ー武器としての決断思考〜 瀧本 哲史 (著)ー
* 人間を自由にするための学問を ーリベラルアーツ
高度成長期は、20年以上も昔におわり、今では時代は氷河期に入ろうと
しています。そこで選ばれし者同士の熾烈な戦い生じてくる。そのための
明らかなエリート教育が、これである。著者そのものが、更に選ばれし者。
自分自身の経験を、筋立てて教えればよい。 〜その辺りから抜粋〜
《 リベラルとは本来「自由」を意味する言葉で、アーツとは「技術」。
すなわち人間を自由にするための学問である。その基礎としての教養は、
10〜20代の若い時にそのベースをつくっておくべきである。
教養の起源は、古代ギリシャにまでさかのぼります。
当時の社会には奴隷制度があり、奴隷と非奴隷を分けるものとして、
学問の重要性がさけばれていました。かなり大ざっぱに言えば、
「学のない人間は奴隷として使われても仕方、ない」、ということです。
奴隷などというと、21世紀の日本で生活しているこの本の読者にはあまり
関係のない話のように思えますが、決してそんなことはありません。
私は、いまだからこそ、リベラルアーツが必要だと強く感じています。
それも、未来の日本を支えていく10代〜20代の若い世代にこそ必要なのです。
どうしてか? それを説明するため、京都大学医学部生の話をしたい。
* どうして京大医学部生の40パーセントが「起業論」を学ぶのか?
私は京都大学で、「意思決定論」だけでなく、「起業論」の授業も受け
持ってます。教えているのは、成功したベンチャー企業のケーススタディを
中心とした、実践的な起業の方法であり、その根底にあるべき考え方です。
その授業を受け持ってしばらく経ったときのこと。ふと履修者の情報を
整理してみたところ、驚くべきことに気づきました。
なんと、学部別の割合で見ると、医学部の学生がもっとも私の授業を
受けていたのです。その率、40パーセント。
京大医学部ば、東大医学部と双璧をなす最難関の学部として知られています。
卒業後は、ほぼ100パーセントの人間が医者になります。やりがいだけでなく、
高い社会的地位も報酬も得られ、まさに一生食いっぱぐれない安粛な人生を
約束されたはずのエリート中のエリートたちが、なぜ私の起業論の授業を
受けるのか?不思議に思い、私は学生にヒアリングを試みました。
すると、こんな答えが返ってきたのです。
「この国では、医者になったって幸せにはなれない」
「もう昔のように、医者髄お金持ち、という時代でもない」
「やりがいだけではやっていけない。新しい方法を見つけないと」
彼らは自分の将来に対し、明確な不安を抱いてました。》
▼ 医者の卵でも、勤務医より開業医の方が遥かに恵まれていることと、
その開業(起業)のための知的準備を学生時代から始めておくべきも
知っている。だから、連れあいも、医師とか、資産家の娘の中から、
探すことになる。医師を目指そうというのは、本来、ある程度の資産が
必要条件である。開業するには、医師としての特性がなければ成立たない。
その特性を磨くには学生時代からの長期のリベラルアーツが必要となる。
「鬼に金棒」の金棒と、使い方は、学生時代から準備すべし、ということ。
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5011,幸福優位7つの法則 −3
2014年12月03日(水)
【幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係】ショーン・エイカー著
* 法則2: 心のレバレッジ化
この法則は、マインドセットを変えて「気の持ち方を鍛えよ」ということ。
オバマが大統領になってから、黒人生徒の成績が飛躍的にのびて白人との差が
無くなった。黒人の自己不信が白人との成績の差になっていたが、オバマ効果
で、無くなったという。三年前の節目時などで実感することは、どんなこと
でも、少し視点、支点を変えてみると、全く違ってくること。過去の経験で、
ある程度は分かってはいたが、最悪?の事態が、もしかして、最善ではないか
という支点を変えると、その要素が幾らでも見えてくる。ーその辺からー
≪・シーソーで、支点を動かせば状況は変わる。大きな子の方に支点を
近づければ、その子の側が持ち上がりやすくなる。もっと近づければ、
今度は小さい子の方が大きな子よりも効果的に体重を使えるようになる。
さらに近づければ、最後には小さい子はシーソーから降りても、指一本で
