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閑話小題 ~誰が護ってくれるのか?

   * やはり、家霊に護られているような感が…
 振返り考えると、世の中には、あらゆる処に悪い人間が虎視眈々と隙を
狙っているとみて良い。それが性欲、金銭、請判だったり、何かのセールス
だったり、その時に気づかなくとも、後あと、気づかされることが多々ある。
起業など聞こえは良いが、これがまた様々の要素が絡み、余程のことがない限り、
やるものでない。やるなら、失敗をした時に後悔をしないと、事前に覚悟をして
取組むべきである。ハッキリ言って、明確なモデルを探し、その全てを真似る
覚悟が必要である。駄目と判断した時の対応が事前に考えてあるか否か… 
問題は立つ鳥跡を濁らずの引際である。事前に、その最悪の事態を想定して
置くこと。連合いと、自分の通帳を別にして、給料を支払い厚生年金を掛けて
おく形式なら、規模の大小に関係なく可能。基本は長期投資と行っておくか…
失敗した時、思わぬ事態に遭遇した時に、その基本構造の梁が太くしてあるか?
最後に護ってくれるのは、その構造である。

 世の中は、思いしない事態が突然に襲いくる。その時には、誰も助けては
くれない。見事なくらいサァ~と周辺から引いていく。それだけでない、血の
こびり付いた血刀を上段に捧げて襲いくる。 その中で、護ってくれるのは、
長期投資していた塊りだけ。当たり前と思っていたが、そうでもないのが娑婆! 
武士はくわねど高楊枝。 貧すれば鈍する。両親から、そのことを教わってきた。
空襲で貸家、貸布団、骨董の大部分を失った。
 貸布団の経験から、古着を高く仕入れて、安く売る着想を得てベースをつくり、
何とか急場をしのいでいた。
両親にとって太平洋戦争と、長岡空襲がブラックスワンだった。振返って心底
思うことは、このブラックスワンが、否応もなく私たちの人生を大きく左右する。
                            ~つづく
・・・・・・
2020/03 02
閑話小題 ~新型コロナの現状と、行方は?  ~6

  * このブラック・スワンは、思いの外、大きい?
 先日、「小・中・高校の一斉休暇を英断」と書いたが… 英断でも何でもない。
この騒ぎ、「実は最高権力者にとって神風では?」という疑問が、数日前から
わいてきた。この騒ぎ、トランプ大統領、習主席、文大統領、阿部首相の時の
最高権力者にとって、目先の難題から大衆の目を逸らすには絶大な効果。
 トランプはロシア疑惑ウクライナ疑惑。
 習は、台湾、香港騒ぎ。
 文は、娘婿の汚職問題。
 安倍は、桜見の私的利用と籠池問題、検察権力への介入問題。 
<新型コロナのパニック?が、各権力者の些細な問題どころではない>と、
 これ幸いのイベントに問題がすり替えられてしまった。 少しオーバーぎみに、
「これはパンデミックから、恐慌の瀬戸際!」まで発展しそうな勢いと…  
 
 赤色(アラブ系)のイスラム教にとって、白色系資本主義世界が混乱すれば、
プラスだが、アラブも、聖地巡礼は宗教色が強い観光? 世界各地から人々が
集まり、コロナ菌にとって、最も適した媒体になる弱点がある。 おまけに、
何事もアッラーの思し召しのため、出たとこ勝負のため、健康に対する
システムは劣悪。彼らの細菌テロも有効だが、その反撃に対するテロにも、
全くの無防備。彼らの頭は、まず現状の隠ぺい。

 欧州では、アラブでの内部抗争と、中東・アフリカからの難民問題と、
EUからのイギリス離脱問題で大混乱。 ここに中国のコロナ騒ぎ。
思いの外、静かに収束してくれるといいが。この一週間が、一ヶ月が見もの。
 こういう時には、自然災害が追討ちをかけるように起こるから要注意!
その時は、その時だが… リタイアをした身としても… どうなるのか?
 
