読書日記 ~ 内田樹の『生存戦略』 ~2

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              『内田樹生存戦略
    * 若い人の自殺について
 自殺に至るには、それなりの訳がある。とはいえ、せっかく与えられた人生、
勿体ないと感じ得ないと感じ得ない。 私の人生から得た実感は
<良いコト7割、悪いこと3割>。 受け取り方で、<良いこと1に、悪いこと9>
に変ってしまう。
 自殺は誰もが、人生の中で行き当る壁! 見渡すと、他者の顔色を覗い、
自分を押し殺し、年中、行選挙運動のように、自分を良く見せようと、駆け
回って… それも性格なら仕方がない! 若い人の自殺は、知識と、経験不足を
起因することが多い! 人間としてのベースの「言葉から他者の経験、知識を
受け止める知恵が不足しているためである。ここで、著者の内田樹の実感は、
的を得ている!

≪ 少し前、若い俳優さんが3人も自殺、他界された。(ご冥福をお祈りします)
 みんな有名な方らしく、私のように芸能界に疎い者でも、あの人たちが出演
されていたテレビドラマはみたことがある。何が原因なのかはよくわからない
ようだが、何であれ、自分で死を選ぶとはよくよくの事情があったのだろう。
有名無名にかかわらず、また自殺・他殺、事故にかかわらず、若い人の死を
聞くと、ほんとうに痛ましく感じる。
(「人生の重み」に長い短いもない、老い若いもないとはわかってはいても)

自分が年よりになるまでは、若い人の死を同情したり可哀そうとは思っても、
「痛ましい」という感覚まではなかった気がする。
それまでは家族のことを含め自分の生活と仕事に追われ、若い人の死を聞いても
感情を乱すのはそのことを聞いた一時のことだった。
「しょせん、他人ごと」(老いて「他人ごと」が「自分のこと」になったわけ
ではない)
たとえ悩み苦しみがわかっても、他人の苦悩を代わって背負うわけにはいかない。
他人は他人、自分は自分。冷厳な事実。

ずっと前に書いたことあるけれど、私は)若いころ、ひどく落ち込んでいたとき
ボゥーっとみていた『天才バカボン』、赤塚漫画の単純な絵(野原だった)に強く
惹きつけられたことがあった。何でもいい。そういうものがあったらあの人たちは
死を選ぶことがなかったと信じる。 ≫

 ―
▼ 明日にでも、末期ガンで余命宣言をされ、一挙に、地獄へ落され、直にでも、
死にたいと心換わりする可能性がある。それでも、それまでは、人生の何たるか!
地球の美しさを味わいたいもの。 生きてさえいれば、苦しみの何倍も楽しみ、
人生の味わいを必ず与えたもう! 絶望の先に、乗越えた壁が高いほど、多いほど、
その見返りに、喜びを重く、深く与えてくれる。 とにかく一日を生きろ!
生きていれば面白いから… 良いことは、その見返りに降り注ぐ! 

 これは、そう遠くない未来への… 私への言葉?
なる程、後期高齢の門前の妄い言葉? ですか。

・・・・・・
6796,読書日記 ー退屈なのは、世界か、自分か ~4
2019年10月23日(水)
        <僕が旅に出る理由  NIPPON DREM PROJECT>   
   * 旅は流離い ですか
 18年半にわたって、この随想日記を書き続た御蔭で、退屈など有得ない状況。
そんな暇があったら、読書やネットサーフィンでネタ探しをしていた。左程、
毎日、書き続けるにはエネルギーをようするもの。しかし、些細なことでも、
それを物語化を続けると、何時の間にか、それが娯楽化してしまうから不思議。
直近にシネマ館で見た映画や、TVのドキュメント、同期会など、全てが物語の
ネタになっていく。習慣は第二の天性というが、貧弱な私の天性に、絶対必要
条件である。

