閑話小題 ~面白いAI化の現象

f:id:horii888888:20141003221112j:plain

f:id:horii888888:20190518052714j:plain

f:id:horii888888:20190518052654j:plain

    * セルフ化は止まることなく
最近、人手不足のためか、更なるセルフ化が進んでいる。現場の人手不足だ。
 10数年前に、新潟駅近くの小学校跡地に図書館がオープンしたが、そこは、
半数がセルフ読取の受付であった。ちなみに長岡の自宅近くはセルフ方式は
取入れてない。数年前から、スーパーでもセルフレジが取入れられ、思いの外、
多くが利用している。ロボット化といえば、回転寿司。受付がソフトバンク
人型ロボットのペッパー。一年程前から『受付け』を始めた。
<「何名様ですか」「テーブル、カウンターどちらですか」「受付席にどうぞ」>
注文はタッチパネルで、声優・野沢雅子が訛った声で「かしこまりました」と…。
毎週通っているシネマ館もそうだげ、何故か、自動受付に並ぶ人は少ない。
 以前も取上げたが、< AI(人工知能)が人類の知能を超え、制御できなく
なるときのことを、技術的特異点=シンギュラリティというが、コンピューター
チップの性能は1.5年ごとに約2倍進化し、計算上、この技術的特異点2045年
訪れるとする学説がある。> 人知を超えたAIが誕生し、進化続ける先は定かで
ないが、「今後10年〜20年間で人口の半分の仕事が人工知能に取って代わる」と、
野村総合研究所は分析結果を出している。 
 ~先日のNHKのTVレポートによると~
<◉ 技術革新により仕事を失った例は今に始まったことではない。
 歴史を見ても 近代化や社会構造の変化によってさまざまな職業が姿を消した。
たとえば自動車や交通の発達により、人力車やオート三輪車の運転手は昭和30年頃
には東京からなくなったと言われます。また鉄道システムの発達では、切符切りの
鉄道改札員やモノレール運転士が、通信システムの発達で、有線電信オペレーター
や電報局員が、印刷・DTP技術の発達では原稿に合わせて活字を拾い集める文選工
がそれぞれのタイミングで職を失いました。
今でも電子書籍の発達により文字は紙からデータで読まれることが多くなり、
出版業界は斜陽と指摘されます。しかし新たに自動運転車やスマートフォンアプリ
開発などの雇用が生まれたように、失われる雇用よりも、新たな雇用をどう創出
するかを考える段階にあるのではないでしょうか。
◉ カジノホテルの従業員たちがAI・ロボットに仕事を奪われることを危惧し、
大規模なデモを展開。アメリカでは、ホテルなどのサービス業や農業、金融業と
いった様々な分野にAIやロボットが進出し、人間の雇用に置き換わっている。
中国もまたAIやロボットによる自動化を積極的に進め、無人スーパーや無人
宅配便などが続々と誕生している。その激しいうねりは、日本にも押し寄せている。
大手銀行が昨年発表した大規模なAI導入と従業員削減のニュースは、日本中の
金融関係者に衝撃を与え、多くの人が転職の道を探り始めた。AIやロボットが
幅を利かせる近い未来、私たち人間はどのようにして生きていけばよいのか? 
知恵を振り絞って考える。>

追: 『技術的特異点』とHP内検索を入れると、これまで多くテーマにしていた。
これらを熟読すると、以前の自分は、現在の自分とは違うということ。ならば
書き残さない方が良いのかもしれないが… 毎日、読返す度に自分でも驚く。 
自らを省みるには、魂、心の合せ鏡にうってつけ… だが失うことも多い。

 

・・・・・・
2019/05/03
閑話小題 ~AIについて
    <「AIが人間を殺す日~車、医療、兵器に組み込まれる人工知能
                        小林雅一(著) >
 最近の情報機器の進化には目をみなることが多々ある。数年前に、居間
から寝室に移住空間の主体を移動してきたことは、何度もテーマにしてきた。 
廊下を挟んで対角にある仏間の書斎コーナーのパソコン前の空間を加えると、
一日の三分二に近い15時間は「奥の院」に在住している。そこでネットTVと、
録画した映画・ドラマと、旅紀行、各種の講演や、YouTubeで動画サーフィン
などに没頭する。そこは現実社会とデジタル映像の世界が交差する不思議な
空間でもある。AIが人間をコントロールする可能性がある「2045年問題」
 奥の院では睡眠以外の時間は情報端末で、コントロールされている。
  
