閑話小題 ~ラスト♪ソング =1
『ラスト♪ソング』佐藤由美子・著
* 人生の最期に聴く一曲・持ち歌
最近、借りてくるのは、こういう類の本ばかり! 年齢に贖えないのか。
私の持ち歌の一曲は、ジェリー藤尾の『遠くいきたい』。
あとは、越路吹雪の『愛の賛歌』と、菅原羊一『今日でお別れ』『忘れな草』
などなど。過っては純朴?なればこそ心に、いや魂に残るのだろう。
10歳の頃、演歌で最初に出会い、心に残ってるのが春日八郎の『お富さん』…
子供心に大人の世界を直に感じとれた演歌である。 大家族もあってが、
何とマセタガキだった。
私の青春真っ只中の昭和40年代は、歌謡名曲の花盛り。これ程の質量の名曲
が出た時代は2度とないと言われている。学生時代の4畳判の部屋に、ステレオ
が置かれ、ジャズや、バラードの名曲が並んでいた。青春渦中にある時は
如何に恵まれていたかを知る由もない。…寮には、苦学生が多くて、その苦労話
を上の空で聞くしかなかったひ弱なノンポリの学生。
音楽をサポートするグリーフケアの存在を、この本で初めて知った。
人類は、どれほど音楽で慰められたことか…
尤も、音楽の効用は、元々そこにあるが! 10年程前に、 iPPodに4000曲、
入れてある。こういうことは、誰もしてくれない。自分でするしかない。
~Amazonの内容説明から~
【 グリーフケアとは、悲しみの中にある人をサポートすること。具体的には、
病院での治療、専門家によるカウンセリング、ケアを必要とする集団による
ワークショップ、日常生活での対処療法など、多彩な手法が含まれます。
大切な人を亡くした悲しみから立ち直る鍵は、悲嘆のプロセス(グリーフワーク)
にあるといわれます。】
―
【 人は病気や悲しみについてなど自分の世界観が変わるほどの変化や不都合な
ことへの対応は後手後手となりがち。これはしかたがないことであると思います。
自分が重病に・不治の病に陥った時のことを想像はできますが、それが日常と
なってしまった時のことまでは想像が及ばないと思います。当然、心の準備は無い
に等しいです。天災のような場合以外には、同境遇の仲間は見つけにくいです。
大抵は、自力で乗り越えることになりますので、容易ではありません。
心理的、社会的に遺族が孤立しないように支援体制が求められるところです。
悲しみへのケアがあると、早期に自分の混乱とその整理、亡くなった方の生きた
意味・自分の生きる意味、人生の意義などに気づくことができて、前向きに人生
を捉えなおすきっかけとなるでしょう。】
―
▼ 高校時代に…世界の名曲集を、月に一曲、購入をしていた。特に世界各国の
民謡の魅力に直に取りこまれていた。民謡は、土着大衆の魂が深く潜んでいる。
経験を重ねて、人生が何たるものかを知ればこそ、その味わいを噛みしめる事が
可能になる。 読書、映画と音楽観賞と、身近に魂を癒す材料は多くある。
それらは、徹した孤独感があればこそ身に沁みて実感する。世界は、素晴らしい。
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6843,読書日記 ~『秘伝「書く」技術 』
2019年12月09日(月)
『「秘伝「書く」技術 /夢枕 獏(著) 』
* 最後は‘精神的、物理的な自由への天使の羽ばたき’!
‘あとがき’に、文章作法でいちばん大事なのは、
〈自由!〉
〈虚仮の一念〉
〈森羅万象を面白がる力!〉 が、
『秘異郷ツアー』と、これを書き続けてきた感覚と同じ響きがある。
毎日、欠かさず書き続けて18年半、‘雑記帳’のネット上公開に。
上記の3つの著者の信念、自由、虚仮の一念、森羅万象を面白がる力を、
並びたてて文章化をすると、
《 毎日欠かさず’を書き続けて18年半、〈虚仮の一念〉で書続け7千近い
テーマ’に。 一万テーマまで、あと9年。82歳だが… それは無理?
