つれづれに

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 二週間ぶりのシネマは『レプリカズ』。これが面白い。
しかし、シリアス過ぎて、直視できない年齢でもある。 




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2018/05/30
読書日記 ~かなえた望みは‘余韻’にすぎない ~1
           『人工超知能が人類を超える』台場 時生(著)
   * 人工知能が人類を超える
 情報化社会の現在地を知るに丁度良い本である。現時点から人生を振返ると、
多くの節目があったが、父親が亡くなり、その直後に結婚、創業に踏み込んだ 
27、8歳と、母親が亡くなった51歳の頃。PCにWindows95が売出されて数年経った
頃。ネット社会の到来に、取残されないよう四苦八苦していた。その数年後の
2001年の春、近くにPC教室がオープン。個人HPの作成に入った。時代も、会社も、
私自身も何やしら大きな変り目にあることに気づいていた。2001年は21世紀の
幕開きの年で、ニュー―ヨークの9・11テロが、その道標になる。
ムーアの法則<2年後に2.52倍、5年後に10.08倍、7年後に25.4倍、10年後に
101.6倍、15年後に1024.0倍、20年後に10000倍…> は止まることなく、現在も
続いている。そして、それが人工知能、ロボット化、タブレットPC、スマート
フォンなど、身近な生活分野でも目立つようになってきた。20年、いや10年前、
現在のネット社会の有様や、ドローンを誰も予測できなった。逆に10年、20年後
の予測は不可能だろう。  
  《内容紹介》
人工知能の激しい開発競争と急速な進歩、その後にやって来る開発者(人間)を
嘲笑するかのような〝シンギュラリティ(技術的特異点)〟の世界。
シンギュラリティとは、科学技術進化のスピードが、人類の予測が不可能な
までに高速化する状況(その時点)を言い、それが2045年あたりに生じるとされる
ところから「2045年問題」とも呼ばれる。これは人類文明としての科学技術の
進歩が、人知を逸脱した特異な状況であり、「機械が人間の仕事を奪う」と
いったレベルをはるかに超える問題であるという議論もある。
 それは本当にやって来るのか? やって来たときに人類はどう生きるのか?
ロボット工学者が生物進化、技術進化に遡って説き起こす人類近未来の物語。
なお、「人工超知能」とは人間が製造した人工知能を超えた存在であり、
それは人工知能が作った人工知能、つまり機械が製造した機械のことを言う。
 
  《著者の言葉》
本書は技術的特異点の問題を中心に、人類の未来のあり方を議論した本。
近年この問題に関連して、人工知能の開発の是非が議論されるようになってきた。
人工知能が人間の仕事を奪うのではないか、またさらには人工知能と人類が対立
するのではないか、という話がよく聞かれます。
私は大学でロボット工学の研究に携わっていることもあり、以前から人工知能
ロボットと人間との関係性、またそれらが導入された後の社会について強い関心
をいだいてきました。本書はこの問題に対する私なりの答えをまとめたものです。
本書の目的は「人類史と人工知能、ロボット、特異点の問題を一体的に捉え、
人類の過去から未来までを総括する」というものです。
人工知能、ロボット、特異点問題が私たちの未来に及ぼす影響、そこで生じる
 問題、解決策などをわかりやすく、広く一般の読者に伝える。
人工知能、ロボット、特異点の問題は、文系・理系を問わず、あらゆる人間の問題。
一説には、人工知能が社会にもたらす影響は、原子力技術以上だとも言われています。
人工知能、ロボット、特異点問題を考えるためには、人類や生物の進化史と
いった大きな観点から議論する必要がある私たちがこの問題と向き合う場合、
「人類700万年、さらには約40億年という生物の進化史から見た時に、特異点には
どのような意味があるのか?」、さらには「生物や人類の生きる意味は何なのか?」
「私たち人類の最終的な未来に何を求めるのか?」といった根源的な議論にまで立ち
返る必要があります。

▼ 私にとって幸運は、2001年5月に個人HPをたちあげ、17年、継続出来たこと。
 その結果、これをベースに、ネット社会のベースをつくれた。あくまで対自
としても、ベースになっている。書斎コーナーのPC前と、居間ではタブレットPC
新たな知識、経験そのままを、ネットに物語化しパッケージしてアップをすれば、
後は、内部検索で、それを気楽に拾えるのは私にとっては、革命的ツール。
何はともあれ、「しょうがない、これが私以外何ものではない」のだから。 

