閑話小題 ~『IRL』という見慣れない言葉

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   * 「IRL」という言葉
「IRL」という言葉、「In Real Life」の略語で「現実世界では」を意味する。
「現実に」「リアルで」と訳されることもある。  この「IRL」はオンライン
ゲームなどのインターネット上で使われることが多いネット用語。主にネット
ゲームの話から現実的な話に変えるときに使われる。この言葉を知ったのが、
ある著名な学者が、子供の部屋からの漏れ聞えてくる電話の最後の挨拶の言葉…
「じゃあ、『IRL』で!」と… ゲーマーには、その割り切りが、必要になる。
 
 19年にわたり、この随想日記を書き続けた結果、過去の出来事や、考え方の
ベースをネット上に公開してきた。その結果は、±が果てしない。 時どき、
自分が書いた内容にゾッとしたり、逆に感心する。私にとってゲームでもある。
『IRL』の世界を、「In virtual Life」用に加工してネット空間に晒す。
ゴールデンウィーク明けには、20周年に至るから、20回×2~3時間=平均50時間
の集中した己と対峙することになる。まる二日間に集約された心=魂との対峙。
これを、家庭内で、タブレットで使いこなしているのは、『IRL』と、『IVL』
世界のライン上に、生きていることになる。今回の「新型コロナの流感」!
何やら深い闇を感じるのは、これが、風邪の感染。ネット上の感染と、性質が
似ていること。

 新型コロナの一連で、在宅ワークが推奨され現に仕事のメインに出てきた。
「In Real Life」と「IVL」の融合化が、キセズシテ進みつつある。誰の手にも
超高性能のスマートフォンが握られる時代。これからは5世代目のスマフォ
『5G』の時代。何やら偶然の一致にしては出来過ぎ… 『何が?』は、
これ異常言及しない。 なる程、これが21Cの、次なるステージですか。

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6611,閑話小題 ~私にとって平成時代とは…
2019年04月22日(月)
    <~まずは平成の時代の政治経済の潮流から~ 2018年、
       日本は「ポスト・グローバリズム」に挑め!田原総一朗>より
   * バブル崩壊グローバル化と情報革命
1946年1月に誕生、昭和64年まで43年、そして平成を30年を、生きたことになる。
この30年間続いた「平成」とは私にとって、どんな時代だったのか。その概略が
田原総一郎のHPにあった。改元の数年あとに、パソコンなるものが、登場し、
Window95と共に世界に普及してネット社会が現実社会を覆ってしまった本格的
情報社会の到来である。 また神戸・淡路大地震が震災の幕開けになり、千年に
一度といわれる東北大震災が発生し現在に至っている。 世界は世界大戦こそ
なかったが、中東紛争やアフガンなどで戦乱が激化し、トランプの登場に至った。
資本主義を本格的取入れた中国が、この間にアメリカの近づくほどの経済力を
持つに至った。 この30年で、世界は想像を遥かに超えて激変していた。
          
  ~まず<日本は「ポスト・グローバリズム」に挑め!~田原総一郎>より~
≪   * 東西の壁と日本国内のバブル経済の崩壊
  1989年に昭和天皇崩御され、平成の時代が幕を開けた1989年という年は、
 世界的にも様々な出来事が起こり、大転換期にあった。
・その6月に、中国では天安門事件が起こり、
・11月9日にはドイツでベルリンの壁が崩壊。
・その壁崩壊を受けて、12月に米国のブッシュ大統領ソ連ゴルバチョフ
 書記長によるマルタ会談が行われ、米ソ冷戦の終結を宣言。
・日本では不動産バブルがピークに達し、89年12月の日経平均株価は3万8957円を。
 日本の地価はうなぎ登りに上昇し「日本を売れば、米国が買える」と言われた時代。
・その2年後、実際にバブルが崩壊した。100兆円規模の不良債権が発生し、日本は
 「失われた20年」に突入していった。
・その後の日本は長期低迷が続き、深刻なデフレに陥った。デフレから脱却する
 ために打ち出されたのが、安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」である。
・平成の時代を語る上で、もう一つの大きなキーワードは「グローバリズム」。
 80年代、米国のレーガンと英国のサッチャー首相が、あらゆる規制を緩和する
経済政策を打ち出したいわゆる「レーガノミクス」「サッチャリズム」と呼ばれる。
 当時の首相であった中曽根康弘氏もそれに乗っかり、小さな政府、グローバル化
 規制緩和などを盛り込んだ経済政策を推進した。「新自由主義」と呼ばれる政策。
・時を同じくして、85年にソ連ゴルバチョフ氏が最高指導者となり、
ペレストロイカ」を提唱。それまで堅持していた一党独裁体制を止めるということ
 である。これがソ連崩壊へと繋がってゆく。
ゴルバチョフの登場によって米国は、「どうやらソ連は我々の敵ではなく、真の敵
 は日本ではないか」と考え始めた。当時の日本は、米国に電化製品や自動車を中心
 の多くの製品を輸出していて、米国の対日貿易赤字はどんどん膨らんでいった。
 いわゆる、日米貿易摩擦が深刻化していた。米国は、日本に自由化を強く要求した。
 さらには、対日貿易赤字が膨らむ原因は日本円が安すぎるからだと主張し、1985年
 のプラザ合意で、先進国は協力して為替レートをドル安に進めることに合意した。
・当時の大蔵大臣は竹下登氏である。この時、日本円は1ドル=240円で推移していたが、
 プラザ合意の後はあっという間に150円台まで高騰した。さらに米国は、日本の輸出
 を縮小させるために、「無理矢理でも内需を拡大しろ」と要求。これにより、産業
 構造や政策の在り方を示した「前川リポート」が公表される。内需の拡大や金融の
 自由化、国際通貨価値の安定などが盛り込まれた。こうして強力な内需拡大策が
 進められ、80年代後半にかけて空前のバブルが巻き起こった。同時に中曽根首相が
 進めたのは自由化。国鉄の民営化、電電公社の民営化、売公社の民営化も行われた。
 これが、グローバリズムの始まりである。
   * グローバル化と、無視できない程の歪み
 ヒト・モノ・カネが国境を越えて、世界市場で活動する巨大な潮流である。
 平成という時代は、まさにグローバリズムから始まったと言えるだろう。欧米では
 グローバリズムの歪みが無視できなくなった。ところが、グローバリズムの歪みは
 徐々に無視できなくなってきた。象徴する出来事が、16年11月の米大統領選挙で
 ドナルド・トランプ氏が勝利したこと。あるいは17年6月の英国EU離脱である。 ≫

