2002年03月29日(金)
360,末っ子相続

世界の何処の社会でも長男相続である。
それが当然と思っていたら、末っ子相続の社会があった。
世界は広いそしていろいろあるものだ。北欧のバイキング社会がそうだった。
成人をすると、男は船に乗り外の社会に出て行く。
最後に残った男か娘が両親の面倒を見るという。その代わり、家督を相続するシキタリという。

彼等にとっての海は夢を実現する世界。
長男から成人になると、さっさと出て行くのが慣わしという。
それが永年の試行錯誤の中で、ベストのシステムになったのだろう。
広い自然資源があるから、そういうシステムになったのだろう。
力が付いたら広い世界へ旅立つ、大きい自然環境があった為。バイキングといえば、海賊だ。
40〜50人乗りの海賊船を数十隻を連ねて、村や街を襲ったという。

日本などの農業社会では、すぐにでも男手が必要であり、外にはそれほどの資源が無かった。
昔から長男以外は都会などに丁稚奉公や女中に出された。
継ぐべき田畑があったが、一家が生活出来るぎりぎりだった。
北欧の場合、せいぜい家と舟ぐらいだったから、長男などは魅力も
引き継ぐ仕事も無かったのだろう。
しかし海や海の向こうに、無限の自然のめぐみと夢があった。

バイキング社会は10世紀から200年ほどしか続かなかった。

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