 問題発生直後に、朴訥とした細菌研究所の識者が、開口一番に宣った
「この細菌は、人間に譬えると、殺傷力は小さいが、性格が悪いのが特徴! 
潜伏期間が長くて、感染力が非常に強い奴」と… 
 …で結果は、全体像からして、そのとおり! 

 老人と、重篤な病持ちには20数%死亡率。青少年には、ほぼ問題ない。
しかし、大家族には健康弱者と、老人が含まれるから、始末が悪い。
『老人外出禁止令』でも考えても、いいのでは。観客のいないプロ野球
オープン戦も、慣れてしまえば、それは、それ。観客が居ない大相撲も面白
そうである。競馬場にあるような超大型のモニターを所どころに置いて、
そこに芸者などの観客姿を映し出し、雰囲気を盛り上げる位のショーアップ
を考えてもいいだろう。今からでも遅くない。いや、時間的に無理ですか…
あの理事の面々からしても無理ですか! 本来は、NHKと広告代理店の出番
でしょうが! Tv放送なら、何か盛りたてる加工が可能なはずだが。

・・・・・・

5830,閑話小題 ~しまった! ー「印象操作」ー 17
2017年03月02日(木)           
         「失敗の心理」しまった!」ジョゼフ・T・ハリナン著
    * 嘘つき それとも「印象操作」が人間の常
  人間は、嘘つきで、印象操作をあたかも事実のように捩じ曲げる。問題は、
それに怖れて慄いて、自分の自由を束縛すること。 地方、とりわけ城下町は、
 固定社会である。小さな世界で、互いに監視し合い、良くいえば相互信頼、
 悪くいえば、相互依存で生きるしかない。で、体裁を繕うためにまず、己の
「印象操作」に精を出す。それが結果として城下町精神とかのバケモノになる。

