【幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係】ショーン・エイカー著
   * ボジティブ比 〜繁栄と衰退を分ける「ロサダライン」〜
 ここで、「ロサダライン」という考え方が示されている。「ボジティブ比」である。
  ーまずは、その辺りからー
≪ これは、心理学者でビジネスコンサルタントのマルシャル・ロサダが発見した、2・9013
という数字で表されます。これは、10年にわたって、業績のよいビジネスチームと、
悪いチームにおける「ポジティブな意識」と「ネガティブな意識」が、2・9013対1以上
でなければ、そのチームに成功はもたらされない、というもの。
 言い換えれば、チームとしてネガティブな考え方を打ち消すためには、その3倍以上もの
ポジティブな考え方が必要、ということになります。単に、「ポジティブな考え方が多い」
というだけでは、ダメ、ということ。3倍以上でなければならないが、調査結果では、
理想的に「6倍」必要という。その事例として、国際的な鉱業会社での事例が紹介されている。
 この会社では、ポジティブの比率が1・15対1だったところ、リーダーに対して
ポジティブなやりとりを心がけるよう指導したところ、その比率が3・56対1まで上がった。
その結果、生産性も飛躍的に向上し、業績は40%も改善したのです。この取り組みに対し、
CEOは当初、半信半疑だったが、実行したところ、メンバー間の信頼関係が向上し、
自分の成功だけでなく、他者の成功も考えられるようになった、など、その効果は非常に大。≫
 ▼ 私が知る限り、普通の人のネガティブ比が、逆の3倍のようだ。 毎年、小中、高校、
 大学と同級会に出席しているが、恐れずにいうと、上級に進むにつれ、ポジティブ比が高くなる。
さらに年齢とともに、ネガティブ度が高くなっていく。歳を重ねるごとに意識してポジティブ度を
高めなければならない。特に、私は6倍、いや10倍を目標にしなくては・・ 
それが、私の事業における結末の最大の収穫。「肯定肯定、絶対肯定!」「積極一貫!」
「美点凝視!」でいくしかない。 そう! 秘境ツアーが、これに似ている。際どい地域ゆえ、
トラブルは一通り出てくるが、これは避けることが出来ない。しかし、その数倍の感動体験が
必ずあるから、挫けずに出かける。 創業も同じ。大変だが、その数倍の面白さがある。
 ロサダライン「良いこと3に、悪いこと1」は、誰も人生体験から知っていることだが、
問題は、その1にだけ目がいくこと。大部分は、そこで留まり、世間様?に取込まれてしまう。
トラブル1は、避けることが出来ない。が、その数倍の良いことが必ずある。
同じくネガティブ1は、必然だが、その準備は可能である。それは、場数で、エネルギー量を
最小にすることは出来る。 ポジティブ量を多くするには、時間をかけた知識と訓練が必要。
それと、言葉。 肯定的言葉を普段から意識して身につけておかないと。 特に私は!
・・・・・・
4652, 2050年の世界 ー20
2013年12月11日(水)
    「2050年の世界 ー英『エコノミスト』誌は予測するー」〜英『エコノミスト』編集部(著)
   第五章 言語と文化の未来 ーのまとめ
・音楽、映画、文学などの娯楽は、実は優れたローカルなものである。通信の発達は世界の距離を
 縮小させるが、これらの娯楽は、引き続き文化に裏打ちされたローカルなものが各文化圏で優勢を
 たもつだろう。
・そうした意味で、人口の集積地には、映画産業が立地する。アジアでは香港、インドが映画産業の
 メッカとなっているが、経済成長と人口の集積の進むアフリカでも、そうした映画の都が発展する
 だろう。ナイジェリアの‘ハリウッド’は、アフリカ諸国に映画を供給しているが、その他にも
 ガーナのハリウッドや、リベリアのハリウッドが興隆するだろう。
・ウェブの発展によってテレビは、オンデマンド型になるという予測は成り立たないだろう。
 むしろ、番組の放映までにさまざまなプロモーションを行ない、放映時には、ウェブのSNS
 使ったざわめきの広がりを期待し、ますます映画の興行のような形になっていく。
・紙の本は、電子書籍に取って代わられるが、一定の役割で生き残る。ウェブを使って
 クリエーターと消費者が直接結びつくことによって、出版社、レコード会社、新聞社はなくなる
 という議論は成り立たない。目利きとして、よいものを大きくプロモーションして伝える役割を
 維持すれば、消費者にとっても、クリエーターにとっても必要とされる存在になる。
