つれづれに

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 今朝は、早朝から雨。
先日、親戚が70年以上続けてきた店を閉店するが、
祖母の仏像の処分の相談に行ってきた。その時、店のウィスキー
の一番高いのを一本を貰ってきたが、4万数千円とあった。
何か悪い気がしたが・・ 閉店なら良いだろうと!
 開くと、サントリーの有田焼のビンが素晴らしい。
で、ネットで調べると、古いため飲まないで、観賞用に
飾っておくべき作品。 で、30年前のもの。
 なるほど、陶芸品としてみると、素晴らしい。

写真は、その親戚の、祖母の収集した仏像の幾つか。
私の素人鑑定で、三体で百万円! 何か妖気が漂っていた。
明日の丁度よいネタになる。



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3838, ツール(道具)について考えてみる ー4
2011年09月28日(水)
 20万年前に、動物は初めて言葉というツールを持った。そして、以前
から使用していた物理的道具と共に他の動物を狩猟し勢力圏を拡大していった。 
ところが一万年前に地球上に異変が生じ、それまでの果実などの植物採取と
狩猟では生きていくことが出来なくなって、牧農が始まった。その時に、
それまで培われてきた言葉と道具が農業と牧畜の進化に役立つことになった。
経験は本能で動物も植物も蓄積は可能だが、場所や時間を越えて言葉や絵に
置き換えて情報を伝えることが出来るのは人間だけ。現在の情報化革命が
20万年来の人類の革命といわれる。デジタル化とネットで情報が瞬時に
地球上の個々人に行き渡るようになり、人間と社会の有りようを根底から
変えてしまった。 ツールが時代に大断層を生じさせてしまったのである。 
新たにネット世界が出来て、それが現実世界の上位になりつつある。 
これが今後どのように時代を変えていくのか想像さえ不可能。連日のように
iPadを取り上げているが、この御蔭で目的とするブログに到達するまで、
初期立ち上げを含めて数十分の一の時間で辿りつけるようになってしまった。 
おまけに体積も一割以下で、コードから解放され、ボードからも解放された。
タッチ式のため、ネットサーフィンが非常に楽になり、本やアプリも簡単に
ネットから購入可能になっている。丁度、購入して一月経つが、それまでの
情報の質量が一桁は増えた感がする。ツールを弄るのが面白くなったら、
しめたもの。アプリについては次回に書くが、調べれば調べるほど次々と
面白いものが出てくる。 目につくアプリは、ベストのものしかない。
それが時と共に改善され続けているため、使いかってが良いのは当然。
 ところで、10年前の今日にあたる日に「目的と手段」というテーマで
書いていた。 面白い偶然である。
「ツールは手段だが、目的と手段は融合するか?」という問いかけ。 
前回、「畑仕事と釣がいいか、iPadがいいか?」という問いかけに
なったが、それからすると、「iPadをしながら釣をすればよい」
ことになる。トイレの読書と同じ? どんどん使いかってのよいツールは、
使えばよい。 ただし、振り回されるな!ということになる。

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3473, 幻滅論
2010年09月28日(火)

