去年の同月同日のテーマが「アフォミクス」であった。その数ヶ月前にも、同じテーマが幾つかあった。
その後、東京オリンピックの誘致に成功したこともあり、このところ批判の声が低くなっている。 
デフレ基調の中でのインフレへの誘導には、必ず無理が出ることは必定。欧米各国は、先行きが
不透明の中で、オリンピック立候補を避けたが、何を血迷ったのか2020年のオリンピックに立候補、
選出された。 国家予算の半分も収入がないボロボロの借金体質の国家が、これでは、地獄の蓋をあけて
自ら飛び込む行為になる。それも、この惨状の責任者の元首相が二人が、現在の首相と、副首相というから、
お笑いである! 日本は、70年近くの実質アメリ占領政策で、狂ってしまった!と、言わざるをえない。
 近い将来の国家の行く末は、惨たんたるものになること必定。 恐ろしいが、これが現実である。
それを横目で見ながら、私も地上から消え去る頃。その前に株式の暴落が起こる、それは前触れもなく、
ある日、突然に起こる。 もう一線から退いたため、その先行きが、より鮮明に見える。
 以前、同調した論説は間違いなく正しい! このバブルに乗って泡踊りをしたら、20年前の私のように、
大きな失敗を犯すことになる。 アメリカは、リーマンショック前の3倍、EUは2倍の通貨量になった。
その結果、ドル為替が半値、3分の1になって然るべきだが、殆ど下落はしていない。この矛盾は、
遅かれ早かれ、必ず、株価か、国債の暴落につながる。その時、誰が被害を被るか? 弱者である。
 この、生暖かい空気に迷わされることなく、以下の内容を、いま一度、読み解くことだ・・
・・・・・・
4595, 閑話小題 ーアフォノミクス
2013年10月15日(火)
   * アフォノミックス ーアフォが、三本の矢のミックスといっても!
 安倍内閣の経済政策に否定的で、先行き悲観論の経済学者・浜規子が、久々にTVに出演、アベノミクスを批判。
こんなバブルは直ぐに崩壊するのは自明のこと。 アベノミクスに対する街のインタビューで、20、30歳代の
17%に対し、40歳以上の74%がバブルを望んでいる結果であった。バブル経験者の多くが、その恩恵の
味が分かって期待するが、未経験の年代層はいずれ弾けるバブルに期待していない、と冷け気味。
 浜規子は、「1980年後半のバブルは4年数ヶ月つづいたが、今度は、そこまで続かない。前のバブルは、
中産階級の風船が膨んだが、今回は、その萎んだ風船に再びガスを入れるのでなく、別の風船を膨らませ、
萎んだ風船に紐を加え、空に上げようという代物。全くの見当違い!」と、一刀両断。これも、当たり前。
元女子アスリートが、「周囲が家を買いたいという人が多いので、家を買うか、迷っている」に対し、
「周りが浮かれ始めた時に何を馬鹿なことを! 家は投資の一つ。直ぐに弾けるのが目に見えている。
『周りが買うから自分も』という考えが、バブル犠牲者の発想。止めなさい!」と、ハギレはよい。
 安倍内閣が発足、現在の日銀総裁が立候補をした時、「日銀総裁になりたいポチが尾っぽを振っているだけ」
と切って捨てた。 FRBバーナンキンが無制限に札を刷って、目先のアメリカ経済の崩壊を引き延ばしたのと、
日本とは違う。彼らは世界の制空権を持ち、海軍力も世界一、言語も世界共通語の英語。その上、基軸通貨の発行国。
ドルを幾らでも刷って、それを米国債で回収するか、暴落に誘導すれば借金はチャラ。それと、デフォルトの手がある。
その米国を真似れば、待っているのは破滅。 米国予算が議会で否決、デフォルトをすれば、世界経済は大混乱になる。
『ひょっとすると、隠れた世界戦略』で、やってくる可能性が充分ある。リーマンショックで、世界の金融機関に
隠された不良債権ともども、焼き払うために?金融の世界大戦と割切ってくる可能性は充分にある。数年内に、火の海?
日本は米国債を4〜500兆円も持っている? ・・ 世界が火の海になろうという時、東京オリンピック誘致に成功!