書上げた瞬間の開放された〈自由〉な心境の味わいがあればこそ続いてきた。
それを続けているうちに〈森羅万象を面白がる力!〉が自然と培われてきた
ようだ。 さらに蓄積が有効的に働く実感があればこそ… 私だけにしか経験
できない事象を記録に残しておかないと、虚無の彼方に消え去ってしまう。
それは書き残してない熱風の日々を省みると解る事。
「自分が納得する文章を書上げる」には、まず魂を入れるしかない。
魂とは時間をかけた経験とエネルギー。 決心したからには…〈虚仮の一念〉
の「とにかく書き続ける」しかない。 著者は、ここで、<考えに考えたとき
の僕の感覚を言葉にすれば、「脳が鼻から垂れるまで」考える。
…こうやって、考え抜くことで「神を生む力」が得られるんです。> … ≫
――
▼ この程度の稚拙な文章でも、何度も推敲をいれてある。それでも後日、
いや後年に読み返す度に、その粗が見えてくる。2~3月に一度は、前日に
書上げた文章を、気づかず再び1~2時間もかけて推敲して、アップする段に
なって、そのことに気づく。それだけ稚拙の内容である…。それでも、毎日、
過去の同月・同日の文章に間違い文字、言い回しのいい加減さに気づく。
‘メモの公開だから良いか’と思いたいが、そこに冷ややかな視線がある。
「だったら、毎日、私と同じことをしてみたら…云々」は、罷り通らない。
金が取れるプロ筋の文章は、凄味が違う。そのベースが違うから当然である。
私の、もう一つのライフワークの「秘異郷ツアー」が、著者の書く信念
〈自由!〉〈虚仮の一念〉〈森羅万象を面白がる力!〉と同じ感がする。
大自然との邂逅で精神の自由を感じる時間を持たないと!
大自然が教えてくれることは、『愛すればこそ、愛される!』こと。
懐の奥にわけいってこそ、その愛の温もりが伝わってくるもの。
凡人には、絶対量のエネルギーが掛かるが、それこそが良いのである。
妄想でも、フリでも、まずは自由を求めないと。カール・ブッセの;
【 山のあなたの 空遠く; 「幸」住むと 人のいふ;
噫われひとと 尋めゆきて; 涙さしぐみ かへりきぬ…】がある。
その「幸」は、心の自由でないか。それなら、別に山の彼方でなく、
心の内にある。それと身近に森羅万象が控えてある。天使の肩にある
羽根は、自由への羽ばたきのためにある。それは意志であり、言葉にある。
つまるところ…‘精神的、物理的、大自然への‘自由の天使の羽ばたき’!
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6114,『今日のつぶやき』-2 ~読書日記
2017年12月09日(土)
『今日のつぶやき』リリー・フランキー (著),
お笑いのような、お笑いでないような。そこには悲哀と、自虐が滲み出てる。
本人にとって、曝け出し、独り笑うしかないない失敗。とすると、ここで度々、
心の安定のために自虐的、偽悪的内容になるのは、自己治癒のため。
その典型的な「つぶやき」の一つを!
