* 野生と創造
 一般的に、ありものの使いまわしで、急場をしのぐのは自然のなりわい。 ストローは分かりやすい事例として、
それをパッチワークに見たのである。 世界は生き残りをかけた弱肉強食の戦いの場に化してきたが、食べられないためには
理屈なしに、手持ちのありものを強さに集中し強者にならなければ食べられる。強くある事が修羅場の中で必要になる。
現在の日本は、まさに、その場に立たされており、ここに至って一億総白痴と自嘲していられない。 原始の人類は、
ありものの使いまわしで急場をしのぎ進化してきた。それが野生である。 創業も同じである。手持ちの経験と資金で、自分に
何が出来るのだろうかを考え、考え、考え抜いて自己能力の限界の設定をする。そして、この手持ちで立ち向かえるのは、これ!
と思い定めたら、次は不足している要素を一つずつプラスしていく。その時は、一種の気違い状態である。 自分の思い込みに、
手持ちの全てを集中する。 まずは、目先の急場を乗り越えていくしかない。 一つ間違えれば、舟板一枚下は地獄。
そこから火事場の馬鹿力、野生の力が出てくる。 目的を定め、手持ちの材料に、外の材料を加えていく過程で魂が入って
新たな命が生まれていく、それが創造である。 こんな大げさなことでなくても、身近な例がある。 急用か何かで夕飯の
買出しが出来なかった時に、冷蔵庫の残り物で夕飯を作るのと同じである。知恵は土壇場か、逆に緊迫状態の弛緩から湧き出る。
 創造で一番必要なことは、上機嫌であること。創業者は、明るい人が多い。未来に対し楽観的に急場をしのいできたからだ。
その精神状態が、知恵を生みやすくする。中村天風のいう「積極一貫」である。 周到な準備の上に、前向きな明るが
新しいものを生み出すようだ。ありあわせで難局に立ち向かって、まずは急場をしのいでいく、そのうちに、それがノウハウ化
していく。これが進化につながっていく。取りいれるべきだったのは、ゆとり教育でなく、野生化を推し進める激しい競争を
推し進める教育だった。 現在の中国、韓国人は、日本人より遥かに野生的なのは、厳しい競争社会だからだ。
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3930, 真の危機とは何か
2011年12月29日(木)
             「世界をうごかした21の演説」クリス・アボット著 より
  * ソルジェニーツィンの意表を突いた欧米批判
 現在の欧米が33年前のソルジェニーツィンの欧米批判のまま、ここまできて行き詰まりを見せている。
彼は、当時のソ連の体制批判だけでなく、亡命先のアメリカで、欧米の体制の欠陥を批判した。
  ーまずは、その部分からー
【 敵の敵は必ずしも友人ではない。現実は、古い格言から想像される以上に複雑である。それを見ごとに示したのが、
 一九七八年六月にロシア人の小説家、アレクサンドル・ソルジェニツィンハーバード大学の卒業式で行った演説だ。
ソルジェニーツィンはそれまでの年月に、ソ連によって投獄され、非難され、ついには国外追放の身となっていたのだが、
ハーバード大では母国の共産主義の迫害者を批判するのではなく、西側世界の欠陥を厳しく戒めた。・・・・
西側は自分たちのシステムがほかのどれよりも優れているから、ほかの社会もいずれそのシステムを採用するはずだとまちがって
思いこんでいると論じた。 中国やインド・アジア・イスラム・アフリカに深く根差した複数の文化があるにもかかわらず、
この思い込みが続いてきた。「西洋社会がほかの世界の神髄を理解できない」ために生まれたまちがった考えだと
ソルジェニーツインは考えた。そして西側の社会そのものに多くの欠点と弱みがあると指摘して、「戦争による破壊を免れても、
私たちの生活を自己破壊から守るためには生活を変えざるを得ないと説いた。とりわけ強く批判したのは、西側世界が
近視眼的であること、政治的な勇気に欠けることムとくにベトナム戦争中)、物質的な幸福を追求するための無制限の競争を
奨励していること、自由な思考を制限し、そのとき流行している画一的な考え方(「人々の精神を覆う石のような鎧」)しか
