閑話小題 ~最終の良いところは75歳まで?

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   * 良いところは、あと一年ですか
 人によるが、大方の知人を見るにつけ「人生75歳までが良いとこ」と何度も
公言してきた。 歯医者以外、健康診断には10数年、一切行かずに此処まで
生きてきた。そのため、運動量を(冬期間を除き)2~3時間以上をとることを
課して、その75歳にあと一年余りで到達予定。 65歳を超えた辺りから
肉体的衰えが日々、増していくのを感じ、その角度が70歳を超えた辺りで、更に
一段と落ちてきたのも致し方がないが。なる程、後期高齢の一歩手前ですか。
朝刊の週刊誌・広告の見出しに何と恐ろしい記事見出しがあった。
《 死ぬ直接原因はの大方は肺炎。ガンなどの成人病は間接原因。溺れ死ぬ時の、
呼吸不全と同じで…』 家内が近所の友人が亡くなった時の通夜の席で、
御主人の末期の話に、<『お父さん助けて!』と手を差し出されて、何もできない
自分が悲しくて…》 50歳を超える辺りから、誰もが今日明日、自分自身が、
この立場に陥る可能性があり、歳を重ねる度に増えていく。だから、楽しめる内、
健康の内に広く深く世界を味合わないと… ちょいと横向け達磨さん!である。
 
  ~ネットで、「老化」「75歳」と検索すると… 
≪ 「75歳」が老化の節目!? 
 ◉「加齢とともに身体機能は直線的に落ちていくと思われがちですが、実際は
 段階的にガクッと落ちてくる。そこに節目があるのです。高齢者は個人差が
大きく一律には言えないが、落ち方が直線的になるのは、大多数が統計的に
ならした結果、そう見えるだけなのです」(折茂医師)
◉ その節目が「75歳」。骨粗鬆症を例に挙げると、75歳を境に骨折する部位が
 変わってくる。65~74歳で多いのは、手首(橈骨[とうこつ])や肩からひじ
までの上腕骨、背骨(椎体)の骨折。それが75歳以上になると、太ももの付け根
(大腿骨)が急増する。これは、骨粗鬆症によって骨が弱くなり、加齢とともに
骨折しやすくなることに加えて、サルコペニアによる筋力の衰えが起こるからだ。

◉ がんの年齢階級別罹患者数は年齢とともに増え、75~79歳でピークとなる。
 加齢・老化に伴って発症しやすくなる病気には、がんのほか糖尿病や高血圧
などの生活習慣病や、動脈硬化性血管障害、腰部脊柱管狭窄症、股関節やひざの
変形性関節症など枚挙にいとまがない。長生きすることで臓器が衰え、それが
要因となる病気も多い。そのうえ高齢者は、それらの病気が併存する可能性も
増えてくる
◉ 「75歳以上の人には未満の人とは違った考え方で治療することが必要です。
 75歳未満の人は病気で体調が悪くなっても、その原因を一つ治療すれば回復
して社会復帰できる人が多いですが、75歳以上の人の場合、複数の病気や心身の
機能低下があるため、治療した後でもさらに生活機能が悪化し、要介護や死亡の
リスクが高まります。また、治療による副作用リスクが増すことや、からだに
負担が大きいと治療ができないケースもあります」

◉ 健康と要介護の中間で、加齢に伴い心身の活力が低下し、ストレスも重なり
生活機能が障害されて要介護や死亡に陥りやすい状態を「フレイル」という。
具体的には歩く速度や身体活動が低下したような人がフレイルだ
大よそ75歳になると、過半数の人が自身を高齢者と見なすようだ。
70代前半では4割近く。 ≫

 ――
▼ 今年には同期会など同年代の3つの忘年会に出席。何かしら老化の角度が、
 自分同様に増している現実は否めない。どの会も、一期一会の気持ちで参加
したが、次回は如何なることに。 なる程、基板に亀裂が入ってきたようだ。
まず二人称の世界が壊れた後に、一人称が消えていく。その前に、1・5人称?
 早々に死損なうと、…そして、誰も居なくなった世界ですか。

