ちが追ていけないこと。実際のところ、心の精神年齢の調査では50、60歳代で
6歳の差があるという。アメリカでは、男が15~6歳、女が22~23歳もあるという。私は10歳近くは若い。
というより、年齢に気持ちがついて行けない。
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2011年08月19日(金)
3798, まずは「自分の世界の自覚」から!
  * 世界内と世界外
 40歳の頃から20年間にわたり世界の秘境・異郷に熱中したのも、その世界の凄みに引き付けられたことがある。
それぞれの世界は、それぞれ他から隔絶され、それぞれの時間が流れているのを実感させられる。その世界を対比
することで、いかに自分の世界が小さく、脆い現象世界に存在していることに気づかされる。ここで世界を象に喩えて
いるところが面白い。その皮膚の襞が、それぞれの社会。そこの寄生虫が我われと見ると、わかりやすい。 
問題は、それぞれの寄生虫は、そこが全世界と思っていること。それを知るには、世界外に出てみないと分からない。 
人間は世界内存在とハイデッガーが述べたのは、そのことである。
  ーまずは、渡辺昇一著 「知的余生の方法」の ≪自分の世界の自覚≫ よりー
【 ここでは人間の「世界内」と「世界外」について述べてみたい。 
  こんな句がある。< 虫けらは やはり自分の世と思い 阿部佳保蘭 >
毛虫は、住む木の種類が決まっているという。Aという毛虫はKという木の葉しか食べない。その毛虫にとっては
その木の傍に美しい花咲く種の木があろうが、おいしい葉を持つσ種の木があろうが関係がない。Kという自分の木
だけが全世界だと思っている。 この応用はいくらでも応用できる。「象の皮膚の襞につく寄生虫は、自分が
くっついているその襞だけが自分の全世界で、象がどのような形をしている動物かも知らない」というようなことを
言ったのは仏の哲学者ルコン・デュ・ニュイであったろうか。このように虫の立場から見る世界とか、鳥の立場から
見る世界とか、人間以外の動物の目から見る世界の「視点の転換」を教えたのはユクスキュウルという独の動物学者。
哲学史でどう取り扱われているかは詳しくは知らないが、人間の思考法を大転換させる業績だと思う。
 木田元さんは近代西洋哲学の、特にドイツの哲学者ハイデガーの権威である。・・・木田さんはハイデガー
存在と時間』の訳を読んで発奮されて東北大学の哲学科に入学され、哲学者になられた。ハイデガーを本当に
理解したいと思ったからだと言う。当時の私は中学の教科書のほかには、佐々木邦の『珍太郎日記』とか、
吉川英治の『三国志』を耽読していたのだから、暦日年齢的には三、四歳ぐらいの違いなのに、精神年齢としては
十歳以上も違っている。そう言えば、同じ中学の五年先輩の丸谷才一氏の読書歴を見ても、私とは確実に十五歳以上の
精神年齢差がある。その木田さんは比較的早い頃からハイデガーについての著述をなされていたが、ハイデガー
本当に理解できるようになったのは、ずっと後年で、ハイデガーがユクスキュウルの動物学の影響を受けているのが
わかったからであるという。象の寄生虫の存在を「象の皮膚の皺という世界内存在」ということになる。」・・・ 】
▼ この辺は、カントの論に似ている。カントは五感の能力内でしか世界を認識できないと初めて論じた人。
 寄生虫と、人間の違いは、自分が象の皺の中にいることを実感しているかどうか。それを知るには、長年かけた
教養を積むか、その地を遥か離れなければならない。そういえば、力・愛・知の追求の他に、それらから一歩離れた
価値の追求をしてきたのは、五感の外の(世界外)存在も念頭に入れていたため。
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3433, 電子書籍の衝撃 ー2
2010年08月19日(木)
    「電子書籍の衝撃」佐々木 俊尚 著
 *iPadの有利な理由と、不利な理由
  ◎ まず優れている点は、
・汎用機としての魅力。パソコン、携帯電話に次ぐ三番目のデバイスとして生活の中の確固として存在になる。
大きな画面を近距離からリラックスした姿勢で見ることができる。書籍、ちょっとした動画の鑑賞、映像つき
音楽などが気楽にみれる。マニアを除けば一人一台になると、キンドルのような専用機は不利で、本も動画も見れ、
ウェブも 楽しめる汎用機を皆が見れるようになるか。
・次に、iPadはiPhoneをベースにしているため、そのアプリ(ソフト)を、そのまま使える。
 既に数万点もある。既に一年前で3000万台を持ったユーザーが、そのまま横滑りをしやすい。
  ◎ 不利な部分は、
・サイズと重量、バッテリーの持続時間などのスペック。キンドルに比べ面積も重量も、大きく重い。
 持続時間は、バッテリーの10時間に対して、キンドルは7日から10日。
・第二に、キンドルはバックライト付きの液晶画面で、見た目が紙に近く、液晶より文字が読みやすく、
 目が疲れにくい。
・第三に、値段がキンドルの二倍もする。      それらから、結局何を選ぶかになる。
▼ 以上から、決め手は、そのプラットフォームになってくる。プラットフォームとは、購入システムのことをいう。
 キンドルなら、アマゾンという書籍専門のネット販売サイトがある。それに対しiPadは、iTunesストアが
あり、そこから音楽や映像も購入できる。その何を選択するかになる。流行している本は、なかなか入手しづらいが、
ネットなら、そういうことはない。これにグーグルがソニーと組んで参入してくるというから、その有利なプラット
