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高齢者の認知症が4人に1人という。(軽症が、その半分)
独居もいるだろうから・・・ 実態は、想像以上だろう。
夫婦ふたりの老老介護の次に独居住まい。そして孤独死。
去年、4軒先の老婆が、そうであった。その前の家では、
老夫婦のお婆さんが自殺をした。片割れが、独居だが、
寂しいのだろう、寒空の中、近くの住宅地の造成工事をみている。
・・・・・・
614,パタゴニア旅行記ー1
2002年12月18日(水)
今回の旅行のハイライトはやはり氷河であった。
氷河の融け水でできた湖から、氷壁と崩落を船で見るものであった。
ソニーのコマーシャルで見たものは、てっきり南極の氷が崩落するものと思っていた。
しかしアルゼンチン国内の山脈の麓の湖に崩落するものと初めて知った。
ソニーのそれはペレノモレノ氷河の景観であった。
まず驚いたのは氷河の美しさである。太陽に映える白とコバルトブルーの織り成す美しさだ。
どんな美しさもこの単純な輝きには敵わない。白をバックにしたコバルトブルーの輝きの美しさ。
太陽の光のブルー以外を吸収して妖しく反射する美の極致だ。
8000㌔のアンデス山脈はパタゴニアの地でその積雪を氷床に姿を変えて最後は海に流れ込むか、
山脈の麓に湖をつくりそこに自らを崩落させていく。それを湖から眺めるのが今回の目的であった。
アンデスに降り積もった万年雪が、溶解と氷結を繰り返しながら数百キロの氷河をつくりだし、
最後はその最先端で長い旅路を迎えるドラマである。それが夏の時期に目の前で見れるのである。
数日に一回の崩落と思っていたが、モレノ氷河で1時間のうちに4回の崩落が見ることができた。
静けさを打ち破る腹の底までとどろくような轟音ともに氷壁が崩れ落ちる。
その瞬間誰もが息を呑み見とれるのだ。時間が止まるとはこの事だろう。そして同時に湖面に高波が立つ。
氷河が氷山に変わったのだ。その数十メートルか数百メートル先から、氷が裂ける轟音が時々。
落雷のように聞こえるのが何ともいえないバックグランドの音になる。
小さい氷山が湖面に多く漂っているのが美しい形を創っている。自然の芸術の展示会のようである。
白鳥のようであったり、船のようであったり、ラクダであったりする。
自然は本当に大芸術家であるというのは、別に文学的言葉ではないことを思い知った。