・・・・・・
6494,閑話小題 ~映画観賞 『アリー/スター誕生』
2018年12月24日(月)
   * レディ・ガガ
 ロックに興味のない私が、感想 ☆4・3の評価に魅かれて見た、
ボヘミアン・ラプソディ』をみて感激し、95点の評価を与えた。
熱が冷めやらならぬ先週に、レディ・ガガ主演の『アリー/スター誕生』を
みることにしたが、予測とおり評価は85点。ネット上の評価は5評価の3・5。
それでも、ガガの魅力とは、これか!と世界が少し広まったようだ。最近、
演歌より、ロックとかポップスの方が聴いていて心地よいのは何故?。
 ガガの自伝的物語では?と半信半疑で見ていたが、違っていた。
また準主役の夫役が監督とは、このテーマの材料探しのネット検索で知った。
ガガの主役になりきった演技も抜群。評論家なら、<ガガとヒロイン役とが
限りなく薄い皮の透き通って一体化した感がした> と表現する? 
  ~ ネット上の評論も非常に解りやすい~ 

――
 ≪・自身の才能と信じてくれた愛があって、星は輝き続ける
グレイテスト・ショーマン』に『ボヘミアン・ラプソディ』…。
音楽映画にヒット作が続いた今年、年末にもう一本。個人的には一番良かった。
また、時期的に今年最後の劇場鑑賞。締め括りにも相応しい良作であった。
落ちぶれたスター歌手と、彼に見出だされスターになっていくヒロインの、
ラブ&音楽&サクセス・ストーリー。過去に何度も映画化された言わば使い
回されたネタを蘇らせたのは、何と言っても主演スター2人の魅力に尽きる。

人気スター、ブラッドリー・クーパーに、新たな2つの才能を見た。
本作で監督デビュー。ブラッドリーの演出は、アップを多様し、演者の心情を
丹念に描写。それでいてライブ・シーンは、きらびやかな映像と臨場感。
熱演は勿論、その歌唱力とギター演奏の見事さには驚かされる。
ブラッドリーにこんな才能があったとは…!

それはもう一人の…いや、実質主役のスターにも言える。
レディー・ガガに、これほどの演技力があったとは…!
レディー・ガガは案外嫌いじゃない。楽曲はなかなか好きで、東日本大震災
起こった際いち早く義援金を送り、好感すら持っている。奇抜なスタイルや
圧倒的なパフォーマンスは、常に我々を楽しませ、驚かせてくれる。
本作での名演もそうであり、つくづく超一流のエンターテイナーなのだ。
言うまでもなく、歌唱シーンは彼女の本領発揮。
そしてもう一つ驚かされたのは、すっぴんの方が美人やん!

楽曲はいずれもブラッドリーとガガによるオリジナル。そのどれもが素晴らしい。
2人の出会いの曲、ブラッドリー演じるジャクソンのソロ曲、デュエット曲、
主題曲“Shallow”、ある想いに溢れたクライマックスを飾った曲…。
本当に音楽というものは、人々を惹き付け、伝え、感動させる。

話的には音楽映画あるあるでオーソドックス。
でも先にも述べた通り、使い回されたネタを、現代感覚の魅力的な音楽ラブ
ストーリーとして蘇らせている。 ご存知の通り、当初はクリント・イース
ウッドが監督する予定だったが、この瑞々しさとフレッシュ感、イーストウッド
だったら出せなかっただろう。多少の長さは感じたが、幾度のリメイクの
プレッシャー、未知数だったブラッドリーの演出手腕、ガガの起用…全ての
不安要素をものの見事に吹き飛ばした。

本作が長きに渡って幾度も語られる理由は、いつの時代にも通じるものがあるから。
才能ありながらも、スターになれる者と、なれない者。
ベタな言い方だが、恐れず、一歩踏み出す勇気。
ジャクソンのライブに招かれたガガ演じるアリーが、当初は拒みつつも、
一歩踏み出し、その才能を開花させるシーンは胸がすく。
誰もがこのシーンのアリーに魅了される筈。しかし、全てが薔薇色ではない。
誰かが成功し、スターになるという事は、その一方で、誰かが表舞台から消えて
いくという事だ。ジャクソンの落ちぶれっぷりは、見ていて悲しくなってくる。
難聴のせいでもあり、アルコールやクスリに溺れる自らの弱さのせいでもある。
素晴らしい才能を発掘した張本人なのに、どうしてこう堕ちていくのだろうと
痛ましくもなってくる。勿論、再起する者も居るが、全員がそうとは限らない。
星もいずれは輝きを失い…。仕方のない事なのかもしれない。それがショー
ビジネスの世界。光と陰。