 高齢者の貧困や孤独死が急増 ー認知症も5人に1人とは怖しい。これは
「令和リスク」としての大問題。 私の死期を75歳と公言してきたが、あと
1年と3ヶ月になったが、現状をみると、あと5年は大丈夫? 
 駅前や繁華街で、通りすがりりの人に、突然インタビューをする番組が
流行り。また駅構内や、飛行場の待合にピアノを設置して、自由に弾かせる
番組で、その人の人生を挟んだり… 「世界タクシー」のテーマで、運転手に
行先を任せて、何ゆえにドライバーに?とインタビューをするものも。
なかなか深堀の人生が滲み出る。その走りが『家についていっていいですか?』。
これは、何度も此処でとり上げてきた。人生80ゆう余年となれば様々なことが。
それをギュ~ッと凝縮をしたのが非日常の最たる遊びの『旅行』。
それも大した分別のついてない若い時分の時に、味わっておくべきこと。 

 行き帰りの航路の機内で、行きは期待と不安、帰路は充実感で、様ざま考え、
行蔵の御宝としてパッケージ化する。これを重ねているうち、自分の人生が、
他の宇宙から地球に遊ぶにきた宇宙人のようなイメージが湧きあがってくる。 
人生を旅行に例えると、「地球上の80年限定パックツアー」。 なら、何を? 
大自然の絶景か、人類が数千にわたって創り上げた文明と文化。そして生命と
しての息ふき。喜怒哀楽、感激、感動を味わい尽くす魂の真髄を経験し尽くす
ことこそ、人生が充実したことに。 当然、絶望と、歓喜も必要。
『物語の主人公』に一番に手っ取り早くなれるのが『旅人』になること。
そこには「流離う」というイメージが出てくる。「流離い」… そこには
「自由」…それも「何々」からの「自由」よりも、ただボーッとした「自由」
が感じとれる。                   
                        ~つづく
・・・・・・
6432,閑話小題 ~安ければこそ!
2018年10月23日(火)
   * 眼鏡業界も様変わり
 去年の今時分に、iPadを購入して一年が経過する。7年前のは、ほぼ使う
こともなく居間の片隅にある。チラシに一代前のミニ・iPad(7・9インチ)
の中古品が出ていたので現物を見に行くと、セールステクニックで最新機種を
勧められ、買うところだったが、冷静に?当初の中古品を購入した。
PCの中古は?と思ったが、使ってみれば、これで充分。安さは多くを解決する。
 廉さといえば、眼鏡。地元の眼鏡店から、眼鏡スーパー、眼鏡市場、現在は
ジーンズと、格安店に移動している。 安い御蔭で、寝室TV前用、居間用、
パソコン用、外出用と、4つの眼鏡を、それぞれの場所に置いて、使い分けて
いる。 家内が‘ジーンズ’で度付きサングラスを2つ購入。値段の割には、
ファッショナブル。 そこで免許証書換の検査を機会に買うことに… 。
安さもあってか、ガラスも、柄体も薄いが、その軽さと値段に驚いた。
これまで7~8万以上したものが、7~8千と10分1の価格。で、これで充分に
満足できる… 。 眼鏡業界も様変わりをしていた。

   * プロ野球日本シリーズ
 セリーグが広島、パリーグソフトバンク日本シリーズ進出に決定。
終わってみればパリーグ?… 次に控えるストーブリーグが面白そう。
ドラフト会議が明後日に行われるが、何故かパリーグが圧倒的に籤運が強い
のは何故? 巨人の次期監督が三度目の原辰則というが、新鮮味が全くない。
球団トップに長期的展望が出来ないのなら、外部委託で決めるべき。
原監督は改善。 いま必要なのは思い切った改革! とすると球団社長が
落合? 監督が松井、桑田辺りで? 2人とも花があり過ぎ?
 いまの巨人じゃ、絶対に無理。ガチガチだもの。
それより、まず指名打者制の導入ですか! これも巨人で駄目?
 