▼ あらためて振返ってみて隔世の感がある。生命誕生40億年来の革命期と言われる
 時代にあって、バブル崩壊以来、日本は成す術もなく凋落の道を歩んできた。その中、
8年前に事業整理に至ったが、引き時のプログラムも創業時に組み入れていたこともあり、
何と現在に至っている。渦中にあって、この激動に対して鈍感になっていた。当然、
その報いそのままを受けて当然、至極。国家予算の半分が赤字国債に対して、鈍感に
なっている国民と政府。 必ず、そのツケは次の世代に回ってくるのに… 

 ~また偶然だが、30年なら、何倍なのでしょうか… 個人HP内検索で30分ほど、
以下の文章を探していたが、それにしても、去年の今日とは、でき過ぎ。何だろう?

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6248,閑話小題 ~10年で100倍、20年で1万倍というが…
2018年04月22日(日)
   * 10年で100倍もコンピューターが進化したというが?
 1年~1年半で2倍の速度の進化が10年も続くと100倍になるが、TV、
PC機能にストレートに進化しないとしても、10倍より遥かに大きな進化を成し
遂げている実感はする。23年前にWindows95が発売され、世界中に普及され、
世界は本格的情報社会に突入をした。コンピュータが小型化され、ノート型
PCなどの携帯化が進み、今では、タブレットPCや、スマートフォンが世界中に
溢れるようになった。 これが1万倍の進化といえるかどうかは疑問だが、
現実社会の上に、ネット社会が覆ったことは事実。
 一昨年の秋口に、東京在住の一まわり年上のカメラマニアの万年青年の
従兄が、4kTVと、4k撮影機能の凄みを、お斎の席で教えてくれた。85歳
だが、進行ガンで、余命数年という。
『この10年のカメラ機器やTV、PCの進化からみて、劇的進化があるはずだが、
それをみてから旅立ちたい』と、切々と訴えていた。そこで、居間と寝室の
寿命に近かったTVを、4kTVに入替えて1年余り経過したが、その凄さに、現時点
になっても新鮮な驚きの日々を過ごしている。 8年前のTVは東芝の多機能TVで、
当初100万のモノが、型落ちで60万に値下ろしたのを購入したもの。しかし、
現在のスマートTVの総合機能は、それより数十倍はアップしている。
年内には360度見渡せるVR機器のゴーグルの中古?を買うつもりだが。これも
カルチャーショックになるだろう。
 その端的に見せつけられるのが、最近のシアターの映像世界。 先日みた
スピルバーグの、『レディ・プレイヤー』は、これまでの映像世界と一線を
画するもの。シアター内で見る映画は、バーチャル世界に没入できる時空間で、
異世界にリアルに誘ってくれるが、そのリアルさが数倍、数十倍、増している。
こう考えればよい。洋風の居酒屋で、酒と魚の味が10数倍ずつ確実に美味しく
なっている。別に毎日通う必要はないが、月に数度は行くだけの価値があると。
デジタル化の進歩は、生世界のリアルさを大いに増してくれる。その価値を、
合理的に日常に取入れない手はない。
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5151,知の逆転 ~⑨
2015年04月22日(水)
           ー知の逆転ー  対談相手 オリバー・サックス
   * 人間特有の能力とは
 人間特有の能力とは、「文法」と「読む能力」という説。これは50年近くの
読書習慣と、一日一文章の作成から実感するが、少年期に読書週間がなかった
ことがハンデになって現在に至っている。それでも、読書習慣で助けられた。
文法こそが、多くの意味をもたらすが、技量をつけるには量をこなすしかない。
≪ ・多くの動物や猿が、40もの異なる危険を知らせる音を持っていること
 が知られていますが、これらはどちらかというと記号のようなものです。
人間の言語では、チョムスキーの言うような意味での「文法」というものが
不可欠になります。文法こそが言語に限りなく多くの意味というものを生み出す
ことを可能にし、言語をクリエイティブなものにします。単に情報交換を目的と
したコミュニケーションのためだけでなく、われわれ自身そのものを表現する