だが、放った輝きは本物だ。
スタアの誕生と成功には、自身の才能と信じてくれた愛があったからこそ。
その想いの為に星は輝き、歌い続ける。    ≫

▼ 余程のファンだろう。実際に、シネマ館で見たが故に伝わる言葉。
 何れの世界も注視すれば、魂をうつ原石が見えてくる。老齢とは、こういう
固い枠を超えるバネが、いや心の余裕が出来てくるものと、実感する。
まだまだ、己という小舟には『思い込み』という牡蠣殻が数限りなくヘバリ
付いている。何だったんでしょうかね。このバカさ加減は。気付いてないのは、
自分だけ。そうじゃなければ、こんなブログを書けないでしょう!
露呈(露低)で喜んでいる偽善、偽悪主義者? でも、心がや魂が間違いなく、
軽く、楽になってはいる。 別に作家じゃないのに、自分で自分の墓を暴く
こともないのに… ただ自業自得ということ! 
――――
6457,映画観賞 ~『ボヘミアン・ラプソディ
2018年11月17日(土)
   * 2~3年に一度の感動でした!
 この年齢で、まさかロック会場に呑込まれてしまうとは、自分でも驚いて
しまった。 ハリウッド映画で面白そうなのが見当たらず、邦画と思ったが、時に
普段、見ることのないロックバンドの世界を垣間見ることもありと判断をして見ること
にしたが、何と、この異質の世界が面白い。最後の場面が、20世紀最大の伝説
のライブを特撮で再現していたが、この熱狂が感動もの。これが話題の4DXの
シアターで放映されるというから、こっそりと行ってみたいと思うほど。
 数万人が埋め尽くしたラグビー場の会場の客と一体化した歌の数々が圧巻。
ゲイと、麻薬、酒、ロック漬の異様な世界の薄気味悪さが、面白さを増していた。
最期はエイズで亡くなるが、遠くない死を前にした、渾身の歌が数万人の会場を
一つにする迫力があった。  ~映画サイトのブログより~
 
≪ 世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さ
 でこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。クイーンの
現メンバーであるブライアン・メイロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ、
劇中の楽曲には主にフレディ自身の歌声を使用。「ボヘミアン・ラプソディ
「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、
20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンス
といった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった
知られざる物語を描き出していく。「ナイト ミュージアム」のラミ・マレック
フレディを熱演し、フレディの恋人メアリー・オースティンを
「シング・ストリート 未来へのうた」のルーシー・ボーイントンが演じる。
監督は「X-MEN」シリーズのブライアン・シンガー。≫
 
  ―感想―より
《 見るものの心に永遠に刻まれるであろう“特別な1本”が公開される。
 世界中のだれもが知るスーパーバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・
マーキュリーの半生を映画化した「ボヘミアン・ラブソディ」(11月9日公開)。
天性の歌声を持つ青年が、どのようにしてスターへと上り詰めて行ったのか。
栄光に隠された“苦悩”と“挫折”、その果てに到達した“救い”を限りなく
エモーショナルに描いた本作に、名だたる映画のプロたちも号泣&絶賛の嵐!》
《 カラオケバーから漏れてくる外国人の大合唱。
 人もまばらな早朝の空港、...イヤホンで聴きながら熱唱する外国人。
どのシーンでも人々を陶酔させているのはQueen の曲だった。
その様子を外から見ていた気持ちは、すっかり陶酔する側に変わってしまった。
孤独から生まれた全身全霊の歌の前には、理屈抜きの感動しかなかった。》
《 頂点に立つ人の孤独
 子ども騙しのモンキービジネス…かつて音楽業界を、そう謳いあげた
バンドマンがいました。そんな業界に、心惹かれしまうから、不思議です。
 家族の映画だそうです。だから、ケンカもする。家出だってしちゃう。
ただ、本気で怒っても、許し合える。嫌いになっても、お互いを大切に思う。
ビジネスじゃない。DNA だけが家族じゃない。そんな映画。万引き家族とは、
随分違うけど。 さて問題です。業界のてっぺん極めた代償に、失うものは?。
多くの人が集まる程、少くなるものは何?とあるタレントさんが言ってます。
てっぺん極めたら、降りて来ないと。出来ないと、遭難だよ、とね。
 戻るべき処、戻るべき家族を、一度は見失ったフレディ。劣等感と闘い
続けたフレディ。彼が冒頭で、パキ野郎呼ばわりされたのが、ショック。
そんな彼の闘いの証が、あのステージなんですね。
 私のフレデイ像が、どんどん、パッと、豹変です。胸毛から声を出す、
風変わりなおじさんは、もういません。魂削って、自分の居場所を探し続けた、
求道者だったんですね。 》
――
▼ 館内の同年輩の人たちが多いのは、当時のロックファンだろうか。
 ライブを再現した場面の後、エンディングの実写映像が流れていたが、
誰ひとり席を立つ人がいない。感動で席を立てなったのか?。
 ところで、幾つか映画評を書いていたことを思いだして、分類コーナーの
『読書日記・映画鑑賞日記』のコーナーをみてビックリ。丹念に、90点以上
を評価した映画の評論を書いていた。 成るほど、数ウチャ当たるで、
ミニ感動をしていたことになる。TVでみたのは、ほぼ書かないから、結構、
刺激的日々を過ごしていることが分かる。シネマ館、自宅のTVの映画で、
感動・感激を数多くしていることになる。秘・異郷ツアーの旅先や、美術館、
博物館で数知れず感動体験の積み重ねから、『感動・感激力』が知らずと身
についていたようである。二年に一本として、この数年、年に50回平均は
通っているので、100分の1にあたる。是非、ご鑑賞を勧め!  評価:95点。

