* 経済成長でもっていた中国の国家体制
 不動産投資のバブル化で経済成長をすすめていた中国も、全国的レベルで
何時か破裂させなけれ、熱量が大きすぎて世界に及ぼす影響が莫大になる。
今なら、まだ間にあうと踏んでの予定挫折が見えみえ。…それが出来るだけ良し
としなければ! 台湾と尖閣列島問題を持ち出して有事を起すことも必要か。
台湾問題は、アメリカが直接絡むため覚悟がいるのだろうが… 火が付けば、
業火のように燃え盛る。 世界各地を含めて15~6億人は存在する人口が、いざ
となれば強みになる。2割の3千万が死んだとしても、12億人が残るため、必要
ならば…中国のトップ層の保身で考えそうである。戦争の鉄則、相討ちならば、
あとは人口問題が続く。 社会主義は、ユダヤ教の現代版の焼き直し? 
全体の為なら、尻尾切りは…?としても、力は足りてない。
 ―
   * 中国不動産バブル崩壊の“最悪”のシナリオ
 まだまだ、資本主義の本当の恐ろしさが足りないのが中国の弱点。それも、
不動産をはじめとする、債券相場の上げ下げ。全体主義は、集団自殺を容認する
側面を持ち、富裕層の虐殺にもなる。

≪◉ 中国の不動産市場は、これまでの20年余り都市部の不動産価格がうなぎ
 登りとなっており、危険なバブル状況にあると警鐘を鳴らされて久しい。
そもそも中国では、土地は全人民所有制(公有制)であるのに、なぜ不動産を
売買できるのだろうか。それについては、1990年代にさかのぼる必要がある。
90年代半ばごろ、日本の「定期借地権(一定期間、土地を借りて自己所有の建物
を建てられる権利)」の概念に触発され、中国政府は土地の所有権と使用権を
切り離し、使用権を定期借地として設定。それを払い下げたことが契機となって、
大規模な都市開発と不動産開発が始まった。
◉ 胡錦涛政権(2003-12年)において温家宝首相(当時)は土地使用権払い
下げの売り上げを各地方政府の歳入に充てると決めた。その結果、地方政府と
デベロッパーは結託してできるだけ地上げをするようになった。不動産経済学
では、マンションなどの住宅価格は勤労者家族の年収の6倍以内が適正といわれる。
それに対して、中国では、都市部住宅の平均価格はすでに勤労者家族年収の50倍
以上に跳ね上がった(20年現在)。中国の不動産市場がバブルであるといわれる
ゆえんである。
  ☆ 不動産は富裕層の投資対象
◉ 一般的にマイホームとして家を買っても、不動産市場にバブルをもたらす
可能性は低いが、中国の富裕層の多くは不動産を格好の投資対象として購入して
いる。家計の貯蓄率は国内総生産GDP)比で30%に上るとみられるが、安心して
投資できる金融市場と金融商品は限られているからだ。
 不動産需要が根強いとみられるもう一つの背景は、中国では、賃貸マーケットが
育っていないことがある。なぜならば、中国社会では、契約をきちんと履行しない
といけないという文化は十分に根付いていないからだ。その上、賃貸で家を借りる
と、結局、自分には何も財産が残らないと思われているので、若者は結婚する時、
家を賃貸で借りるよりも、マイホームの購入を希望することが多い。
 むろん、若いカップルにはそれだけの財力があるわけがない。ほとんどの場合、
親に支援してもらうことになる。≫
 ―
▼ そうこう考えてみると、全体主義は、このようなリスクの自己責任の問題に
 なると弱点が曝け出される。一人っ子政策の問題も、その背景に浮上する。
二人親に一人っ子。大多数が‘誰かが問題処理をするだろう’と他動的に陥る。
独裁者にとっては、これ程扱いやすい人種がいない。

・・・・・・
7157,閑話小題 ~されど…話題は尽きず! 
2020年10月18日(日)
    * 歴史上の失敗者から学ぶ三つの共通点」 
 15年の準備期間を経て、30年、実業してきた仕事も、最後の最後に、アッと
いう間に潰してしまった。ブラックスワン(地球規模の予測不能の震災)の到来
に呆気なく藻屑の泡となってしまった。幼児の頃から、両親の膝元で、太平洋
戦争の敗戦から立ち直る姿を直視してきた。…それでも、バブルで、このあり様!
 野村克也監督は、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と
いうが、...もし勝ち試合であっても、その中には負けにつながることを犯して
いる可能性がありと諭す言葉。 これは、18世紀に現在の長崎県平戸藩主で
あった松浦静山(1760~1841) の言葉。 己のこととなると、身に沁みる!
 ネット検索で【失敗から学ぶ!】を入れると…