≪ 何処の地でも、「うわさ」という世間人の嘘がまかり通っている。
  何人かの学生に対し、数週間、他人に話した内容を記録するように依頼。
 話題の多くは社交行事のことで平均2・7回は再話された。これは意外でなかった。
 意外だったのは、話の婉曲の程度だ。学生たちは真実を曲げたばかりか、予想
 以上に歪めていた。 
・全談話の61%に情報の追加、省略、最少化をおこなっていた。それでも、
  その程度そうしたかと尋ると、全体の42%しか認めなかった。この差は大きい。
・改変の最たるものは重要なディテールの省略、36%もの話にあった。
・ついで誇張と最少化が26%。
・そして13%がまったくの捏造―もとの出来事と関係ない情報を占めていた。
その上に、学生は話を聞き手の好みに合わせただけでなく、さらに重要なことに
 自分の目的に合わせていた。特に面白い話題には、更に嘘を付け加えていた。
・・・(略) 人間はなぜ、このような嘘をつくのだろう? トヴァンスキーの
考えでは、一つの説明としては、語ることの目的の設定という。…(略)
 談話は、事実を語る手段ではなくて、ある目的を達するための手段にもなる
 と彼女は主張する。そしてその目的の一例をあげた。
 <たとえば相手に何かを思わせ、自分へのアクションを起こさせるため。
  自分を好きに思わせるため、頭がよい、しっかりしていると思わせるために>
その意味では、対話の目的とは事実を伝えることではない。印象をつくりだす
 ことだ。だから話の正確さが二の次で、印象操作が優先されがちになる。
…(略) 要するに、私たちは自分の嘘を本気で信じるようになる。に関らず、
このプロセスが自分の中で進行していることには気づかないのである。≫
 ――
 ▼ バケモノはバケモノ。とって喰われないための自己防御に一生を費やし、
  人生を終える。それも人生。決して、非難は出来ない。世間人の世間話とは、
 所詮は、こんなもの。地区内炎上が日々、漫画的に行われている。
カルフォルニアのロスの中華街の中国社会を例にとると解りやすい。
 中華街の常識は、そこだけの世界のこと、街を一歩出れば、それは非常識。
コスプレのような「印象操作」で、娑婆と競い諂うのも、面白いが…。
  後記)偶然だが、4年前の文章に文脈が丁度良くつづく。そういうこと!
・・・・・・
4368, 歳を取りそこねる人たち ー2
2013年03月02日(土)
       「老いへの不安 歳を取りそこねる人たち」春日武彦 (著)  
 「老いると独自の当惑や釦の掛け違いによる問題、恥や失望や悔しさが待ち
受けている」というのが本当のところ。そして最期は死ぬのである。
その中で幸福であるために、幸福とは何かを常に自省しなければならない。
   * 幸福のふたつの文脈
≪ 近頃の私は、幸福が二つの文脈から成り立っていると実感するようになった。
・ひとつは日常における安寧とか平和とか、つまり波風の立たない平穏の毎日
  である。それは往々にして退屈に感じたり、無価値に映る。だが、大病を
 患ったり危機の状況に追い込まれると、つくづく【当たり前の日常】
  の有難さに気づく。現代社会における大問題として、年齢を重ねたなりに
 淡々として、維持していく筈の【当たり前の日常】が、老人にとって
 手の届かない危惧が挙げられてないだろうか。
・幸福におけるもうひとつの文脈は、それこそラッキーなこと、嬉しいこと、
  楽しいこと、満足感を得ること―― そのよう躍動的で高揚感をもたらす事象
  との出会いであろう。こちらは個人差が大きく、ある人にとって十分喜ばしい
 ことが、別の人にはむしろ物足りなさや悔しさを惹起することなど幾らである。
  こうしたことも、歳を重ねて肩の力が抜けてくれば、それこそ春の訪れを
 告げる日差しの変化とか、隣人から土産にもらった鯵の干物の美味さとか、
  窓の向こうに見える教会の屋根の赤い色と自宅で飼っている金魚の赤色とが
 まったく同じ赤であったことに今さらながら気付いた軽い驚きであるとか、
  学生時代に読んだ小説を再読してやっとその素晴らしさを悟った喜びとか、
  そういったもので十分に幸福の文脈を形成し得るに違いない。ガッツポーズ
 をしたくなるような晴々しい出来事に遭遇しなくとも、さりげなく幸福の滴を
 感じ取ることができる。それが年寄りになることの醍瑚味だと信じてきた
 (へいや、今でも信じている)。… ≫
 ▼ 幸福とは、当たり前の日常を受け入れる「受容」と、驚き、楽しみ、
  満足感をえる「新鮮な事象との出会い」にある。自虐的な性格もあり、
 倒産すら楽しんでいた自分がいる。ならば、老いていく自分を楽しむには、
これは最適。 ー次のアマゾンのレビューが解りやすいー
《 老いるとはいかなることか、そのかたちの探求を試みる。自己の人生の
 なかで出会ってきた様々に個性的な老人たちや、小説に描かれた味わい深い
老人たちを参考にしながら、その探求の過程において示されるのは、著者の
考える素敵な老いや適切な「年寄り」のかたちも若干はあるが、ほとんど、
みっともなかったり、哀しかったり、ときには常識をはずれさえするグロテスク
 な老いの姿。他者と生き別れ死に別れた孤独のなかで、死の可能性が充実した
 ゾーンへと入っていく時、空間の戸惑いのなかで、人間が抱えている厄介な
 ものが唐突にあらわになる。老いるとは、あらゆる出来事に対する達観した
精神の獲得といったようなものではなく、人生が与えてくる難儀さに傷つけ
 ながら、なんとか過ごしていくことではあるまいか。》
  肉体も精神も老いぼれ朽ち果て、無になる。それで良いではないか。 
ただ、噂話や愚痴を言い合う老人の群れに入らないことだ。