・・・・・・
6129,閑話小題 ~三宅裕司夫人の迷言 -1
2017年12月24日(日)
 ネット検索の三宅夫人の天然ボケを読んで、天然が故の仄々とした空気が
伝わってくるようだ。誰にしろ思い込み、勘違いがあるもの。上京をして
都会暮らしの中で、受験勉強に気をとられた結果、一般教養の絶対量不足を
嫌というほど気づかされた。 まずは意志の伝達のための語彙と、自己表現と、
雑学不足。それは一般教養不足が起因していたことを知る。それでも新聞は
少年の頃から3紙(朝日・日経・地元紙)に目を通していた。知識不足を痛感
した結果、以来、50年以上は毎日、2~4時間は読書にあててきた。
 それでも感受性の強い青少年期の読書不足は大きい。建物を譬えるならば、
地盤(生活環境)と、基礎工事が軟弱だった。大都会は、それを知らしめる
環境にある。図書館、美術館、演劇場、映画館、書店街など文化資源が身近に
数限りなくある。 都会と地方は圧倒的格差が元もとある。
 笑っていられないのが、彼女の笑言。基礎教養不足を笑い飛ばしているが、
実は、大方が抱えている問題?。今ではネットや、TV機器の進化で、情報が
行きわたっているとしても…。家内が「言葉つかいに敏感」で、何度も嘲笑
されてきた御蔭もあって、今では少ないが… それでも時々、出る。
書き手本人は気づきにくいため、このテーマ日記の同月同日の過去文を
読返す度に見出すことしばしば。この習慣のお陰で、何気ない会話の中で、
相手や、第三者の上っ面の言動に耳を聳てると… 以下のような話は日常?
 他人事の話でないのは、もちろん、自覚している? 何処かからの声!
<「しているわけがない!」から、こうも毎日、したり顔をして書ける?>

ー―
 ご近所の受験生が試験に行くとき、
「ダメで元々なんだから、頑張って!!」と声をかけて励まそうとした
奥さんが、実際に放った一言。 「元々ダメなんだから、頑張って!!」

自宅で料理教室を開いており、
朝、三宅裕司さんがキッチンに降りて行くと
夫を紹介しようとして臆面もなく奥さんはこう言った。
「あそこが立っているのが私の夫です。」
  ※ 正解:「あそこ【に】立っているのが私の夫です。」

子供が奥さんに言いました。
子供「犬飼いたいんだけど。」 
奥さん「馬鹿、犬なんて飼ったら誰が始末するのよ!!」
  ※ 正解:「馬鹿、犬なんて飼ったら、誰が【世話】するのよ!!」

 夫婦で口論になって、部屋を出ようとした奥さんが
「どいてよ!」と言おうとして「抱いてよ!」

 ものすごく儲けているお坊さんの噂話をしていて
「ほんとに坊主丸坊主ね」
  ※ 坊主丸儲けのこと

 ガソリンスタンドに寄り、
「ガソリン満タンで♪」と言おうとした奥さん、笑顔で一言。
 「マソリンガンタンで♪」
しゃぶしゃぶ食べ放題に行った時に普通のメニューを出されて一言
「すいません、ここ食べ食べしゃぶ放題の店じゃないんですか!?」