  ~Amazonの内容紹介より~
≪   ◉ 誰も言わない「一番の脅威」 ◉
 飛躍的な進化を遂げる人工知能(AI)。明るい未来が語られる一方で、
「AIに雇用が奪われる」という見方や、超越的な進化を遂げたAIが人類を支配する
「二〇四五年問題」などのAI脅威論も少なくない。しかし著者はむしろ、目前に
迫る危機として、車、医療、兵器の三つを挙げる。共通するのは、私達の命に直結
する分野であること。ここに今、最先端のAIが導入されようとしているが、中身の
見えないブラックボックスであるうえに、ときに暴走の危険性をはらむ。
 世界の制御権が人間からAIへと移譲されたとき、その先に見えるのは自ら判断
する機械・システムが人の命を奪う衝撃の未来。AIの真の脅威が明らかに! ≫
   ~読者、感想より~
・本書でキーワードとなるのは、「Human in the Loop」「Human out of the Loop」。
すなわち制御の輪の中に人間を含めるか、それとも人間を除外するかということで、
自動運転車でいうと、Googleなどが目指しているような完全自動運転車は
「Human out of the Loop」の思想に基づくものになる。今やAIの主流となる
ディープラーニングではビッグデータに基づきAI自身がある法則性の下でアウト
プット(判断や命令など)を出すが、その過程はブラックボックスでAIの開発者
でさえなぜそういう判断になったのかを理解することができない。AIの判断が
統計・確率に基づくものである限り、現実世界との微妙な誤差により誤った判断
をする危険性があることを著者は指摘しており、自動車や医療分野など判断が
人の生死に関わる分野では「Human out of the Loop」は危険であると論じている。
一方、半自動運転車のように人間の関与も含める形の場合は、どこまで人間が
運転に注意を払わなければならないか曖昧な点が問題、実際に実用化されている
半自動運転車の死傷事故の分析では「ドライバーの混乱」が事故の主な原因と
されている。ということで、AIの判断にどこまで人間が関与するかは難しい問題
であるが、急速な勢いでAIの開発と応用が進んでいる今こそ社会全体で考えて
いかなくてはならないことは間違いないであろう。
・本書では、主にAIの技術的な面に焦点を当てて論じているが、基本的にAIの
判断過程がブラックボックスでしかもIoTで様々なAI搭載機器がネットにつながる
時代では、悪意を持った個人やテロリスト、国などによる脅威もどんどん高まって
いるだろう。自動運転車搭載のAIに外部からの操作で誤作動をさせて事故を起こす、
医療分野で治療を支援するAIのプログラムを操作して誤った治療方針を提示させ
結果患者を死亡させるといったケースがまったくあり得ないことではない時代に
なりつつある。AI搭載の兵器がテロリストなどの手に渡った際の脅威は言うまでない。
こういったケースも想定した上で、AIの信頼性を更に高め、悪用を防ぐ方策を
考えていくことが特に人間の生死に直結する分野への応用においては重要であろう。

▼ AIといえば、最近、コマーリャル等で、見かける『ポケトーク』。
 翻訳は、端末ではなくクラウド上のエンジンを用いている。そのため、言語
ごとに最適な翻訳エンジンが活用できる。 従来のオフラインの翻訳機ではなし
えない高度な処理を実現している。これで海外旅行での会話の心配が少なくなる。 
 これをみて、直ぐに考えついたのが『ポケフレンド』。何かを思いついたとき、
話しかけると、即座に、自分では考えつかないレベルの面白い考えを自動的に
伝えてくる機能の端末…。そう遠くない内に、こんなのが出てきたら、如何なる? 
これは思考AI、いや思考サイボーグである。協働ロボットならぬ「協考AI」。
もっとも、グーグルの検索機能も、その類。 自宅の2台のTVはソニーだが、
パナソニックのTVは、音声で直接呼びかける機能と言うが…