フォームを前面に打ち出してくる。それが何かまだ分からないが、二社に対して強烈なものになるだろう。 
他にもマイクロソフトも何かを出してくる。その激闘の中で、今までの紙の新聞・書籍が壊滅過程に入る。
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3058,逆説思考 -2
2009年08月19日(水)
 逆説思考といえば、ここでも取り上げた京都大学工学部の新宮教授が、
古今東西の幸福論を読み漁った成果としての「幸福の4階建て論」説が面白い。
《「幸福ということ」-エネルギー社会工学の視点からー新宮秀夫著 》
  4階:克服できない苦難や悲しみの中に、幸福がある。
  3階:苦難や悲しみを経験し、それを克服する。
  2階:獲得した「快」を永続させる。
  1階:人間の本能的な「快」(恋、富、名誉など)を得て、増やす。
この論に関しては釈然と出来ないので何度も考えてみた。それでも疑問が残ったが、考えるという面では
良い問題提起である。これを逆説思考と考えると違った見方になる。挫折、失恋、倒産、などで失意のどん底
もがいている、そこに幸福があるのだろうか? 金沢時代を振り返ると、そこには何ともいえない酒の味とか、
友情とか、仲間の邂逅があった。節目となる失意の底ほど、無駄なようでいて一番大事なことをしているのである。
「窮すれば変じる、変じれば通じる」である。竹の節目と同じ。哲学的にみれば横の時が平常とすれば、
窮した時は垂直の時ということになる。垂直で立ちっぱなしも問題だが、ここは志が試されている時である。
 ーネットで逆説思考を調べてみたところ《逆説思考 ー自分の「頭」をどう疑うか 森下 伸也著》が、あった。
   ーその概要とはー
逆説こそ「思考力」「洞察力」の根本とし、通常の価値観の一面性を暴露し、それを反転させてしまう思考の
スタイルを、「逆説思考」と定義している。 転倒思考(常識の命題を逆にする)、逆因果思考(常識の因果関係の
結果を逆にする)、因果反転思考(常識の因果関係を因果反対にする)という3つの類例を設定する。
ことわざや文豪の例でその3パターンを具体的に観察し、オイディプスの予言では逆説が与える心理的効果を考察、
さらに逆説は欠陥動物である人間に本質的なものであり、それゆえ人類の文明は週末が来ると広げていく。
 「ロミオとジュリエット効果、カリギュラ効果(禁止されるとやりたくなる)」
 「ハンディキャップ進化論(人類は記憶力や体毛が退化したことで言語や火を発明した)」
 「エラー進化論(人類は失敗を成功の元にして発展してきた)」 「エゴイズム的自殺(自由が空虚を生む)」
 「アノミー的自殺(規範がなくなって不安になる)」など、逆説的なトピックを紹介している。
エジソンアインシュタインそしてダ・ヴィンチ は、脳に障害があった。しかし、その傷害のおかげで、
天才になった。その人に とって負の面が、逆に、その人を形成している重要なファクターになっている。
天才の殆どが梅毒という説もある。
 ー
以上だが、通説とか常識を根こそぎ疑うことこそ、時代の大変動期には特に必要である。 
次回は、この逆説思考を逆説してみる! 
・・・・・
2693, 「レンタルの思想」-1
2008年08月19日(火)
 松井孝典の対談集の ー人類を救う「レンタルの思想」ーが面白い。
  あるブログに松井教授の「レンタルの思想」を簡略した内容があった。
▽ まずは、その思想の概略から、
・一万年の人間圏の歴史でみると、現代を人類の歴史上相対的な意味で、飢えから解放されて豊かになった時代。
 この豊かさはなぜ実現できたのか。 未来はこのまま豊かになり続けるのか。
・地球の歴史は、環境問題として考えれば汚染の歴史である。 
・地球システムの構成要素が変化すれば、地球システムのモノやエネルギーの流れが変化し、
環境が変わることは当たり前である。 問題は人間が、この時間変化を速めている事にある。 
・では我々はこの問題になぜ危機感を抱いているか? それは100年という非常に短い時間に環境が変化し、
 我々がそれに適応できないからである。人間圏がここまで大きくなってくると、時間変化をこのままずっと
 速めていくという事はできない。
・我々が右肩上がりという共同幻想を維持したいとしても、それは達成できなくなりつある。
 そのひとつが、インターネットによるサイバーワールド。 情報という仮想的な世界、地球という
 リアルワールドでなくて、情報社会というサイバーワールドをつくって、その中の時間を速める事によって
 サイバーな豊かさを追求しようとしているのが、現代の人間圏のもう一つの特徴である。
 サイバーワールドは飛躍的に拡大していけるが、リアルワールドはもう拡大できない。これまでの右肩上がりが
 継続し、時間変化もいくらでも速められるという幻想を、あたかも現実であるかの様に見せる世界だけが
 発達しているのが現在の人間圈である。そのサイバーワールドに、右肩上がりという共同幻想を押しつけて、
 あたかも未来も豊かになっていくかの様な幻想の中に生きているのが現在の我々である。
・人間圏の未来を考えた時、この様な右肩上がりで均質化をめざす事で良いのだろうか。 
 又、人間圏の現状をどう認識する上で宇宙から見た視点が必要だと言う事である。
・我々は20世紀を振り返って21世紀を考えるという発想をするが、もっと長いスパンで現在を認識しないと、
 人間圏をつくって生きるという、我々が地球上で行なっている生き方の是非は論じられないことを指摘しておきたい。
     (字数制限のためカット 2013年8月19日)