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・・・・・・
4838,Quirt <内向型人間の時代> ー5
2014年06月13日(金)
              <内向型人間の時代> スーザン・ケイン著
   * ソフトパワー
 国にも、個人にも、内向型、外交型がある。さしずめ、江戸時代は内向型
国家の典型。そのため、鎖国の時代は、江戸文化という円熟した時代でもあった。
そこに外交型国家・米国の到来で大きは節目を迎え、近代国家へと歩み始める。
アメリカのカレッジで、白人系と東洋系の学生の差異に、そのまま見てとれる、と。
東洋系の持っている内なるパワーを「ソフトパワー」と、捉えている。  
   ーそこで、「ソフトパワー」をネットで検索するとー
《 ソフト・パワーとは、国家が軍事力や経済力などの対外的な強制力によらず、
 その国の有する文化や政治的価値観、政策の魅力などに対する支持や理解、
共感を得ることにより、国際社会からの信頼や、発言力を獲得し得る力。
対義語はハード・パワー。 ・・・ジョセフ・ナイはこのソフト・パワーによる
対外政策の重要性を説く上でブッシュ政権や、その中枢を占めたネオコンという
勢力に対し、客観的に評価または批判をし、軍事力や経済力など強制力の伴う
ハード・パワーにのみ依存するのではなく、アメリカの有するソフト・パワー
を活かすことの重要性を唱えた。  ・・ナイは、ソフト・パワーを構成する
要素を掲げている。ひとつは、その国の有する文化である。その具体的な例と
して文学や美術、高等教育などのエリートを対象とする高級文化や大衆の娯楽
などの大衆文化が挙げられる。ナイはその国が有する文化の価値観に世界共通
の普遍性があり、その国が他国と共通する利益や価値を追求する政策を
とれば、自国が望む結果を獲得することが容易となるとし、一方で偏狭な
価値観に基づく文化では、ソフト・パワーが生まれにくいとする。・・ 》
  ーこの著書のソフトパワーの説明箇所から抜粋ー
《「ソフトパワー」、教授はそれを「火ではなく水によるリーダシップ」
 と呼んだ・・ 「アジア文化では、自分が欲しいものを得るために、しばしば
微妙な方法を使います。それはつねに攻撃的とはかぎらないが、けっして
ぶれない巧みな方法です。 最終的には、それによって多くを達成します。
アグレッシップパワーは相手を打ちのめすけれど、ソフトパワーは相手を
納得させて味方にしまいます」・・ ソフトパワーの実例とはどんなものかと
尋ねると、彼は目を輝かせて、アイデアと心をパネにしている人々のことを
話しだした。たとえば、各種の雇用者団体のまとめ役をしている人々―彼らを
達成するために、力学ではなく信念によって人々を結集してきた。
また、飲酒運転根絶をめさす母親の会は、カリスマ性ではなく思いやりの
パワーで世の中を変えようとする人々の集まりー そうした人々は自分の
メッセージを伝えるのに十分なコミニケーションスキルを備えているが、
本当の強さはメッセージの内容にある。 》
▼ この図式は、都会と、地方の関係と同じ。しかしアメリカを例にとれば、
 そのソフトパワーは、ハードパワーと同じぐらいに、充実していることは、
インターネット先進国ということからも垣間見ることが出来る。現役の時代は、
 パワーソフトの占める割合が高く、御隠居は、ソフトパワーに比重が移動する。
そのソフトは、長年の蓄積が必要。そのためにはハードパワーも必要である。
私のソフトパワーの蓄積は、数十年続けてきた、一日2~5時間の読書。
 最近は、読書からネットとパソコンに比重が移動しているが・・ 
この二年間、スポーツジムのヨガに週二回、参加しているが、これは、
ソフトパワーそのもの。
 
・・・・・・
7030,閑話小題 ~株価暴落を何時まで抑えられるか
2020年06月13日(土)
   * 何とか持ちこたえていた株価が…
 手持ちの資金が乏しくなるに半年、一年間は要するから、目先は落着いてるが、
これから先は暗中模索。株式、債券の波乱が何時まで平静を保てるか…?
昨日の日本の株価は、辛うじて平静だったが… 