 

・・・・・・
2019/04/07
閑話小題 ~即席・ショートショート -2
   * 10年後の「技術的特異論者」の呟き
 今から十年前の、この随想日記を紹介しよう。 
73歳まで生きていようとは思わなかった。成るほど「死にぞこない」
である。しかし、際なればこそ、情報機器の進化の御蔭で、技術的特異の現象を
味合うことができた。それにしても、これほどとは… 

≪ まさか、83歳まで生きようとは… そして、10年前の、この文章を読もうと
 思ってもみなかった。一年近く前に1万テーマを書上げた。これらの内容を
同月同日に読返すことで、脳の活性化が出来ていた。 老いるとは、老いという
病気が重症化をしていくことでもあった。 じゃあ、生きていて良かったかと
言われれば、「実に良かった」。 世界は日々変わっていく。10年前に、
「技術的特異点」が2045年と言われていたが、既に、到達してしまった? 
今では世界は、AIの判断を最大限に徴用する風潮になっている。そうするしか
ない! 正しいのだから。身体は老化で動きにくいけどね、小さなロボットに、
これまで書いた随想日記をインプットすると、その時の気分に応じて、呼出し
てきて、その関連映像を、自動的にゴーグルに360度の視界に呼出してくれる。
嗅覚、味覚も、脳の神経を刺激することで再現できるとは…  
 自分の過去も、例えば20歳の1966年の映像が、瞬時に次つぎと現れる。
それは、10年前でも可能だったけどね。 当時、ドローンって有っただろう。
あれがAI化して進化して、配送の世界を激変させたの。自動車のAI化の技術が、
様ざまな分野に応用されてね。何でも自動化されて、人間を駆除したしまって。
通貨も今では、多くはネット決済。仮想通貨も当り前だもの。無用階級の
人たちが殆ど。何もできない… 誰の責任でもない。生まれが悪かっただけ。
当時、生命誕生から40億年来の革命って書いていたでしょ。まったく、その
とおりになってね。 情報化って、何もかもが、直に評価され晒される。
この時代、物語化する能力が重要になってね。 何とか、それで昔を語っている
から、娑婆?に繋がってるし。 ≫

▼ 即席のショートショートだが、10年後の視点からの独り語りは疲れる。
 8割かたは生きていないだろうが、死損なって、読返したら何と思うか。
以前、みた映画 「LUCY/ルーシー 脳が覚醒した女 」を想いだした。
【 ごく普通の生活を送っていた女性ルーシーは、台北のホテルでマフィアの
 闇取引に巻き込まれてしまう。マフィアは人間の体内にある物質を埋め込み、
その人間を海外に送り出すことで物質の密輸を行おうとしていたが、ルーシー
の体の中でその物質が漏れ出すアクシデントが発生。その影響により、普通の
人間なら全体の10%しか機能していない脳の機能が、徐々に覚醒していく。
脳の覚醒率が上がるに従い、超人的な力が解放されていくルーシーは、自分と
同じような人間を二度と生み出さないためにも、マフィアの計画を阻止するため
に動き始める。 …覚醒度が進んだルーシーは、他人の肉体、磁波、電波の制御
が可能になり、量子物理学、応用数学を含めた膨大な知識を脳にインプットし、
細胞核の無限の可能性を体感するようになります。】
 恐らく、このままの生活習慣を10年間も続け、情報機器の進化に馴化すると、
ヒロインのルーシーの数十分の一まででないとしても、脳力は、現在と比べて
数倍、数十倍にアップするのでは? それが世界中の人々ともなると… 
考え合わせると、人類の、そう遠くない未来に悲観的になる。
アッラーの御望みで、一度、清算を…>などと考える輩が出てくる可能性が。