≪ 林修先生って知ってますでしょうか?
 一昨年くらいに流行った「今でしょ」の方ですね。
笑) あの方がテレビでいつも言ってて、 「本当にそうだな〜」
と共感する話があります。
「歴史上の失敗者から学ぶ三つの共通点」として、今まで歴史で失敗して
 きた人を参考に 3つの共通点をあげて説明しているのですが、
 ①情報不足
 ②慢心 
 ③思い込み 
 この3つを「失敗する人の共通点」としてあげています。
私も事業や投資がうまくいってる時ほど、この3つをの言葉をみて、
「とにかく初心に戻る」ことを意識しています。
私も数年前と、今とでは生活や環境が大きく変わっています。
年収は20倍近くになっていますし、家賃も10倍近くのところに引っ越した。
食べるものも変わりましたし、周りの付き合う人も大きく変わりました。

 それでも、自分では「中身は今でも何も変わっていない」と思っていますが、
やはり、心の ‘どこかで’上記のような3つの部分があると思うんですよね。
「自分で気づいていなくても、どこかで調子にのっている部分があったり」
「知ってるからいいや」と、知ったかになり大事な面で情報不足になっていたり  
「柔軟に考えるようにしていても、今までの経験から思考が凝り固まっていたり」
と実は、結構あるんですよね。

 とてもシンプルで、当たり前な共通点ですが、事業の成功において、とても
大事な内容だなと思ってます。少しでも、違和感を感じたり、 人に言われて
気づいた時は、素直に受け止め「とにかく初心に戻る」事をすすめしています。
特に不動産投資の活動って、続けているとだんだんモチベーションも下がって
きがちです。なかなか活動が上手くいってない方は、一度初心に戻って見直し
てもいいかもしれないですね^^≫
 ―
▼ 「起承転結!」ではなく… 『起承転々!』で終わったら、これだけ
 面白い過去に自ら気づくことなく終わったのだろう。その全てが、手段と目的
の差し違い! この結果なるが故に、見過ごしてきた現象から、様ざまな可能性
を改めて察知することが可能。自己能力の限界の設定が、より厳格に必要だった。
それと、父親の猜疑心の一部でも再認識すべきだったこと! 

・・・・・・
6791,読書日記 ~退屈なのは、世界か、自分か ~1 
2019年10月18日(金)
          <僕が旅に出る理由  NIPPON DREM PROJECT>
   * 世界は、驚き、感動で満ちている
 「ブックオフ」で見つけた100円本。初めて海外旅行をした学生100人が集い、
その中の11人が書いた海外旅行への啓発本である。半世紀前に欧州一周ツアー
以来、52回、秘異郷を中心にしたツアーに参加した。それは、私にとって、
ライフワークといえる「遊び」。現役の身で、1~2週間の休暇をとるのは、
なかなか… 。それでこそ面白いこともある。ここで書いてある多くを、その
プロセスで実感してきた。一度一度が「いま、ここ、わたし」で浮き立ち、
物語の主人公になるのである。それも、異郷ほど、極限状態に立ち、日常の
向う側で、想像を遥かに超えた体験をするのである。それが、学生の初体験の
瑞々しい感覚で書かれてある。その体験を想いだす時、それは「思い出」と
いうより、魂の原点に戻っている時間である。国内旅行が「日本地図」の
図上なら、秘異郷旅行は「世界地図」の図上に様変わりする。それも、
学生時代なればこそ、感じる世界の広さと、深さ。
 滅入りそうな時、この経験の重なりが、気持ち、それも『魂』の土台として、
自分を支えてくれていた。旅を人生に置換えてみると、なかなか面白い。

  ―
Amazonの内容紹介~

 ありふれた観光旅行、 意味のない自分探し、あてのない放浪はもう終わり。
どうせなら、「キャリアにつながる旅」をしよう。

 これまで旅は、余暇を楽しむためのもの、観光するためのものが大半でした。
交通手段やインターネットの発達によって、より容易に海外旅行に行けるよう
になり、比較的時間に余裕のある大学時代に旅行をする人も、会社を辞めて
世界一周旅行に出る若者も少なくありません。
 しかし、「世界遺産が素晴らしくて感動した」「日常会話程度の英語が
しゃべれるようになった」程度の感想しか語れないとなると、これらの旅は、
ある意味、履歴書やキャリアにぽっかりと穴があくような期間であったと
言えます。

