つれづれに

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 小泉元首相が麻生の郵政発言を批判したが、タイミング的にみて何かあるのでは?
と考えるのも仕方がないのだろう。 これで逆にいえば小泉元首相の取り巻きと、
小泉チルドレンは、間違いなく排除されるだろうから、戦線布告ともとれるだろう。
小泉チルドレンにとって、座して死を待つより、新党でも打ち上げて選挙をしたほうが
断然に有利になる。政界再編は間違いなく起こるだろうから先手にはよい。
 現在の公明党から小泉党が政界のキーになるほうが健全である。
いずれにしても、渡辺に次いでの火の手が上がったことになる。

何があっても不思議ではないのが政治で、ついに本格的に動き出したとみた方がよい。
小沢と小泉が手を結ぶのも面白いが・・・

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世界不況               毎日新聞
:再燃・金融危機/下 「救済役」邦銀も窮地
 ◇米欧勢への多額出資、不安材料に

 三井住友フィナンシャルグループ(FG)の幹部は昨年末、肝を冷やした。出資先の英銀大手バークレイズの経営不安が広がり、株価が急落したためだ。「このまま下がり続けると、出資分で数百億円の損失処理を迫られる。軽く赤字だ」

 株価はいったん持ち直し、三井住友の08年10~12月期決算は最終損益が1億円の黒字と、辛うじて赤字を回避した。みずほFG(1451億円の赤字)、三菱UFJFG(1340億円の赤字)と3メガバンクがそろって赤字という「壊滅状態」に陥る寸前だった。

 邦銀は「金融危機の影響が軽微」とされ、一時は米欧金融機関に相次ぎ出資する「救済役」ともてはやされた。だが、米欧での危機が再燃し、日本にも本格波及して、面影はもはやない。多額の出資は、逆に不安材料となっている。

 みずほは、出資先の米メリルリンチが米バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)に買収され、さらにバンカメが経営難に直面している。三菱UFJが出資した米モルガン・スタンレーも、公的資金100億ドル(約9000億円)の資本注入で経営が支えられており、株価下落の懸念がつきまとう。

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 「日経平均株価が7000円台でも09年3月期決算は乗り切れるだろうが、その先はどうなるか」。日銀は、大手行の財務内容に目を凝らしている。日本の代表的な企業が次々と赤字決算に転落し、不良債権の処理費用が一段とかさむ恐れが出てきたためだ。

 金融危機の引き金は米住宅バブルの崩壊。住宅価格は下げ止まらず、雇用情勢も悪化して消費は減退。「バブルにあおられた米国の過剰消費の調整は、これから深刻化するかもしれない」(日銀幹部)。米国経済の冷え込みが長引くと、外需頼りの日本企業は業績回復を見込めない。かつての不良債権累増の悪夢が脳裏をよぎる。

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 「野村ホールディングスを買収すると、どういう効果が見込めるのか」

 あるメガバンクはひそかに検討に乗り出した。野村は、08年4~12月期決算で市場混乱から4923億円の最終赤字を計上した。「危機が長期化すると、野村ですら単独での生き残りは難しくなるかもしれない」との思惑からだ。野村は3000億円の増資計画を発表し、自力で乗り切る構えだが、危機は大型再編の導火線になる可能性を秘める。

 シティグループが1月、日興コーディアル証券の売却を示唆した直後。渡米中だった三井住友FGの首脳は急きょシティのパンディット最高経営責任者(CEO)と会談した。「買収の探りを入れたのでは」との観測が業界を駆け巡った。

 投資銀行業務を強化したい3メガバンクにとって、日興はノドから手が出るほど欲しい。懐事情は厳しいが、「ライバルには渡したくない」と、相手の出方をうかがう。水面下での神経戦は邦銀の苦境を示し、再編の行方は混とんとしている。(斉藤望、大場伸也、ワシントン斉藤信宏、ロンドン藤好陽太郎が担当しました)

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 ■ことば
 ◇邦銀の海外出資

 日本の3メガバンクは、経営難の米欧金融機関に相次いで出資した。みずほコーポレート銀行は米メリルリンチに12億ドル(約1100億円)=08年1月▽三井住友銀行は英バークレイズに5億ポンド(約700億円)=同7月▽三菱UFJFGが米モルガン・スタンレーに90億ドル(約8200億円)=同10月。だが、08年9月の米リーマン・ブラザーズ破綻(はたん)後の株価急落が邦銀経営を直撃し、三菱UFJは7900億円、三井住友は7000億円、みずほは3550億円の増資に追われた。

毎日新聞 2009年2月11日 東京朝刊