つれづれに

イメージ 1

 今日のYoutube
http://www.youtube.com/watch?v=gLXxqN1Dsr4&feature=related
 ユーチューブを見ていたら、心理学者のフロイトの実写映像があった。
写真では見たことがあったが・・・

 

 旧暦の10月15日、新暦では9月12日が十五夜にあたる。
近くの土手では、丁度、ススキが見ごろ。 
今朝は雨で、ポタリング(ミニサイクリング)で中止。


 ・・・・・・

2005年10月15日(土)
 1656, 吹き来る風が私に云う
    帰 郷     中原中也
  柱も庭も乾いてゐる   今日は好い天気だ
 縁の下では蜘蛛の巣が   心細そうに揺れている
  山では枯木も息を吐く  あゝ今日は好い天気だ
 路傍(ばた)の草影が   あどけない愁みをする
  これが私の故里(ふるさと)だ  さやかに風も吹いてゐる
 心置きなく泣かれよと   年増婦(としま)の低い声もする
  あゝおまへはなにをして来たのだと・・・ 吹き来る風が私に云ふ

 生まれ故郷に帰った中也が、自分に向かってつくった歌である。
何か万人の心の声といってよいだろう! ほんとうに、オイお前なにをして来たのか?
自分の人生を生きてきたというのか? これでよかったのか?
だれもが、この気持ちを持っているだろう。 私など、何回思ったことだろう。
そして、次の言葉で、その言葉を打ち消す。 ー仕方がないじゃないか、精一杯やったじゃないか。
これしかできないのも自分。 まあ、いいや。 と。中原中也の詩は、悲しい。しかし、悲しみを慰めてくれる。