・・・・・・
2019/04/04
技術的特異点
   * <2045年、技術的特異点> 再び!
 元号のキーワードでネットサーフィンをしている過程で、次期天皇が81歳位
まで在位なら、その時節が2045年。とすると、令和の25年は、シンギュラリティ
特異点)の『2045年問題』が最重要問題のテーマ。 一年一年の科学技術が
もたらす情報機器の進化が社会を根底から激変する時代。それが社会的大問題
を生じることになる。知れば知るほど恐ろしくなる。
 8年前の65歳から有り余る隠遁生活の中で、留まることのない情報端末の進化
を目の当たりにし、10年後の先読みなど到底、不可能。それもAIの進化など想像
を遥かに超えた領域。あと2年と割切っていたが、あと7年を目安に切替えた方が、
面白そうと、ここにきて思うように…。
 この問題をテーマに2016・12月に数回、書いてあった。(後でコピペ)
これは、その補完の内容。 読返し、改めて考えさせられた。
特異点を理解して、自分の人生になにがもたらされるのかを考え抜く人を、
特異点論者」というが、老化の胸突き八丁を乗越えて、少しでも、その一端
になりたいが… 少し早く生まれてしまいましたか。 「資産階級」に対する
「無産階級」を捩ったような「無用者階級」が新たに生まれてくる。
その逆は、「ホモ・デウス」、超人類の誕生。人工知能とバイオテクノロジーで、
人類は神に昇格する。乗り遅れた人間は、格差が進み就労不能な、欲望すらAIに
支配される無用者階級の誕生である。復習を兼ねて改めて、その予測をみると…
【  ーレイ・カーツワイルの予測ー
 2045年問題とは西暦2045年にコンピューターの能力が人類を越えるという予測
があり、それによって起こるさまざまな問題のこと。人工知能(AI)が自らを規定
しているプログラムを自身で改良するようになると、永続的に指数関数的な進化
を遂げる。この結果、ある時点で人間の知能を超えて、それ以降の発明はすべて
人間ではなく人工知能が担うようになり、それ以降の進歩を予測できなくなる。
(人間がいくら考えても想像ができないレベルに達する。)   
  ―ヒューゴ・デ・ガリスの予測―
オーストラリアの人工知能学者 デ・ガリスは、人工知能は急激に発展して、
シンギュラリティが21世紀の後半に来ると予測。その時、人工知能は人間の知能の
1兆の1兆倍(10の24乗)になると主張している。デ・ガリスは、この人間の脳の1兆
の1兆倍の能力をもつコンピューターは、将来、角砂糖1個くらいの大きさになる、
と言っている。それを人間に貼り付けると、人間の知能は10の24乗倍になる。
 ※人間の脳の細胞は10の11乗個あるといわれている。ひとつの脳細胞から
シナプス(神経細胞神経細胞の接合部)が1万本(10の4乗)でているとして、合計
10の15乗本。それらが10ヘルツ、つまり、1秒に10回スイッチングすれば、1秒間に
10の16乗回演算できる。それが人間の脳の性能とみなせる。将来のコンピューター
が10の40乗で、人間の脳が10の16乗。 この違いが、10の24乗倍、すなわち、
1兆の1兆倍になる。】