認めないこと、メディアが一般の人々に「まちがった偏見を教える」のを許していること、もっぱら法制度と法律の条文に
もとづく限られた組織方法に依存していることである。そして、これらは「この世界に新しく来た人を驚かせ、ショックを与える
いくつかの傾向」だと述べた。環境意識が高まった今日では、西側の人々が多数世界の人々より多く消費し、より多く環境を
汚染していることを批判点のリストに付け加えてもよいかもしれない。かれは、これらの欠陥は精神生活に原因があると見た。
社会改革に多くを望みすぎました。その結果、もっとも価値のある財産を失ったのです。 それは精神生活です。
東側ではそれは支配政党の所業と策謀で破壊されました。西側では商業的利益で窒息させられています。
彼は、これを「精神性を奪われ宗教心を失った人間中心主義的な思想がもたらす災厄」と呼んだ。・・・ 】
 ▼ ソルジェニーツィンは、資本主義の欠陥を社会主義に助けを求めないように警告をしたと同時に、ロシアが西側のシステムを
  採用すべきという考えも受け入れないと述べたのである。現在の、ロシアと中国は、それをそのまま受け継いでしまったようだ。
  20歳半ばに必死に彼の本を数冊を読んだが、ソ連体制の中での息詰まる空気が直に伝わってきて凍りつく思いがした。
  一部特権階級が利権を独占し、大衆は踊らされる体制は同じということ。日本も天皇制が最も有効に働き手助けをしている。
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3565, 閑話小題
2010年12月29日(水)
   * 米銀行の一つや二つ消える!
 例のウィキリースクが来年早々、BOAバンク・オブ・アメリカ銀行)の不正暴露で最悪の場合、消滅?すると新聞にあった。
165兆円の預金量をほこるアメリカ最大級の銀行が内部秘密を暴露で倒産?とは、ただならぬこと。リーマンショックで、
危機にあったメルリリンチの救済買収時に、アメリカ政府との間の秘密事項の暴露?。そのためBOAの株価が下がりぎみ。
既に、その資料はマスコミに渡っていて来年早々から大騒動??。 私の学生時代の友人が、ここに勤めたと聞いていたが、
年齢からみて退職をしているはず。暴露ネタは役員のハードディスクから得た情報で、アサジンは、これが公表されれば
「米銀行の一つや二つは消える」という。 僅かな人たちが、国家や銀行を暴露記事で翻弄する構図は、テロに酷似している。
アメリカの銀行は、そのために戦々恐々。 面白い時代に入ったものである。
 そういえば朝日川柳に 「尖角のビデオかわいくなる暴露」 があったが、その言葉通りになるか?
それとも国家権力が動いて闇に葬られるか? その辺の動きの方が注目した方がよい。
  * ハワイとフィジーニューカレドニア
 この夏にニューカレドニアに行ってきたが、そこはフランス領である。 20年近く前に近くのフィジーに行って、
その海と島の美しさに魅了されたことが今回、南太平洋に行ってみる動機になっている。
太平洋といえば、他にハワイとニュージーランドに行っている。 
・ハワイには三度行っているが、ここはアメリカ領の世界のリゾート地、観光施設と、遊びのソフトが充実していて、
 何度行っても飽きることはない。
・フィジーは、どこにも統治されてない独立国。国全体がポレネシア系フィジアンの暖かい空気が満ちていて
 日本人は直ぐに、その雰囲気が気にいってしまう。 ノンビリしていて、現地人のまなざしが暖かい。
ニュージーランドは英国系で、アメリカ系に近い雰囲気がある。
・これに対しニューカレドニアは、フランス領が色濃く、あたかも地中海にいるような錯覚を覚える。
 若い人から見たら、それが良いのかもしれない。円高の現在、チャンスがあれば海外ツアーもよいが・・
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3190, 今年の読書の総括 ー1
2009年12月29日(火)
* 今年の読書の総括をしてみる。?