 【 NYダウ暴落、1861ドル安 過去4番目の下げ幅 毎日新聞令和1017
 11日のニューヨーク株式市場は、米景気回復の遅れや新型コロナウイルス
感染の「第2波」発生リスクへの警戒が高まり、大幅下落した。優良株で構成
するダウ工業株30種平均は、前日比1861・82ドル(6・9%)安の2万5128ドル
で取引を終了。値下げ幅は3月16日(2997ドル安)以来の大きさで、過去4番目
の下げ幅を記録した。… エコノミストの豊島逸夫氏は「投資家の間では、
誰が最初に飛び込む(売る)かという話に。3月の株価下落局面とは違って、
今は新型コロナに加え、米中対立や米大統領選の動向にも注意が必要だ」と指摘、
不安定な値動きを予想。株価急落が一時的な調整に終わるか、3月に続く
「二番底」まで滑り落ちるか、正念場を迎えた。】
 ―
【 ファミレスチェーンのジョイフル(大分)は8日、直営店の約3割に当たる
 200店程度を7月以降に閉店すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大など
による来店減で業績が急激に悪化しており、不採算店を閉鎖して立て直しを急ぐ】
 ――――

  * 聖なる巡礼路を行く〜カミーノ・デ・サンティアゴ 1500km〜

【 ~キリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラを徒歩で目指す旅~
 「サンティアゴ巡礼」。中世に始まったこの旅が、今一大ブームとなっている。
最先端の8Kカメラを用い、3回シリーズでその全貌に迫る第2話は、フランス
との国境ピレネー山脈越えからはじまる過酷な道のりを追う。
急な勾配と悪路がもたらす足への負担を抱えながら、巡礼者たちはなぜ歩き
続けるのか。その答えを求めて西に向かう。】
 ▼ 52回のツアーの中でもベスト3に入る素晴らしい内容であった。
  北スペインへの巡礼道路に次々と現れてくる現代的な様々な教会。それに
パンプローナ牛追い祭り’が加わる。番組の中では、巡礼者の心が解放
されていくのが手に取るようにみえる。自身を縛りつけていた目に見えない縛り
に気づいく様が良い。そして、これからの生きる当てに自ら気づくことになる。
自らを縛る紐の存在は、自ら気づかないと誰も指摘してはくれない。私を縛ってる
紐は、毎日、書き続けている、この内容そのもの。解いているのではなく、縛って
いるのである。
 ~で、丁度良い脈絡で以下に続く… もちろん偶然だが!

・・・・・・
6663,閑話小題 ~我れらは、可愛い囚人ですか!
2019年06月13日(木)
   * パノプティコン【panopticon】
 これは面白い。権力者が大衆をコントロールするにも思想的にも応用されて
いる。アフリカや、アメリカ、アジアの進出に、まずは部族長を懐柔し、周辺の
部族を従わせる手法。その前に、キリスト教の普及の下準備がある。 日本は、
天皇を錦の御旗にした国家建設。アメリカにとって、アジア進出のために、
途中から割りこむに、部族長たる天皇を担ぎ出す一派への資金提供。それを
利用した薩長藩を中心とした新たな国家建設が明治政府。そのために、可能な
限り、天皇を神格化し、光を強くする。 それが、現在も続いている。面白いが、
何かしら幼稚で笑ってもいられない。 要するに、中央の高い塔が、皇居と、
霞が関と、中央政府。 万視塔になる。 
 ~その一望監視施設とは…
≪ 中央に高い塔を置きそれを取りまくように監房をもつ円形の刑務所施設。
 ベンサムが考案し、フーコーは管理システムをこれにたとえた。
一望監視施設。万視塔。
 18世紀末に J.ベンサムが考案した監獄のモデルである一望監視施設を意味する。
建築学的構造は中央に監視塔を設け,その周囲に円状の収容施設を配置する。
中央の塔からは収容施設の各独房に監視のための光線が送られるが,それに
よって囚人を監視しつつも監視者の姿は決して見られない環境がつくり出される。
これは監獄の効果的・能率的な経営をもたらす。たとえ監視者がいなくとも,
その光線があるかぎり囚人は監視者の存在を意識せざるをえないからである。
M.フーコーはこの原理が規律・矯正型の権力技術として近代社会全域に応用
されていることを指摘している。 ≫
 ―
▼ ギリシャの時代にも、現在のアメリカ、日本社会の階級制度、見られる
 <3、30、67%の階級社会制度>。 カースト制度は、インドだけではない。
進学で上京して、直ぐに気づくのが、大都会の圧縮された社会構造。その社会
構造が、実は、パノプティコンのシステムで厳然と守られている。
俗にいう『世間』とは、その立ち位置すら気づかない人たち。「知っている
ことしか、私たちは知らない」ことに気づいていないのである。 私たちは、
数多ある牢獄の一つの一員に過ぎない。 失脚した日産のゴーン。この一連の
報道の中に、権力者の優位性の一端が見てとれる。まだ、日本も明治維新の権力
構造そのままが残っている。それも、40億年の生命誕生以来の、情報革命で大元
が揺らいでいる。 トラちゃん曰く …『手前ら、下々のもの、この大統領の
印籠が見えないか!ガタガタいうと、首を叩き落とすぞ!』の高笑いが聞えて
くるようだ。 そして就任当時の側近は誰一人、存在しなくなった。 
ただ、下々は高性能のスマートフォンを手にしていることを知ってか知らずか。
それぞれが一望監視塔を、監視可能になってしまったから… 
さて、如何にウエーブが動いていくのでしょうか。