と、浮かれている。景気浮揚より、国民の目を逸らすため? 阿部の横で、麻生が「アフォ違うねん、パーなんで」と
フザけているパロディのイメージが、浮かんできた。悲しいかなA・B層の質の低下、特にB層が国を滅ぼす。
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2013/06/19
アベノミクスへの疑問
 アベノミクスの危なさは、二年前の事業断念に至るプロセスで直接、肌で感じ取っていた。
再び、とんでもない誤りを犯そうとしている。 「10年後に一人あたりのGDPを150万増加」など、方向は真逆。
それも以前に放り出した元首相二人が恥ずかしげも無くである。何人かの経済学者が、アベノミクスに批判をしているが、
円安、株高の現象の前に表立ってない。 先日、図書館で借りてきた文藝春秋4月号に、ー神谷秀樹のレポートー
アベノミクス「危険な熱狂」ーがあった。 ネットで調べたところ、これを簡略にまとめたブログの内容があった。
 ★ 〜ブログにゃんとま〜 ー神谷秀樹『アベノミクス「危険な熱狂」』文藝春秋4月号の一部を抜粋ー
≪◎アベノミクスを冷静に分析し「A=アセット(資産)、B=バブル、E=エコノミクス」と揶揄している人々がいるが、
 彼らのほうが正しいことは、いずれ歴史が証明する。いま喜んでいるのは、バブルに乗り一儲けしたい投機家ばかり。
「持続可能な経済基盤」を構築するものには、人口、中産階級の収益力、イノベーション(技術革新)、エネルギー価格、
 政府の健全な財政等々があるが、中央銀行はここに述べた経済成長の大きな要因のうち、何一つコントロールできない。
◎安倍政権は「市場にお金が不足している」と考えているようだ。だが、これは完璧に間違った認識、市場には金があり
 余っている。企業はもてあますほど現金を持っており、日銀の当座にも銀行が使い切れない「ブタ積」が山ほどある。 
◎株価が上がって投機家は喜んでいるが、何も企業の競争力が回復したわけではない。企業の持つ外貨資産の評価額が
 上がっているだけの話だ。 (中略) 外貨建ての資産が評価益を出すということは、裏返せば円建て資産が、
 国際通貨のバスケットで見れば価値が目減りしていることになる。
◎2000年代初めから民主党に政権を譲るまで、自民党政権時に彼らが行なった不況対策は、
 *「円安麻薬」で輸出ドライブをかけること、
 *「契約社員化」で賃金を切り下げ、国際競争力を維持することだった。しかし、この政策は完璧に破綻。 
「インフレを起こせば賃金が上がる、雇用が増える」というのは、全くの妄想で、「国際的に価格競争力を失ったのは
円高のせいだ」というのもの妄想。 競争力を失った理由は、同じ質の労働に対する賃金が海外に比べ高い、
製品の質の面でも優位に立っていないことだ。
◎「バブル崩壊の対策は新たなバブルの演出で」が正しい処方箋でないのは「失われた二十年」で学んだ筈だったが、
  実際には学んでいなかったようだ。ABEがバブルを大きく膨らませれば膨らますほど、大きな破綻を日本に
 もたらし、その時はもう復活不可能な致命傷となるだろう。≫
▼ グローバル化の中では、日本一国の金融緩和でコントロールが出来ようはずがない。アベノミクスは、
 一部の輸出産業と大手の金融機関が目先のプラスになるだけ。逆にマイナスのエネルギーは、弱者を直撃する。
二ヶ月前の地元の高校の同級会で、当初からのメンバー12〜3名のうち、この1〜2年で私を含めて6人が倒産、
廃業、経営責任の辞任、自殺に追い込まれた。過半数近くである。 
そう遠くないある日、中国かアメリカの投機筋から、売りを浴びせられ株価が暴落するだろう。 
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013/04/01  
閑話小題 ー要は、アベノミクスとは?
   * 要は、アベノミクスとは!
 アベノミクスと浮かれているが、少し考えれば、こういうこと。「小泉の中期政権後、毎年、首相が変わってきた。
その二人が偶発的に首相と副首相になって、似たような失敗の拡大版を始めようとしている。再び失敗したところで、
政敵に殺されたり、刑務所に入れられたりしない。大盤振る舞いの付けは国民の負担になるだけ。幾ら金を発行しても、
銀行を通して国債を買わせることで周りまわって戻ってくる。 一度、ハイパーインフレにし、銀行閉鎖するなどの
荒治療した方が、デフレスパイラルが続く現状より良策。 世界は通貨安比べ、その中で紙幣の供給を増やし
銀行閉鎖も含め、一より出直しすべし 」ということ。その中で大部分の国民に物価高という負担が架ってくる。
そして、責任を取って辞任。そのパターンが繰り返される。
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2013/03/07  
閑話小題 ーアフォノミックスとは
  * アベノミクスは、アフォノミックスか
 アベノミクスを揶揄して、「アフォノミックス」とは、よくいったもの。経済評論家の浜規子が先日、
アベノミクスの内容を問われ、「アフォ(ノミックス)そのもの。死に掛けている病人にホルモン剤
投与するようで気持ちが悪い。今さら経済成長などおかしい!」と切り捨てていた。
 日銀総裁の黒田氏の国会答弁の内容についてどうですかに対して、
日銀総裁になりたいポチが尻尾を振っているだけ」と、これまた辛らつだが、当を得たりと納得をした。
この事態を招いた戦犯達の主犯格の安部と麻生が、首相、副首相とは漫画の世界。殆ど、それを知っているから
恐ろしい。7月末の参院選までのミニバブルか、あと二年が限界か。しかし見渡す限り阿部しかいないのが現実。
一度チャラにになるなら、早めに息の根を止めるのも手か。この付けは、5年、10年後に覆いかぶさってくる。
 ところで韓国経済が特に変のようだ。円安も効いて、あの元気にみえていた経済も崩壊過程。輸出依存度を
見ると、日本14% 、中国26%、アメリカ10%に対し、韓国は50%。日本は貿易立国と言 われるが、実際には
内需大国。それにしても韓国の輸出比率が異常に高い。欧州危機と中国の経済停滞の影響を直撃し、急激に悪化。
世界的動乱は、国力がある方が有利。資源があり、海軍と空軍が断然強いアメリカが当分は世界をリードする
しかない。体力を疲弊をした日本は、当分、アメリカの属国として生きていくしかなく、TPPの参加は当然のこと。
 明治維新も、太平洋戦争敗戦も、今回もアメリカに屈した更なる開国。アメリカにとって、どれも世界戦略の
一つでしかない。韓国、台湾、日本が、アメリカの軍事、経済の中国に対する前線基地。中国も北朝鮮を庭先の
番犬で飼っている。ここにロシアが絡んでくると、1930年代から太平洋戦争の様相に酷似してくる。
そうすると、保守本流の安部と麻生の出番というのも分からないこともない。「天気晴朗なれど、波高し」である。