シーソーを動かし、大きな友達を持ち上げることもできる。つまりエネルギー
が働く点を動かせば、シーソーを「天秤」から「強力なてこ」に変えられる。
これがまさにアルキメデスの言わんとしたこと。十分な長さのテコと、これ
を置くことのできる台(支点)があれば、地球を持ち上げることさえできる。
私は、人の脳もこれと同じように働くのではないかと思った。潜在的な
可能性を最大にする力は、二つの重要な要素に基づく。一つはテコの長さ、
つまり「自分が持っていると信じる潜在能力や可能性」、もう一つは支点の
位置、つまり「変化を起こす力を生じさせるマインドセット」の二つである。
・チームは幾つかの実験を行なった。アジア人女性を集めて2日に分けて同じ
難易度の数学のテストを受験させ、最初のテストの前には「女性は男性に
較べて数学が苦手」という話しをし、それを考えてもらってから試験を開始。
次に2回目のテストの前に「アジア人は他の人種よりも数学能力が高い」と
いう話をし、それを考えてもらって受験させたところ、2回のテスト問題の
難易度は同じだったにも関わらず、2回目のテストは1回目より飛躍的に跳ね
上がった。難しい案件や困難な仕事に立ち向かう時には、意識して自分が
優れていると、自分が自信を持っていると考えるようにすれば良い。
・他に「自分の能力はどんどん向上する」と考えている学生と、
「自分の能力は固定されている」と考えている学生をそれぞれグループ
にし、一定期間ごとに英語の能力を計測した香港大学の事例も興味深い。
もちろん「自分の能力はどんどん向上する」と考えている学生の成績は
どんどん良くなり、「自分の能力は固定されている」と考えているグループ
の英語の成績はほとんど伸びなかったという。「うまくできる」と思っている
人はうまくできる。そして「ダメだろう」と思っている人はうまくできない。
ならば、自分の中にある「小さな自信」の「てこ」の場所を変えて支点を
ずらすことで、「心のレバレッジ」がかかり、徐々に大きな事柄にも
自信を持って取り組めるようになるのだ。≫
▼ 人生の節目は、マインドセットを変えるチャンス。節目で、その種の
本を読み、噛みしめてきた。大きな挫折には、多くのチャンスが隠されて
いるが、問題は、それを見つけること。 節目では、過去をオフをし、新たな
チャンスをトレードすること。その時に心のレバレッジが働く! 三年前の
支点変更に対するキーワードが、「森の生活からサバンナの世界へ」。
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4644, 一年で全米記憶力チャンピオンになれた理由 ー1
2013年12月03日(火)
著者自身の実験ドキュメンタリーにした面白い本。冒頭の一節からして
読者を引き込んでいく。外部記憶としてのデジカメ、パソコン、ネットが
際限なく進化している現在、今さら内部記憶力が、何になる?と、誰しもが
思うこと。しかし、その脳も、殆ど使われてない。
私のように、特に忘れやすいものにとって、惹かれる内容である。
ー内容紹介ー
{ 古代ギリシャで知識人の必須のツールであった「記憶術」と、最先端の
脳科学や一流のプロたちの技術習得の秘訣を学び、全米記憶力選手権で
優勝するまでの1年を描いた全米ベストセラーの話題作。われわれ一般人でも、
訓練すれば記憶の達人になれるのか? 記憶力はせいぜいで人並みであると
自称する新進気鋭の科学ジャーナリストが、古代ギリシャの時代から知識人
の間で受け継がれてきた由緒正しい記憶術を武器に、1年で記憶力の全米
チャンピオンに輝くまでを描いた実験ドキュメンタリー。著者が体験した
記憶力訓練の記録であり、また記憶力の競技会という奇妙な世界に生息する
愛すべき変わり者たちの物語である。古代から中世にかけて、知識人の必須
の教養であった「記憶術」の歴史も語られる。脳と記憶についての科学的な
考察もある。記憶の魅力に取り憑かれた著者が、好奇心の赴くままに記憶の
世界を縦横無尽に駆けめぐる。面白さと、知的興奮を与える1冊。}
=冒頭の一節から=
《 紀元前5世紀の悲劇の宮殿。生き残ったのは彼だけだった。しばらくし
人々がやってきて、瓦礫をかき分け、捜索を始めた。指輪でも履物でも
何でもいい。そこに埋もれているのが自分の身内だと教えてくれるものが
見つかることを祈って。その少前、古代ギリシャの詩人、ケオスのシモニデス