▼ プロ野球のイチロウ、大谷、そして将棋や囲碁の天才少年・少女が現に現われ
 出ている。これは親がかりで出来てくる。内には大きな谷底を抱えているが、
それより、その高みから見える世界は格別の筈。
 〔 上をみればキリがない。下をみれば底がない。横をみれば情けない 〕
なんて悠長な言葉が死語になる。殆どが「無用者階級」の方が、生き易そう?
 <何か奇跡的なほど良い時代を味うことが出来て、得した?ようだ>
・・・・・・
2018/05/30
読書日記 ~かなえた望みは‘余韻’にすぎない ~1
           『人工超知能が人類を超える』台場 時生(著)
   * 人工知能が人類を超える
 情報化社会の現在地を知るに丁度良い本である。現時点から人生を振返ると、
多くの節目があったが、父親が亡くなり、その直後に結婚、創業に踏み込んだ 
27、8歳と、母親が亡くなった51歳の頃。PCにWindows95が売出されて数年経った
頃。ネット社会の到来に、取残されないよう四苦八苦していた。その数年後の
2001年の春、近くにPC教室がオープン。個人HPの作成に入った。時代も、会社も、
私自身も何やしら大きな変り目にあることに気づいていた。2001年は21世紀の
幕開きの年で、ニュー―ヨークの9・11テロが、その道標になる。
ムーアの法則<2年後に2.52倍、5年後に10.08倍、7年後に25.4倍、10年後に
101.6倍、15年後に1024.0倍、20年後に10000倍…> は止まることなく、現在も
続いている。そして、それが人工知能、ロボット化、タブレットPC、スマート
フォンなど、身近な生活分野でも目立つようになってきた。20年、いや10年前、
現在のネット社会の有様や、ドローンを誰も予測できなった。逆に10年、20年後
の予測は不可能だろう。  
  《内容紹介》
人工知能の激しい開発競争と急速な進歩、その後にやって来る開発者(人間)を
嘲笑するかのような〝シンギュラリティ(技術的特異点)〟の世界。
シンギュラリティとは、科学技術進化のスピードが、人類の予測が不可能な
までに高速化する状況(その時点)を言い、それが2045年あたりに生じるとされる
ところから「2045年問題」とも呼ばれる。これは人類文明としての科学技術の
進歩が、人知を逸脱した特異な状況であり、「機械が人間の仕事を奪う」と
いったレベルをはるかに超える問題であるという議論もある。
 それは本当にやって来るのか? やって来たときに人類はどう生きるのか?
ロボット工学者が生物進化、技術進化に遡って説き起こす人類近未来の物語。
なお、「人工超知能」とは人間が製造した人工知能を超えた存在であり、
それは人工知能が作った人工知能、つまり機械が製造した機械のことを言う。
  
  《著者の言葉》
 本書は技術的特異点の問題を中心に、人類の未来のあり方を議論した本。
近年この問題に関連して、人工知能の開発の是非が議論されるようになってきた。
人工知能が人間の仕事を奪うのではないか、またさらには人工知能と人類が対立
するのではないか、という話がよく聞かれます。
 私は大学でロボット工学の研究に携わっていることもあり、以前から人工知能
ロボットと人間との関係性、またそれらが導入された後の社会について強い関心
をいだいてきました。本書はこの問題に対する私なりの答えをまとめたものです。
 本書の目的は「人類史と人工知能、ロボット、特異点の問題を一体的に捉え、
人類の過去から未来までを総括する」というものです。
人工知能、ロボット、特異点問題が私たちの未来に及ぼす影響、そこで生じる
 問題、解決策などをわかりやすく、広く一般の読者に伝える。
 人工知能、ロボット、特異点の問題は、文系・理系を問わず、あらゆる人間の問題。
 一説には、人工知能が社会にもたらす影響は、原子力技術以上だとも言われています。
人工知能、ロボット、特異点問題を考えるためには、人類や生物の進化史と
いった大きな観点から議論する必要がある私たちがこの問題と向き合う場合、
「人類700万年、さらには約40億年という生物の進化史から見た時に、特異点には
どのような意味があるのか?」、さらには「生物や人類の生きる意味は何なのか?」
「私たち人類の最終的な未来に何を求めるのか?」といった根源的な議論にまで立ち
返る必要があります。

▼ 私にとって幸運は、2001年5月に個人HPをたちあげ、17年、継続出来たこと。
 その結果、これをベースに、ネット社会のベースをつくれた。あくまで対自
としても、ベースになっている。書斎コーナーのPC前と、居間ではタブレットPC
新たな知識、経験そのままを、ネットに物語化しパッケージしてアップをすれば、
後は、内部検索で、それを気楽に拾えるのは私にとっては、革命的ツール。
何はともあれ、「しょうがない、これが私以外何ものではない」のだから。 

追: 同月同日分の過去文を貼りつけようとして気づいた。今日は父親の命日だ。
 45年経過した。時代も、私も、まるで変わってしまった。もう父親より三年も、
長生きをした。死ぬまぎをまで「あと三年生きたかった!」と、言っていたが…
 