・英語の言語としての一極集中は崩れない。産業革命から始まった英.米の世界覇権で偶然に始まった
 世界言語としての英語の地位は、タイプライターのキー配列のように一度固定化すると崩れにくい。
 中国語は、数多くの漢字を憶えなくてはならないというハードルがあり、世界言語とはなりえない。
・唯一、英語に代わる世界言語があるとすれば、コンピューターである。コンピューターによる
 翻訳能力は飛躍的に上昇し、外国語学習をペン習字のように時代遅れのものにする。
・中国語、ロシア語、スペイン語ポルトガル語などの第二言語群は、その地域の少数言語を滅ぼし、
 地域的な優位性を高める。
▼ 英語の一極集中は崩れないのは確か。しかし、話すと同時に相手の国の言葉にの翻訳される
 機能のマシーンが 普及して10年もしないうちに言語も文化の違いも、大した問題でなるのか。
 特に文化については予測不可能の部分が多い。40年前、この情報機器の進化を想像できただろうか。
 スーパーの宅配やネットショッピングが、ここまで 根付くとは!また、ロボットが各家庭に
 色いろな形で入り込む。自動車も自動運転が現実的になってきている。30年先の文化の未来予測は、
 土台無理。だから、面白いが・・ 装着式情報機器が、次の流れになるが、その次は?
・・・・・・
4287, 学ぶということ
2012年12月11日(火)
 内田樹の著書や論文をたびたび見かけるが文章は平易で分かりやすい。最近の若者論は女子大の
教授ということもあって、的を得た内容である。失われた20年間の中で、将来に希望が持てず
「学ばず、働きたがらない」若者が多いという。
  * 何故、学ばなければならないのか?  「最終講義 生き延びるための六講」 内田樹
≪ ある大学で「先生、現代思想を勉強するとどんないいことがあるのですか?」って訊かれた
 ことがあります。見ず知らずの学生のくせに、僕の方に100%説明貴任があると思っているんです。 
自分は腕組みして「商品説明聴いてやるよ」という態度なんです。「お前の説明が納得がいったら
現代思想勉強してやるけど、説明がつまんなかったり、オレにわかんない言葉とか使ってたら、
勉強しないぜ」というわけです。ほんとに。そういうふうに教師に訊くのが学生にとっての権利だと
思っている。思わずぶん殴ってやろうかと思いましたけど《笑》。でも、怒りらえて、こんなふうに
説明しました。{ 悪いけど、僕がこれから教える話は、君にはまだその価値が軽量できないもの
なんだよ。喩えて言えぱ、君には君自身の価値判断のモノサシがある。そして、そのモノサシを
持ってきて、「先生がこれから話すことの価値は何センチですか?」と訊いてきた。でもさ、僕が
これからする話が、ものの重さや、時間や光度にかかわることだったら、そのモノサシで計れない
でしょう。世の中には度量衡そのものを手に入れなければ、何の話だかわからないこともあるんだよ。}
 6歳の子供が手をあげて「先生、それを学ぶと何の役にたつのですか?」というとき、子どもは
こどもなりに「有用性のモノサシ」を持っているわけです。でも、問題なのは、その六歳児の
モノサシで世界中の価値がすべて計れると思っていることです。 だから、そういうときは、
「パカモン、子どもは黙って勉強しろ」と言うのでいいんです。でも、それを断定して言える
基礎づけるロジックを今の現場の教師たちは持っていない。「君たちになぜ勉強しなくては
ならないか、その理由はわからないだろうが、私にはわかっている。」という絶対な知の
非対称性が必要なのです。≫
▼ 学生時代に学んだことは、上記のことである。絶対的な父がいて、その価値観から離れ、
 多様な価値観の世界を知り、結局は再び舞い戻り似たような生き方をしている自分と現在、
直面している。しかし、そこで一日、二時間以上の読書習慣を身につけたのが収穫であった。
とにかく、何のためでなく最低限の絶対量の知識を身につけること、それは価値観を常に
再構築し続けることが可能なベースを積み上げることである。それが活き続けるである。
 「人生、常時戦場、一生勉強」を実行してきた先人から、それを吸収することを楽しみ
とするのが{学ぶ」ということ。
 ・・・・・・
3912, 精神力ーその偉大な力 ー6
2011年12月11日(日)
   ◎ 想像力の魔力      「 精神力ーその偉大な力 」 ダン・カスター著
 * あなたの心のなかに、絵または型やプランなどを作る能力がある。応答する性質のある
大生命力は、そういう絵や型に応じて、あなたの体験内に流れいるのです。心に以上のような
イメージを作る能力を想像力といいます。誰もが想像力を持ち、それを使って、自分の望むこと、
