地球は太陽の周りの隕石が何度も何度も衝突を繰り返しながら拡大し、生成されたもの。
  聖地が石で出来ているというのも、その辺に秘密があるのだろう。
 趣味の究極は石になるというが、それもまた同じ理由なのかもしれない。
 いま気が付いたが、植嶋啓司の本を取り上げたことがあった。
  全く忘れていたが、聖地の共通点を取り上げた内容だった。
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「宗教の隕石学」への挑戦
   松井孝典×植島啓司
 *聖地の岩石学

松井: 植島さんの本を読んで、なるほどと思ったのが、「聖地というのは、みんな石切り場だ」ということです。
植島: 石を切り出したところ、あるいは特殊の石組みですね。
松井: 自然が宇宙の歴史を記した古文書なら、石切り場も古文書です。
植島: 20年間、世界中の40数箇所の宗教の聖地をおとずれたが、共通して出会ったものは「石」であった。
    エルサレムの黄金のドームは「岩のドーム」と言われているとおり巨大な一枚岩が置いてあるだけ。
    聖墳墓教会のあるゴルゴダの丘もかっては巨大な石切り場だった。
    ストーンサークル(環状列石)、 岩石刻文の宝庫であり、 パルテノン神殿が建てられたアテネの小高い丘は
    巨大な石の塊、エジプトのピラミッドは元々は石灰岩の山で、崩して平らにして組みなおしたもの。
    これらは偶然だけではないだろう。
植島: 聖地の条件として、ある樹木があるとか、洞窟があるとかではなく、なぜ石なのか、石には何か特殊の
    力があったのか。・・・ 古文書として石を読む上で、分析は非常に大事だと思います。
    ただ石の成分を読むのではなく、石が置かれた文化的環境を読む。
    石ということでは、隕石や地球のマグマとの関係も重要です。・・・
松井: 実は1980年以前はそういう認識はなかった。というのも地質学では、巨大隕石の衝突と
    地球史・生命史を結びつける考え方は、科学では退けられていた。
    しかし天から降る石があって、それが人間の存在や考え方に影響を及ぼすという認識は、自然科学の
    登場前からあったかもしれない。
松井: 今こそ地球上に多くの人が住むようになって、絶えず隕石の落下が報告されているが、これが人間が少ない時に
    大空から大音響とともに火の玉が降ってくるというのは、すごいインパクトがありますよね。
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解) 聖地は、どれもこれも、石切り場の跡にあるという。 私も多くの聖地を見てきたが、全てが石組みであった。
  古代は大創造物は石しかないのだから、何も不思議ではないじゃないか、 という見方も出来るが。
  隕石に不思議な成分が含んでいたのかもしれないし、宇宙の暗号があったのかもしれない。
  現代の人類が、その暗号に気づかないだけなのかもしれない。
  隕石に不思議な波長を、特殊能力のある人は、感じ取っていたのだろう。
  空から轟音とともに石が降ってくれば、神からの贈物と思うのも不思議ではないが。
  「聖地の隕石学」も面白いだろう。 
  親父が晩年、石に興味を持ち、うちの庭には大きな石と、石灯篭がゴロゴロある。
  一昨日も、兄の庭にあった石灯籠を一つ引き取った。 
  一年ほど前から、庭の花を写真に撮りだしてから、ここの庭に興味を惹かれるようになった。
  石と木と花と緑のバランスが良いが、実は背景の石だったということだ。

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