・・・・・・
6300,読書日記 ~『こんな長寿に誰がした!』 ~2
2018年06月13日(水)
             『こんな長寿に誰がした!』ひろさちや(著) 
   * 「超高齢社会」の病巣
 100歳以上の老人が増加している。しかし、寝たきりにしろ、元気なら尚のこと
周囲は大変である。私の兄・姉が私を含めて9人いた。 そのうち存命が5名。
相方の存命が3名。存命平均年齢が80歳と相成った。末っ子の私も、あと2年半で
後期高齢者の仲間入り。私の鬼門が、この辺りと想定しているが…。
 ライフワークの海外ツアーも、70歳が大きな関所。体力の限界である。
私の弱点は腰痛だが、先回のツアーで限界を実感した。
この年齢で驚いたのが、好奇心が全く衰えないこと。見聞きする何もかもが
面白くて面白くて… 。のんびり、ゆっくり、退屈など、ほど遠い日々。
これを書き続けてきた効用だろう。私たちは老いるにつれ、周囲に迷惑をかける。
それと「しょぼくれ」が、日々増していくことを自ら知る必要がある。我身を
整えるため、少しキツメな日程を組み、フル回転?の日々を過ごしているが、
このまま続けると「死ねない病」に陥る可能性がある。
 もう健康年齢の平均値に到達した。何時、寝込んでも不思議でないが、相方は? 
甲斐甲斐しく介護をするタイプでないから、明るい未来は待ってない。逆も有り
うることを微塵だに考えられない。とはいえ、残された健康年齢のうち、生き
きることしかない。
 週5日のスポーツジム通いも、週3~4回にし、遠くない日に、止めないと、
「死ねない病」になる可能性がある。「死ねない病」の老人が「散歩好きが
悪かった!」と、後悔する話から、底知れない老いの恐ろしさが垣間見た。
死ぬことは恐ろしいが、老いて生きることは更に恐ろしい。 としても、生きて
いる限り、良いこと3.良くないこと1 のバランスの維持は可能だ。
私には、6300の書連ねたブログと、ネット写真集と、4000曲の入ったiPadがある。
それと面白可笑しい笑い経験と、感動体験の行蔵が… 
  ったく、最期は自画自賛かい!
 誰が自分を肯定してくれますか。 孤独は最高の友人。私は、過去に書連ねた
文章が、その時々の永遠に垂直に立っていた心情が…。老いるほど、過去という
友人が増えていく。それにしても、悪い実例が多い。私も含めてだが、好い加減に
生きてきたからだ。その「好い加減」が大事のこともあるから一概に言えないが。
 10年前から、歯医者を除いて、一切、行かなくなった。そこから見ると、血圧が
幾つとか、血糖値が幾つとかの雑談から、何だろう?この人達と… 未病まで
わざわざ穿りかえして。毒(薬)を飲まされてと。そうでしょう。「老いたら、
さっさと死んだら!」とも言えないか。日本だけだよ、一般の人まで一般検診
するなんて国は! チューブに繫がれて、薬づけにされ、死ぬに死ねなくなるよ。
何が「百歳、おめでとう」ですか。「90歳過ぎたら死に損ない」が、現実と、
著者が言いたかったことは! 辛いけど、これが現実。あのトランプを見れば
分かるでしょう。老害では済まされないでしょ。側近も含めて。先が無いのが、
世界政治の決定権を持つなど、もってのほか。本人たち以外に気づいているが、
当人たちは、微塵の自覚無し。60歳過ぎたら、未来を託す政治から排除するのが
自然でしょうが。他人事でなかったから言えること。あなたも、私も老害なの!