――――
2016/12/02
大格差 ~書評
       ー「大格差:機械の知能は仕事と所得をどう変えるか」
                      タイラー・コーエン (著)
 一月ほど前に、<技術的特異点『人工超知能が人類を超える』台場時生著>
の書評、【2045年問題=汎用人工知能、あるいは「強い人工知能」や人間の
知能増幅が可能となったときに起こるとされる出来事であり、ひとたび優れた
知性が創造された後、再帰的に更に優れた知性が創造され、人間の想像力が
及ばない超越的な知性が誕生するという仮説。すなわちこのままの人工知能
進化し続けれると、2045年が『技術的特異点』の年になる。】を書いていた。
 この書は、この論の延長上にある。これらの周辺産業などに従事した人は、
よりリッチになるが、単純作業のワーカー層や中間層の仕事はロボットなどに
置換えられて、一部の人たちに総取りをされる時代の到来を論じている。
   ~まずは、Amazonの内容紹介~
《 * テクノロジー失業に陥らないために何をなすべきか?
 近年の世界的富裕層と貧困層の格差拡大の根底には「経済のグローバル化
「テクノロジーの進化による生産性の向上」「停滞した産業と活力のある産業
の二極化」という抗うことのできない変化がある。
 本書は、飛躍的な進化を遂げるテクノロジー=機械の知能に注目し、技術革新
が未来の雇用・所得・ワークスタイルに与える恐るべき影響を徹底検証する。〉
  ~書評の書込みには、
《 チェスでコンピュータと協業できる人が最強になるという例えがきわめて
説得的な論理を展開している。そして、人々は、大きな政府福祉国家よりも、
自分の可処分な金を保持する生き方を好むという点も説得的である。
大きな政府が、人々の幸せに奉仕するためには、官僚機構が民主主義の原則
に従って多数の市民に奉仕する公僕で構成されなければ不可能である。現状は
原子力ムラ、土建ムラ、安保ムラなどの特定利権組織に国民の富が浪費される。
日本に多額の税金を市民の幸せのために使う官僚機構が実現できるとは思えない。
高福祉社会は北欧の市民社会・官僚機構だからこそ成功しているのだ)
《 60年代・70年代という中流層が厚かった時代が特異な時代であって、
中世のように「格差が大きい時代」に落ち着く(P.303)の説明も納得できる。
日本でも、第二次大戦以前は過半数の農業従事者の間に地主-小作関係、都市
でも少数の経営層(ホワイトカラー)と多数のブルーカラーがいた。
その階層が、生まれや幸運によって位置づけられていたのが、機会は均等に
与えられていて、あとは本人の集中意欲の有無によって成否が分けられる社会
になる、ということも納得できた。
その他、政府の財政不均衡も解決しないだろうという予測も説得力がある。
総じて、平易に洞察を説いているからこそ、力がある。現実を見るにつけ、
パンとサーカスの時代は古今東西不変なのかと思ってしまう。 》
――
▼『自動運転車』が、そう遠くない未来に可能とは今でも信じられない。
 これを世界中の大企業、政府が全力をあげ取組みだしたという。運転には
あらゆる情報判断が必要だが、それに向けた知能を開発するプロセスで想像
を絶するノウハウが開発される。その応用が、職場レベルに降りてくる。
コスト面からすると、明らかにロボットが人間より効率が良くなる。とすると、
30年先でなく、年々、時代が激変することに。そして、現に激変している。
気づかないのは99・9%の人たち。 その一人が「私!」 今さら遅いか!

