2004年02月05日(木)
1037, 「わたしは悪い不動産屋」  
  読書日記−1

本屋で何回も立ち読みをしていたが、ついに買ってしまった。
知り尽くしている私が読んでも、面白いのだから素人は是非読むことを勧めます。
こと不動産業界に関しては、一般の素人は非常に用心すべき世界である。
最近よく目にするマンションでAP?とかいうマンションがあるが、知る人ぞ知る危ない典型の??である。
建設業界やマンション業界すべてを、素人なら危ない世界と認識しておくべきだ。
内装の一枚内側の設備などは、どうなっているか解らない。会社は何処も火の車、何時潰れたもおかしくないのが内情。
彼等はどこで手を抜くか、目に見えない配管とかの隠れたところしかない。その結果は、買って10年〜20年経ってから
欠陥として出てくるから始末が悪い。間違いなく10年〜15年で五分の一以下に確実になるのに20〜30年ローンで買わされている。
無知そのものが罪だというが、露骨に自分に帰ってくる世界である。
マンションを10年前に買った人のいまの相場を聞いてみればよい。殆どが5分の1以下である。
ファッションの服やバックは、一年経てば五分の一である。コストからみると、買った瞬間2分の1である。
本人もそれでよいと納得した買っているので、それはそれでよい。
それと同じ感覚でマンションや住宅を買ってしまうことが問題なのである。
新興のマンションメーカーはファッションマンションとして割り切ってお客の無知を狙っているのだ。
それが消費者の意向ならそれでよいと。酷いといえば酷いが、飛びつく無知も無知である。
  以下はホームページから調べた概要である。   ー つづく
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 のっけから意表をつくタイトルだが、実際にはない土地を売るなどのいわゆる地面師みたいな本当に
悪い不動産屋なら、捕まって免許剥奪、不動産屋も解雇である。 従って、この本で扱うのは、
あくまで合法の範囲で、どのように不動産屋がインチキ臭いことをするのかといった話である。
 やはり多いのは、買い換え住み替えにまつわるはなしで、買いを先行して買い契約をしたはいいが、
売りが思うようにいかず、結局、二束三文でしか現在の住居が売れないため、ローンをささえきれず、
両方の家を手放さざるを得なかったという悲惨な話である。これは不動産屋が「おたくなら××万で売れますよ」
と無責任なことを吹き込んだことが悪いのだが、もちろん合法的な営業活動の範囲と言えるだろう。
 あとは、やはり、その物件の悪いことは不動産屋は自分から進んで言わないということだろうか。
雨の日は道が冠水するとか、古屋のある土地の水道管が錆びているとか、ひどいのは、土地の一部が
公道になっていたことが建て替えるときになってわかったというものもある。
 当たり前といえば、当たり前かも知れない。要は疑ってかかれと言うことだろうか。
これらは、チェックすれば買い主が自分でわかる話なので、悪い不動産屋を語るということは、
不動産の本質を論じることにもなっている。あと、不動産屋の暮らしぶりというのもわかり、
不動産屋になるのも悪くないかななどと思わせ、好著であると思う。 結局のところ、この作者は、
気の弱い客に対してたまに強引に契約を迫ることがある程度で、本当のワルではない
(らしい(笑))。不動産屋というあこぎな職業に日々良心を痛めながらお客のために仕事に励むいい人である
(かのように描かれている)。これから不動産をと言う人は読んでも悪くない。

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