四四太郎の日記 -13

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一週間の時間も、ワシからみたら数十秒でしか感じられない。
でも、その数十秒が長く感じられるからおかしなものじゃ。
今年もあと8日で終わるが、まあ長期的にみたらまだまだ安定した年だったろう。

ところで、娑婆で気ままに話せることが、ワシにとっては全く素晴らしいことなのじゃ。
言葉には、何とも不思議な力を含んでいるものじゃ。言霊とは良く言ったもの。
まさか400年後に娑婆で話せるなど想像すらしてなかった。
でも現代でもチャンと喋れるとはおもわんだ。御主の脳を通っているからじゃろう。
同じ日本でも、ここまで変わるとは驚きである。
人間は環境の動物とは、つくづく思う。 それにしても刺激の強い娑婆になったものじゃ。
だた、それが故に日常の微妙な細部の楽しみがわからなくなっている。
まあ、しかし、その何倍も面白いことがあるのも確かである。

確かにワシは御主の脳を通って、こうして娑婆に出てきて話せる反面、
御主が400年の過去からの透き通った目で現在を見つめることが出来るプラスもあるのじゃ。
いつか御主が上越の近郊の新井の鮫が尾という出城跡に来たことがあったじゃろう!
あの時、何ともいえない不思議な雰囲気が漂っていて、
何か御主の周りに霊が取り付いたような気分になっただろう。
あれは実はワシだったのだ。 あの時からワシは御主に取り付いたのじゃ。