または望まないことへのプランを立てます。考え尽くした末に、これをしようと思い定めた
心の絵は、あなたが大生命力に送り込む計画案です。こういうプランには、信念が方向を与え、
かつ統御します。信念は、心の中の確信です。あなたにとって真でありと確信するものです。
これがこころの中につくる絵やプランの型を決定します。 大生命力は、それに始動されて
行動に入ります。想像力は、心の中の技術する部分です。・・・ フランスの精神治療医
クーエは「毎日あらゆる点で、私はよりよく、よりよく、なっていきます」と、自分に
言い聞かせるよう教えました。また、「幅30センチ位の長い平板を地上に置くと、
たいていの人なら、どんな長い距離でも、平気でその上を歩いていけます。
 しかし、二つのビルの10階の高さのところに渡すと、話は全然違ってきます。
歩こうという人は殆どいません。想像力が、落ちる絵を作るためバランスを崩し落ちて
しまうと想像をしてしまいバランスを崩す。 が、30センチの高さでは、逆に大丈夫という
想像力が、バランスを保ってくれる。」という。タバコを止めることも、酒を飲むことも、
止めたときに得られる利益が将来、いかに多いかのイメージを書き出し想像すればよいのです。
10年で、20年で、30年で・・と。昔の人は、意思力を養おうとしました。 
近代医学では、それを強いるということで効果なしとし(強要することは、感情的な欲求に
反するからと)、イメージを利用するように変わったのです。 逆に想像力はマイナスに
働く力が非常に強い。被害妄想とか、心配性の人とか・・それも生きていく上で必要だが。
▼ 最近、歳を重ねて実感することは、「貧すれば鈍する」ということ。
 逆に「馬子にも衣装」ということのある。豊かな環境と知識は、その人を豊かにする。
また逆も、ある。格差社会というが、中産階級が減ってきた日本が、最近、いやにギスギス
してきた。高度成長期の時代は、歌謡曲も、何もかもが夢があった。将来に対して豊かな
イメージを持つことが出来た。しかし、現在は、どうだろう。夢がもてない背景がある。
信念を持てといったところで、持てないのである。長期楽観、短期悲観は人生に生きて
いくために必要なスタンス。楽観は意志でもあるが、意志の具体的イメージ化にヒントがある。 
・・・・・・・
3547, 「モテキ」の話
2010年12月11日(土)
毎日新聞に《ザ・特集:なぜ今、「モテキ」かー今年の新語・流行語大賞にノミネート》があった。
◇人生にはモテる時期が3回来る?ーブームの背景に「草食系」への慰めと励まし?ーの副題もよい。
面白い特集だが、この大不況の中、結婚をするだけでも大変。その人なりに?その時期はあるという。
振り返ると21〜26歳辺り男の一番の盛り、女は18歳から24歳辺り。私の場合は団塊世代の女性が
対象のため、恵まれていた。で?・・・ その日々が過ぎ、ある日、突然、潮を引くように誰も
相手にしてくれなくなる。その時になって慌てても、既にカタオチ?になっている。 
それが青年と成年の境目になる。  ー以下、その特集をまとめてみたー 
【 今年の新語・流行語大賞にノミネートされた言葉の中に、「おやっ」と思わせる一語があった。
 「モテキ」。文字通り「異性にモテる時期」の意味だが、ずっと前から口にしていたという方も
 多いのではないか。それが、なぜ今? 甘酸っぱい香り漂う恋愛用語を読み解いた。【平野幸治】
現代用語の基礎知識2011年版」の「モテキ」の項目には<モテ期。人生には3回の異性に
モテる時期がくる、などという>とある。 飲み会の席や友人同士で「それってモテ期じゃない?」
「来たー、モテ期!」というように使う。この言葉が恒例の「ユーキャン新語・流行語大賞
の候補に選ばれたのは、女性漫画家、久保ミツロウさんの作品「モテキ」が評判になり、さらに
テレビ東京でドラマ化されたことが大きい。 ・・主人公は派遣社員の藤本幸世、29歳。 
ある日突然、知り合いの女性たちから電話やメールが殺到し、話したこともなかった職場の同僚
女性からもコンサートに誘われる。「これがモテ期か」と舞い上がるが、恋愛経験が乏しいだけに
屈折していて不器用で、美女たちに振り回される(実は振り回している?)という物語だ。 
モテ期が「ある日突然」訪れるという設定は、作者のある「メッセージ」が込められているのだが、
そもそも私たちはどんなときにモテるのか。「どうやって」の研究は雑誌などで盛んだが、
「いつ」というのは意外に難問だ。  (字数制限のためカット11年12月11日)
 ・・・・・・・
3172,ノートを下からとる!