和式の花嫁さんを前にして「まあ、きれいな南京玉すだれね」
  ※ 「文金高島田」を言い間違い。

「同じ釜の飯を食う」と「同じ屋根の下に住む」、が混じって
  「同じ釜の下に住んでるんだから」と言い間違い。

 義母に手紙で「暮も近づきまして」を
 「墓も近づきまして」と書き間違い。

歯医者に行って診察台に座ったところ
「それじゃ、口紅を拭いてください」と云われて口笛を吹いた。

 凄く嬉しそうに帰ってきた奥さんの一言。
「ゴルフのメッタ打ちに行ってきたの~♪」
  ※ 正解:「ゴルフの打ちっ放しに行ってきたの~♪」

  旅館を予約する時チェックインの時間を尋ねようとして
「ベッドインは何時ですか?」

 源泉かけ流しを確認しようとして「源泉たれ流しですよね?」

霞ヶ関はどこにありますか?」
  ※ 霧ヶ峰が正しい。

子供に対して
「誰の為にご飯食べられているの!」
  ※ 「誰のおかげで」が正しい。

夫婦でハワイに行ったとき、あちらの税関をとおる前、
旅行目的を聞かれるから
『sight seeing』とこたえればいい」
「えー。わたし、そんな難しい単語おぼえられない」
  ※ 「うーん、そうだな……そうそう

 夫婦喧嘩をしていて「それは、コッチの言う台詞よ」という
ところを 「それは、ソッチの言う台詞よ!」

「十中八九」と言おうとして「四十八手」と言ってしまった。


▼ 結婚当初、‘お品が良い?’家内が上から目線で私に、
「言動は乱雑で粗暴!」と、詰られ「本当に大学を出ているの?」
と帰省した折に、倉庫保存の卒業証書を提示せらされる羽目に…。 
三宅夫人の天然ボケは、50数年の読書習慣のないと仮定をした
私自身の言動は、然もあらんと聞こえてくる。それにしても、普段、
何処にでも有りそうな間違いのところが面白い。
                      ~つづく
・・・・・・
3560, 「プレイボーイの人生相談 1966-2006」ー2
2010年12月24日(金)
 ー 今東光、今でも一言一言が光っているが、さすが福田和也の評である。
 怖いものは何もない今東光の毒が、薬の役割?を果たすことを自分がファン
としての読者だったから熟知している。鎌倉の円覚寺の管長の朝比奈宗源と
大喧嘩した逸話は次回に取り上げるが、何をしても、言っても、それが
通用するからよい。「プレーボーイ」の読者層の悩みの大半は過剰な性欲。
この本の過半数は、その類の悩みに対し、毒に対し毒を持って制する回答をする。
回答者は、ある意味でユングフロイトが仮面を被って悩みに答えている? 
そんな上等でないとしても、男なら誰もが抱えている大問題。 ある意味で、
有名人が異常?性欲者という告白をして、同レベルで答えるから共感する。
 ▲ 今東光についてー福田和也 
≪ 今東光は、スゲェ。 中学生の時に、週プレで、その核爆発的連載を読めた
 ことは、今ままでの生涯のなかでも、飛び切りの幸運だと思っている。 
谷崎潤一郎、ただ一人の弟子。谷崎はバカが嫌いで、無教養な奴を許さなかった。
今東光にそれだけのアタマがあった。とはいえ、中学を三つクビになって、
そのままというのも立派な学歴。 って、そのままという立派な学歴。
そのうえ乱暴者でね、いつも仕込み杖をもってあるいて、喧嘩は殺す気で
やらなきゃ、が信条。自宅の一階に右翼のテロリストたち、二階に共産党
運動家をかくまっていたという。左翼が二階なのは、逮捕された時の扱いが
厳しいから、少しでも逃げやすいほうへ、という配慮。戦前の話だ。
親友が川端康成。で、当時の文壇の大ボス菊池寛とケンカをして、
バカらしいっていって比叡山にいって、大僧正になった。菊池が死んだら、
また筆をとって、ベストセラーを連発。しかし、この相談にはシビれたねえ。
もう載せられないだろう、こんなの。十七のバーテンが、十六のホステスと
デキて、子供が出来たからどうしようという相談に、そんなもん、タネも畑も
悪いから、堕しちまえ、だもの。坊さんの云うことじゃないよ。面白い。
老人ホームに努めている男には、横着なジジイどもなんざけっ飛ばせ、だし。
青春の悩みをうちあける女学生には、一発ヤラセロだからね。
「よく女に手をだして、女にゆすられたり、親からねじこまれたりとか、
若気のあやまちで、とかいろいろいうけど、そんなもの、あやまちでもなん
でもありゃあしねえ。しかし、やらなかったことこそ、若気のあやまちだね」
だと。良いこというよなあ。≫ ー やらなかったことこそ、過ちか~。
下半身が衰えてくると尚のこと思う? 息子に悪いことをしたと!