手段としての言語というのは、人間に特有のものでしょう。
音楽もそうです。録音機を持って50万年前に戻れたらいいのですが。
・言語の一側面である「読む能力」というものは、強力で人間に特有なもの。
しかしこの能力は進化の直接の産物ではありません。環境の視覚認識のために
使われていた能力を利用したものです。類人猿では個々の記号を認識するところ
まではできても、テキストを読むというのは無理で、これは人類に固有の能力で
あろうと思います。この能力は、限られた知能しかない場合も含め、おしなべて
人類に共通する能力なのです。 ~p153 ≫
▼ これを人間の能力にも言えること。その力量に比例して「文法」と
「読む能力」が身についていく。「文法」は、話す能力、書く能力。
「読む能力」は、相手の、社会の発信する知識・情報を受止める能力になる。
14年間、これを続けてきたのは、この努力の効果と、その蓄積からくる醗酵の
効果が実感できるため。 ネットによる「文法」の意味とは、<広義の文法は
言語能力であると考え、音声や意味から独立した自律的 な構造を想定し、
それを特に文法と呼んでいる。> 言語能力こそ人間たる思考能力になる。
読め読め読め、聞け聞け聞け、書け書け書け、そして黙れ!ということか。
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4419, この結果に感謝している!
2013年04月22日(月)
 一昨年の倒産劇から数ヶ月あたりから、
「この結末が私の人生にとってベスト?」という思いが心の片隅に生じていた。
他人に言うべきことでもないし、失業させてしまった社員や役員に対しても、
こんなことは口が裂けてもいえないこと。2001年の9・11テロ以来、10年間、
右下がり傾向が続き、リーマンショックで売上げが三分の一まで落ち込んでいた。
経営は死に体に近づき、真剣に止め時を探っていた矢先の東北大震災。もう駄目!
と早めの決断をした。その事業物件の買手が直ぐに見つかり、同じホテル名で
新経営者の下で現在、営業が続いている。一般債権もほぼゼロで、金融債権以外
は思惑通りの清算ができた。会社借り入れの個人保証もあって普通なら個人破産
しかないが、物件の処分が順調だったこともあり、何とか破産なしの無傷で
済ますつもり。担保に入っていた自宅も、家内が買い取ることで確保。 何とか
今までとおり生活をしている。 順調に誰かに経営を渡すのと、この結果の
どちらが良かったか、勿論、前者と思うが、こと私の人生という面からみると、
この方が良かったとも考えられる。 全てがベストに動いてきたから、人類も、
自分もいる。 先日の高校の同級会で、半年前に老舗の会社を倒産させた人が
隣でシミジミと、「この結果で終わったことに感謝している。こんな気持ちに
なるとは思ってなかった」と、現在の私の心情と同じことを、そのまま語り
かけてきた。 これは実際に経験した者でしか言えない言葉。無念で、情けない
自分と、周囲の好奇の視線の中、独りで日々、悶えた結果、この現実をそのまま
受け入れるしかない中で、実はこれがベストの結果だと気づく。「この苦しみを
与えているのは、神(自然)が、何かの意味を気づかせようとしているのでは
ないか」という、フランクルの問いかけである。その時に自然に出てきたのは、
「この経験で私は、やっと半人前になったが、貴方は以前の不幸分を加えると、
半人前から一人前になった」で、ある。互いの心奥の葛藤と、その思いは同じ。
過去を振り返ると、何度かのどん底の青春期の日々にこそ、人生の味があった。
思い出すのは絶頂の浮かれていた日々でなく、瀬戸際で呆然と過ごしていた
日々である。あの時、何かが変わろうとしていた。それと同じ心情が、
「この結果(状況)に感謝!」の言葉に集約されている。底に下りてしまえば、
不安感など消滅。結果を素直に受け入れれば、そのまま安心立命の境地に到達
できるのが人生。実際に倒れ、孤立し、そこで人生を俯瞰すると、全く違う
目線を得ることが出来る。その視線から、これまでの人生を振り返ると、
何とつまらない自分が見えてくる。だから、「この結果に感謝している!」
の言葉になる。なかなか人生は味があり、面白い。
それを味わうのが、これからの人生。