 いま、旅に新しい潮流が起こりつつあります。「キャリアにつながる旅」
「履歴書に書ける旅」が多くの注目を集めているのです。
どんな旅が、次のキャリアにつながる旅なのでしょうか?
それは、「テーマのある旅」です。旅の目的を観光とか交流とか、漠然とした
ものではなく、自分が興味のあること、やりたいこと、他人が見ておもしろい
と思うものにテーマを設定し、その成果によってキャリアの壁を一点突破する
旅です。

 本書では、ありふれた旅を脱却し、あなたの経験を特別なものにする
「新しい旅のあり方」を提案します。 キャリアにつながる旅のつくり方、
テーマを持って旅をする旅人を紹介し、また、21世紀の旅をより楽しむための
デジタル機器や、SNSをフル活用する方法にも多くのページを割いています。
さぁ、新しい時代にあなただけの新しい旅を始めましょう。
 ―
  【本書のコンテンツ紹介】

1)テーマを持って旅する11組の旅人
 旅を仕事につなげた11組の旅人たちを紹介します。
 彼らは、「オーガニック」「海外で働く日本の女性」「ヒッピーコミュニティ」
「サッカー」など、さまざまなテーマを持って世界中をめぐり、発信しています。

2)「キャリアにつながる旅」をするための方法
 本書では、旅を「プロジェクト」ととらえ、「準備」「旅に出る」「帰国」
 のそれぞれの局面で、必要なステップを詳しく紹介しています。

3)デジタル時代の旅の最新グッズやサービス、50万円得する節約術
シムフリースマートフォンやクレジットカードなどの便利な電子機器や、
 カウチサーフィンやAirbnbなどの最新SNSなどの情報も多数掲載。
また、上記で紹介した11組の旅人が「お得に旅するためにした20のコト」
として、節約術も紹介しています。

 ――
▼ この本は、ワンダーランドへ誘ってくれるベストの内容。
 「こと」は、カタチで残らないが「行蔵」として魂に刻印される。
これが実感できるから、続けることが可能になる。
編集者のところに、2人の学生が訪ねてきて、「旅に出た100人を集めました!
本にしたいんです」。これがきっかけになって、出版された本という。
 成るほど、面白いわけである。

・・・・・・
6427,閑話小題 ~近くのSCは 
2018年10月18日(木)
    * SCのテナントの変遷
 自宅から150mほど先に、原信とドラッグストアを核にした7店舗の小型のSC
がある。18年前に東亜マッチ工場敷地跡にオープン。 それと、9年前には、駅裏
から東バイパスに向かう主幹道路を50年以上かけて拡張、今では見違えるほどの
様変わり。新潟駅南も同時進行で開発された。長岡駅裏から600mほど先の一角に
大型SCも10年近く前に完成。 そこのSCのSJには、毎日のように通っている。
 家内は運転免許がないため、自転車で長岡駅内SCと、近隣のSCと、川西の
イオンのSCがテレトリー。 日曜を除くと、連日、ウィンドウショッピングか、
日用品の買い出しに。 テナントの出入りの激しさから、景気が良くないことを
肌で感じてるようで、月に一度は、<スッパリ、事業を止めて良かった!>と
宣っている。私が早朝から寝るまで目一杯、淡々と日程を熟していることもある。
暗い顔をし、ため息をついていたら、こうは言わない。
 ところで至近距離のSC内にあったチャンコ料理店が、数ヵ月前から営業を
停止したが、何が入るか楽しみしていたが、一月前から工事が始まり、
<国産牛肉、食べ放題>の看板が出ていた。 来週オープン予定だが、
<焼肉のサカイ系列の店>。同SCでは、数年前にユニクロが移転の後に、同系列
の「GU」が入っていたが、これも新しくオープンしたSCに移転。 その後、
<百均>の店舗が入ったが、一年もしない内に撤退し。現在は空き店舗。
毎日のように通っている500m先のSC内のSJに隣接した飲食店。初めは「お好み
鉄板焼き店」から、幾つか店が変わって、今はインド料理店。(川西にも数年前
から営業をしている…) 地元の学生向けのファーストフードの店も、今では
コインランドリーに。この程度なら当然か?
しばらく前の話になるが、家内が毎日のように顔を出すため顔見知りのレジの人に、
『どちらからですか?』と問われ、『100mか、150m先かしら!』と答えると、
しみじみと、『近くの人と顔を合わせ宅ないこともあって宮内から通っている。
この辺りに住んでいれば、4つ、いや川崎と愛宕SCを入れると6つのSCに
囲まれていて、自転車で5~10分ですよね。夢みたい!』と言われ、
『エエ~!』と恵まれた買物環境に初めて気づいたという。確かに、この20年
で様変わりをしてしまった。気づかないのは住人だけか。チラシの特売をみて、
スッと20分、姿が見えないと近隣のSCに。1時間だと、駅前のヨーカ堂に買物に。 
 確かに便利のようだ。 
『大して金もないはずが、週2回はイオンのSJに、月1度は新潟に、年に10日は
格安チケットで東京にお上り。その人が知ったら殺意?を持たれる?』と宣うと、
『何を言ってるの、計画以内で納めている上に、1円、2円の節約をするところは
している。あなたに注意されるいわれはない。今では‘宿無し’を僅かな年金で
住まわせているのよ! 常日頃、言ってるじゃない。あの世に持って逝けないと。
死んでしまえば1円もかからないの。老後資金など、銀行と保険屋の
間接勧誘の貧乏ビジネスの洗脳でしょ。 老いたらどうする?って、
この家を抵当に入れるか。売ればいいんでしょ。』と、いたってシリアス。
どうも、あと20年以上は生きそう。私が逝くと、そうは言っていられないが。
その辺りは、何とかなりそう? 上手くいく人は、何があっても、上手くいく
ように出来ている。人生、楽しんだもの勝ち。問題は資金だが、敵はさるもの。
   