は、テッサリアの名士、スコパス家の祝典で歌を披露していた。
歌を終えて席に着くと、使者が彼の肩をたたいた。2人の男が馬でやってきて、
伝えたいことがあるので外で待っているという。彼は再び立ち上がって、扉に
向かった。外に出たまさにそのとき、宴会場の屋根がものすごい音を立て崩れ
落ち、大理石のかけらと埃が舞い散った。今、彼は、がれきと死体の海の中に
立ち尽くしていた。さっきまでにぎやかな笑い声が響いていた空間には、ただ
陰鬱な空気が立ち込めている。人々が必死にがれきを掘り起こしていくが、
瓦礫の中から引っ張り出された死体はひどく損傷していて、誰のものとも
見分けがつかない。誰がどの席に座っていたかわかる者もいないのだろう。
シモニデスはあらゆる感覚を自分の周囲に集中させ、頭の中で時計を巻戻した。
その時、記憶の概念を変える奇跡が起こった!―大理石のかけらが積み上って
柱になり、その上の装飾部分も蘇った。石のかけらは食器に、がれきから
突き出ていた木片はテーブルになった。彼は客人の一人ひとりに目をやった。
皆、悲劇が迫っているとは知らずに席に着いている。一番前の席でスコバスが
笑っている。彼の向かいには友人の詩人が座っていて、皿のソースをパンで
すくっている。貴族の男性が気取った笑みを浮かべている。 窓を見やると、
使いの者が、こちらに向かってやってくる。何か重要な知らせがあるようだ―。
シモニデスは目を開けた。そして、混乱する人々の手を取り、ゆっくりと
がれきの上に歩を進め、彼らの愛する人が座っていた場所へと案内した。
これが、記憶術が誕生した伝説の瞬間である。 》
▼ 次回に、「シモニデスの記憶術」について書いてみるが、記憶にイメージ
を使うことも知らずに、この年齢まできた。試験などの記憶は、とにもかく
にも何度も口に出して繰り返すか、紙に書いて、それを何度も読み返す程度。
12年前に、読書の要点とか、その時どきの思いを、ブログに書いて、時系列
と、分類をすることを思い立った。ブログが出始めの頃で、これは個人用の
HPだった。それを公開することで、逆に客観性を持たせ、内容のレベルを
落とせない?ようにした。外部記憶装置をネットに公開したことになる。
だから、底の浅い自分が、そのまま表出するが、今さら!と割り切れば、
これはこれで自己実現になっている。 ーつづく
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4279, 閑話小題 ー中小企業420万社、円滑法適応は一割弱
2012年12月03日(月)
* 中小企業420万社、円滑法適応は一割弱
先日の朝日新聞の記事に「中小企業支援 息切れ」という記事があった。
ーその概略はー
≪ 中小は来春の借金返済を先延しの「金融円滑法」の期限切れを向かえるが、
景気が更に悪化するなか、倒産が増え、不良債権がふくらむ恐れが出てきた。
全国の中小企業420万社のうち、円滑法の適応を受けているのは30〜
40万社と一割弱が適用をされたという。そのため、08,09年に1万5千件
を超えていた中小の倒産が、10、11年には一割減の1万3千前後に、今年
も似たような件数で終わりそう。円滑法の狙いはリーマンショックによる急激な
経済悪化を和らげ、会社を立て直す機会を与えることだった。だが改善は進まず、
繰り延ばしをする会社が多く、依存症になっている状態。一年の時限立法も、
二度も延期されたが、来年も、この事態では繰り延べもありうる。≫
▼ 私も、この金融円滑法で何とか生きつないだが、それでも売上減は激しく、
ダウンした。リーマンショックによる地方経済への打撃は、想像を絶するほど。
地方では三割の中小は、今日明日の資金繰りにおわれているのが実情。
マスコミが、このまま打ち切りをした場合、その半分の20万社の倒産もあり
うるというのも、あながち暴論とは思えない。一割としても3万社で、二倍。
さらに東北大震災が大きく消費マインドを冷やしてしまった。この記事で、
思いのほか金融法の適用が企業の一割に満たないのと、倒産が一年に一%もない
のに驚いた。装置産業ほど借金が無いのだろう。私の事業では装置産業のため
一番、不景気に敏感な業種だったため、いち早く、影響を受けたことになった。
来春に延期しても、その翌年は消費税の増税があり、延期せざるを得なくなる。
その前に大クラッシュが起き自壊する?から、延期も、断行も大して
変わらない? この冬の寒さは特にこたえる!
