2006年02月22日(水)
1786, 誰も知らなかった英国流ウォーキングの秘密
       才ノヽ∋ ー ヾ(^ω^*)  ー 読書日記

図書館で借りてきたが内容が深いので、中古本だが、ネットのアマゾンで取り寄せた。
それぞれが味わい深い内容で満ちている。ヨーロッパの郊外にある公園に行くと、必ずといってよいほど、
ウオーキングやジョギングやサイクリングをしている人を見かける。その度に生活の豊かさを感じ取っていた。
ウォーキングの本は数多あるが、これだけ詳しく書いてあるのは珍しい。
    
ーこの本の概要をまとめてみた。   _φ[・ω・`*]メモメモ♪
 英国では1800年代にフットパスと呼ばれるウオーキングのための小径が誕生し、
 現在では20万キロも整備されていて生活の一部となっているという。
 イングランドウェールズ地方だけでも、なんと16万キロメートルの歩くための道が、公道だけでなく、
 私有地の農園、庭先、工場の敷地内をも繋ぎ、そこで人々は自由に通行ができる権利を有している。
 国民の45%がウォーキングをスポーツとして実行し、
 何処かへ着くということよりも歩く過程そのものを楽しんでいる。
           だぁ(=Д= )るぅ(=д= )いぃ(=д=   ブスッ!☆ ―⊂|コ-ω- )
                      ニンニク注射いきますっ!
「フットパス(footpaths)」とは、「人の足によって踏み固められた歩行路」のことで、人だけが通れる道のこと。 
 他には「ブライドルウェイ(bridleway)」があり、これは手綱(bridle)のとおり 人、馬、
 自転車が通れる道のことをいう。
 この本では、英国のランブリング(逍遥)と、日本における散歩の歴史を紹介している一級の内容である。
人は‘歩くこと’という肉体の運動としてだけでなく、精神を様々な様式で駆け合せてきた。
その枠組みを以下のように提示している。
(1)思索のウォーキング 歩きながら考える、アリストテレスからルソーなど思索を深めるために歩く
(2)宗教的ウォーキング 悟りへの歩行、空海の山野行、修験道、八十八個所巡礼、富士山登山講など
(3)自然観照のウォーキング 静かな心で自然に向かい、その本質を見ようとする態度、
   芭蕉、ベートーベン、ワーズワース国木田独歩などロマンチックな歩行の原点
(4)達成へのウォーキング  アルピニズム、長距離を踏破する
(5)訓練のウォーキング 歩行のなかで体や根性や団体行動の技能の訓練をするための歩行、
   ワンダーフォーゲルや軍隊などの教練、鍛練など「やらせる側の意図」による歩き
(6)余暇活動としてのウォーキング 暇な時に目的もなくぶらつく歩き、無為という行為を楽しむ、
        夏目漱石の散歩、長井荷風の夜歩き
(7)コミュニケイションのためのウォーキング 友人、恋人、家族がコミュニケイションのために歩く
(8)教育のためのウォーキング   自然学習、社会学習のための歩き
(9)見せるウォーキング   繁華街を見せるために歩く
(10)健康のためのウォーキング  フィットネスウォーキング
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 20年近く近くの土手をウオーキングをしてきたが、散歩をしている人が少ないのが不思議である。
 生活に取り入れている人は5?にも満たないようだ。
    
初めは腰痛対策と運動のため歩いていたが、現在では「歩くために歩く」に、目的が変化してしまった。
この本を読むかぎり、英国は生活天国の国のようだ。          -,_っ-)ゥンゥン
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山と渓谷社    市村 操一【著】
             =☆(((((((((・ω・。)バイバイ!
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