<そういえば、居酒屋の親仁が、知ってか知らずか、奥の調理場で呟いている
のが、そのまま聞こえていた。ところが、一人だけの客の私に「あの客、苦手
なんだよな~」だと。>
その店も、道路拡張の恩恵を受けて、何処かに移転?していった。
―
・ 合コンのときに思う。
笑わせているんじゃない、笑われているんだ、と…
(ピエロ君のつぶやき・20歳・大学生)
・ 後ろからナンパされて振り向いたら「すいません」と謝られた。
(女医のつぶやき・31歳)
・ 「アーナルほど!」 (著名人のつぶやき・49歳のイラストレーター)
・ 勝負下着の出番がない。 (女のつぶやき・ 25歳)
・ そりゃ女だって溜まる (女のつぶやき・ 20歳)
・ ホームセンターのアルバイトをしていたら、見ていた子供から、
「子供の頃の夢は何だったの?」と聴かれた。(女のつぶやき・20歳)
・ この歳で尿漏れ。 (女のつぶやき・17歳)
・ 彼氏から「このセックスマシーンが!」と言われた。
(一年前まで処女・23歳)
・ 高校生から席を譲ってもらった。 41歳。 (男のつぶやき)
・ 僕だけがデートのつもりでした。 (男のつぶやき・26歳)
・ 野グソのときだけ山盛りに出る。 ( )
・ ノイローゼ気味の叔父から「鬼どもが人魂狩りの血祭りだ」という
手紙が来た。全部赤字で。 (男のつぶやき・23歳)
・ 温めますか?「はい」。今日、声を出したの、これだけだ…。
(一人暮らし8年目・23歳)
・ 兄が寝言で大笑い。楽しそう… 。(女のつぶやき・ 23歳)
・ 26歳の彼氏と7回やったら 2人で熱を出した。この歳で何をやってだか。
(女のつぶやき・ 31歳)
・ 「あなたよりセックスが上手なの」 これほど納得できるフラレ文句は
今までない。 (男のつぶやき・32歳)
・ 下ネタ、聞くのも、話すのも苦手。断然実際するのが好き( )
・ 同じ人と二回以上セックスしたことがない。(女のつぶやき・24歳)
・ ブスだけど、性格の良い人を見たことがない。(男のつぶやき・37歳)
・ 2回のベランダに蛙がいた。どうやって来たの? ( )
・ 知り合いのガキに「いくつ?」って聞いたら「10万3歳であ~る」って
言われた。 (吾輩は10万29歳の女)
―
▼ 「つぶやき」「ぼやき」で検索すると…
【「つぶやき」=小さな声で独り言の ように言う。 内容には関係がない。
「ぼやき」=自分の意に適わないことに不平不満を言う。声の大小に関係がない。
つぶやきはほかの人に聞こえなくてもよい発声 による不平不満の表現、
ぼやきは近くにいる人に聞こえるような発声による不平不満の 表現。】
これからして、二つの意味合いは、非常に似ている。聞いて欲しいため、
投稿する野だから、殆どが「ぼやき」とも言える? しかし、ホノボノした
のが「つぶやき」には多い。やはり面白いのが「自虐・下ネタ」。そのまんま
赤裸々になる。<ブスだけど、性格の良い人を見たことがない>は、現実。
<すぐに「やらせろ」って言う男いないかな…。過程が面倒くさいんだよな、
過程が。 ―発情中の女・24歳> など、何をか言わんで、気にいった。
男は、金さえ出せば… だが、女性は? 女の職場空間では、断じて言えない。
即座に、「いいわよ、直ぐに、その気になるの私…」と。しかし、それが女史間
に、ふれまわり、息を凝らて事の成り行きを見られる最中で何も出来ようない。
そこで終われば良いが、上記の「つぶやき」のような人が次々と… 色気で、
からかいに! シリアスに、猿のごとく、本能的視線で、相手を見抜く。
それが女の職場。なればこそ、「つぶやき」は、女性の方が遥かに面白く、
下ネタの底が深い。馬鹿の方が多いのは今さら。されど女性は少々馬鹿が良い…。
振り返れば、そこは大河の濁流。何故か私は、笑っていた。いや笑われていた。
そこは笑い返すしかない、笑いだった?それも今では同じこと?