             「幻滅論」北山修
  ーまずは背表紙より
【「これは何のための本かを一言で言うなら、私自身の悩ましくも楽しい旅の記録であり、
それに公共性を付与するべく、人生におけるいくつかの不幸に強くなるためという思いで
まとめた本だ」 文化畑から医学の世界に入って30年、著者は臨床の日々の中で、
ウィーンで生まれ欧米で発展してきた精神分析を、文化の役割を強く意識して、日本語に
よる日本の臨床に生かす道を考えつづけてきた。そのために、「語られた過去」の総和
としての神話や昔話に注目しながら、「イザナキ・イザナミ神話」や異類婚姻説話などの
悲劇の意味を考え、「甘えの構造」を深め、言語の研究をすすめてきた。
とくにこの数年は、浮世絵の中に夥しい数の母子像を発見して、その構図を分析してきた。
そこに読みとれるのは、人と人とのつながりであり、つながりがありつづけているという
幻想であり、つながりが断ち切られることから生じる幻滅であった。 
本書にはこのような考察のすべてが収められている。『幻滅論』は、自分と他人と環境
とのつながりを知るための本でもある。子が母から切り離されるとき、抱える環境から
自分が切り離されるときに生じる幻滅は、けっしてマイナスの体験ではない。
あの素晴らしい愛をもう一度」と嘆きながらも現実と触れあうチャンスとなるのだ。
類のない日本文化精神分析の本が、ここに誕生。】
 ~~
 図書館で「幻滅論」という本を見つけ借りてきた。共同幻想があれば、当然のこと
ながら幻滅論があってよい。幻想論といえば、吉本隆明共同幻想論がある。
共同幻想とは、ネット辞書によると
【 血縁・氏族的共同体(家族)が、地縁・部族的共同体(原始的な国家)に転化
 する結節点として、兄妹・姉弟の対幻想に着目している。兄妹・姉弟の対幻想は、
夫婦の対幻想とは違って、肉体的な性交渉を伴わない対幻想なので、
いくらでも無傷に空間的に拡大できる。兄妹・姉弟の対幻想が、他家との婚姻と言う
形で空間的に拡大しているため、国民は心理的な一体感を共有し、幻想としての国家
が成立するのである。逆に言えば、原始的な国家の成立は、兄妹・姉弟の近親相姦が
自覚的に禁止されたときに求められる。中上健次の「国家は白昼に突発する幻想化
された性なのだ」と言う言葉は、このことを指している】とある。
 ー幻想論は、ここで書いたことがある。 それに対応して論理を組みたてていると
思い込んでいたが、違っていた。母子のつながりが何時までも続くという幻想が
潰された時に生じる幻滅である。親離れは動物としての本能的行為。
その辺の切口が共同幻想と違う。 一般的に幻滅するとは、対象に抱いていた
イメージが地に落ちた時に出てくる言葉。それが親から引き離された時に起きる
心理といわれても戸惑ってしまう。初めて共同幻想論を読み、改めてそれまでの自分
を振り返ると大部分が幻想に引きずりまわされていたことに気づいた。現象と実態、
恋愛と幻滅、理想と現実のギャップなど経験があったが。そ時の心理が幻滅とすると
納得する。 勝手に思い込んでいたイメージが壊れるケースと、対象にはイメージ
通りとしても、その背後には自分の知らない要素があり、それが表出するケースもある。 
一番身近な結婚でも、現在では3割が離婚、残り7割の半分が実質破綻というデータ
がある。幻想が幻滅に変わった身近な事例である。誤解で結婚し、理解して離婚。
歳を重ねると幻想も幻滅も消滅する。
・・・・・・・
3098, 政府の借金など返済の必要なし? ー1
2009年09月28日(月)
* ほんとうかいな?
 最近の発刊の「高校生でもわかる 日本経済のすごさ!」三橋貴明
を図書館で手にとって、目が点になってしまった。 
 ーまずは、その概略をまとめてみると・・・ー
「国の借金が大変だ」「これ以上の国の借金を増やし続けることなどできない」 
テレビや新聞その他のメディアで、有名タレントから経済学の博士号を持った
「専門家」まで多種多様な人々が、「日本の国家財政が破綻に瀕している!」
と毎日のように繰り返し繰えしています。 しかし、国債金利の最低水準にある
日本国の借金は世界の中で一番余裕ある水準であること、世界中の政府が長期的
に借金を増やし続けていること、政府であろうと企業であろうと経済規模を大きく
するに借金が増えるのは当たり前であるから「国の借金をこれ以上増やせない」
ということが真っ赤なウソである。 国の借金とは何だろうか? 公的債務、
すなわち政府の借金は返す必要がない、と聞いたら、あなたはどう思いますか。 
恐らくそんなはずがない。借金は.自分たちの税金で返すか、あるいは子孫に負担
を押し付けるしかないと、反駁するかもしれません。しかし、現実の世界では
自国の借金を返している国など一つもない。なぜ{一つもない}と断言できるのかと
言えば、そもそも政府の借金を返済している国など世界に一つも無いからなのです。
一時的に「政府の借金が減ってしまった国こそあるものの、政府が自らの意志を
もって節約に努め返済に勤しんでいる国など、本当に一つもありません。 
ましてや、国の税金で借金を返すなどと、本末転倒なことをしている国など皆無。
 ポイントを言うと
●日本政府の借金は、世界中の国と比較して、それほど突出しているわけではない
●日本政府の借金の債権者は、実は日本国民である。
●日本政府の借金総額は大きいが資産も大きい。 あのアメリ力政府の
 二倍の金融資産を持っている。
