2007年11月19日(月)
2420, サブプライム問題 ー1

  新聞広告につられ年に2〜3度しか買わない週刊誌を先日買って読んでみたが、なかなか面白い内容であった。 
  大体が週刊誌は期待した半分も中身がないが、週刊文春の11月22日の発行の「50年に一度の『株価クラッシュ』が始まった!」
  の特集は、どれも考えさせられるものばかりであった
  その中のアメリカのサブプライムの問題はもしかしたら大恐慌の引き金になるほど、根が深いようである。
  「住宅の借り入れ金の範囲しか責任がない(借金を返せなくなったら、その物件を銀行などの債権者にひき渡せば、それで済む)
  のがアメリカのノンリコール制度。 この制度のおかげで、不良債権化した物件や債権を引き渡された銀行は、
  担保割れの物件の山になる。 まだ住宅の相場良いうちは問題は生じないが、相場が崩れると、強気で貸し付けてきた銀行の
  損失になってしまった。それが数十兆円、百兆以上?もあるというから尋常でない」これでは大恐慌になっても不思議ではない。
  どうなることか? これに石油高騰と穀物高が重なったのだから・・・来年は、更に荒れる年になるのは必定! 
                         (*´_⊃`)ノ゜*。・・+。゜*゜【gOOd morning】 
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 *まずは週間文春の一部を紹介してみよう*
 
日本人はつい日本の住宅ローンの常識によって物事を判断してしまう。
だがこれは大きな誤りだ。日本では、ローンを組んで買った住宅が大きく値下がりした場合、
家を売却してもなお借金が残ることがある。この時、借りた人間は律儀に残債を返すのが当然だと私たちは思う。 
だからこそ日本では不況が恐慌に発展せずに済んだのだが、同時に十年以上も延々と不況が続いたのだとも言えるだろう。

日本の住宅ローンとは異なりつアメリカで一般的な住宅ローンはノンリコースローンである。
借金を返せなくなった場合には、担保、に入れていた住宅をお金の貸し主に渡してしまえば、
それだけで借金から解放されるという契約なのだ。 
日本の常識から見ると、アメリカの住宅ローンは、経営方針が大甘のカジノみのたいである。
金も持たずにやって来た客に対しても、喜んで賭け儲け金を貸してくれるという大甘の
カジノである。 客が勝てば(=買った住宅が値上がりすれば)勝った差額を自由に持って帰ることができる。客が負けたら、
手元に残った残金だけ返せば(=担保となった不動産を引き渡せば)それ以上は責任を追及しないというカジノである。
こんな大甘カジノなら、客は殺到するだろう。大繁盛すること(=住宅の価格が高騰すること)間違いなしだ。
だがカジノが繁盛していることと、カジノが儲かっていることとは、まったく別のことなのだ。
住宅への需要が水膨れすれば、価格が高騰するのも当然であろう。 だが、どう転んでも客が損しないサブプライムローン
の仕組みが成立するためには、住宅価格が右肩上が滑りで、今日よりも明日にはさらに高い値段になる必要がある。

ところがアメリカは昨年末には不況入りした。当然、住宅需要は減ってくる。
みんな、一斉に勝ち逃げしようと考える。住宅の売り物が増えてくる。価格は下落に転ずる。
そうすると、サブプライムローンで住宅という賭け札を買うてギャンブルに参加した人たちは、
もはや手元の賭け札を高値で転売することができなか。つまり賭けは失敗したわけだ。
だがこれではローンの貸し手が困ってしまう。住宅価格は下がっているのだ。
自分たちの手元の担保流れの住宅を叩き売れば、住宅相場はさらに下落する。
貸金の回収がますます困難になる一方だ。 ーつづく
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これでは、裾野の広い住宅関連から大不況が飛び火するのは、火を見るより明らか。
この続きは、明日載せるが、今週の文春は買う価値あり?  
          サョォォ━。゚(゚´Д`●゚)゚。ナラァァ━ッ!!!!
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