――――
5717,技術的特異点 ~①
2016年11月09日(水)
         『人工超知能が人類を超える』台場時生・著
  * 2045年が『技術的特異点』の年
 図書館で借りた本に「技術的特異点」たる言葉があった。
NHKスペシャルで、昨年の1月に『ネクストワールド』の5回シリーズで、
このテーマを取上げていたとあったので、早速、Youtubeで見てみた。
番組では2045年の世界が、どのようになっているかを予測し、ドラマ仕立て
に構成をしていた。例えば、平均寿命が100歳になっているとか、人間より
はるかに賢いバーチャル犬が、ドラえもんのように我々の生活をサポート
してくれたり、アンドロイド(人間型ロボット)が会社で働いたりしている。
 ~「技術的特異点」を‘ウキィペディア’で検索すると、以下のとおり。
≪ 技術的特異点、またはシンギュラリティとは、人工知能が人間の能力を
超えることで起こる出来事とされ、テクノロジーが急速に変化し、それにより
大な影響がもたらされ、人間の生活が後戻りできないほどに変容してしまうと
する未来予測のこと。未来研究においては、正確かつ信頼できる、人類の技術
開発の歴史から推測され得る未来モデルの限界点と位置づけられている。
 =概要[編集]
技術的特異点は、汎用人工知能、あるいは「強い人工知能」や人間の知能増幅
が可能となったときに起こるとされている出来事であり、ひとたび優れた知性が
創造された後、再帰的に更に優れた知性が創造され、人間の想像力が及ばない
超越的な知性が誕生するという仮説である。 フューチャリストらによれば、
特異点の後では科学技術の進歩を支配するのは、人類ではなく強い人工知能
ポストヒューマンであり、従ってこれまでの人類の傾向に基づいた人類技術の
進歩予測は通用しなくなると考えられている。
 この概念は、数学者ヴァーナー・ヴィンジと発明者でフューチャリスト
レイ・カーツワイルにより初めて提示された。彼らは、意識を解放することで
人類の科学技術の進展が生物学的限界を超えて加速すると予言した。
ここで意識の解放を実現するさまざまな方法が提案されている。カーツワイル
はこの加速度的変貌がムーアの法則に代表される技術革新の指数関数的傾向に
従うと考え、収穫加速の法則と呼んだ。 特異点が現実化するかについては議論が
続いているが、多数の人がこの予測を肯定的に捉え、その実現のため活動している。
一方で、特異点は危険で好しくなく、あってはならないと考える人々もいる。
実際に特異点を発生させる方法や、特異点の影響、人類を危険な方向へ導く
ような特異点を避ける方法などが研究されている。≫
▼ 東京下町に住む従兄が、地元の従兄の通夜の御斎で、話すには、
『私は84歳で進行ガン。あと10年後に生まれたかった。これからの10年が、
一番面白いのに。現在4Kビデオに凝っていて、三台を持っている。私の一生は、
写真・映像を写し撮ることに特化してきた。4Kで一度撮ったビデオを4kTV
で見ながら、ベストの一瞬を切取りとった写真が何とも良い。ドローンに、4K
ビデオカメラを乗せて自然を思う存分、撮りたい・・』と、目を輝かせながら
語っていた。 技術の進化が留まることなく続いている一コマの事象になる。
 
――――
5724,技術的特異点 ~②
2016年11月16日(水)
         『人工超知能が人類を超える』 台場時生・著

 カーツワイルの技術的特異点について、さらに知りたいので、
ネット検索すると、以下のようにあった。

≪・「特異点とはなにか。テクノロジーが急速に変化し、それにより甚大な
 影響がもたらされ、人間の生活が後戻りできないほど変容してしまうような、
 きたるべき未来のことだ。それは理想郷でも地獄でもないが、ビジネス・
 モデルや、死を含めた人間のライフサイクルといった、人生の意味を考える
 うえでよりどころとしている概念が、このとき、すっかり変容してしまう。
 特異点について学べば、過去の重大な出来事や、そこから派生する未来に
 ついての見方が変わる。特異点を正しく理解できれば、人生一般や、自分自身
 の個別の人生の捉え方がおのずと変わるのだ。特異点を理解して、自分自身の
 人生になにがもたらされるのかを考え抜いた人を、「特異点論者」と呼ぼう。」
・「特異点~人間の知能が、非生物的知能と融合して、何兆倍も拡大するとき~
 が これから数十年の間に到来する」
・「2030年代初めのコンピューティングの状況は、特異点ではない。
 まだ、われわれの知能を根底から拡大するまでには至らないからだ。
 しかし、2040年代の中盤には、1000ドルで買えるコンピューティングは
 10の26乗cpsに到達し、一年間に創出される知能(合計で約10の12乗ドル
 のコストで)は、今日の人間の全ての知能よりも約10億倍も強力になる。  
 ここまでくると、確かに抜本的な変化が起きる。 こうした理由から、
  特異点― 人間の能力が根底から覆り変容するときは、2045年
 到来するとわたしは考えている。 非生物的な知能が2040年代半ばには
 明らかに優勢を占めるにしても、われわれの文明は、人間の文明であり
 続けるだろう。生物を超越はするが、人間性を捨て去るわけではない。」≫
 ――
▼ 現在でも、その一端をみることが出来る。2045年といえば29年後とすると、
29年前の1987年から現在を予測できただろうか。現実はSF学者でも想定外。
ソ連連邦と東側の共産圏の崩壊。中国の実質資本主義化。中東の戦乱。
IS国というSF小説並みのテロ組識の発生と、地域支配と主要都市への攻撃。
それらの背景の一つが情報革命。最新の情報機器が安価に一般大衆が手にする
時代の到来。これを遥かに超えたテクノロジーの進化が、想像を絶した世界に
変化させていく。それ以前に、世界が消滅?考えただけでも恐ろしいが、面白い?
 あと10年、特異点に近づいた世界をみたくなってきた。