2009年12月11日(金)
 面白いノートの取りかたである。 これは、目から鱗
ノートは普通は開いた左上から下に書き下ろし、右ページ上段に戻って再び書き下ろすのが
一般の書き方。せいぜい、左ページを白紙にして右ページに書いたフォローとして重要なポイントや、
絵とかを気ままに書いたり、空間をタップリとって島状に文章を書いて、後で見直すやすく工夫する。
 ところが、これは逆転の発想である。
*開いたノートの左下から�・・・・・・ 、�・・・・・・、そして行を上げて
 �・・・・・・・ �・・・・・・・・ 、そして行を上げていく。
 だいたい三分の二あたりに、それまで書いたマトメのポイントAを小項目とする。
*次にまた右ページの一番下の行から、Aから導き出されたBを想定して、�・・・・ �・・・・
そして行を変え、上の行に�・・・・�・・・・、そして行を変えて、上に向かって書き足していく。
そして三分の二を目安に段落として、そのマトメとしてのキーワードの項目を書き出す。
*そして、今度は左ページと、右ページのキーワードを入れた両ページにわたる長細い
楕円を書いて、その中に、�・・・・ �・・・・というふうに、書き出していく。
実際に書いてみると、上から下へ書くより、下から上に書いていくほうが考えがスラスラ出てくる。
そして後で読み返すとき、先に結論が書いてある上に、図示で分かりやすい。
 私の読書法には、最後の章から前に向かってポイントだけを追う方法があるが、それに似ている。
要するに、言葉=思考を上に、どんどん積み上げていくのが良い。考えてみれば、何もない下に
書くということは、何か不安がある。 しかし、いま書いた言葉の上に積み上げていくという実感が、
考えを誘発する。「どんどん考えが浮かびあがる」といった風が良い。
 私の、これまでは、ノートの真ん中に小さなハートを書き、その周りを脳のような図を描く。
そして、右上から5〜6行の文章を 下に向かって三段書いて、下の段の左側に文章を書き足していく。
そして、一番左の行を島として、上に書き上げていく。 これはこれで、なかなか良い。
しかし左側の一番下から上に書き上げるのは目から鱗である。 これ本屋で立ち読みだけで会得した?が、
やはり、買って読まないと著者に悪いことになる?。これは良い。下の副題が決してオーバーではない!
【 苫米地思考ノート術
  ― 脳を活性化し人生を劇的に変える最強思考ノート  ー苫米地 英人 (著)  】
 ・・・・・・・・・
2807, 不況景色 −2
2008年12月11日(木)
 * アメリカ最大のメディアの「トリビューン」が破綻
あまり目立たなかったが「ロサンゼルス・タイムズ」や大リーグのカブスなどを傘下におく
【トリビューン社】が、破産法11条を米連邦破産裁判所に申請し事実上経営破綻した。
負債総額は1兆2000億円、<救済される>会社と<つぶされる>会社の線引きに批判が集まる。
日刊紙8紙を傘下に置き、23のTV局を持ち従業員2万人の全米最大規模の総合メディア。
何故、【シティ】や【AIG】は (目先だろうが)救済され、新聞社の【トリビューン】社は
破たんなのかと・・。 さらに【NYタイムズ紙】の業績も急悪化、このままいけば経営破たんでは
ないかとの噂も出ている。今後、マスコミが巨大企業救済プランに一斉に反対キャンペーンを打ち
出す可能性がある。アメリカの新聞社は日本や英国に比べて競争力が弱く、その分だけ不況とネットの
波が大きく影響。アメリカ最大保険会社のAIGが実質破綻、自動車ビックスリーも倒産直前、シティ
バンクも風前の灯、証券会社は壊滅というから、アメリカは恐慌に一歩足を踏み入れたといってよい。
*地元・新潟も不況が深刻化
地銀の担当の話によると、一段と景況が悪化、特に不動産・建設、小売など急激に売り上げが
激減しているという。地元の金融機関は、地方経済の長年の悪化のために体力を落としており、
含み損を多く抱えているため、資金が出せない状態。マイナスの循環の速度が速まりそうだ。
当方は、日本経済の景気に直接左右される商売で、街角景況がリアルに分かる。
これまでは他の商売より三ヶ月は先行した数字が出るが、この金融危機の影響は、
他山も同じのようだ。世界恐慌は、製造から、流通、サービスまでが、25%減の売り上げになり、
失業率は20%、株価はピーク時の10%になる。それからみると、日本の株価は4千円。
アメリカは2000ドル以下になる。今年の忘年会、中止にしようか迷ったが、小じんまりとした会にした。 
帰りの新幹線の乗客も、めっきり少なくなった。来年から3〜5年間は世界は大きな経済的破壊が
現実化するだろう。年を越した1月5日から一斉に倒産の実態が顕れるだろうという。 
新しい社会の創造前の破壊なら良いが。
 ・・・・・・・・・
2007年12月11日(火)
2442, 人生後半に、哲学は一般教養として不要か?