<アルバイトをしていたら、見ていた子供から「子供の頃の夢は何だったの?」
と聴かれた。(女・20歳)> シリアスで、情けなさが直に伝わる。でもね、
「そういう経験こそ、料理の塩加減になるところが人生」の内なる声も聞こえる。
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5747,なぜ本を読むといいか? ~8 :マタイ効果
2016年12月09日(金)
<本を読む人だけが手にするもの>藤原和博著
* マタイ効果 ~アジャ・パー
今さらだが、現実社会の実態は弱肉強食の冷酷な世界。住宅地も、歴然と
高級住宅地と下町が分かれている。都会だけでなく、地方も然り。世の中は、
不自由・不平等・憎しみで満ちているため、逆に、<自由・平等・博愛>が
叫ばれる。それも家柄、富で何世代も引継がれ、富める者には富が集まり、
貧者は互いの足の引張りあいで貧しくなる。これが一度、貧者に陥ると、
元に戻るのは難しい。 だから万一の備えが重要。人生が、それを教える。
~「マタイ効果」をネット検索をすると、以下のとおり~
≪ マタイ効果とは、富める者はますます富み、奪われる者はますます
奪われるという現象です。例えば、面白い情報がたくさんあるところには、
利用者がたくさん集まり、人が集まればその人達に知って欲しい情報が更に
集まってきます。逆に情報が少ないと、人は集まらず、人が集まらないから
情報が更に集まらず、寂れてしまいます。雪だるま式の効果を良い方向へ
回転させることを考えるべきです。仕事のできる人に仕事が集まってくる
現象で、経験が増えるからますます仕事ができるようになり、良循環になる。
だから「仕事は買ってでもせよ」と言われるわけです。それを仕事の中で経験
することが一番人生経験に役立ちます。幸福な人はいつもニコニコしています。
その結果、善人にみえるので人から好かれ、他の多くの仲間が合体して、より
いっそうの地位を固めていきます。厄介なのは、一歩進み始めたマルビとの
コースは、なかなか変更ができないことです。こうして階層の分化が進行して
いきます。この言葉は人々の間での階層分化とその拡大再生産のメカニズムを
述べています。 ≫
――
▼ 『貧すれば鈍する』で、経済的余裕、お金が無いと心まで鈍くなる。
そこで踏んばって『窮すれば通ず』、極限の立場になると知恵が湧出て活路
が開けることがある。『火事場の馬鹿力』『窮鼠猫を噛む』が、これに近い。
科学技術の進化が、ネット社会と情報端末を飛躍的に及ぼし、マタイ効果を
拡張、加速させる。2045年が、人工知能の進化の特異点になって、世界が
一変する可能性があるという。極々、少数の天才が、世界を支配する日である。
最近、シネマで、その類の物語を見たが。 マタイ効果が現れ出ている現実は、
何ともいえない味がする。 味はパッ いや、 アジャ・パー ですか。
世間とは、アジャ・パーというと、味わい深くなる。 ったく!
・・・・・・
5017,幸福優位7つの法則 -7
2014年12月09日(火)
【幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係】ショーン・エイカー著
* 法則6: 20秒ルール
森(現役)から、サバンナ(御隠居)の生活に移動するについて、まず考えた
ことは、ウツ対策。そこで、毎日の習慣を、更に厳格にする実行することにした。
< 4時起床。この文章の修正と完成、アップの後、一時間のミニサイクリング。
9時から11時半まで、読書と、ブログの下書き。
午後からは、スポーツジム、ポタリング、図書館、テレビなど自由時間にあて。
17時から20時までは、居間で食事やテレビなど。そして20時過ぎに就寝。>
20分ほどの誤差は出るが、ほぼ毎日この日程である。我ながら真面目だが、
習慣(日程)は第二の天性と信じ、このパターンを続けている。この20秒
ルールを、早速、取り入れたが、早朝など、寒さで布団から出れない時、
ピッチャーから投球を受け、制限時間20秒以内の投球動作のイメージを持つと、
何故か不思議に行動に移れる。コツはキャッチャーが球を渡すタイミング。
ー要点を纏めるとー
≪ 私たちは「単なる習慣の塊」。そして、習慣は「初期設定」を変更しないと
変えられない。そして初期設定は、一番楽なこと、に集約されていく。
著者はギターが趣味だが、忙しくて弾く機会がなかった。そこで一念発起、
「毎日30分ギターを弾く」誓いを立てた。 習慣が身につくには21日かかる