追: 同月同日分の過去文を貼りつけようとして気づいた。今日は父親の命日だ。
 45年経過した。時代も、私も、まるで変わってしまった。もう父親より三年も、
長生きをした。死ぬまぎをまで「あと三年生きたかった!」と、言っていたが…


――――
2016/12/02
大格差 ~書評
       ー「大格差:機械の知能は仕事と所得をどう変えるか」
                      タイラー・コーエン (著)
 一月ほど前に、<技術的特異点『人工超知能が人類を超える』台場時生著>
の書評、【2045年問題=汎用人工知能、あるいは「強い人工知能」や人間の
知能増幅が可能となったときに起こるとされる出来事であり、ひとたび優れた
知性が創造された後、再帰的に更に優れた知性が創造され、人間の想像力が
及ばない超越的な知性が誕生するという仮説。すなわちこのままの人工知能
進化し続けれると、2045年が『技術的特異点』の年になる。】を書いていた。
 この書は、この論の延長上にある。これらの周辺産業などに従事した人は、
よりリッチになるが、単純作業のワーカー層や中間層の仕事はロボットなどに
置換えられて、一部の人たちに総取りをされる時代の到来を論じている。
   ~まずは、Amazonの内容紹介~
《 * テクノロジー失業に陥らないために何をなすべきか?
 近年の世界的富裕層と貧困層の格差拡大の根底には「経済のグローバル化
「テクノロジーの進化による生産性の向上」「停滞した産業と活力のある産業
の二極化」という抗うことのできない変化がある。
本書は、飛躍的な進化を遂げるテクノロジー=機械の知能に注目し、技術革新
が未来の雇用・所得・ワークスタイルに与える恐るべき影響を徹底検証する。〉
  ~書評の書込みには、
《 チェスでコンピュータと協業できる人が最強になるという例えがきわめて
説得的な論理を展開している。そして、人々は、大きな政府福祉国家よりも、
自分の可処分な金を保持する生き方を好むという点も説得的である。
大きな政府が、人々の幸せに奉仕するためには、官僚機構が民主主義の原則
に従って多数の市民に奉仕する公僕で構成されなければ不可能である。現状は
原子力ムラ、土建ムラ、安保ムラなどの特定利権組織に国民の富が浪費される。
日本に多額の税金を市民の幸せのために使う官僚機構が実現できるとは思えない。
高福祉社会は北欧の市民社会・官僚機構だからこそ成功しているのだ)
《 60年代・70年代という中流層が厚かった時代が特異な時代であって、
中世のように「格差が大きい時代」に落ち着く(P.303)の説明も納得できる。
日本でも、第二次大戦以前は過半数の農業従事者の間に地主-小作関係、都市
でも少数の経営層(ホワイトカラー)と多数のブルーカラーがいた。
その階層が、生まれや幸運によって位置づけられていたのが、機会は均等に
与えられていて、あとは本人の集中意欲の有無によって成否が分けられる社会
になる、ということも納得できた。
その他、政府の財政不均衡も解決しないだろうという予測も説得力がある。
総じて、平易に洞察を説いているからこそ、力がある。現実を見るにつけ、
パンとサーカスの時代は古今東西不変なのかと思ってしまう。 》
――
▼『自動運転車』が、そう遠くない未来に可能とは今でも信じられない。
 これを世界中の大企業、政府が全力をあげ取組みだしたという。運転には
あらゆる情報判断が必要だが、それに向けた知能を開発するプロセスで想像
を絶するノウハウが開発される。その応用が、職場レベルに降りてくる。