・・・・・・
3858, 幽霊を哲学してみる
2011年10月18日(火)
 先日、ある人と食事をしていた時の話題。
《 最近、自分には学校とか病院の前に屯をしている霊が見えることがある。
貴方のブログに、そういう感覚があると書いているが、このことを如何思うか? 
最近、気晴らしにパワースポットに行くのが趣味になっている。長岡には、
そういうスポットは何処にあるのか?》という内容。~それに対し私の返事は~
《 ブログに書いてあるとおり、38年前に父親が亡くなった時から10数年、
 シックス・センスが身についた時期があった。実際に経験してみて、こういう
ものかと思い知った。 子供の頃から両親や姉などが、幽霊の話を真剣な顔を
しているのを聞いて、他愛無い話と子供心に思っていた。ところが、父が亡く
なった直後に「父親の死にたくない不安の気持ちが夢の中で乗り移り、我に
返った時に、父親の魂が自分に乗り移ったような奇妙な経験」をした直後から、
幽体離脱や、奇妙な偶然の一致などが多く続くようになった。 これだけは、
実際に経験してみないと分からないこと。 しかし10数年前から哲学に興味
を持ち読み続けてから、その感覚が薄れてしまった。特にカントを知り、
何度も読み込むうち、霊の正体が理屈で分かりかけてきた。私はカレーを食べる
と汗が人一倍出る。そのためカレーをイメージしただけで汗が出たり、カレーの
臭いさえしてくる。これは、嗅覚がカレーの言葉に刺激されるからである。 
それと、あなたが見える幽霊に似ている。そこに幽霊がいるのではなく、
貴方の中にある幽霊の刷り込みの感覚が働くためである。 それが分かると、
シックス・センスは、その入り口で遮断される。人間の脳は、生物が20億年
かけた生命の歴史が刻まれている。 霊も、その類である。》であった。
霊に関しては、そんな簡単に言い切れるものではない。過去を振り返ると
分かることだが、我々は共同幻想の中にある。人生は幻想の中で浮遊していて
いるだけ。見える人には見えて、見えない人には見えない。そう見えるも
脳の悪戯? ふと考えついたのが「目覚めた状態で見える夢」という言葉。
そうすると、やはり幻覚、幻想になる。 カラオケスナックは、酒で脳を麻痺
させ、映像と歌謡曲で幻想の世界を作り上げる場所。 映画館も、小説も同じ。
 たまたま、二年前の同月同日に「生きる幻想 死ぬ幻想-2」を書いていた。 