研究結果から、21日分のカレンダーに✓マークをつけることを想像していたが、
その計画は4日で頓挫。そこで、著者が学んだのは、[一番の問題は、「ギターが
ギターケースに入れられ、リビングのソファーから歩いて20秒かかるクローゼット
にしまってあること」] そこで著者はギタースタンドを購入、ソファーの座る
位置から手が届くよう配置したところ、21日後に著者は、✓マークが21並んだ
カレンダーと、ちょっと上達したギターのテクニックがついたという。
この二つの事例の違いは、クローゼットまでギターを取りに行く、20秒しか
かからない行動の「面倒くささ」が習慣化を拒んでいた、ということ。
重要なのは、「望ましい行動」を「最も抵抗の少ない道にする」ということ。
著者は正反対の実験へと自らを進める。彼は帰宅後にだらだらテレビを観て
しまう習慣を何とかしたいと思いつつ、やめることができずに、オフィスから
自宅に戻ると、リビングのテーブル上にあるリモコンでまずテレビのスイッチ
を入れてしまうのだ。そこで、テレビのリモコンから電池を抜き、リビング
から20秒かかる部屋の引き出しにしまい、代わりに積ん読の本を自分が座る
位置に置いた。もちろんギターも手に届く場所にある。当初は、帰宅すると、
電池が抜いたことを忘れてリモコン操作してガッカリしたが、そこで引き出し
まで電池を取りに行ったか? 面倒だから行かないのである。立ち上がって
テレビまで行って操作するのも面倒だと。その代わりに、すぐそばにある本を
手に取ってパラパラめくったり、手許にあるギターを弾いて時間を過ごすよう
になった。著者は、テレビ番組に対する興味が薄れている自分に気づいた。
そしてその代わりに読書とギター練習という、より「望ましい」習慣を
身に付けた自分を発見した。≫
▼ 老齢化には、これは有効に働く。とにかく、億劫になってしまうが、
ピッチャーの20秒以内の投球制限のイメージを持って次の動作に移る
習慣化は、有効になっている。これは実際に回数を重ねるしかない。で、
「大リーグで、来年から更に厳格に実行される」とニュースで報じていた。
・・・・・・
4650, 老後の生活破綻、そして死 ー3
2013年12月09日(月)
「老後の生活破綻 - 身近に潜むリスクと解決策」西垣千春(著)
* 健康面から見る、高齢社会の現実
ー健康面から、高齢社会の現実を要約するー
《日本人の要介護期間は平均約七年と、2008年にWHOより報告されているが、
軽いものを含めると十年前後。介護を要するきっかけは、脳血管疾患が最も
多いものの、認知症や老衰、関節疾患、骨折・転倒とばらつきがある。認知症、
老衰、関節疾患の多くは緩やかに進行するが、脳血管疾患や骨折は突然起きる
ことが多く、生活の急変をともなう。65歳以上の死因別死亡率は、約半数が
心疾患、ガン、脳血管疾患の三大病で亡くなっている。後期高齢者は増加すると、
肺炎や、老衰で亡くなるものが増える。注目するのは、不慮による事故による
死亡が死因の6番目にあること。 交通事故、入浴中や、転倒によるもので、
予期せぬ人生の終末は、周囲のものにとっても後悔を残す。
60歳以上の自殺者は、全体の3割を占めている。
55~65歳で三番目の死因が自殺。
高齢者の自殺原因で、健康問題が半分、経済問題4分の1が動機になっている。
まずは、ウツになり、それが自殺につながる。目先に迫ってくる死の影に慢性
の鬱症がつきまとう。 恩師、上司、同年代の友人、配偶者、時には子供の死
などが身の回りに次々に起きて、周りのつながりが、どんどん減る。さらに
体調が悪くなり慢性的に不調を抱え、収入も減り、医療費の支出が増えたりして
経済的に不安定になる。それらが増るのに対し、鬱憤を晴らすチャンスが減る。
それが自己否定になり、生きている意味を感じられなくなる。高齢者の自殺の
6割が健康問題。その中で、ひたすら峠を歩くことになる。・・・ 》
▼ 峠からみる下界も時に美しく光り輝くこともあるが、人間の肉体は生もの。
時間とともに、腐っていくのが老いであり、病気である。それをカバーする
には、運動と読書と趣味の深耕を続けること。その気力が衰えれば、思い出の
宮殿に入るしかない。欧米の公園で年寄りがボンヤリ座っている姿は、思い出の
宮殿の中にいる抜け殻の姿。50歳代で、数人の友人が亡くなったが、老いの
経験をしないで済んだプラス面もある。としても、長く生きたい。
特に、これから10年、厳しいが面白いはず。眺めは良いが、風は冷たく強い。
荷物を一度下ろして、思いきった整理の時!