・まずは、川口慧恵の「チベット旅行記」である。知人に紹介されてさっそく読んだが、期待通りに面白い。
 明治期に僧・河口慧恵がインドからヒマラヤを大した装備無しに越え、身元が知れれば死刑になるチベットのラサに潜入し、
 帰還するまでの旅行記である。 信じられないような苦難の中、信心が、それをなさしめたのである。
 宗教とは、信心とは何かを、その体験を通して教えてくれる。 明治期に一人の僧の眼を通して当時のチベットの社会を
 目の当たりしているように感じられ、当時の世界に引きこまれてしまった。これまで読んだ本の中でも印象に残る一冊。
・次に、内田和成著「仮説思考」が考えさせられた。 仮説思考力とは、情報収集の途中や分析作業
 以前にもつ「仮の答え」のことである。経験を積まないうちから、早い段階から結論を出して考える
 訓練をしておくと、失敗も多いが学ぶことも多い。 そのプロセスで、仮説思考は進歩する。
 実際には、それしかないが、実際に「仮説思考」と、目の前に突きつけられと、躊躇する。
・そして、共同幻想から、岸田秀の「唯幻論」を知り、また、茂木健一郎の「脳と仮想」を読んでみた。
 茂木は、「サンタクロース」は存在するかという、子供の切実な問いを、真正面に捉えて、
 「生きること、仮想すること」の根本的な意味を論じている。 我われは、過去を振るかえると、
 現象は夢・幻ということが、おぼろげながら分かるが、実際の生活の中では、その実感は持てないもの。
 その論は、ゾロアスター教の経典にあったという。 般若心教の空即是色の論も似ているが。 ーつづく
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2825, 年末、つれづれに
 2008年12月29日(月)
この数ヶ月前から、長岡の駅裏のバス停車場前のベンチにいるホームレスの男三人。雪の中でも、しっかりといる。 
気の毒だが、酒を飲んで騒いだり、街頭のアルバイト学生を追い掛け回したりするのを目撃するにつけ、同情する気が起きない。
家内は数回も声を掛けられたという。 私も先日の通勤帰りに初めて声を掛けられたが、身につまされる思いである。
(字数制限のためカット 2011年12月29日)
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2007年12月29日(土)
2460, 2007年度の総括        。o○[ォハヨ]○o。(>ε<☆)ノ
 今年も、あと二日になった。 一年の早く過ぎること!それでも、振り返ってみると色いろなことがあった。
・身近では、柏崎沖地震である。親戚や知人が多く住んでいたことと、ホテルに風評被害を直撃したこともあり、
 やはり大きな出来事であった。
・次男の結婚が次である。(お雛様の3月3日・明治会館)そういう時節になったということである。
・そして実家の商売を引き継いだ兄の会社が倒産。 27期連続赤字なら仕方がない。
 実家は私が引き継いだカタチ?だから、まだ救いがあるが?
新潟駅の立体交差の再開発工事が4月01日に着工、雰囲気が一変した。
 ホテルも大口の団体が入り、目先は順調に推移。同日から政令指定都市にもなった。
・葬式は親戚が三人と、高校の同級生が一人。
・政治向きでは、日本では予測どおり安部が自滅。 参院民主党が大勝利。 
 アメリカはジュニアの現大統領がレイム・ダックになった。
・石油が急騰、アメリカがサプライム問題とイラク戦争の疲弊が目立ち始めた。日本でも、同じようにサプライム問題や
 景気後退感が出る。比較的、平穏に思えたが、こうして列記してみると、結構色いろなことがあった。大変動期であるが、
 それでも来年以降を考えると、まだまだ平穏の年ということか。人生を生きることは、このようなことを毎年経験してきた
 ことになる。人の一生は、それぞれに、その人の経験で詰まっている。それぞれの時に、それぞれの出来事が生じ、
 そのプロセスが生きるということ。生きるということは生易しいものではない反面、生きた分だけ充実感も残る。
 その中でも良い年であった。 日々是好日である。          ヽ【・ω・】ノ バイ
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2006年12月29日(金)
2096, 下流喰い −5      (。^0^。)ノ オッ(*^○^*)ノ ハ〜 ヨウ            
 最近、まったく週刊誌や月刊誌を買わなくなったが、以前は文藝春秋(月刊)や週刊文春を数ヶ月に一度は買っていた。
このHPを開いたあたりから、読まなくなった。時々、図書館で立ち読みをしても面白くないのは、年齢もあるのだろう。
というわけで新宿の歌舞伎町の、その後の様子など知りようもない。
石原都知事になってから徹底した取り締まりをしたことと、監視カメラの設置などで風俗の呼び込みなどが激減して、
昔の猥雑さが無くなったというが。ところが、この本で歌舞伎町の風俗事情が説明してあった。成程、色々事情があるものだ。
  *歌舞伎町の風俗事情*
 ソープランドをのぞいて、当たり前だが本番が禁止されていたが、以前はそれは表向きの話であった。
実際は、その裏で本番の盛況をきわめていた。警察の集中取締で、さすがに鳴りを潜めざるを得なくなった。
どこの店でも「本番はご法度」を謳っているが、そこはアジアの歓楽街である。
  (字数制限のためカット 2010年12月29日)
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2005年12月29日(木)
1731, 私が選ぶ今年の10大ニュース       ゚+.(ノ*・ω・)ノ*.オハヨオォォ☆゚・:*☆
新聞に今年の総括として10大ニュースが発表されているが、
 以下は私の選んだ10大ニュースである。 フム(*゚Д゚)φ))ナルホド!!