             (´Д`;) オァ/ヽ〜 二日酔い!
人生、後半ほど哲学は必要と思っていたら、学者の谷沢永一著『人生後半に読むべき本』の中で、
「熟年には哲学など必要ではない!」と断じていた。 この数年、少し哲学にのめりこんでいるので、
丁度良い中和剤の論と思いつつ読んだ。しかし何で彼ほどの博識の人が、こういう論を立てるか理解
できない。「人生後半ほど、それまでと違う目で世界を見る必要性がある」と確信をしているので、
「近代哲学に対してのアレルギーが彼にあるのではないか?」と、思いつつ何度か読み返してみた。
道理は道理で必要である。それは間違いない。独り自分と、世界の不思議を見つめなおすことも
大事なことである。それも中心点に向かって! 彼が言いたいことは、「今さら哲学でもないだろう、
貴方レベルには!」ということ? それとも哲学(中心点に向かって考えること)など、
彼の基礎教養の土台の上では必要が無い!ということか?と、面白い問題提起になった。
     「人生の後半に読むべき本」矢沢永一・渡部昇一著  −PHP出版
 *谷沢永一
人生を深めるという観点で、たとえば哲学書。若い日に哲学書を読んで、もう一度読んで
みようと思われる方がいらつしゃるかもしれませんが、これはどうでしょうか。哲学は、ある
時代の考え方の枠組みを創る。そういう役割を果たしたものを読んでおくことはためにはなります。
ただ、たとえば咀噌されつくされたカントの哲学は今の時代を生きるために必要かといえば、
ほとんど必要ない。また、へーゲルといえば団塊の世代の人々にはとりわけなじみの深い哲学者の
一人かもしれませんが、彼のいわんとすることは、「この世には絶対精神があり、それがだんだんと
世界を高尚に持っていく」という上昇史観です。キングが君臨し、ビショップが威張り、官僚が圧制する。
それらもすべては絶対精神が自己を実現していくための大きな流れの過渡期の現象であって、現在は
プロセスの途上にある。 このプロセス論には、憎むべき狡猜さがあります。これからはどんどん
よくなるのであり、その途中に生まれ合わせたのだから、「高きを望むな」と、現体制を弁護する
最高の理屈にもなるからです。そしてヘーゲルトマス・アクィナスの「神学大全一に近代的な
衣装を着せたに過ぎぬ事情は一目瞭然でしょう。 一方、マルクスは徹底的に模倣です。
独創性は何にもない。共産党宣言の根本はエンゲルスが書いた。
 (字数制限のためカット11年12月11日) 
・・・・・・・・
2006年12月11日(月)
2078, 談合列島! (。^0^。)オッ(*^○^*)ハ〜
 「垂直に立つ!」 これが「情報化社会」と、「非情報化社会」とを、分けるキーワードになる。
「死が人生の終点」と信じる人の延長上と、「いまここに生きている今日明日の現実」と、
‘水平と垂直’との境目が[いまここ]。人生に垂直も水平も、ハッキリした境があるわけないが・・
垂直とは何だろうか?  水平とは何だろうか? 水平とは、現実である。垂直とは、いまここの
切り口から直感できる永遠である。そして、この瞬間の中にある澄んだ純粋性である。以下の、
異常な事態を考えるために、「垂直に立った」澄んだ視点で現在の三県・県知事逮捕を鳥瞰し考えてみる。    
(字数制限のためカット09年12月11日)