・・・・・・
5700,「現代に求められる知性とは何か」
2016年10月23日(日)
                『知の読書術』佐藤優著  
   *「現代に求められる知性とは何か」
 過去からのフラッシュで人生を振返り、独り赤面することしばしばの日々。
そこに現れるのが己の知性の限界と、品性の問題に行き当たる。良心に反する
ことは、極力しないよう心がけてきたが、一つの判断には+-の様々な要素が
含まれる。その時には気づいてないマイナス面が、重く思い出されてくる。
 戦場の極限で、矛盾が積み重なり、心の底に沈殿、それが心の病として、
何時までも付きまとうという。戦場では知性も、理性も、問題の外になる。
イラクアフガニスタンに派遣された米兵は200万人。そのうち50万人が帰還後
も心の 病を抱えているという。目前で仲間を失い、敵を殺すという戦闘経験が
心的 外傷後ストレス障害を発症させ、多くが自殺まで至る。その縮小版が、
老いとともに生じてくる。そこに、長年培われた教養が必要とされる。
 グローバル化の中、世界がフラットになり、今までの常識が通じない中で、
「教養の再生」が大きなテーマになる。 これからは、「教養共同体」を再生
が重要と、以下のように、著者は述べる。
≪・「教養共同体とは、自分たちの教養や思想を社会に還元していく
 ような教養人のネットワークのことを言う。資本主義や国家の暴走は、
『給料を上げろ!』『戦争反対!』と声をあげるだけではブレーキをかけられ
ません。 なぜか ―それは戦争を推進するような運動や排外主義的な運動も、
その背後にはどんなに稚拙であれ必ず思想の組立てがあるからです」
・また、「知識人や教養人が思想の組み立てや教養の構築を怠ると、
その空白を縫うように、粗雑な反知性主義者が物語を語り始めます。
そして現代の日本には、政治家やビジネスエリート、運動家に至るまで、
論理の体をなしていない気合主義や自己啓発のような物語が溢れています」
・そして、このように訴える。
「こうした乱暴な思想はやがて人々を動員し、物理的な暴力性となって
秩序を破壊します。排外主義的なヘイトスピーチの登場はその兆候です。
反知性主義的な思想の暴力性に対抗するには、知識人や教養人が連帯して、
別の思想・物語を語らねばなりません。だからこそ知識人・教養人の共同体や
ネットワークが、今の時代にはたいへんな重要性を持っているのです」
 反知性主義がはびこる国家に未来などない。そのためにも、「教養共同体」
が重要になってくる。≫
▼「教養共同体」は、ネット世界で『ネット教養共同体』として容易になる。
 ネットの端末機器の進化は留まることなく進化しているが、情報を教養と
して効果的に身につけるには、基礎教養が必要になる。が、子供の頃からの
ベースがないと、教養共同体の理解と共用は難しい基礎教育格差の問題がある。
米国のトランプ、フィリピン大統領のような反知性的思想の持ち主が、同類の
人たちを扇動し、国家を危機に向かわせる。集団心理は本来、反知性的である。
・・・・・・
4970,野心のすすめ
2014年10月23日(木)
   * 野心という山登り    ~「野心のすすめ」林真理子
 創業の準備を含め45年間、その最後は、この様だったが何故か後悔はない。
野心があったからこそ出来た様々な成功と、挫折経験は何物にも変えがたい。 
自分の限界の壁が常に目の前に立ち上がっていて、何時も溜息をついていた。
 野心を持っていると、「棒ほど願えば針ほど叶う」になる。棒ほど願わなくて
は針ほども叶わないのである。創業の頃は、高度成長期の絶好の環境があった。
それに、条件づくりに父が陰で協力をしてくれたこともあった。