  ー日本版・10大事件ー
 1、人口が初めて減少に転じる 二年早く2004年に人口ピークとなる。
 2、衆議院自民党が歴史的大勝   3、JR福知山線で脱線、107名死亡
 4、耐震強度偽装で大揺れ      5、郵政民営化関連法が成立
 6、愛知万博が開かれる       7、堤義明西武グループ会長逮捕
 8、小学生女児が相次いで殺害される 9、アスベスト関連死、次々と明るみ
10、プロ野球のセ・パ交流戦が始まる。そしてロッテ、優勝
  大相撲では、外人歴史が大活躍−朝青龍が7連覇、琴欧州大関
ー外国版・10大事件ー  
 1、大災害が続く  パキスタン地震アメリカ南部超大型ハリケーン
 2、テロがつづく ロンドンの同時爆破テロ、バリ島のイスラム過激派テロ、エジプトの同時爆破テロ
 3、NY原油が高騰、60ドル代に              4、ブッシュが再選される
 5、ローマ法王ヨハネ?が死亡                6、フランスで、アラブ系の大暴動
 7、韓国でES細胞論文の捏造が発覚 韓国のイメージの失墜  8、イスラエルガザ地区の撤退
 9、中国で人口13億人突破
10、中国で鶏インフルエンザで死亡、再び危険状態に入る (。・_・)ノ”【   】” メモ貼り付け
(字数制限のためカット 2011年12月29日)
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 2004年12月29日(水)
  1366, あなたにできること
 文芸春秋12月号の 巻頭随筆 の小川洋子の「あなたにできること」がよかった。
 中越震災のNHKスペシャルの題名が確か、「あなたにできること」であった。 時期からみて、この随想がヒント?
 ではなかっただろうか。 心に響く内容であったので、その文章を抜粋して考えてみた。
  ーーー
  ー16年前ほど前、文芸誌「海燕」に小説を書くようになったとき、最も驚いたのが、編集者が親身になって
  私の作品と向かい合ってくれたことだった。どうして自分の小説でもないのに。というほど圧倒されるような気持ちに陥った。
  その彼はまだ私と同い歳のまだ若いのに、思慮深く、決してうろたえない人であった。どういうわけか、
  ふと小さな灯りがともり、私の中に新しい場面が浮かんだ。 すぐさま私はゲラに赤ペンで、十数行ほどの書き込みをした。
   ・・・ その時、編集者の視線が痛いほど鋭く手元に突き刺さってくるのがわかり私は恐ろしかった。
  仕方がないので、恐る恐る一歩ずつ進んでゆくしかなかった。以来私にとって、ズット編集者は恐い存在であり、
  完成前の未熟な小説の前で彼等の内面ではどのような思いが渦巻いているのか、想像もできないでいる。そんなある日、
  偶然「『ニューヨーカー』とわたし 編集者を愛した40年」という本を手にした。アメリカの『ニューヨーカー』という
  雑誌のライターである、リリアン・ロスの自伝であった。内容の多くは、名物編集長ウィリアム・ショーンとの出会い、
  結婚を許されない状況の中、関係を深めていくないように割かれているが、私が興味を持ったのは、編集者としてのショーンの姿。
  サリンジャーレイチェル・カーソンなどの信頼を寄せられていた。作家がどこに向かっているにせよ、そこまでの道のりを
  しめすことができた。そして、「あなたにできることはあなたにしかできないんですよ」と言って、作家を励ました。・・・
  耳にたこができるほど、何度でも作家達はショーンのこの言葉を聞きたかったという。
  私も16年間、同じ言葉で励まされてきた。別の言葉で、態度であるけれど、大勢の編集者に導かれてきた。
  私の小説にどれほどの意味があるのですか、素晴らしい小説は世界には一杯あるのに・・・・。
  そんな気分になって座り込もうとする私を、無理やりにでも立ち上がらせてくれた。
  ・・・ウィリアム・ショーンは既に亡くなり、文芸誌『海燕』は休刊になった。けれどもショーンの残してくれた言葉は、
  今までの小説に向かいあってくれたすべての編集者たちの声と一体になり、心の中で響き続けている。       
    ーーー      (*゚Д゚)つミ匚_ _ あ゙!