・・・・・・
4223, 神は妄想である ー4
2012年10月18日(木)                      
  * パスカルの賭け  ー「神は妄想である」リチャード・ドーキンズ著
 学生時代に読んだパンセの「パスカルの賭け」を読んだとき、いやに納得した
ことを憶えている。と同時に「裸の王様の真の姿に目をつぶって黙っていた方
が得」という、いかがわしさも感じとった。イスラム教、キリスト教ユダヤ教
の文明の対立が激しくなる中、無神論も、堂々と主張すべき時期に来ている。
パスカルの賭けも、あまり語られてないが、当然。 ーその辺を抜粋ー
≪ 仏の偉大な数学者ブレーズ・パスカルは、神が存在するという確率がどんな
に小さくとも、神の有無について間違った推測をしたときの報いには、かなり
大きな非対称性が存在すると考えた。< あなたは神を信じた方がいい、
なぜなら、もしあなたが正しければ永遠の幸福という利益を得るが、間違って
いたとしても、いずれにせよ失うものはないだろう。それに対して、もし
あなたが神を信じないとして、それがまちがっていることが判明すれば、
あなたは永遠の苦しみを得ることになるが、正しかったとしても、何の利得
もない。悩む必要がないのは明らかだ。神を信じなさい。 >である。
 けれども、この論証には、はっきりとおかしいところがある。信じるという
のは政治問題とは違って、あなたがどうするか決定できるものではない。
少なくともそれは、自分の意志で決定できるようなものでも、自分の意志で決定
できるようなものではない。私は教会へ行くかどうかを決定できる。
私はニカイア信条を唱えるかどうかを決定できるし、聖書に手を載せて、そこに
書かれているすべての言葉を信じると宣誓するという決定をすることができる。
しかし、これらの行為のどれ一つとして、私が信じていないものを実際に信じ
させることはできない。‘パスカルの賭けは、神を信じているふりをするための
論証でしかありえない’。そして、あなたが信じると主張する神は全知という類
の存在ではない方がいいだろう。さもなければ、神はその偽装を見抜いてしまう
だろうから。「何を信じるか」ということが自分で決定できるものだという馬鹿
げた考えは、ダグラス・アダムズの『ダーク・ジェントリーの全体論的秘密探偵社』
において、みごとにからかわれている。そこにロボットの電子僧侶が登場するが、
それは「あなたにかわって物事を信じてくれる」、労働節約型の装置である。 
 宣伝によれば、デラックス型は、「ソルトレイク・シティ[モルモン教の本拠地」
では信じないようなことを信じさせることができる」というふれ込みの商品だ。
しかしいずれにしてもなぜ私たちは、「神を喜ばせたいならば、しなければ
ならないのは彼を信じることだ」という考えを、そんなに簡単に受け入れて
しまうのだろう? 信じることの何がそれほど特別なのだろう? 神が親切、
寛容、あるいは謙遜、あるいは誠意という報償をくれるだろうというだけのこと
ではないだろうか。≫
▼ 「信じることで、神から親切、寛容、謙遜、誠意という報償を与えられる
 だけで、十分過ぎる」ことも確かである。信仰は自分で自分の首を縛るだけか、
長年の歴史に耐えた教えに『良心』を育て導く道理が入っているため信じるに
足りるか。キリスト教圏だった、自分の子供には無神論より有神論者を
選ばせるのは頷ける。亀井勝一郎の「愛の無情」でも読み返すか。

・・・・・・
4965,閑話小題 ー誇りを持つのはいい、誇ってはいけない
2014年10月18日(土)
   * 誇りを持つのはいい、誇ってはいけない
 誇りの持てない人こそ誇りたがる?それ以前に、誇りとは、どういう意味か。
ネット辞書によると、「その者自身の具体的な長所や美点に対する心理」
「名誉に思えること」 自信がないと、虚勢でそれを現出させがちになる。
隠せばこそ誇りとして、熟成されるが、ついつい、見せて誇ってしまうのが、
人間の性である。他人を見ていると、それが分かるが、自分のことになると!
誇りの逆が卑屈だが、これを、この言葉に当てはめると、
「落ち込むのは仕方がない、卑屈になるな」になる。 
ほおっておけば、老いるほど卑屈になるは!
   * 人と違う生き方は孤独のようだが、実りは大きい
 意識するしないにかかわらず、それぞれが人と違う生き方をしている。
ただ、人を意識しなければの話。スポーツジムのヨガに週2~3回、二年半、
参加してきたが、少し暗がりの中で毎回のように言われるのが、
「各々のマットは、各々の全世界です。周囲の人を意識しないで、自分だけの
世界に入って下さい!」である。実際に参加していると、殆どの人が、忠実に
自分の世界に入りきっているのが分かる。人と違う生き方は、人を最小に
意識した生き方ということになる。その第一歩が、人と比較しないこと! 
その為には、まずは、自分の好きなことを長年かけて続けること。
それには孤独の世界を大事にしなくては。