――――
5725,技術的特異点 ~③
2016年11月17日(木)
            『人工超知能が人類を超える』台場時生・著
  * 生物的進化のゴールは「手、口、頭の獲得!」
 ここで、<生物的進化のゴールは「手、口、頭の獲得!」>という。
現時点の具体的ゴールの一つが、スマートフォンと、ネットを如何に使い
こなすかにある。情報機器と、ネットシステムのとどまることのない進化に
日々に驚いているが、これが最近、加速を始めている。
  ~その辺りを要約すると~
特異点問題を考える際に重要なことは、人工知能開発だけに的を絞って議論
するのではなく、人類や生物の進化といったより大きな観点から議論を行うこと。
例えば「人類700万年の進化史から見たときに、技術的特異点にはどのような
意味があるのか?」「人類の生きる意味は何なのか?」、さらに「私たちは
人類の最終的な未来に何を求めるか?」といったような哲学的かつ根源的な
議論にまで立ち返る必要があります。
 そこで、宇宙の始まりから現在に至るまでの進化の過程を振り返り、
その中で「生物進化におけるゴールとは何か?」について考える。
本書で、「手、口、頭」を獲得が生物進化における一つのゴールとみなす。
・外界を操作できる「手」を獲得することで道具を操り、
・多彩な音を出せる「口」を獲得することで言葉を話し、
・高い「知能」を獲得することで文明社会を築けるようになった段階で、
 生物学的な意味での進化はその役割を終えると考えます。
このゴールを迎えたといって生物的進化が止まってしまうわけではなく、
「生物的進化から次の進化へと移行するための切符を手にする」という意味で、
ここでゴールという。人類の祖先は、サルから新人類(ホモ・サピエンス
へと進化する過程で、これらの形質を獲得した。特に脳の容量が、猿人、原人、
旧人、新人となるにつれて徐々に肥大化していった。そして、最終的に、
その3つを揃えた人類が地球上で最初に文明のドアを叩くことが出来た。
ちなみに、3万年前まで生きていたネアンデルタール人が、新人のように
高度の言語を話せなかったという理由そのもので、絶滅してしまった。》
――
▼ この3つ能力が拡大した、止まることなく飛躍した人工超知能が、29年後の
特異点を過ぎると、その超能力は人知の知ることが出来なくなる。それゆえに、
「どのようにコントロールするか?」という哲学的問題になる。
この程度のレポートでも、私の能力からして、PCとネット環境がなければ、
15年間も書き続けることは不可能。公開で質の劣化を防ぎ、習慣化をすることで
何とか維持してきた。私にとって、外部脳化でもある。ところが、サーフィンを
していると、最新機器を使った、頭とセンスの遥かに良いブログを見つける度に、
深く溜息をついている。まだ、それに気づいだけマシと自らを慰めている。
 私の現時点の生物的進化のゴールは、このブログの、「手、口、頭の獲得!」