2005年06月24日(金)
1543, 新宿・歌舞伎町の変容

歌舞伎町といえば、1~2年前までは風俗無法地帯であった。
しかし石原知事が『歌舞伎町浄化作戦』を展開させてから昨年の4月から半年間で、風俗関係を162店、
人数にして500人、暴力団員が200人、それから不法外国人が700人が検挙されて歌舞伎町の街が
一変しているという。

それまでは、日本暴力団とチャイナ・マフィアが仕切る無法地帯に近い状態。
そこで石原都知事が元広島県警本部長の竹花豊を副知事に任命。
彼は、「NYはここ10年間で犯罪は減ったが、歌舞伎町は犯罪が増加傾向にあり、
その原因は違法風俗店が増え、その資金が暴力団に流れている」と宣言し、本格的に浄化作戦に出た。

アジア最大の歓楽街と言われる歌舞伎町を、「親子で歩ける健全な街に戻そう」という動きが本格化した。
警察などの取り締まり強化で怪しげなネオンが消え、飲食店舗ビルの看板は虫食い状態。
違法風俗店が続々と摘発され、キャバクラやクラブなどの店舗も相次いで閉店。
歌舞伎町の町内会では、監視カメラを据付てビデオで録画などの警察と共同作戦が
効を奏し、売春婦、呼び込み、前科者、ヤクザ、不法滞在者などが消えてしまった。

以前なら客引きに付きまとわれたが、今では飲食店を含む客引きは一切規制され、
ピンクビラは配布するだけでなく、配布用に持っているのも禁止。
「路上のたむろ」さえ規制の対象された。この三月に、北池袋の東横インに宿泊したが、
以前のような怪しげな店や、呼び込みの姿は殆ど見られなかった。

このため、ピンク対象の飲食ビルなどのテナント撤退が進み、不動産の相場が暴落したという。
2007年問題(現在工事中の高層ビルが一斉に完成すると、中小ビルから
高層ビルへの移転がさらに進み、地価暴落の大きな要素になる)
が控えていて、どの要素をみても、地価に対してはマイナスである。
それにしても、あの桃源郷?といわれた歌舞伎町が健全の街になるとは!
そして地価が暴落するとは数年前までは考えられないことであった。
政治の力は絶大である。

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