●日本国家の純資産総額世界最大で、国家としては世界一番の金持ち国家
 ~~
 どうも、この本の論法は落とし穴があるような気がする。金融資産の500兆円
分はアメリカの国債を買わされてしまって紙くずでしかないし、いつか爆発的な
ハイパーインフレになり、国家破綻になるのは目に見えている。しかし、だから
如何した。 国民の資産が壊滅するが、国家としては何ものも失われない。
それでは、国民の金融資産、不動産資産の価値の暴落があっても、その縮小した
中では同じではないか、ともいえるのである。
 次回は、日本国家を家庭に例えて、説明をしている部分を紹介してみる。                                                ー つづく
・・・・・・・・・・
2733, 米国金融恐慌の深層 -1
2008年09月28日(日)
朝日新聞の昨日の「論壇時評」で社会経済学者の松原隆一郎氏が《金融危機の深層》
として、アメリカ発金融危機の本を評論していた。 内容が長いので二回に分けて
掲載するが、こと、ここに至って、冷静過ぎる内容と感じたのが私の感想である。
まずは、その内容の前半を・・・
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今月15日、米国四大証券会社の一角、リーマン・プラザーズが米国史上最大の負債
総額約6130億ドルを抱えて経営破綻した。山一証券の約125倍という巨額の負債だった。 
公的援助を米政府が拒否したことが引き金を引いたと目されている。
翌16日、FRB(米連邦準備制度理事会)は一転して、株価が急落した米保険最大手の
AIGに最大850億ドル(約9兆円)を融資すると発表、発行済み株式の約80%を取得して、
管理下で再建を図ることとした。AIGは住宅ローンの証券化商品の元本を保証する
クレジット・デフォルト・スワップと呼はれる金融商品を大鰍に販売しているため、
元締めの一つが破綻すれは世界の金融市場に大混乱が生じる恐れありと当局は認識
したらしい。昨年8月の株価下落(サププライムショック)は、サププライムローン
そのものの焦げ付きと証券化した金融商品の評価損によっていた。
ところが今年の第2四半期に至り欧米の主要金融機関は次々に巨額の損失を計上、
「金融システム危機」が予感されている。
 *真実味帯びる悲観論*
こうした経済情勢に対し北野一は、いさ危機と認めながらも過剰反応を諌め、
実体経済の数字はそんなにひどくありません」「アメリカが駄目だと言われて
いるほどにドルは下がっていないのでは?なかなかに打たれ強いですよ」と述べている。
しかしその論拠の一つに「リーマン・プラザーズみたいな会杜でも公募.増資できている」
ことが拳げられているから、 悲観論が俄然、真実味を帯びてくる。
・「週刊ダイヤモンド」は悲観論の郵緬を分かりやすく図式化している。損失計上ー>
 貸し渋りー>景気悪化ー>焦げ付き増ー>損失計上の「負のスパイラル」が始動、
大手金融だけでなく地銀・住宅公社からノンバンク、モノライン (証券化商品や
地方債の保証会杜)までがバランスシートを悪化させ、公的資金注入は不可避とする。
・水野和夫の推計によれぱ、米国の実質的な住宅価格はさらに34%は下落する。
住宅ローン残高よりも安くなると金融資産を持たない多くの家計で差額が不良債権
となってしまう。その紛額を大手金融機関の自己資本に匹敵する1・27兆弗と見積もれは、
現在4千億Fルの処理進捗率はいまだ31%にすぎない。これからが危機の本番になる。
 公的資金の注入は避けられず、しかしその原資を調達しようにも増税は無理だから、
国債を外国人、なかでも中東諸国や最大の貿易黒字国である中国に買ってもらうしかない。
しかし国債に償還のあてがないとみなされれは、国際通貨としてのドル離れさえ起きる
可能性がある、と言う。 
・さらに野ロ悠紀雄は、こうしたドル危機の「原因」はサブプライムショックで
あるかに見えるが、それはむしろ「結果」で真因はGDP(国内総生産)の5~6%に膨れ
あがった米国の経常収支の赤字にあるとする。物価および利子率の差が日米間で3%あり、
両国間で同一財価格が同一に、どちらの通貨で運用しても利回りが同じになるには、
 ドルが円に対し毎年3%減価(円高)しなけれはならない。ではなぜ経常収支赤字が
減らなかったのか。それは円安を持続させ対米輸出を維持するために日本が資本提供
をしたからで、しかしドルがードル70円程度まで低下する圧力はかかっていたから、
いずれ何かのきっかけに解消されたはずだと推測する。
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 評)アメリ金融危機に対する多くの本が並んでいるが、今年に入り、その最右翼
の悲観論者のいう通りになってきた。ここでは最右翼の本は扱ってなかったため、迫力
に欠けた内容になってしまった。 学者タイプの人のためか生々しさにかける。
初め取り上げている北野一は甘いのか、もし恐慌になっても、それさえ乗り越える
国力がアメリカには有ると言うのか?
  (字数制限の関係でカット2010年9月28日)
・・・・・・・・・
2007年09月28日(金)
 2369, 大物の不在
産経新聞の、この日曜日の【論壇時評】10月号の中の「大物の不在」の論評が面白い。
先日「ポスト・モダン主義」というテーマの内容で、{大きな物語=モダン主義の終焉
により、大物が存在しにくくなってしまった。存