野心は志と似ている。自分では志と思っても、人から見れば野心というのだろう。
何かに志をたてると、それが高く、大きいほど、その差が見えてくる。
そして、途中で、頓挫させるような難関が次々と立上がってくる。しかし、今さら、
後は引けないという瀬戸際で、壁が崩れ、内在した力が沸々と湧き出てくる。 
 ー以下の内容が、野心を解りやすく要約している。  
≪ 野心を持って努力をし続けるのは、本を読むことにも似ています。
 本を読み始めると、自分はどれほど無知なんだろうとか、この分野を知らない
のはまずいなあとか、この先また別の本を読んでみたいなと思う。努力をする人
にはいろいろなページが開いてくるんです。反対に、本をまったく読まない人は、
何を読めばいいかわからないし、そもそも本の存在すら意識下に入ってこない。 
自分はこういう人生を送りたいという目標を決めたら、歯を食いしばってでも
頑張ってみることです。野心が山登りだとすると、少し登り始めると、頂上が
どんなに遠いかがわかってくる。少しクラッとするような場所まで来て、下を
覗いてみると、登山口の駐車場ではみんなが無邪気にキャッキャッ楽しそうに
群れている。でも、自分はぜったいその場所にはもう下りたくないと思う。
自分はこの先、あの高いところまで登れるのかという不安を常に抱えながら、
ズルズルと下に落ちたくないから常に手を抜けない。なぜ、わざわざ辛い思いを
してまで山登りを続けられるのでしょうか。それは、必死で登って来た場所から
見る景色があまりに美しく、素晴らしい眺めを自分の力で手に入れて味わう
満足感と幸福をすでに一度知ってしまったからです。そうなったら最後、
もっと美しい景色が見たい、もっと満足したい、もっと幸福を味わいたい、
と、さらに上へ上へと登りたくなる。 平地で遊んでいる人間には一生見えない
美しい景色、野心を持って努力をした人間だけが知る幸福はあります。
もちろん辛い試練だって待っているかもしれないけれど、野心という山を登ろう
とする心の持ちようで、人生は必ず大きく変わってくる。チャレンジしたから
こそ初めて手に入れることのできる、でっかい幸福が待っている。
人の一生は短いのです。挑戦し続ける人生への第一歩を踏み出して
くださる方が、増えることを祈ります。さあ、山に登ろう! ≫
▼「やってしまった後悔は、日ごと小さくなるが、やらなかったことの
 後悔は日ごと大きくなる」の彼女のモットーが、良い。三年前の経験で、
つくづく思ったことは、山の麓で遊んでいた人たちほど、攻撃してきたこと。
特に、城下町の体質が、人間関係にられ一生を棒にふった人の割合が多い。
それが、「他人の血で、自分の一生を棒にふったという傷口を洗おうとして
いる姿そのもの」に私には見えていた。しかし、実際に、人生の夕暮れ近くに
なって、それも有り!ということに気づいた。 山登りの景色も、麓の景色も、
大して変わりはしない、ということ。しかし、麓でも何かにチャレンジして
ないと、麓の美しさ、面白さに気づかない。 ともあれ、何かに挑み、闘い、
変化する中で、人生は面白くなるようだ。せっかく、地球に知的生物として
80年を頂いたのだから! 有りがたく頂戴しないと!
・・・・・・
5335,島地勝彦の~柴錬、今東光、開高、乗り移り人生相談~ ー②
2015年10月23日(金)
    ー結婚しなさい。いい相手を俺が紹介してあげようー
 私に今東光が乗移ったら、『サッサと転職をしろよ。次の職場で後悔する
状況に直ぐに陥るから、少しはマトモになるはずじゃ!』というだろうに!
 ≪ ◎ 質問: 信念や主張がなく、すぐ諦める自分がもどかしい
