一昨日の三月一日のNKKスペシャルの
「 揺れる大国 プーチンのロシア
 《プーチンのリスト ?強まる国家資本主義?》 」が、今後の世界の方向を暗示する内容であった。
アメリカもまたAIG、シティ、そしてGM?などを政府の管理下において建て直しを図ろうとしている。
  ーまずは、NHKのHPより、その番組説明をコピーしてみるー
オイルマネー流入で、いちやく経済大国となったロシア。 去年秋の金融危機以降、
プーチン首相のもとで進む経済対策、支配の強化によって、財界はかつてない大混乱に陥っている。 
ロシア経済の繁栄を支えてきた外国資本が一気に去り、頼りは国家が貯めこんだ資金だけとなった。
ソ連邦崩壊後、市場経済化の中で急成長してきた新興財閥は巨額の負債を抱え、国の支援を受ける代わりに
国から送り込まれた監視役を受け入れざるを得ない状況に陥った。
プーチン首相は、国家が蓄えた巨額の資金を振り分ける企業を選別する「プーチンのリスト」の作成を指示。
財閥たちはリスト入りをかけて熾烈な争いを繰り広げ、そのことがプーチンによる財界支配を強化していく。
取材班は、リーマン・ショックの前から財閥に密着。
激動の瞬間をカメラに収めながら、ロシアの内部で起きている知られざる闘争と変貌を見せていく。
この20年、社会主義から資本主義へと転換し、国の財産を我がものとした財閥が跋扈した時代から
再び国家の統制する時代へと舵を切ったロシア。そして今、「プーチン流の国家資本主義」ともいわれる
異質な大国へ姿を変えようとする様を、経済の最前線の取材から明らかにしていく。
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ロシアの富豪の昨年9月の金融恐慌の「前と後の段差」を時間の流れとともに追いながら、
ロシア経済のバブルの膨らみきった画面と、その後の生き残りの姿が生々しい。
1000億の個人の資産を持つ大男が個人の所有するジェット機内で、世界を駆け巡っている姿と、
逆にプーチンの国家管理の会社に自らを売り込まなければならない凋落の姿が、現在のロシアを象徴している。
プーチンは財界支配を強化して国家資本主義をとって、この難局を乗り切ろうとしている。
オバマが現在、チェンジと叫んでいる行き先も「国家資本主義」ではないか?と思われる。
異常の事態には国家管理を強化して戦時体制的で乗り切らないと、他国に隙に乗じられるしかない。
現在のアメリカが日本の預金・年金を狙っていることから見ても理解できること。
窮したロシアが北方四島を売るふりをして、何か引き出そうと画策を始めてもいる。
「日本は世界に先駆けて恐慌に入った」が、世界は踏みとどまれるかどうかの土壇場である。

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