・・・・・・
5203,人間だけが、教育されなければならない動物
2015年06月13日(土)
       『人はなぜ、同じ過ちを繰り返すのか』堤未果:佐治晴夫対談
 「大地震で森からサバンナに追いやられたサルが四足か二足歩行に進化。
その結果、産道が狭くなり、未熟児の状態で出産。外敵から身を守るための
教育をしなければならなくなった。」という、論旨が面白い。
  * 人間だけが、教育されなければならない動物
≪ 佐治: あるとき、いまのアフリカあたりに、これまでなかったほどの
 大地震が起きました。いまもその痕跡が残っていて、隆起した山のあいだが
陥没して平原になっています。山に吹きつける風は上昇気流になり、雨が降って
山の森は豊かに保たれました。一方、陥没した部分には雨が降らしてカラカラの
サバンナになった。そこにいたサルさんたちは、さあ困った。いままでは木に
登って、遠くを見渡しながら、おいしいものがないか、危険な動物が来ないか
見ていられたのに、カラカラの草原になってそれができなくなってしまった。
 その結果、いつしか、遠くが見通せるように四本足から二本足になって立ち
上がりました。すると身体の背骨の上に頭がのる形になりますから、重くて
大きい脳を獲得できるようになり、人間になったのです。(註)
 ところが、二本足で立ち上がったことから骨盤の広さが70%ト狭くなった。
頭の大きい赤ちゃんを産めなくなり、自然分娩ができなくなります。
そこで人間は、未熟児のまま子どもを産まざるをえない宿命を背負う。
サルは生まれたばかりの赤ちゃんでも、自分で立ち上がって、お母さんの
おっぽいを飲めるけれど、人間の赤ちゃんはお母さんのサポートなしでは
何もできません。つまり、カントがいうように「すべての哺乳類のなかで、
教育されねば一人前になれないのが人間である」ということになります。
だから学校がある。小学生には「それが、君たちが学校で勉強しなくては
いけない理由です」としめくくりました。
<(註)アフリカで、800-1,000万年前に大地溝帯の活動が始まり、周辺に高地や
山脈を含む隆起帯が形成されたことにより、大西洋側から大陸東部に湿った空気
を運んでいた赤道西風がさえぎられると、大地溝帯の東側は徐々に乾燥して森林
が衰退し、やがて草原に変わっていった。森林に住んでいた多くの類人猿は、
この環境の変化に適応できずに絶滅したが、ヒトの祖先は樹上から地上に降りて、
直立二足歩行に移行した。すなわち、乾燥化によって木と木の間隔が広がった
ことにより、木から木への移動を行う際に地面に降りる必要が生じ、ついに
直立二足歩行を獲得した、とするものである。>
▼ 現在では、専門学校・大学を含めると8割が20歳過ぎまで親の庇護が
 必要となる。乳ばなれが出来れば目出度いが、そうはいかないのが人間様。
担任の先生が定年の年のクラス会の二次会で、この歳で、両親が90過ぎても
矍鑠として、自分を見守っている。これほど辛いものはない」とノイローゼ
気味に語っていたが・・ 趣味の世界があれば悩みが半減したのだろうが。
20歳頃に、自分の人生デザインを持てたかどうかが豊饒の人生か、そうで
ないかの大きな分れ目になる。今はネットがあり、情報は手軽に入るし、
趣味の道を深耕するのが比較的恵まれている。要は、意思するかしないか。