〈 私の悩みは「こだわり」がないことです。そのためか、人にただ流される
 生活をしているような気がします。仕事をするうえでも、周りの人が
「こうするべきだ!」と強く出してくると、「だったらそ札でいいんじゃない」
と迎合しがちで、会議などでもあまり意見はいいません。何かを強く主張を
して揉めるくらいなら、初めから諦めてしまうほうが面倒がなくていいと
思ってしまいます。人材開発・組織開発の仕事をしていますが、この仕事は
すぐ結果が出るような類のものではなく、周囲とのコンフリクトが当然の
ようにあります。それだけに、信念やこだわりがなく、すぐ諦めてしまう
自分がもどかしいです。三十歳を超えて、このままだと仕事は中途半端な
ままで終わりそう、と不安です。(三十歳女性) 〉
  ◎ 答え=人生で最大の罪悪は退屈すること
・シマジ: うーん、難しいな。俺とは全く違うタイプだ。何が原因で自己主張
を諦めるようになったか分からないが、相談者は人生に退屈をしているんじゃ
ないか。主張しない、迎合する、すぐ諦める。これではノッペリした平板な毎日
で退屈で仕方がないだろう。俺は人生で最大の罪悪は退屈をすることだと思うよ。
何だっていい。何か一つのことに十年ものめり込めば、間違いなく自分の世界が
できる。確固とした価値観や美意識が形作られ、オリジナルの主張や、譲れない
一線としうものが生まれる。すぐに諦めることもなくなると思うがな。
・アソシエ: 趣味に打ち込んでみたら変わりますかね。
・シマジ: 実のところ、「たしなむ」レベルではあまり変わらない。結局のところ
「道楽」でもまだ足りず本当は道を極めるところまで行かないと世界は作れない。
つまり「極道」まで行く必要があるんだが一まあ、そこまで要求するのも酷だから、
まずは何か打ち込めそうなものを探してみてはどうかね。空手なんかどうだ。
・アソシエ: いきなり空手ですか。 (略)・・・
・シマジ: 経済力があって頼れるいい男を見つけて結婚すれぽ、相談者は
昔ながらの良妻賢母になり、幸福な結婚生活が送れると思う。何も仕事で成功
するばかりが人生の幸福でほない。自分の意見を強く主張し、周囲と競い合って
仕事で成果を上げるということが向いていない人もいるんだ。そういう人は無理
をして仕事場で「できる女」を目指さなくてもいいと思う。
というわけで、相談者には旦那さん候補としてこ人の男性を紹介しよう。
じつは、いい人がいたら紹介してくれと二人の男から頼まれているんだ。
いま、その男たちの写真を持ってくるよ。
・アソシエ: まっと待って。それは人生相談の範疇を超えているような気が。
・シマジイ: どうしてだね。人生相談というのは相談者の悩みに真剣に対峙
 するものだろう。少なくともシバレン先生、今東光大僧正、開高健文豪は、
相談者に胸襟を開き、自らこれと信じるということを真剣に語った。
人生に正解なんてありはしないんだ。だから人生相談にも正解やあるべき姿
なんてない。語るだけでなく、人助けの実践的サポートまでやる人生相談が
あってもいいじゃないか。俺は、この相談者の幸福は結婚にあると思っている。
そして、良妻賢母になることを確信している。相談者に結婚する気がないなら
無視してくれれぽいいだけだ。もし、その気があるなら、連絡してくれ。≫
▼ こういう人は、男にもいる。学生時代など20歳半ば頃までは、
 経験の絶対量が少なく、まず周囲と同化することに神経がいって当然。
女性なら家庭に入ることで逃避する道があるが、男は、そうはいかない。
人生に正解はないとしても、より良い道は自分でしか切り開けない。
で、知恵を絞り出すしかない。この後の二人の対話が面白いが、止めておく。