コスト面からすると、明らかにロボットが人間より効率が良くなる。とすると、
30年先でなく、年々、時代が激変することに。そして、現に激変している。
気づかないのは99・9%の人たち。 その一人が「私!」 今さら遅いか!
――――
5717,技術的特異点 ~①
2016年11月09日(水)
         『人工超知能が人類を超える』台場時生・著
  * 2045年が『技術的特異点』の年
図書館で借りた本に「技術的特異点」たる言葉があった。
NHKスペシャルで、昨年の1月に『ネクストワールド』の5回シリーズで、
このテーマを取上げていたとあったので、早速、Youtubeで見てみた。
番組では2045年の世界が、どのようになっているかを予測し、ドラマ仕立て
に構成をしていた。例えば、平均寿命が100歳になっているとか、人間より
はるかに賢いバーチャル犬が、ドラえもんのように我々の生活をサポート
してくれたり、アンドロイド(人間型ロボット)が会社で働いたりしている。
 ~「技術的特異点」を‘ウキィペディア’で検索すると、以下のとおり。
≪ 技術的特異点、またはシンギュラリティとは、人工知能が人間の能力を
超えることで起こる出来事とされ、テクノロジーが急速に変化し、それにより
大な影響がもたらされ、人間の生活が後戻りできないほどに変容してしまうと
する未来予測のこと。未来研究においては、正確かつ信頼できる、人類の技術
開発の歴史から推測され得る未来モデルの限界点と位置づけられている。
 =概要[編集]
技術的特異点は、汎用人工知能、あるいは「強い人工知能」や人間の知能増幅
が可能となったときに起こるとされている出来事であり、ひとたび優れた知性が
創造された後、再帰的に更に優れた知性が創造され、人間の想像力が及ばない
超越的な知性が誕生するという仮説である。 フューチャリストらによれば、
特異点の後では科学技術の進歩を支配するのは、人類ではなく強い人工知能
ポストヒューマンであり、従ってこれまでの人類の傾向に基づいた人類技術の
進歩予測は通用しなくなると考えられている。
 この概念は、数学者ヴァーナー・ヴィンジと発明者でフューチャリスト
レイ・カーツワイルにより初めて提示された。彼らは、意識を解放することで
人類の科学技術の進展が生物学的限界を超えて加速すると予言した。
ここで意識の解放を実現するさまざまな方法が提案されている。カーツワイル
はこの加速度的変貌がムーアの法則に代表される技術革新の指数関数的傾向に
従うと考え、収穫加速の法則と呼んだ。 特異点が現実化するかについては議論が
続いているが、多数の人がこの予測を肯定的に捉え、その実現のため活動している。
一方で、特異点は危険で好しくなく、あってはならないと考える人々もいる。
実際に特異点を発生させる方法や、特異点の影響、人類を危険な方向へ導く
ような特異点を避ける方法などが研究されている。≫
▼ 東京下町に住む従兄が、地元の従兄の通夜の御斎で、話すには、
『私は84歳で進行ガン。あと10年後に生まれたかった。これからの10年が、
一番面白いのに。現在4Kビデオに凝っていて、三台を持っている。私の一生は、
写真・映像を写し撮ることに特化してきた。4Kで一度撮ったビデオを4kTV
で見ながら、ベストの一瞬を切取りとった写真が何とも良い。ドローンに、4K
ビデオカメラを乗せて自然を思う存分、撮りたい・・』と、目を輝かせながら
語っていた。 技術の進化が留まることなく続いている一コマの事象になる。
 