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3904, 精神力ーその偉大な力 ー5
2011年12月03日(土)
* 決意の力は魔力のよう
何かをなすに、まず決意が最重要。決意が出来ないため、乱れた心や、
乱れた事態が身の回りに起こるのです。そのためには、熟慮を早々して
合理的前提から決意をすること。エマソンの言うとおり「人間は生命を受けた
宇宙の一片」である。人間は己にめざめ、己を自覚する宇宙の一片である。
その一片が、大生命力を表現したいのである。・・・
<人は、どんな事態にも正しい抜け道がある>
<どんな事態にも解決がある> そう信念として持ち、行動すればよい。
そのために、何が正しく、何が正しくないかを見極め、一度見極めたら、決意
をすることである。ソクラテスは「善き人に起きることは、常に善きことです」
「善き人には悪は来ない」と言い、ダビデ王は「正しき人は見捨てられない」
と言った。・・ もし私たちの知るよりも、いっそう高い水準の正直さと高潔
さを持って行動し、自分の側だけでなく、相手の側も考えるなら――そして
正しい決意や、積極的信念や、同情や、愛を経て、大生命力が善のみを渡して
くれると知るならば―その時は必ず正しい結果のみが続いて起ってくるもの。
* 成功も失敗も、精神がつくる
精神ー信念の、あの無限の素質を使うことができる唯一の場所は、私たちが
思考するところ。その思考の力は、マイナスに働く傾向が強い。そこで、自分を
深くみて、その奥の無限の素質や能力の泉を見い出せば、マイナスを乗り越える
ことが可能になる。そのためには、正しさを見極め決意すること。
マイナスの雑草を抜き取り、新しいタネを蒔かなければなりません。
▼ 迷いに迷っていたことが、最後の最後に決意した時に、それまでの迷いが
ス〜ッと消え去っていく経験は誰も持っている。決意をしてしまえば、後は、
それまで障害と思っていた事態の解決のための手段を探す手順になっていく。
それでも、その見極めが甘く間違った方向に踏み出すことがある。その時、
結果が悪魔のように襲ってくる。それでも考え尽くした後で、自分の勘の命じる
決意の通り歩むしかない。決意の成否の重要さを知るほど、事前の調査など
準備の必要性が分かってくる。決意のためには考え尽くさねばならない。
そのことが重要になる。それでも失敗がある。
・・・・・・・
3539, 価値観の中心の書き換え
2010年12月03日(金)
* 人生の転機
なかなか面白い人生に出会った。「価値観の中心の書き換え」の話である。
こういうことに人生の早い段階で気づいて、転進する人もいるのである。
凡人には出来ないこと。父親の存在もあるのだろう。多くの矛盾した気持ちも
あったろうに・・・
【 ジョン・ウッドは大学院を出て九一年から七年間、マイクロソフト社で
猛烈に働いた。人が羨むような多額の報酬を得ていた。広くて快適な部屋、
運転手つきの車、制限なしの出張旅費。そんな男が初めての長い休暇をとり
ネパールにトレッキングにやってきた。偶然、ある村の小学校を訪ね、図書館
はあるものの本がまったくない現実を知った。ネパールの非識字率は七〇%。
子どもたちは勉強したくても教材がない。ウッドは自由に本を読めた少年時代
の自分を振り返って身につまされ、先生と子どもたちに今度来るときは本を
持ってきますね、と約束した。それが始まりだった。 仕事に見合う報酬は
もらっていたが、つねにプレッシャーとストレスがあふれていた。
「墓に入ったら好ぎなだけ眠れるから」と、自分に言い聞かせていた気もする。
でも七年間ずっと、ある疑問を感じてもいた。これが人生のすべてなのだろう
かー働けぽ働くほど稼げるということだけが。僕は企業戦士の特殊部隊として
生ぎる道を選んだ。休暇はとりたいやつがとればいい。本物の戦士は週末も
働き、航空会社のマイレージを何万マイルも貯めて、拡大しつづける
マイクロソフト大国で自分のミニ王国を築く。忙しいと文句を言うのは、
会社の将来を考えていない証拠。『マイクロソフトでは出会えなかった天職』
ジョン・ウッド・ランダム八ウスウッドは友人たちに本集めに協力してもらい
山のようなメールを送った。徐々に本気になっていった。
やりがいを覚えるようにもなった。一年後、四四〇キロの重量の本を持って、
ウッドは父とともにネパールに帰ってきた。学校では歓迎式典が準備され、
感謝の言葉と笑顔に迎えられた。カトマンズの僧院で自問する。
鐘が鳴り、数秒間の沈黙が流れ、そして三〇人の修道僧が、のどを低く
鳴らしてお経を唱えはじめた。暗がりのなかで数百本のろうそくが揺れている。
僕の心のなかは、平穏どころか大混乱していた。二つの強い力が正反対の方向
に引ぱり合っていた。マイクロソフトは僕を昇進させ、二日後にはいつもの
生活に戻らなけれぽならない。でも反対側では、僕にとっての優先順位が急激
に変わりつつあった。数百万人の子供が本を読めずにいるというのに、台湾で
来月ウィンドウズが何本売れるかということが、本当に重要なのだろうか。
ネパールの子供一10人中7人は生涯読み書きができないというのに、香港の電子
商取引ビジネスで先手をとろうとか、中国の海賊版対策に力を入れようとか、
そこでウヅドはマイクロソフトを辞めて、この仕事に従事する決意。
ふつうではちょえられない決断である。・・・これは価値観の中心に置かれた
ものの書き換えである。人によって価値観の中心に置かれたものはさまざま。
その周縁にもいろいろな欲望が分散している。しかしウッドの価値観の中心が
「成功」から「奉仕」へ入れ替わったのだ。かつて不動の神として中心に鎮座
していたものは周縁に吹き飛ぽされたのである。
(字数制限のためカット2011年12月3日)