2003年02月27日(木)
694, ハウステンボスの倒産

20年前に、チェーン理論のペガサスクラブの渥美主幹の言葉が印象的に残っている。
「いま色々なリゾート開発とかテーマパークがブームになっているが、
あれは後背人口が3000万以上でないと成り立たない。
日本では関東しかない。大阪でさえ難しい」 であった。
「なるほど全くそのとおりである!」と納得したのを憶えている。

「浦安のデズニーランドが上手くいっているのは、関東の3000万のある上に、
日本全国とアジアの数億人の後背人口があるからだ」と加えていた。
その後バブルが発生して色々な計画が発表された時に「本当にバカでないか!」と冷笑していた。
別に私が考えてことでない、その情報を知っていただけだ。

新潟では「ロシア村」「トルコ村」、長岡ではゼネコンの「スペースシャトル村」が計画され
全て頓挫した。聞いていて無知もはなはなしいと思っていた。再開発の90パーセントもこの類だ!
今年オープンする「トキメッセ」はその最も最悪下劣の計画である!このテーマではないから省く。

現在になってこれらの計画のボロが露出しているが、この計画と遂行した犯罪者は引退したか、
あの世にいっている。 日本という国はどういう国だろ??
いつの間にか、ボタンを掛け違えてしまったのだ。
このツケの支払いが、今の若い人たちの10年〜50年後に回ってくるのだ。

5〜6年前にハウステンボスに行った時その計画の合理性に驚いて、
こういう例外があるのかと目を見張った。
特にテーマパークにあわせたオランダ風のマンションや住宅を造って
販売しているのに驚いたものだ。 といって2回以上行きたいとも思わない。
デズニーランドなら別だろうが。

この「2回以上いってもよい」と思わせるには、高度のノウハウが必要のはずだ。
今は大型PDPTVが家庭内に入り、居間がテーマパークになってきている。
映画館もしかりである。私の場合、PDPTVが入ってから飲みに行く回数が半減した?
テーマパークはバーチャルが最大の売りだが、
今の映画はデジタル技術でその過激さが飛躍している。
 ハウステンボスの倒産は今の時代を象徴している。

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