――――
5724,技術的特異点 ~②
2016年11月16日(水)
         『人工超知能が人類を超える』 台場時生・著

 カーツワイルの技術的特異点について、さらに知りたいので、
ネット検索すると、以下のようにあった。

≪・「特異点とはなにか。テクノロジーが急速に変化し、それにより甚大な
 影響がもたらされ、人間の生活が後戻りできないほど変容してしまうような、
 きたるべき未来のことだ。それは理想郷でも地獄でもないが、ビジネス・
 モデルや、死を含めた人間のライフサイクルといった、人生の意味を考える
 うえでよりどころとしている概念が、このとき、すっかり変容してしまう。
 特異点について学べば、過去の重大な出来事や、そこから派生する未来に
 ついての見方が変わる。特異点を正しく理解できれば、人生一般や、自分自身
 の個別の人生の捉え方がおのずと変わるのだ。特異点を理解して、自分自身の
 人生になにがもたらされるのかを考え抜いた人を、「特異点論者」と呼ぼう。」
・「特異点~人間の知能が、非生物的知能と融合して、何兆倍も拡大するとき~
 が これから数十年の間に到来する」
・「2030年代初めのコンピューティングの状況は、特異点ではない。
 まだ、われわれの知能を根底から拡大するまでには至らないからだ。
 しかし、2040年代の中盤には、1000ドルで買えるコンピューティングは
 10の26乗cpsに到達し、一年間に創出される知能(合計で約10の12乗ドル
 のコストで)は、今日の人間の全ての知能よりも約10億倍も強力になる。  
 ここまでくると、確かに抜本的な変化が起きる。 こうした理由から、
  特異点― 人間の能力が根底から覆り変容するときは、2045年
 到来するとわたしは考えている。 非生物的な知能が2040年代半ばには
 明らかに優勢を占めるにしても、われわれの文明は、人間の文明であり
 続けるだろう。生物を超越はするが、人間性を捨て去るわけではない。」≫
 ――
▼ 現在でも、その一端をみることが出来る。2045年といえば29年後とすると、
29年前の1987年から現在を予測できただろうか。現実はSF学者でも想定外。
ソ連連邦と東側の共産圏の崩壊。中国の実質資本主義化。中東の戦乱。
IS国というSF小説並みのテロ組識の発生と、地域支配と主要都市への攻撃。
それらの背景の一つが情報革命。最新の情報機器が安価に一般大衆が手にする
時代の到来。これを遥かに超えたテクノロジーの進化が、想像を絶した世界に
変化させていく。それ以前に、世界が消滅?考えただけでも恐ろしいが、面白い?
 あと10年、特異点に近づいた世界をみたくなってきた。

――――
5725,技術的特異点 ~③
2016年11月17日(木)
            『人工超知能が人類を超える』台場時生・著
  * 生物的進化のゴールは「手、口、頭の獲得!」
 ここで、<生物的進化のゴールは「手、口、頭の獲得!」>という。
現時点の具体的ゴールの一つが、スマートフォンと、ネットを如何に使い
こなすかにある。情報機器と、ネットシステムのとどまることのない進化に
日々に驚いているが、これが最近、加速を始めている。
  ~その辺りを要約すると~
特異点問題を考える際に重要なことは、人工知能開発だけに的を絞って議論
するのではなく、人類や生物の進化といったより大きな観点から議論を行うこと。
例えば「人類700万年の進化史から見たときに、技術的特異点にはどのような
意味があるのか?」「人類の生きる意味は何なのか?」、さらに「私たちは
人類の最終的な未来に何を求めるか?」といったような哲学的かつ根源的な
議論にまで立ち返る必要があります。
 そこで、宇宙の始まりから現在に至るまでの進化の過程を振り返り、
その中で「生物進化におけるゴールとは何か?」について考える。
本書で、「手、口、頭」を獲得が生物進化における一つのゴールとみなす。
・外界を操作できる「手」を獲得することで道具を操り、
・多彩な音を出せる「口」を獲得することで言葉を話し、
・高い「知能」を獲得することで文明社会を築けるようになった段階で、
 生物学的な意味での進化はその役割を終えると考えます。
このゴールを迎えたといって生物的進化が止まってしまうわけではなく、
「生物的進化から次の進化へと移行するための切符を手にする」という意味で、
ここでゴールという。人類の祖先は、サルから新人類(ホモ・サピエンス
へと進化する過程で、これらの形質を獲得した。特に脳の容量が、猿人、原人、
旧人、新人となるにつれて徐々に肥大化していった。そして、最終的に、
その3つを揃えた人類が地球上で最初に文明のドアを叩くことが出来た。
ちなみに、3万年前まで生きていたネアンデルタール人が、新人のように
高度の言語を話せなかったという理由そのもので、絶滅してしまった。》
――
▼ この3つ能力が拡大した、止まることなく飛躍した人工超知能が、29年後の
特異点を過ぎると、その超能力は人知の知ることが出来なくなる。それゆえに、
「どのようにコントロールするか?」という哲学的問題になる。
この程度のレポートでも、私の能力からして、PCとネット環境がなければ、
15年間も書き続けることは不可能。公開で質の劣化を防ぎ、習慣化をすることで
何とか維持してきた。私にとって、外部脳化でもある。ところが、サーフィンを
していると、最新機器を使った、頭とセンスの遥かに良いブログを見つける度に、
深く溜息をついている。まだ、それに気づいだけマシと自らを慰めている。
 私の現時点の生物的進化のゴールは、このブログの、「手、口、頭の獲得!」