2005年06月23日(木)
1542, バージン島にオフショア会社設立?

一昨日、取引先の保険会社の社長が、「面白い人を連れて行くから会ってくれないか」という電話が入った。
何回か、その面白い人?の話を聞いていたので、気楽に会うことにした。
菊池ファイナンシャルグループ代表の菊池重喜氏という人である。

持ってきたパンフレットによると、1966年にカナダ移住。
現地で、伊藤忠商事カナダ、サンライフ生命保険を経て、
1980年に保険会社の菊池ファイナンシャルを創立、
2000年には現在の菊池ファイナンシャルグループを創立をしたという。

彼の話の要点は、
・日本そのものが危ない状態に入った、
・AAA格付けのカナダ国債アメリカ国債
 オフショア金融センターで購入しておけば資産が安全に育ちますよ!そのお手伝いが、彼の仕事である。

今までは、海外のオフショア会社の設立など、全く別世界に思えていたが、手軽につくれるという。
このサービスは、日本にいながらにして、国際的オフショア金融センターである
英国領のバージン諸島において、オフショア会社の設立が可能となるという。
それにより、法人・個人の合法的節税対策に有効な手立てをこうじることが可能になるとのこと。
その設立費用は3000ドル、年間会計監査費用として、1500ドル必要とのこと。
最低ロットが2500万円という。決して胡散臭くはなさそうだが、解ったような解らないような話ではあった。

私の感想として、彼はアメリカが絶対に大丈夫といっているが、その前提の上でアメリカ国債の買いを勧めている。
果して「今後10年~20年以上、アメリカが大丈夫!」かに対して、非常に疑問を感じる。5年すら疑問である!

彼があげていたアメリカが大丈夫という理由
1、軍事力が絶対的に優位
2、ドルが主軸通貨
3、英語が世界共通語である
4、金の保有量を世界で25パーセント保有

これが果たして絶対的な理由になるだろうか?奇麗事の言葉の羅列でしかない!という仮説をたてると、
同じくらいの反対理由が成り立つ。信じるかどうかだが、私は信じない!

半分恐喝的に、アメリカの国債を日本政府が買わされているのは、周知の事実である。
それを肯定することと一緒である。
それと同じことを奇麗事で個人に勧めているに過ぎないのではないか?

彼が勧めているはカナダ国債だから、少し話は変わるが。
ただ、オフショア会社の設立をして、その利益をプールしておくのは、
日本の個人国債を買うことから比べたら、リスクは少ないし大きなヘッジになる。
金融のグローバル化をまさに地でいっている事例としてみれば参考にはなる。
金(きん)を買って、銀行の貸し金庫に入れないで(銀行閉鎖の場合、金庫も閉鎖されるという)、
民間の貸し金庫に入れておけばよい話だ。自己責任とは、恐ろしい時代である! 紙幣も国債みたいなものだが? 
金融のクローバル化の一現象!
まだ私の頭が固いのか、それとも? それほどの余裕がないから、どうでもよいことだが!

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