・・・・・・
6067,閑話小題 ~選挙結果について
2017年10月23日(月)
   * 次は、戦時体制に?
 選挙結果は、安倍首相の目論見とおりに終わった。民進党の解党の結果、
左派の立憲民主党が実質的に残存したことになった。解党がなかった場合、
立憲民主党の当選数にも及ばなかったはず。これで「憲法改正」が本格的になる。
 隣国に軍事独裁国家が存在する限り、現状の憲法では対処出来ないことは自明。
私は憲法改正賛成、アベノミックスは反対、原子炉現状維持派のため、賛同より、
バランスを考えた上で、それに近い「希望の党」に、家内は「立憲民主党」に?
地方区は野党議員に入れた。一年以内には、朝鮮戦争の可能性が高まる中で、
国民は強固の保守体制を選択したことになる。Jアラートを日常的に鳴らした
効果は大きい。小池のミスジャッジなしで、みごと希望の党の勝利だとしたら、
問題が残るから、この選択は、正しいのだろう。
そして時局は「戦時体制」に入っていく。
 既に、北工作員のテロ対策、難民収容所基地の準備、負傷者用の緊急病院など
が具体的に作成されているのだろうが…。 恐ろしいが、これが現実。ロシアの
プーチンの思惑どおりに事態が進んでいく。 弱者の戦法で、北朝鮮は長期戦に
持込みたいのだろう。日・米・韓国にはスパイによるテロ戦術になる。そこで、
「何が冬季・平昌オリンピックか、東京オリンピックか」の空気が強くなる。
恐ろしい身近な現実の具現化が始まる。この不安、そのままが、自民党の大勝利
の原因になった。米韓日が勝利するとは限らない。北には30~40年かけた準備が
あり、そう侮れない国家である。恐ろしいのが、北の国家ぐるみの自暴自棄。
・・・・・・
4603, 閑話小題 ー呆けも大変だけど・・
2013年10月23日(水)
   * 呆けも大変だけど、しっかりしているのも?
 幼馴染と酒を飲んでいた時、何気ない話から、相方には90歳を過ぎた
義母と三人暮らしという。「ボケはあるの?」と聞くと、「全くない!」と。
その時、自然と昔の記憶が湧き出てきた。
{ 私の母親が痴呆症になって5年半で亡くなったが、それは大変だった。
亡くなる半年ぐらい前のこと、元旅館の女将をしていた母の最も親しかった
92歳の友人が、実娘に付き添われて数十年ぶりに訪ねてきた。最期のお別れ
という空気が、そこに漂っていたが、呆けは全くなく元気そのもの。
家内が台所で、こっそりと、「呆けもなく、元気で良いですね」とこぼすと、
さん、「なに言っているのよ、元気は元気で、そりゃ大変! むしろ・・}
 その時の一期一会の二人の姿が、現在でも頭に焼きついている。看護十年は、
される方も、するほうも、大変である。「呆けは老いの苦痛を和らげるため
神が与えし精神状態」という。呆けないで余生を楽しむのも芸のうち、
ということ。
   * 米国のデフォルト危機
 米国のデフォルト、何とか乗り越えたが、その信用失墜は大きい。
計画的世界恐慌、このタイミングがベストに思えたが? まずシリア爆撃に
目先を向け、のドサクサにデフォルトだったのでは?国家戦略からして、
オバマ二期目の二年目。やるべき仕事はデフォルト? 来年の2月7日まで
先延ばしたが、まだまだチャンスは続く。日本と同じく国債増発しか予算が
組めないため、増発をするしかない。がん末期のリンゲル投入と同じで、
死ぬまで続けるか、恐慌を起こし精算しかない。そのプロセスを踏まない限り、
米国債を出し続けるしかない。 水面下では静かなる経済恐慌が既に起きている。
更に深刻なのが日本。特に地方の惨状は、ここで何度も書いている。その上、
世界恐慌が表立ってきたら、どうなるのか。まずハイパーインフレとすると、
年金生活者は?今や何が起きても不思議でない。我が身は自分でしか守れない。
「まさか!」は起こってからでは遅いが備えは可能。「まさか!」が、危ない。
私の「まさか!」は、リーマン。備えてはいたが、現実に起こると「まさか」
が、「まさか」でなくなる。その典型が、「まさか!東京電力が」・・
一万円前後していた株価が、今では500円、これも国家管理になればゼロの
可能性がある。安定株の筆頭だったのに。