  以上であるが、読んでいて自分の内面、過去に対して深く考えさせられた。NHK・BSの「遠くにありて日本人」
  のバイク・ビルダーの生き方にしても、ひた向きに何かを創造している姿勢と精神の真髄に、改めて教えられた思いである。
 「私にしかできないことは私にしかできない」それが何か一度考え直してみる必要がある。随想は自分にしか書けないことを
  書けばよい。毎日書き続けると、自分に書けないことしか書くしかないが。 それが毎日書き続ける効用である。
・・・・・・・
2003年12月29日(月)
 999, 人間って何の為に生きているの?
昨日、TVで「男はつらいよ」を見ていたら、「人間って何の為に生きているの?」という質問に
「『ああ〜、生きていて良かった!』と思う為に生きている」という寅さんの言葉が良い。 
刹那的な言葉であると同時に,複雑な思いが残る。「ああ〜、生きていないほうが良かったのに!」
と思いざるを得ないような背景があるからこそ、この言葉の重みが出るのだ。また、柴又の住職が
「寅さんの言葉を借りて仏様は話しているんだよ。仏様は愚か者を、むしろ愛しているようだ」という言葉に
監督の思い入れを感じた。ところで、この質問を自分に投げかけられた何と答えるだろうか?
「飯食って、糞して、死ぬだけ」という名僧・暁烏敏の言葉が思い浮かぶ反面、「よく遊び、よく学び、よく働くこと」
が私の答えになる。死ぬ時に「ア〜よい人生だった!」と思えるかどうかだ。 哲学とか何とか難しいことを言っているが、
突き詰めればこの問題になる。「自分の人生は何だったのか?」=「人間って何の為に生きているの?」しか究極はない。
生老病死」という大問題を乗り越えた果てに「あ〜生きていて良かった!」と言えてこそ人生を勝ち取ったことになる。
 そういえば母や叔母から、この言葉を聞いたことがあった。 叔母の場合足を切断するかしないかの瀬戸際に、
あわや信濃川に投身自殺をしそうになって思いとどまった。その後切断しないで済んだが、その直後に法事で聞いた話である。
絶望の果てに、この言葉がある。暁烏敏といえば「十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや」の歌がよい。
・・・・・・・
2002年12月29日(日)
 625, 朝鮮戦争の不安
来年の一月下旬に米国のイラク攻撃は避けられない情勢になってきた。 攻撃に入れば時間の問題で早期に片付くだろうが、
(字数制限のためカット 09年12月29日)
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2001年12月29日(土)
 284、[大倒産時代]
  大倒産時代
今年四月に出版された、帝国バンクの情報部長の「大倒産」を図書館から借りてきて読んでみて、その深刻さに改めて驚いた。
そのサブ表題が、今年から来年にかけて、過去最大の倒産ラッシュに襲われるという。今年はこの表題ほどでなかった?
から来年がそのしわ寄せが大きくなるのではと不安になってきた。100万社の倒産予備軍控えているという。
今年2万社が倒産しているが、その予備軍の二割から三割が、この数年で倒産するとしたら、一年で5万社あたりになる。
(字数制限のためカット 2011年12月29日)
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ある時間の断片
 12月29日 1968年
今朝5時に長岡に到着する。バスで帰るのは初めてである。6時に就寝、11時に起床する。12時まで裏に住む正子さんと話をする。
昼飯を食べた後に本を読む。昨夜、この日記を書くために頭を使いすぎたようだ。あまり頭を使うと否定的な気分になってしまう。
楽観的に自分を置いておかなくては。今の私は悲観的になってはならないのだ。楽観面から悲観を引っ張りあげなくては。
夜になって父が帰ってくる。何か話していてもシックリいかない。寝る前に年賀はがきを書いて午前1時に寝る。 
このところ、親しい石川、深井、佐藤、兼古ともギクシャク。いま上手くいっているのは川崎位のものだ。
何か焦って友人達と摩擦を起こしている。個人主義といいながら、エゴになっているのではないか。