・・・・・・
4285, 閑話小題 ー痴呆老人?の罵声
2012年12月09日(日)
* つれづれに ー痴呆老人?の罵声と娑婆
最近、近所で徘徊している?80歳過ぎの痴呆のような老人がいた。
一年前から2~3回見かけるが、服装は普通だが何か変。一月以上前になるが、
駅に向かっていたところ、その老人が突然、7mほどの道路の反対側で並列
状態で歩いて大声で喚き出した。私を罵倒しているような、しかし何を言って
いるか意味不明。見ると目をさける。100mほどすると、そこは土手で民家
が無くなる。恐ろしくなったのか、少し離れて更に大声で喚いていた。
汽車時間がギリギリだったので、通り過ごしたが、列車に乗ってから急に腹が
立ってきた。帰った後に警察に相談に行って「収容をしないのか?」というと
「無理」。それと「言っていること自体が本当かどうか?」と。実は痴呆でなく、
私の現状を近所で聞きかじった「寂しい老人性欝病者の鬱憤ばらい」か、
など考えてしまった。それにしては異常な怒りかた。上下の黒スーツに
白ワイシャツ、14時からして、「近所の孤独死をした老婆の49日法要の
帰りで酒が入った勢いか?」と仮説を立てると、怒りは増す。
「怨みの時代」の一現象だろうか、何だろう、これは。 私の事業整理は内情を
知らない人からすれば計画倒産そのもの。 私には外海の大津波(金融恐慌)
が内海に向って押し寄せているのが実感できるので、この事業整理には割り
切りが出来ている。しかし倒産にしては、今でも自宅に住み続けているし、
大型車はそのまま。(20年乗った査定ゼロ車など知る由もない)毎日、何処
かに出かけ、それまでと変わらない生活。誤解され罵倒されても仕方ない状態。
その上、旅行バックを持っていれば・・ あれは軋轢のあった地元の人の罵声を
代表したと思えば、一つの具象として分かる現象。シラミの世界は、こんなもの、
真当に生きれば当然!と、納得するしかない。地元に住む限りは半年に一度は、
と割切っているが・・ ゾンビ?は無感覚で襲いかかってくる。
私が「死にぞこない!」と怒鳴り返せば大打撃だろうが、痴呆老人との言い争い
レベルに下がる。でも、面白い? あの怒り、色いろな顔を思いかべ当てはめる
とドレもコレもピッタリ。その数の多さに今さらの感がする。神様は丁度良い
タイミングにボケ老人を遣わし、忠告したと感謝するしかない。 ここで、
アメリカ、中国、韓国、そして日本の選挙と政権交代が進行中。 変動期には
何かが起こる可能性が大きい。株式・国債相場の暴落か戦争を機会に世界経済は
恐慌に入る。ある朝、突然に始るが、それを境に想像を遥かに超えた日々になる。
特に経営者は厳しい。それより何気なく病院で検査を受けた結果が、
死の病の宣言!の方が、よほど恐いか。人生は喜劇、かつ悲劇。